JPH04194933A - 人物画像入り冊子 - Google Patents

人物画像入り冊子

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JPH04194933A
JPH04194933A JP2322468A JP32246890A JPH04194933A JP H04194933 A JPH04194933 A JP H04194933A JP 2322468 A JP2322468 A JP 2322468A JP 32246890 A JP32246890 A JP 32246890A JP H04194933 A JPH04194933 A JP H04194933A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、人物画像入り冊子に関し、特に人物画像か表
装材の裏面側において、加熱下で透明なフィルムと接合
されてなる人物画像入り冊子であって、表装材の耐熱性
か大幅に改善され、端部の波打ちや表装部のンワか発生
しない人物画像入り冊子に関する。
〔従来の技術〕
ID冊子、例えばパスポートや学生手帳、あるいは従業
員手帳等には、手帳もしくは小冊子の一部に顔写真と共
に、氏名、所属、個人コートなど本人を確認するために
種々の個人情報か記載されている。従来から、このよう
な個人情報の確認には、専ら人の目による判定のみに頼
るケースかはとんとてあり、このようなID冊子の不正
使用を防止するために、種々の偽造防止、変造防止手段
か組み込まれており、これらの手段の大部分も人の目に
よる判別手段か採られることか多かった。
特に、パスポートに関しては、高度な偽造や変造に対す
る防止手段が要求されており、従来から採用されている
人間の手段による可視的な判別方法以外に、OCR文字
による判別も最近では試みられつつある。
本発明は、このようなパスポート等のOCR読み取りさ
れる人物画像入り冊子に関するものであり、OCR読み
取り可能な人物画像入り冊子における問題点を解決する
ためになされたものである。
ずなわち、MRP(マノン・リーダプル・パスポー1−
)等のように機械的に読み取り可能な人物画像入り冊子
においては、読み取り精度の確保か非常に重要である。
読み取り精度は種々の要因で劣化する。例えはOCR文
字自体の文字品質やOCR文字か印字されている背景の
汚れの有無、あるいは読み取り機械の安定性等の他に、
冊子自体の物理的特性に伴う読み取り精度の劣化かある
具体的には1111子の端部の凹凸(波打ち)や111
1子の表面の凹凸等は○CRリーダーによる文字認識に
大きな影響を及はす。
例えば、通常OCR文字や人物画像を記録した画像記録
面はかいさん防止のために透明な樹脂フィルム等により
ラミネートされるが、この場合、偽造や変造を有効に防
止する観点から、フィルム等によるラミネートは加熱下
で行うことか好ましい。すなわち、粘着層を設けてラミ
ネートを行う場合には、適当な有機溶剤を使用したり、
またある場合には非常にゆっくりラミネートフィルムを
剥かすことにより、比較的きれいにフィルムを剥かずこ
とかてき、偽造されやすいという欠点かある。これに対
して、加熱下でラミネート面シて接合する場合には、加
熱表面か比較的強固に接合され、また、接合面の間で物
質移動や組成変化を起こしやすいために、接合面か非常
に剥かれにくくなったり、また剥かれてもきれいな面を
残しにくい利点かある。このため特にパスポート等のよ
うにきわめて偽造や変造のしにくい特性(以下適宜「偽
造・変造耐性」と称する)か要求される人物画像入り冊
子においては、人物画像記録面のラミネートは加熱下で
行うことが好ましい。
しかしなから、加熱下でラミネートされた人物画像入り
冊子において、十分な機械読み取り精度を確保するため
に、ラミネート面に気泡か入るのは好ましくなく、その
ためにある程度以上の圧力かラミネートする際に加えら
れる。通常ラミネート面にはICm2あたり、約0.5
kg以上の圧力か加えられる。このような加熱・加圧条
件でラミネートを行った場合には、表装材か伸びたり、
あるいは表装面とラミネートフィルムの間に設けられた
紙層から発生する水蒸気により表装材が膨らんだりして
、表装面の端部に波打ち現象か生じたり、あるいは表装
面にシワが発生する問題かある。もちろん、あらかしめ
冊子を比較的低湿下に保存することにより、このような
問題はある程度改善されるが、完全には解決されない。
特に、OCR文字を機械で読み取る際には、通常端部を
基準にして当該端部から一定の距離にある領域を読み取
るようにしているが、上記のように端部か波打ち現象を
起こしている冊子では、読み取り領域の位置か変動して
しまうために著しく読み取り精度か低下する。また、冊
子の表装にシワか発生ずる場合には、単に人物画像入り
冊子の商品価値を損なうたけてなく、OCR文字を記録
している面において、厚みか変動して読み取り精度か低
下する問題かある。
しかるに従来ては、このような人物画像入り冊子におい
て、表装を構成する樹脂に対しては、格別の工夫かされ
ていなかった。例えば特開平2−111590号公報に
は人物画像入り冊子か開示されており、表装を構成する
樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート、アセチルセルロース、セルロースエステル、
ポリビニルアセタール、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル
、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンか開示され
ている。また、上記公報には、表装材と紙とこれらのフ
ィルムとを貼り合わせたものを用いることも記載されて
いる。
〔発明か解決しようとする課題〕
しかしながら、上記フィルムを、通常の手帳などを作製
するように接着剤を用いて紙と貼り合わせた場合には、
上記問題点、すなわち表装面の端部に波打ちか生したり
、表装面にシワか発生することか分かった。
そこで、本発明の第1の目的は、透明なフィルムを加熱
下で表装材と接合する際に端部の波打ちか生ぜず、また
表装面にシワ等が発生しない人物画像入り冊子を提供す
ることにある。
また本発明の第2の目的は、高い偽造・変造耐性を有し
、しかも簡易に作製することのできる人物画像入り冊子
を提供することにある。
さらに本発明の第3の目的は、高いOCR読み取り精度
を存する人物画像入り冊子を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の上記目的は、少なくとも着色された表装4Aと
、画像記録層と、透明なフィルムとがこの順に接合され
て冊子の一部か構成された人物画像入り冊子であって、
前記透明なフィルムが、前記画像記録層を挟んで前記表
装材に加熱下で接合され、前記表装材は、親水性バイン
ダーを含有する塗布組成物または少なくともポリウレタ
ンを含有する樹脂組成物を、紙または重水体上に塗布し
て得られることを特徴とする人物画像入り冊子によって
達成される。
〔発明の具体的構成〕
以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明に用いられる表装材は、親水性バインダーを含有
する塗布組成物または少なくともポリウレタンを含有す
る樹脂組成物を、紙または重水体」二に溶剤の非存在下
または存在下に塗布して得られるものであって、当該塗
布組成物または樹脂組成物中には、表装材を適宜の色に
着色させるために顔料や染料か含有されていてもよい。
前記塗布組成物を構成する親水性バインダーとしては、
てんぷん、カセイン、アラビアコム、ポリビニルアルコ
ール、水溶性ポリエステル、ポリヒニルピロリドン等か
挙げられる。中でも、デンプンおよびカセインか好まし
い。
また、上記樹脂組成物には少なくともポリウレタンか含
有されるが、必要に応じて他の樹脂を相合せて用いても
よい。そのような他の樹脂としては、ポリ塩化ビニル、
ポリエステル、ポリヒニルブチラール、ポリアクリル酸
エステル等の樹脂が挙げられる。他の樹脂を併用する場
合には、樹脂組成物の全体においてポリウレタンか60
重量%以上であることか好ましく、特に80重量%以上
であることか好ましい。
上記親水性バインダーを含有する塗布組成物において、
少なくとも当該親水性バインダーは当該塗布組成物中に
溶解状態で含有される。また上記少なくともポリウレタ
ンを含有する樹脂組成物においても、当該ポリウレタン
は樹脂組成物中に溶解状態で含有される。
上記親水性バインダーを含有する塗布組成物は、水を溶
剤として含有するものである。一方、ポリウレタンを含
有する樹脂組成物は、メチルエチルケl〜ン、アセトン
、テトラヒドロフラン、ジメチルフォルムアミl’、シ
オギサン等の存機溶媒を単独でまたは併用して含有する
ものである。そしてこれらの溶剤は、塗布組成物または
樹脂組成物中において、親水性バインダーまたはポリウ
レタンを溶解するのに十分な量だけ用いられる。
上記塗布組成物または樹脂組成物は、親水性バインダー
またはポリウレタンの塗布量か表装材1m2当り好まし
くは5〜200g、さらに好ましくは10〜100gと
なるような割合で使用される。
上記塗布組成物において、親水性バインダーを硬化させ
るために、公知の硬化剤を用いることか好ましい。また
硬化剤を用いることにより、表装材の表面の耐水性を高
めることもてきる。そのような硬化剤としては、分子中
に少なくとも1個のエポキシ基、エチレンイミノ基、活
性ビニル基、アルデヒド基等のように親水性バインダー
か有する水酸基やアミノ基、あるいはイミノ基等と反応
し得る基を含有する化合物か挙げられる。これらの硬化
剤の使用量は、親水性バインダー1g当り0.005〜
0.2 gか好ましく、特+1no、ol 〜0.1 
gが好ましい。
さらに、上記塗布組成物には、親水性バインダーのほか
に、疎水性重合体ラテックスが添加されていてもよい。
この場合には、冊子に良好な柔軟性か付与される。
この重合体ラテックスとしては、酢酸ビニル、アクリル
酸、アクリル酸エステル、アクリルアミド、メタクリル
酸、メタクリル酸エステル、塩化ビニル、スチレン、ジ
ビニルベンゼン、クロトン酸、クロトン酸エステル、マ
レイン酩、マレイン酸エステル、イタコン酸、イタコン
酸エステル、ビニルエーテル、クリシンルエステル、ビ
ニルケトン、塩化ビニリデン等の単独あるいは共重合体
、あるいはポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリエーテル等の縮重合体等が挙げられる。これら
の中でも、カラス転移点Tgか40°C以上のものか好
ましく、特に60°C以上のものか好ましい。重合体ラ
テックスは、親水性バインダーに対して、5〜60重量
%の範囲て用いることか好ましく、特に10〜40重量
%の範囲か好ましい。
」1記塗布組成物または樹脂組成物中には、着色顔料、
染料のほが、必要に応して可塑剤、活性剤か含有されて
いてもよい。
上記可塑剤としては、ジオクチルフタレ−1・、ジブチ
ルフタレート等のフタル酸エステル類、トリクレジルフ
才スセ−1・等のリン酸エステル類、ステアリン酸ブチ
ル等の脂肪族カルホン酸エステル類等が挙げられる。
また上記活性剤としては、アニオン、カチオン、ノニオ
ンのいずれてあってもよい。
」1記塗布組成物または樹脂組成物を紙または重水体上
に塗布する際には、公知の塗布方法、例えばデイツプコ
ーティング、ナイフコーチインク、リバースロールコー
ティング、押し出しコーチインク、カーテン塗布等の方
法か用いられる。
上記塗布組成物または樹脂組成物を基体」二に塗布した
後は、通常、40〜150°Cの範囲の温度で乾燥され
る。
上記表装材は、それ自体か光反射支持体を兼ねていても
よいし、あるいは表装材に別の光反射支持体を貼り合わ
せてもよい。
表装材か光反射支持体を兼ねている場合には、上記塗布
組成物または樹脂組成物を塗布する支持体はそれ自身か
十分な白色度と光に対する隠蔽性を有している基体であ
ることか好ましい。
一方、光反射支持体を表装材と貼り合わせる場合には、
公知の接着剤か用いられる。この場合は偽造・変造耐性
を高めるために光反射支持体は紙支持体であることか好
ましい。
次に本発明の人物画像入り冊子の作製方法を機械読み取
り可能な旅券を例にとって説明する。
第1図は、本発明の人物画像入り冊子を旅券の形態とし
た場合の完成図であり、筆記可能な頁11を有する冊子
部2と、顔写真情報等か記載されているID部1とから
なる。TD部1には、個人の顔写真領域20、個人文字
情報領域(○印で表示)21、OCR文字情報領域(△
印で表示)22、補助分(「住所」、「氏名j等かあら
かしめ印刷されている文字、×印て表示)23、彩紋(
図示ぜず)か記載もしくは印刷されている。10は糸綴
し部である。
第2図は、第1図の人物画像入り冊子の完成前の状態、
すなわち透明なフィルムをラミネートする前の状態を示
したものである。この人物画像入り冊子は、透明なフィ
ルム(以下適宜[ラミネートフィルム」と称する)4と
、人物画像31か転写されているシー!・3と、筆記可
能な複数の頁11を有する冊子部2とからなる。
ラミネートフィルム4は、透明な支持体旧を存している
。かかる支持体41としては、例えば厚さか約50〜1
00μm程度の透明なポリエチレンテレフタレートか用
いられる。このラミネートフィルム4には、人物画像3
1か記録されているシート3と接着可能な層43を設け
ることか好ましい。この接着可能な層43は熱的に接着
可能な層である。この熱的に接着可能な層43はいわゆ
るホットメルト型接着剤層や熱溶着層であることか好ま
しいが、熱溶着層であることか特に好ましい。支持体4
1と、抜擢可能な層43は、下引層42を介して接着さ
れているが、この下引層42は必ずしも必要ではない。
ホットメルト型接着剤としては、例えば「接着剤データ
ブック」 (日刊工業新聞社発行, 1990年2月2
8日発行、日本接着学会編)第139頁〜第170頁に
記載されているものか挙げられる。
シート3とラミネートフィルム4との接合は、熱溶着方
法により行うのが好ましい。この「熱溶着方法」とは、
ラミホー1〜フイルム4に設けられた熱溶着可能な層と
人物画像か記録されたシート3に設けられた熱溶着可能
な層とか別個の接着剤層を介することなく直接加熱下で
それぞれの熱溶着可能な層の少なくとも一部か相互に混
さり合って完全な溶着状態を作る方法である。このよう
な熱溶着方法で接合された場合には、ラミ不−1〜フイ
ルムによりラミネートされた画像を破壊することなく偽
造や変造することかほとんと不可能であり、極めて高い
偽造・変造耐性を有する。
このような熱溶着層は、例えばポリ塩化ビニル、ポリカ
ーボネート、ポリイソフタル酸エステル等のような熱可
塑性樹脂により構成されることが好ましい。これらの熱
可塑性樹脂と共に、必要に応してポリ塩化ビニリデン、
ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル等の共重合体等を併用
してもよい。また上記熱可塑性樹脂との混合物を用いて
もよい。
ノート3とラミネーi・フィルム4とを加熱下で接合す
る場合の温度は、通常、100 ’C以」二であり、好
ましくは120°C以」二、特に好ましくは100℃以
」二である。このような接合温度であれば、接合がより
完全に行われ、ラミネートフィルム4の剥離かはとんと
不可能となり、優れた偽造・変造耐性か得られる。
また、ラミネートフィルム4をシート3に接合するに際
しては、01〜20kg/cm2の圧力を加えることか
好ましい。この圧力を加える手段としては、気泡の発生
を有効に防止するために、通常冊子の一方の方向から他
方の方向に向かって加熱しなから加圧する加熱・加圧ロ
ーラ等を用いることか好ましい。
ラミネートフィルム4は、特開平1−177749号公
1[Jに記載されているように、冊子の人物画像が記録
されているシート3の少なくとも一部にあらかしめ接合
されていてもよい。
第2図において、人物画像31の形成されている画像記
録層51は、それ自身がラミネートフィルム4の層43
と熱的に接合可能な層であることが好ましい。そのよう
な接合可能な画像記録層51は、ラミネートフィルム4
の層43や接合方法によって広範に変わるが、例えば写
真印画紙の乳剤層等のセラチンを主体とする親水性バイ
ンダーからなる層や、熱的に拡散転写された画像色素を
受容し得る熱可塑性樹脂からなる色素受像層であっても
よい。
当該画像記録層51か前者の場合には特にホットメル1
〜型接着により接合されることか好ましい。また、当該
画像記録層51か後者の場合には、特に感熱転写方式に
よって色素画像か転写された色素受像材料や、特開平1
−193844号公報に記載された熱現像型ハロケン化
銀感光材料を用いて画像形成された色素受像層を有する
色素受像材料であることか好ましい。
第2図において、人物画像31か形成されている画像記
録層51には、さらに必要に応して個人情報や共通情報
等の文字や記号や彩紋等が、人物画像31と同時にまた
は別個に当該人物画像31の記録手段とは異なる記録手
段によって記録してもよい。
これらの文字や記号や彩紋等は、ラミネートフィルム4
の層43に記録することも可能である。なお、第2図の
例では、ラミネートフィルム4の層43に文字や記号や
彩紋等(第2図において32で示す)か記録されている
人物画像31か記録されている画像記録層51には、好
ましくは白色の光反射支持体52か接合されている。通
常は、これらの光反射支持体52の上に画像記録層51
か公知の適当な塗布手段によりあらかしめ塗設されてい
る。
光反射支持体52は、着色している表装利53の色を十
分に隠蔽できる程度の不透明性を有していることか好ま
しく、具体的にはこの光反射支持体52の不透明度(透
過濃度)は、07以上であることか好ましく、特に0.
8以上であることか好ましい。
表装材53に接合される光反射支持体52は、紙支持体
、白色ポリエチレンテレフタレート、白色ポリ塩化ビニ
ル等のフィルムであることか好ましく、特に紙支持体で
あることか好ましい。紙支持体によれば、優れた偽造・
変造耐性か発揮され、また透明なラミネートフィルム4
を人物画像31の記録されたシート3にラミネートする
際に剛度が維持される。さらに紙支持体によれば、人物
画像31の記録面にラミネートされた透明なラミネート
フィルム4を機械的に無理やり剥離しようとしてもほと
んどの場合、紙層か破壊されるために優れた偽造・変造
耐性か発揮される。
また、本発明では、第2図の例とは別に、表装材53を
作製する際に、直接塗布組成物または樹脂組成物を当該
光反射支持体52に塗設してもよい。
第3図は、第1図の人物画像入り冊子の完成前の状態、
すなわち透明なラミネートフィルム4をラミネートする
前の状態を示したものである。この例では、画像記録面
は透明なラミネートフィルム4に設けられた画像記録層
に記録されており、また人物画像31以外の文字や彩紋
等は表装部53に接合されている光反射支持体52上の
接合面に記録されている。
第2図および第3図において、文字、記号、彩紋等は、
それぞれ人物画像31の記録手段と同様の手段で記録し
てもよいが、異なった手段で記録してもよい。また、こ
れらの文字、記号、彩紋等はそれぞれ接合面の一方の側
のみに記録してもよく、また接合面の両側の面に記録し
てもよい。
透明なラミネートフィルム4、表装材53と接合された
光反射支持体52および各々か接合される表面の層には
、必要に応して各種の添加剤か含有されていてもよい。
そのような添加剤としては、例えば蛍光増白剤、画像安
定剤、背景の色調を調整する着色剤等の公知の化合物か
挙げられる。
本発明の人物画像入り冊子は、必要に応してホロクラム
(反射型および透過型)、割り印、彩紋を有していても
よい。
第4図は、彩紋の一例を示す。彩紋60は、線幅か0.
1mm程度以下の細線で精密に描かれており、この彩紋
60か印刷されている頁を後て改造した場合にはその修
復か困難なことから、旅券等のように偽造・変造耐性が
要求される各種の証明書等にはしばしば用いられている
が、本発明の人物画像入り冊子においても有用である。
特に、第4図に示したように、個人の顔写真領域20に
彩紋60か部分的に重なり合わされている場合には偽造
・変造耐性かさらに高まる。
ホログラムは反射型であっても透過型であってもよく、
反射型の場合にはホットスタンプ方式により、作製され
た人物画像入り冊子の適宜の箇所に接合される。また透
過型の場合にはラミネートフィルムそのものかホログラ
ムシートてあってもよく、また、作製された人物画像入
り冊子の表面に接合して使用してもよい。特に、透過型
のホロクラムを完成した人物画像入り冊子に接合する場
合には、個人の顔写真領域に部分的に重なるようにする
ことか偽造・変造耐性を高める観点から好ましい。第4
図において15で示される領域は、ホロクラムか形成さ
れる領域の例を示している。
なお、透明なラミネートフィルム4をシート3に加熱・
加圧下でラミネートする場合には、ラミネートローラに
よるラミホー1〜方式を採用することか好ましい。また
、最終的な冊子としてみた場合に端部の加熱による変形
か少ない点て、ラミネートは冊子先端部から糸綴し部の
方向に向けて行うのか好ましい。特に、表装部53の端
部を基準にしてOCR読み取りを行う旅券等においては
、冊子の端部に変形か生しているとOCR読み取りの正
続率を低下させるため好ましくなく、従って、冊子の端
部から中央部にかけて溶着を行うことは重要である。
冊子の画像記録部において、透明なラミネートフィルム
4によりラミネートされる領域は、全面であることか好
ましいが、実際」−は位置合わせの精度や糸綴し部10
のラミネートか完全に行えないこと、あるいは加熱下で
ラミネーI・する場合には表装材53やラミネートフィ
ルム4か僅かに熱収縮・熱膨張を伴うこと等の点から、
透明なラミネートフィルム4は、表装材53か一体にな
ったシート3に対して、それぞれの端部において約2m
m程度以下で狭いことか好ましく、さらに外観」二から
の点も考慮すると、糸綴じ部10以外では0.3〜1m
mの範囲でラミネートフィルム4の方か端部において短
いことか好ましい。また、糸綴じ部10においては、透
明なラミネートフィルム4か1〜2mmの範囲で短いこ
とか好ましい。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細な説明するが、本発明かこれらの実
施例によって限定されるものではない。
〔実施例1〕 〔色素受像材料の作製〕 下記の組成の受像層用塗布液を、 100g/m2の写
真用バライタ紙(透過濃度、青0.76、緑071゜赤
0.68)支持体」二に、湿潤膜厚か120μmになる
ように塗布し、受像材料を作製した。
受像層用塗布液 ポリ塩化ビニル      80  gメチルエチルケ
トン    918  cc下記画像安定剤−155g 下記画像安定剤−255g 下記画像安定剤−355g 下記現像促進剤−12,0g 画像安定剤−1 Cβ 画像安定剤−2 l−1 o Hn 画像安定剤−3 (t) )L C+ 現像促進剤 HOC2HI SC2Ht SC2Hi 0J−1〔熱
現像感光材料の作製〕 下記表−1に示す層構成を存するカラー用の熱現像感光
材料を作製した。なお、感光性ハロゲン化銀乳剤および
ベンズトリアゾール銀は各々銀に換算し、それぞれ1m
2当りの量で示した。以下においても同様である。
表−1 前記表−1中の熱溶剤等は下記の構造式で表されるもの
である。
熱溶剤 還元剤 CHa     (A) : (B) 紫外線吸収剤 C7H11(t) 高分子色素供与物質(1) ?H・ 高分子色素供与物質(2) 高分子色素供与物質(3) イエローフィルター染料 S○hNa なお、ラテックス下引層を除く各層には硬膜剤としてヒ
スビニルスルホニルメチルエーテルを各々セラチン1g
当り0.04 g添加した。
〔表装材−1の作製〕 デンプン6kgと、カゼイン2kgと、ポリビニルアル
コール0.4kgとを純水50リットルに溶解し、これ
に炭酸カルシウム2kgと、赤色顔料2kgとを添加し
て全量を60リツトルとした。これに少量の界面活性剤
を添加し、これを80g/m2の紙の」二に固形分か3
0g/m2になるように塗布し、これを80〜160°
Cの温度で乾燥して表装材−1を作製した。
〔表装材−2の作製〕 表装材−1において、硬化剤として下記の化合物0.1
8kgを添加した以外は表装材−1と同様にして表装材
−2を作製した。
〔表装材−3の作製〕 表装材−2において、ポリ塩化ビニル水性ラテックス(
Tg=50°C)を固形分として3kg添加した以外は
表装材−2と同様にして表装材−3を作製した。
〔表装材−4の作製〕 表装材−3において、ポリ塩化ビニル水性ラテックス3
kgを、ポリスチレン−ポリアクリル酸ブチルエステル
水性ラテックス(Tgニア0°C)3kgに変更した以
外は表装材−3と同様にして表装材−4を作製した。
〔表装材−5の作製〕 ポリウレタン4kgを、メチルエチルケトン20リット
ルと、テトラヒドロフラン20リットルと、N。
N−ジメチルフォルムアミド10リットルの混合溶剤中
に溶解した後、赤色顔料2kgを添加し、写真用バライ
タ紙(100g/m2)の上に固形分か30g/ m 
2になるように塗布し、これを55〜90°Cて乾燥し
て表装材−5を作製した。
〔表装材−6の作製〕 表装材−5において、可塑剤として、トリクレジルフォ
スフェート0.6kgを添加した以外は表装材−5と同
様にして表装材−6を作製した。
〔表装材−7の作製〕 表装材−6において、シリカ粉末(平均粒径約0.5μ
m)を0.4kg添加した以外は表装材−6と同様にし
て表装材−7を作製した。
〔比較表装材−1の作製〕 表装イ1−1て使用した80g/m2の紙支持体上に、
厚さ0.3mmのポリ塩化ビニルフィルム(可塑剤とし
てトリクレシルフ才スフェ−1・を28重量%含有)を
塩化ビニル−酢酸ビニル系の接着剤(水系ラテックス)
を用いて貼り合わせて、比較表装材=1を作製した。な
お、貼り合わせは、0.2kg/ cm2の圧力をかけ
なから45°Cの温度て16時間保存して行った。
〔比較表装材−2の作製〕 表装材−1で使用した80g/m2の紙支持体上に、ポ
リ塩化ビニルをメチルエチルケトンに溶解し、これに赤
色顔料を分散した塗布組成物をポリ塩化ビニルか20g
/m2となるように塗布し、乾燥して比較表装材−2を
作製した。
〔ラミネートフィルムの作製〕
透明な厚さか約50μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム支持体」二に、下引加工を施した後、厚さか約
12μmのポリ塩化ビニル層を塗設して、ラミネートフ
ィルムを作製した。
〔人物画像入り冊子の作製〕 第2図に示す構成の人物画像入り冊子を以下の方法によ
り作製した。
前記受像材料の色素受像層面上に第4図のような彩紋を
UV硬化性インクを用いて印刷した。この印刷は、完成
した冊子で人物画像かその周辺の2辺において幅約2.
5mmて彩紋か重なり合うような位置で行った。
次いて、この印刷済みの受像材料と筆記可能な複数の頁
に相当する上質紙6枚を重ね合わせ、ポリ塩化ビニル受
像層面か筆記可能な紙面に重なり合うように重ね合わせ
た。次いで、中心部を糸で綴じ合わせた後、受像材料の
裏面(バライタ紙の色素受像層面とは反対側の而)を」
1記表装材と塩化ビニル−酢酸ビニル系のラテックス系
の接着剤により貼り合わせた。この時、貼り合わせ面は
、40°Cに保持した恒温槽に加圧下(0,2kg/c
m2)で−昼夜保存した。
この貼り合わされたものを、糸綴し部を中心に2つに折
り込んだ後、所定のサイズに裁断して、人物画像入り冊
子を作製した。
〔画像記録および個人別の人物画像入り冊子の作製〕
」1記方法で得られた熱現像感光材料に人物画像をCR
Tプリンターで露光を行った後、熱現像機により 15
0°Cて70秒間、熱現像を行った。次いて、この現像
済みの熱現像感光材料を」二記人物画像入り何子にあら
かしめ綴し込んである受像材料のPvC色素受像層面に
重ね合わせて、135℃にて8秒間重ね合わせて受像材
料面上への色素転写を行った。
次いて、熱現像感光材料を受像材料から剥離した後、文
字、記号等の必要な事項を溶融型感熱転写記録方法によ
って記録した後、前記ラミネートフィルムを色素受像層
面にラミネートした。ラミ=32− ネートフィルムとしては、色素受像層面に対して端部か
約0.5mm程度内側になるようにあらかしめ打ち抜い
ておいたものを使用した。なお、ラミネートフィルムの
ラミネート(熱溶着)は、加圧力か約5JB/cm2、
温度か150°Cに加熱しである上下に対向して配置さ
れているヒートローラー間を通すことにより行った。ラ
ミネート面の最高到達温度はヒートラベルを用いた測定
から、 +35°Cてあった。
〔人物画像入り冊子の評価〕
上記方法で作製した人物画像入り冊子について、(1)
端部の波打ち状況 (2)表装部のシワの発生状況 (3)表装部の光沢変化 を調へた。その結果を表−2に示した。
評価基準は以下の方法によった。
(1)端部の波打ち ○ 波打ちか全くなし △ 波打ちかわずかに発生しているか実用上は許容でき
るレヘル × 波打ちか大きく実用上許容できないレベル (2)表装部のシワ ○ シワの発生か皆無 △ シワの発生確率か冊子1冊当り0.2個未満 × シワの発生確率か冊子1冊当り02以上で実用上許
容できないレベル (3)表装部の光沢変化 ○・光沢変化か全くなし △ 僅かに光沢の変化か認められるが、実用上は許容で
きるレベル × 光沢変化か大きく実用上許容できないレベル 結果を後記表−2に示した。
この表−2から、本発明に係る人物画像入り冊子は、端
部の波打ち、表装部のシワ、表装部の光沢変化のいずれ
も生せず、耐熱性か良好であることか分かる。
表−2 〔発明の効果〕 本発明によれば、画像記6層を挟んで透明なフィルムと
加熱下て接合される表装材が、親水性バインダーを含有
する塗布組成物または少なくともポリウレタンを含有す
る樹脂組成物を紙または重水体上に塗布して得られるも
のであるので、端部の波打ち、表装部のシワ、表装部の
光沢変化の問題の生しないきれいな人物画像入り冊子か
得られる。
また、本発明の人物画像入り冊子は、高い偽造・変造耐
性を有し、しかも簡易に作製することかできる。
さらに、本発明の人物画像入り冊子は、OCR読み取り
精度か高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の人物画像入り冊子の一例の斜視図、 第2図および第3図はそれぞれ本発明の人物画像入り冊
子の完成前の状態を示す側面図、第4図は彩紋の一例を
示す正面図である。 1・・TD部      2・・冊子部3・ シート 4・透明なフィルム(ラミネートフィルム)10・糸綴
し部     11  頁 20  個人の顔写真領域 21−・個人文字情報領域
22・OCR文字情報領域 23・・補助分      31・・人物画像32・・
文字や記号や彩紋等 旧・・・支持体      42・・下引層43・・接
着可能な層   51・画像記録層52・・光反射支持
体   53・・・表装材60・・・彩紋 へ    − C’J

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  少なくとも着色された表装材と、画像記録層と、透明
    なフィルムとがこの順に接合されて冊子の一部が構成さ
    れた人物画像入り冊子であって、前記透明なフィルムが
    、前記画像記録層を挟んで前記表装材に加熱下で接合さ
    れ、 前記表装材は、親水性バインダーを含有する塗布組成物
    または少なくともポリウレタンを含有する樹脂組成物を
    、紙または布基体上に塗布して得られることを特徴とす
    る人物画像入り冊子。
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