JPH04194248A - Pc版取付部構造 - Google Patents

Pc版取付部構造

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JPH04194248A
JPH04194248A JP32714990A JP32714990A JPH04194248A JP H04194248 A JPH04194248 A JP H04194248A JP 32714990 A JP32714990 A JP 32714990A JP 32714990 A JP32714990 A JP 32714990A JP H04194248 A JPH04194248 A JP H04194248A
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Yoshiaki Nakao
中尾 好昭
Takeshi Morihata
森畑 武
Akira Kano
明 加納
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KAWACHIYOSHINARI SEKKEI JIMUSHO KK
Ishizaki Honten Co Ltd
Tsuru Gakuen
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KAWACHIYOSHINARI SEKKEI JIMUSHO KK
Ishizaki Honten Co Ltd
Tsuru Gakuen
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 この発明は、PC版(プレキャストコンクリート版)を
鉄骨軸組に取付けてカーテンウオールの外壁や、間仕切
り壁などを構成する取付部構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、PC版取付部構造としては、第31図に 。
示すようなものが知られている(例えば実公昭54−2
0806号公報参照)。この構造では、PC版101下
部が、このPC版101に一体的に取付けられた取付金
具102と、鉄骨軸組の下側はり部材105aに固着さ
れた取付台座115との間に重ね合せた複数枚の敷金1
04aを介在させた状態で、上記取付金具102と敷金
104aと取付台座115とにボルト113を貫通させ
てナツト114aを螺合することにより、上記下側はり
部材105aに取付けられ、また上記PC版101上部
が、このPC版101に埋め込まれたアンカーボルト1
03を、上側はり部材105bに溶着された継手金具1
06に貫通させて継手金具106の表裏面にネオブレン
ゴム製の滑り部材104bを介してナツト114bを締
付けることにより上側はり部材105bに取付けられて
いる。
この構成において、上記取付金具102および継手金具
106には上記ボルト103,113の挿通穴としてそ
のボルト径よりもかなり大きい内径の穴が貫通形成され
、しかも上記ナツト114a、114bは上記取付金具
102や継手金具106が外れない程度の比較的緩い締
付は力により締められ、これによりPC版101ははり
部材101に対して、地震発生時に作用する層せん断力
の作用方向にずれ易いように取付けられる。このため、
上記層せん断力が鉄骨軸組に作用した場合、鉄骨軸組の
層間変位が積極的に許容され、上記鉄骨軸組は上記取付
部において上記層せん断力の作用方向にずれて層間変位
を生じる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の10版取付部構造により形成されるPC版付
き鉄骨造建物においては、PC版101がはり部材10
5aの変形を積極的に許容するように取付けられている
ために、地震力に対しては鉄骨軸組のみにより抵抗し、
上記PC版101は遮蔽、遮風、遮音および保温などの
ためにのみ上記鉄骨軸組に取付けられている。
このため、鉄筋コンクリート造で剛性の比較的高いPC
版101が耐震(耐振)のための構造部材としては有効
に活用されずに、鉄骨軸組の断面寸法が不必要に大きく
なり、コストの増大化の要因となっている。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
り、PC版の剛性を有効活用することにより骨組部材の
必要断面を低減することができ、建物全体のコストの低
減化を図ることができ、しかもPC版の取付けられた建
物全体として必要な耐震強度を発揮することができる1
0版取付部構造を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この発明の請求項1では、
PC版と、このPC版を取付ける骨組部材と、両者間に
配置されてこの両者を互いに接続する変位抑制手段とを
有し、上記PC版と骨組部材とは上記PC版に作用する
層せん断力の作用方向と直交する方向で互いに相対向し
、上記作用方向に摺動可能な摺動面を介して互いに接触
し、上記変位抑制手段を、層せん断力の所定値までは上
記PC版と骨組部材との両者間で上記摺動面に沿った相
対変位の発生を阻止し、上記所定値を超えると上記相対
変位の発生を許すように構成した。
また請求項2では、請求項1において、変位抑制手段が
締付は手段により構成され、この締付は手段を、摺動面
を互いに密着させる方向に押圧力を加えることにより生
じる摺動摩擦抵抗力により相対変位の発生を阻止するよ
うに構成した。
請求項3では、請求項2において、締付は手段が、PC
版に設けられた取付部と、骨組部材に設けられた取付部
と、両者を貫通するボルトと、このボルトを締付けるナ
ツトとから構成され、摺動面が上記両取付部間の接触面
により構成されるとともに、上記両取付部の一方もしく
は双方には上記ボルトの相対変位を許す長穴が層せん断
力の作用方向に貫通形成されているように構成した。
請求項4では、請求項2において、締付は手段が、PC
版から突出するように設けられたアンカーボルトと、骨
組部材に設けられ、上記アンカーボルトが貫通配置され
た継手金具と、上記アンカーボルトに螺合するナツトと
から構成され、摺動面が上記継手金具とPC版との接触
面により構成され、上記継手金具には上記アンカーボル
トの相対変位を許す長穴が層せん断力の作用方向に貫通
形成されているように構成した。
請求項5では、請求項2において、締付は手段が、PC
版に突出形成された摺動部と、骨組部材に固着された継
手部材と、上記PC版に両端が螺着された弾性材料によ
り形成された押えはり部材とから構成され、この押えは
り部材が、その中間部が上記継手金具を上記摺動部に押
付けた状態で、上記継手金具と接触するように配置され
ているように構成した。
請求項6では、請求項2において、締付は手段が、PC
版から突出するように設けられた複数のアンカーボルト
と、骨組部材に設けられ、上記アンカーボルトが貫通配
置された継手部と、上記アンカーボルトに螺合するナツ
トとから構成され、上記継手部は上記骨組部材に固定さ
れ、上記PC版と互いに摺動可能に接触された継手金具
と、この継手金具に重ねられるとともに、互いに独立し
て摺動可能にPC版と接触するように重ねられた1また
は複数の補助金具とから構成され、上記補助金具には、
内側の継手金具が移動して当たることにより、この継手
金具から隣接する補助金具に順に層せん断力が伝達され
るように当止面が形成されるとともに、この補助金具に
は層せん断力の作用方向へのアンカーボルトの相対変位
を許す長穴が貫通形成され、上記継手金具と補助金具と
を取付けるそれぞれのアンカーボルトのナツトが互いに
異なる値の層せん断力と対応するように締付けられてい
るように構成した。
請求項7では、請求項6において、補助金具は層せん断
力の作用方向に長く形成され、その中間部には一側に隣
接する他の補助金具もしくは継手金具を、上記作用方向
に相対移動可能に収容する凹部が形成され、この凹部の
内面によって当止面が構成されているようにした。
請求項8では、請求項7において、継手金具の端面と、
この継手金具に隣接する補助金臭の当止面との隙間、お
よびこの補助金具の端面と、この補助金具に隣接する他
の補助金具の当止面との隙間の一方もしくは双方に、衝
撃吸収部材が充填されているように構成した。
請求項9では、請求項1において、変位抑制手段が加力
手段と、この加力手段の作動を1IIIllする1i1
JIl]手段とから構成され、上記制御手段が、PC版
と骨組部材との両者間の層せん断力の作用方向への相対
変位、もしくは上記作用方向の相対外力が零になるよう
に、上記加力手段の作用力と作用方向とを制御するよう
に構成した。
請求項10では、請求¥49において、加力手段が一対
の油圧シリンダにより構成され、PC版にはアンカーボ
ルトが突出するように設けられ、このアンカーボルトが
骨組部材に困者された継手金具を貴遇することにより上
記PC版と骨組部材とが互いに連結され、上記継手金具
には上記軸体の層せん断力の作用方向への移動を許す長
穴が貫通形成されるとともに、上記継手金具と上記油圧
シリンダとを、この一対の油圧シリンダからの押圧力が
上記継手金具に対して上記作用方向に互いに相反する方
向に作用するように構成した。
請求項11では、請求項9において、加力手段が一対の
油圧シリンダにより構成され、上記PC版と骨組部材と
には、一方に上記油圧シリンダが固定されるとともに、
他方に突部が形成され、この突部と上記油圧シリンダと
が、この一対の油圧シリンダからの押圧力が上記突部に
対して上記作用方向に互いに相反する方向に作用するよ
うに配置されているように構成した。
〔作用〕
上記請求項1の構成によれば、地震などにより骨組部材
に層せん断力が作用した場合、その層せん断力に対して
所定値までは上記骨組部材の他にPC版も有効に抵抗す
るために、その分だけ鉄骨軸組が受持つ層せん断力が低
減される。しかも、所定値以上の層せん断力に対しては
PC版と鉄骨軸組との間に相対変位が発生するために、
上記PC版に過大な外力が作用することはない。
また請求項2.によれば、上記請求項1による作用が締
付は手段により押圧力を加えることにより発揮される。
請求項3もしくは請求項4によれば、上記請求項1もし
くは請求項2による作用がナツトの締付はトルクを調整
することにより発揮される。
請求項5によれば、請求項2による作用に加えて、押圧
力として押えはり部材による弾性力が加えられる。
請求項6によれば、請求項2による作用が複数種類の地
震動について発揮される。
請求項7によれば、請求項6による作用が凹部内を移動
してその端面と当止することにより発揮される。
請求項8によれば、請求項7による作用に加えて風など
による微小な振動に対しても減衰作用が発揮される。
請求項9によれば、請求項1による作用が加力手段の加
力により発揮される。
請求項10もしくは請求項11によれば、上記請求項9
による作用が一対の油圧シリンダにより互いに打消し合
う押圧力を作用させることにより発揮される。
(実施例〕 第1実施例 第1図および第2図において、PC版1の本体部分11
は従来のものと同様の形状および大きさに形成され、こ
のPC版1にはその下部に取付金具2、上部にアンカー
ボルト3がそれぞれ後面12側(第1図の右側、第2図
の手前側)に突出するように一体的に取付けられている
上記取付金具2は、横断面形状が1字状の本体部21の
前面側(第1図の左側)にアンカープレート22、後面
側(第1図の右側)に2枚の補強リブ23がそれぞれ溶
着されてなるものである。
上記アンカープレート22がアンカー筋13または図示
しない主筋に溶着された状態でPC版1内に埋め込まれ
、これによりこのPC版1に一体的に固定されている。
また上記アンカーボルト3の突出端部31の基部には摺
動部材4が貫通され、この摺動部材4はその表面41が
PC版1の内面12かられずかに突出するように上記P
C版1に埋め込み固定されている。これにより上記表面
41は上記PC版1の後面12と互いに平行に配置され
る。
一方、H型鋼からなる鉄骨軸組のはり部材(骨組部材)
5には、その建物外面側に継手金具6が取付けられてい
る。上記継手金具6は垂下片部61と水平片部62とか
ら倒立したし字状に形成され、上記水平片部62が上記
はり部材5の上面に溶着されることにより、上記垂下片
部61が上記建物外面側に垂下するように設けられる。
この垂下片部61には、上記アンカーボルト3の突出端
部31が貫通する長穴611(第2図参照)が貫通形成
され、この長穴611は上記はり部材5の長手方向両側
に所定長さだけ延ばされ、この長穴611に沿って継手
金具6とアンカーボルト3とが相対移動可能なように構
成されている。上記長穴611は後述する層間変位とし
て所定値(例えば建物の階高の1/200の長さ)の変
位を許すに十分な長さに設定される。
上記PC版1は、その上下部ではり部材5に取付けられ
、下部では取付金具2が上下に隣接するはり部材5の下
側はり部材5aの上面に溶着され、上部ではアンカーボ
ルト3が上側はり部材5bの継手金具6にナツト32に
より固定され、これにより上下のはり部材5a、5bの
間を遮蔽する外壁が形成される(第4図1点鎖線参照)
上記PC版1の上部は、第3図に示すように垂下片部6
1の前面612と摺動部材4の表面41とを互いに接触
させた状態で、両者が互いに密着する方向にナツト32
によりあらかじめ所定の締付はトルクで締付けられ、こ
れによりはり部材5bに位置固定される。上記ナツト3
2による取付は、地震発生時に上記はり部材5に作用す
る層せん断力Q(第2図参照)の内、所定値までは垂下
片部61の前面612と摺動部材4の表面41との間の
摺動摩擦抵抗力によって、上記層せん断力の作用方向く
第2図の左右方向)に対してPC版1とはり部材5bと
が相対変位の発生を阻止する程度の軸方向圧縮力が作用
するように、その締付はトルクが設定される。つまり、
摺動部材4の表面41に継手金具6の前面612が押付
けられて両者間に上記締付は力トルクと対応する面圧力
が作用し、この面圧力と上記両者間の摩擦係数を乗じた
接触摩擦抵抗力が後述する所定の層せん断力値Qy  
(第6図参照)と等しくなるようにナツト32は締付け
られている。
すなわち第5図に示すように上側はり部材5bに層せん
断力Qが作用した場合に、PC版1の下部が下側はり部
材5aに溶着により剛結されているために、PC版1自
体はその面方向への変形に対する抵抗力により上記層せ
ん断力Qに抵抗しようとする。ところが、上記PC版1
の上部は、垂下片部61と摺動部材4との摩擦接合によ
り取付けられているために、その摩擦抵抗力を超える層
せん断力が作用すると、両接触面が滑りを生じ、上側は
り部材5bは上記層せん断力の作用方向に移動して両者
の間に相対変位(層間変位)δが生じることになる。
これを層せん断力と上記層間変位δとの関係で表わした
第6図に基づいて説明すると、層せん断力値が零からQ
yまでの間では、PC版1自体が変形してはり部材5b
とともに、δ1の層間変位を生じる(第6図線分OA参
照)。ところが、上記層せん断力値Qyを超えると、層
せん断力が垂下片部61と摺動部材4との間の摩擦抵抗
力より大きくなるために、両者間で滑りが生じることに
なる。この場合、はり部材5bのみが62まで移動して
鉄骨軸組自体の抵抗力と釣合い状態となる(第6図線分
AB参照)。そして上記層せん断力が逆方向に作用する
ようになると、第6図に線分BCで示すように、上記層
間変位の変化も逆方向となり、ついで線分DC,DEを
経て再び線分ABの過程を繰返すことになる。上記線分
OAの傾きによって10版1のばね定数Koが表わされ
る。
本実施例では、上記ばね定数KOが第31図に示す従来
の取付部構造による場合のPC版のほぼ10倍以上程度
の値となるように取付部の剛性が設定されている。例え
ば上記従来の取付部構造による場合にはPC版1枚当た
りのばね定数がほぼ3000稽/1以下(後述する第2
8図の実測例参照)であるのに対して、この実施例では
30000 Kl / am以上となるように上記取付
部の剛性が設定される。
上記構成の取付部構造により10版1がはり部材5に取
付けられた建物において、地震動により上側はり部材5
bに層せん断力Qが作用すると、この層せん断力値がQ
v  (第6図参照)に達するまでは、鉄骨軸組である
はり部材5と10版1とが一体に上記層せん断力に対し
て抵抗することになる。そして上記層せん断力値が上記
Qyを超えると上部の継手金具6と摺動部材4との間で
滑りが生じ、上側はり部材5bとはり部材1との間で相
対変位が発生することになる。
このように、従来の取付部構造によるPC版のばね定数
がほぼ3000Kg/cabかなく、上記取付部構造が
はり部材のほぼ自由な層間変位を許容する、いわゆる変
位追従式に構成されているために、PC版の剛性は層せ
ん断力に対する抵抗要素としては関与しないのに対し、
この実施例では、10版1がはり部材5に対して比較的
剛に取付けられているために所定の層せん断力値Qyま
では上記PC版の剛性が層せん断力に対して有効に抵抗
要素として作用する。このために建物の固有周期Tが減
少し、これにより第7図に示すように建物の地震応答(
変位)Uを減少させることができる。
したがって従来構造では、上記層せん断力に対してはり
部材などの鉄骨軸組のみで抵抗することができるように
上記鉄骨軸組の必要断面が定められているのに対して、
この実施例による構造では、10版1の剛性に相当する
分だけ上記鉄骨軸組の剛性を低減することができ、その
分だけ上記必要断面を低減することができる。これによ
り建物全体の建築コストを低減させることができる。
上記第1実施例における下部取付部である取付金具2の
他の態様を以下に説明する。
イ、上記取付金具2は補強リブ23を2枚設けているが
、これに限らず、例えば1枚でも、3枚もしくはそれ以
上であってもよい。
口、上記取付金具2はアングル材と板材とを溶着するこ
とにより形成しているがこれに限らず、例えば鋳物など
により一体に形成してもよい。
ハ、第8図に示すように取付金具2aを、アンカープレ
ート22aおよび補強リブ23aが第1図に示すものよ
り上方に長く形成されているように構成してもよい。こ
れにより下側はり部材5aとPC版1aとをより強固に
連結することができる。
またこの場合、上記補強リブ23aに、これと互いに直
交する面板24aを溶着することにより、取付金具2a
と下側はり部材5bとの取付部におけるPC版1aの横
倒れ防止を図ってもよい。
二、第9図に示すようにPC版1bの本体部分11bと
、上記第8図に示す補強リブ23aに相当する部分23
bとを一体的に形成し、上記補強部分23bの下部に埋
め込んだ金具2bと下側はり部材5aとを溶着するよう
にしてもよい。なお上記補強部分23bの厚み、すなわ
ちPC版1bの幅方向の形成範囲は、そのPC版の全幅
の一部であっても全部であってもよい。
第2実施例 第10図および第11図には上側はり部材5bとPC版
1Cとの上部取付部についての第2実施例が示されてい
る。なお以下に説明する第2実施例から第5実施例まで
は、いずれも下部取付部を第1実施例と同じに構成し、
上部取付部のみを変化させたものである。
この第2実施例におけるPC版1Cには、1つの継手金
具6Cに対して一対のアンカーボルト3Cが所定間隔を
隔てて設けられ、これら一対のアンカーボルト3Cの間
の中央部に摺動部材4Cが埋め込まれている。上記アン
カーボルト3Cは、押えはり部材7の両端部を貫通し、
ナツト32によって上記層えはり部材7が取付けられる
。この押えはり部材7の中央部には、押え部71がPC
版1C側に突出形成され、この押え部71と摺動部材4
Cとの間に継手金具6Cの垂下片部61Cを挟み込むよ
うにしている。すなわちナツト32を締付けることによ
り、押え部71が垂下片部61Cを摺動部材4C側に押
圧し、これにより上記垂下片部61Cと摺動部材4Cと
の間に所定の面圧力が作用した状態で両者が密着するよ
うにしている。
この第2実施例においても、第1実施例と同様に継手金
具6Cの垂下片部61cが摺動部材4Cに所定面圧力に
より密着され、これにより第1実施例における所定の締
付はトルクにより締付けたと同様の作用および効果を得
ることができる。
第3実施例 第12図〜第14図には第3実施例が示されている。こ
の第3実施例では、継手部がはり部材5bに溶着される
継手金具6dと、その補助金具7dとから構成され、2
0版1dには上記継手金具6d用のアンカーボルト30
dと、上記補助金具7d用の一対のアンカーボルト31
dと、これらアンカーボルト30d、31(lの基部に
摺動部材40d、41dとが設けられている。
上記補助金具7dは、層せん断力の作用方向(第13図
および第14図の左右方向)に長く形成された板状部材
で、その中間部に上記継手金具6dが上記作用方向に移
動可能に収容される凹部71(1、両端部に上記アンカ
ーボルト31dが貫通配置される長穴72dがそれぞれ
形成されたものである。上記凹部71dには、上記摺動
部材40dが上記作用方向に相対移動可能に貫通配置さ
れる長穴711dが貫通形成され、また上記凹部71d
の上記作用方向両端面(当止面> 712dが上記継手
金具6dと互いに当止するように形成されている。
つまり層せん断力がまず継手金具6dと摺動部材40d
との間の摺動面に作用することにより上記継手金具6d
が清って上記端面712dと当たると、つぎに上記層せ
ん断力が補助金具7dを介して伝達されてこの補助金具
7dと摺動部材41dとの間の摺動面に作用するように
構成されている。そして上記アンカーボルト30dのナ
ツト32dと、アンカーボルト31dのナツト33dと
は互いに異なる締付はトルクにより締付けられ、これに
より互いに異なる2種類の摩擦抵抗力が生じるようにさ
れる。例えば継手金具6dのナツト32dの締付はトル
クを中小地震動と対応する摩擦抵抗力に設定し、両側の
ナツト33dの締付はトルクを大地震動と対応する摩擦
抵抗力に設定すればよい。
この第3実施例においては、第1および第2の実施例が
設定した層せん断力値Qyに対応する1種類の地震動に
よる振動のみ、例えば中小地震動もしくは大地震動のい
ずれか一方のみに対して減衰効果を得ることができるの
に対して、2種類の地震動に対する減衰効果を有効に得
ることができる。すなわち継手金具6dとアンカーボル
ト30dとの連結によって中小地震動に対して第1実施
例において説明したような効果を得ることができるとと
もに、補助金具7dとアンカーボルト31dとの連結に
よって大地震動に対しても上記効果と同様な効果を得る
ことができる。
なお上記第3実施例における他の態様を以下に説明する
イ、上記第3実施例では、継手部を、継手金具6dの他
に1つの補助金具7dを組合せて構成しているが、これ
に限らず、例えば第15図に示すように2つの補助金具
7d、7e、あるいは3つ、4つの補助金具を組合せて
構成してもよい。この場合には、3種類、4種類もしく
は5種類の地震動に対する減衰効果を得ることができる
口、上記第3実施例における継手金具6dと補助金具7
dの凹部端面712dとの間の隙間に粘弾性物もしくは
塑性物などによる振動吸収部材を充填してもよい。また
単に充填するのではなく、例えば第16図に示すように
継手金具6dlllに位置固定プレート616などによ
り振動吸収材部材81を継手金具6d側に取付け、この
振動吸収部材81の先端縁が凹部端面712dと接触す
るように配置すればよい。この場合にはナツト32dの
締付はトルクを比較的小さくするか、またはスラストベ
アリングを介して締付けることなどにより、微小振幅の
振動に対しても上記振動吸収部材81の変形抵抗による
減衰効果を得ることができ、風や機械設備可動などによ
る建物の撮動防止を図ることができる。
第4実施例 第17図および第18図には第4実施例が示されている
。この第4実施例の10版1fに一対の反力部14fを
これがはり部材5b側に突出するように設け、この一対
の反力部14fに一対の油圧シリンダ91が互いに相対
向するようにその基部を位置固定し、この油圧シリンダ
91のロッド先端を継手金具6の両側端と接触させてい
る。この継手金具6を挟んだ両側の油圧シリンダ91は
、第19図に示すように油圧ポンプ92と接続され、こ
の油圧ポンプ92は制−手段93によって制御されてい
る。この制御手段93は、層間変位センサー94と接続
され、この層間変位センサー94からの相対変位に基づ
いてこの相対変位を打消すように上記油圧ポンプ92の
駆動を制御する。
この第4実施例によれば、層間変位に抵抗する力を能働
的に加えることができ、継手金具6と摺動部材4との摩
擦抵抗力による受働的作用を補助して建物の振動をより
有効に減することができる。
つまり変位抑制手段としての締付は手段に、さらに上記
油圧シリンダによる加力が上記変位抑制手段に加わるこ
とになる。
なお上記第4実施例における他の態様を以下に説明する
イ、上記第4実施例では、層間センサー94により検出
される層間変位に基づいて油圧ポンプ92を制御してい
るが、これに限らず、例えばロードセルなどのセンサー
により検出した層間せん断力に基づいてその相対力を打
消すように油圧ポンプを制御してもよい。
口、上記第4実施例では、1つの継手金具を両側から一
対の油圧シリンダにより挟んで構成しているるか、これ
に限らず、例えば第20図に示すように互いに相反する
方向に向くようにその基部が10版1gの反力部14Q
に固定された一対の油圧シリンダ91aを一対の継手金
具6の間に配置し、この一対の油圧シリンダ91aのロ
ッド先端が継手金具6の互いに相対向する端面に接触す
るように構成してもよい。
ハ、上記第4実施例において、ナツトとアンカーボルト
とを単に連結するだけにして継手金具と摺動部材との間
に摩擦抵抗力を第1実施例のようには付与しない場合に
おいても、一対の油圧シリンダにより層間変位もしくは
層せん断力を直接域するように継手金具に力を加えるこ
とにより、地震動に対する減衰効果を得ることができる
。この場合には変位抑制手段が第1実施例における締付
は手段ではなく、上記油圧シリンダにより構成されるこ
とになる。
二、上記第4実施例では、加力手段として油圧シリンダ
を用いているが、これに限らず、例えばエアシリンダや
機械式ジヤツキなどを用いてもよい。
第5実施例 第21図および第22図には第5実施例が示されている
。この第5実施例における90版1hには、加力作用部
15hがはり部材5b側に突出するように上記PC版1
hと一体的に設けられている。そしてはり部材5bには
一対の反力部51hが所定間隔で溶着され、この反力部
51hに一対の油圧シリンダ91bが互いに相対向する
ように固定され、上記加力作用部15hと一対の油圧シ
リンダ91bとは、この油圧シリンダ91bのロンド先
端により上記加力作用部15hが挟まれるように配置さ
れる。
この第5実施例における一対の油圧シリンダ91bは、
その油圧ポンプが第4実施例のそれと同様に1ill@
手段93く第19図参照)により制御され、このため上
記加力作用部15hには層間変位′もしくは層ぜん断力
を直接域するような力が作用する。これにより上記油圧
シリンダ91bを変位抑制手段として建物の振動を直接
的に減少させることができる。
第6実施例 第23図および第24図には第6実施例が示されている
。この第6実施例は、PC版を外壁としてではなく、間
仕切り壁としてはり部材5C15dに取付ける場合を示
したものである。この場合の上側はり部材5Cには、そ
の下端面に継手プレート6Cが垂下するように溶着され
、また10版11には、その上端部に2枚1組のアンカ
ープレート31が一体的に取付けられ、これら両者は上
記アンカープレート31に貫通形成された長穴311を
貫通するボルト32iにナツト33iがねじ込まれるこ
とにより取付けられる。このナツト331は第1実施例
と同様に、所定の締付はトルクにより締付けられている
また下側はり部材5dと10版11とは、この10版1
1に一体に埋め込まれ、下端面から突出された取付金具
21を、上記下側はり部材5dに溶着することにより剛
結されている。
この第6実施例において、10版11を間仕切り壁とし
てはり部材5c、5dに取付ける場合にも、所定の層せ
ん断力値Qy(第6図参照)までは、この層せん断力に
対して鉄骨−組の他に上記PC版11も有効に抵抗し、
上記層せん断力値QVを超えると、上記継手プレート6
cとアンカープレート31との間で滑りを生じることに
なる。
このように、間仕切り壁としての10版11とはり部材
5c、5dとの取付部においても第1実施例と同様な効
果を得ることができる。
第7実施例 第25図および第26図には、間仕切り壁としての10
版1jと、はり部材5eとの取付部構造の他の態様例と
して第7実施例が示されている。
この第7実施例は、外壁としてPC版を使用する場合に
おける第3実施例(第13図および第14図参照)に相
当する場合を示したもので、複数種類の地震動に対して
減衰効果を発揮する構成が示されている。
この第7実施例では、継手部がはり部材5eに溶着され
た継手金具6jと、その補助金具7jとから構成され、
また10版1jには上記内金具6j、7jを取付けるア
ンカープレート3jが一体的に設けられている。
上記補助金具7jは、層せん断力の作用方向(第25図
および第26図の左右方向)に長く形成された板状部材
で、その中間部に上記継手金具6jを上記作用方向に移
動可能に収容する凹部71jが形成されたものである。
またアンカープレート3」には、上記継手金具6jと補
助金具7jの両端部との3箇所を連結する3本のボルト
30j、31jが貫通配置する長穴32j、33jが形
成されている。そして上記ボルト30jにナツト34j
、ボルト31jにナツト35jがそれぞれねじ込まれ、
これらナツト34jと35jとは互いに異なる所定の締
付はトルクにより締付けられる。
この第7実施例において、所定値以上の層せん断力がま
ず継手金具6jとアンカープレート3jとの接触面に作
用することにより上記継手金具6jが清って補助金具7
jの凹部71jの端面に当たると、つぎに上記層せん断
力が補助金具7」を介してこの補助金具7jとアンカー
プレート3jとの間の接触面に上記層せん断力が伝達さ
れる。
したがってこの第7実施例によれば、第3実施例と同様
に、2種類の地震動に対する減衰効果を得ることができ
る。また粘弾性、塑性物質などの振動吸収部材を用いる
ことにより微小振幅の振動に対しても減衰効果を得るこ
とができる。
第8実施例 さらに第27図には間仕切り壁として80版11を用い
る場合の、外壁として用いる場合の第4実施例(第20
図参照)に相当する第8実施例が示されている。すなわ
ち、この第8実施例では、アンカープレート31と継手
プレート61とにより互いに連結される80版11の上
部両側の取付部の間に、一対の油圧シリンダ91cをそ
のロッド先端が上記アンカープレート31と接触するよ
うに互いに相反する方向に配置し、この一対の油圧シリ
ンダ91cを上側はり部材5fに設けた反力81151
fに固定している。
そして上記油圧シリンダ91cに接続した図示しない油
圧ポンプを上記アンカープレート31に生じる層間変位
、もしくは上記アンカープレート31に作用する層せん
断力を打消すように作動制御することにより、上記第4
実施例の外壁として用いた場合と同様な効果を間仕切り
壁として用いた本第8実施例においても得ることができ
る。
なお上記第1〜第8の実施例において共通する他の態様
を以下に説明する。
イ、上記実施例では、1つの長穴に対して1本のアンカ
ーボルトを貫通配置した場合を示したが、これに限らず
、例えば1つの長穴に対して2本以上のアンカーボルト
を貫通配置してもよい。
口、上記実施例では、1箇所の取付部に対して長穴とア
ンカーボルトとを1組ずつ設けるように構成しているが
、これに限らず、1箇所の取付部に・対して例えば2組
以上設けるようにしてもよい。
ハ、上記実施例では、アンカーボルトに対してナツトを
所定の締付はトルクで単にねじ込んだ図例を示したが、
これに限らず、例えばスプリングワッシャーを介在させ
たり、割りビンを挿入したり、あるいはダブルナツトを
用いたりすることによりナツトの回転防止を図ってもよ
い。またナツトを所定の締付はトルクにより締付けた後
に、上記ナツトとアンカーボルトとを溶着することによ
り緩み止めを図ってもよい。
二、上記実施例では、継手金具を1字状の部材を用いて
構成しているが、これに限らず、例えばチャンネル部材
を用いて構成してもよい。
ホ、上記実施例では、PC版の下部の取付金具を下側は
り部材に溶着することにより剛結しているが、これに限
らず、PC版の下部をも上部と同様な取付構造を適用し
てもよい。
〔計算例〕
この発明による取付部構造と、従来の取付部構造(第3
1図参照)とを用いた2つの鉄骨造17階建て建物につ
いて、代表的地震波(EI Centr。
NS波)を用いてこれに対する弾性応答計算を行った。
なお本願発明による取付構造としては第1図に示す第1
実施例のものを用い、層せん断力値Qyを30000酎
に設定した。PC版としては両者共、幅1.7m、高さ
3.6m、厚さ15cmの一般的なPCカーテンウオー
ル部材を想定した。
また上記弾性応答計算をするにあたり、従来取付部構造
による場合のPC版のばね定数を載荷試験により求めた
。この結果、従来取付部構造の場合のばね定数が第28
図に示すようにPC版1枚当たり3000Kg/aAで
あった。また、本願取付部構造の場合のばね定数を計算
によって求めると、PC版1枚当たりほぼ30000 
Kg / asとなる。
上記弾性応答計算の結果を第29図に示す。この結果に
よれば、従来取付部構造では層せん断力に対してPC版
を除いた鉄骨軸組のみが抵抗するために建物の頂部変位
が第29図に破線Xで示すように地震の加速度にほぼ比
例して増大する。そしてほぼ140Galで弾性限界(
同図1点鎖線Y参照〉を超える。これに対して本願取付
部構造では、同図に曲線Zで示すように大地震に相当す
る300GALでは弾性限界の頂部変位のほぼ17′2
の頂部変位で済むとともに、弾性応答のほぼ1,7′4
となっている。なお従来取付部構造における頂部変位は
、第29図に2点鎖線X−で示すように、上記弾性応答
値(破線X参照)とほとんど同じ応答値であり、この構
造による耐震効果は認められない。したがって本願取付
部構造は、従来取付部構造よりも建物の振動を低減する
ことができるということができる。
なおこの結果から本願取付部構造による設計例では、鉄
骨軸組の鉄骨重量をほぼ5%低減することができる。
第30図は、本願取付部構造において、一定のはね定数
Koに対して設定する層せん断力値Qyを変化させた場
合の地震応答計算結果を示したものである。これによれ
ば、変位を最小にするQy17)(a(Qyo)が存在
することがわかる。したがってばね定数Koの設定に対
応して層せん断力値Qyを上記Qyoとして設定すれば
よい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の請求項1のPC#i取
付部構造によれば、PC版の剛性を地震などによる振動
に対する抵抗要素として有効活用することにより、その
分だけ鉄骨軸組の強度を低減させることができ、これに
より鉄骨軸組の必要断面の低減化、コストの低減化を図
ることができる。
しかも、PC版の取付けられた建物全体としてPC版と
鉄骨軸組とにより必要な耐震強度を発揮することができ
るとともに、所定値以上の層せん断力に対してはPC版
と鉄骨軸組との間に滑りが生じるために、上記PC版に
過大な外力が作用することを確実に防止することができ
、その損傷を確実に防止することができる。
また請求項2によれば、上記請求項1による効果を締付
は手段により押圧力を加えることにより容易に得ること
ができる。
請求項3もしくは請求項4によれば、上記請求項1もし
くは請求項2による効果をナツトの締付はトルクを調整
することにより容易に得ることができる。
請求項5によれば、請求項2による効果に加えて、弾性
はりによる弾性力によって押圧力を加えることができ、
摺動面を緩ませることなく確実に密着させることができ
る。
請求項6によれば、請求項2による効果を複数種類の地
震動について得ることができる。
請求項7によれば、請求項6による効果を容易かつ確実
に得ることができる。
請求項8によれば、請求項7による効果に加えて風など
による微小な振動に対しても減衰効果を得ることができ
る。
請求項9によれば、請求項1による効果を積極的にかつ
正確に得ることができる。
請求項10もしくは請求項11によれば、上記請求項9
による効果を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図のA−A線における断面説明図、第2図
はこの発明の取付部構造の第1実施例を示す背面説明図
、第3図は第1図の上部の取付部の拡大断面図、第4図
は建物の鉄骨軸組の正面説明図、第5図は1枚のPC版
に層せん断力が作用した場合の挙動を模式的に示す正面
説明図、第6図はPC版の復元力特性を示す説明図、第
7図は建物の固有振動周期と地震応答との関係図、第8
図は第1実施例の下部取付部の他の態様を示す断面説明
図、第9図はさらに他の態様を示す断面説明図、第10
図は第11図のB−B線における断面説明図、第11図
は第2実施例を示す第3図相当図、第12図は第3実施
例を示す第3図相当図、第13図は第12図のC−C線
における断面説明図、第14図は第13図のD−D線に
おける断面説明図、第15図は上記第3実施例の他の態
様を示す第14図相当図、第16図はさらに他の態様を
示す補助金具の凹部端面の拡大断面説明図、第17図は
第4実施例の第13図相当図、第18図は第17図のE
−E線における断面説明図、第19図は第4実施例の油
圧シリンダの制御を示す正面説明図、第20図は上記第
4実施例の他の態様を示す第18図相当図、第21図は
第5実施例のPC版の背面説明図、第22図は第21図
のF−F線における断面説明図、第23図は第6実施例
を示す正面説明図、第24図は第23図のG−G線にお
ける断面説明図、第25図は第7実施例を示す正面説明
図、第26図は第25図のH−H線における断面説明図
、第27図は第8実施例を示す正面説明図、第28図は
水平方向荷重と水平方向変位との関係図、第29図は地
震の加速度と頂部変位との関係図、第30図は層せん断
力と頂部変位との関係図、第31図は従来の取付部構造
を示す第1図相当図である。 1 、1 a 〜1 j−PC版、2.2a 〜2i−
・・下部取付金具、3,3a〜3C・・・アンカーボル
ト、4.4c、40d、41d、、、摺動部材、5,5
a〜5e・・・はり部材、6,6C,6d・・・継手金
具、6i、6j・・・継手プレート、7d、7e・・・
補助金具、30cl、 31 d−7ンカーホルト、3
0j。 31j、32i・・・ボルト、32,32d、33d。 33 i、34j、35j・・・ナツト、31 i、7
2d、611.711(j・・・長穴、81・・・衝撃
吸収部材、91.91a〜91c・・・油圧シリンダ、
93・・・υJI[1手段、712・・・凹部の端面。 特許出願人  学校法人 鶴学園 同    有限会社 河内義就設計事務所同    株
式会社 石−本店 代 理 人       弁理士 小谷悦司同    
     弁理士 長1)正向         弁理
士 伊藤孝夫L」 \グ 第  4  図 第  7  図 U      ぜ屯F?シJのれ五j月ノ司ur第  
8   図 第  9   図 b 第  10   図 L−、、ゴ 第11 図 第  12   図 第13図 第  14    図 第  18   図 第19 図 六 a シ   第25 図 第28 図 水平方向変位△(cm)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、PC版と、このPC版を取付ける骨組部材と、両者
    間に配置されてこの両者を互いに接続する変位抑制手段
    とを有し、上記PC版と骨組部材とは上記PC版に作用
    する層せん断力の作用方向と直交する方向で互いに相対
    向し、上記作用方向に摺動可能な摺動面を介して互いに
    接触し、上記変位抑制手段は、層せん断力の所定値まで
    は上記PC版と骨組部材との両者間で上記摺動面に沿つ
    た相対変位の発生を阻止し、上記所定値を超えると上記
    相対変位の発生を許すように構成されていることを特徴
    とするPC版取付部構造。 2、変位抑制手段が締付け手段により構成され、この締
    付け手段は、摺動面を互いに密着させる方向に押圧力を
    加えることにより生じる摺動摩擦抵抗力により相対変位
    の発生を阻止するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のPC版取付部構造。 3、締付け手段が、PC版に設けられた取付部と、骨組
    部材に設けられた取付部と、両者を貫通するボルトと、
    このボルトを締付けるナットとから構成され、摺動面が
    上記両取付部間の接触面により構成されるとともに、上
    記両取付部の一方もしくは双方には上記ボルトの相対変
    位を許す長穴が層せん断力の作用方向に貫通形成されて
    いることを特徴とする請求項2記載のPC版取付部構造
    。 4、締付け手段が、PC版から突出するように設けられ
    たアンカーボルトと、骨組部材に設けられ、上記アンカ
    ーボルトが貫通配置された継手金具と、上記アンカーボ
    ルトに螺合するナットとから構成され、摺動面が上記継
    手金具とPC版との接触面により構成され、上記継手金
    具には上記アンカーボルトの相対変位を許す長穴が層せ
    ん断力の作用方向に貫通形成されていることを特徴とす
    る請求項2記載のPC版取付部構造。 5、締付け手段が、PC版に突出形成された摺動部と、
    骨組部材に固着された継手部材と、上記PC版に両端が
    螺着された弾性材料により形成された押えはり部材とか
    ら構成され、この押えはり部材はその中間部が上記継手
    金具を上記摺動部に押付けた状態で、上記継手金具と接
    触するように配置されていることを特徴とする請求項2
    記載のPC版取付部構造。 6、締付け手段が、PC版から突出するように設けられ
    た複数のアンカーボルトと、骨組部材に設けられ、上記
    アンカーボルトが貫通配置された継手部と、上記アンカ
    ーボルトに螺合するナットとから構成され、上記継手部
    は上記骨組部材に固定され、上記PC版と互いに摺動可
    能に接触された継手金具と、この継手金具に重ねられる
    とともに、互いに独立して摺動可能にPC版と接触する
    ように重ねられた1または複数の補助金具とから構成さ
    れ、上記補助金具には、内側の継手金具が移動して当た
    ることにより、この継手金具から隣接する補助金具に順
    に層せん断力が伝達されるように当止面が形成されると
    ともに、この補助金具には層せん断力の作用方向へのア
    ンカーボルトの相対変位を許す長穴が貫通形成され、上
    記継手金具と補助金具とを取付けるそれぞれのアンカー
    ボルトのナットは互いに異なる値の層せん断力と対応す
    るように締付けられていることを特徴とする請求項2記
    載のPC版取付部構造。 7、補助金具は層せん断力の作用方向に長く形成され、
    その中間部には一側に隣接する他の補助金具もしくは継
    手金具を、上記作用方向に相対移動可能に収容する凹部
    が形成され、この凹部の内面によって当止面が構成され
    ていることを特徴とする請求項6記載のPC版取付部構
    造。 8、継手金具の端面と、この継手金具に隣接する補助金
    具の当止面との隙間、およびこの補助金具の端面と、こ
    の補助金具に隣接する他の補助金具の当止面との隙間の
    一方もしくは双方には、衝撃吸収部材が充填されている
    ことを特徴とする請求項6または請求項7記載のPC版
    取付部構造。 9、変位抑制手段が加力手段と、この加力手段の作動を
    制御する制御手段とから構成され、上記制御手段は、P
    C版と骨組部材との両者間の層せん断力の作用方向への
    相対変位、もしくは上記作用方向の相対外力が零になる
    ように、上記加力手段の作用力と作用方向とを制御する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    PC版取付部構造。 10、加力手段が一対の油圧シリンダにより構成され、
    PC版にはアンカーボルトが突出するように設けられ、
    このアンカーボルトが骨組部材に固着された継手金具を
    貫通することにより上記PC版と骨組部材とが互いに連
    結され、上記継手金具には上記軸体の層せん断力の作用
    方向への移動を許す長穴が貫通形成されるとともに、上
    記継手金具と上記油圧シリンダとは、この一対の油圧シ
    リンダからの押圧力が上記継手金具に対して上記作用方
    向に互いに相反する方向に作用するように配置されてい
    ることを特徴とする請求項9記載のPC版取付部構造。 11、加力手段が一対の油圧シリンダにより構成され、
    上記PC版と骨組部材とには、一方に上記油圧シリンダ
    が固定されるとともに、他方に突部が形成され、この突
    部と上記油圧シリンダとは、この一対の油圧シリンダか
    らの押圧力が上記突部に対して上記作用方向に互いに相
    反する方向に作用するように配置されていることを特徴
    とする請求項9記載のPC版取付部構造。
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