JPH0418701Y2 - - Google Patents

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JPH0418701Y2
JPH0418701Y2 JP1984020664U JP2066484U JPH0418701Y2 JP H0418701 Y2 JPH0418701 Y2 JP H0418701Y2 JP 1984020664 U JP1984020664 U JP 1984020664U JP 2066484 U JP2066484 U JP 2066484U JP H0418701 Y2 JPH0418701 Y2 JP H0418701Y2
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JP
Japan
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nozzle
paint
spray gun
supply path
coating film
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JP1984020664U
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JPS60132882U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスプレーガン装置に係り、特にノズル
より噴射される噴射物に超音波を照射するように
したスプレーガン装置に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
従来のスプレーガン、例えば船舶等の内、外塗
装に広く採用されているスプレーガンは、射出用
塗料を単に噴霧状にして所定の壁面に吹き付け、
所定の塗膜を形成するといつたものである。
こうした構造のスプレーガンは、例えば水性塗
料か油性塗料かといつた塗料の性質又は塗料の粘
度等々の違いを考慮して吹き付ける空気の圧力を
調節し、噴霧状態で飛散する塗料粒子を調整し、
噴霧域の広がり具合を多少変化させる程度の機能
しか備えていない。
このような単純なスプレーガンで吹き付け構成
した塗膜は、例えば塗装中吹付塗膜に垂れ下りが
起り、しかも乾燥に長時間を要し、かつまた塗膜
表面仕上り具合が良くなく、そのため塗膜形成具
合の悪いものである。
特に、噴霧状態における塗料粒子が粗いため、
例えば防錆面等を十分に被覆しえず、そのため早
期酸化が始まり、錆等が生じ、時には剥離等の原
因となる。
さらにまた、塗膜を一定の厚さ以下にすること
が極めて困難であるので、薄膜以上を望む場合も
厚膜塗布とならざるをえず、そのため必要以上の
塗料が多量に消費されてしまい、不経済でコスト
高な塗装となつてしまう等種々の問題がある。
〔問題点を解決する為の手段〕
本考案は前記の問題点に鑑みてなされたもので
あり、塗料噴射用のノズルと、このノズルを中心
とした略同心円上の位置において略等間隔で配設
された複数個の空洞共振形発振子と、前記ノズル
からの塗料及び空洞共振形発振子からの超音波を
前方側に放射規制するホーンと、前記ノズルにつ
ながる塗料供給路と、前記ノズルにつながる空気
供給路と、前記空洞共振形発振子につながる空気
供給路と、この空気共振形発振子につながる空気
供給路の途中に設けられた空気量調節バルブとを
具備することを特徴とするスプレーガン装置を提
供するものである。
すなわち、上記のように構成されたスプレーガ
ン装置は、ノズルから噴射される塗料に1〜
100KHzの超音波を効果的に作用させることが出
来、従つて吹付作業が効率良く行え、しかも形成
された塗膜の特性も優れたものである。
〔実施例〕
第1図及び第2図は、本考案に係るスプレーガ
ン装置の一実施例の説明図である。
同図中、1はスプレーガン本体、2は前記スプ
レーガン本体1の先端に取り付けた塗料噴射用の
ノズル、3は前記ノズル2の後方のスプレーガン
本体1の外周に取り付けた超音波発生器であり、
この超音波発生器3は第1図中一部切欠断面で示
す如く、ハルトマン笛といつた空洞共振形発振子
で構成されている。
4は前記空洞共振形発振子によつて発生した超
音波及び前記ノズル2より噴出される塗料を前方
一定範囲に放射規制するホーン、5は前記空洞共
振形発振子へ圧搾空気を供給する空気量調節バル
ブ、6は前記スプレーガン本体1の把持部、7は
塗料噴射用のレバー、8は塗料供給口、9は前記
塗料供給口8から供給される塗料を前記ノズル2
から噴射させるための空気供給口である。
上記のように構成させたスプレーガン装置は、
塗料噴射用のノズルを中心とした同心円上の位置
において複数個の空洞共振形発振子を略等間隔で
配設してなるから、ノズルから噴出された塗料に
効果的に超音波が作用し、下記に述べるような優
れた塗膜を構成出来た。尚、空洞共振形発振子を
中心位置に、そしてその周囲の位置に塗料噴射用
のノズルを配置してなる場合には、本考案のよう
な優れた塗膜を構成出来ないものであつた。
さらには、ノズルからの塗料及び空洞共振形発
振子からの超音波を前方側に放射規制するホーン
を設けてなるから、ノズルから噴出された塗料に
効果的に超音波が作用し、優れた塗膜を構成出来
た。
すなわち、上記実施例になる超音波発生器付ス
プレーガン装置を用いて塗装作業を行なつて形成
された塗膜の乾燥時間と、従来の超音波発生器の
付いていない単なるスプレーガン装置を用いて塗
装作業を行なつて形成された塗膜の乾燥時間とを
同一条件の下で比較すると、本考案のスプレーガ
ン装置で行なつた方が格段に短かいものであつ
た。
特に、この乾燥効果に優れているということ
は、船倉等の壁面塗装の場合等には効果的であ
り、すなわち乾燥時間の短縮化のための特別な手
段を講じる必要もなく、例えば電熱ヒーターを用
意する必要もなく、しかもこのような電熱ヒータ
ーを利用して乾燥させる際の危険性もなく、乾燥
コスト及び安全性の両面から望ましいものであ
る。
又、形成された塗膜の仕上がり具合を比較する
と、本考案のスプレーガン装置で形成されたもの
の方が格段に平滑であつてつやがあり美しいもの
であつた。
さらに、この塗膜の粒子を子細に観察すると、
超音波作用を受けて構成された塗膜の構成粒子は
極めて細かなものであり、すなわちきめ細かな塗
膜面となつていて、このため塗膜構成粒子間隙が
小さく、従つて防錆効果の面からも極めて好まし
いものであることもわかつた。
また、このように防錆効果が優れていることか
ら塗膜厚が比較的薄くてもすむようになり、必要
な塗料も少なくてすむので、極めて経済的な塗膜
が得られることにもなる。
また、本考案のスプレーガン装置によつて得た
塗膜の剥離強度は極めて強く、すなわちフイルム
に吹き付けた塗膜面に粘着テープを貼り付けてフ
イルムを引きはがす際の力を測定すると、この力
は極めて大きなものであり、塗膜の耐久性に極め
て富んでいる。
〔効果〕
従来のスプレーガン装置と略同程度低コストな
ものである。
そして、塗料噴射用のノズルを中心とした同心
円上の位置において複数個の空洞共振形発振子を
略等間隔で配設し、さらにはノズルからの塗料及
び空洞共振形発振子からの超音波を前方側に放射
規制するホーンを設けてなるから、ノズルから噴
出された塗料に効果的に超音波が作用し、下記の
述べるような優れた塗膜を構成出来る。
すなわち、本考案の装置によつて得られた塗膜
の乾燥に要する時間は短かく、乾燥に当たり電熱
ヒーター等の乾燥装置を用いなくてもすむので安
全性に富み、乾燥コストは低いものである。
また、本考案の装置によつて得た塗膜厚は均一
でむらがなく、塗膜表面は平滑であつてつやがあ
り美しく、さらには塗膜構成粒子は小さく、粒子
間隔は小さいので防錆効果に富んでおり、しかも
塗膜の剥離強度が大きく、耐久性に富んでいる。
また、本考案の装置によれば塗膜厚を薄く形成
することも可能であり、従つて必要塗料も少なく
てすむのでそれだけ経済的であり、さらには塗り
重ねも簡単であつて、塗膜厚の調整も容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本考案に係るスプレーガ
ン装置の一実施例の説明図である。 1……スプレーガン本体、2……ノズル、3…
…超音波発生器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 塗料噴射用のノズルと、このノズルを中心とし
    た略同心円上の位置において略等間隔で配設され
    た複数個の空洞共振形発振子と、前記ノズルから
    の塗料及び空洞共振形発振子からの超音波を前方
    側に放射規制するホーンと、前記ノズルにつなが
    る塗料供給路と、前記ノズルにつながる空気供給
    路と、前記空洞共振形発振子につながる空気供給
    路と、この空洞共振形発振子につながる空気供給
    路の途中に設けられた空気量調節バルブとを具備
    することを特徴とするスプレーガン装置。
JP2066484U 1984-02-17 1984-02-17 スプレ−ガン装置 Granted JPS60132882U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2066484U JPS60132882U (ja) 1984-02-17 1984-02-17 スプレ−ガン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2066484U JPS60132882U (ja) 1984-02-17 1984-02-17 スプレ−ガン装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60132882U JPS60132882U (ja) 1985-09-05
JPH0418701Y2 true JPH0418701Y2 (ja) 1992-04-27

Family

ID=30511366

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JP2066484U Granted JPS60132882U (ja) 1984-02-17 1984-02-17 スプレ−ガン装置

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JPS60132882U (ja) 1985-09-05

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