JP2009095717A - 粉砕処理装置 - Google Patents

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勇二 相米
Takeshi Miyashita
健 宮下
Takehiro Masuda
武弘 増田
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Abstract

【課題】粒状の被粉砕物を粉状に良好な効率で粉砕することができ、粉砕された被粉砕物に異物が混入することを良好に抑制することができる構造の粉砕処理装置を提供する。
【解決手段】粉砕空間部材120の内部空間121の気体をロータユニット140の回転と側部吸気機構160から導入される気体により旋回させ、そこに回転するロータユニット140から遠心力により粒状の被粉砕物を放出し、粒状の被粉砕物を相互衝突で粉状に粉砕する。ただし、側部吸気機構160は、スリット状の吸気口161の横幅を可変することができる。このため、側部吸気機構160の吸気の容量や速度を所望により調節することができる。従って、粉砕空間部材120の内部空間121での被粉砕物の旋回速度を変更し、粉砕の効率や粒度を調節するようなことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、粒状の被粉砕物を粉状に粉砕するための粉砕処理装置に関する。
現在、粉砕物の製造方法の一として、粉砕により粉体を得る様々な方法と装置がある。従来から公知の粉砕技術として気流式粉砕機がある。この気流式粉砕機はジェット気流により加速され粒子相互の衝突粉砕を行うもので粗粉と細粉を分離する分級機が内蔵されている。
この粉砕方式はジェット気流による粒子の衝突粉砕が不十分であると分級機により再粉砕すべく、粉砕室内に滞留し、再びジェット気流による粒子の衝突粉砕を行う(例えば、特許文献1参照)。
また、ジェット気流と粉砕物を一緒に加速する方法により、ジェット気流の流れ損失を最小限に留めた粉砕処理装置がある。このような粉砕処理装置として、ガスの噴流と粉砕物を同時に粉砕室内に供給するものがある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、粉砕物の流速を高めるための各種の工夫が提案されている(例えば、特許文献3,4参照)。
特開平11−290711号公報 特開平11−070340号公報 特開2004−255323号公報 特開2000−140675号公報 特開2004−237251号公報
しかし、特許文献1の粉砕処理装置では、再粉砕すべき滞留粒子が増加し過ぎることを鑑みて、粗粉を抜き出せるようにしている。換言すると、被粉砕物を問題なく確実に粉砕することが困難な場合がある。
また、特許文献2に記載の方法では、ガスの噴流と粉砕物を同時に粉砕室内に供給するため、粉砕物のサイズ・比重・供給量の相違に対応すべく、ガスの流路・流量などを考慮する必要がある。このため、粉砕物の状態変化をも考慮すると、安定制御は難しい。
また、特許文献3,4に記載の粉砕処理装置でも、原料のサイズや比重の影響を受けて粉砕物の流速が変動し、粉砕効率の妨げになることが予想される。さらに、特許文献1,5等に記載の粉砕処理装置では、粉砕物が壁面に付着し、粉砕の妨げになる。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、粒状の被粉砕物を粉状に良好な効率で粉砕することができ、粉砕された被粉砕物に異物が混入することを良好に抑制することができる構造の粉砕処理装置を提供するものである。
本発明の粉砕処理装置は、粒状の被粉砕物を粉状に粉砕するための粉砕処理装置であって、軸心方向が上下方向と略平行な円筒状に内部空間が形成されていて下部が開口している中空構造の流路形成部材と、軸心方向が上下方向と略平行で流路形成部材より大径の回転体状に内部空間が形成されていて上部中央の小径が流路形成部材の下部の開口に連通している中空構造の粉砕空間部材と、流路形成部材の内部空間に上部から被粉砕物を投入する原料導入機構と、被粉砕物が供給される導入口が上部中央に形成されているとともに被粉砕物を放出する放出口が外側面に形成されている中空構造のロータユニットと、ロータユニットを粉砕空間部材の内部空間に位置させて軸心方向が上下方向と略平行な回転軸により回転駆動するロータ駆動機構と、ロータユニットの外側面の移動方向と同期した方向で粉砕空間部材の内周面から内部空間に気体を導入する側部吸気機構と、流路形成部材の上部から被粉砕物を気体とともに負圧で吸引して導出する産物導出機構と、導出される被粉砕物を流路形成部材の上部で分級する産物分級機構と、を有し、側部吸気機構は、粉砕空間部材の内周面に上部から下部まで開口されているスリット状の吸気口の横幅を可変できる。
従って、本発明の粉砕処理装置では、原料導入機構により流路形成部材の内部空間に上部から導入された粒状の被粉砕物は、ロータユニットの上部中央の導入口に誘導される。この回転するロータユニットの上部中央の導入口に供給された被粉砕物は、遠心力によりロータユニットの外側面の放出口から粉砕空間部材の内部に放出される。この粉砕空間部材の内部空間の気体は、ロータユニットの回転と側部吸気機構から導入される気体のために旋回する。そこで、回転するロータユニットから遠心力により放出される被粉砕物は、粉砕空間部材の内部空間の旋回する気体の流動層を流動する。従って、粒状の被粉砕物が相互に衝突して粉状に粉砕される。このとき、産物導出機構により流路形成部材の上部付近から気体が吸引されている。そこで、粉砕された被粉砕物は、旋回しつつ負圧により上昇する気流とともに、粉砕空間部材の内部空間の上部外周から流路形成部材の内部空間の下部外周まで誘導される。このように誘導された被粉砕物は、さらに旋回しつつ上昇する気流により、産物導出機構に吸引される。このとき、吸引される気体から産物分級機構により被粉砕物が分級されるので、粉状に粉砕されている被粉砕物は産物として導出され、粉砕されていない粒状の被粉砕物は流路形成部材の内部空間に再送される。ただし、側部吸気機構のスリット状の吸気口の横幅が可変する。このため、側部吸気機構の吸気の容量や速度が所望により調節される。
また、本発明の粉砕処理装置において、側部吸気機構は、ロータユニットの回転で粉砕空間部材の内部空間に発生する旋回気流で気体が導入される方向にスリット状の吸気口が形成されていてもよい。
また、本発明の粉砕処理装置において、粉砕空間部材は、上下方向と略直交する方向に変位自在な円弧状の複数の可動側壁部材で内周面が形成されており、側部吸気機構は、複数の可動側壁部材の間隙でスリット状の吸気口が形成されていてもよい。
また、本発明の粉砕処理装置において、原料導入機構により流路形成部材の内部空間に上部から投入された被粉砕物をロータユニットの上部中央の導入口に誘導するとともに粉砕空間部材の内部空間の上部外周から流路形成部材の内部空間の下部外周まで誘導する流動ガイド部材を、さらに有してもよい。
また、本発明の粉砕処理装置において、流路形成部材の内周面に円環状に形成されていて粉砕空間部材の上部開口と産物分級機構とに略連通する円錐面の少なくとも一部を形成している移送ガイド部材を、さらに有してもよい。
また、本発明の粉砕処理装置において、粉砕空間部材の内部空間の気体をロータユニットの回転と側部吸気機構による導入とで旋回させて被粉砕物が相互に衝突して粉砕される流動層を発生させてもよい。
また、本発明の粉砕処理装置において、産物分級機構は、分級翼と、分級翼を軸心方向が上下方向と略平行な回転軸により回転駆動する分級駆動機構と、を有し、分級翼とロータユニットとの回転方向が同一であってもよい。
また、本発明の粉砕処理装置において、ロータユニットは、被粉砕物が滞積してセルフゾーンを形成する遠心翼を有してもよい。
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明で云う粒状とは、例えば、自重で気体中を落下するが、流動する気体により移送され、相互の衝突で粉砕されるサイズであることを意味しており、より具体的には、粒径がmmレベルであることを意味している。
粉状とは、例えば、粒状の被粉砕物が気体の流動により相互衝突して粉砕されたサイズであることを意味しており、より具体的には、粒径がμmレベルであることを意味している。なお、粒状および粉状とは、産物分級機構により相互に分級されるサイズである。
本発明の粉砕処理装置では、粉砕空間部材の内部空間の気体をロータユニットの回転と側部吸気機構から導入される気体により旋回させ、そこに回転するロータユニットから遠心力により粒状の被粉砕物を放出する。このため、旋回する気体の流動層により粒状の被粉砕物を相互に衝突させて粉状に粉砕することができる。ロータユニットにより被粉砕物を放出するとともに旋回する流動層を形成しているので、良好な効率で被粉砕物を粉砕することができる。さらに、ロータユニットの回転と同期した方向に側部吸気機構から気体を導入するので、より良好な効率で旋回する流動層を形成することができる。しかも、被粉砕物を相互の衝突により粉砕するので、粉砕処理装置の摩耗を抑制することができる。このため、粉砕された被粉砕物に異物が混入することを良好に抑制することができ、粉砕処理装置のメンテナンス性も軽減することができる。特に、側部吸気機構の吸気口は粉砕空間部材の内周面に上部から下部まで開口されているスリット状に形成されている。従って、粉砕空間部材の内部空間の全体に良好に旋回気流を発生させることができる。しかも、側部吸気機構は、スリット状の吸気口の横幅を可変することができる。このため、側部吸気機構の吸気の容量や速度を所望により調節することができる。従って、粉砕空間部材の内部空間での被粉砕物の旋回速度を変更し、粉砕の効率や粒度を調節するようなことができる。
本発明の実施の一形態を図1ないし図6を参照して以下に説明する。本実施の形態の粉砕処理装置100は、粒状の被粉砕物を粉状に粉砕するために利用される。
このため、粉砕処理装置100は、図1に示すように、軸心方向が上下方向と略平行な円筒状に内部空間111が形成されていて下部が開口している中空構造の流路形成部材110と、軸心方向が上下方向と略平行で流路形成部材110より大径の回転体状に内部空間121が形成されていて上部中央の小径が流路形成部材110の下部の開口に連通している中空構造の粉砕空間部材120と、流路形成部材110の内部空間111に上部から被粉砕物を投入する原料導入機構130と、被粉砕物が供給される導入口141が上部中央に形成されているとともに被粉砕物を放出する放出口142が外側面に形成されている中空構造のロータユニット140と、ロータユニット140を粉砕空間部材120の内部空間121に位置させて軸心方向が上下方向と略平行な回転軸151により回転駆動するロータ駆動機構150と、ロータユニット140の外側面の移動方向と同期した方向で粉砕空間部材120の内周面から内部空間121に気体を導入する側部吸気機構160と、流路形成部材110の上部から被粉砕物を気体とともに負圧で吸引して導出する産物導出機構170と、導出される被粉砕物を流路形成部材110の上部で分級する産物分級機構180と、原料導入機構130により流路形成部材110の内部空間111に上部から投入された被粉砕物をロータユニット140の上部中央の導入口141に誘導するとともに粉砕空間部材120の内部空間121の上部外周から流路形成部材110の内部空間111の下部外周まで誘導する流動ガイド部材190と、を有する。
より具体的には、流動ガイド部材190は、軸心方向が上下方向と略平行な円盤状に形成されており、粉砕空間部材120の内部でロータユニット140より上方に配置されており、ロータユニット140の導入口141に連通する貫通孔が中央に形成されており、外周縁部が粉砕空間部材120の内部空間121の内周面に対向している。
流動ガイド部材190は、ロータユニット140の外周面より内側で上面に近接した位置に配置されている円環状の中央ガイド部191と、中央ガイド部191の外縁部より外側でロータユニット140の上面から上方に離間した位置に配置されている円環状の外周ガイド部192と、を有する。
さらに、流動ガイド部材190は、下縁部に中央ガイド部191が連結されているとともに、外周面に外周ガイド部192が連結されており、上縁部が粉砕空間部材120の内部空間121の上面近傍に位置している、円筒状の連結ガイド部193を有する。
また、本実施の形態の粉砕処理装置100は、流路形成部材110の内周面に円環状に形成されていて粉砕空間部材120の上部開口と産物分級機構180とに略連通する円錐面の少なくとも一部を形成している移送ガイド部材112を、さらに有する。
なお、図2に示すように、粉砕空間部材120は、上下方向と略直交する方向に変位自在な円弧状の複数の可動側壁部材122で内周面が形成されており、側部吸気機構160は、複数の可動側壁部材122の間隙でスリット状の吸気口161が形成されている。
このため、側部吸気機構160は、粉砕空間部材120の内周面に上部から下部まで開口されているスリット状の吸気口161の横幅を可変する。なお、側部吸気機構160には、外気から塵芥を除去するエアフィルタ(図示せず)が装着されている。
また、図面ではスリット状の吸気口161の横幅が可変であることを明瞭とするため、複数の吸気口161の横幅を相違させている。しかし、実際の使用状態では、複数の吸気口161の横幅は統一される。
さらに、側部吸気機構160は、ロータユニット140の回転で粉砕空間部材120の内部空間121に発生する旋回気流で気体が導入される方向にスリット状の吸気口161が形成されている。
なお、可動側壁部材122は、例えば、上下方向と平行な支持軸で末端が回動自在に軸支されていることで(図示せず)、吸気口161を形成する先端が変位自在に支持されている。また、このように変位自在な可動側壁部材122は、例えば、ボルトナットなどにより固定されている。
また、図3および図4に示すように、ロータユニット140は、被粉砕物が滞積してセルフゾーン143を形成する遠心翼144を有する。ロータユニット140は、遠心翼144が三叉状に形成されている。
このため、ロータユニット140の外側部には三つの放出口142が回転方向に開口している。そして、遠心翼144の内側面は被粉砕物が滞積する凹状に形成されているので、ここにセルフゾーン143が形成される。
また、産物分級機構180は、図5に示すように、分級翼181と、分級翼181を軸心方向が上下方向と略平行な回転軸182により回転駆動する分級駆動機構(図示せず)と、を有する。本実施の形態の粉砕処理装置100では、分級翼181とロータユニット140との回転方向は同一である。
分級翼181は、図6に示すように、放射状に配置された多数の羽根を有する。その外周部は底面開口の円錐台状に形成されている。このため、分級翼181は、回転により粒状の被粉砕物を遠心力で外側に移送するとともに円錐台状の外周部で下方に移送するが、粉状の被粉砕物は羽根の隙間から上方に通過させる。
上述のような構成において、本実施の形態の粉砕処理装置100では、原料導入機構130により流路形成部材110の内部空間111に上部から導入された粒状の被粉砕物は、流動ガイド部材190によりロータユニット140の上部中央の導入口141に誘導される。
この回転するロータユニット140の上部中央の導入口141に供給された被粉砕物は、遠心力によりロータユニット140の外側面の放出口142から粉砕空間部材120の内部に放出される。
この粉砕空間部材120の内部空間121の気体は、ロータユニット140の回転と側部吸気機構160から導入される気体のために旋回する。そこで、回転するロータユニット140から遠心力により放出される被粉砕物は、粉砕空間部材120の内部空間121の旋回する気体の流動層を流動する。
従って、粒状の被粉砕物が相互に衝突して粉状に粉砕される。このとき、産物導出機構170により流路形成部材110の上部付近から気体が吸引されている。そこで、粉砕された被粉砕物は、旋回しつつ負圧により上昇する気流とともに、粉砕空間部材120の内部空間121の上部外周から流路形成部材110の内部空間111の下部外周まで流動ガイド部材190により誘導される。
このように誘導された被粉砕物は、さらに旋回しつつ上昇する気流により、産物導出機構170に吸引される。このとき、吸引される気体から産物分級機構180により被粉砕物が分級されるので、粉状に粉砕されている被粉砕物は産物として導出され、粉砕されていない粒状の被粉砕物は流路形成部材110の内部空間111に再送される。
なお、本実施の形態の粉砕処理装置100では、前述のように円弧状の複数の可動側壁部材122を上下方向と略直交する方向に変位させることで、側部吸気機構160のスリット状の吸気口161の横幅が可変する。このため、側部吸気機構160の吸気の容量や速度を所望により調節することができる。
本実施の形態の粉砕処理装置100では、上述のように粉砕空間部材120の内部空間121の気体をロータユニット140の回転と側部吸気機構160から導入される気体により旋回させ、そこに回転するロータユニット140から遠心力により粒状の被粉砕物を放出する。
このため、旋回する気体の流動層により粒状の被粉砕物を相互に衝突させて粉状に粉砕することができる。しかも、ロータユニット140により被粉砕物を放出するとともに旋回する流動層を形成しているので、良好な効率で被粉砕物を粉砕することができる。
特に、側部吸気機構160は、ロータユニット140の回転で粉砕空間部材120の内部空間121に発生する旋回気流で気体が導入される方向にスリット状の吸気口161が形成されている。
このため、ロータユニット140の回転による旋回気流で側部吸気機構160から良好に外気を導入することができるので、より良好な効率で旋回する流動層を形成することができる。このため、空気を一定方向に導入する側部吸気機構160に専用の動力を装備する必要がない。
しかも、被粉砕物を相互の衝突により粉砕するので、粉砕処理装置100の摩耗を抑制することができる。このため、粉砕された被粉砕物に異物が混入することを良好に抑制することができ、粉砕処理装置100のメンテナンス性も軽減することができる。
ただし、高速回転するロータユニット140の内側面には被粉砕物が衝突することになる。しかし、ロータユニット140は、遠心翼144により被粉砕物を滞積させてセルフゾーン143を内側面に形成する。
このため、被粉砕物がロータユニット140の内側面を直接に擦過することがない。従って、高速回転するロータユニット140の遠心力で被粉砕物を投射する構造でありながらも、粉砕された被粉砕物に異物が混入することを良好に抑制することができる。
さらに、流路形成部材110の内部空間111も略円筒形であり、従来の製品に存在したセパレータコーンなどがない。このため、流路形成部材110の内部空間111でも被粉砕物が部品に衝突してコンタミネーションが発生することが最小限に抑制されている。
また、流動ガイド部材190は、軸心方向が上下方向と略平行な円盤状に形成されており、粉砕空間部材120の内部でロータユニット140より上方に配置されており、ロータユニット140の導入口141に連通する貫通孔が中央に形成されており、外周縁部が粉砕空間部材120の内部空間121の内周面に対向している。
従って、導入される粒状の被粉砕物を流動ガイド部材190によりロータユニット140に良好に供給することができるとともに、粉砕された粉状の被粉砕物を流動ガイド部材190により粉砕空間部材120の内部空間121から流路形成部材110の内部空間111まで良好に誘導することができる。このため、簡単な構造で被粉砕物を円滑に移送して粉砕の効率を向上させることができる。
さらに、流動ガイド部材190は、ロータユニット140の外周面より内側で上面に近接した位置に配置されている円環状の中央ガイド部191と、中央ガイド部191の外縁部より外側でロータユニット140の上面から上方に離間した位置に配置されている円環状の外周ガイド部192と、を有する。
このため、回転するロータユニット140から放出される被粉砕物が、流動ガイド部材190の外周ガイド部192の下面に衝突してコンタミネーションが発生することを有効に防止できる。
それでいて、中央ガイド部191はロータユニット140の上面に近接しているので、導入される粒状の被粉砕物を流動ガイド部材190によりロータユニット140に良好に供給することができる。
しかも、流動ガイド部材190は、下縁部に中央ガイド部191が連結されているとともに外周面に外周ガイド部192が連結されていて上縁部が粉砕空間部材120の内部空間121の上面近傍に位置している円筒状の連結ガイド部193を、さらに有する。
このため、上述のように導入される粒状の被粉砕物をロータユニット140に良好に供給することができるとともに、粉砕された粉状の被粉砕物を粉砕空間部材120の内部空間121から流路形成部材110の内部空間111まで良好に誘導することができる。
さらに、本実施の形態の粉砕処理装置100は、流路形成部材110の内周面に円環状に形成されていて粉砕空間部材120の上部開口と産物分級機構180とに略連通する円錐面の少なくとも一部を形成している移送ガイド部材112を、さらに有する。
このため、上述のように旋回気流とともに粉砕空間部材120の内部空間121から流路形成部材110の内部空間111に旋回気流とともに移送される被粉砕物を、産物分級機構180に良好な効率で誘導することができる。
しかも、側部吸気機構160は、スリット状の吸気口161の横幅を可変することができる。このため、側部吸気機構160の吸気の容量や速度を所望により調節することができる。従って、粉砕空間部材120の内部空間121での被粉砕物の旋回速度を変更し、粉砕の効率や粒度を調節するようなことができる。
特に、側部吸気機構160の吸気口161は粉砕空間部材120の内周面に上部から下部まで開口されているスリット状に形成されている。従って、粉砕空間部材120の内部空間121の全体に良好に旋回気流を発生させることができる。
さらに、側部吸気機構160は、円弧状の複数の可動側壁部材122を上下方向と略直交する方向に変位させることでスリット状の吸気口161の横幅を可変する。このため、粉砕空間部材120の構造部品を利用した簡単な構造で、吸気口161の横幅を確実に可変することができる。
さらに、分級翼181とロータユニット140との回転方向が同一である。このため、被粉砕物を粉砕するための旋回気流を分級にも利用することができる。従って、分級翼181を回転駆動する消費電力も低減することができる。また、気流の旋回が分級翼181の回転により阻害されることがない。
なお、本発明者は実際に上述のような粉砕処理装置100を試作し、流路形成部材110の内部にセパレータコーンが設置されている従来装置と性能を比較する試験をした。すると、以下の表1に示すように、分級された被粉砕物のコンタミネーションが大幅に減少することが確認された。
Figure 2009095717
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では粉砕された被粉砕物を外部に導出する産物導出機構170の負圧により、側部吸気機構160が外気を導入することを例示した。
しかし、粉砕空間部材120の内部空間121に空気を圧送するブロアユニットなどの空気圧送機構(図示せず)を、側部吸気機構160が有してもよい。この場合、より良好に粉砕空間部材120の内部空間121の空気を旋回させることができ、被粉砕物が滞積することを防止できる。
また、上記形態では側部吸気機構160が気体として装置外部から空気を導入することを例示した。しかし、側部吸気機構160にガスボンベを配管しておくことなどにより(図示せず)、気体として二酸化炭素や窒素などの特定のガスを導入してもよい。このようなガスを利用することにより、例えば、酸素濃度を低下させて被粉砕物の酸化を抑制することや、粉塵爆発を防止することができる。
さらに、上記形態では支持軸で回動自在に軸支されている可動側壁部材122がボルトナットなどにより固定されていることで、所望により側部吸気機構160の吸気口161の横幅を手動で調節できることを例示した。
しかし、可動側壁部材122にアクチュエータなどを連結しておくことにより(図示せず)、可動側壁部材122を電動で変位させて側部吸気機構160の吸気口161の横幅を可変することもできる。
また、上記形態では粉砕空間部材120の内部空間121が円筒形であることを例示した。しかし、これは旋回する流動層の形成を阻害しない回転体状に形成されていればよいので、例えば、平面形状が十二角形となる形状などに形成されていてもよい(図示せず)。
また、上記形態では流路形成部材110の略円筒形の内部空間111にセパレータコーンがなく、円盤状の流動ガイド部材190より下方の粉砕空間部材120の内周面に横幅可変の吸気口161が形成されていることを例示した。
しかし、流路形成部材110の略円筒形の内部空間111にセパレータコーンがあり、流動ガイド部材190がない粉砕空間部材120の内周面に横幅可変の吸気口が形成されていてもよい(図示せず)。
なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
本発明の実施の形態の粉砕処理装置の内部構造を示す縦断正面図である。 ロータユニットや側部吸気機構などの要部の構造を示す横断平面図である。 ロータユニットの外観を示す斜視図である。 ロータユニットの内部構造を示す部分断面図である。 産物分級機構などの要部の構造を示す縦断正面図である。 分級翼の外観を示す底面図である。
符号の説明
100 粉砕処理装置
110 流路形成部材
111 内部空間
112 移送ガイド部材
120 粉砕空間部材
121 内部空間
122 可動側壁部材
130 原料導入機構
140 ロータユニット
141 導入口
142 放出口
143 セルフゾーン
144 遠心翼
150 ロータ駆動機構
151 回転軸
160 側部吸気機構
161 吸気口
170 産物導出機構
180 産物分級機構
181 分級翼
182 回転軸
183 分級翼
190 流動ガイド部材
191 中央ガイド部
192 外周ガイド部
193 連結ガイド部

Claims (7)

  1. 粒状の被粉砕物を粉状に粉砕するための粉砕処理装置であって、
    軸心方向が上下方向と略平行な円筒状に内部空間が形成されていて下部が開口している中空構造の流路形成部材と、
    軸心方向が上下方向と略平行で前記流路形成部材より大径の回転体状に内部空間が形成されていて上部中央の小径が前記流路形成部材の下部の開口に連通している中空構造の粉砕空間部材と、
    前記流路形成部材の内部空間に上部から前記被粉砕物を投入する原料導入機構と、
    前記被粉砕物が供給される導入口が上部中央に形成されているとともに前記被粉砕物を放出する放出口が外側面に形成されている中空構造のロータユニットと、
    前記ロータユニットを前記粉砕空間部材の内部空間に位置させて軸心方向が上下方向と略平行な回転軸により回転駆動するロータ駆動機構と、
    前記ロータユニットの外側面の移動方向と同期した方向で前記粉砕空間部材の内周面から内部空間に気体を導入する側部吸気機構と、
    前記流路形成部材の上部から前記被粉砕物を前記気体とともに負圧で吸引して導出する産物導出機構と、
    導出される前記被粉砕物を前記流路形成部材の上部で分級する産物分級機構と、を有し、
    前記側部吸気機構は、前記粉砕空間部材の内周面に上部から下部まで開口されているスリット状の吸気口の横幅を可変する粉砕処理装置。
  2. 前記側部吸気機構は、前記ロータユニットの回転で前記粉砕空間部材の内部空間に発生する旋回気流で前記気体が導入される方向にスリット状の前記吸気口が形成されている請求項1に記載の粉砕処理装置。
  3. 前記粉砕空間部材は、上下方向と略直交する方向に変位自在な円弧状の複数の可動側壁部材で内周面が形成されており、
    前記側部吸気機構は、複数の前記可動側壁部材の間隙でスリット状の前記吸気口が形成されている請求項1または2に記載の粉砕処理装置。
  4. 前記原料導入機構により前記流路形成部材の内部空間に上部から投入された前記被粉砕物を前記ロータユニットの上部中央の前記導入口に誘導するとともに前記粉砕空間部材の内部空間の上部外周から前記流路形成部材の内部空間の下部外周まで誘導する流動ガイド部材を、さらに有する請求項1ないし3の何れか一項に記載の粉砕処理装置。
  5. 前記粉砕空間部材の内部空間の前記気体を前記ロータユニットの回転と前記側部吸気機構による導入とで旋回させて前記被粉砕物が相互に衝突して粉砕される流動層を発生させる請求項1ないし4の何れか一項に記載の粉砕処理装置。
  6. 前記産物分級機構は、分級翼と、前記分級翼を軸心方向が上下方向と略平行な回転軸により回転駆動する分級駆動機構と、を有し、
    前記分級翼と前記ロータユニットとの回転方向が同一である請求項1ないし5の何れか一項に記載の粉砕処理装置。
  7. 前記ロータユニットは、前記被粉砕物が滞積してセルフゾーンを形成する遠心翼を有する請求項1ないし6の何れか一項に記載の粉砕処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102764686A (zh) * 2012-07-27 2012-11-07 福建南方路面机械有限公司 一种可调整砂石细度模数的冲击式破碎机
CN116273332A (zh) * 2023-02-21 2023-06-23 江苏玺鑫维生素有限公司 一种β-羟基-β-甲基丁酸钙生产制备时粉碎过筛装置

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