JPH04189777A - フィルム又はシート状防錆材料及び防錆容器 - Google Patents

フィルム又はシート状防錆材料及び防錆容器

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JPH04189777A
JPH04189777A JP32170690A JP32170690A JPH04189777A JP H04189777 A JPH04189777 A JP H04189777A JP 32170690 A JP32170690 A JP 32170690A JP 32170690 A JP32170690 A JP 32170690A JP H04189777 A JPH04189777 A JP H04189777A
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JP
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rust
layer
film
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preventive
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JP32170690A
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English (en)
Inventor
Hiroharu Miyajima
宮嶋 弘治
Kanji Imanishi
今西 幹治
Kiyoshi Sugai
須加井 潔
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WAKO JUSHI KK
Original Assignee
WAKO JUSHI KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フィルム又はシート状防錆材料、及びこのよ
うな材料から製造した収納用防錆容器に関するものであ
る。
機械部品、補修部品などを外部環境、特に湿度・塩分な
どの影響による発錆から防護して、長期間保存し、必要
があるときその確認、点検を行い、又はその一部を取り
出すことは、機械組み立て加工製造、あるいは保守・修
理の場合とか、部品の保存管理上必要なことである。本
発明はこのような場合に好適に使用される防錆材料及び
同材料から成る収納用防錆容器に関するものである。
〔従来の技術〕
機械部品、補修部品などの部品を発錆から保護するため
には、部品を油漬けにするとか、防錆剤を塗布するとか
、油を塗布した上から油紙にて包装(密閉)するとか、
あるいは揮発性防錆剤を含浸させた防錆紙にて包装する
方法などが行われている。
しかしながら、油漬け、あるいは油塗布は、金属部品を
使用する場合に、部品に付着した油を拭き取るか、洗い
落とす必要があり、余分の工程を必要とし、効率的では
ない。
一方、防錆紙で包装する場合には密閉のためその都度特
殊なテープ類で再シールする必要があり、更に内容物の
状態、数量などを外部より確認することが不可能で、部
品使用時にも、輸送あるいは在庫管理のためにも極めて
不便であった。
(発明が解決しようとする課B) このため、すぐれた防錆効果があり、しかも部品の収納
、取り出しが容易で、しかも内容物が外部より確認出来
、軽量で嵩張らない手段が求められている。特に、長期
の保証期間のある小物部品を保管する場合、多数個を纏
めて保管し、必要の都度、必要個数を小分けして取り出
し、残量をそのまま防錆状態で保管し続けることができ
るものが望まれている。
本発明はこのような課題を解決することを目的とするも
のである。
さらに詳しく言えば、本発明は、機械部品又は補修部品
などの管理、保管を、その錆びの発生を防止しながら行
うことができる透明又は半透明のフィルム又はシート状
防錆材料を提供することを目的とするものである。さら
に、機械部品等を確認できる状態で容易に防錆効果を発
揮できる、通常のヒートシール法により密封包装するこ
とができるフィルム又はシート状防錆材料を提供するこ
とを目的とする。さらにこれら機械部品等の防錆状態で
密封保管可能な、前記防錆材料から主として成る収納用
容器を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 機械部品などの錆びの発生を防止するための方法は、錆
びの原因である水分が金属表面に接触あるいは結露する
ことを防止することが必要である。
このことと、外部からの確認、点検の可能な防錆保存の
ためには、本発明者らは、簡単に密閉するこきが可能で
、機械部品などの鋼鉄製製品を内容物が外部より容易に
確認出来るごとく包装することができる、防錆効果の高
い透明又は半透明のフィルムを使用することが最も好ま
しいと考えた。
気化性防錆剤が金属に対するすくれた防錆効果を有する
ことは知られている。しかしながら、透明フィルム製造
中に防錆11を含有させると、透明性が著しく損なわれ
、ヒートシール性が失われる。
更に、気化性防錆剤を高分子重合体と同時に、高温で溶
融押出成型すると、気化性防錆剤はこの溶融押出の過程
で気化して、防錆剤は揮散してしまいフィルム押出成型
を著しく悪化させると共に、防錆効果が失われることに
なる。
そこで本発明者らは、このような問題が起らない材料を
求め鋭意研究を重ねた。
本発明は、少くとも2層の合成高分子重合体多層構造か
ら成り、その最外層を除く各層が気化性防錆剤を含むこ
とを特徴とする、透明又は半透明のフィルム又はシート
状防錆材料に関する。
本目的を達成するためには、多層構造、好ましくは3層
構造、少なくとも2層構造が必要である。
このような多層構造において、防錆剤の気化を、フィル
ム内層方向に向けるために、最外層密度da、中間層密
度dw1.内N密度d1、を、da>dm≧di とする。この密度分布によって、内層のガス透過速度は
、最外層のガス透過速度よりも十分に小さくすることが
可能となる。
このため、最外層は、ポリ“マーの分子量、立体規則性
、結晶化度あるいは配向化度の高い、即ち密度の高い構
造を形成して防錆剤の気化透過速度を実質的にゼロにす
ることにより、防錆剤の外部への無駄な拡散をなくする
ようにする。防錆剤は含まない。中間層構造には気化性
防錆剤を多量に含有させる。内層構造は密度を低くして
防錆剤の拡散を容易とし、包装時に金属部品表面へ防錆
剤が有効に拡散するようにする。さらに、最外層および
/または最内層はヒートシール性を持たせることが望ま
しいこととなる。
例えば、多層構造のポリマー密度を、最外層を最大に、
中間層を順次減少させて、最内層を最小にすることによ
って、防錆剤透過速度を最外層を最小に(好ましくはゼ
ロに)、最内層が最大になるごとく設定するとよい。
本発明の防錆材料においては、すでに説明したように、
防錆剤の外部への気化は最大限抑制され、内部方向にの
み向う。防錆剤の透過を容易にするため、最内層にもあ
らかしめ防錆剤を存在させておくのが好ましい。最内層
の防錆剤含有量は、ゼロから、最大、中間層における防
錆剤含有率の間で選択できるが、ヒートンール性などを
考慮すると低い方が好ましい。
気化性防錆剤の防錆効果を大きく、効果持続時間を長く
するためには、気化性防錆剤を含有させるべき中間層を
厚くし、かつ含有量を高くする。
しかし、熔融押出成型によって成型する場合、防錆剤を
含有させるに伴って、押出成型時の溶融粘度が次第に低
下し、フィルム成型能が低下し、成型後のフィルム強度
を低下させるのでこの点を考慮する必要がある。
これまで防錆紙に用いられてきた気化性防錆剤としては
、シンクロヘキシルアミンナイトレイト(DICAN)
が最も普通に使用される気化性防錆剤であった。しかし
、ジシクロヘキシルアミンナイトレイトは、熱分解温度
および昇華温度がそれぞれ168°Cおよび170°C
であり、この化合物と共にポリマーたとえばポリエチレ
ンの溶融押出成型を行なうことは、押出成型中に防錆が
気化・逸散すると共に、押出成型されたフィルム中に気
泡が生し易く、フィルムの透明度を著しく低下させるこ
ととなり好ましくない。したがって、本発明の目的を実
現するためには、ポリマー、例えばポリエチレンと共に
溶融押出成型することが可能である昇華性を有する防錆
剤を見出すこと、および防錆剤を混合して透明なフィル
ムを成型することが可能な押出条件を見出すことが必要
となる。
このような気化性防錆剤としては、少なくとも常温にお
いて微細な粉末(微結晶あるいは微粉末無定型体)であ
り、好ましくは成型温度でほとんど分解せず、昇華速度
の温度依存性が小さいものでなければならない。
このような目的に合致する気化性防錆剤としては、亜硝
酸ジンクトヘキシルアンモニウム、安息香酸ジヘンジル
アンモニウム、シンクロヘキシルアミンナイトライド、
ヘキサメチレンテトラミン、その他のアミン類、アルミ
ニウムステアレート、トルイル酸およびその塩類、マロ
ン酸およびその塩類等々が有効である。
これら気化性で防錆効果のある化合物のうち、最も好ま
しいものとしてはポリエチレン押出成型温度の200〜
270°C以上の熱分解温度を有し、ポリエチレンへの
溶解あるいは微分散性を有し、且つ常温に於いては、適
当な昇華速度を存するものである。換言すれば、熱分解
温度が十分に高く、且つ押出成型温度での気化昇華速度
が押出成型中に逸散することのないだけの十分に小さく
、更に常温に於ける気化昇華速度が、被防錆物を包装し
た実用条件下で十分に大きいと言う矛盾した性質を満足
しなければならない。
本発明の防錆材料を製造するためには、共押出成型、又
は溶融積層成型が適当である。従来から実用されて来た
ところの、溶融共押出成型によるインフレーション法あ
るいはT−ダイ法が一般に最も容易、且つ経済的に適用
することが出来る。
この溶融押出法の他、溶液キャスティング法、モノマー
キャスティング法などの一体成型法によりフィルムある
いはシートを製造することも可能であり、更に一旦成型
されたフィルムの表面に、防錆剤を含有する高分子物質
を熔融押し出し積層する方法、該フィルム面に防錆剤を
含有する高分子物質を塗装あるいは印刷して防錆剤層を
形成する方法、フィルム面に防錆剤を分散させた後に溶
融ポリエチレンを加圧・積層する方法、フィルム面に防
錆剤を分散させつつ別に準備したフィルムとの間に積層
する方法等々も可能である。
これらの諸方法は、使用する高分子重合体の種類・性質
および防錆剤の種類・性質によって選択することができ
る。
成型にあたっては、防錆剤の気化又は熱変化を最小限に
止めながら、成型されるフィルム又はシート中に防錆剤
を均一に分散させることが必要である。このため、成型
はできるだけ低温で行うことが必要で、しかも混合を十
分に行うようにしなければならない。すなわち、溶融押
出成型の場合、バレル設定温度を可及的に低くし、スク
リュー回転数を大きくすると同時に、共押出の各層のバ
ランスを取る必要がある。加熱の際の昇華速度を調整す
るためには、加圧すること、又は材質ポリマーへの溶解
性を高めること及び多層構造の中間層へ分散・溶解によ
って押出成型中での気化逸散を極力小さくするようにす
る。
中間層に含有された気化性防錆剤の好ましい気化昇華拡
散速度は、JIS1535Aの防錆効果の測定法により
、密閉系中において、気化性防錆剤の内層方向への気化
・拡散による気化性防錆剤の濃度の半減期が50°Cに
於いて、120時間から240時間の範囲になるような
ものである。したがって、このような範囲の気化拡散速
度が得られるようにガス透過性、即ち防錆剤とポリエチ
レン密度および厚さを選択する。また、外層方向への拡
散が殆ど認められない程度のガスバリアー性、即ち外層
ポリエチレン層の密度と厚さが必要となる。
フィルムあるいはシート状の成型にあたっては、気化性
防錆剤以外に、必要によりポリマーの耐熱安定剤、抗酸
化剤、滑剤などの通常の添加剤を加える。酸化チタンな
どの着色剤などの顔料も必要に応し、通常成型時と同様
に使用可能である。防錆剤の昇華、気化速度を制御する
ために、防錆剤の吸着剤あるいは発泡剤等々を使用する
ことも可能である。
本発明において使用することのできる高分子重合体の種
類および性質は、フィルムに成型可能なポリマーであれ
ば、特に制限はない。
第1のグループは、多層共押出成型が可能で、それ自身
が透明であり、且つ気化性防錆剤を成型時に溶解あるい
は半溶解・微分散することが可能なものであり、・ヒー
トシール性を有するポリマーで、その代表例はポリオレ
フィン系の、とくにポリエチレンである。
第2のグループは、ポリエステル、ポリアマイド、ポリ
イミド、ポリエーテル等々の押出成型可能な熱可塑性ポ
リマーである。
第3のグループは、ポリアクリル酸系の各種誘導体のポ
リマーあるいは共重合体およびそれらの修飾体である。
共重合体あるいはグラフトなどの修飾体を選択すること
により、透明度が高く、防錆剤の気化・透過速度と制御
することが比較的容易な高分子物質を使用することが可
能となる。また、共重合分子の選択と組み合わせにより
、優れた耐候性の包装材料あるいは逆に生物分解性の包
装材料を提供することが可能となる。
本発明の防錆材料を形成する各層は、異種の高分子重合
体を使用することができる。この場合、防錆剤が包装内
側に拡散することを助長するため、最外層にガスバリヤ
−性の高い物質、たとえばポリアマイド系、ポリビニル
アルコール系、ポリビニリデン系などを使用するとよい
。このようにして各層をサンドウィッチ状に積層するこ
とにより、−層好ましい結果を得ることができる。
又、保存の際の密封度を高めるため、最外層にヒートシ
ールのしやすいポリエチレン層を形成することも適当で
ある。この場合、防錆剤のポリエチレンへの溶解性によ
って、フィルムの透明性を高める。
添付第1図は本発明のフィルム又はシート状の防錆材料
の好ましい実施態様を示すもので、3層構造から成り、
外層(1)、中間層(2)、内層(3)を一体に成形し
た複合フィルム又は複合シートである。
外層(1)には防錆剤を含有させない。そして内層(3
)に比し同種材料の場合は密度を大とし厚さを薄くし、
異種材料の場合はガス透過性の小さい材料によって形成
するなど防錆剤の拡散をできるだけ遮ぎり、内層に向う
ようにする。中間層(2)には防錆層含量を大きくする
。このため、厚さは可能な限り大きくするのがよい。内
層(3)Lこは防錆剤を含有させて差支えない。なお、
2層構造とする場合は、外層と内層とから成り、外層の
防錆剤透過を最小限におさえる。防錆剤は内層に含有さ
せ、内側方向に気化性防錆剤を向わせるようにする。
本発明のフィルム又はシート状防錆材料は、内層方向に
向かって防錆剤が昇華・気化して拡散するよう構成され
ているので、保存対象とする金属部品を当該フィルムで
内層を内面として包装することにより、気化防錆剤が包
装内部にガス状にて拡散し、対象機械部品の表面に沈着
することとなる。この結果、長期間防錆効果を発揮し、
金属表面を新鮮に保持することが出来る。これら機械部
品はフィルムによって、包装されているので、保存中、
フィルム内部はガス状の気化性防錆剤に飽和されており
、包装フィルムを取り外すまでは、十分に高い防錆効果
を維持しつづけることが可能となる。この場合、端部を
ヒートシールして完全包装することにより、効果を更に
高めることができる。
本発明のフィルムにより機械部品等を包装するのには、
2枚のフィルムにはさんで端部をシールしたり、3つ折
り封筒方式あるいは筒状フィルム内への挿入方式などに
よって、対象物質を包み込み、ヒートシールなどによっ
て完全密封することなどが適当である。もちろん他の方
法で包み込んでもよい。
そこで、本発明は、さらにフィルム又はシート状防錆材
料を袋状に成型し、その中に機械部品を入れて保存する
ように構成した袋状物に関する。
この場合フィルム又はシート材料の最内層を内面とする
ように袋状物を構成する。このような袋状物とすること
により機械部品の取扱い収納が極めて容易となる。この
袋状物は、開口部分にファスナーを取り付けるとか、粘
着シール封止を可能とするため、粘着ソール用の見返し
を取り付けるなどの考慮を払うことができ、これにより
被防錆部品の包み込みを一層簡便に行うことができる。
また、基本的に同目的の密封方法が可能であり、例えば
同様に目的とする被防錆材料を密封するのに適した折経
の環状フィルムを直接使用することができる。
このようにして密封包装したものは、被防錆金属部品の
一部を取り出して、再び密封することが可能である。換
言すれば、気化性防錆剤がフィルムあるいはシート内部
に残存する間は数回の開閉ができる。
本発明のフィルム又はシート状防錆材料を、最内層を内
側として箱状又はトレー状に加工成型することができる
。このような箱状又はトレー状の成型容器は、厚手の防
錆材料により形成するのが好ましい。フィルム又はシー
ト材料の最内層を内側とすることにより、防錆剤が容器
内部に拡散するようにし、この容器内に開口部を密封す
ることにより、機械部品を長期間防錆状態におくことが
できる。このような密封は、−層好適な防錆を実現する
ため、薄手の本発明フィルム状防錆材料を使用し、ヒー
トシール又は粘着法により完全密封することが好ましい
。しかし、同様の厚手シートに依り蓋を成型し、ファス
ナー型あるいははめ込み方式により、密閉構造とするこ
とも可能である。
この場合は反復収納が可能である点で、小型部品の場合
、簡便であると言える。
添付第2図は、本発明のフィルム又はシート状防錆材料
により、最内層を内側となるように形成した収納用容器
を示す、収納用容器は(5)で示され、たとえば第1図
に示した防錆材料で作られる。被防錆金属材料(4)は
この容器内に収納し、同様のフィルム又はシート状防錆
材料により形成した、容器(5)の上方を覆うM(6)
により密封する。この場合、その端部を粘着剤(7)等
で完全密封するとよい。容器(5)の内面より揮発・拡
散する防錆剤によって、被防錆材料(4)の表面に気化
防錆剤が付着し、容器(5)の内部雰囲気は常時気化性
防錆剤によって満たされ長期間防錆状態が保たれる。
本発明の収納用容器は、その大きさは制限なく、小型ト
レイ状物から大型パレット状物まで可能である。そして
、この容器は、真空成型、型プレス成型など通常のフィ
ルムあるいはシート状物の成型法のいずれの方法によっ
て製造してもよい。
本発明の多層フィルム又はシート状防錆材料は、透明又
は半透明とすることにより、保管状態のまま内容物を点
検、確認することができるが、点検確認の必要がない場
合、又は着色する必要がある場合は、適宜顔料を含有さ
せて不透明又は着色のものとすることができる。
(実施例) 以下、実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 (1)へキサメチレンテトラミンのマスターハツチの製
造 気化性防錆剤へキサメチレンテトラミンを、乾燥雰囲気
中で250メツシユに微粉砕した粉体を、旧−1,2の
ポリエチレン粉末と重量比で20 : 80に混合し、
乾燥窒素雰囲気中で、溶融押出成型し、押出されたスト
ランドを切断しペレットとした。
このペレットは透明であり、ヘキサメチレンテトラミン
がポリエチレン中に均一に分散していた。
該ペレットの旧=1.4であり、押出成型条件は全く同
等であった。
(2)亜硝酸ソーダのマスターハツチの製造へキサメチ
レンテトラミンに代えて亜硝酸ソーダを250メツシユ
に微粉砕した粉体を使用した外は実施例1の方法を繰返
した。乾燥状態で製造されたペレットは、透明であり、
そのMI−1,3であった。
(3)溶融共押出積層成型 メルトインデックス1.2のポリエチレンを、厚さ40
μの外層に形成し、ヘキサメチレンテトラミン5.0%
及び亜硝酸ソーダ2.5%を含有するメルトインデック
ス1.4のポリエチレンを厚さ40μの中間層に形成し
、ヘキサメチレンテトラミン2%および亜硝酸ソーダ1
%を含有するメルトインデックス1.2のポリエチレン
を厚さ20μの内層に形成すべ(三重環状ダイから折径
300胴の筒状に溶融押出した。該フィルムを押出成型
するに当たっでは、ヘキサメチレンテトラミン及び亜硝
酸ソーダをそれぞれに、20重量%含有する実施例(1
)および(2)で形成したマスターハツチを混合使用し
た。
製造されたフィルムは、通常のポリエチレンのみで押出
成型した3層フィルムと外見上殆ど同様な透明度、柔軟
性、物理強度、剥離性などを有しており、巻き上げられ
た状態で防錆剤の気化を防止するために、ポリエチレン
をラミネートしたクラフト紙で完全包装して、保存管理
した。
該フィルムの防錆効果を、JIS1535A法により観
察したところ、発錆は全く観察されなかった。その結果
を第1表に示す。従来の気化性防錆剤を含浸させた気化
性防錆紙のJISI級の防錆効果と変わらない防錆効果
を発揮することが示されている。
フィルムの物理的性質、ヒートシール性等についても測
定した結果を第1表にまとめて示す。フィルムに防錆剤
を付与しても、通常の包装フィルムとしての、諸性能は
実用上変化はない。
実施例2(直接粉体温合押出成型) ポリエチレン(旧−1,2)から厚さ40μの外層、ポ
リエチレン(MI=1.3)から厚さ40μの内層及び
250メツシエ以下に微粉砕したヘキサメチレンテトラ
ミンを粉末ポリエチレンと乾燥下に混合したものから厚
さ20μの中間層を形成するように3N同時に共押出成
型し、折径250III11のフィルムを製造した。製
造されたフィルムは、半透明梨地状であり、そのフィル
ムの物性、熱シール性などのフィルム基本性能は、第2
表に示したように標準ポリエチレンフィルムとほぼ同等
であった。
気化防錆特性は、JI51535に準拠して測定したと
ころ、防錆性を完全に備えていた。
実施例3 通常のTダイ法により製造された厚さ60mμのポリプ
ロピレンフィルム(外層)の表面に、粉末状のへキサメ
チレンテトラミンと微粉末状ポリプロピレンとを重量比
で10 : 90の割合にて混合し、厚さ40mpに塗
布した(中間層)。その上にTダイにより30mμの厚
さのポリプロピレン(内層)を積層してロール加圧して
、全体厚さが120mμになるように一体化して積層フ
ィルムを連続的に成型した。
製造されたフィルムは、半透明であり、各種の物性は通
常の一層フィルムとほぼ同程度の以下のごとくであった
このフィルム状材料を、外層面を折り曲げてヒートシー
ルすると、熱封強度は1.030 g / 15mmで
あり、金属製機械部品を包装・保管するのに十分な性能
を有することが確認された。
実施例4 異種高分子フィルムの積層 3層同時押出成型機にて、外層としてポリヒ′ニルアル
コール誘導体(商品名ホハール Ml=5.56=1.
14)、中間層として酸変性ポリマー(商品名アトマー
 旧−6,6,d=0.91)に気化性防錆剤としてモ
ノエタノールアミン・トルイル酸塩を5部混合したもの
を、内層としてポリエチレン(旧−1,0,d =0.
91)を同時押出し、3層複合フィルムを成型した。
得られたフィルムは、フィルム物性、熱封織製ともに、
標準ポリエチレンフィルムとほぼ同程度であった。また
防錆効果は、JI51535に準拠して防錆性を測定し
たところ第1表に示したように十分な気化防錆性を存し
ていることが認められた。
実施例5 2層射出成型機にて外層にボリアマイト樹脂(ナイロン
6−66共重合樹脂)と内層にアイオノマー樹脂(旧−
0,95,d=1.5)に気化性防錆剤としてポリオキ
シエチレングリセロール・ボレードラウリレート5部を
混合して、一体成型した。この成型品の物性は、防錆剤
を含有しない標準品とほぼ同等であった。また、防錆効
果はJI52246に準拠して測定したところ、1年を
経過後異常は認められず、十分に高い防錆効果があるこ
とが確認された。
実施例6 ノート状物 ポリエチレン(M+=1.2)の厚さ200.11μの
外層と厚さ30mμの内層を形成し、実施例1(1)に
て予め製造したヘキサメチレンテトラミン20%を含有
するマスターハツチを使用して、厚さ50mμの中間層
を形成するごとく3層同時共押出成型して幅1000m
mのフィルムを成型した。
成型されたフィルムを真空成型法により、第2図に示し
たように箱状物を成型し、内部に機械部品を収納し、上
面に通常のポリエチレン透明フィルムをヒートシールし
て、保管した。該保管函は保管倉庫に1年間保存するも
機械部品には全く発錆は認められなかった。
実施例7 ポリエチレン(旧−0,5)にヘキサメチレンテトラミ
ン5部と亜硝酸ソーダ2部を混合した後、厚さ5mのシ
ート状物を成型し、防錆目的の金属製品の底面積よりも
周辺全体にわたって5cm大きい面積に打ち抜き切断し
たものの、上に該金属製品を置き、その上から透明ポリ
エチレン類のフィルムにて覆い、全端部をヒートンール
して密封した。
該密封製品は、JIS Z2246法にて防錆性を試験
したところ、1年を経過しても全く異常はなく、防錆効
果は完全であった。
実施例8 ポリエチレン(M+=1.2)と微粉末へキサメチレン
テトラミンとを混合して、厚さ150郁のノート状物を
成型し、該シートを包装すべき機械部品よりわずかに大
きい面積に切断し、機械部品と共に透明フィルムにより
ヒートノール包装して、常態の保管倉庫に1年間保管し
た結果、機械部品には発錆が起らず、防錆効果があるこ
とが認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフィルム又はシート状防錆材料の1実
施態様の構成を示す説明用断面図、第2圓は本発明のフ
ィルム又:まノート状防錆材料の加工成型↓こより得ら
れた収納用容器の説明図である。 特許出願人  ワコー樹脂株式会社 ニー21

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少くとも2層の合成高分子重合体多層構造から成り
    、その最外層を除く各層が気化性防錆剤を含むことを特
    徴とする、フィルム又はシート状防錆材料。 2、多層構造の各層は、その密度がそれに接する外側の
    層と同じか又はより小さいものである請求項1記載の防
    錆材料。 3、実質的に請求項1又は請求項2に記載したフィルム
    又はシート状防錆材料から成り、最内層を内面となるよ
    うに形成した防錆袋状体。 4、実質的に請求項1又は請求項2に記載したフィルム
    又はシート状防錆材料から成り、最内層を内側面として
    成形したものであることを特徴とする収納用防錆容器。 5、請求項1又は請求項2に記載したフィルム状防錆材
    料で容器開口部を密封する請求項4記載の収納用防錆容
    器。
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