JPH0418122A - 可逆的変色繊維の製造法 - Google Patents

可逆的変色繊維の製造法

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JPH0418122A
JPH0418122A JP11524490A JP11524490A JPH0418122A JP H0418122 A JPH0418122 A JP H0418122A JP 11524490 A JP11524490 A JP 11524490A JP 11524490 A JP11524490 A JP 11524490A JP H0418122 A JPH0418122 A JP H0418122A
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JP
Japan
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polymer
solvent
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pigment
fiber
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Pending
Application number
JP11524490A
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English (en)
Inventor
Yuichi Fukui
福居 雄一
Hajime Ito
元 伊藤
Takeo Hamazaki
浜崎 武雄
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野J 本発明は、吸水及び乾燥の状態に応じて可逆的に色相が
変化する繊維の製造法に関する。
[往来の技術J 繊維の感性を高める研究は、多数報告され、技術が開示
されているが、なかでも外部’fR*に応じて変色する
いわゆるクロミック繊維の開発が進んでいることはよく
知られている。例えば、温度、光などに応答する繊維は
その典型である。そこで使用されているのは、元来その
ようなりロミック機能を有する物質を繊維に組み合わせ
る技術であり、繊維そのものに色相変化機能を持たせた
例はきわめて少ない、特に、吸水及び乾燥の状態に応じ
て変色する機能を付与する例としては、コバルトイオン
を混合する方法が挙げられる程度である。この場合には
、変色機能を有する物質の脱落による機能低下が著しく
、また変色応答速度が小さいという問題がある。
r発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、このような状況に鑑み、吸水、乾燥の状
態に応じた変色機能を繊維自体が有し、その機能が実質
的に永久に変化せず、かつ応答速度の大きい繊維の製法
につき研究を行い、本発明を完成した。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、光散乱能を有し、かつ外気に向けて開放
されたミクロボイドを有する層(以後散乱層と称する)
と、このようなミクロボイドが存在せず、かつ散乱層と
は異なる色層を有する層(以後発色層と称する)から成
り、かつ散乱層が繊維の外表面の少なくとも一部を構成
し、残りが発色層から構成された繊維は、繊維の吸水及
び乾燥の状態に応じて可逆的に変色することを見い出し
た。
この変色の原理について説明すると、外部からの侵入光
は、乾燥時には散乱層により散乱されるために、散乱層
の色相は認められるが、散乱層に被覆された部分の発色
層の色相は認識されないが、吸水時には、散乱層のミク
ロボイドが水により満たされるために、散乱層はもはや
散乱能力は失われ、散乱層に被覆された発色層において
も、散乱層の色相と発色層の色相の両方が認められるよ
うになり、乾燥時とは全く異なる色相を呈する。
また吸水状態から乾燥状態に変化するときには、逆の変
化が起こり、変色し、可逆的に変化する。特に、散乱層
が繊維の直径方向の断面の外周の一部または全部を構成
する構造を有する繊維においてその機能が大きい。しか
も、このような繊維は変色物質が付与されたものとは違
って、繊維自体に変色機能が与えられているので、実質
的に永久に機能を失うことがない。本発明は、このよう
な構造を有する繊維の製法を提供するものである。
本発明は、アクリロニトリルが85重量%以上であるポ
リマー(M 1 )  100部、該ポリマーを溶解し
得る溶媒(S1)に可溶であり、かつ該ポリマーを溶解
しない溶媒のうちの少なくとも一つに可溶な物質(A)
1〜100部及び顔料(Pa)0〜5重量部を溶媒(S
1)  300〜1000部に分散溶解して得た紡糸原
液(D1)と、アクリロニトリルが85重量%以上であ
るポリマー(M2)100部及び顔料(Pa)とは異な
る色相を有する顔料(Pb)0.01〜5重量部を、ポ
リマー(M2)を溶解し得る溶媒(S2)  300〜
1000部に分散溶解して得た紡糸原液(D2)とを、
同時に吐出して複合紡糸法を行い、その際紡糸原液(D
1)が、紡糸口金のポリマー溶液吐出孔の外周の少なく
とも一部を構成するように配置して紡糸し、得られた複
合繊維を、ポリマー(M1)は溶解しないが物質(A)
は溶解する溶媒(S3)で処理することにより、物質(
A)の少なくとも一部を除去することによる、繊維の吸
水及び乾燥の状態に応じて可逆的に変色する繊維の製造
法である。
紡糸原液(D1)は散乱層を形成するためのもので、ポ
リマー(M1)としては、繊維賦形性、繊維性能等の点
から、その七ツマー組成はアクリロニトリルが85重量
%以上とするのがよい。
また、光散乱のためのボイドは、ポリマー(M1)を溶
解しつる溶媒に可溶な物質(A)を予め混合した紡糸原
液(D1)を用いて紡糸して、次にポリマー(M1)及
び(M2)は溶解しないが物質(A)は溶解する溶媒(
S3)で除去することにより形成される。物質(A)及
び溶媒(S3)はその適当な組み合わせの下に選択され
る。例えば物質(A)として、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ヒドロキシエチルセルローズ、ヒドロ
キシプロピルセルローズ、ポリビニルアルコールを選べ
ば、溶媒(S3)としては水が使用でき、物質(A)と
して、ポリメチルメタアクリレート、ジアセチルセルロ
ーズ、グリセリンジアセテート、グリセリントリアセテ
ート、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブ
アセテートを選べば、溶媒(S3)として、アセトン、
メチルエチルケトン、テトラヒドロフランから選ばれ、
また適宜メタノール、エタノール、プロパノールなども
用いられる。さらに、物質(A)としてトリアセチルセ
ルローズ、ポリカーボネートを用いた場合には、溶媒(
S3)として塩化メチレンを用いることができる。
散乱層は、光散乱能が基本機能であり、吸水−乾燥変化
に伴う変色の目的によって、適当な顔料(Pa)で、予
め着色させておくいわゆる原着とすることも可能である
が、その場合、顔料(Pa)の含有量は、紡糸性から考
えて紡糸原液(DI)に供するポリマー(M 1 ) 
 100部に対して5部以下とすることが好ましい。
紡糸原液(D1)に用いる溶媒(S1)としては、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクト
ン等の有機溶媒、硝酸、チオシアン酸ソーダ水溶液等の
無機溶媒が挙げられる。
次に発色層の構成ポリマー(M2)は、散乱層との密着
性及び接着性から判断すると、ポリマー(M1)と同一
とすることが好ましいが、別のポリマーでもよい。ポリ
マー(M2)としては、繊維賦形性及び繊維機能の点か
ら、そのモノマー組成が、アクリロニトリルが85重量
部以上である。また、発色原理から考えると発色層はボ
イドフリーな緻密層であることが好ましいので、アクリ
ロニトリルホモポリマー又はアクリロニトリルと親水性
基を有するモノマーからなるコポリマーが好ましい。親
水性基としては、水酸基、アミド基、カルボキシル基、
スルホン基、カルボニル基等が挙げられ、親水性基を有
するモノマーとしては、ヒドロキシルエチルメタクリレ
ート、アクリルアミド、アクリル酸等が例示される。
発色層は散乱層とは異なる色相に着色していることが必
要であり、散乱層が無着色の場合は、発色層に白色以外
の顔料(pb)が、また散乱層が顔料(Pa)で着色さ
れている場合は、発色層には顔料(Pa)とは異なる色
相の顔料(pb)が選定される。
顔料(Pb)の含有量は、ポリマー(M2)100部に
対し0.01〜5部である。顔料(Pb)がこれより少
ないと変色が見にくくなり、これより多いと紡糸性が低
下する。顔料(Pa)及び(Pb)としては市販の顔料
を使用できる。
紡糸原液(D2)は、ポリマー(M2)及び顔料(pb
)を溶媒(S2)に分散溶解して調製する。溶媒(S2
)としては前記の溶媒(S1)と同−又は類似の溶媒が
用いられる。
次いで、紡糸原液(D1)と(D2)を同時に吐出して
、複合紡糸を行う。このとき紡糸原液(D I )が、
紡糸口金のポリマー溶液吐出孔の外周の少な(とも一部
を構成するように配置した複合紡糸、例えば芯−鞘型複
合紡糸、サイドバイサイド型複合紡糸を行うことができ
る。
紡糸方法としては、従来の湿式紡糸法(乾湿式紡糸法を
含む)、乾式紡糸法を用いることができる。紡糸時にお
ける物質への損失を考慮すると、乾式紡糸法が好ましい
こうして紡糸された繊維を、物質(A)の種類に応じて
適当な溶媒(S 3)を使用して処理することにより、
物質(A)の少なくとも一部を除去すると目的の繊維が
得られる。処理方法としては、溶媒(S3)に繊維を浸
漬しバッチ的に処理する方法、流動する溶媒(S 3)
中で連続的に処理する方法等を採用できる。
〔発明の効果〕
本発明方法によれば、繊維の吸水−乾燥の繰り返しによ
り可逆的に変色する機能を永久的に有する繊維を製造す
ることができる。
〔実施例] ポリアクリロニトリル100重量部及びグリセリン75
重量部をジメチルホルムアミド 400重量部に溶解し
て鞘部とし、ポリアクリロニトリル100重量部及びフ
タロシアニンブルー0.2重量部をジメチルホルムアミ
ド400重量部に分散溶解して芯部に配し、鞘と芯の吐
出比を1/10として、 l 5D”Cで乾式複合紡糸
を行った。
得られた未延伸糸を、95℃の熱水中で洗浄しながら3
倍に延伸した。このあと更に60℃の温水で洗浄して、
グリセリを実質上完全に除去した。得られた繊維は乾燥
時には白く、吸水時には青に変色し、再び乾燥すると白
に戻った。
出 願 人  三菱レイヨン株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アクリロニトリルが85重量%以上であるポリマ
    ー(M1)100部、該ポリマーを溶解し得る溶媒(S
    1)に可溶であり、かつ該ポリマーを溶解しない溶媒の
    うちの少なくとも一つに可溶な物質(A)1〜100部
    及び顔料(Pa)0〜5重量部を溶媒(S1)300〜
    1000部に分散溶解して得た紡糸原液(D1)と、ア
    クリロニトリルが85重量%以上であるポリマー(M2
    )100部及び顔料(Pa)とは異なる色相を有する顔
    料(Pb)0.01〜5重量部を、ポリマー(M2)を
    溶解し得る溶媒(S2)300〜1000部に分散溶解
    して得た紡糸原液(D2)とを、同時に吐出して複合紡
    糸を行い、その際紡糸原液(D1)が、紡糸口金のポリ
    マー溶液吐出孔の外周の少なくとも一部を構成するよう
    に配置して紡糸し、得られた複合繊維を、溶媒(S3)
    で処理することにより、物質(A)の少なくとも一部を
    除去することを特徴とする、繊維の吸水及び乾燥の状態
    に応じて可逆的に変色する繊維の製造法。
  2. (2)物質として、エチレングリコール、プロピレング
    リコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコ
    ール、ヒドロキシエチルセルローズ、ヒドロキシプロピ
    ルセルローズ、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタ
    アクリレート、ジアセチルセルローズ、トリアセチルセ
    ルローズ、グリセリンジアセテート、グリセリントリア
    セテート、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソ
    ルブアセテー ト、ポリカーボネートから選ばれる化合物を用い、溶媒
    (S3)として、水、メタノー ル、エタノール、プロパノール、アセトン、メチルエチ
    ルケトン、テトラヒドロフラン、塩化メチレンから選ば
    れる溶媒を用いることを特徴とする第1請求項記載の方
    法。
JP11524490A 1990-05-02 1990-05-02 可逆的変色繊維の製造法 Pending JPH0418122A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106048751A (zh) * 2016-06-28 2016-10-26 惠州市大红马实业有限公司 一种快速自动纺丝调色系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106048751A (zh) * 2016-06-28 2016-10-26 惠州市大红马实业有限公司 一种快速自动纺丝调色系统

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