JPH0419521B2 - - Google Patents

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JPH0419521B2
JPH0419521B2 JP54171002A JP17100279A JPH0419521B2 JP H0419521 B2 JPH0419521 B2 JP H0419521B2 JP 54171002 A JP54171002 A JP 54171002A JP 17100279 A JP17100279 A JP 17100279A JP H0419521 B2 JPH0419521 B2 JP H0419521B2
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JP
Japan
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layer
wavelength
reflectance
thickness
refractive index
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JP54171002A
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JPS5694301A (en
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Minoru Kyono
Hiroki Nakajima
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学機器に広く用いられる多層反射防
止膜の構成に関し、特に特定波長帯に対し極めて
高い反射防止効果の得られる多層防止膜に関す
る。反射防止膜技術はLord Rayleightにより約
100年前に見出されて以来、膜生成技術の開発と
伴に発展し、現在ではほとんどの光学機器に広く
利用されている。
従来は、カメラ、顕微鏡等の一般に可視光(波
長4000〜7000オングストローム)帝域全搬に対し
好適な特性を得るよう注力が注がれており、種々
の最適化理論が確立している。一般に、単層反射
防止膜に対しては、その屈折率をn1、光学的膜厚
をd1とすると、下記方程式が定められている。
n1=√・ d1=λ/4 但し、nsは膜基板の屈折率、n0は雰囲気(例え
ば空気)の屈折率、λは使用波長とする。
係る単層反射防止膜は設計及び作製が容易であ
るという利点の反面、係る方程式を満足する屈折
率の物質選択に制限があり、特にn0が1.9以下の
基板に対する物質は現在知られていない。
このため、比較的材料選択の自由度が得得られ
る多層反射防止膜が利用されており、例えば三層
反射防止膜の最適設計方程式は下記で与えられ
る。
n1・n3=nz・√・ d′1=d′2=d′3=λ/4 但し、n1,n2,n3は各層の屈折率、d′1,d′2
b′3は各層の膜厚とする。
このような多層反射防止膜では、n1,n2,n3
内任意に2つを決定しても残りの1つの物質の選
択で整合を取ることが出来、材料選択の自由度が
増し、低反射率の反射防止膜を得やすい。
このような確立した理論に従い、従来の適用体
系であるカメラ等においては使用波長が広帯域の
可視光全域に対する要求を満足することに主眼が
おかれてきた。
一方、近年、光通信技術の発展に伴い光回路の
一部にも係る反射防止膜の必要性が生じている。
一般に、光通信技術では、使用波長は近赤外域
(波長8000オングストローム〜15000オングストロ
ーム)であり、特に波長の帯域が狭く、従来の広
帯域化への努力よりむしろ狭帯域における最低反
射率を得ることに主眼を置く必要がある。
特に光通信技術では僅かの反射光でも情報を誤
らせる恐れがあり特に低反射率が望まれている。
本発明は係る要望を満足すべく、特定帯域に対
し極めて低い反射率が得られる多層反射防止膜を
提供することを目的とする。この目的の達成のた
め、本発明多層反射防止膜は、雰囲気側から光学
的膜厚d1と屈折率n1を有する第1層、光学層膜厚
d2と屈折率n2を有する第2層、光学的膜厚d3と屈
折率n3を有する第3層及び光学層膜厚d4と屈折率
n4を有する第4層が少なくとも基板上に積層さ
れ、 該多層反射防止膜の反射率−波長特性における
低反射率の光波長帯域が、該帯域の中心波長
λ0′と前記光学的膜厚との関係をd1=d3=d4
1/4λ0′及びd2=1/2λ0′とすると共に、屈折率
の関係がn1、n4≦n3<n2又はn1、n3≦n4<n2の無
反射条件を満たすようにして得られる多層反射防
止膜において、 前記第1層〜前記第4層の膜厚条件のうち前記
第2層の膜厚を、前記多層反射防止膜の反射率−
波長特性における長波長側の反射率極大値を持つ
山が極小の反射率を持つ谷に変化し、且つ前記低
反射率の光波長帯域が該極小の反射率に対応した
波長を中心波長λ0とした狭帯域に変化するように
薄くしたことを特徴とする多層反射防止膜であ
る。
本発明の基本原理は、第1図の如き一般的多層
反射防止膜において、中間層の膜厚によつて最小
反射率帯域を得んとするものである。
即ち、第1図の如き基板5上に4層の膜1,
2,3,4が積層された4層反射防止膜におい
て、第1層の膜1の屈折率をn1、光学的膜厚をd1
とし、以下第2層,第3層,第4層の膜2,3,
4の屈折率、光学的膜厚を各々n2,n3,n4,d2
d3,d4とする。但し、光学的膜厚とは実際の物理
的膜厚と屈折率の積で定義されるものとする。
ここで、無反射条件としては n1,n4≦n3<n2 又は n1,n3≦n4<n2 なる条件を満たすことが必要である。
一方、膜厚に関しても無反射条件として、今所
望の帯域の中心波長をλ′0とすれば、 d1=d3=d4=λ′0/4 d2=λ′0/2 なる条件を満たすことが必要となる。
しかしながら、係るJupnikによる四層反射防
止膜における膜厚条件は広帯域の平均的無反射の
条件であり、狭帯域に対しては同一の条件が適用
しえないことが判明した。
本発明は種々の実験の結果、Jupnikによる四
層反射防止膜における膜厚条件を基本としてその
第2層目の膜厚d2と上述の条件からずらした所、
前記中心波長λ0と異なる中心波長λ0を中心とする
狭帯域に極めて低反射率が得られることがわかつ
た。
この事実から、この反射率が極小帯域の中心を
波長λ0とすると、膜厚d2が(1−aλ′0/2(但し、 0<a<1)の時この極小帯域が得られたとする
と、上述の膜厚条件をλ0で換算すると、 d1=λ′0/4=λ0/4b d2=(1−a)/2λ′0=(1−a)/2 ・λ0/b=(1−a)/2bλ0 但し、b=λ0/λ′0とする なる条件が得られることになる。
以下、本発明を実施例により説明する。
第2図は第2層目(中間層)の膜厚を変化させた
場合の相対波長−反射率特性図を示す。
図中、横軸は相対波長(λ/λ′0)、縦軸は反射
率(%)を示す。
層構成は第1図の構成で、第1層1及び第4層
目4にSiO2(屈折率n1=n4=1.46)、第2層目2に
TiO2(n2=2.3)、第3層目3にAl2O3(n3=1.66)
の物質を選択した。尚、基板5の屈折率n5=1.52
であつた。ここで、各層の膜厚はd1=d2=d4
λ′0/4に固定し、2層目の膜厚d2=(1−a)λ′0
/2と して、パラメータaを変化させた。パラメータa
は0〜0.1まで0.025ステツプで変化させたのが第
2図である。
同図より明らかな通り、a=0即ち従来の
Jupnikによる膜厚条件の四層反射防止膜では中
心波長がλ0の低反射率の光波長帯域○イを持つ特性
を示し、且つ該低反射率帯域○イ内の短波長側、中
間波長領域、長波長側に各々3つ反射率の極小値
を有し、しかも短波長側と中間波長領域の極小値
間および中間波長領域と長波長側の極小値間に
各々2つの反射率の極大値を持つ山を有する。そ
して、このa=0.1の帯域○ロに比べ遥かに広い帯
域○イを取るが、反射率0.1の場合a=0.1の時帯域
○ハの方がa=0の時の帯域○ニより2.5倍広くなつ
ている。又、極小値もa=0に比し、a=0.1で
ははるかに小さくなつている。上述の事から、
λ0/λ′0を1.16としてa=0.1として膜厚を決定すれ
ば よいことがわかる。
第3図は第2図と同一の条件において基板の屈
折率ns=1.75とした場合の相対波長−反射率特性
図である。第2図と同様、横軸に相対波長(λ/
λ′0)、縦軸に反射率(%)を示してある。
第3図からも明らかな如く、a=0.25の場合最
も低反射率の帯域が広い。
この場合、λ0/λ′0=1.1(=b)、a=0.25とし
て膜 厚を決定しうる。
第4図は第2図と同一の条件において、基板の
屈折率n5=1.70とした場合の相対波長−反射率特
性図を示す。第2図と同様、横軸に相対波長
(λ/λ′0)、縦軸に反射率(%)を示す。
第4図ではa=0からa=0.12まで0.04ステツ
プで変化させてあり、図よりa=0.12λ0/λ′0(= b)=1.24として膜厚を決定するとよいことがわ
かる。
以上の様に、本発明の多層反射防止膜によれ
ば、極小の反射率の帯域が得られ、光通信等のデ
バイスに極めて有用であり、又膜厚の制御による
ため実施例のSiO2、TiO2、Al2O3以外でも公知
の光学材料(例えば、特公昭52−22245号公報参
照)を所定の屈折率関係となるように積層すれば
良く材料選択の自由度が増し、用途に応じ硬度の
高い膜等が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的4層反射防止膜構成図、第2
図、第3図、第4図は本発明により相対波長−反
射率特性図を示す。 図中、1は第1層膜、2は第2層膜、3は第3
層膜、5は第4層膜、5は基板を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 雰囲気側から光学的膜厚d1と屈折率n1を有す
    る第1層、光学層膜厚d2と屈折率n2を有する第2
    層、光学的膜厚d3と屈折率n3を有する第3層及び
    光学層膜厚d4と屈折率n4を有する第4層が少なく
    とも基板上に積層され、 該多層反射防止膜の反射率−波長特性における
    低反射率の光波長帯域が、該帯域の中心波長
    λ0′と前記光学的膜厚との関係をd1=d3=d4
    1/4λ0′及びd2=1/2λ0′とすると共に、屈折率
    の関係がn1、n4≦n3<n2又はn1、n3≦n4<n2の無
    反射条件を満たすようにして得られる多層反射防
    止膜において、 前記第1層〜前記第4層の膜厚条件のうち前記
    第2層の膜厚を、前記多層反射防止膜の反射率−
    波長特性における長波長側の反射率極大値を持つ
    山が極小の反射率を持つ谷に変化し、且つ前記低
    反射率の光波長帯域が該極小の反射率に対応した
    波長を中心波長λ0とした狭帯域に変化するように
    薄くしたことを特徴とする多層反射防止膜。
JP17100279A 1979-12-28 1979-12-28 Multilayered antireflection film Granted JPS5694301A (en)

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JP2894530B2 (ja) * 1992-08-28 1999-05-24 ホーヤ株式会社 反射防止膜を有する光学部材
JP2005191219A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Sanken Electric Co Ltd 半導体発光素子およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5222245A (en) * 1975-08-14 1977-02-19 Ichikoh Ind Ltd Rear-view mirror for car

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