JP3535115B2 - 塗装ライン搬送装置 - Google Patents

塗装ライン搬送装置

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JP3535115B2
JP3535115B2 JP2001168532A JP2001168532A JP3535115B2 JP 3535115 B2 JP3535115 B2 JP 3535115B2 JP 2001168532 A JP2001168532 A JP 2001168532A JP 2001168532 A JP2001168532 A JP 2001168532A JP 3535115 B2 JP3535115 B2 JP 3535115B2
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広三 宮川
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Tsubakimoto Chain Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被塗装物移送コン
ベヤで順次移送する被塗装物ごとに自転させながら塗装
する塗装ライン搬送装置に関するものであって、特に、
自動二輪車用燃料タンクの塗装、乾燥工程で適用するこ
とができるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、塗装ラインにおける被塗装物が
自動二輪車用燃料タンクである場合には、以下のような
点に配慮する必要があった。すなわち、 (1)自動二輪車用燃料タンクは、趣味的嗜好が強い部
品であって、自動二輪車で最も目立つ位置に組付けられ
る部品であり、タンク塗装の善し悪しで自動二輪車の価
値観が評価される。 (2)自動二輪車用燃料タンクは、その表面仕上り感と
塗装面保護のため、上塗り完了後、低粘性UVクリア塗
料を厚くコーティングして深みのある光沢を出すと同時
に傷が付かないようにしている。 (3)自動二輪車用燃料タンクに低粘性塗料を用いる場
合は、従来のような吊下げ方式の塗装方法では達成でき
ないため、自動二輪車用燃料タンクを回転させながら塗
装及び乾燥焼き付けを行うようにして塗料タレを防止す
る必要がある。 (4)塗装ラインにおける塗装ロボット及び焼付硬化用
UVランプとの取合い上、これらの位置において自動二
輪車用燃料タンクの回転角度が決まっている為、自動二
輪車用燃料タンクごとにバラツキを生じないようにする
必要がある。
【0003】そこで、上述したような点を踏まえた従来
技術として実公平4−4844号公報に開示された自動
二輪車用燃料タンクの塗装装置がある。この実公平4−
4844号公報に開示された自動二輪車用燃料タンクの
塗装装置は、自動二輪車用燃料タンクからなる被塗装物
を支持する支持部材の一端に固定した一枚の歯車を、移
送用コンベヤと異なる速度で移送用コンベヤに沿って走
行する被塗装物自転用のチェーンに噛み合わせることに
よって、塗料のタレを生じさせることなく、可及的に少
ない工程でタンクの表面全体を均一に塗装処理するよう
に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
自動二輪車用燃料タンクの塗装装置は、塗装ゾーン、乾
燥ゾーン、焼き付けゾーンなどからなる一連の塗装処理
ゾーンにおける被塗装物の自転動作を一枚の歯車と一本
のチェーンで達成しているため、この一連の塗装処理ゾ
ーンに張架したチェーンの中だるみ、振動によって歯車
が噛み外れて円滑な自転動作を損なう恐れがあるという
問題があったばかりでなく、塗装、乾燥、焼き付けなど
からなる一連の塗装処理が同一の自転速度となり、それ
ぞれの塗装処理ゾーンに適応した自転速度が得られず、
自転速度が遅すぎる場合には塗装斑が生じ、自転速度が
速すぎる場合には乾燥斑、焼き付け斑などを生じるとい
う問題があった。
【0005】そこで、これらの塗装ゾーン、乾燥ゾー
ン、焼き付けゾーンごとに被塗装物自転用のチェーンを
張架して配置することによって、それぞれの塗装処理ゾ
ーンに適応した自転速度を設定することができるが、こ
の場合には、それぞれの塗装処理ゾーンの相互間におい
て一枚の歯車が先行して配置されたチェーンから噛み外
れて後続して配置されたチェーンに噛み合うまでの乗り
継ぎ領域を余分に必要とし、このような乗り継ぎ領域で
は被塗装物の自転動作が中断され、この中断が塗装した
直後であれば塗料タレを生じるという厄介な問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、被塗装物と塗料
が多様化しても塗装ラインにおける被塗装物の自転速度
を塗装、乾燥、焼き付けなどの塗装処理ゾーンごとに選
択して斑のない均一な塗装処理を達成することができ、
塗装ラインにおける自由なレイアウトと省スペース化を
図ることができる塗装ライン搬送装置を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】まず、本請求項1に係る
発明は、被塗装物を一端に着脱自在に支持するとともに
複数枚の自転用鎖車を他端に軸着した多数の被搬送物自
転軸を水平状態に軸支しながら移送ラインに沿って移送
させる被塗装物移送コンベヤと、前記被塗装物移送コン
ベヤに沿って並設されて前記自転用鎖車にチェーン外周
側で噛み合う自転用チェーン機構とを備え、前記被塗装
物移送コンベヤによって順次移送されてくる被塗装物ご
とに自転させながら塗装処理する塗装ライン搬送装置に
おいて、前記自転用チェーン機構が前記複数枚の自転用
鎖車に対して択一的に噛み替わるように配置されている
ことによって、前記課題を解決するものである。
【0008】本請求項2に係る発明は、請求項1記載の
構成に加えて、前記複数枚の自転用鎖車が先行する自転
用チェーン機構の噛み合い終端部で後続する自転用チェ
ーン機構に対して択一的に噛み替わるように構成されて
いることによって、前記課題を解決するものである。
【0009】本請求項3に係る発明は、請求項1または
請求項2記載の構成に加えて、前記複数枚の自転用鎖車
が塗装処理に応じた被塗装物の自転速度を選択できるよ
うに相互に異なる歯数で構成されていることによって、
前記課題を解決するものである。
【0010】本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の構成に加えて、前記先行する
自転用チェーン機構と後続する自転用チェーン機構が塗
装処理に応じた被塗装物の自転速度を選択できるように
相互に異なるチェーン速度で駆動されることによって、
前記課題を解決するものである。
【0011】本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載の構成に加えて、前記自転用チ
ェーン機構が前記自転用鎖車の上方または下方に対向配
置されていることによって、前記課題を解決するもので
ある。
【0012】本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載の構成に加えて、前記被塗装物
が自動二輪車用燃料タンクであることによって、前記課
題を解決するものである。
【0013】
【作用】まず、被塗装物を一端に着脱自在に支持すると
ともに複数枚の自転用鎖車を他端に軸着した多数の被搬
送物自転軸を水平状態に軸支しながら移送ラインに沿っ
て移送させる被塗装物移送コンベヤと、前記被塗装物移
送コンベヤに沿って並設されて前記自転用鎖車にチェー
ン外周側で噛み合う自転用チェーン機構とを備えたこと
によって、被塗装物移送コンベヤで順次移送されてくる
被塗装物を塗装、乾燥、焼き付けなどのそれぞれの塗装
処理ゾーンに応じた自転速度で自転させる。
【0014】そして、前記複数枚の自転用鎖車が、先行
する自転用チェーン機構の噛み合い終端部で後続する自
転用チェーン機構に対して択一的に噛み替わるように構
成されていることによって、被塗装物の自転動作を中断
することなく継続させた状態で、相互の自転用チェーン
機構を確実かつ瞬時に乗り継ぐため、従来のような塗装
した直後に生じる自転動作の中断に起因する塗料タレな
どを回避する。
【0015】さらに、前記複数枚の自転用鎖車が、相互
に異なる歯数で構成されていることによって、塗装、乾
燥、焼き付けなどのそれぞれの塗装処理ゾーンに応じた
被塗装物の自転速度を選択でき、斑なく均一に塗装処理
する。
【0016】また、前記先行する自転用チェーン機構と
後続する自転用チェーン機構が、塗装処理に応じた被塗
装物の自転速度を選択できるように相互に異なるチェー
ン速度で駆動されることによって、塗装、乾燥、焼き付
けなどのそれぞれの塗装処理ゾーンに応じた被塗装物の
最適な自転速度を選択でき、被塗装物と塗料とが多種多
様化しても最適状態の自転速度で斑なく均一に塗装処理
する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る塗装ライン搬送装置
の好ましい実施の形態について、図面に基づいて説明す
る。図1は、本発明の一実施例である塗装ライン搬送装
置の概要を示した平面図であり、図2は、図1に示す被
塗装物移送コンベヤの主要部を示した拡大図であり、図
3は、図2の正面図であり、図4は、自転用チェーン機
構の全体概要を示した側面図であり、図5は、自転用チ
ェーン機構の噛み合い開始部を示した図であり、図6
は、自転用チェーン機構の噛み合い終端部を示した図で
ある。また、図7は、図1におけるAゾーンの拡大図で
あり、図8は、図1におけるBゾーンの拡大図であり、
図9は、図8のX−X方向から見た図であり、図10
は、図1におけるCゾーンの拡大図である。
【0018】まず、本発明の一実施例である塗装ライン
搬送装置は、塗装ラインにおいて自動二輪車用燃料タン
クTからなる被塗装物を移送時に自転させながら塗装処
理するためのものであって、図1に示すように、多数の
自動二輪車用燃料タンクTを搬入して装着するための搬
入装着工程Piと吹き付け塗装ロボットRによる塗装、
乾燥、焼き付けなどの塗装処理するための塗装工程Pr
と塗装済みの多数の自動二輪車用燃料タンクTを搬出す
るための搬出工程Poとで構成される塗装ラインに沿っ
て周設された被塗装物移送コンベヤ10と、この被塗装
物移送コンベヤ10に沿って並設されて前記自動二輪車
用燃料タンクTを自転させる自転用チェーン機構20と
を備えた基本的構造を有している。なお、図1で示す符
号20Aは、自動二輪車用燃料タンクTを自転させなが
ら吹き付け塗装ロボットRによる塗装処理を行うための
自転用チェーン機構であり、符号20Bは、塗装処理し
た後の自動二輪車用燃料タンクTを自転させながら乾
燥、焼き付け処理を行うための自転用チェーン機構であ
って、これらは、少なくとも、前記被塗装物移送コンベ
ヤ10と異なる速度でそれぞれ独立して駆動するように
配置されている。
【0019】そこで、図2乃至図3に示すような被塗装
物移送コンベヤ10は、その一端に自動二輪車用燃料タ
ンクTを着脱自在に支持するとともにその他端に位置合
わせカム11と歯数の異なる2枚の自転用鎖車12A,
12Bを軸着した多数の被搬送物自転軸13と、これら
の被搬送物自転軸13を回転自在に軸受けしながら支持
するキャリヤ本体14と、このキャリヤ本体14にそれ
ぞれ取り付けた走行ローラ15と曲線走行可能なガイド
ローラ16と移送チェーン17と、移送方向に敷設され
て走行ローラ15が走行する走行レール18とで構成さ
れている。すなわち、前記被塗装物移送コンベヤ10
は、被搬送物自転軸13ごとに歯数の異なる2枚の自転
用鎖車12A,12Bを軸着したことによって、塗装処
理に応じた被塗装物の自転速度を選択できるとともに、
後述するような自転用チェーン機構20に対して択一的
に噛み替わることができる。
【0020】つぎに、図4乃至図6に示すような自転用
チェーン機構20は、前述したような被塗装物移送コン
ベヤ10に沿って並設されているとともに、前記自転用
鎖車12の上方または下方に対向配置されており、この
ような配置形態を採用することによって、塗装ラインの
両側にメンテナンスなどのための十分な作業エリアを確
保することができ、塗装ラインにおける自由なレイアウ
トと省スペース化をより一段と達成することができるよ
うになっている。また、自転用チェーン機構20は、前
記自転用鎖車12A,12Bのひとつがチェーン外周側
で噛み合う無端状の自転用チェーン21を備えており、
塗装ラインにおいて自動二輪車用燃料タンクTを移送時
に自転させるようになっている。
【0021】そして、その具体的装置構造について詳し
く説明すると、図5に示すように、噛み合い開始部にお
いて、自転用チェーン21を斜め前方へテークアップさ
せてチェーン張力を調整するためのテークアップ用エア
シリンダー22と、従動用鎖車23と、偏向用鎖車24
と、間欠的に送り込まれてくる自転用鎖車12との噛み
合いタイミングを調整する鎖車係合調整手段25をそれ
ぞれ備えており、この鎖車係合調整手段25は、前記自
転用チェーン21を斜め上方へ偏向規制する固定チェー
ンガイド25aと、この固定チェーンガイド25aに後
続配置されて自転用チェーン21を自転用鎖車12に押
し付ける可動チェーンガイド25bと、この可動チェー
ンガイド25bを作動させるための鎖車係合用シリンダ
ー25cなどで構成されている。
【0022】なお、前記鎖車係合調整手段25は、図示
していないが、自転用鎖車12が噛み合い開始部に到達
したことを検知する到達センサーと、自転用鎖車12と
自転用チェーン21との円滑な噛み合いが開始したこと
を検知する開始検知センサーとを備えており、これらの
到達検知センサーと開始検知センサーからの検知信号に
基づいて前記鎖車係合用シリンダー25cを伸縮制御す
るようになっており、円滑な噛み合いができるようにな
っている。
【0023】また、図6に示すように、噛み合い終端部
において、偏向用鎖車26と自転用チェーン21を駆動
するための駆動用鎖車27と、自動二輪車用燃料タンク
Tからなる被塗装物の自転姿勢を統制するための調節式
チェーンガイド手段28とをそれぞれ備えており、この
調節式チェーンガイド手段28は、自転用チェーン21
を自転用鎖車12に押し付ける可動チェーンガイドレバ
ー28aと、この可動チェーンガイドレバー28aを作
動させるための調整用ボルト28bなどで構成されてい
ることによって、自転用チェーン21から自転用鎖車1
2が離れる際の自動二輪車用燃料タンクTの回動姿勢を
統制できるようになっている。
【0024】このようにして得られた本実施例の塗装ラ
イン搬送装置は、図1に示すような吹き付け塗装ロボッ
トRによる塗装、乾燥、焼き付けなどの塗装処理するた
めの塗装工程Prにおいて被塗装物移送コンベヤ10と
異なる速度でそれぞれ独立して駆動するように配置され
た、自動二輪車用燃料タンクTを自転させながら吹き付
け塗装ロボットRによる塗装処理を行うための自転用チ
ェーン機構20Aと塗装処理した後の自動二輪車用燃料
タンクTを自転させながら乾燥、焼き付け処理を行うた
めの自転用チェーン機構20Bとを備えていることによ
って、自動二輪車用燃料タンクTはそれぞれの塗装処理
に応じた自転速度で均一に塗装することができる。
【0025】すなわち、図7に示すように、自転用チェ
ーン機構20Aの噛み合い開始部において、被塗装物移
送コンベヤ10に伴って送り込まれてくる自転用鎖車1
2Aが、自転用チェーン21が斜め上方へテークアップ
した噛み合い開始部に到達すると、図示していない到達
検知センサーが自転用鎖車12Aの存在を検知して鎖車
係合用シリンダー25cを伸長させる。そして、前記鎖
車係合用シリンダー25cが伸長すると、鎖車係合調整
手段25の可動チェーンガイド25bが自転用チェーン
21を自転用鎖車12Aに対して押し付けるように瞬時
に作動し、積極的かつ円滑な噛み合い開始となるように
誘導して自転用鎖車12Aを自転させ、このようにして
自転開始した自転用鎖車12Aは、自転用チェーン機構
20Aの噛み合い終端部まで自転しながら移送される。
なお、前記鎖車係合調整手段25の固定チェーンガイド
25aが自転用チェーン21を斜め上方へ偏向規制して
いるため、自転用鎖車12は噛み合い開始部に円滑に進
入して自転することができる。
【0026】次に、図8乃至図9に示すように、自転用
チェーン機構20Aの噛み合い終端部まで移送されてき
た自転用鎖車12Aが噛み外れると同時に、他方の自転
用鎖車12Bが、自転用鎖車12Aが自転用チェーン機
構20Aに噛み合い開始したのと同様に、後続配置され
た自転用チェーン機構20Bに対して択一的に噛み替わ
るので、自動二輪車用燃料タンクTの自転動作を中断す
ることなく継続させた状態で、確実かつ瞬時に乗り継ぐ
ため、従来のような塗装した直後に生じる自転動作の中
断に起因する塗料タレなどを回避する。そして、このよ
うにして自転開始した自転用鎖車12Bは、自転用チェ
ーン機構20Bの噛み合い終端部まで自転しながら移送
されて、乾燥、焼き付け処理に見合った自転速度で均一
な処理が施される。
【0027】さらに、図10に示すように、自転用チェ
ーン機構20Bの噛み合い終端部まで移送されてきた自
転用鎖車12Bは、調節式チェーンガイド手段28によ
って自動二輪車用燃料タンクTの自転姿勢を統制された
後、被塗装物移送コンベヤ10のみによって移送され
る。
【0028】このようにして得られた本実施例の塗装ラ
イン搬送装置は、上述したような装置構成を備えている
ことによって、以下のように効果を奏することができ
る。すなわち、被塗装物移送コンベヤ10で順次移送さ
れてくる自動二輪車用燃料タンクTを塗装、乾燥、焼き
付けなどのそれぞれの塗装処理ゾーンに応じた自転速度
で自転させるため、塗装、乾燥、焼き付けなどの塗装処
理において斑のない均一な塗装処理を達成することがで
きるとともに、従来のような自転用チェーン機構の長大
化を解消することができ、また、自転用鎖車12A,1
2Bが自転用チェーン機構20A,20Bに対してそれ
ぞれ噛み外れることなく、確実かつ瞬時に乗り継ぐた
め、従来のような塗装した直後に生じる自転動作の中断
に起因する塗料タレなどを解消して自動二輪車用燃料タ
ンクTの塗装品質を著しく向上させることができ、しか
も、塗装ラインにおけるスペース効率の良いレイアウト
設計を達成することができる。
【0029】なお、本実施例の塗装ライン搬送装置で
は、2基の自転用チェーン機構20A,20Bを用いて
塗装工程Prを構成したが、自動二輪車用燃料タンクの
場合には、上塗り完了後、低粘性UVクリア塗料を厚く
コーティングしてその表面仕上り感を出したり、塗装面
を保護したりするために、さらに自転用チェーン機構2
0A,20Bを交互に連続配置してなる塗装ラインを設
計することも可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る塗装ライン搬送装置は、上
述したような構成を備えていることによって、被塗装物
移送コンベヤで順次移送されてくる被塗装物ごとに自転
させる際に、次のような本発明に特有の効果を奏する。
すなわち、
【0031】本請求項1に係る発明の塗装ライン搬送装
置によれば、被塗装物を一端に着脱自在に支持するとと
もに複数枚の自転用鎖車を他端に軸着した多数の被搬送
物自転軸を水平状態に軸支しながら移送ラインに沿って
移送させる被塗装物移送コンベヤと、前記被塗装物移送
コンベヤに沿って並設されて前記自転用鎖車にチェーン
外周側で噛み合う自転用チェーン機構とを備えたことに
よって、被塗装物移送コンベヤで順次移送されてくる被
塗装物を塗装、乾燥、焼き付けなどのそれぞれの塗装処
理ゾーンに応じた自転速度で自転させるため、塗装、乾
燥、焼き付けなどの塗装処理において斑のない均一な塗
装処理を達成することができ、また、自転用チェーン機
構をそれぞれの塗装処理ゾーンごとに配置されているた
め、従来のような自転用チェーン機構の長大化を解消す
ることができるので、自転用鎖車が自転用チェーン機構
に対して噛み外れることなく、被塗装物を円滑に安定し
て自転させる。
【0032】本請求項2に係る発明の塗装ライン搬送装
置によれば、前記複数枚の自転用鎖車が、先行する自転
用チェーン機構の噛み合い終端部で後続する自転用チェ
ーン機構に対して択一的に噛み替わるように構成されて
いることによって、上記の効果に加えて、被塗装物の自
転動作を中断することなく継続させた状態で、相互の自
転用チェーン機構を確実かつ瞬時に乗り継ぐため、従来
のような塗装した直後に生じる自転動作の中断に起因す
る塗料タレなどを解消して被塗装物の塗装品質を著しく
向上させることができ、しかも、従来のような被塗装物
の自転動作が中断する余分な乗り継ぎ領域を必要としな
いので、塗装ラインにおけるスペース効率の良いレイア
ウト設計を達成することができる。
【0033】本請求項3に係る発明の塗装ライン搬送装
置によれば、前記複数枚の自転用鎖車が、相互に異なる
歯数で構成されていることによって、上記の効果に加え
て、塗装、乾燥、焼き付けなどのそれぞれの塗装処理ゾ
ーンに応じた被塗装物の自転速度を選択でき、斑なく均
一に塗装処理することができる。
【0034】本請求項4に係る発明の塗装ライン搬送装
置によれば、前記先行する自転用チェーン機構と後続す
る自転用チェーン機構が、塗装処理に応じた被塗装物の
自転速度を選択できるように相互に異なるチェーン速度
で駆動されることによって、上記の効果に加えて、塗
装、乾燥、焼き付けなどのそれぞれの塗装処理ゾーンに
応じた被塗装物の最適な自転速度を選択でき、被塗装物
と塗料とが多種多様化しても最適状態の自転速度で斑な
く均一に塗装処理することができる。
【0035】本請求項5に係る発明の塗装ライン搬送装
置によれば、前記自転用チェーン機構が、前記自転用鎖
車の上方または下方に対向配置されていることによっ
て、塗装ラインの両側にメンテナンスなどのための十分
な作業エリアを確保することができ、塗装ラインにおけ
る自由なレイアウトと省スペース化をより一段と達成す
ることができる。
【0036】本請求項6に係る発明の塗装ライン搬送装
置によれば、上記の効果に加えて、従来の自動二輪車用
燃料タンク用塗装装置では塗装困難であった低粘性UV
クリア塗料などの低粘性塗料を均一に塗装することがで
きるので、自動二輪車の価値観を大きく左右する自動二
輪車用燃料タンクに深みのある光沢を出すと同時に傷が
付かないようなコーティング塗装を効率よく施すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である塗装ライン搬送装置
の概要を示した平面図。
【図2】 図1に示す被塗装物移送コンベヤの主要部を
示した拡大図。
【図3】 図2の正面図。
【図4】 自転用チェーン機構の全体概要を示した側面
図。
【図5】 自転用チェーン機構の噛み合い開始部を示し
た図。
【図6】 自転用チェーン機構の噛み合い終端部を示し
た図。
【図7】 図1におけるAゾーンの拡大図。
【図8】 図1におけるBゾーンの拡大図。
【図9】 図8のX−X方向から見た図。
【図10】 図1におけるCゾーンの拡大図。
【符号の説明】
10 ・・・ 被塗装物移送コンベヤ 11 ・・・ 位置合わせカム 12A,12B ・・・ 自転用鎖車 13 ・・・ 被搬送物自転軸 14 ・・・ キャリヤ本体 15 ・・・ 走行ローラ 16 ・・・ ガイドローラ 17 ・・・ 移送チェーン 18 ・・・ 走行レール 20A,20B ・・・ 自転用チェーン機構 21 ・・・ 自転用チェーン 22 ・・・ テークアップ用エアシリンダー 23 ・・・ 従動用鎖車 24 ・・・ 偏向用鎖車 25 ・・・ 鎖車係合調整手段 25a ・・ 固定チェーンガイド 25b ・・ 可動チェーンガイド 25c ・・ 鎖車係合用シリンダー 26 ・・・ 偏向用鎖車 27 ・・・ 駆動用鎖車 28 ・・・ 調節式チェーンガイド手段 28a ・・ 可動チェーンガイドレバー 28b ・・ 調整用ボルト T ・・・・ 自動二輪車用燃料タンク Pi ・・・ 搬入装着工程 R ・・・・ 吹き付け塗装ロボット Pr ・・・ 塗装工程 Po ・・・ 搬出工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 12/00 - 13/06 B05B 7/00 - 21/00 B05D 1/00 - 7/26 B65G 17/00 - 17/48

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗装物を一端に着脱自在に支持すると
    ともに複数枚の自転用鎖車を他端に軸着した多数の被搬
    送物自転軸を水平状態に軸支しながら移送ラインに沿っ
    て移送させる被塗装物移送コンベヤと、前記被塗装物移
    送コンベヤに沿って並設されて前記自転用鎖車にチェー
    ン外周側で噛み合う自転用チェーン機構とを備え、前記
    被塗装物移送コンベヤによって順次移送されてくる被塗
    装物ごとに自転させながら塗装処理する塗装ライン搬送
    装置において、 前記自転用チェーン機構が、前記複数枚の自転用鎖車に
    対して択一的に噛み替わるように配置されていることを
    特徴とする塗装ライン搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記複数枚の自転用鎖車が、先行する自
    転用チェーン機構の噛み合い終端部で後続する自転用チ
    ェーン機構に対して択一的に噛み替わるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の塗装ライン搬送
    装置。
  3. 【請求項3】 前記複数枚の自転用鎖車が、塗装処理に
    応じた被塗装物の自転速度を選択できるように相互に異
    なる歯数で構成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の塗装ライン搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記先行する自転用チェーン機構と後続
    する自転用チェーン機構が、塗装処理に応じた被塗装物
    の自転速度を選択できるように相互に異なるチェーン速
    度で駆動されることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の塗装ライン搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記自転用チェーン機構が、前記自転用
    鎖車の上方または下方に対向配置されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の塗装ラ
    イン搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記被塗装物が、自動二輪車用燃料タン
    クであることを特徴とする請求項1乃至請求項5にいず
    れかに記載の塗装ライン搬送装置。
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