JP2003093960A - 形鋼等への高粘性塗料の塗装装置 - Google Patents
形鋼等への高粘性塗料の塗装装置Info
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- JP2003093960A JP2003093960A JP2001295403A JP2001295403A JP2003093960A JP 2003093960 A JP2003093960 A JP 2003093960A JP 2001295403 A JP2001295403 A JP 2001295403A JP 2001295403 A JP2001295403 A JP 2001295403A JP 2003093960 A JP2003093960 A JP 2003093960A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 形鋼等に対するアスファルト等の塗装の自動
化を図る。 【解決手段】 アスファルト等の高粘性塗料を所定の温
度、粘度に調整して送り出す供給部Aと、形鋼等30を取
り付けて、回転と走行のできる台車20と、アスファルト
等を吐出するノズル装置10からなる塗装部Bを備えてい
る。供給部Aは、温度調整熱源2を有する貯留槽1に、
元弁3、ストレーナ4、ポンプ6及び三方切換弁6を設
けた管路7が接続され、三方切換弁6にはノズル装置10
に至る給送管路9と、不使用時にアスファルト等を貯留
槽1に戻す管路8が接続されている。また、走行台車20
には、形鋼等30を取り付ける支持枠25を回転可能に載置
した回動環24が備えられ、走行台車20の移動によりアス
ファルト等を連続塗装できるようになっている。
化を図る。 【解決手段】 アスファルト等の高粘性塗料を所定の温
度、粘度に調整して送り出す供給部Aと、形鋼等30を取
り付けて、回転と走行のできる台車20と、アスファルト
等を吐出するノズル装置10からなる塗装部Bを備えてい
る。供給部Aは、温度調整熱源2を有する貯留槽1に、
元弁3、ストレーナ4、ポンプ6及び三方切換弁6を設
けた管路7が接続され、三方切換弁6にはノズル装置10
に至る給送管路9と、不使用時にアスファルト等を貯留
槽1に戻す管路8が接続されている。また、走行台車20
には、形鋼等30を取り付ける支持枠25を回転可能に載置
した回動環24が備えられ、走行台車20の移動によりアス
ファルト等を連続塗装できるようになっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形鋼等の表面に、アス
ファルトや塗料、樹脂等の高粘性塗料を連続的に塗装す
る装置に関するものである。
ファルトや塗料、樹脂等の高粘性塗料を連続的に塗装す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設等の耐力材として用いられている形
鋼、鋼矢板やパイル(杭)は、これを支持杭等として地
中に埋設して使用する場合、特に軟弱地盤に埋設するよ
うなときは、地盤沈下により負の摩擦力が働くようにな
ることから、形鋼等やパイルの表面にアスファルト等の
高粘性塗料を塗装して、摩擦力の低減及び鋼材の防錆を
図るようにしている。
鋼、鋼矢板やパイル(杭)は、これを支持杭等として地
中に埋設して使用する場合、特に軟弱地盤に埋設するよ
うなときは、地盤沈下により負の摩擦力が働くようにな
ることから、形鋼等やパイルの表面にアスファルト等の
高粘性塗料を塗装して、摩擦力の低減及び鋼材の防錆を
図るようにしている。
【0003】埋設する被塗装体がパイルのように断面円
形等のものの場合では、その塗装作業は機械的に連続し
て行うことができるが、形鋼等のように複雑な形状を有
する被塗装体に対しては、従来、手作業により塗装を行
っている。例えば、形鋼等に高粘性塗料を塗装するに
は、予め、高粘性塗料の固形シートを製造しておき、必
要に応じて、これを接着剤を用いて形鋼等被塗装体の表
面に接着する方法を採っている。
形等のものの場合では、その塗装作業は機械的に連続し
て行うことができるが、形鋼等のように複雑な形状を有
する被塗装体に対しては、従来、手作業により塗装を行
っている。例えば、形鋼等に高粘性塗料を塗装するに
は、予め、高粘性塗料の固形シートを製造しておき、必
要に応じて、これを接着剤を用いて形鋼等被塗装体の表
面に接着する方法を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、形鋼等
のような複雑な形状の被塗装体に高粘性塗料の固形シー
トを接着する方法は、簡便性はあるが、作業能率が悪
く、大量生産に不適であるとともに、品質を均一にする
ことが困難である、という問題があった。
のような複雑な形状の被塗装体に高粘性塗料の固形シー
トを接着する方法は、簡便性はあるが、作業能率が悪
く、大量生産に不適であるとともに、品質を均一にする
ことが困難である、という問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、形鋼等のような複雑な形状の被塗
装体への高粘性塗料の塗装が、機械的に大量生産できる
ようにして、その問題点を根本的に解決できるようにし
た装置を提供しようとするものである。
めになされたもので、形鋼等のような複雑な形状の被塗
装体への高粘性塗料の塗装が、機械的に大量生産できる
ようにして、その問題点を根本的に解決できるようにし
た装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成について、添付の図面を参照して説明
すると、請求項1記載の装置は、高粘性塗料を収容し
て、所要の温度、粘度に調整する貯留槽1に、該槽内の
高粘性塗料を送出する手段を設けた供給部Aと、送出さ
れた高粘性塗料を吐出するノズル装置10及び被塗装体を
支持する走行台車20とよりなる塗装部Bとを備えてお
り、走行台車20には、被塗装体を着脱自在に固着する回
動環24が、回転駆動自在に設けられていることを特徴と
するものである。
めの本発明の構成について、添付の図面を参照して説明
すると、請求項1記載の装置は、高粘性塗料を収容し
て、所要の温度、粘度に調整する貯留槽1に、該槽内の
高粘性塗料を送出する手段を設けた供給部Aと、送出さ
れた高粘性塗料を吐出するノズル装置10及び被塗装体を
支持する走行台車20とよりなる塗装部Bとを備えてお
り、走行台車20には、被塗装体を着脱自在に固着する回
動環24が、回転駆動自在に設けられていることを特徴と
するものである。
【0007】また、請求項2記載の装置は、請求項1記
載の装置において、貯留槽1よりノズル装置10に高粘性
塗料を送出する管路7,9に三方切換弁6を設け、この
弁6と貯留槽1とを高粘性塗料の還元管路8で接続した
ことを特徴とするものである。
載の装置において、貯留槽1よりノズル装置10に高粘性
塗料を送出する管路7,9に三方切換弁6を設け、この
弁6と貯留槽1とを高粘性塗料の還元管路8で接続した
ことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明装置の一実施
態様の全体を示し、図2は走行台車の側面を示し、図3
はノズル装置を示し、図4、図5は形鋼等の取り付け例
を示し、また、図6〜図8は塗装の要領を示したもので
ある。
て図面を参照して説明する。図1は本発明装置の一実施
態様の全体を示し、図2は走行台車の側面を示し、図3
はノズル装置を示し、図4、図5は形鋼等の取り付け例
を示し、また、図6〜図8は塗装の要領を示したもので
ある。
【0009】本発明は、大別して高粘性塗料の供給部A
と塗装部Bとよりなる。供給部Aは、貯留槽1と元弁
3、ストレーナ4、ポンプ5及び三方切換弁6を備えて
いる。貯留槽1は、高粘性塗料例えばアスファルト(以
下アスファルト等という)を溶融した溶融アスファルト
等を貯え一定温度に調整する。アスファルト等の多く
は、温度による粘度の差が顕著なため、これを一定温
度、一定粘度に調整することが重要である。貯留槽1に
は、電気ヒーターや熱媒装置等の温度調整熱源2が付加
されており、アスファルト等の温度と粘度を均一に調整
できるようになっている。
と塗装部Bとよりなる。供給部Aは、貯留槽1と元弁
3、ストレーナ4、ポンプ5及び三方切換弁6を備えて
いる。貯留槽1は、高粘性塗料例えばアスファルト(以
下アスファルト等という)を溶融した溶融アスファルト
等を貯え一定温度に調整する。アスファルト等の多く
は、温度による粘度の差が顕著なため、これを一定温
度、一定粘度に調整することが重要である。貯留槽1に
は、電気ヒーターや熱媒装置等の温度調整熱源2が付加
されており、アスファルト等の温度と粘度を均一に調整
できるようになっている。
【0010】貯留槽1には、元弁3、ストレーナ4、ポ
ンプ5及び三方切換弁6を順次に配設した供給管路7が
接続されており、三方切換弁6には、アスファルト等を
貯留槽1に戻す還元管路8と、アスファルト等を後述の
塗装部Bのノズル装置10に送るフレキシブルな給送管路
9が接続され、三方切換弁6の切り換え操作によって、
アスファルト等の使用供給時には、アスファルト等をノ
ズル装置10に給送し、不使用時は、供給管路7よりのア
スファルト等を貯留槽1に戻して循環させるようになっ
ている。
ンプ5及び三方切換弁6を順次に配設した供給管路7が
接続されており、三方切換弁6には、アスファルト等を
貯留槽1に戻す還元管路8と、アスファルト等を後述の
塗装部Bのノズル装置10に送るフレキシブルな給送管路
9が接続され、三方切換弁6の切り換え操作によって、
アスファルト等の使用供給時には、アスファルト等をノ
ズル装置10に給送し、不使用時は、供給管路7よりのア
スファルト等を貯留槽1に戻して循環させるようになっ
ている。
【0011】ノズル装置10は、後述する被塗装体にアス
ファルト等を吐出するもので、アスファルト等を所定の
温度、粘度に保ちながら被塗装体に対し帯状に吐出する
性能を有するものが採用される。例えば特開平9-32764
5号に記載の装置が好適である。
ファルト等を吐出するもので、アスファルト等を所定の
温度、粘度に保ちながら被塗装体に対し帯状に吐出する
性能を有するものが採用される。例えば特開平9-32764
5号に記載の装置が好適である。
【0012】この装置は、図3に示すように、上記給送
管路9に、スイベルジョイント11を介して設けられてお
り、分岐された供給管12を両端部に接続した横長筒状の
ノズル体13を有している。ノズル体13はその下側に横長
の吐出スリット14が設けられ、ノズル体13内に回動自在
に設けられた調整内筒15に設けられた切欠孔16と吐出ス
リット14との重なり合いによって、吐出スリット14の長
さが適宜に調節できるようになっている。
管路9に、スイベルジョイント11を介して設けられてお
り、分岐された供給管12を両端部に接続した横長筒状の
ノズル体13を有している。ノズル体13はその下側に横長
の吐出スリット14が設けられ、ノズル体13内に回動自在
に設けられた調整内筒15に設けられた切欠孔16と吐出ス
リット14との重なり合いによって、吐出スリット14の長
さが適宜に調節できるようになっている。
【0013】塗装部Bは上記のノズル装置10と一対の走
行台車20,20を備えている。走行台車20は、車輪22を設
けた車台21の上面部に、車台21の走行方向と平行な軸回
りに回転可能とした一対の受ローラ23,23が走行の横断
方向に間隔をおいて載設され、一対の受ローラ23のうち
の一つ又は両方が、図示を略したが、モータ等により駆
動されるようになっている。上記一対の受ローラ23の上
には、被塗装体30を固定する支持枠25を設けた回動環24
が回転自在に載置されている。そして、この走行台車は
20は、敷設されたレール27に載って往復移動されるよう
になっている。
行台車20,20を備えている。走行台車20は、車輪22を設
けた車台21の上面部に、車台21の走行方向と平行な軸回
りに回転可能とした一対の受ローラ23,23が走行の横断
方向に間隔をおいて載設され、一対の受ローラ23のうち
の一つ又は両方が、図示を略したが、モータ等により駆
動されるようになっている。上記一対の受ローラ23の上
には、被塗装体30を固定する支持枠25を設けた回動環24
が回転自在に載置されている。そして、この走行台車は
20は、敷設されたレール27に載って往復移動されるよう
になっている。
【0014】支持枠25は、被塗装体30の端部を着脱自在
に固定できる構造のものであれば、構造上特に限定され
るものではないが、ここでは、H形鋼を被塗装体の対象
とした場合を例として説明する。この支持枠25aはH形
鋼30aを挿嵌できる四角形に形成され、その外角部を回
動環24の内周に接して溶接等により固着されており、支
持枠25aの各辺部には、押ボルト26がその先端部を支持
枠25aの内方に突出可能に螺装されている。H形鋼30a
を取り付けるには、H形鋼30の両端部をそれぞれ走行台
車20の支持枠25aに挿入して、所要の押ボルト26を締め
込みH形鋼30aに圧接させる。
に固定できる構造のものであれば、構造上特に限定され
るものではないが、ここでは、H形鋼を被塗装体の対象
とした場合を例として説明する。この支持枠25aはH形
鋼30aを挿嵌できる四角形に形成され、その外角部を回
動環24の内周に接して溶接等により固着されており、支
持枠25aの各辺部には、押ボルト26がその先端部を支持
枠25aの内方に突出可能に螺装されている。H形鋼30a
を取り付けるには、H形鋼30の両端部をそれぞれ走行台
車20の支持枠25aに挿入して、所要の押ボルト26を締め
込みH形鋼30aに圧接させる。
【0015】本発明の装置では、上記H形鋼30aのほ
か、T形鋼等の各種形鋼や各種鋼矢板等も被塗装体とし
て適用できる。回動環24に被塗装体30を取り付けるに
は、回動環24の回転中心と被塗装体30重心(断面中心)
点を一致させることが重要である。そのためには、支持
体25を各種の被塗装体30の取り付けに適合した構造のも
のとする必要がある。
か、T形鋼等の各種形鋼や各種鋼矢板等も被塗装体とし
て適用できる。回動環24に被塗装体30を取り付けるに
は、回動環24の回転中心と被塗装体30重心(断面中心)
点を一致させることが重要である。そのためには、支持
体25を各種の被塗装体30の取り付けに適合した構造のも
のとする必要がある。
【0016】図5は、被塗装体30が鋼矢板30bである場
合を例とした支持枠25bの構造を例示したものである。
この支持枠25bは四角形の板体で形成され、回動環24の
中心位置となる点を鋼矢板30bの重心点と合致させて、
鋼矢板30bの断面形状に沿った形状の抜孔28を設け、こ
の抜孔28の外側の適所にナット29を固着し、ナット29に
押ボルト26を螺合した構造となっている。鋼矢板30bは
その端部を抜孔28に挿入して押ボルト26を締め込んで取
り付けられる。
合を例とした支持枠25bの構造を例示したものである。
この支持枠25bは四角形の板体で形成され、回動環24の
中心位置となる点を鋼矢板30bの重心点と合致させて、
鋼矢板30bの断面形状に沿った形状の抜孔28を設け、こ
の抜孔28の外側の適所にナット29を固着し、ナット29に
押ボルト26を螺合した構造となっている。鋼矢板30bは
その端部を抜孔28に挿入して押ボルト26を締め込んで取
り付けられる。
【0017】上記装置により塗装を行うには、図2、図
4に示すように、H形鋼30a(被塗装体)の両端部をそ
れぞれ走行台車20の支持枠25に挿入して、押ネジ26によ
り締め付け、固定する。次に、走行台車20の移動調節に
より、固定したH形鋼30aの一端部がノズル装置の直下
に位置するようにする。そして、塗装を開始する。塗装
は、三方切換弁6を操作してアスファルト等を給送管路
9からノズル装置10に送り、ノズル装置10よりアスファ
ルト等を吐出させる。この場合、ノズル装置10は図1、
図2に示すように、吐出スリット14がH形鋼30aの長手
方向とほぼ平行となる状態とする。それにより、アスフ
ァルト等はH形鋼30aの長手方向に沿う帯状をなして吐
出される。
4に示すように、H形鋼30a(被塗装体)の両端部をそ
れぞれ走行台車20の支持枠25に挿入して、押ネジ26によ
り締め付け、固定する。次に、走行台車20の移動調節に
より、固定したH形鋼30aの一端部がノズル装置の直下
に位置するようにする。そして、塗装を開始する。塗装
は、三方切換弁6を操作してアスファルト等を給送管路
9からノズル装置10に送り、ノズル装置10よりアスファ
ルト等を吐出させる。この場合、ノズル装置10は図1、
図2に示すように、吐出スリット14がH形鋼30aの長手
方向とほぼ平行となる状態とする。それにより、アスフ
ァルト等はH形鋼30aの長手方向に沿う帯状をなして吐
出される。
【0018】塗装は、上記のように、ノズル装置10から
アスファルト等を吐出させながら、回動環24を回転させ
るとともに、走行台車20を図2の矢印a方向に移動させ
て行く。それにより、図6に示すように、アスファルト
等32はH形鋼30aの外周に巻き付けるような状態となっ
て塗装されることになる。
アスファルト等を吐出させながら、回動環24を回転させ
るとともに、走行台車20を図2の矢印a方向に移動させ
て行く。それにより、図6に示すように、アスファルト
等32はH形鋼30aの外周に巻き付けるような状態となっ
て塗装されることになる。
【0019】このH形鋼30aに対する塗装の場合、H形
鋼30aは、図7に示すように、フランジ31aの面の長さ
L1と両フランジ31a,31aを結ぶ長さL2とはほぼ等
しく、H形鋼3aの断面の全体的外郭は正方形をなして
いるが、ノズル装置10と向き合うフランジの面積に対
し、両フランジ間に形成される開口部内面の面積はほぼ
2倍となるので、回転環24に支持されたH形鋼30aが等
速回転され、ノズル装置10から等アスファルト31が等量
で吐出されるとすれば、上記面積比率により、フランジ
に対しては厚く、開口部におけるフランジの内面側やウ
エブに対しては薄い塗装膜の形成となる。
鋼30aは、図7に示すように、フランジ31aの面の長さ
L1と両フランジ31a,31aを結ぶ長さL2とはほぼ等
しく、H形鋼3aの断面の全体的外郭は正方形をなして
いるが、ノズル装置10と向き合うフランジの面積に対
し、両フランジ間に形成される開口部内面の面積はほぼ
2倍となるので、回転環24に支持されたH形鋼30aが等
速回転され、ノズル装置10から等アスファルト31が等量
で吐出されるとすれば、上記面積比率により、フランジ
に対しては厚く、開口部におけるフランジの内面側やウ
エブに対しては薄い塗装膜の形成となる。
【0020】上記塗装作業においては、回転環24の回転
と走行台車20の移動方向及びその速度は任意に行い得
る。したがって、上記H形鋼30aの塗装におけるよう
に、薄い塗膜となった面を、他の厚い塗膜となった面と
同様の塗膜に補正する必要がある場合、あるいは、H形
鋼30aの平坦な一面だけを塗装したいときは、図8の矢
印(イ)に示すように、回転環24を回転せず(H形鋼30
aを回転せず)に走行台車20だけを移動させ、別途用意
した、帯状に吐出できるノズル32を用い適宜塗装を追加
することもできる。また、H形鋼30aのフランジ等の一
面だけを塗装したいときは、ノズル装置10のH形鋼30a
への対向姿勢を、図7の鎖線あるいは図8の矢印(ロ)で
示すように、90℃回転(軸直角)させ、H形鋼30aの軸
方向に対して直角となるようにすればよい。
と走行台車20の移動方向及びその速度は任意に行い得
る。したがって、上記H形鋼30aの塗装におけるよう
に、薄い塗膜となった面を、他の厚い塗膜となった面と
同様の塗膜に補正する必要がある場合、あるいは、H形
鋼30aの平坦な一面だけを塗装したいときは、図8の矢
印(イ)に示すように、回転環24を回転せず(H形鋼30
aを回転せず)に走行台車20だけを移動させ、別途用意
した、帯状に吐出できるノズル32を用い適宜塗装を追加
することもできる。また、H形鋼30aのフランジ等の一
面だけを塗装したいときは、ノズル装置10のH形鋼30a
への対向姿勢を、図7の鎖線あるいは図8の矢印(ロ)で
示すように、90℃回転(軸直角)させ、H形鋼30aの軸
方向に対して直角となるようにすればよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
形鋼等の被塗装体を、回転と走行自在な台車に取り付け
て、所定の温度、粘度に調整したアスファルト等の高粘
性塗料をノズル装置から吐出させ、回転や移動をさせな
がら塗装が行えるので、従来、アスファルト等の固形シ
ートを、手作業で接着しなければならなかった、形鋼等
のような複雑な形状の被塗装体に対しても、機械的に能
率よく塗装を行うことができ、量産に適し、アスファル
ト等を塗装する被塗装体のコストを大巾に低減すること
ができる。
形鋼等の被塗装体を、回転と走行自在な台車に取り付け
て、所定の温度、粘度に調整したアスファルト等の高粘
性塗料をノズル装置から吐出させ、回転や移動をさせな
がら塗装が行えるので、従来、アスファルト等の固形シ
ートを、手作業で接着しなければならなかった、形鋼等
のような複雑な形状の被塗装体に対しても、機械的に能
率よく塗装を行うことができ、量産に適し、アスファル
ト等を塗装する被塗装体のコストを大巾に低減すること
ができる。
【0022】また、供給部には三方切換弁に接続して還
元管路を設けたので、非塗装時においてもアスファルト
を所定の温度、粘度に保つことができ、塗装作業が円滑
に行えるようになる。
元管路を設けたので、非塗装時においてもアスファルト
を所定の温度、粘度に保つことができ、塗装作業が円滑
に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施態様を示す全体図である。
【図2】走行台車及びその使用状態を示す側面図であ
る。
る。
【図3】ノズル装置の一部切欠正面図である。
【図4】走行台車の回転環部分の一実施態様を示した正
面図である。
面図である。
【図5】同回動環部分の他の実施態様を示した正面図で
ある。
ある。
【図6】塗装作業の一例を示す説明図である。
【図7】H形鋼の塗装状態の一例を示したものである。
【図8】塗装作業の他の例を示した説明図である。
A 供給部
B 塗装部
1 貯留槽
2 温度調整熱源
5 ポンプ
6 三方切換弁
7 供給管路
8 還元管路
9 給送管路
10 ノズル装置
11 中空扇状体
12 吸入スリット
13 吐出スリット
15 流通スリット
20 走行台車
21 車台
23 受ローラ
24 回動環
25,25a,25b 支持枠
26 押ネジ
被塗装体
30a H形鋼
31b 鋼矢板
32 ノズル
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4F041 AA08 AB00 CA04
4F042 AA16 AB00 BA15 BA19 CA01
CA05 CA08 CB02 CB20 CB25
CB26 CC15 CC30 DF03 DF07
DF22 DF28 DF36 ED08
Claims (2)
- 【請求項1】 高粘性塗料を収容して、所要の温度、粘
度に調整する貯留槽に、該槽内の高粘性塗料を送出する
手段を設けた供給部と、送出された高粘性塗料を吐出す
るノズル装置及び被塗装体を支持する走行台車とよりな
る塗装部とを備えており、走行台車には、被塗装体を着
脱自在に固着する回動環が、回転駆動自在に設けられて
いることを特徴とする、形鋼等への高粘性塗料の塗装装
置。 - 【請求項2】 貯留槽よりノズル装置に高粘性塗料を送
出する管路に三方切換弁を設け、この弁と貯留槽とを高
粘性塗料の還元管路で接続したことを特徴とする、請求
項1記載の形鋼等への高粘性塗料の塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001295403A JP2003093960A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 形鋼等への高粘性塗料の塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001295403A JP2003093960A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 形鋼等への高粘性塗料の塗装装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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CN104056756A (zh) * | 2014-06-30 | 2014-09-24 | 佛山市顺德区森柏实业有限公司 | 一种用于轴套外圆涂胶的自动涂胶装置 |
CN112871585A (zh) * | 2021-01-14 | 2021-06-01 | 邱中华 | 一种沥青高分子防水卷材制备用加工系统 |
-
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- 2001-09-27 JP JP2001295403A patent/JP2003093960A/ja active Pending
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JP2009220078A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Hankyu Corp | 塗膜形成ノズル |
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