JP2815951B2 - 反射防止膜 - Google Patents
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- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
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Description
に関する。
この光学ガラス基板上に反射防止膜を設けることは良く
知られている。このような反射防止膜として、例えば米
国特許第3,185,020号明細書には、基板のガラス上に、
第1層目を膜厚λ/4、第2層目をλ2、第3層目をλ/4
(λは反射防止波長域の基準波長である。)よりなる3
層型反射防止膜が開示されている。しかしながら前記米
国特許明細書に開示されている反射防止膜をガラスレン
ズに施した場合、可視波長域全域(380〜780nm)に対す
る反射防止効果が不十分であり、眼鏡レンズとして使用
すると、ゴースト現象、フレア現象などの反射のちらつ
きを感じる問題点を有している。上記問題を解決するた
めに、例えば、特公昭57−25801号公報には、7層型反
射防止膜が、また特公昭64−8801号公報には、4層以上
の多層反射防止膜が開示されている。
801号公報に開示されている反射防止膜は、TiO2に代表
されるような、膜厚の厚さ方向に屈折率が異なる性質を
有する不均質膜が施こされている。前記不均質膜の屈折
率は真空度に大きく依存するため、所望の反射特性を再
現良く得ることが困難である問題を有している。
て、反射防止効果に優れ、ガラスレンズに施した場合に
でもゴースト現象、フレア現象が起こりにくく、さらに
所望の反射特性を再現良く得ることができる反射防止膜
を提供することにある。
結果、ほぼ、1.5から1.8の屈折率を有するガラス基板上
に設けられる7層構成の反射防止膜であって基材より数
えて順に第1層、第2層とした時に以下の条件を満足
し、さらに第6層がZrO2、Ta2O5、Y2O3との混合物から
なることを特徴とする反射防止膜を見い出し本発明に至
った。
計波長、niは屈折率、nidiは光学的膜厚、iは1〜7の
整数を示す。
との混合蒸着膜から構成されることを必須条件としてい
る。その理由は、Ta2O5にZrO2とY2O3とを混合すること
によって、膜厚の厚さ方向に屈折率が異なる性質を有す
る不均質膜の不均質性を調整することが可能であり、ま
た吸収を示さず、屈折率が2.05〜2.15と高い屈折率を有
するからである。尚、ZrO2、Ta2O5、Y2O3とのモル組成
比は、ZrO2が1に対して、Ta2O5が0.8〜1.8、Y2O3が0.0
5〜0.3が好ましく用いられる。
範囲と不均質性を調整することが容易で、また得られる
蒸着膜に吸収が生じさせないためである。1モルのZrO2
に対してTa2O5が0.8モル未満の場合や1.8モルを超える
場合には、得られる蒸着膜に吸収が生じ易く、Y2O3が0.
3モルを超えると、蒸着速度が早くなり、得られる蒸着
膜に吸収が生じ易くなるとともに、蒸着原料の飛散が生
じ易くその制御が難しくなる。
と光学的膜厚の範囲をみたすものであれば特に限定はな
いが、第1層、第4層及び第7層は、低屈折率の物質、
たとえば、屈折率1.38〜1.39のMgF2、第2層は、Al2O3
またはZrO2、第3層、第5層は、ZrO2またはZrO2、Ta2O
5、Y2O3との混合物によって構成することが好ましい。
その理由は、吸収を示さず、所望の屈折率と強い膜強度
を得ることができるからである。
1.8の範囲のものを用いる。その理由は、ガラス基材の
屈折率が1.5から1.8の範囲であれば、本発明の反射防止
膜の各層の蒸着物質、蒸着物質の積層順を変えることな
く前記ガラス基材に適用することが可能だからである。
層の屈折率、光学的膜厚の範囲を前記の如く限定するこ
とにより表面反射率が極めて低い反射防止膜を得ること
が可能になる。
タリングによって設けることができる。より、好ましく
は真空蒸着である。イオンビームアシストなどの方法も
適宜応用してもよい。
本発明は、これら実施例に限定されるものでない。
ある。第1図において、反射防止膜Cは基板A側から空
気B側へ順に、第1層1、第2層2、第3層3、第4層
4、第5層5、第6層6、第7層7構成からなる。
施例5〜8の具体的構成を表2に、実施例9〜12の具体
的構成を表3に示し、実施例1〜3の分光反射率曲線を
第2図に、実施例5〜7の分光反射率曲線を第3図に、
実施例9〜11の分光反射率曲線を第4図に、また、実施
例4,8,12の分光反射率曲線を第5図に示す。但し、表1
〜表3において各層の光学的膜厚は設計波長λ0を500n
mとして計算した場合の値である。
空度3×10-5Torrの条件で行なった。屈折率1.6のガラ
スレンズとしてLHI−II(ホーヤ(株)製)、屈折率1.7
のガラスレンズとしてLHI(ホーヤ(株)製)、屈折率
1.8のガラスレンズとしてTHI−II(ホーヤ(株)製)を
用い、ZrO2、Ta2O5、Y2O3のモル組成比はZrO2が1に対
して、Ta2O5が1.2、Y2O3が0.3で行なった。第2図〜第
5図から明らかなようにいずれの実施例においても、片
面の視感反射率は、約0.15%以下と極めて優れた反射防
止性を有していた。
御を行ない、第6層0.50λ0を5回繰り返して形成した
ときの第6層の蒸着時間(膜厚変化)に対する反射率変
化を示す図である。第6図に示すように、いづれの場合
にも蒸着開始点aと0.50λ0の最小極値点bの反射率値
がほぼ同一であり、第6層のZrO2、Ta2O5、Y2O3からな
る膜は均質なものであった。
スレンズをそれぞれ繰り返し製作したところ、すべての
ガラスレンズにおいて片面視感反射率が約0.15%以下と
反射特性を再現良く得ることができた。
レンズ上に設けたときに、可視光線域の波長範囲におい
て表面反射率が極めて低く、優れた反射防止効果を有し
ていることから、ゴースト現象、フレア現象が解消され
眼鏡レンズとして特に好適に用いることができる。また
第6層に不均質の問題を解消できる物質を用いているこ
とから、反射特性を再現良く得ることができる。さら
に、本発明の反射防止膜は、屈折率1.5〜1.8のガラスレ
ンズにおいて蒸着物質、蒸着物質の積層順を変えずにほ
ぼ同一の反射特性を得ることが可能になった。
図、第2図は本実施例1〜3の分光反射率曲線図、第3
図は、本実施例5〜7の分光反射率曲線図、第4図は、
実施例9〜11の分光反射率曲線図、第5図は、本実施例
4,8,12の分光反射率曲線図、第6図は、第6層を単色測
光法にて制御した第6層の反射率変化図である。 A:ガラス基材、B:空気 C:反射防止膜 1:第1層、2:第2層 3:第3層、4:第4層 5:第5層、6:第6層 7:第7層
Claims (4)
- 【請求項1】ほぼ、1.5から1.8の屈折率を有するガラス
基板上に設けられる7層構成の反射防止膜であって基材
より数えて順に第1層、第2層とした時に以下の条件を
満足し、さらに第6層がZrO2、Ta2O5、Y2O3との混合物
からなることを特徴とする反射防止膜; 第1層 1.38≦n1≦1.39 0.07λ0≦n1d1≦0.14λ0 第2層 1.62≦n2≦2.05 0.02λ0≦n2d2≦0.07λ0 第3層 n3≧1.90 0.06λ0≦n3d3≦0.10λ0 第4層 1.38≦n4≦1.39 0.10λ0≦n4d4≦0.13λ0 第5層 n5≧1.90 0.05λ0≦n5d5≦0.10λ0 第6層 2.05≦n6≦2.15 0.48λ0≦n6d6≦0.52λ0 第7層 1.38≦n7≦1.39 0.23λ0≦n7d7≦0.27λ0 但し、λ0は450〜550nmの範囲において選択された設計
波長、niは屈折率、nidiは光学的膜厚、iは1〜7の整
数を示す。 - 【請求項2】第1層、第4層、第7層がMgF2からなるこ
とを特徴とする請求項1記載の反射防止膜。 - 【請求項3】第2層がAl2O3またはZrO2からなることを
特徴とする請求項1または請求項2記載の反射防止膜。 - 【請求項4】第3層、第5層がZrO2またはZrO2、Ta
2O5、Y2O3との混合物からなることを特徴とする請求項
1または請求項2または請求項3記載の反射防止膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1342436A JP2815951B2 (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | 反射防止膜 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP1342436A JP2815951B2 (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | 反射防止膜 |
Publications (2)
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JPH03203701A JPH03203701A (ja) | 1991-09-05 |
JP2815951B2 true JP2815951B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=18353725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1342436A Expired - Lifetime JP2815951B2 (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | 反射防止膜 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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AU756842B2 (en) * | 2000-08-29 | 2003-01-23 | Hoya Corporation | Optical element having antireflection film |
JP7478554B2 (ja) | 2020-03-03 | 2024-05-07 | Koa株式会社 | 面実装型抵抗器 |
-
1989
- 1989-12-29 JP JP1342436A patent/JP2815951B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03203701A (ja) | 1991-09-05 |
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