JPH04193360A - 乾式媒体ミル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は微粉砕を連続的に効率よ（行うための乾式媒体
ミルに関するものである。

（従来技術） 連続式の乾式媒体ミルとしては、容器内に被粉砕材料（
以下原料という）と共に粉砕ボールを入れ、撹拌羽根を
回転させて撹拌粉砕させるものがあり、微粉砕された原
料は底部よりの導入空気と共に機外に排出され、分級機
および集塵機、又はサイクロン等で捕集されるようにな
っていた。

（発明が解決しようとする課題） 乾式媒体ミルは、−船釣には湿式媒体ミルに比べ処理量
、製品粒径の両面で粉砕能力に劣っていた。これは、一
つに粉砕ボールの表面に粉砕された原料微粉末が付着し
、粉砕ボールの衝突時に緩衝材となって粉砕効果を弱め
ていることにある。

しかも、これら微粉末は粉砕ボール面に強固に付着して
いるため、搬送空気によっても容易に剥離させることが
できなかった。その結果、十分な粉砕力を付与させるこ
とができず、粉砕室内の原料充填量も次第に増え、新た
な原料の供給も抑えられ、粉砕能力は低下することにな
る。

しかし、乾式媒体ミルには湿式媒体ミルに比べ粉砕ボー
ルの摩耗が少なく、かつ乾燥・解砕工程が不要となる等
の利点もあり、前述の問題を解決することによって利用
範囲を拡大できる。

本発明は、消費動力が少なく、処理能力に優れ、製品粒
径の小さいものまで効率よく製造できる乾式媒体ミルを
提供するものである。

（課題を解決するための手段） 前記問題を調査検討した結果、微粉砕された原料粉末は
素早く機外に排出されることが望ましい。

しかし、粉砕ボールや供給されたままの未粉砕原料から
粉砕過程の原料まで、様々な段階の原料が混在する粉砕
室から微粉末のみを完全に取り出すことは困難である。

これは撹拌羽根によって原料と粉砕ボールとに同じ遠心
力が働き、容器の内壁側に押付けられているためで、導
入空気を相当増やさないと、これらを上方に動かすこと
も、その中から微粉末を分離することもできない。しか
も、導入空気を増やし過ぎると、未粉砕の原料や粉砕ボ
ールまでも排出されたり、微粉中に粗粉が混入して製品
精度が低下するという問題もある。

本発明は、原料と粉砕ボールを共に粉砕室とは別の場所
に移動させてから分離させるものであり、その構成は容
器内において、容器の内面に沿って回転する撹拌羽根の
内側に同心の円筒部材を容器の上面および底面と適当な
隙間を持たせて配設し、円筒部材上方の容器上面に円筒
部材の内径よりも小径の排出口を設け、更に円筒部材内
に原料供給管と空気導入管を配設させたことにあり、以
下にその作用について述べる。

（作用） 容器内中心部の円筒部材内に供給された原料は、円筒部
材と容器底面との隙間を通って円筒部材の外側の粉砕室
に送り込まれ、該粉砕室において撹拌羽根と粉砕ボール
とにより微粉砕される。また、円筒部材内に送り込まれ
た空気は、一部は原料と共に円筒部材の内部を下降し容
器底面に沿って粉砕室に入り、粉砕室から円筒部材上方
の隙間を通って排出口より機外に抜け、残りの空気は円
筒部材の上方に反転上昇し直接排出口に抜ける。この二
つの空気の流れによって原料および粉砕ボールは、次の
ように移動する。つまり、粉砕室の原料および粉砕ボー
ルは、主には円筒部材の回転力と一部の空気によって押
し上げられ、円筒部材上方の隙間より押出される。この
際、ある程度微細に粉砕された原料粉末は空気に乗って
排出口より機外に排出されるが、遠心力を強く受ける粉
砕ボールと未粉砕の粗粒原料は円筒部材内に落下する。

次に、円筒部材内では微粉末のない状態で粉砕ボール同
士の衝突、あるいは円筒部材の内面に粉砕ボールが衝突
し、粉砕ボール表面に付着した微粉末が剥離し、円筒部
材内より排出口に流れる空気ニ乗って機外に搬送される
。そして、粉砕ボールと未粉砕の粗粒原料とは円筒部材
の下を通り再度粉砕室に送り込まれるが、この時に原料
供給管からの原料も送り込まれる。

このようにして、微粉砕された原料は粉砕室内に長く留
められることなく、速やかに機外に排出され、粉砕ボー
ル表面に付着した微粉末を剥離除去させて粉砕ボールの
粉砕面を更新させる。

（発明の効果） このように、本発明は微粉砕された原料粉末を粉砕室内
に長く留めることなく、速やかに機外に排出させること
ができ、原料の過粉砕を抑えて製品粒度の揃ったものが
得られること。また、動力消費の軽減と粉砕ボールの摩
耗を減少させることができる。更に、粉砕ポール表面に
付着した微粉末を除去させて粉砕面を更新させることが
でき、粉砕効果を維持させて粉砕性能を向上させること
ができる。

（実施例） 次に、実施例を第１図により説明する。基台１上には電
動＠２、変速機３よりなる駆動装置４と円筒状の容器５
が固定されてあり、容器５の中心には駆動装置４の回転
軸４ａが設けられている。

回転軸４ａの先端部には傘状の支持体６が取付られ、該
支持体６には複数本の支持桿７が取付られ、支持桿７の
他端は円筒部材８の内側に接合され、円筒部材８を保持
している。円筒部材８の外周部には撹拌羽根９を等間隔
に複数枚配設して円筒部材８と容器５との間に粉砕室１
０を形成させ、円筒部材８の上下端面と容器５との間に
は適当な隙間を設けて通路１１を形成させ、原料および
粉砕ボールが該円筒部材８の回りを循環するようにして
いる。

そのため、容器５の内面５ａは角部をなくした曲面で構
成させている。

容器５の底部には原料を外周部に導くための傘状体１２
を設けるほか、傘状体１２の下部には空気または不活性
ガスを導入するための吹込口１３を設け、ブロア４１ま
たは不活性ガス源２９に接続させている。

また、容器５の上部には容器５と同心で円筒部材８より
も小径の排出口１４を設け、分級機３１に接続させてい
る。排出口１４の入口部には調節可能な内筒１５を取り
付け、その下端が容器５の上端内面５ａよりも幾分下方
に突き出るように配設している。

排出口１４には原料供給管１６と空気導入管１８よりな
る二重管を中心部を貫通させて配設し、絞管の端部が前
記支持体６の上部に位置するように配設される。外側の
空気導入管１８にはブロア３９が接続され、内側の原料
供給管１６にはスクリュー式の供給機２７を側面部に接
続させるほか、該原料供給管１６を上方に延長させて分
級機３１に連通させ、分級選別後の粗粉を容器５内に返
すための循環路１７を形成させている。

分級ＩＩ＆３１は上部で支持させた分級羽根車３２を配
置した分級室３３と、分級羽根車３２内を通過し排出さ
れる微粉排出口３４と、分級室３３の下方に設けられた
下方小径の傾斜面を有する円錐環状部３５と、該円錐環
状部３５の下方の機側外周部に設けられた二次空気導入
口３６とによって構成されている。

該分級機３１で分級選別された粗粉は前記循環路１７を
経て容器５内に戻し、微粉排出口３４より排出された微
粉はバグフィルタ３７で捕集させる。なお、バグフィル
タ３７にはブロア３８が接続される。

容器５の外周上方部には空気噴出口１９を設け、ブロア
４０を接続して円筒部材８上部の隙間１１に向けて空気
を噴出させるようにしている。

また、容器５の外周囲にはジャケット２０を設け、加熱
または冷媒の供給源３ｏが接続されている。

（別の実施例） 第２図および第３図は他の実施例であり、容器５の底部
に多孔板２１を取り付け、その下方に空気室２２を設け
、ブロア４１を接続して円筒部材８内底部において流動
作用を付与させるようにしている。

また、円筒部材８の内壁および空気導入管１６の外側に
はピン状の撹拌部材２３の複数本を交互に重ね合わせて
配設し、円筒部材８内部で撹拌と解砕の間作用を付加さ
せるようにしている。

支持桿７の形状は、断面が円形、楕円形、角、平形、菱
形の何れであってもよいが、図示のように平板を撹拌羽
根９の回転方向側あるいは反回転方向側に傾斜させて原
料および粉砕ボールに対する撹拌効果を高めるようにし
てもよい。

排出口１４周壁に多数の小片２４を取付け、第３図に示
すように、容器５内における旋回気流ｅに対して小片２
４を反回転方向に傾斜させてスリ・ノド状の隙間２５を
形成させ、該隙間２５を空気流ｆに乗せて原料粉砕品を
通過させ、他方、粉砕ボールＰは通過させないで円筒部
材８内に落とし込むように構成させている。

分級機３１からの粗粉はロータリーバルブ２６を介して
供給機２７のホッパ２８に返すようにしている。

また、撹拌羽根９の形状は種々の設計変更が可能であり
、例えば第４図にその一例を示すが、（八）のように平
板９ａを回転方向の後方側に傾斜させたり、（Ｂ）のよ
うに円筒部材８の軸方向に対して平板９ｂの下方を回転
後方に傾けて取り付けたり、（Ｃ）のように多数のピン
９Ｃや小片部材で構成させたり、（Ｄ）のように撹拌羽
根９ｄ部分を円筒部材８と一体成形させたものであって
もよい。

また、撹拌羽根９と円筒部材８との間には隙間があって
もよく、両部材間にスペーサを取り付けたり、あるいは
長さの異なる別々の支持桿７により別個に保持させても
よい。

なお、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
ために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の
構造に限定されるものではない・

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例の要部断面図、第２図は別の実施例の
要部断面図、第３図は第２図１−１部分の拡大断面視図
、第４図は撹拌羽根９についての実施例である。 図において、５・・・・・・容器、５ａ・・・・・・内
面、８・・・・・・円筒部材、９・・・・・・撹拌羽根
、１１・・・・・・隙間、１２・・・・・・傘状体、１
３・・・・・・吹込口、１４・・・・・・排出口、１５
・・・・・・内筒、１６・・・・・・原料供給管、１７
・・・・・・循環路、１８・・・・・・空気導入管、１
９・・・・・・空気噴出口、２０・・・・・・シャケ・
ノド、２２・・・・・・空気室、２３・・・・・・撹拌
部材、２４・・・・・・小片、２５・・・・・・スリッ
ト状の隙間、３１・・・・・・分級機である。 以　　上 出願人　ホソカワミクロン株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）容器内に粉砕ボールを入れ撹拌羽根を回転させる
   形式の粉砕機であって、撹拌羽根９の内側に同心の円筒
   部材８を容器５の上面および底面に適当な隙間１１を持
   たせて配設し、円筒部材８上方の容器５上面に円筒部材
   ８の内径よりも小径の排出口１４を設け、円筒部材８内
   に原料供給管１６と空気導入管１８とを配設させたこと
   を特徴とする乾式媒体ミル。 （２）撹拌羽根９を円筒部材８の外周部に取り付けた請
   求項１記載の乾式媒体ミル。 （３）円筒部材８の内面および空気導入管１８の外周部
   に複数の撹拌部材２３を取り付けた請求項１記載の乾式
   媒体ミル。 （４）原料供給管１６と空気導入管１８を二重管で構成
   し、該二重管を排出口１４の中心部に上方より貫通させ
   て配設した請求項１記載の乾式媒体ミル。 （５）排出口１４の入口部に容器５の内面５ａよりも下
   方に突出させて内筒１５を具備した請求項１記載の乾式
   媒体ミル。 （６）排出口１４の入口部周壁に多数の小片２４を撹拌
   羽根９の反回転方向に傾斜させて配設してスリット状の
   隙間２５を形成させた請求項１記載の乾式媒体ミル。 （７）原料供給管１６の他端上方側を延長して分級機３
   １に接続し、分級機３１内の回収粗粉を容器５内に送り
   込むための循環路１７を形成させた請求項１記載の乾式
   媒体ミル。（８）容器５底部に多孔板２１を取り付け、
   その下方にブロア４１を接続させて空気室２２を設けた
   請求項１記載の乾式媒体ミル。 （９）容器５底部の中心部に空気または不活性ガスの吹
   込口１３を有する傘状体１２を配設した請求項１記載の
   乾式媒体ミル。 （１０）容器５の外周部上方に円筒部材８の上方側の隙
   間１１に向けて開口させた空気噴出口１９を配設した請
   求項１記載の乾式媒体ミル。 （１１）容器５の外周部に加熱または冷却用のジャケッ
   ト２０を配設した請求項１記載の乾式媒体ミル。