JPH0291603A - 光学多層膜 - Google Patents

光学多層膜

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JPH0291603A
JPH0291603A JP63243140A JP24314088A JPH0291603A JP H0291603 A JPH0291603 A JP H0291603A JP 63243140 A JP63243140 A JP 63243140A JP 24314088 A JP24314088 A JP 24314088A JP H0291603 A JPH0291603 A JP H0291603A
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JP
Japan
Prior art keywords
refractive index
film
thin film
low
silicone
Prior art date
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Pending
Application number
JP63243140A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Shimizu
達彦 清水
Toku Tsutsugi
筒木 徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、薄膜による光の干渉を利用する光学多層膜に
関する。
[従来の技術1 従来、反射したい光の中心波長がλ0のとき、ガラス基
板上に高屈折率物質よりなりλo/4の光学膜厚をもつ
高屈折薄膜及び低屈折率物質よりなりλo/4の光学膜
厚をbつ低屈折簿膜がこの順序r交互に奇数回積層され
た光学多層膜が知られている。ここに、光学膜厚とはく
簿膜の屈折率;n)×(薄膜の膜厚:d)をいう。この
光学多層膜のうち、反射したい光を赤外Fit(波長=
780〜1000000 [nml )(1)特定波f
%、!:L、1lil造したものは熱線反射膜と呼ばれ
ている。
ところで、上記熱線反射膜を自動車の窓ガラス等に使用
する場合、可視光線(波長:380〜780 [nml
 )をより透過させるため可視光線の反射を低減させる
必要がある。この目的の下、透過させたい可視光線の波
長がλ1のとき、上記熱線反射膜の最上層に低屈折率物
質よりなりλI/4の光学膜厚をもつ最上低屈折薄膜が
積層された光学多層膜が開発されつつあるく例えば、待
聞昭63−276245号公報)。
[発明が解決しようとづる課題] ところが、上記最」こ低屈折薄膜が積層された従来の光
学多層膜は、第5図に拡大模式断面図を示すように、最
−ト低屈折簿膜100の表面に数[nm]程度の凹凸を
有し、表面の平滑麿が十分ではない。従って、この表面
に指紋等の油汚れが付着した場合には、油汚れが四部へ
入り込んでしまい、容易に油汚れを除去することができ
ない。
本発明は、上記従来の不具合に着目してなされたもので
あり、反射したい光を有効に反射しつつ透過させたい光
を11効に透過させるとともに、付着する指紋等の油汚
れを容易に除去できる光学多層膜の提供を技術課題とづ
るものである。
[課題を解決でるための手段] 本発明の光学多層膜は、反射しlこい光の中心波長が2
0.透過さVたい光の中心波長がλ1のとき、 透明基板上に高屈折率物質よりなりλo/4の光学膜厚
をもつ高屈折薄膜及び低屈折率物質よりなりλo/4の
光学膜厚をもつ低屈折薄膜がこの順序で交Uに奇数回積
層され、最上層に低屈折率物質よりなりλ嘗/4の光学
膜厚をもつ最ト低屈折SSが積層された光学多層膜であ
って、前記最上低屈折薄膜の少なくとも一部がシリコン
皮膜で構成されていることを特徴とするものである。
透明基板としては、透明ガラスや透明プラスチックが用
いられる。
高屈折率物質としては二酸化チタン(TiOz)、酸化
ジルコニウム(ZrO2)等が用いられる。
低屈折率物質としては二酸化珪素(SiOz)、弗化マ
グネシウム(MgFz)等が用いられる。
高屈折簿膜、低屈折薄膜及び最上低屈折薄膜は、スパッ
タリング法、蒸着法、イオンブレーティング払等のPV
D成膜法や光学気相成長法、プラズマCVD法等のCV
D法により成膜することができる。高屈折薄膜及び低屈
折薄膜はnd−λ0/4の関係式より求める膜厚に、最
上低屈折薄膜はnd−λI/4の関係式より求めるIJ
厚を越えない膜厚に成膜される。
シリコーン皮膜の原料としては、成膜侵の屈折率が低い
ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシリコーン
オイル等を用いることができる。
シリコーン皮膜の原料をヘキサン等の低沸点溶剤で希釈
して用いてらよい。
シリ:】−ン皮膜は、シリコーン皮膜と前記最上低屈折
薄膜との合計の光学膜厚がλ書/4であれば、最上低屈
折薄膜の上面の一部として形成してもよいし、最上低屈
折R膜全体をシリ」−ン皮膜としてもよい。最上低屈折
薄膜の上面の一部としてシリコ−ン皮膜を形成する場合
には、シリコン皮膜の屈折率が最1低屈折R1膜の屈折
率とほぼ等しい(±0.02の範囲内)ことを要する。
例えば、最上低屈折薄膜に3 i 02を用いた場合に
はシリコン皮膜の屈折率が1.43〜1.47であれば
よい。このシリコーン皮膜は、塗布、焼き付けにより成
11(1することができる。なお、シリ」−ン皮膜は、
最上低屈折薄膜の表面の凹凸を埋める程度に成膜するこ
ともできる。
[作用] 本発明の光学多層膜では、最上低屈折簿膜の上面の一部
として形成されたシリコーン皮膜が最上低屈折薄膜の屈
折率とほぼ等しい屈折率を有するため、最上低屈折簿膜
との境界で屈折率のちがいから生じる反射を生じない。
シリコーン皮膜が最上低屈折薄膜全体とされた場合には
、シリコーン皮膜の屈折率が低いため、シリコーン皮膜
自身が光線透過の作用を行う。従って、反射したい光を
有効に反射させたり、透過させたい光を有夕1に透過さ
せるという効果に支障がない。
また、本発明の光学多層膜では、最上低屈折薄膜の少な
くとも一部を構成するシリコーン皮膜の表面が平滑で、
かつ撥水性を有するため、表面を指等で触れた場合に付
着でる指紋等の油汚れが四部に入り込むことなく、J3
らやすい。
なお、シリコーン皮膜は、最上低屈折薄膜を形成する低
屈折率物質より1Ii4摩耗性や硬度等の力学的性能に
劣ることが知られているが、シリコーン被膜を最上低屈
折薄膜の表面の凹凸を埋める程度に構成した光学多層膜
では、低屈折率物質の力学的性能を損なうことな(維持
することができる。
[実施例] 以下、本発明を具体化した実施例を説明する。
(第一実施例) 本実施例では、反射したい光(赤外線)の段8f波長:
λo−1050[nm]、透過させたい光(可視光線)
の設計波長:λ+−525[nm]どして熱線反射膜を
製造した。
この熱線反II膜は、第1図に拡大部分断面図を示すよ
うに、ガラス基板1の表面から順に、高屈折率物質から
なる第一高屈折薄膜21、低屈折率物質からなる第−低
屈折薄膜31、高屈折率物質からなる第二高屈折薄膜2
2、低屈折率物質からなる最上低屈折薄膜32及びシリ
コーン皮膜4が積層されて構成されている。
第一高屈折薄膜21及び第二高屈折薄膜22は、ともに
イオンブレーティング法により、以下に示1゛成膜条件
で成膜した。
高屈折率物質・・・Ti0z (屈折率: ns−2,50) 膜厚d+   −(1/nH)X (λ0/4)=10
5[nrn] R′A分圧  −4,0X10−2 [Pa]^周波電
力 ・・・300 [W] 直流電圧  ・・・500 [V] 成膜速度  ・・・0.2[nm/秒]第一低屈折薄膜
31もイオンブレーティング法により以下に示す成膜条
件で成膜した。なお、他の成膜条f1は第一高屈折薄膜
21及び第一高屈折薄膜2122と同じである。
低屈折率物質・・・5i02 (屈折率:nw=1.45) 膜厚dL   −(1/nL)X (λ0/4)−18
0[nm] 最上低屈折薄膜32もイオンブレーティング法により第
一低屈折@膜31と同様の成膜条件で成膜した。ただし
、膜厚dL″rは、(1/nL)x(λ+ / 4 )
 = 90 [n 171 ]のうち、後iji −t
 ルシリコーン皮膜4を成膜するため、80[nmlと
した。
シリコーン皮Pi!4は、低沸点溶剤へキリンで約1%
に希釈し、たジメチルシリコーンオイルを最上低屈折@
躾32上にロールコータを用いて塗布し、60〜70℃
で0.5時間乾燥後、300℃の温度で0.5[15間
焼き付けることにより成膜した。
このシリコーン皮膜4の膜厚dS は、dLT+−d!
1=90[nm]とするため、10[nm]とした。
成膜されたシリコーン皮膜の屈折率:nδ は1゜45
であり、最上低屈折薄BIA32の屈折率:nLとIF
jlじであった。従って、シリコーン皮膜4と最上低屈
折薄膜32との境界で屈1バ率の違いから生ずる反射を
生じなかった。なお、最上低屈折薄膜32とシリコーン
皮膜4の様子をより拡大して第2図に示す。
こうして、本実施例の熱線反射膜を得た。この熱線反射
膜は、赤外線を有効に反射しつつ可視光線を有効に透過
させる従来の性能を損なうことがなかった。そして、シ
リコーン皮膜4の表面が極めて平滑で出水性を有するた
め、付着した指紋等の油汚れを容易にふき取ることがで
きるという特有の効果を有していた。
(第二実施例) 本実施例の熱線反射膜は、第一実施例と同一の設計波長
の下、第三図に拡大部分断面図を示すように、ガラス基
板5の表面から順に、高屈折率物質からなる第一高屈折
薄膜61、低屈折率物質からなる第一低屈折薄膜71、
高屈折率物質からなる第二高屈折薄膜62及びシリコー
ン皮膜8が積層されて構成されている。
第一高屈折薄膜61、第一低屈折薄膜71及び第二高屈
折簿膜62は、第一実施例と同一の成膜条件で成膜した
シリコーン皮膜8は、第二高屈折簿膜62の上面に直接
、つまり、最上低屈折薄膜仝休をシリコーン皮膜8とし
て、第一実施例と同一の成膜条件で90[nml成膜し
た。
この場合にはシリコーン皮膜8の屈折率:nsが1,4
5と低く、第−低屈折薄膜71の屈折率:nLと同じで
あるため、シリコーン皮膜8自身が可視光線の反射率を
低減させる作用を行う。
この熱線反射vAb第一実施例の熱線反射膜と同の効果
を19にとができた。
(第三実施例) 本実施例の熱線反射膜は、第一実施例にお番プる熱線反
o4膜と基本的に同一であり、最上層のみ異なる。つま
り、この熱線反射膜は、最上低屈折簿lU35の膜厚を
90 [nmlとし、この最上低屈折薄膜35の表面の
凹凸を埋める桿度にシリコーン皮n@ 9が成膜されて
構成されている。この熱線反射膜は、低沸点溶剤へキリ
ンで約1%に希釈したジメヂルシリコーンオイルを90
[nmlの膜厚をもつ最上低屈折薄膜35の上面にロー
ルコータを用いて塗布した後、へキサンあるいは希塩酸
を用いて1分ふき取り、60〜70℃で0,5時間乾燥
し、300℃で0.5時間、焼き付けることにより1q
られた。1りられた熱線反射膜の最上低屈折薄膜35と
シリコーン皮膜9の様子を拡大して第4図に示す。
この熱線反射膜は、第一実施例の熱線反射膜と同様の作
用により、赤外線反射、可視光線透過及び油汚れ除去の
容易という効果を有するとともに、耐摩耗性と硬度の点
において優れるという効果を有していた。
このように、実施例の設計波長では、0くds≦90[
nmlの範囲であれば、本発明の効果を1qることがで
きる。
なお、実施例ではλo −1050[nml 、λ=5
25 [nmlで設計波長を設定したため、丁度、(赤
外線の波長)X1/2= (可視光線の波長)となり、
最上低屈折薄膜及びシリコーン皮膜の合計の光学膜厚が
2+/4=λo/8となっている。
[発明の効果] 本発明の光学多層膜では、最上低屈折簿膜の少なくとも
一部をシリコーン皮膜で構成したため、反射したい光を
有効に反射しつつ透過させたい光を有効に透過させると
ともに、付着する指紋等の油汚れを掻めて容易に除去す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本発明の実施例に係り、第1図は第一実施
例における熱線反射膜を示ず拡大部分断面図、第2図は
第1図をより拡大して示す拡大部分断面図、第3図は第
二実施例における熱線反射膜を示す部分断面図、第4図
は第三実施例における熱線反射膜の一部を拡大して示す
拡大部分断面図である。第5図は従来の熱線反射膜の一
部を拡大して示す拡大部分断面図である。 1.5・・・ガラス基板 21.22.61.62・・・高屈折薄膜31.71・
・・低屈折薄膜 32.35・・・最−ト低屈折薄膜 4.8.9・・・シリコーン皮膜 第1図 第2図 第3図 第4図 特許出願人  トヨタ自初巾株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)反射したい光の波長がλ_0、透過させたい光の
    波長がλ_1のとき、 透明基板上に高屈折率物質よりなりλ_0/4の光学膜
    厚をもつ高屈折薄膜及び低屈折率物質よりなりλ_0/
    4の光学膜厚をもつ低屈折薄膜がこの順序で交互に奇数
    回積層され、最上層に低屈折率物質よりなりλ_1/4
    の光学膜厚をもつ最上低屈折薄膜が積層された光学多層
    膜であつて、 前記最上低屈折薄膜の少なくとも一部がシリコーン皮膜
    で構成されていることを特徴とする光学多層膜。
JP63243140A 1988-09-28 1988-09-28 光学多層膜 Pending JPH0291603A (ja)

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JP63243140A JPH0291603A (ja) 1988-09-28 1988-09-28 光学多層膜

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0469732A2 (en) * 1990-07-24 1992-02-05 The Dow Chemical Company Infrared reflective optical interference film
KR100516097B1 (ko) * 2003-02-14 2005-09-23 한국과학기술연구원 투광성 반사방지막 및 그를 포함하는 물품
JP2012003026A (ja) * 2010-06-16 2012-01-05 Sony Corp 光学体、窓材、建具および日射遮蔽装置

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