JPH04187646A - 光学異性体用分離剤 - Google Patents

光学異性体用分離剤

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JPH04187646A
JPH04187646A JP2320058A JP32005890A JPH04187646A JP H04187646 A JPH04187646 A JP H04187646A JP 2320058 A JP2320058 A JP 2320058A JP 32005890 A JP32005890 A JP 32005890A JP H04187646 A JPH04187646 A JP H04187646A
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淳 萩中
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啓男 和田
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藤間 宏也
Toshinobu Miwa
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    • C07K17/02Peptides being immobilised on, or in, an organic carrier
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、分子構造の一部を修飾したオボムコイドを使
用した光学異性体用分離剤に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕不斉炭
素原子を含むキラルな化学物質について、その光学異性
体を分離することが特に医薬品の分野において強く要求
されている。すなわち一つのラセミ体を構成する複数の
光学異性体の中の一つのものが特別に顕著な医薬上の有
用性、例えば顕著な薬理作用、顕著な生体内利用性を示
し、あるいは反対に顕著な毒性を示すことが一般事実と
して明らかになり、従って医薬品としてはラセミ体によ
って投与されるよりも、分離された光学異性体によって
投与される方がより合理的であり、治療効果を高める結
果となるからである。
光学異性体の分離については従来から幾多の実験室的方
法が報告されてきたが、工業的規模において実施できる
ものは少なく、これは非常に困難な技術課題であると考
えられてきた。しかじカラムクロマトグラフィーの進歩
により、とりわけ液体クロマトグラフィーにより光学異
性体を分離する方法が一般に知られるようになリ、例え
ば下記文献1)〜8)に示されるごとくである。
1) デイ−・ダブル・アームストロングら:ジャーナ
ル・オフ・クロマトグラフインク・サイエンス、22巻
(1984) 411頁−415頁(D、W。
Armstrong et al:Journal o
f Chromatograp−hic 5cienc
e、 Vol 22 (1984) 411−415)
2) イエルゲン・ヘルマンソン:ジャーナル・オフ・
クロマトグラフィー、井5 (1985)379頁−3
84頁(JOrgen )lermansson : 
Journal ofChromatography、
 325 (1985) 379−384)3) アイ
・ダブル・ワイナーら:ジャーナル・オフ・7oマl−
グラフ イー、 284 (1984) 117頁−1
24頁(1,W、Wainer et al:Jour
nal ofChromatography、 284
 (1984) 117 124)4) ニス・アレン
マルりらニジ+−ナル・オフ゛・クロマトグラフィー、
銭4 (1983)63頁−68頁(S、Allenm
ark et al:Journal of Chro
mat−ography、264 (1983) 63
−68)5) ニス・アレンマルクら:ジャーナル・オ
フ・クロマトグラフィー、 237 (1982) 4
73頁−477頁(S、Allenmark et a
l:Journal of Chr−omatogra
phy、237 (1982) 473−477)6)
 米国特許第4,539,399号明細書7)特開昭6
0−41619号公報 8)三輪敏紳ら:ケミカル・アンド・ファーマシューテ
ィカル・ブリチン、35巻(1987)682頁−68
6頁(T、Miiya et al: Chemica
l andPharmaceutical Bulle
tin、Vol 35.(1987)682上記文献の
うち、1)はシクロデキストリンを使用する分離方法を
開示し、6)はシクロデキストリンをシリカゲルに結合
せしめた固定相を使用して分離する方法を開示している
。2)はα1−酸性糖蛋白質を使用する技術を開示して
おり、3)は(R)−N−(3,5−ジニトロベンヅイ
ル)フェニルグリシンを使用する技術を開示している。
4)および5)は牛血清アルブミンをそれぞれシリカお
よびアガロースに結合せしめた固定相を使用して分離す
る方法を開示している。7)はオロソムコイド、その官
能類似体等を使用して分離する方法を開示している。8
)はオボムコイドを担体に結合せしめた固定相を使用し
て分離する方法を開示している。
しかしながら1)〜7)の技術における使用資材は一般
に高価である。またこれらの技術における分離方法は主
として多量の有機溶媒を使用する液体クロマトグラフィ
ーによって行われるので、使用資材は有機溶媒による変
性に対して安定でなければならないが、例えばアルブミ
ン、オロソムコイドはこの条件を十分に満足することが
できない。
また、8)においては比較的安価な資材であるオボムコ
イドをシリカゲル、セルロースあるいは合成ポリマー等
と結合させて光学異性体として使用しているが、溶離液
を交換するときの再平衡化に時間がかかるなどの欠点の
ほか、光学分割が不十分である場合がある。例えば、β
−ブロッカ−であるプロプラノロール、アルプレノロー
ルなどの場合は、光学分割は十分なされない。
〔課題を解決するための手段] 前記の問題点に鑑み、本発明者らはオボムコイドに注目
し、その光学分割力を増強するために長年鋭意研究して
きたが、担体に固定化されたオボムコイドの分子構造の
一部を修飾した固定相、若しくは分子の一部を修飾した
オボムコイドを結合させた固定相を合成することにより
目的を達成することができることを見出し、本発明を完
成するに至った。
即ち本発明は、担体に固定化されたオボムコイドの分子
構造の一部を修飾した固定相、若しくは分子の一部を修
飾したオボムコイドを担体に結合した固定相からなるこ
とを特徴とする光学異性体用分離剤を開示するものであ
る。
以下に本発明の詳細な説明する。
オボムコイドは卵白中に存在し、等電点が3.9〜4.
5の糖蛋白質である。熱凝固せず、またトリクロル酢酸
で沈澱しないので、他の通常の蛋白質との分離が容易で
ある。例えば卵白を75〜100°Cで処理して、オボ
ムコイド以外の大部分の蛋白質を熱凝固させ、その上清
にエタノールを加えて沈澱採取するとか、あるいはpH
3,5に調整した卵白に同量の0.5M l−リクロル
酢酸−アセトン混合液(1:2容)を加えて他の蛋白質
を沈澱せしめ、その上清に2〜3倍容のアセトンを加え
て沈澱採取すれば得られる。
しかし卵白よりリゾチームあるいはコンアルブミンを採
取した後の残液から、これらの副産物として容易に分画
することもできる。従って本発明においてオボムコイド
はこのようにして安価に製造したオボムコイドを入手し
て使用すればよく、特別に限定される必要はない。
一般にタンパク譬の分子を修飾する方法には、化学的方
法、酵素的方法、物理的方法などが挙げられる。即ち、
タンパク質分子中のアミノ基やイミダゾール基やカルボ
キシル基に着目してアルデヒド類や酸無水物やアルコー
ル類を反応させればシッフ塩基やト1換イミダゾール基
やエステルが生成して化学的修飾がなされるし、酵素の
持つ多彩な作用を用いれば、官能基の修飾、分子の酸化
や還元、分子の一部を除去するなどの反応が緩和な条件
で行い得る。
例えば、オボムコイドの一部をグルタール化したオボム
コイドは次のようにして得ることができる。
オボムコイドおよびグルタールアルデヒドをpH6,8
のりん酸塩緩衝液に入れ、30°Cで15時間撹拌後、
生成したグルタール化オボムコイド(非還元型)、ある
いはさらに水素化はう素ナトリウムを用いてpH6,8
のりん酸塩緩衝液中で、4°Cで12時間撹拌し還元後
、生成したグルタール化オボムコイド(還元型)を精製
して得ることができる。
グルタール化オボムコイドの精製方法は、特に限定され
ず、一般に用いられる方法によることができる。例えば
、セファデックスG25カラムクロマトグラフイーを使
用して、上記反応液より未反応のグルタールアルデヒド
および水素化ホウ素ナトリウムを除去することができる
また、オボムコイドの一部をジオール化したオボムコイ
ドを得るには、オボムコイド及び2.3−エポキシプロ
パノールをpH8,0のりん酸塩緩衝液中に加え、室温
で24時間撹拌後、精製してジオール化オボムコイドを
得ることができる。
また、オボムコイドの一部をアシル化したオボムコイド
を得るには、オボムコイドおよび対応する酸無水物をp
H8,5のほう酸塩緩衝液に入れ、25°Cで30〜6
0分撹拌後、生成したアシル化オボムコイドを精製して
得ることができる。
本発明に用いられる担体は分子の一部が修飾されたオボ
ムコイドと結合し、固定相を形成し得るものであればよ
い。本発明による光学異性体の分離は主として液体クロ
マトグラフィーによって行われるので、担体としては例
えばシリカゲル、ガラス、セルロース、カーボン、合成
ポリマー等を挙げることができる。
分子の一部を修飾したオボムコイドを結合させた固定相
を得る方法には、あらかじめ分子の一部を修飾しておい
たオボムコイドを共有結合やイオン結合などによって担
体に結合する方法と、オボムコイドを結合させておいた
固定相に先に述べた方法による修飾を施して目的とする
固定相を得る方法がある。
オボムコイドあるいは分子の一部が修飾されたオボムコ
イド(以下リガンドと呼ぶ)を担体に結合する方法は、
固定相を形成するために通常行われている方法に従って
行えばよい。従って、例えばアミノプロピルシリカゲル
やアミノ基が結合したカーボンや合成ポリマーを担体と
し、グルタールアルデヒドやN、N−ジサクシニミジル
カーポネートを架橋剤としてリガンドを結合したり、あ
るいはシリカゲルやガラスを担体として3−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシランを架橋剤としてリガンド
を結合したり、あるいはセルロースを担体とし、ブロム
シアンで活性化してからこれにリガンドを結合したり、
陰イオン交換合成ポリマーにリガンドを結合したりする
方法が考えられる。
グルタール化したオボムコイドをアミノプロピルシリカ
ゲルに結合するには、具体的には次のようにすればよい
グルタール化したオボムコイドをp)16.8の炭酸水
素ナトリウム緩衝液に溶解する。別にアミノプロピルシ
リカゲルおよびN、N−ジサクシニミシルカーボネート
をpH6,8の炭酸水素ナトリウム緩衝液に溶解懸濁さ
せ、−晩撹拌後、分取、水洗して活性化アミノプロピル
シリカゲル懸濁液を得る。先に用意したグルタール化オ
ボムコイドの溶液を活性化アミノプロピルシリカゲル懸
濁液に加え、撹拌後水洗してシリカゲルにグルタール化
オボムコイドが架橋剤を介して結合した光学異性体分離
剤を得ることができる。
また、オボムコイドを結合させておいた固定相上のオボ
ムコイドに化学修飾を行なうには次のようにすればよい
例えば、親水性合成ポリマーにペンタエチルへキサミン
等のポリアミンを導入した担体とN。
N−ジサクシニミジルカーボネートをpH6,8炭酸水
素ナトリウム緩衝液に溶解、懸濁させ一晩撹拌し、分取
水洗して活性化合成ポリマーの懸濁液を得る。
別に、オボムコイドをpH6,8炭酸水素ナトリウム緩
衝液に溶解した溶液を用意し、前記懸濁液に加え、オボ
ムコイドが結合したポリマー充填側を得る。
本充填剤およびグルタールアルデヒドをpH6,8のり
ん酸塩緩衝液に入れ、30″Cで15時間撹拌後、生成
したグルタール化オボムコイド(非還元型)、あるいは
さらに水素化はう素ナトリウムを用いてpH6,8のり
ん酸塩緩衝液中で、4°Cで12時間撹拌し還元後、生
成したグルタール化オボムコイド(還元型)がアミド結
合および架橋剤を介して合成ポリマーに結合した光学異
性体分離剤を得ることができる。
本発明の主要な点は光学異性体の分離にあたって分子の
一部が修飾されたオボムコイドが使用されることにある
ので、本発明は担体の種類や担体との結合方法、オボム
コイドの修飾の方法によって特別に限定されるものでは
ない。
本発明の分離剤は前記したごとく、担体に固定化された
オボムコイドの分子構造の一部を修飾した固定相、ある
いは分子構造の一部を修飾したオボムコイドを担体に結
合した固定相からなることを特徴とする。従って本発明
の分離剤には当該固定相が必須の構成成分として含まれ
るが、同時に分離剤中の他の成分、例えばシリカゲル、
ガラス、セルロース、カーボンやポリマーが任意に選択
されて加えられることは自由であり、分離効率の向上の
ために適宜行うことができる。
本発明において光学異性体とは分子内に不斉炭素原子を
有するキラル化合物を言い、多くの医薬品にその例を見
ることができる。例えばイブプロフェン、ケトプロフェ
ン、プロゲルミド、フルルビプロフェン、クロルフェネ
シン、ピンドロール、クロルフェニラミン、クロルプレ
ナリン、タレマスチン、アルプレノロール、オクスプレ
ノロール、アスコルビン酸、プロプラノロール等を挙げ
ることができる。これら乙こおいては互いに鏡像関係に
ある複数の光学異性体が存在し、一体となってラセミ体
を形成している。
本発明の分離剤はこれらラセミ体を対象として、それら
からそれらを構成する光学異性体を分離するのに特に有
効である。
本発明の分離剤は主として液体クロマトグラフィーにお
いて使用される。従ってその使用方法は液体クロマトグ
ラフィーにおける通常の操作によって行えばよ(、例え
ば本発明分離剤をカラムに充填し、光学異性体に係ろう
セミ体をチャージし、次にりん酸塩緩衝液、エタノール
水溶液、イソプロパツール等の移動相を流通せしめ、保
持時間の差によって、所用の光学異性体を分離すればよ
い。
〔実施例〕
以下に本発明の具体的な実施例を示し、本発明を更に詳
細に説明するが、本発明がこれらの例に限定されるもの
ではない。
実施例1 グルタールアルデヒド0.1gおよびオボムコイド2g
を0.06Mりん酸塩緩衝液(pH6,8)に入れ、3
0°Cで15時間撹拌し、グルタール化オボムコイドを
合成した。セファデックスG25カラムクロマトグラフ
イーにより未反応のグルタールアルデヒドを除きグルタ
ール化オボムコイド(非還元型)を単離した。あるいは
、さらに水素化はう素ナトリウムを用いてpH6,8の
りん酸−塩緩衝液中で、4°Cで12時間撹拌し還元後
、生成したグルタール化オボムコイド(還元型)を精製
して得ることができる。
本反応による修飾の度合は以下の実験により確認した。
即ち、上記非還元型グルタール化オボムコイド0.1g
をとり、水50m1を加えて溶解したものに、日本薬局
方に定めるニンヒドリン試液2mlを加えたもの及びオ
ボムコイド0.1 gを水50m1に溶解し、ニンヒド
リン試液2mlを加えたものの560nmにおける吸光
度を比較した。
グルタール化オボムコイドを用いたものの吸光度は0.
05、オボムコイドを用いたものの吸光度は2.15で
あった。以上の結果からオボムコイド分子上のアミノ基
が本反応により修飾されている事が明らかとなった。
次に、親水性ポリマーゲルにポリアミン(例えば、ペン
タエチルへキサミン)を導入したカラム充填剤(例えば
アサヒバツクNH2P) 2 gおよびN、N−ジサク
シニミジルカーボ2−ト2gを0.1M炭酸水素ナトリ
ウム緩衝液(p)16.8) 100m1に入れ、−夜
撹拌し、ガラスフィルター上にとり、水洗して活性化合
成ポリマーゲルのQii液を用意した。別に非還元型あ
るいは還元型グルタール化オボムコイド2gを0.1M
炭酸水素ナトリウム緩衝液(pH6,8) 30m1に
溶解した溶液を用意し、それを前記懸濁液に加え、撹拌
・精製して、本発明分離剤を得た。得られた分離剤をス
チールカラムに充填し、光学異性体分離用カラムとした
実施例2 アミノプロピルシリカゲル3gおよびN、N−ジサクシ
ニミジルカーボネート2gを0.1M炭酸水素ナトリウ
ム緩衝液(pH6,8) 100m1に入れ、−夜撹拌
し、ガラスフィルター上にとり、水洗して活性化アミノ
プロピルシリカゲルの懸濁液を用意した。別にオボムコ
イド2gを0.1M炭酸水素ナトリウム緩衝液(pF1
6.8) 30m1に溶解した溶液を用意し、それを前
記懸濁液に加え、オボムコイド結合シリカゲル充填剤を
得た。本充填剤2gおよびグルタールアルデヒド0.1
gを0.06Mりん酸塩緩衝液(pH6,8) 30m
1に入れ30″Cで15時間撹拌し本発明分離剤(非還
元型)を得た。さらに0.2gの水素化はう素ナトリウ
ムを加え4 ”Cで12時間撹拌、還元し本発明分離剤
(還元型)を得た。得られた分離剤をスチールカラムに
充填し、光学異性体分離用カラムとした。
実施例3 アミノプロピルシリカゲル3gおよびグルタールアルデ
ヒド0.1gを0.06Mりん酸塩緩衝液(p146.
8) 100m1に入れ、30’Cで15時間撹拌後、
ガラスフィルターにとり水洗した。このグルタール化シ
リカゲルにオボムコイド2gを0.1M炭酸水素ナトリ
ウム(pH6,8) 30m1に溶解し反応させるとと
もに、オボムコイドのグルタール化も行わせしめ、本発
明分離剤を得た。得られた分離剤をスチールカラムに充
填し、光学異性体分離用カラムとした。
実施例4A 実施例2と同様にアミノプロピルシリカゲルを用いてオ
ボムコイド結合シリカゲル充填剤を得た。本充填剤を五
酸化リンデンケータ−中にて乾燥した後、0.06Mり
ん酸塩緩衝液(pH8,0)ニ懸濁し、2,3−エポキ
シプロパノール0.5mlを加えて室温にて24時間撹
拌して本発明分離剤を得た。得られた分離剤をスチール
カラムに充填し、光学異性体分離用カラムとした。
実施例4B オボムコイド2gを0.06Mりん酸塩緩衝液に懸濁し
、2,3−エポキシプロパノール0.5mlを加えて室
温にて24時間撹拌してジオール化オボムコイドを得る
。次に、アミノプロピルシリヵゲル3gおよびN、N−
ジサクシニミジルカーボネート2gを0.1M炭酸水素
ナトリウム緩衝液(pH6,8) 100m1に入れ、
−夜撹拌し、ガラスフィルター上にとり、水洗して活性
化アミノプロピルシリカゲルの懸濁液を用意した。別に
ジオール化オボムコイド2gを0.1M炭酸水素ナトリ
ウム緩衝液(pH6,8) 30m1に溶解した溶液を
用意し、それを前記懸濁液に加え、本発明分離剤を得た
。得られた分離剤をスチールカラムに充填し、光学異性
体分離用カラムとした。
本反応による修飾の度合は以下の実験により確認した。
上記分離剤(ジオール化オボムコイド結合シリカゲル)
及びオボムコイド結合シリカゲルをそれぞれ150mg
とり、日本薬局方に定めるニンヒドリン試液2mlを加
え、100°Cにて5分間加熱した。この懸濁液を冷却
後遠心分離して得た上清の560 nmにおける吸光度
を測定した。
オボムコイド結合シリカゲルの吸光度は0.30、本実
施例により得られた分離剤では0.07であった。以上
の結果から、オボムコイド分子上のアミン基が本反応に
より修飾され、遊離のアミノ基の数が減少していること
が明らかとなった。
実施例5A 実施例2と同様にアミノプロピルシリカゲルを用いてオ
ボムコイド結合シリカゲル充填剤を得た。本充填剤1.
8gおよび1mlのジオキサンに0.225m1 の無
水酢酸を熔解した溶液を0.1Mはう酸塩緩衝液(pH
8,5) 50m1に入れ、25°Cで30分撹拌後、
精製して本発明分離剤を得た。得られた分離剤をスチー
ルカラムに充填し、光学異性体分離用カラムとした。
実施例5B オボムコイド2gを1mlのジオキサンに0.225m
1の無水酢酸を溶解した溶液とともに0.1Mのほう酸
塩緩衝液(pH8,5)に入れ、アセチル化オボムコイ
ドを得る。次に、アミノプロピルシリカゲル3gおよび
N、N−ジサクシニミジルカーボネート2gを0.1M
炭酸水素ナトリウム緩衝液(pH6,8) 100m1
に入れ、−夜撹拌し、ガラスフィルター上にとり、水洗
して活性化アミノプロピルシリカゲルの懸濁液を用意し
た。別にアセチル化オボムコイド2gを0.1M炭酸水
素ナトリウム緩衝液(pH6,8) 30m1に溶解し
た溶液を用意し、それを前記懸濁液に加え、本発明分離
剤を得た。得られた分離剤をスチールカラムに充填し、
光学異性体分離用カラムとした。
本反応による修飾の度合は以下の実験により確認した。
上記分離剤(アセチル化オボムコイド結合シリカゲル)
およびオボムコイド結合シリカゲルをそれぞれ150m
gとり、日本薬局方に定めるニンヒドリン試液2mlを
加え、100°Cにて5分間加熱した。この懸濁液を冷
却後遠心分離して得た上清の560nmにおける吸光度
を測定した。オボムコイド結合シリカゲルの吸光度は0
.30、本実施例により得られた分離剤では0.01で
あった。以上の結果から、オボムコイド分子上のアミノ
基が本反応により修飾されていることがn認された。
〔発明の効果〕
以下、実験例により本発明の詳細な説明する。
実験例1 実施例1で用意された光学異性体分離用カラムを用いて
ヘンジインのエナンチオマーにおける分離を試みた。な
お、移動相は10%のエタノールを含む20mMリン酸
−ナトリウム水溶液を使用し、流速を0.8 ml/m
in とした。
結果を第1図に示す。
第1図より本発明分離剤によって各光学異性体が分離さ
れたことが判明した。
実験例2 実施例2で用意された非還元型グルタール化オボムコイ
ド結合シリカ充填カラム、並びにシリカゲルにオボムコ
イドを結合させた比較例の光学異性体分離用カラムを用
いてプロプラノロールのエステル類に対する分離能比較
実験を行った。
即ち両者のカラムでプロプラノロールのプロピルエステ
ル、ブチルエステル、バレリルエステルのエナンチオマ
ーにおける分離を行ってそのクロマトグラフィーパラメ
ーター(分配比、分離係数)を求めた。
結果を表1に示す。
表1  プロプラノロールのエステル に対する光学分割能の比較 に1゛(先に溶出したエナンチオマー〇k“)、k2゛
(後に溶出したエナンチオマーのに’)及びαは以下の
式に従って求めた。
分配比(k’)−(ti−t。)710分離係数(α)
−に2”/に1“ ただし、t、およびtoは、カラムに保持された溶質i
およびカラムに全く保持されなかった溶質の保持時間で
ある。
表1により本発明分離剤のプロプラノロールのエステル
に対する光学分割能は比較例よりも優れていることが判
明した。
実験例3 実施例4Aで用意された光学異性体分離用カラム並びに
比較例を用いてプロプラノロール乙こ対する分離能比較
実験を行った。
即ち両者のカラムでプロプラノロールのエナンチオマー
における分離を行ってそのクロマトグラフィーパラメー
ター(分配比、分離係数)を求めた。
結果を表2に示す。
表2より本発明分離剤のプロプラノロールに対する光学
分割能は比較例よりも優れていることが判明した。
実験例4 実施例4Aで用意された光学異性体分離用カラムを用い
てアルプレノロールのエナンチオマーにおける分離を行
ってそのクロマトグラフィーパラメーター(分配比、分
離係数)を求めた。
結果を表3に示す。
表3 アルプレノロールに対する光学分割能移動相1 
: 20mM NaHzPOa+20mM NazHP
Oa (96:4)/2−プロパノ−ルー99:1 移動相2 : 20mM NaHzPOa +20mM
 Na2HPOa (90:10) /2−プロパノ−
ルー95=5移動相3 : 20mM NaHzPO,
+20mM Na2HPOa(50:50) /2−プ
ロパノ−ルー95=5移動相4 : 20mM NaL
PL +20mM NazHPL (50’50) /
2−プロパノ−ルー92.7 : 7.5移動相5 :
 20mM NaHzPO4+20mM NazHPO
< (96:4)/エタノールー96=4 移動相6 : 20mM NaHzPO,+20mM 
Na2HP04(96:4)/エタノールー97.5 
: 2.5表3より本発明分離剤はアルプレノロールに
対する効果的な光学分割能を示すことが判明した。
【図面の簡単な説明】
第1図は実験例1の結果を示すグラフである。 出願人代理人  古 谷   馨 (外3名)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、担体に固定化されたオボムコイドの分子構造の一部
    を修飾した固定相、若しくは分子構造の一部を修飾した
    オボムコイドを担体に結合した固定相からなることを特
    徴とする光学異性体用分離剤。 2、オボムコイド分子構造の一部の修飾が、グルタール
    化若しくはその還元化、ジオール化、またはアシル化で
    ある請求項1記載の光学異性体用分離剤。 3、担体がシリカゲル、ガラス、セルロース、カーボン
    または合成ポリマーである請求項1または2記載の光学
    異性体用分離剤。
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