JPH0418063A - 芳香族ニトリル類の製造方法 - Google Patents

芳香族ニトリル類の製造方法

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JPH0418063A
JPH0418063A JP2119784A JP11978490A JPH0418063A JP H0418063 A JPH0418063 A JP H0418063A JP 2119784 A JP2119784 A JP 2119784A JP 11978490 A JP11978490 A JP 11978490A JP H0418063 A JPH0418063 A JP H0418063A
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cyano compound
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JP2119784A
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Yoshio Hironaka
義雄 弘中
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は芳香族ニトリル類の製造方法に関し、詳しくは
、トリフルオロメタンスルホン酸アリールエステル類を
原料として、特定の触媒及び還元剤の存在下で、シアノ
化合物と反応させることにより芳香族ニトリル類を効率
よく製造する方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来か
ら、芳香族ニトリル類は各種化学品や農薬などの中間原
料として広く利用されている。−般に、このような芳香
族ニトリル類を置換反応で製造する方法としては、芳香
族ハライドとシアン化第−銅を反応させて製造する方法
(ローゼンムントーフオン°ブラウン(Roser+m
unt von Braun)反応)が知られている。
しかしながら、この反応は、高温でなければ充分に進行
せず、またこのような高温でシアン化第−銅を使用する
ため、ハロゲン化第−銅とニトリルがタール状物質を形
成し、ニトリル化合物の分離が困難となり、そのうえ収
率も低いという欠点を有している。
また、芳香族化合物のジアゾニウム塩をシアン化第−銅
と反応させる方法(サンドマイヤー(Sand−Mey
er)反応)や該ジアゾニウム塩を銅粉の存在下でシア
ン化アルカリと反応させる方法(ガソターマン(Gat
tere+an)反応)などが知られている。
これらの従来方法は、いずれも芳香族ハライドやジアゾ
ニウム塩等を原料とする方法であり、フェノール化合物
の誘導体から簡単な工程で芳香族ニトリル類を製造する
方法については、現実には全く知られていない。
一方、脂肪族ニトリルについては、脂肪族アルコールか
ら得られるメタンスルホン酸エステルをシアン化ナトリ
ウムと反応させる方法により製造できることが知られて
いる(Survey of OrganicCompo
und、 Vol、土、941 )。
また、上記文献にはフェノール化合物の誘導体から芳香
族ニトリル類を製造する反応スキームが記載されている
ものの、詳細な反応条件の記載はなく、また実際に製造
した形跡も認められない。
そこで、本発明者らはフェノール類をスルホン酸エステ
ル化して得られるフェノール類のスルホン酸エステルを
用いて、脂肪族ニトリルの製造の際と同様の条件にてシ
アン化物との反応を試みたが、全く反応が起こらなかっ
た。
さらに最近、フェノールのトリフルオロメタンスルホン
酸エステルのシアン化によりベンゾニトリルを合成する
方法が報告されている(Chew。
Lett、 1957−58(1989) ) 、 L
かしながらこの方法では、触媒としてジブロモビス(ト
リフェニルホスフィン)ニッケル(II)[N1Brt
 (P (C6Hs)−)zlと亜鉛との組合わせが使
用されており、その他の触媒としてトリス(ジベンジリ
デンアセトン)(クロロホルム)シバラジウム(0)(
tris(dibenzylidene−ace to
ne) (ch Iorofors) −d i −p
a I lad iun (0) ) [Pd z (
dba)CHC13)の例も示されているが、添加剤と
して1.1−ビス(ジフェニルホフフィン)フェロセン
(Ll’−bis(diphenylphsphino
)ferrocene)が必要である。
これらの化合物は入手が困難で製造法が複雑であるとい
う欠点があり、工業的に一般的な原材料とはいえない。
〔課題を解決するための手段〕
かかる状況の下に、本発明者は、原料としてフェノール
化合物の誘導体であるフェノール類のスルホン酸エステ
ルを用いて、芳香族ニトリル類の効率の良い製造方法を
開発すべく鋭意研究を重ねた。
その結果、トリフルオロメタンスルホン酸アリールエス
テル類を特定の条件下でシアノ化合物と反応させること
により、芳香族ニトリル類が効率よく得られることを見
出した。本発明はかかる知見に基いて完成したものであ
る。
すなわち、本発明は、トリフルオロメタンスルホン酸ア
リールエステル類を、配位子としての塩素を1個以上持
つ周期律表■族の金属錯体及び/又はニッケルの金属塩
を含有する触媒並びに還元剤の存在下に、極性溶媒中で
シアノ化合物と反応させることを特徴とする芳香族ニト
リル類の製造方法を提供するものである。
本発明の原料であるトリフルオロメタンスルホン酸アリ
ールエステル類は、一般式 %式%(1) 〔式中、Arは芳香族残基を示す、〕 で表わされる様々な化合物が使用される。一般式CI)
において、Arで表わされる芳香族残基としては、一般
式 などで表わされるフェニル基、置換フェニル基。
ナフチル基や置換ナフチル基があり、また一般式などで
表わされるビフェニリル基あるいは置換ビフェニリル基
等が挙げられる。さらに他の多核芳香族残基(インデニ
ル基、アントリル基、フェナントリル基あるいはその置
換体等)や芳香族性複素環残基あるいはz、z’の置換
基を持つ芳香族性複素環残基でもよい。ここで、芳香族
環の核置換基であるz、  z’は、特に制限はなく種
々の置換基とすることができるが、具体的には、水素(
H)をはじめ、塩素(Cf)、臭素(Br)、弗素(F
)、ヨウ素(1)などのハロゲン、メチル基(CH,)
、エチル基(Ct Hs) 、プロピル基(CsHt)
、ブチル基(C4H9)、ペンチル基(CsH++)な
どの炭素数1〜5のアルキルのアルキル基をもつフェニ
ル基! シアノフェニル−<+   )   メトキシCN  
 。
水酸基(−OH)、ニトロ基(−No、)、アミノ基(
−N H、)があり、さらにまたアセチルアミノ基(−
N HCCH3)、メチルアミノ基(−N HCH、>
などのモノアルキルアミノ基あるいはジメチルアミノ基
(N(CH3)t)などのジアルキルアミノ基等を挙げ
ることができる。
また、置換基Zの存在数はnあるいはkで、Z゛の存在
数はmで表わされ、各々nは1〜5の整数。
kは1〜3の整数1mは1〜4の整数を示す。置換基z
、  z’ が複数存在する場合、各々の置換基は同一
であっても異なったものであってもよい。
一方、一般式〔1〕におけるトリフルオロメチル基(−
CF3)の代わりに、各種ハロゲン化炭化水素残基ある
いは炭化水素残基であるフェノール類のスルホン酸エス
テルも知られている。具体的には炭化水素残基としては
、 炭化水素残基としては、トリクロロメチル基(−CC/
!、)、パーフルオロ−1−ブチル基(C4F9)、パ
ーフルオロ−1−オクチル基(CsF+y )、ペンタ
フルオロフェニル基(C4FS)、 フルオロ7sニル
基(−C,H,F)。
2.2.2− )’J フルoオzチル基(−CH,C
F、)等を挙げることができる。
このような各種置換基を有するフェノール類のスルホン
酸エステルを用いても芳香族二1〜リル類を製造するこ
とは可能であるが、本発明では活性が特に高いトリフル
オロメチル基を用いる。
本発明で用いるトリフルオロメタンスルホン酸アリール
エステル類は、公知の方法で製造することができる。例
えば、 ■  一般式   Ar−OH [式中、Arは上記と同しである。] で表わされるフェノール類に 一般式   X−3Q、−CF。
〔式中、Xはハロゲンを示す。〕
で表わされるトリフルオロメタンスルホニルクロリド等
の化合物を塩基溶媒中で反応させて、一般式(1)の化
合物を製造する方法、 ■  一般式  Ar−0−Na” 〔式中、Arは上記と同じである。〕 で表わされるフェノール類のナトリウム塩にで表わされ
るトリフルオロメタンスルホン酸無水物をエーテル又は
ピリジン中で反応させ、一般式(1)の化合物を製造す
る方法などが挙げられる。
本発明の方法では、上記の如く■や■の方法で得られた
種々のトリフルオロメタンスルホン酸アリールエステル
類に、シアノ化合物を反応させる。
ここでシアン化合物としては、特に制限はなく、通常ニ
トリル化に用いられる化合物が広く使用できる。具体的
には、青酸ナトリウム、青酸カリウム、青化銅(シアン
化第−銅、シアン化第二銅)。
シアン化アンモニウム、シアン化金(I)、テトラシア
ノ銅(1)酸カリウム、シアン化水素、シアン化トリメ
チルシラン等が挙げられ、特に青酸ナトリウム、青酸カ
リウムが好適である。
本発明の方法は、トリフルオロメタンスルホン酸アリー
ルエステル類とシアノ化合物を反応させるにあたり、配
位子としての塩素を1個以上持つ周期律表第■族の金属
錯体及び/又はエステルの金属塩を含有する触媒を存在
させることが必要である。
ここで、配位子としての塩素を1個以上持つ周期律表第
■族金属とは、鉄、コバルト、ニッケル5ルテニウム、
ロジウム、パラジウム、イリジウム。
白金あるいはオスミニウムであり、具体的には、ジクロ
ロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(■)、
ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(■)、ジ
クロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム、クロロトリ
ス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(■)、クロ
ロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムCI)、
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)ニンケル(旧
などが挙げられる。
またニッケル塩としては、塩化ニッケル、臭化ニッケル
その他の各種ニッケル塩を挙げることができる。
本発明では、上記の各種化合物を含有するものが触媒と
して用いられる。これらの化合物は触媒としてそのまま
使用できるが、アルミナ、シリカ。
ゼオライト活性炭5ケイソウ土、シリカ・アルミナ等の
担体に担持して使用することにより、触媒の回収を容易
にすることも可能である。
また、本発明の方法では、上記触媒とともに還元剤を存
在させる必要がある。この還元剤としては、亜鉛、錫、
マンガン、マグネシウム粉末、第一鉄塩、第一スズ塩、
ギ酸5 シュウ酸、更にはこれらの混合物、合金粉末な
ど一般に使用される各種の還元剤を用いることができる
。また、電極還元法で代用することもできる。
さらに上記触媒及び還元剤の存在下におけるトリフルオ
ロメタンスルホン酸アリールエステル類とシアノ化合物
との反応は、極性溶媒中で行うべきである。この極性溶
媒としては、1,4−ジオキサン;テトラヒドロフラン
(THF)、アセトニトリル;ベンゾニトリル、N、N
−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミ
ド;ジメチルスルホシキド:N−メチルピロリドン;ヘ
キサメチルホスファミドやこれらの混合物等が挙げられ
る。なお、用いる溶媒は脱水処理したものを用いること
が望ましい。
本発明の方法は、上記触媒及び還元剤の存在下極性溶媒
中で、トリフルオロメタンスルホン酸アリールエステル
類とシアノ化合物を反応させればよいが、より円滑に反
応を進行させるためには、助触媒を併用することが効果
的である。この助触媒としては、具体的には、リンおよ
び/または窒素を含有する化合物、例えばトリフェニル
ホスフィン(P−(C,H5)ff)、  )リトリル
ホスフィンビピリジン、ピリジン、キノリン、ルチジン
等、あるいはクラウンエーテル、例えば18−クラウン
−6−エーテル、15−クラウン−5−エーテル、ジシ
クロへキシル−18−クラウン−6−エーテル等が挙げ
られる。
本発明では、上述のトリフルオロメタンスルホン酸アリ
ールエステル類とシアノ化合物の使用割合は特に制限は
ないが、効率の良い反応を行うために、モル比としてト
リフルオロメタンスルホン酸アリールエステル類ニジア
ノ化合物−100:100〜1000、好ましくは10
0:100〜300の範囲で選定する。シアノ化合物の
量は多くても差し支えないが、多すぎると経済性が低下
する。また、触媒の添加割合は、使用する触媒の種類や
反応原料の種類等により適宜選定すればよいが、通常は
モル比としてトリフルオロメタンスルホン酸アリールエ
ステル類:触媒−1oo:o、1〜10、好ましくはt
ools〜10である。さらに、助触媒を使用する場合
は、通常モル比として触媒:助触媒=100:0.1〜
1000、好ましくは5〜500の範囲で選定する。
助触媒をあまり多く使用すると逆に触媒の反応性を低下
させ好ましくない。例えばトリフェニルホスフィン類や
ビピリジンは、金属に対して配位子として作用すると予
想され、その存在により触媒活性種の安定化が期待でき
る。しかしその量が多すぎると逆に触媒の反応性を低下
させるおそれがある。また、クラウンエーテルを助触媒
として使用する場合は、特にモル比としてトリフルオロ
メタンスルホン酸アリールエステル類:クラウンエーテ
ル=100:0.1〜100、好ましくは100 : 
1〜50の範囲で適宜添加すればよい。
さらに還元剤の添加割合も、使用する還元剤の種類や反
応原料の種類等により適宜選定すればよいが、通常は触
媒に対して0,1〜10モル%である。溶媒量は上記原
料100重量部に対して1〜1000重量部が適当であ
るが、溶媒量が多くなると反応時間が長くなる。
本発明の方法は、上記の如き原料や触媒等を掻性溶媒中
の反応系に加えて反応を行うが、その際の反応条件は、
原料、触媒、溶媒の種類等により異なり一義的に決定す
ることができない。しかし、通常は反応温度10〜20
0″C1好ましくは10〜100℃、特に溶媒の沸点近
くが好ましい。また反応時間0.5〜48時間、好まし
くは1〜20時間である。なお、置換基を有するフェノ
ール類のトリフルオロメタンスルホン酸エステル類の場
合には反応時間は長くなる。また、反応は、空気中でも
進行するが、触媒活性種の安定性のために、窒素、アル
ゴン、ヘリウム、炭酸ガス等の不活性ガス雰囲気下で行
うと反応性が向上する傾向が見られる。
具体的な反応条件としては、パラジウム系触媒を用いた
場合、溶媒としては1.4−ジオキサン。
テトラヒドロフラン(THF)などが通しており、反応
温度は50〜200°Cが好ましい。ニッケル系触媒を
用いた場合、トリフェニルホスフィン等の助触媒を用い
ることが好ましく、溶媒としてはアセトニトリルが適し
ている。反応温度は50″C〜沸点程度が好適である。
(実施例) 次に本発明を実施例及び比較例によ/)具体的に説明す
る。
実施例1 100dのナスフラスコにトリフルオロメタンスルホン
酸7’エニル(PhOTf) 2.26 g (10ミ
リモル)、青酸カリウム1.15g(20ミリモル)。
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(I
t)230■(0,5ミリモル)、トリフェニルホスフ
ィン210■(0,5ミリモル)、亜鉛粉末52g(0
,5ミリモル)およびアセトニトリル5d!を入れ、ア
ルゴン雰囲気下、ジムロート冷却器をつけて加熱還流さ
せ、8時間撹拌した。
反応溶液をガスクロマトグラフで分析したところ、原料
のPh0Tfの転化率は100%、であり、目的生成物
である芳香族ニトリル類(ヘンジニトリル)の選択率は
92.9%であった。
実施例2〜7 シアノ化合物、触媒、添加剤の11AMと添加量および
溶媒7反応温度2反応時間を第1表に示す条件に変えた
こと以外は、実施例1と同様の操作を行った0条件およ
び原料のPh0Tfの転化率、目的生成物であるヘンジ
ニトリルの選択率を第1表に示す。
(以下余白) 比較例1 亜鉛粉末を用いなかったこと以外は、実施例1と同様の
操作を行い、得られた反応溶液をガスクロマトグラフで
分析したところ、溶媒以外は原料のPh0Tfのみが検
出され、その他の生成物は殆ど認められなかった。
実施例8 原料をトリフルオロメタンスルホン酸−2−クロロフェ
ニルに変更したこと以外は、実施例1と同様の操作で行
った。
得られた反応溶液をガスクロマトグラフで分析したとこ
ろ、原料の転化率は21.4%であり、目的生成物であ
る芳香族ニトリル類(2−クロロベンゾニトリル)の選
択率は31.6%であった。
実施例9 100I11のナスフラスコにトリフルオロメタンスル
ホン酸フェニル(PhOTf) 2.26 g (10
ミリモル)、青酸カリウム1.15g(20ミリモル)
、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(II)246■(0,5ミリモル)、トリフェニルホ
スフィン210 mg(0,5ミリモル)、亜鉛粉末5
2■(0,5ミリモル)およびジオキサン5−を入れ、
アルゴン雰囲気下、ジムロート冷却器をつけて90°C
で加熱し、10時間攪拌した。
反応溶液をガスクロマトグラフで分析したところ、原料
のPh0Tfの転化率は12.2%であり、目的生成物
である芳香族ニトリル類(ベンゾニトリル)の選択率は
79.5%であった。
比較例2 100戚のナスフラスコにトリフルオロメタンスルホン
酸フェニル(PhOTf) 2.26 g (10ミリ
モル)、青酸カリウムx、t5g(26ミリモル)、ト
リス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)パラ
ジウム(II)0.31 g (0,3ミリモル)。
1、l−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン0.
45 g(0,81ミリモル)、亜鉛粉末52■(0,
8ミリモル)およびアセトニトリル5dを入れ、アルゴ
ン雰囲気下、ジムロート冷却器をつけて加熱還流させ、
6時間攪拌した。
反応溶液をガスクロマトグラフで分析したところ、原料
のPh0Tfの転化率は15.4%であり、目的生成物
である芳香族ニトリル類(ベンゾニトリル)の選択率は
19.2%であった。
〔発明の効果〕
上述の如く、本発明の方法によれば、入手の容易ナトリ
フルオロメタンスルホン酸アリールエステル類から一段
階の反応で、効率よく芳香族ニトリル類を製造すること
ができる。
また、トリフルオロメタンスルホン酸アリールエステル
類がフェノール類から公知の方法で容易に製造できるこ
とから、本発明の方法はフェノール類からの芳香族ニト
リル類の効率のよい合成経路を確立したものとしてその
意義は極めて大きい。
なお、本発明の方法によって得られる芳香族ニトリル類
は、各種化学製品および農薬等の中間原料として幅広く
かつ有効に利用される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トリフルオロメタンスルホン酸アリールエステル
    類を、配位子としての塩素を1個以上持つ周期律表VII
    I族の金属錯体及び/又はニッケルの金属塩を含有する
    触媒並びに還元剤の存在下に、極性溶媒中でシアノ化合
    物と反応させることを特徴とする芳香族ニトリル類の製
    造方法。
JP2119784A 1990-05-11 1990-05-11 芳香族ニトリル類の製造方法 Pending JPH0418063A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1043309A1 (en) * 1999-04-09 2000-10-11 LG Chemical Ltd. Process for synthesizing para-and/or meta-substituted cyanophenylalanine derivatives
CN106243033A (zh) * 2016-08-03 2016-12-21 凯莱英医药集团(天津)股份有限公司 芳基腈类化合物的制备方法

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