JPH04202495A - 高温用潤滑油組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱安定性、高温清浄性に優れる潤滑油組成物
に関し、特にエンジン油として有効な高温用潤滑油組成
物に関する。

〔従来の技術〕

従来、高温用潤滑油組成物としては各種合成潤滑油が知
られ、２００ｔ″以上の高温で使用されるものとしてシ
リコーン油、ポリフェニルエーテル油、弗素化合均油等
が知られている。しかしながら、これらはいずれも耐荷
重性、清浄性、低温流動性等に問題を有し、又、各種添
加剤に対す溶解性にも問題を有している。

一方、ターボチャージャー付エンジン用潤滑油、又、セ
ラミックスエンジン、断熱型エンジン等に使用される潤
滑油、又、超高温ガスタービンの軸受用潤滑油において
は特に３００℃を越える高温に耐えつる潤滑油が要求さ
れ、特に、 ■　耐熱性（酸化安定性等）に優れること、■　高温で
のデポジット（沈積物）の生成が少なく、清浄性に優れ
ること、 等の性能が要求される。

本発明は、耐熱性を有すると共に高温清浄性に優れた高
温用潤滑油組成物の提供を課題とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の高温用潤滑油組成物は、ヒンダードアルコール
と炭素数５〜９の飽和脂肪酸とのエステル６５重量％〜
９５重量％、及びポリアルキレンオキシドアルキルエー
テル３５重量％〜５重量％からなること特徴とする。

本発明の高温用潤滑油組成物におけるヒンダードアルコ
ールと炭素数５〜９の飽和脂肪酸との工ステルは、１０
０℃における動粘度が１．５〜１０ｃＳｔ、好ましくは
４〜７ｃＳｔのものが好ましく、例えばトリメチロール
プロパントリベラルゴ洋−ト、ペンタエリスリトールテ
トラバリレート、ベンタエリスリトールテトラエナンセ
ート、ペンタエリスリトールテトラペラルゴ不一ト等を
好適に使用することができ、具体的には日本油脂■製布
品名ｒＨ−４０７ＲＪ、ｒＨ−３３４ＲＪ　、Ｍｏｂｉ
ｌ　Ｃｈｅｍ、社製商品名ｒＰ−５１」等により市販さ
れているものである。これらの成分の高温用潤滑油組成
物に占める割合は、６５重量％〜９５重量％とするとよ
く、６５重量％より少ない止針熱性に劣るものである。

又、本組成物における第２成分であるポリアルキレンオ
キシドアルキルエーテルは、１００℃における動粘度が
３〜２０　ｃＳｔ　、好ましくは５〜１０　ｃＳｔのも
ので、アルキレン基は炭素数Ｃ２〜Ｃ４、又、アルキル
エーテルは片末端のみエーテル化されたモノエーテル体
でも両末端がエーテル化されたジエーテル体でもよい。

ポリオキシアルキレングリコールの末端を封鎖するアル
コールとしてはメタノール、エタノール、プロペノール
、ブタノール等が挙げられる。これらの成分の高温用潤
滑油組成物に占める割合は、３５重量％〜５重量％とす
るとよく、５重量％より少ないと清浄性に劣るものであ
る。

本発明の高温用潤滑油組成物は、各種添加剤に対する溶
解性に優れたものであり、無灰清浄分散剤、金属系清浄
剤、酸化防止剤、極圧添加剤、摩耗防止剤、粘度指数向
上剤等を適宜、目的に応じて添加することができる。

無灰清浄分散剤としては、例えばコハク酸イミド類、ア
ミン類、非イオン系分散剤等が使用され、具体的にはポ
リブテニルコハク酸イミド、ソルビタンモノオレート、
ソルビタンセスキオレート、ベンジルアミン等が挙げら
れる。これらは通常、高温用潤滑油組成物全体で０．５
重量％〜１５重量％の割合で使用される。

金属系清浄剤としては、一般にはフェネート類及び／又
はスルホネート類が挙げられる。フェネート類としては
炭素数８〜３０のアルキル基の付加したアルキルフェノ
ールの硫化物のアルカリ土類金属塩であり、カルシウム
、マグネシウム若しくはバリウム塩が望ましい。スルホ
ネート類としては分子量４００〜６００の潤滑油若しく
はアルキル置換された芳香族化合物スルホン化物のアル
カリ金属土類塩であり、カルシウム、マグネシウム若し
くはバリウム塩が望ましい。又、アルカリ金属土類塩と
してのサクシレート類、フォスフォネート類、ナフチネ
ート類等も使用できる。これらの金属系清浄剤は、中性
型でも塩基価３００若しくはそれ以上の過塩基性型でも
よく、高温用潤滑油組成物中に０．　５重量％〜２０重
量％の割合で使用される。

摩耗防止剤としては、一般式 ％式％） （式中Ｒはアルキル基、アリル基、フェニル基であり、
同−又は異種でもよい。） で示され、具体的にはドリアルキルフォスフォロチオネ
ート、トリフェニルフォスフォロチオネート、アルキル
ジアリルフォスフをロチオネート等の硫黄系摩耗防止剤
、 ジフェニルスルフィド、ジフェニルジスルフィド、ジロ
ーブチルスルフィド、ジ−ｎ−ブチルジスルフィド、ジ
ーｔｅｒｔ−ドデシルジスルフィド、ジーｔａｒｔ−ド
デシルトリスルフィド等のスルフィド類、スルファライ
ズトスバームオイル、スルファライズドジペンテン等の
硫化油鮨類、 キサンチックジサルファイド等のチオカーボネート類、 一級アルキルチオ燐酸亜鉛、二級アルキルチオ燐酸亜鉛
、アルキル−アリルチオ燐酸亜鉛、アリルチオ燐酸亜鉛
等のチオ燐酸亜鉛系摩耗防止剤等を使用することができ
る。

燐系摩耗防止剤としては、ベンジルジフェニルフォスフ
ェート、アリルジフェニルフォスフェート、トリフェニ
ルフォスフェート、トリクレジルフォスフェート、エチ
ルジフェニルフォスフェート、トリブチルフォスフェー
ト、ジブチルフォスフェート、タレジルジフェニルフォ
スフェート、ジクレジルフェニルフォスフエート、エチ
ルフエニルジフェニルフォスフェート、ジエチルフェニ
ルフェニルフォスフェート、プロピルフエニルジフェニ
ルフォスフェート、ジプロピルフェニルフェニルフナス
フニート、トリエチルフェニルフォスフェート、トリプ
ロピルフェニルフォスフェート、ブチルフエニルジフェ
ニルフォスフェート、ジブチルフェニルフェニルフォス
フェート、トリブチルフェニルフォスフェート等のリン
酸エステル、 トリイソプロピル亜リン酸エステル、ジイソプロピル亜
リン酸エステル等の亜リン酸エステル、ヘキサメチルフ
ォスフォリツクトリアミド、ｎ−ブチル−ｎ−ジオクチ
ルホスフィネート、ジ−ｎ−ブチルへキシルホスホネー
ト、アミンジブチルホスホネート、ジブチルホスホロア
ミデート等のその他のリン系化合物を使用することがで
きる。

上記摩耗防止剤の使用割合は、高温用潤滑油組成物全体
に対して０．０１〜５重量％、好ましくは０．１〜３重
量％使用するとよく、上記の摩耗防止剤は単独で使用し
てもよいが、二種以上組み合わせて使用することもでき
る。

酸化防止剤としては、例えばジオクチルジフェニルアミ
ン、フェニル−α−ナフチルアミン、アルキルジフェニ
ルアミン、Ｎ−二トロンジフェニルアミン、フェノチア
ジン、Ｎ、Ｎ’　　−ジナフチル−ｐ−フユニレンジア
ミン、アクリジン、Ｎ−メチルフェノチアジン、Ｎ−エ
チルフェノチアジン、ジピリジルアミン、ジフェニルア
ミン、フェノールアミン、２．６−ジーｔ−ブチル−α
−ジメチルアミノバラクレゾール等のアミン系酸化防止
剤、２６−ジーｔ−ブチルパラクレゾール、４．４°　
−メチレンビス（２，６−ジーｔ−ブチルフェノール）
、２．６−ジーｔ−ブチルフェノール等のフェノール系
酸化防止剤、また鉄オクトエート、フェロセン、鉄ナフ
トニート等の有機鉄塩、セリウムナフトニート、セリウ
ムトルエート等の有機セリウム塩、シリコニウムオクト
エート等の有機シリコニろム塩等の有機金属化合物系酸
化防止剤を使用するとよい。また特願平１−１１０４９
８号に記載された酸化防止剤を配合してもよい。

これらの酸化防止剤は、高温用潤滑油組成物全体に対し
て０．００１〜５重量％、好ましくは０゜０１〜２重量
％の割合で使用するとよく、上記の酸化防止剤は単独で
使用してもよいが、二種以上組み合わせて使用すること
もできる。

更に、本発明の高温用潤滑油組成物は、それ自体従来の
鉱油系に比して高い粘度指数を有するが、必要に応じて
ポリアルキルメタクリレート、エチレン−プロピレン共
重合物、スチレン−ブタジェン共重合物等の粘度指数向
上剤を添加してもよい。

また分散性能を付与した、所謂分散型粘度指数向上剤を
使用してもよい。

これらの添加剤の他に、本発明の高温用潤滑油組成物に
は一般的な極圧剤、腐食防止剤、防錆剤、摩擦調製剤が
添加されてもよい。

〔作用及び発明の効果〕

本発明の高温用潤滑油組成物は、ヒンダードアルコール
と炭素数５〜９の飽和脂肪酸とのエステル及びポリアル
キレンオキシドアルキルエーテルとを成分とすることに
より、耐熱性に優れると共に高温清浄性に優れるものと
することができ、しかも各種添加剤に対する溶解性に優
れるので、各種高熱下での潤滑油として有効であり、特
にエンジン油として有効な高温用潤滑油組成物となしえ
るものである。

以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれ
に限定されるものではない。

尚、下記実施例において実施した高温用潤滑油組成物の
評価方法について述べる。

■　ホットチューブテスト ＳＡＥテクニカルペーパーシリーズ８４０２６２に記載
されている装置及び条件において、添加剤パッケージを
添加しない本発明の高温用潤滑油組成物基油について温
度を３２０℃、３３０℃として実施した。

この方法は、高温用潤滑油組成物の熱安定性、又は高温
清浄性を１０点満点で評価するものである。

■　パネルコーキングテスト 米国連邦試験規格（Ｎｏ、７９１　、Ｍｅｔｈｏｄ　３
４６２　）に準拠した装置を使用し、添加剤パッケージ
を添加した本発明の高温用潤滑油組成物について、パネ
ル温度３２０℃で試験油温度１００℃で１５秒間はねか
けて４５秒間停止の繰り返しの条件で３時間試験した。

アルミニウム製パネルに付着したデポジット量（ｍｇ）
により試験油の熱安定性、又は高温清浄性を評価するも
のである。

また、下記実施例において使用したトリメチロールプロ
パンエステルは、トリメチロールプロパンと吉草酸、カ
プロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸等の
脂肪酸とのエステルで、日本油脂■製、商品名ｒＨ−３
３４ＲＪを使用した。

同じく、ポリアルキレンオキシドアルキルエーテルは、
アルコールにプロピレンオキシドを平均分子量５００〜
１５００にとなるように付加重合（或いはその後に末端
をアルキル化）したものであり、旭電化工業■製、商品
名ｒＬＸ−６９４Ｊを使用した。

また下記試料油、比較油に対して一律に添加した添加剤
パッケージの組成は次の通りである。

・酸化防止剤 ジフェニルアミン　　　　　０．８重量％・清浄分散剤 ボロン系コハク酸イミド　　４．５重量％・金属清浄剤 過塩基性カルシウムスルフォネート ２．０重量％ 中性カルシウムスルフォネート ・耐剤 ジメチルポリシロキサン　　２００重量ｐｐｍ・摩耗防
止剤 ジアルキルジチオリン酸亜鉛 １．０重量％ （Δ・（Ｖタリ 〔実施例〕 下記に潤滑油組成及びその粘度、粘度指数等の諸物性、
更に評価結果を一欄表にして示す。

この表かられかるように、本発明の高温用潤滑油組成物
は、ヒンダードアルコールと炭素数５〜９の飽和脂肪酸
とのエステル及びポリアルキレンオキシドアルキルエー
テルそれぞれ単独の場合に比較して、予期に反して耐熱
性、高温清浄安定性共に優れた高温用潤滑油組成物とな
しえることがわかる。

出　　願　　人　　東　燃　株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ヒンダードアルコールと炭素数５〜９の飽和脂肪
   酸とのエステル６５重量％〜９５重量％、及びポリアル
   キレンオキシドアルキルエーテル３５重量％〜５重量％
   からなる高温用潤滑油組成物。