JPH04184777A - 磁気記録ディスク - Google Patents

磁気記録ディスク

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JPH04184777A
JPH04184777A JP2314518A JP31451890A JPH04184777A JP H04184777 A JPH04184777 A JP H04184777A JP 2314518 A JP2314518 A JP 2314518A JP 31451890 A JP31451890 A JP 31451890A JP H04184777 A JPH04184777 A JP H04184777A
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recording disk
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悟 早川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、カートリッジケース内にフレキシブル磁気デ
ィスクが回転可能な状態で収納されてなる磁気記録ディ
スクに関するものであり、特に磁気記録ディスクの耐久
性の改良に関する。
〔従来技術及びその問題点] 通常、磁気記録ディスクは、非磁性支持体上に強磁性粉
末及び結合剤樹脂を主体とする磁性層を有するフレキシ
ブル磁気ディスクを回転可能な状態でジャケットもしく
はカートリッジ内に収納している。そして、フレキシブ
ル磁気ディスクの磁性層表面の清浄及び保護の目的から
前記ジャケットやカートリッジの内壁に不織布よりなる
ライナーが固設されている。
近年、OA機器としてのミニコン、パソコンの普及にと
もない外部記憶媒体としての磁気記録ディスクの普及が
著しく、サイズの小゛型化や媒体の記録密度の向上の要
求に応えるべく鋭意開発、実用化が検討されている。同
時に、磁気記録ディスクの使用環境が広がって温湿度に
関し幅広い環境条件で使用・保存されるようになってき
た。
それにともない、使用中もしくは保存中に磁性層上にし
ばしば異物が析出してそれがドロップ・アウトを引き起
こすようなトラブルを発生するような事があった。この
現象は、特に高湿度下において使用・保存したときに顕
著となり実用上の大きな問題となっている。
また、記録密度の向上に対する要求から磁気記録ディス
クに対しサイズの小型化が要求され、フレキシブル磁気
ディスクのサイズとして5.25インチから3.5イン
チへ更に2インチサイズなどが検討されている。
媒体の記録密度の向上に関しては、記録容量がIMから
4M更に10M以上が求められ、それに応えるために媒
体に使用する強磁性金属粉末として、Fe、Ni、Co
を主体とする強磁性金属粉末やバリウムフェライトに代
表される板状六方晶フェライト粉末が検討されている。
強磁性金属粉末は、抗磁力及び飽和磁化などの磁気特性
に優れている点、また板状六方晶フェライト粉末はその
粒子の板面に垂直な方向に磁化容易軸があるので磁性層
の垂直磁化成分が利用し易い点から高記録密度記録用媒
体に通した強磁性粉末である。これらの条件とあいまっ
て双方共に粒子サイズが、強磁性金属粉末にあっては、
その比表面積で30m”/g以上、X軸回折法による結
晶子サイズで300A以下、また板状六方晶フェライト
粉末にあっては比表面積で25m2/g以上、板状比が
2乃至6、粒子長が0.02乃至1.0μm程度の非常
に小さいものを使用することにより、記録密度を一層高
めることができる。
従来は、磁性層面の清浄及び保護の目的からジャケント
やカートリッジの内壁に固設されている不織布よりなる
ライナーは、磁気記録ディスクをどんな条件で使用して
も磁性層を保護こそすれその表面に傷を付けたり、また
トルク上昇の原因になることはほとんどなかった。
ところが、磁気記録ディスクの記録密度を高めるために
前記のように粒子サイズが非常に小さい強磁性金属粉末
や板状六方晶フェライト粉末を使用すると、磁気記録デ
ィスクのジャケットやカートリッジとフレキシブル磁気
ディスクとの間にあるライナーと摺接することで磁性層
に傷が付いたり、更に高湿度の環境で使用した場合、ト
ルクが上昇して円滑な走行ができなくなることがあった
磁気記録ディスクの耐久性を改良するために古くから実
施されている磁性層中に研磨剤粒子や脂肪酸エステルを
含有させる程度では上記の問題に対して充分に対応でき
ない。
また、前者のライナーによる磁性層の損傷に対しては、
例えば、特願平1−163395号公報、特願平1−1
78547号公報、特願平1−198678号公報等に
開示されているように磁性層に用いる結合剤樹脂の改良
による方法、特願平1−309913号公報、特願平1
−289316号公報、特願平1−259466号公報
などに開示されているように磁性層の膜質を改良する方
法等主として磁性層の膜質を機械的tこ強固にする方向
の手段が提案されておりある程度の効果を得ることが出
来た。
更に、ライナーの機能を高めるためにその材質を、例え
ば、特開平1−171176号公報、特開昭61−20
8685号公報、特開平l−199371号公報などに
開示されているようにポリエステル系繊維とアクリル系
繊維、レーヨン繊維等との混紡の不織布にしたり、また
特開昭61−120386号公報、特開昭61−120
387号公報等に開示されているようにライナー中に各
種の潤滑剤を含浸させる方法が提案されている。
また、実開昭62−29678号公報、実開昭62−2
2774号公報等に開示されているようにライナー面に
凹凸を設ける方法も提案されていところが、磁気記録デ
ィスクの高記録密度化にともなう前記の問題に対処する
ためには従来のこれらの方法を単独で用いたのでは充分
でなく、特に高湿度下でのトルクの上昇に対しては未だ
有効な手段は提案されていない。
この高湿度下における走行耐久性の問題と共に、前記の
異物の析出の問題に関しては、有効な手段は殆ど提案さ
れていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので
あり、特に高湿度下での走行耐久性に優れた高密度記録
に最適な磁気記録ディスクを提供することを目的として
いる。
〔問題点を解決するための手段〕
上記本発明の目的は、非磁性支持体上に強磁性粉末と結
合剤樹脂を主体とする磁性層を設けてなるフレキシブル
磁気ディスクを内面に不織布より成るライナーを設けた
カートリッジ内に回転可能に収納した磁気記録ディスク
において、前記磁性層中には脂肪酸エステルが前記強磁
性粉末に対して3乃至20重量%含有されてふり、且つ
前記ライナー中に含有される水溶性物質の抽出量が10
pp−以下であることを特徴とする磁気記録ディスクに
より達成される。
本発明の発明者等は、高湿度下における磁気記録ディス
クの走行耐久性、特に異物の析出、磁性層の損傷及びト
ルクの上昇の問題を解決するために、種々の観点から検
討を加えた結果、特に不織布より成るライナーと相関が
深いことを突き止め本発明に至った。
即ち、本発明においてはライナー中に含まれるライナー
から抽出される水溶性物質をできる限り少なくして高湿
度下において、水を介在して磁性層とライナーとの間で
析出する成分をライナーから除去し、且つ磁性層中には
特定量の脂肪酸エステルを含有させておくことにより高
湿度下での磁性層の潤滑性を保持することにより、高湿
度下における磁性層表面での異物の発生及びトルクの上
昇や磁性層の損傷が生じ難くすることができた。
不織布の原材料である各種の繊維さらに各種繊維を製膜
して不織布に成形する工程において、ハンドリングを円
滑に行うために、不織布には通常水溶性物質の混入は、
不可欠である。例えば、繊維の分散剤、成形のための平
滑側、ライナーの帯電防止剤、繊維同士の架橋剤、繊維
の柔軟剤として各種の水溶性化合物が使用される。その
水溶性物質としては、アニオン性、ノニオン性の界面活
性剤が使用される。
そして通常、それらの水溶性物質の添加量は、0.5%
以下である。
本発明にあっては、ライナーの製膜時に添加される以上
の水溶性物質の添加量よりも製膜された後にライナーか
ら抽出される抽出量が問題であり、その抽出量は10p
p−以下好ましくは5pp−以下、特に好ましくは31
)p11以下である。
従来のライナーでは抽出量が多くほとんどのライナーを
そのまま磁気記録ディスクのライナーとして使用したの
では、本発明の目的を達成できない。即ち、特に高湿度
下において、磁性層上に異物となってそれらの水溶性物
質が析出してドロップ・アウトとなって記録再生が不可
能になる。
例えば、市販の不織布をそのままライナーとして使用し
て23℃90%RHの高湿度下においたところ、磁性層
表面に各種の水溶性物質の析出が確認された。
本発明でいう抽出量とは、ライナー用の不織布0.5g
を501の蒸留水中に浸漬して約30°Cの温度に60
分間放置した後に、蒸留水中に抽出された物質の量を蒸
留水の蒸発乾固することにより求めその量をライナー中
の水溶性物質の抽出量とした。
従って、本発明においては磁気記録ディスクのライナー
として使用する前に不織布から水溶性物質を除去する処
理を施すことが望ましい。
本発明の磁気記録ディスクにおいて、不織布のライナー
中に含有される水溶性物質を除去して1opp−以下に
するためには様々な方法があるが、最も有効な方法はラ
イナーを水で洗浄することである。
そして、ライナー中の水溶性物質の抽出量を上記の方法
で測定しながら所定の抽出量に調節してから本発明の磁
気記録ディスクのライナーとして使用する。
水板外に水溶性物質に対して溶解力のあるアルコール、
ケトンなど各種の有機溶剤を使用することも乾燥などそ
の後の処理を考慮すると有効である。
もちろん、洗浄の際に加熱することにより、不織布から
の水溶性物質の除去が促進されるようにすることもでき
る。
更に、不織布の原材料及び製膜時における水溶性物質の
混入を極力抑えることも有効であることは言うまでもな
い。
ライナー中の水溶性物質の抽出量を上記のごとく少なく
すると同時に本発明の磁気記録ディスクでは磁性層中に
脂肪酸エステルを特定量含有させて、特に高湿度下での
走行耐久性の劣化を防止する。
脂肪酸エステルの磁性層中における含有量は、強磁性粉
末当り3乃至20重量%、望ましくは5乃至15重量%
である。
磁性層中に含有される前記脂肪酸エステルの量が余り少
ないと、高湿度下において磁性層が削れ易くなる。又余
り多すぎると結合剤樹脂の可塑化を招き磁性層の膜質が
低下して耐久性が劣化し又高湿度の環境下ではトルクが
増大する。
脂肪酸エステルとしては、炭素数6乃至22、望ましく
は炭素数12乃至22の脂肪酸と炭素数4乃至22、望
ましくは炭素数4乃至18の脂肪族アルコールを縮合し
て得られるエステル化合物を用いると、フレキシブル磁
気ディスクのライナーとの摺動の際の動摩擦係数を低下
して、走行が安定する。
前記脂肪酸エステルの炭素数が余り少ないと磁性層から
揮発し昌く長期間の保存経時により走行性が低下するこ
とがある。又、炭素数が余り多くなるとその粘度が大き
くなって特に低温度下での走行性が低下するので注意を
要する。
脂肪酸エステルの炭素数が前記範囲内にあれば、原料の
脂肪酸及びアルコールの分岐か直鎖か、またシス、トラ
ンス等のアルコール結合の異性構造、数、分岐位置に依
らず選択可能である。
但し、通常の条件下で磁性層に潤滑性を付与するために
は、その融点が30°C以下であることが望ましい。
前記炭素数が余り少ないと比較的高温条件下で揮発し易
く、特に長時間そのような条件に曝されていると部分的
に脂肪酸エステルが不足する部分ができるので本発明の
目的が充分に達成できなくなる。
また前記炭素数が余り多いと脂肪酸エステルの粘度が高
くなり磁性層表面にライナーが凝着現象を起こしてかえ
ってトルクの上昇を招くことがあるので注意を要する。
更に、ライナー中にも上記の磁性層に含有させるのと同
じ様な脂肪酸エステルを含有させておくと本発明の効果
は一層顕著なものとなる。ライナー中には、ライナーに
対して3乃至20重量%、望ましくは5乃至15重量%
である。
ラナイーに含有させる脂肪酸エステルの量が少ないと摩
擦係数の低下に有効でなく、特に高湿度下でのトルクの
増大の防止に対する効果が減少する。
また、あまり含有量が多すぎるとライナー自体の剛性が
低下し、強度が弱くなってライナーが削られるようにな
ったり、伸びによりカッティング性が悪くなる。
磁性層中もしくはライナー中に脂肪酸エステルを導入す
る方法としては、従来から公知の様々な方法を使用する
ことができ本発明において特有な条件はない。
本発明の効果を更に高めるために、ライナーをエンボス
加工してその表面に凹凸を形成することが有効である。
即ちエンボス加工によりライナー面の凹凸により磁性層
との接触面積が減少して高湿度下でのライナーとの摩擦
係数が低下するのでトルク上昇が抑えられかつ磁性層も
傷付きにくくなる。このエンボス加工する方法にはいく
つかある。カレンダーロール方式では、ロール表面に凹
凸を付けたエンボスロールとスムースロールヲ加熱して
その間に不織布を通すことにより凹凸を設けることがで
き、エンボス表面に付ける凹凸の形状によりエンボスパ
ターンを変えることができる。
そのほか、熱風方式、超音波方式がある。
本発明の磁気記録ディスクにおけるライナーの厚さとし
ては、100乃至400μmが好ましく、更に好ましく
は120乃至300μmである。ここで言うライナーの
厚さは、JIS−L−1085に規定されている圧縮弾
性試験機で荷重6g/cll!、20g/cI12、面
積5cm”で幅方向5点測定した平均値である。
本発明の磁気記録ディスクのカートリッジの内面に設け
られたライナーとして使用される不織布の材質としては
、特に制限はないが、磁性層に対する当りが柔らかく傷
を付けにくいということから、レーヨン繊維を用いるこ
とが好ましい。
しかし、レーヨン繊維は非常に吸湿率が大きいために高
湿度下では膨張して、磁性層面に対する接触面積が大き
くなって、トルクを増大させるばかりか傷を付けるよう
な事もあるので、本発明の磁気記録ディスクのライナー
に使用する不織布としては、レーヨンを単一で使用せず
に吸湿率の低い他の繊維との混紡で使用することが好ま
しい。
しかしその際にも、レーヨン繊維は30重量%望ましく
は45重量%以上混紡されている方がよい。
そして、レーヨン繊維と混紡される他の繊維は、5重量
%以上望ましくは10重量%以上ある方がよい。
レーヨンと混紡で使用する他の繊維としては、吸湿性が
非常に低いという点からポリエステル繊維が最も好まし
い、そのほか、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリプロ
ピレン繊維等がレーヨン繊維と混紡で使用されることが
望ましい。
従来、−船釣に使用されているレーヨン繊維層とナイロ
ン繊維層やレーヨン繊維層とポリエステル繊維層その重
層構成のライナーを使用することもできる。ただし、磁
性層と接するライナーの表面が、ポリエステル繊維、ア
クリル繊維、ポリピロピレン繊維等単一からなる場合も
特に高湿度下で磁性層表面を傷つけ易いので望ましくな
い。
本発明で使用する前記レーヨン繊維としては、ビスコー
スレーヨン、銅アンモニアレーヨン、アセテートレーヨ
ン等が用いられ、レーヨン繊維(ステープル)の引っ張
り強さとしては約2.0乃至4.0g/D、伸び率約1
2乃至28%、伸張弾性率(3%伸張時)は約50乃至
85%、初期ヤング率は400乃至950 kg/H”
 、比重は1.50乃至1.52であることが望ましい
ポリエステル繊維としては、テレフタル酸又はテレフタ
ル酸ジメチルとエチレングリコールとの重縮合に依って
得られるポリエチレンテレフタレート繊維が望ましい、
ポリエステル繊維(ステーブル)の引っ張り強さは約4
.5乃至6.8g/D、伸び率は約20乃至50%、伸
張弾性率(3%伸張時)は約90乃至99%、初期ヤン
グ率は310乃至870 kg7am” 、比重は1.
37乃至1.39であることが望ましい。
アクリル繊維としては、引っ張り強さは2.5乃至5.
0g/D、伸び率は約25乃至50%、初期ヤング率は
260乃至650kg/曽gA2、比重は1.14乃至
1.17である。
又、ナイロン繊維としては、引っ張り強さは4゜5乃至
7.5g/D、伸び率は約25乃至604%、比重は約
1.14のものが使用される。
レーヨン繊維とポリエステル繊維等の他の繊維との混合
比率は、30/To乃至9515、望ましくは45/6
5乃至90/10である。この混合比率の望ましい範囲
は、磁性層の組成によって相違する。
また、ライナーとして2種の不織布を重ね併せて重層構
成にした構造の不織布を使用する場合は、磁性層に当た
る面は、レーヨン繊維であることが望ましい。
それ以外の繊維が混紡でなく単一で磁性層に直接当たる
場合、特にポリエステル、アクリル、ポリプロピレンで
ある場合、磁性層を損傷し易いので使用しないことが望
ましい。
ライナー中には、さらに黴(かび)の発生を防止するた
めに防黴剤を混入しておくことが望ましい。そのように
することに依って、高温度下での走行耐久性に特に優れ
た特性を有する本発明の磁気記録ディスクの特長を一層
顕著なものとすることができる。即ち、高湿度下におい
てはしばしば水溶性物質に起因する異物の析出以外に黴
の発生により、磁性層表面でそれが異物となってドロッ
プ・アウトと成るからである。
防黴剤としては、特に制限はないが、磁性層表面への析
出、ライナー/iff性層間の摩擦係数の増大、ライナ
ー強度の低下、磁性層への移りによる磁性層の可塑化等
を考慮してその添加量、種類を選択すべきであることは
いうまでもない。
防黴剤には、チアゾール、イソチアゾール系、フェノー
ル系、第4アンモニウム系、ブロム系等があり、亜塩素
酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、安息香酸、ウンデシ
レン酸、エチレンオキシド、塩化亜鉛、塩化リゾチウム
、クエン酸、クレゾール等が使用できる。
添加量としては、ライナーに対して少なくとも0.1重
量%以上、望ましくは0. 1乃至15重量%である。
防黴剤が水溶性物質である場合、添加量が余り多くなる
と、抽出量が多くなって、本発明の目的の達成を阻害す
るので注意すべきである。
以上の様にして主として水溶性物質の抽出量を調整され
たライナーをフレキシブル磁気ディスクと対向するディ
スクカートリッジの内面に熱溶着や超音波溶着により設
けられる。
ディスクカートリフジの材質としては、8インチ及び5
.25インチフレキシブル磁気ディスク用には主として
塩化ビニル系樹脂、JrS−X−6223,6224に
規定される3、5インチフレキシブル磁気ディスク用に
はABS樹脂、ポリスチレン樹脂などが使用される。
前記脂肪酸エステルとしては、カプリル酸ブチル、ラウ
リン酸エチル、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸オクチル
、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチ
ン酸オクチル、パルミチン酸エチル、バルミチン酸ブチ
ル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、ステア
リン酸オクチル、ステアリン酸アミル、アンソルビタン
モノステアレート、アンヒドロソルビタンジステアレー
ト、アンソルビタントリステアレート、ステアリン酸ヘ
キサデシル、オレイン酸オレイル、オレイルオレート、
ラウリルアルコール等が使用できる。
中でも特にミリスチン酸ブチル、ステアリン酸ブチル、
ステアリン酸エチル、ステアリン酸アミル、ステアリン
酸ヘキサデシル、オレイン酸オレイルが好ましい。
本発明の磁気記録ディスクで使用する強磁性粉末は、7
−Fe!Os 、Fe、Oa 、Fe0x(x=1.3
3 1.5)、Crow 、Co含有1−Few o2
 、Co含有FeOx (x=1.33−1.5)、強
磁性金属粉末もしくは板状六方晶フェライト粉末等が使
用できる。
特に、高記録密度用の媒体に通した、粒子サイズの小さ
い強磁性金属粉末、バリウムフェライトを強磁性粉末と
する場合、本発明の磁気記録ディスクはその利点が有効
に生かされる。
即ち、強磁性粉末が上記の粒子サイズの小さい強磁性金
属粉末、バリウムフェライトである場合、特に高湿度で
の使用の際、磁性層がライナーで損傷され易いが本発明
の磁気記録ディスクではその問題が軽減されている。
強磁性粉末が強磁性金属粉末の場合、その粒子サイズは
、望ましくは比表面積は30乃至60+n”7gであっ
てX線回折法から求められる結晶子サイズが100乃至
300人である。
比表面積が余り小さいと高密度記録に充分に対応できな
くなり、又余り大きくても分散が充分に行えずに平滑な
面の磁性層が形成できずこれ又高密度記録に対応できな
くなるので好ましくない。
一方、板状六方晶フェライト粉末の場合、比表面積は2
5乃至50m”7gであって、板状比が2乃至6、粒子
長が0.02乃至1.0μmである。
強磁性金属粉末と同じ理由からその粒子サイズが大きす
ぎても小さすぎても高密度記録が難しくなる。
前記強磁性金属粉末は、少なくともFeを含むことが必
要であり、具体的には、Fe、Fe−Co、Fe−Ni
又はFe−Ni−Coを主体とした金属単体あるいは合
金である。本発明の磁気記録ディスクを高記録密度化す
るために、前記のように粒子サイズが小さいことが必要
であると同時に磁気特性としては、飽和磁化は少なくと
も110 emu/ g以上、望ましくはl 20e*
u/g以上である。又抗磁力としては、8000e以上
、9000e以上である。そして、その粒子の軸比は5
以上あることが望ましい。
更に特性を改良するために、組成中にB、C1Al、S
i、P等の非金属が添加されることもある。通常、前記
金属粉末の粒子表面は、化学的に安定させるために酸化
物の層が形成されている。
前記板状六方晶フェライトとしては、平板状でその平板
面に垂直な方向に磁化容易軸がある強磁性体であって、
バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、鉛フ
ェライト、カルシウムフェライト、あるいはそれらのコ
バルト置換体等があり、中でも特にバリウムフェライト
のコバルト置換体、ストロンチウムフェライトのコバル
ト置換体が好ましい。更に必要に応してその特性を改良
するためにIn、Zn、Ge、Nb、V等の元素を添加
してもよい。
本発明の磁気記録ディスクを高記録密度化するために、
前記板状六方晶フェライト粉末の粒子サイズを前記のよ
うに小さいことが必要であると同時に磁気特性としては
、飽和磁化は少なくとも50 emu/ g以上、望ま
しくは53emu/g以上である。
又抗磁力としては、5000e以上、6000e以上で
あることが望ましい。
フレキシブル磁気ディスクの前記磁性層に使用される結
合剤樹脂は従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反
応型樹脂やこれらの混合物である。
例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、その他の
塩化ビニル系共重合体、アクリル酸エステル系共重合体
、メタクリル酸エステル系共重合体、ウレタンエラスト
マー、セルロース誘導体、エポキシ−ポリアミド樹脂等
であり、硬化剤として各種のポリイソシアネートも使用
される。そして、前記結合剤の使用量は強磁性金属粉末
100重量部当たり5乃至300重量部であることが望
ましい。また、分散性を高めるために分子中に適当量の
カルボキシル基、スルフォン酸基、水酸基、アミノ基、
エポキシ基等の極性官能基を導入することが望ましい。
上記磁性層には、通常、研磨剤、分散剤、帯電防止剤等
積々の機能を担った素材が添加される。
他方、研磨剤としてはモース硬度が6以上の研磨剤が好
ましく、例えば溶融アルミナ、炭化珪素、酸化クロム、
コランダム、人造コランダム、ダイアモンド、人造ダイ
アモンド、ざくろ石、エメリー(主成分:コランダム+
磁鉄鉱)等が使用される。これらの研磨剤はモース硬度
が6以上であり、平均粒子径が0.3〜1.0μmの大
きさのものが好ましく、より好ましくは0.4〜0.8
μmである。これらの研磨剤は結合剤100重量部に対
して5重量部以上使用される。好ましくは5〜20重量
部より好ましくは5〜15重量部である。
これより少ないと十分な耐久性が得られず、多すぎると
充填度が減少し、十分な出力が得られない。
これらの強磁性体粉末の表面に後述する分散剤、潤滑剤
、帯電防止剤などをそれぞれの目的のために分散に先立
って溶剤中で含浸させて吸着させてもよい。
磁性層に使用できる分散剤としては、カプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、
リルン酸、ステアロール酸等の酸素数10〜22個の脂
肪酸(R,Co。
H,R,は炭素数9〜21個のアルキル基)、前記の脂
肪酸のアルカリ金属(L t、Na、に等)またはアル
カリ土類金属(Mg、Ca、Ba等)、Cu、Pb等か
ら成る金属石鹸;レシチン等が使用される。この他に炭
素数4以上の高級アルコール(ブタノール、オクチルア
ルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコー
ル)及びこれらの硫酸エステル、燐酸エステル等も使用
可能である。これらの分散剤は結合剤100重量部に対
して0.005〜20重量部の範囲で添加される。
これら分散剤の使用方法は、強磁性微粉末や非磁性徴粉
末の表面に予め被着させても良く、また分散途中で添加
してもよい。
帯電防止剤としてはグラファイト、カーボンブラック、
カーボンブラックグラフトポリマー等の導電性粉末;サ
ポニン等の天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、
グリセリン系、グリシドール系、多価アルコール、多価
アルコールエステル、アルキルフェノールEO付加体等
のノニオン界面活性剤:高級アルキルアミン類、環状ア
ミン、ヒダントイン誘導体、アミドアミン、エステルア
ミド、第四級アンモニウム塩類、ピリジンそのほかの複
素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類、等のカチ
オン界面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸
エステル基、硫酸エステル基などの酸性基を含むアニオ
ン界面活性剤;アミノ酸類;アミノスルホン酸類、アミ
ノアルコールの硫酸または硫酸エステル類、アルキルベ
タイン型等の両性界面活性剤が使用される。
本発明では磁性層中に前記脂肪酸エステルが添加される
が、その他潤滑剖として、シリコンオイル、グラファイ
ト、二硫化モリブテン、チン化硼素、フッ化黒鉛、フッ
素アルコール、ポリオレフィン(ポリエチレンワックス
等)、ポリグリコール(ポリエチレンオキシドワックス
等)、アルキル燐酸エステル、二硫化タングステンを併
用してもよい。
しかし、脂肪酸、脂肪酸アミド、エーテル化合物は高温
下での走行トルクを増大させるのでその使用は慎重にし
た方がよい。
本発明における前記フレキシブル磁気ディスクは基本的
には非磁性支持体及びその上に設けられた磁性層からな
る。
非磁性支持体としては、ポリエチレンテレフタレートや
ポリエチレン−2,6−ナフタレートのごときポリエス
テル、ポリプロピレンのごときポリオレフィン樹脂、三
酢酸セルローズや二酢酸セルローズのごときセルローズ
誘導体、ポリ塩化ビニルのごときビニル系樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポ
リアミドイミド樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリスルホン
樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂などの各種プラスチッ
クあるいはプラスチック組成物のフィルム状体、板状体
などがある。これらの非磁性支持体の形状はあらかじめ
所望の形状に形成したものでもよく、また磁性層や後述
のバック層を形成させた後に例えば裁断などにより成形
してもよい。これらの非磁性支持体にはあらかじめコロ
ナ放電処理、プラズマ処理、下塗処理、熱処理、金属蒸
着処理、アルカリ処理など各種の前処理が施されていて
もよい。
磁性層を非磁性支持体上に設けるには、以上の成分に有
機溶剤を加えて分散混練し、磁性塗液を調製し、これを
非磁性支持体上に塗布、乾燥してつくる。
磁性塗液の調製に用いる有機溶剤としては、任意の比率
でアセトン、メチルエチルケトン、メチレイツブチルケ
トン、シクロヘキサノン、イソホロン、テトラヒドロフ
ラン等のケトン系;メタノール、エタノール、プロパツ
ール、フタノール、イソブチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、メチルシクロヘキサノールなどのアルコ
ール系;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イ
ソブチル、酢酸イソプロピル、乳剤エチル、酢酸グリコ
ール、モノエチルエーテル等のエステル系;エーテル、
グリコールジメチルエーテル、グリコールモノエチルエ
ーテル、ジオキサンなどのグリコールエーテル系:ベン
ゼン:トルエン、キシレン、クレゾール、クロルベンゼ
ン、スチレンなどのタール系(芳香族炭化水素);メチ
レンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、ク
ロロホルム、ニチレンカロルヒドリン、ジクロルベンセ
ン等の塩素化炭化水素、N、N−ジメチルホルムアルデ
ヒド、ヘキサン等が使用できる。
混線にあたっては、磁性体及び上述の各成分は全て同時
に、あるいは個々順次に混線機に投入される。たとえば
分散剤を含む溶剤中に磁性体を加え所定の時間混線をつ
づけて磁性塗料とする方法などがある。
磁性塗料の混線分散にあたっては各種の混線機が使用さ
れる0例えば二本ロールミル、三本ロールミル、ボール
ミル、ペブルミル、トロンミル、サンドグライダ−、ゼ
グバリ(Szegvari)アトライター、高速インペ
ラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、デイ
スパー、ニーダー、高速ミキサー、ホモジナイザー、超
音波分散機などである。
混線分散に関する技術は、ティー・シー・パラトン著“
′染料の流動と顔料分散” (1975年)記載された
方法から選択される。多層同時塗布法によって同時に2
層以上の層を設けても良い。
本発明におけるフレキシブル磁気ディスクの磁性層の厚
味は乾燥厚味で約0.5乃至12μmの範囲となるよう
に塗布する0重層の場合は合計で上記の範囲となる。又
、この乾燥厚味は磁気記録媒体の用途、形状、規格など
により決められる。
このような方法により、非磁性支持体上に塗布された磁
性層に必要により前記のように層中に磁性体を配向させ
る処理を施したのち、形成した磁性層を乾燥する。又必
要により表面平滑化加工を施したり、所望の形状に裁断
したりして、本発明の磁気記録媒体を製造する。
特に本発明に於ては磁性層の表面平滑化処理を施すと、
表面が平滑で、且つ耐摩耗性に優れた磁気記録媒体が得
られることが判明した。この表面平滑化処理は乾燥前の
スムーズニング処理、あるいは乾燥後のカレンダリング
処理によって行なわれる。
以上の本発明の新規な特徴を以下の実施例及び比較例に
よって具体的に説明する。
(実施例−1〕 以下の組成物を、ニーダ−で約2時間混練し、均一な混
線分散物を得た。
強磁性粉末=          100重量部CO置
換Baフェライト(比表面積35m”7g。
粒子長0.06μm、板状比5) 結合剤樹脂7           1011部極性基
含有塩化ビニル共重合体; (−5O,Na基8X10
−’当量/g、数平均分子量75,000)研磨剤粒子
:            7重量部A+zos  (
平均粒子径0.3μm)カーボンブラック: ケッチエンブラックEC;      5重量部(ライ
オンアクゾ社製、平均粒子径30μm)サーマックスM
T:;         2重量部(カンカルブ社製、
平均粒子径280μm)溶媒: トルエン            36重量部メチルエ
チルケトン       36重量部得られた混線分散
物に以下の組成物を加えて、更に、サンドグラインダー
で200Qrpmの条件で約2時間微分散処理を施した
結合剤樹脂=            5重量部極性基
含有ポリエステルポリウレタン樹脂(−5OsNa基l
Xl0−’当量/g、重量平均分子量35,000) 溶媒: トルエン           250重量部メチルエ
チルケトン      250重IJこの分散物に、更
に又、ポリイソシアネート、コロネートL(日本ポリウ
レタン社製)を6重量部と脂肪酸エステルとしてトリデ
シルステアレート6重量部を添加して、均一に混合して
、強磁性粉末が均一に分散された磁性塗布液を得た。
この磁性塗布液を幅300+m、厚さ75μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムの両面に乾燥膜厚が2.
5μmとなるようにグラビアコートして、100℃で乾
燥後、約100 ”Cの温度でカレンダーロールを用い
て加圧成型処理を施して磁気記録媒体の試料を得た。
しかる後、その磁気記録媒体を3.5インチに打ち抜い
た。
レーヨン繊維/ナイロン繊維/レーヨン繊維の3層構成
でエンボス加工されている厚さが約220μmのベラチ
ック社製の不織布ベラチック9246を約50℃の温熱
水で洗浄して、水溶性物質の抽出量を3pp閣とした。
こ不織布をライナーとして内部に設けたカートリッジケ
ースに前記3.5インチのフレキシブル磁気ディスクを
収納して磁気記録ディスクの試料を作成した。
〔実施例−2〕 実施例−1のライナーに替えて、レーヨン繊維とアクリ
ル繊維の混紡(レーヨン繊維50重量%)でエンボス加
工されている厚さが約230tImの三菱レーヨン製不
織布VK450.Cを約50°Cの温熱水で洗浄して、
水溶性物質の抽出量を2.5pp+mとしたものを使用
した。そのほかの条件は実施例−1と同一の条件で磁気
記録ディスクの試料を作成した。
〔実施例−3〕 実施例−1において、ライナー中にも脂肪酸エステルと
してトリデシルステアレートをライナーに対して5重量
%添加した以外は、実施例−1と同一の条件で磁気記録
ディスクの試料を作成した。
〔実施例−4〕 実施例−1において、強磁性粉末としてCO置換Baフ
ェライトに替えて、CO添加Fe0x(x=1.4、平
均粒子径0.3XO,03gmの針状粒子)を100重
量部使用した以外は、実施例−1と同一の条件で磁気記
録ディスクの試料を作成した。
〔比較例−1〕 実施例−1において、ライナー用の不織布を洗浄後、水
溶性物質N−オキシメチルアセトアミドの5%水溶液中
に浸漬にして、ついで乾燥し、水溶性物質の抽出量が約
13ppmと成るようにしてから、カートリッジの内部
に設けた以外は、実施例−1と同一の条件で磁気記録デ
ィスクの試料を作成した。
〔比較例−2〕 比較例−1において、更に磁性層中に含有させる脂肪酸
エステルであるトリデシルステアレートを2重量部とし
た以外は、比較例−1と同一の条件で磁気記録ディスク
の試料を作成した。
〔比較例−3〕 実施例−1において、磁性層中に含有させる脂肪酸エス
テルであるトリデシルステアレートを22重量部とした
以外は、実施例−1と同一の条件で磁気記録ディスクの
試料を作成した。
以上のようにして得られた磁気記録ディスクの試料につ
いて、磁性層面への異物の発生の状況、ドロップアウト
の発生の状況、走行耐久性、高湿度下でのトルクの上昇
を以下のような条件で評価した。
磁性層面における異物の発生状況の評価・・・各磁気記
録ディスクの試料を23℃90%RHの条件下に2週間
保存後、室温に戻して更に3日間保存した後、カートリ
ッジを開いてフレキシブル磁気ディスクの磁性層表面を
観察して異物の発生の状況を評価した0倍率125倍の
光学顕微鏡で観察して、全く異物が認められなかった場
合をO1異物の発生がみられた場合を×と評価した。
ドロップアウト及び走行耐久性の評価・・・磁気記録デ
ィスクの各試料を、3.5インチフロッピーディスクド
ライブPD211(東芝(株)製)で駆動させて、以下
のフローを1サイクルとする24時間サーモサイクルテ
ストをトラック12にヘッドを位置させて実施した。
このサーモサイクル条件下に於て、パス回数で1500
万回走行させたときの走行状態をもって、走行耐久性を
評価した。
また、50万パス毎に、全トラックの出力を測定して、
出力が初期値の45%以下となる場合をドロップアウト
した。
又、1500万パス走行後、各磁気記録ディスクの試料
のカートリッジケースを開いて、フレキシブル磁気ディ
スクの磁性層表面を目視で観察して、その耐久性を評価
した。
Oは、磁性層又はライナー表面に全く傷や欠陥がみられ
なかった。
△は、磁性層表面にはやや傷があり、ライナー表面では
一部に摩耗がみられた。
×は、磁性層表面全体に渡り細かな傷が無数にあり、ラ
イナー表面では、不織布の繊維に削れがあった。
トルク上昇率の評価・・・23°C50%RHの環境条
件下でヘンドオフの状態でフロンピーディスクドライブ
PD211(東芝(株)製)に各磁気記録ディスクの試
料を走行させてそのときのモーターの負荷トルクを測定
し、次に環境条件を23°C80%RHにして同じくモ
ーター負荷トルクを測定してトルクの上昇率を求めた。
以上のようにして得られた評価結果を、第1表に示す。
〔発明の効果〕
フレキシブル磁気ディスクを内面に不織布より成るライ
ナーを設けたカートリッジ内に回転可能に収納した磁気
記録ディスクにおいて、磁性層中には脂肪酸エステルが
前記強磁性粉末に対して3乃至20重量%含有させ、且
つ前記ライナー中に含有される水溶性物質の抽出量を1
oppn+以下とすることによって、特に高湿度の環境
条件にあって、フレキシブル磁気ディスクの磁性層表面
に異物の発生がなく、またトルクの上昇も少なくなって
ドロップ・アウトの発生が少なく走行耐久性に優れた磁
気記録ディスクが得られる。この効果は、強磁性粉末が
バリウムフェライトや強磁性金属粉末など微粒子の強磁
性粉末に対して有効であり、またライナー中に脂肪酸エ
ステルを含有させることによりその効果を更に高めるこ
とができる。
特許出願人 富士写真フィルム株式会社手続補正書 平成4年1月24日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤樹脂を主体
    とする磁性層を設けてなるフレキシブル磁気ディスクを
    内面に不織布より成るライナーを設けたカートリッジ内
    に回転可能に収納した磁気記録ディスクにおいて、前記
    磁性層中には脂肪酸エステルが前記強磁性粉末に対して
    3乃至20重量%含有されており、且つ前記ライナー中
    に含有される水溶性物質の抽出量が10ppm以下であ
    ることを特徴とする磁気記録ディスク。 (2)前記ライナー中には、脂肪酸エステルが3乃至2
    0重量%含有されている請求項1記載の磁気記録ディス
    ク。 (3)前記脂肪酸エステルが、炭素数6乃至22の脂肪
    酸と炭素数4乃至22のアルコールを縮合して得られる
    化合物である請求項1もしくは請求項2記載の磁気記録
    ディスク。(4)前記ライナー中の水溶性物質の抽出量
    が3ppm以下である請求項1記載の磁気記録ディスク
    。 (5)前記ライナーの不織布は、エンボス加工によりそ
    の表面に多数の凹凸が設けられている請求項1記載の磁
    気記録ディスク。 (6)前記ライナーは、レーヨン繊維が30乃至95重
    量%含有されている請求項1記載の磁気記録ディスク。
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