JPH04180861A - 塗装装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、塗装装置に関し、−層詳細には、ワークの所
望の塗装部位に対し実質的に均一な塗膜厚を得ることが
でき、併せて塗装効率を向上させることが可能な塗装装
置に関する。

［従来の技術］ 従来より、広い面積の塗装を必要とするワーク、例えば
、自動車のルーフ等を対象とする塗装装置において、品
質と塗装効率の向上を図るべく装置の改良がなされてい
る。

例えば、実開昭６３−４３６６０号は「塗料付着防止装
置」を開示し、車長方向に搬送される車体に対して、単
一の塗装ガンを少なくとも一回以上往復移動させ塗装を
施すものである。

しかし、通常の塗装ガンでは霧化できる塗料の吐出量お
よび得られる塗布パターン幅には自ずと限界があり、大
量生産される製品に対して所望の塗装効率が得られては
おらず、塗装時間も比較的長く、また品質の向上が達成
されているとは言い難い。

一方、塗装時間を短縮するために、塗装ガンの往復動作
速度（レシプロ速度）および車長方向への搬送速度を増
加させていくと塗装効率の低下を招き、所望の塗膜厚お
よび塗装品質が得られない問題がある。従って、ワーク
である車体の搬送速度も限定され、塗装時間の短縮にも
限界がある。

そこで、前記の不都合を克服すべく、特開昭６３−８８
０６７号は、「自動塗装装置」に係る技術的思想を開示
している。すなわち、この自動塗装装置では、往復動作
線上に複数の塗装ガンを配設することにより、前記塗装
ガンは往復動作線距離を塗装ガンの数で分割した一定区
間を往復移動しながら塗料の吐出を繰り返し、ワーク上
に所望の塗布パターンを得る。従って、塗装ガンが往復
移動するための距離が短くなるために、往復動スピード
が比較的小さくて済むた約、塗装効率も低下せず、車長
方向への搬送速度を増すことが可能となり、ひいては塗
装時間の短縮化が達成されるとしている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、前記の技術的思想では、塗装ガンが往復移動
する塗布線上の一定区間の反転位置において、塗装ガン
は一旦停止した後に再び逆方向に移動を開始することを
前提とする。従って、休止することなく一定の吐出量で
吐出し続ける塗料により、塗装ガンが前記反転位置に停
止している時に塗料が塗布される塗布面は他の塗布面に
比べて、膜厚が厚く塗布される不都合が露呈している。

さらに、未塗布部位の発生を回避すべく、隣接する二基
の塗装ガンを用いて一部分を重ね塗りしようとすると、
その重ね塗りされた部分は一層膜厚を増し、塗装面に段
差を生じ、製品の品質劣化をもたらす。特に、リンク機
構により塗装ガンを往復動作させた場合、この現象が顕
著になる。

従って、本発明は、均一な膜厚を有する高品質な塗布面
を容易に得ることができ、併せて、塗装効率の向上を図
ることが可能な塗装装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 前記課題を解決するた的に、本発明は、ワークの搬送方
向と直交する方向に配設され、ワークに塗料を吐出する
少なくとも二以上の塗装ガンと、 前記複数の塗装ガンを移動させるための塗装ガン移送手
段と、 前記複数の塗装ガンに塗料を供給する塗料供給手段と、 塗装ガンから吐出される塗料の量を調節するための塗料
吐出量制御手段と、 からなり、前記複数の塗装ガンは相互にワークの幅より
も狭い距離間隔で塗装ガン移送手段に設けられ、且つ前
記塗装ガン移送手段は、一定方向にのみ前記複数の塗装
ガンを移送させることを特徴とする。

［作用］ 前記のように構成される本発明に係る塗装装置では、例
えば、ワークとして車体を用いた場合に、車幅方向に延
在して等間隔に複数の塗装ガンを配設している。そして
、前記塗装ガンを塗装ガン移動手段により一方向にのみ
移動させながら、塗料吐出量制御手段により所定量の塗
料を吐出して塗布面に塗布する。さらに、塗装ガンが塗
装面に塗装可能な位置から離脱した時点で、塗料吐出量
制御手段により塗料の吐出を一旦停止し、前記塗装ガン
を塗料吐出時と別異の経路を通って塗装開始始点に移動
させ、所望の塗布面が得られるまで、前記操作を繰り返
し行う。

［実施例］ 次に、本発明に係る塗装装置について好適な実施例を挙
げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。

第１図において、参照符号１０は本発明に係る塗装装置
を示し、当該塗装装置１０は基本的には、コ字状の支柱
部１２と、回動手段１４と、塗料吐出量制御手段１６と
から構成されている。

前記支柱部１２は、ワークである自動車の車体Ｗの車幅
方向に対向して立設された一組の支柱１８ａおよび１８
ｂと、前記回動手段１４と前記塗料吐出量制御手段１６
とを載設するために前記支柱１８ａと支柱１８ｂとの間
に架設される横架部材２０とからなる。

なお、支柱１８ａと支柱１８ｂとの間隔は、車体Ｗを車
長方向へ搬送させ、また、車体Ｗの両側面へ上方向より
塗装ガンにより塗料を吐出する時、所望の均一の膜厚を
得るべく吐出される塗料に対して好適な被塗布角度が得
られるように形成されている。

次に、回動手段１４の構成について説明する。

回動手段１４は、基本的には、減速機付モータ２２と、
主動プーリ３０と、従動プーリ３２と、第１のベルト３
４と、複数の塗装ガン４０ａ乃至４Ｏｆとから構成され
る。減速機付モータ２２は、前記横架部材２０上におい
て、一方の支柱１８ａ寄りに配設されている。

前記減速機付モータ２２の駆動源２４は軸継手等により
主動軸２６と連結し、前記主動軸２６は、軸受２８によ
りその荷重を保持され且つ横架部材２０から突出した位
置で主動プーリ３０を固定保持している。

一方、前記従動プーリ３２は他方の支柱１８ｂ側の横架
部材２０から主動プーリ３０と同じ側に設けられた従動
軸３６に固定されている。

なお、前記従動軸３６は、横架部材２０上に載設された
軸受３８に支持されている。

前記主動プーリ３０と前記従動プーリ３２との間には第
１ベルト３４が懸架されている。なお、前記第１ベルト
３４には、クランプ部材を介して等間隔に複数の塗装ガ
ン４０ａ乃至４０ｆが固定されている。

次いで、塗料吐出量制御手段について説明する。

塗料吐出量制御手段１６は、基本的には、ロークリジヨ
イント４２と、第２のベルト４４と、第３のベルト４６
と、第１乃至第４の動力伝達用プーリ４８．５０．５２
および５４とからなる。

前記主動プーリ３０に対し、同軸的に且つこの主動プー
リ３０よりも小径の第１の動力伝達用プーリ４８が設け
られ、該第１動力伝達用プーリ４８に巻回する第２ベル
ト４４は前記横架部材２０上に設けられた第２の動力伝
達用プーリ５０に巻回され、この第２動力伝達用プーリ
５０は横架部材２０に配設されている軸受５８によって
回転自在に支承されている。軸受５８はさらに第３の動
力伝達用プーリ５２を固着した軸を回転自在に保持し、
この第３動力伝達用プーリ５２とロータリジヨイント４
２の回転軸に軸支されている第４の動力伝達用プーリ５
４との間に第３ベルト４６が設けられている。この場合
、第１乃至第４の動力伝達用プーリ４８．５０．５２お
よび５４の間ではその直径を変えることによって減速機
構が構成されている。

ロータリジヨイント４２は、第３図に示すように、円筒
体６０と前記円筒体６０の内部空間６６に回転自在に配
設された回転接続体６２とから構成される。円筒体６０
には、マニホールド６９と色替弁装置７１からなる塗料
供給手段からパイプ等を経て塗料が供給される塗料供給
孔６４ａ乃至６４ｆが穿設され、また、前記内部空間６
６の内周壁面に沿って所定間隔離間した周溝６８ａ乃至
６８ｆが夫々設けられている。

これらの周溝６８ａ乃至６８ｆと前記塗料供給孔６４ａ
乃至６４ｆとは夫々対応する関係にあり、連通用の小孔
を介して相互に連通している。

塗料供給孔６４ａ乃至６４ｆは、塗料のオンオフを制御
する切換弁を有するマニホールド６９を介して色替弁装
置７１と接続している。

回転接続体６２の一端部は円筒体６０の端部から外方へ
と突出し、この突出部６５に第４の動力伝達用プーリ５
４を嵌着している。一方、回転接続体６２の他端側には
、塗料を各々の塗装ガン４０ａ乃至４Ｏｆに供給すべく
塗料供給チューブ７０ａ乃至７０ｆと連通ずるための塗
料接続通路７２ａ乃至？２ｆが画成され、これらの塗料
接続通路？２ａ乃至？２ｆは大径な開口部？４ａ乃至？
４ｆに臨む。核間ロ部７４ａ乃至？４ｆには塗料供給チ
ューブ７０ａ乃至？Ｏｆの一端部が臨入する。

すなわち、円筒体６０の塗料供給孔６４ａ乃至６４ｆは
回転接続体６２が回転した時、塗料接続通路７２ａ乃至
？２ｆの如何なる位置に対しても塗料を供給でき、塗装
ガン４０ａ乃至４０ｆから吐出させることが可能となる
。

なお、ロータリジヨイント４２は、塗装ガン４０ａ乃至
４Ｏｆが第１ベルト３４の弾性により所定位置よりも下
方に吊下することを回避するために、第２図すに破線で
示した上方位置あるいは車長方向に離間した位置に取り
付けることも可能である。

本発明に係る塗装装置は、基本的には以上のように構成
されるものであり、次にその作用並びに効果について説
明する。

まず、ワークである車体Ｗが車長方向に搬送され、口字
状の支柱部１２の下部に搬送された時に塗装工程が開始
される。

すなわち、減速機付モータ２２の駆動力により主動プー
リ３０が回転し、これに連動して第１ベルト３４に固定
された複数の塗装ガン４０ａ乃至４０ｆは、車体Ｗの幅
方向に移送されることになる。この時、矢印Ａの示す往
路を進行している塗装ガン４０ａ乃至４０ｃは、塗料吐
出量制御手段１６により選択的に所定量の塗料を供給さ
れ、ワークである車体Ｗへの塗料の吐出を行う。すなわ
ち、同時に第１乃至第４の動力伝達用プーリ４８乃至５
４と、第２および第３ベルト４４と４６を介して所定の
速度に調整された減速機付モータ２２の駆動力はローク
リジヨイント４２に伝達され、ロータリジヨイント４２
の回転接続体６２は、塗装ガン４０ａ乃至４０ｆの回動
方向と同じ方向に回転する。その結果、各々の塗装ガン
４０ａ乃至４Ｑｆの位置に対応して塗料供給チューブ７
０ａ乃至７０ｆも回転するので、前記回転接続体６２に
接続された各々の塗料供給チューブ７０ａ乃至７０ｆは
円滑に塗料を供給する。

なお、塗料吐出量制御手段１６により塗料の供給が開始
され、塗料の吐出が開始される塗装開始点は、第１図に
示した塗装ガン４０ａの位置である。一方向へ進行中の
塗装ガンが第１図に示す塗装ガン４０ｃの位置に達した
時、その塗装ガンに対して塗料吐出量制御手段１６によ
り塗料の供給が停止される。車体Ｗの塗装領域から離脱
したからである。

次いで、この塗料の供給が停止された塗装ガンは従動プ
ーリ３２により方向を転換され、往路とは別異の矢印Ｂ
で示される復路を進行する。

そして、進行中の塗装ガンが第１図に示した塗装ガン４
０ｆの位置に達した時、主動プーリ３０によって再び方
向が転換され、この塗装ガンは、塗装ガン４０ａの位置
、すなわち、塗装開始点に戻る。そして、塗料吐出量制
御手段１６を介して再び塗料が図示しない塗料供給手段
より供給される。

以上のような塗装ガンの回動動作を一工程として、ワー
クに対して所望の塗布状態、例えば、所望の膜厚を得る
べく、塗装工程が営まれる。

なお、複数回の工程を繰り返すことも勿論可能である。

本実施例によれば、塗装ガンを往復動させることなく一
定方向の往路を進行する時にのみ塗料を吐出させ、続い
て、塗料を吐出することなく別異の復路を通って塗装開
始点に戻す。従って、従来技術のように、塗装ガンを往
復動させながら塗料を吐出する際、塗装ガンが折り返す
位置で、塗料の二重塗りによって塗布面の膜厚が必要以
上に厚くなることを阻止することができる。

［発明の効果コ 本発明に係る塗装装置によれば以下の効果が得られる。

塗装ガンを一方向へのみ移動させながら塗料をワークに
塗布し、また、前記操作を繰り返し行うことにより、塗
布面のいずれの部分においても所望の膜厚を均一に得る
ことができる。

さらには、複数の塗装ガンが配設されているために短時
間に広い面積を有するワークに効率よく塗料を塗布する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発朋に係る塗装装置の好適な実施例を示す
斜視図、 第２図ａは、本発明に係る塗装装置の好適な実施例を示
す正面図、 第２図すは、本発明に係る塗装装置の好適な実施例を示
す平面図、 第３図は、本発明に係る塗装装置のロータリジヨイント
を示す拡大縦断面図である。 １０・・・塗装装置 １２・・・支柱部 １４・・・回動手段 １６・・・塗装吐出量制御手段 １８ａ、１８ｂ・・・支柱 ２０・・・横架部材 ２２・・・減速機付モータ ２６・・・主動軸 ２８．３８．５８・・・軸受 ３０・・・主動プーリ ３２・・・従動プーリ ４０ａ〜４０ｆ・・・塗装ガン ４２・・・ロータリジヨイント ６２・・・回転接続体 ６４ａ〜６４ｆ・・・塗料供給孔 ７０ａ〜？Ｏｆ・・・塗料供給チューブ７４ａ〜７４ｆ
・・・開口部 特許出願人　　　　本田技研工業株式会社出願人代理人
　　　弁理士　　千葉　剛宏（他１名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ワークの搬送方向と直交する方向に配設され、ワ
   ークに塗料を吐出する少なくとも二以上の塗装ガンと、 前記複数の塗装ガンを移動させるための塗装ガン移送手
   段と、 前記複数の塗装ガンに塗料を供給する塗料供給手段と、 塗装ガンから吐出される塗料の量を調節するための塗料
   吐出量制御手段と、 からなり、前記複数の塗装ガンは相互にワークの幅より
   も狭い距離間隔で塗装ガン移送手段に設けられ、且つ前
   記塗装ガン移送手段は、一定方向にのみ前記複数の塗装
   ガンを移送させることを特徴とする塗装装置。