JPH01297241A - 防錆フィルム - Google Patents

防錆フィルム

Info

Publication number
JPH01297241A
JPH01297241A JP12700988A JP12700988A JPH01297241A JP H01297241 A JPH01297241 A JP H01297241A JP 12700988 A JP12700988 A JP 12700988A JP 12700988 A JP12700988 A JP 12700988A JP H01297241 A JPH01297241 A JP H01297241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polyvinyl alcohol
rust
layer
water vapor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12700988A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Sawada
勉 沢田
Shinichi Ohashi
慎一 大橋
Shigenobu Yoshida
重信 吉田
Katsuhisa Tanaka
勝久 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Monsanto Chemical Co filed Critical Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority to JP12700988A priority Critical patent/JPH01297241A/ja
Publication of JPH01297241A publication Critical patent/JPH01297241A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、防錆フィルムに関するものである。
更に詳しくは、鉄、鋼、鋼又はこれらの合金等の金属材
料に対して、長期的に安定した防錆能を発揮するプラス
チックフィルムに関するものである。
(従来の技術) 従来、鉄、鋼、鋼又はこれらの合金に発生する腐蝕、錆
を抑制するため、気化性防錆剤を含有させたプラスチッ
クフィルムが種々提案されている。
また、防錆能を長期間安定して持続させる工夫も提案さ
れ、例えば、防錆剤を含有する樹脂層にバリヤ層として
ポリエチレン樹脂層を積層した二層構造の防錆フィルム
(特公昭52−1.3988)、あるいは防錆剤を含有
する樹脂層の一方の面を、バリヤ層としてエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体、アイオノマー樹脂又はポリエ
チレン樹脂等からなる層で被覆し、他方の面を特定組成
のエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる層で被覆した
三層構造の防錆フィルム(特公昭62・60361)等
が提案されている。
しかしながら、これらの防錆フィルムにおいては、防錆
剤の蒸気に対するバリヤ効果が充分でないばかりでなく
、外部から水蒸気、酸素カバリヤ層を通して侵入し易い
ため、防錆効果が時間の経過とともに損なわれることと
なり、長期間の保存、特に精密機器等を長期間にわたっ
て保存するような場合に、充分な防錆効果を発揮せず・
満足できる防錆フィルムとはいえなかった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、長期間にわたり持続的に安定した防錆能を有
する防錆フィルムを提供することを目的とする。本発明
者等は、上に述べた事情に鑑み、鋭意検討した結果、気
化性防錆剤を含有するフィルムの一方の面に、ケン化度
が高く、かつ延伸倍率が一定以上であり、特定の厚さを
有するポリビニルアルコールフィルム層を積層形成させ
た二層構造の防錆フィルムが、長期間にわたり安定した
防錆効果を示すことを見出した。
さらに、上記二層構造の防錆フィルムは、そのポリビニ
ルアルコールフィルム層の面に、水蒸気バリヤ性の高い
別のプラスチック薄膜を積層形成させた場合、及びその
気化性防錆剤を含有するフィルム層の面に、水蒸気バリ
ヤ性の低い別のプラスチック薄膜を積層形成させた場合
には、その防錆効果を更に向上させることができること
を見出し、これらの知見に基づいて本発明を完成したも
のである。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明の要旨とするところは、気化性防錆薬剤を
含有するプラスチックフィルムの一方の面に、ケン化度
が99モル%以上であり、少なくとも一軸方向に5倍以
上延伸された厚さ5〜400μmのポリビニルアルコー
ルフィルム層が形成されてなることを特徴とする防錆フ
ィルム、及びこの防錆フィルムのポリビニルアルコール
フィルム層の面に、水蒸気バリヤ性の高い別のプラスチ
ック薄膜が積層形成されてなる防錆フィルム、並びに上
記防錆フィルムの気化性防錆剤を含有するプラスチック
フィルムの他方の面に、水蒸気バリヤ性の低い別のプラ
スチック薄膜が積層形成されてなる防錆フィルムに存す
る。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明に係る防錆フィルムにおいて、使用される気化性
防錆剤としては、周知の種々の気化性防錆剤、例えば有
機アミンと無機酸又は有機酸との塩が使用される。これ
らの好ましい具体例としては、シクロヘキシルアンモニ
ウムベンゾエート・ジシクロヘキシルアンモニウムベン
ゾエート、シクロヘキシルアンモニウムカプレート、ジ
シクロヘキシルアンモニウムカプレート、イソプロピル
アンモニウムカプレート、シクロヘキシルアンモニウム
カーボネート、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトラ
イト、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト等が挙
げられる。また、ベンゾトリアゾール及びその誘導体、
例えばメチルベンゾトリアゾール等を使用することもで
きる。これらの気化性防錆剤は一種又は二種以上の混合
物として用いられる。
これらの気化性防錆剤を含有するプラスチックフィルム
としては種々のものが使用され、特に限定されるもので
はない。例えばポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−
ブタジェンゴム、天然ゴム、熱可塑性ウレタンゴム又は
これらの2種以上の混合物等からなり、その中に適量の
気化性防錆剤を含有するフィルムが挙げられるが、気化
性防錆剤との相溶性、フィルム化の際の加工性等の点か
らエチレン−酢酸ビニル共重合体、特に酢酸ビニル含量
カ月2%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体よりなる
フィルムが好ましく用いられる。
気化性防錆剤の含有量は、防錆フィルムの用途、使用条
件等に応じて選択されるが、通常は樹脂100重量部に
対して5〜50重量部、好ましくは10〜25重量部の
範囲である。
本発明の防錆フィルムは、上記気化性防錆剤を含有する
プラスチックフィルムの一方の面に、ケン化度が99モ
ル%以上であり、少なくとも一軸方向に5倍以上延伸さ
れた厚さ5〜400μmのポリビニルアルコールフィル
ム層が形成されてなるものである。
このポリビニルアルコールフィルム層は、気化性防錆剤
のバリヤ層として、気化した防錆剤の蒸気が外側へ逸散
するのを抑制するとともに、外気中の水蒸気、酸素が内
側へ侵入するのを防止するバリヤ層として作用する。
ポリビニルアルコールフィルムのケン化度が99モル%
よりも低いものはバリヤ層としての作用が不十分で、気
化性防錆剤の外側への逸散及び水蒸気や酸素の内側への
侵入を十分に抑制することができない。また、上記ポリ
ビニルアルコールフィルムは、少なくとも一軸方向に5
倍以上延伸された厚さ5〜400μmのものであること
が必要である。
無延伸又は延伸倍率が5倍に満たないポリビニルアルコ
ールフィルムの場合には、ケン化度が99モル%未満の
ものの場合と同様に、バリヤ層としての作用が不十分で
ある。延伸倍率は5倍以上であれば、−軸延伸のみであ
っても、また二軸方向に延伸したものであってもよい。
また、−段階で延伸したものに限られず、多段階で延伸
したものであってもよい。更に上記ポリビニルアルコー
ルフィルムの厚さは5〜400μm1好ましくは10〜
200μmであることを要する。厚さが5μmに満たな
い場合には、バリヤ層としての役割を充分果たさず、ま
た400μ国を超えると包装適性が著しく損なわれる欠
点を生じる。
気化性防錆剤を含有するプラスチックフィルムの一方の
面に、上記のポリビニルアルコールフィルム層を形成さ
せるには、周知のドライラミネート法又は押出ラミネー
ト法を採用することができる。ドライラミネート法を採
用する場合には、接着剤としてウレタン系、アクリル系
、ポリエステル系接着剤を用いることができる。
本発明の目的は、気化性防錆剤を含有するプラスチック
フィルムの片方の面に積層形成された上記ポリビニルア
ルコールフィルム層の面に、水蒸気バリヤ性の高い別の
プラスチック薄膜を新たに設け、バリヤ層を2N構造と
した防錆フィルムにより一層効果的に達成される。
上記の別のプラスチック薄膜は、外気中の水蒸気とポリ
ビニルアルコールフィルム層との接触を遮断し、水蒸気
によるポリビニルアルコールフィルム層の劣化、即ち吸
湿に起因する水蒸気や酸素に対するバリヤ性の低下を防
止して、防錆効果を一層向上させる。
上記の別のプラスチック薄膜を設けるには、プラスチッ
クフィルムを積層して形成させる方法、又はプラスチッ
ク材料の塗布膜を形成させる方法が採用される。この水
蒸気バリヤ性の高いプラスチック薄膜(フィルム又は塗
布膜)は、特に限定されないが、ASTM F372に
準拠して、温度40℃、相対湿度90%の条件において
測定した透湿度が、20g/ m2・24 hrs、以
下のものが好ましい。
フィルムを積層して水蒸気バリヤ性の高いプラスチック
薄膜を設ける場合、好適なプラスチックフィルムとして
は、ポリエチレン及びエチレン系兵服合体、ポリプロピ
レン及びプロピレン系共重合体等のオレフィン系樹脂よ
りなるフィルム;ポリ塩化ビニル及びその共重合体等の
塩化ビニル系樹脂よりなるフィルム;塩化ビニリデン−
塩化ビニル共重合体等の塩化ビニリデン系樹脂よりなる
フィルム:ポリエチレンテレフタレートなどのポリエス
テル樹脂よりなるフィルム;ポリテトラフルオロエチレ
ンなどのフッ素樹脂よりなるフィルム等が挙げられる。
これ等のフィルムは未延伸のもの、あるいは−軸又は二
軸に延伸したものの何れであってもよい。これ等のフィ
ルムは単独で用いてもよいが、これ等のフィルムに更に
塩化ビニリデン系樹脂をコーティングしたフィルムとし
て用いると、水蒸気バリヤ性が向上し好適である。
これ等のフィルムを積層する場合には、ウレタン系接着
剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤などを用
いるドライラミネート法及び押出しラミネート法等の公
知の方法が採用される。
他方、塗布膜を形成させて水蒸気バリヤ性の高いプラス
チック薄膜を設ける場合、好適な塗布剤としては、上記
のオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデ
ン系樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂等の溶液又は
乳濁液が挙げられ、中でも塩化ビニリデン系樹脂のラテ
ックス及び塩化ビニリデン系樹脂をテトラヒドロフラン
なとの溶剤に溶解した溶液が好ましい。塩化ビニリデン
系樹脂を前記ポリビニルアルコールフィルム層に塗布す
る場合、塩化ビニリデン系樹脂の接着強度を上げるため
アンカーコート剤を使用することができる。好適なアン
カーコート剤としては、イソシアネート系、ポリエチレ
ンイミン系、有機チタン系などの接着促進剤及びポリウ
レタン系、ポリエステル系接着剤などが挙げられる。
さらに、本発明の目的は、その一方の面に、上記特定の
ポリビニルアルコールフィルム層又はこのフィルム層と
水蒸気バリヤ性の高い別のプラスチック薄膜とが形成さ
れた、気化性防錆剤を含有するプラスチックフィルムの
他方の面に、水蒸気バリヤ性の低い別のプラスチック薄
膜が新たに積層形成された防錆フィルムにより一層効果
的に達成される。
この水蒸気バリヤ性の低い別のプラスチック薄膜は、気
化性防錆剤の徐放速度を抑制して、防錆効果の持続性を
向上させるとともに、気化性防錆剤を含有するプラスチ
ックフィルム面同志の粘着を防止する作用を示す、気化
性防錆剤の徐放速度抑制作用の目安としては、水蒸気バ
リヤ性を用いるのが実用的である。
水蒸気バリヤ性の低いプラスチック薄膜としては、AS
TM F372に準1処して、温度40°C1相対湿度
90%の条件において測定した透湿度が、30g/m2
・24 hrs、以上のものが好ましい。
水蒸気バリヤ性の低いプラスチック薄膜の素材としては
、エチレン−酢酸ビニル共重合体あるいはナイロン及び
ナイロン系共重合体のようなポリアミドが挙げられる。
なお、上記の水蒸気バリヤ性の低いプラスチック薄膜を
設けるには、前記の水蒸気バリヤ性の高いプラスチック
薄膜を設ける場合と同様に、水蒸気バリヤ性の低いプラ
スチックフィルムを積層するか、又は水蒸気バリヤ性の
低いプラスチック材料よりなる溶液またはラテックスを
用いて塗布膜を形成させる方法が採用される。
水蒸気バリヤ性の低いプラスチック薄膜の表面に、ヒー
トシール性を向上させる物質を塗布又は積層することに
より製袋が可能な防錆フィルムとなる。ヒートシール性
を向上させる物質としては、低密度ポリエチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、アイオノ
マー等が挙げられる。なお、水蒸気バリヤ性の低いプラ
スチック薄膜としてエチレン−酢酸ビニル共重合体のフ
ィルムを使用した場合には、それ自体がヒートシール性
を有する。水蒸気バリヤ性の低いプラスチック薄膜は、
場合によっては、気化性防錆剤を含有するプラスチック
フィルム全面にわたって積層することなく、例えば適当
な開放率で微細な孔を設けたフィルムを積層することに
より気化性防錆剤の徐放速度を調節して防錆効果の持続
性を向上させることができる。
なお、本発明に係る防錆フィルムの厚さは、防錆用の対
象物の大きさ、強度、柔軟性、経済性などを考慮して適
宜選ぶことができ、特に限定されるものではないが、通
常は、合計の厚みとして30〜500μmの範囲から選
ばれる。
(発明の効果) (1)本発明の防錆フィルムは、気化性防錆剤を含有す
るフィルム層の片方の面に、前記特定のケン化度、延伸
倍率及び厚さを有するポリビニルアルコールフィルム層
が積層形成されているため、気化性防錆剤を含有するプ
ラスチックフィルム面側を内側にして、例えば、鉄、銅
又はこれ等の合金等の材料を被覆、包装することにより
、気化性防錆剤の外側への逸散が著しく阻止されるとと
もに、外側からの水蒸気や酸素の浸入も阻止されて安定
した防錆効果を長期間持続して発揮する。
(2)さらに、上記防錆フィルムのポリビニルアルコー
ルフィルム層の表面に、水蒸気バリヤ性の高い別のプラ
スナック薄膜を積層形成させた場合には、気化性防錆剤
の外側への逸散は一層強力に阻止され、また、ポリビニ
ルアルコールフィルムが、吸湿により変質することがな
いため、防錆効果は更に向上したものとなる。
(3)気化性防錆剤を含有するフィルム層の面に、水蒸
気バリヤ性の低い別のプラスチック薄膜を積層形成させ
た場合には、気化性防錆剤の内側への徐放速度が適度に
制御される。その結果、更に持続的かつ長期的に安定し
た防錆効果を付与することができる。
以上のように、本発明の防錆フィルムは、鉄、銅又はこ
れ等の合金等の金属材料、特に精密機器部品等の防錆包
装材料として広範な用途に用いることができ、その工業
的利用価値は大きい。
(実施例) 以下本発明を実施例に基づいて、また比較例と対照させ
ながら詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 シクロヘキシルアンモニウムベンゾエート(防錆剤)2
0重量%を含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体く三
片ポリケミカル社製P −+ 909、酢酸ビニル含f
f119重量%)からなる厚さ501LI11のフィル
ムの片面に、ケン化度99.7モル%のポリビニルアル
コールフィルム(延伸倍率1×5倍、厚さ20μm)を
ウレタン系接着剤を介して積層して積層フィルムを得た
得られた積層フィルムを用い、防錆剤を含むエチレン−
酢酸ビニル共重合体フィルム面を内側にしてウレタン接
着剤を使用し、内寸!00X 100 mmの袋を作成
した。
一方、JIS G3141に規定される鋼板(1,2m
m厚×60X 80 vw)をJIS K2264に準
じて処理した後、これを上記の袋内に封入し、この袋を
、温度50℃、相対湿度98%に設定した恒温恒温試験
機内に最大100日間まで放置して、鋼板表面における
発錆状況を調べた。その結果を第1表に示す。なお、第
1表において、Oは錆が認められない、Δはやや発錆、
×は顕著な発錆を示す。
また、別途調製した、上記内寸100X 100 n+
mの袋を空のまま、温度50℃、相対湿度90%の恒温
恒)喜試験機内に置き、約30日間にわたるその重量減
少を測定し、これから防錆剤の逸散量(揮発減量)を測
定した。その結果を第1図に示す。
実施例2 実施例1における2層の積層フィルムの製造に使用した
ポリビニルアルコールフィルムの代りに、ケン化度99
.9モル%、延伸倍率3X 8.7倍、厚さ25μmの
ポリビニルアルコールフィルムを使用した以外は、実施
例1と同様にして積層フィルムを作り、実施例1と同様
の評価を行なった。その結果を第1表及び第1図に示す
実施例3 シクロヘキシルアンモニウムベンゾエート(防錆剤)2
5重量部を含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体(三
片ポリケミカル社製P−1909、酢酸ビニル含fl1
9重量%)からなる厚さ50μmのフィルムの片面に、
ケン化度99.9モル%のポリビニルアルコールフィル
ム(延伸倍率3X 8.7倍、厚さ25μm)をウレタ
ン接着剤を介して積層して2層の積層フィルムを得た。
得られた2層の積層フィルムのポリビニルアルコールフ
ィルム面に、塩化ビニリデン系樹脂の被覆層(厚さ10
μm)を有するポリプロピレンフィルム(延伸倍率5X
5倍、透湿度1.2 g/ m2・24 hrs、、全
体の厚さ30μm)を、ウレタン系接着剤を介して、塩
化ビニリデン系樹脂の被覆層の面がポリビニルアルコー
ルフィルム面と接触するように積層して3Nの積層フィ
ルムを得た。得られた3層の積層フィルムについて、実
施例1と同様の評価を行なった。その結果を第1表及び
第1図に示す。
実施例4 実施例2で得られた2Nの積層フィルムにおける、防錆
剤を含むエチレン−酢酸ビニル共重合体のフィルム面に
、エチレン−酢酸ビニル共重合体く三片ポリケミカル社
1IP−0607、酢酸ビニル含量6重量%)からなる
厚さ30μmのフィルム(透湿度40g/m2°−24
hrs、)を、ウレタン系接着剤を介して積層して3層
の積層フィルムを得た。得られた3層の積層フィルムに
ついて、実施例1と同様の評価を行なった。その結果を
第1表及び第1図に示す。
実施例5 実施例3で得られた3Nの積層フィルムにおける、防錆
剤を含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体のフィルム
面に、実施例4で使用したエチレン−酢酸ビニル共重合
体く三片ポリケミカル社製P−0607、酢酸ビニル含
量6重量%)からなる厚さ30μmのフィルム(透湿度
40g/m2・24 hrs、)を、ウレタン系接着剤
を介して積層して4層の積層フィルムを得た。得られた
4Nの積層フィルムについて、実施例1と同様の評価を
行なった。その結果を第1表及び第1図に示す。
比較例1 実施例1における2Nの積層フィルムの製造に使用した
ポリビニルアルコールフィルム(ケン化度99.7モル
%、延伸倍率!×5倍、厚さ20μmm)の代りに、ケ
ン化度99.9モル%、延伸倍率3×3倍、厚さ20μ
mのポリビニルアルコールフィルムを使用した以外は、
実施例1と同様にして2IWの積層フィルムを作り、実
施例1と同様の評価を行なった。
その結果を第1表及び第1図に示す。
比較例2 実施例1の2層の積層フィルムの製造に用いたポリビニ
ルアルコールフィルム(ケン化度99.7モル%、延伸
倍率tXS倍、厚さ20μm)の代りにケン化度90モ
ル%、延伸倍率1×5倍、厚さ20μmのポリビニルア
ルコールフィルムを使用した以外は、実施例1と同様に
して2Nの積層フィルムを作り、実施例1と同様の評価
を行なった。その結果を第1表及び第1図に示す。
!1表 (注りにOPP:ASTM F372に準(処して測定
した温度40℃、相対湿度90%における透湿度が1.
2.37m2・24 hrs、の塩化ビニリデン系樹脂
コートポリプロピレンフィルム(注2) EVA :A
sTM F372に準拠して測定した温度40℃、相対
湿度90%における透湿度が4037m2・24 hr
s、のエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム第1表及
び第1図から次のことが明かとなる。
(1)気化性防錆剤を含むプラスチックフィルムの片方
の面に、ケン化度99モル%以上で、少なくとも一軸方
向に5倍以上延伸されたポリビニルアルコールフィルム
層を形成させた積層フィルムは優れた防錆効果を発揮す
る(実施例1.2及び4)。
(2)ポリビニルアルコールフィルム層として、本発明
で規定する以外のもの、即ち、ケン化度が99モル%未
溝(比較例2)又は延伸倍率が5倍より小さい(比較例
1)ポリビニルアルコールフィルム層を用いた場合には
、得られる積層フィルムの防錆効果は実施例1及び2の
それより劣っている。
(3)「本発明において規定する上記ポリビニルアルコ
ールフィルム層の表面に、水蒸気バリヤ性の高い別のプ
ラスチック薄膜を積層形成させた積層フィルムは、気化
性防錆剤の逸散が一層強力に阻止され、−層優れた防錆
効果を発揮する(実施例3及び5)。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の防錆フィルムにおける気化性防錆剤
の揮発減量の経時変化を示し、縦軸は揮発減量(B/c
a+2)を示し、横軸は経過日数である。 図中のA、B%C,D及びEの記号は、夫々実施例1.
2.3.4及び5で得られた防錆フィルムのものである
ことを示し、F及びGの記号は、比較例1及び比較例2
で得られた防錆フィルムのものであることを示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)気化性防錆剤を含有するプラスチックフィルムの
    一方の面に、ケン化度が99モル%以上であり、少なく
    とも一軸方向に5倍以上延伸された厚さ5〜400μm
    のポリビニルアルコールフィルム層が形成されてなるこ
    とを特徴とする防錆フィルム。
  2. (2)ポリビニルアルコールフィルム層の面に、水蒸気
    バリヤ性の高い別のプラスチック薄膜が積層形成されて
    なることを特徴とする請求項(1)記載の防錆フィルム
  3. (3)気化性防錆剤を含有するプラスチックフィルムの
    他方の面に、水蒸気バリヤ性の低い別のプラスチック薄
    膜が積層形成されてなることを特徴とする請求項(1)
    または(2)記載の防錆フィルム。
JP12700988A 1988-05-26 1988-05-26 防錆フィルム Pending JPH01297241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12700988A JPH01297241A (ja) 1988-05-26 1988-05-26 防錆フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12700988A JPH01297241A (ja) 1988-05-26 1988-05-26 防錆フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01297241A true JPH01297241A (ja) 1989-11-30

Family

ID=14949424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12700988A Pending JPH01297241A (ja) 1988-05-26 1988-05-26 防錆フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01297241A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE9418046U1 (de) * 1994-11-11 1994-12-22 Nawrot Hermann Spezialpapgmbh Verbundfolien
CN101879802A (zh) * 2010-07-13 2010-11-10 浙江大东南包装股份有限公司 一种多功能长效防锈膜及其制备方法
JP2013544687A (ja) * 2010-12-01 2013-12-19 ノーザン テクノロジーズ インターナショナル コーポレーション 金属を腐食性ガスから保護するための積層品

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE9418046U1 (de) * 1994-11-11 1994-12-22 Nawrot Hermann Spezialpapgmbh Verbundfolien
CN101879802A (zh) * 2010-07-13 2010-11-10 浙江大东南包装股份有限公司 一种多功能长效防锈膜及其制备方法
WO2012006802A1 (zh) * 2010-07-13 2012-01-19 浙江大东南包装股份有限公司 一种多功能长效防锈膜及其制备方法
JP2013544687A (ja) * 2010-12-01 2013-12-19 ノーザン テクノロジーズ インターナショナル コーポレーション 金属を腐食性ガスから保護するための積層品
EP2646245B1 (en) * 2010-12-01 2019-04-17 Northern Technologies International Corporation A laminate for protecting metals from corrosive gases

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1285648C (zh) 伸张包装用防锈膜
JP2010052751A (ja) 防錆包装材料
CZ286216B6 (cs) Antikorozní plastové obalové materiály
WO2013089192A1 (ja) ガスバリア性樹脂組成物及びガスバリア性複合フィルム
JP5568753B2 (ja) 金属防錆用樹脂組成物、金属防錆用フィルムおよび金属防錆方法
JP3624039B2 (ja) バリヤー性ポリオレフィンフィルム
JP2010254350A (ja) 防錆包装材
JPH01297241A (ja) 防錆フィルム
US7361391B2 (en) Metalized film laminates with anticorrosion agents
JP4028259B2 (ja) ガスバリア性蒸着積層体
JP5736283B2 (ja) 防錆積層フイルム
JP2010215280A (ja) 防錆包装袋
JPH02295735A (ja) 防錆フィルム
JPS6039020B2 (ja) 複合フイルム
JP2012061731A (ja) 防錆フィルム
KR101661801B1 (ko) 기화성 부식 방지용 산업용 포장랩 및 이의 제조방법
JP6873069B2 (ja) 金属材料包装用防錆フィルム
JPH04189777A (ja) フィルム又はシート状防錆材料及び防錆容器
JPS5923884A (ja) 防錆性樹脂組成物
JP2019155611A (ja) 成形用多層防錆フィルム、深絞り包装体用底材、および、深絞り包装体
JP7456102B2 (ja) 防錆積層体
JP2011131923A (ja) 防錆包装材
JPS63152561A (ja) 包装フィルム
JP3266070B2 (ja) ボイル処理用ガスバリア性積層フィルム
JPH0387252A (ja) 気化性防錆フィルム並びにその製造方法