JPH0418849B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は清浄液と清浄具で清浄をなす床清浄機
の改良に関し、清浄排液を床清浄機の周囲に流出
拡散させることなく同床清浄機の周囲に設けた吸
取装置で吸取ると共に排液の送出も兼ねる吸気管
を通して排除し、仍つて清浄作業の際に周囲に汚
損することなく清浄作業を遂行できるように工夫
したものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の清浄機に於て第３図に示すよう
に清浄機本体３の周囲に固定された断面逆Ｕ字状
のフレーム１２の下縁にブラシ１３の如き遮閉材
を取付けて清浄部の内方と外方とを遮断し、フレ
ーム１２の上面に連結された吸気管８で清浄作業
時に同フレーム１２内に流れ込む清浄排液を吸い
出すようにした形式は公知であつた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記した従来のものは上記のような構成である
ので、清浄機本体３を傾かない状態で移動させる
時にはブラシ１３等遮閉材が床面に密着して排液
の吸込を果すが、第３図に於て仮想線で示すよう
に清浄作業中に本体３が傾いた際にはフレーム１
２が本体３に固定されているためにブラシ１３等
遮閉材の一部が床面から離れて排液の吸込が不充
分となる致命的な欠陥がある。またこの為に清浄
機本体３を傾けないで移動させるように注意し乍
ら清浄作業を行う必要があるので作業性が悪いの
みならず上記のようなブラシ１３等遮閉材が床面
から離れると吸引部の真空度が急激に低下し床面
に再度着床しても回復に時間と動力がかかりロス
が多い等の弊害があつた。

〔問題点を解消するための手段〕

本発明は上記のフレーム１２とほぼ同じ機能を
果す部分すなわち中空体５および囲い部７を清浄
機本体３に対して浮動（遊動）可動とさせて上記
のような欠陥および弊害を解消するようにしたも
のである。

〔実施例〕

第１図に示す本願の第１実施例はブラシ型清浄
具１と同清浄具１の回転駆動装置２と同清浄具１
への清浄液供給タンク９を備えた本体３に操作ハ
ンドル４を付設し、上記の回転駆動装置２および
清浄液供給タンク９の取付板１１から鍔状に張り
出した台座１０を延設し、この台座１０に本体３
の全周を囲繞するリング状の中空部５を浮動可能
および抜落不能に載架すると共に本体３と中空体
５との間に同間のパツキン製閉塞部材６を挾装
し、更に中空体５から清浄具１の全周を囲繞する
上下両面が開放された内外二重壁構造で上面が上
記の中空体５内に連通する囲い部７を垂設し、こ
の囲い部７の下面が本体３の床面イ上移動時には
吸込力を失することがない程度に僅かに浮いた状
態もしくは浮かない状態で滑走するようにし、ま
た中空部５の上面に折曲自在な送液管１０′およ
び上記の清浄液供給タンク９の内空部９′を経て
吸引ポンプ（図示せず）に連なる折曲自在な吸気
管１０を連結したものであり、 第２図に示す本願の第２実施例は上記の第１実
施例の形式から清浄液供給タンク９および同タン
ク９の関連部を除くと共に清浄液は床に手または
他の装置によつて別に撒くようにしたものであ
り、また閉塞用部材６として折曲自在の遮閉カバ
ー製閉塞部材を用いたものである。

尚、図中１５は清浄液の供給ノズル、１６は同
じく散液孔、１７は電磁弁、１８はギザギザの小
欠、１９はゴミ取りネツトを示す。

本発明は囲い部７の外側壁７′の下縁より内側
壁７″の下縁を僅かに突出させて排液の吸入をよ
くするようにすることもあり、また上記の外側壁
７′の下縁に密閉度を高めるブラシ、スカート状
ゴム片、スポンジ等遮閉材を取付けたり、滑り性
をよくするために滑り材を付けたりすることもあ
る。

（作用） 上記の第１実施例は回転駆動装置２を作動させ
て清浄具１を回転させ且つ電磁弁１７を開き供給
ノズル１５および散液孔１６を介して回転中の清
浄具１の清浄液をタンク９より供給し更に吸引ポ
ンプを作動させて吸気管８、送液管１０′、中空
体５および囲い部７内の真空度を高め、然るのち
操作ハンドル４を操作して本体３を床面イ上に於
て任意の方向に移動させ、仍つて清浄液および清
浄具１により床を磨きつつ当該磨きにより汚れた
床面上に存する排液を囲い部７の下面から吸取
り、タンク９の内空部９′内で自重により落下さ
せて回収しこれを循環させる等して使用するよう
にしたものであり、 また、第２図実例は床の上に清浄液を撒きその
上で清浄具１を回転させ且つ吸引ポンプで吸引ポ
ンプを作動させて吸気管８、送液管１０′、中空
体５および囲い部７内に真空度を高め、然るのち
操作ハンドル４を操作して本体３を床面イ上に於
て任意の方向に移動させ、仍つて清浄液および清
浄具１により床を磨きつつ当該磨きにより汚れた
床面上に存する排液を囲い部７の下面から吸取り
吸気管８等を介して排液させて使用するようにし
たものである。

そして、上記の両実施例の使用中に例えば第１
図および第２図に於て仮想線で示すように本体３
が傾いたとしても中空体５および囲い部７は依然
として傾かない状態で移動するので、囲い部７の
下縁が床面から浮いて排液の吸込機能を失するま
でになることがなく、従来のもののように清浄機
本体３を傾けないで移動させるように敢えて注意
する必要もないのであり、また上記したロスも解
消できるものであり、而かも閉塞用部材６が上記
の真空度の高揚に多大の貢献して清浄液の吸取率
を高めるものである。

〔発明の効果〕

本発明は上記の通りであるので所期の目的を充
分に達成することができる優れた効果を奏するも
のである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明床清浄機の実施例を示すものであつ
て、第１図は第１実施例を示す切截側面図、第２
図は第２実施例を示す切截側面図、第３図は従来
例を示す切截側面図である。 １……清浄具、２……駆動装置、３……本体、
４……ハンドル、５……中空体、６……閉塞用部
材、７……囲い部、７′……外側壁、７″……内側
壁、８……吸気管、９……タンク、９′……内空
部、１０……台座、１０′……送液管、１１……
取付板、１５……ノズル、１６……散液孔、１７
……電磁弁、１８……小切欠、１９……ネツト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 清浄具１に同清浄具１の駆動装置２を載せた
   本体３に操作ハンドル４が付設され、本体３の外
   周にリング状の中空体５が上下に遊動可能および
   抜落不能に嵌着されると共に本体３と中空体５と
   の間に同間の閉塞用部材６が設けられ、更に中空
   体５から上下両面が開放された内外二重壁構造で
   上面が同中空体５内に連通する囲い部７が垂設さ
   れ、この囲い部７の下面は本体３の床面上移動時
   には吸込力を失することがない程度に僅かに浮い
   た状態もしくは浮かない状態で滑走するようにさ
   れ、また中空体５に吸引ポンプに連なる吸気管８
   が連結されたことを特徴とする床清浄機。