JPH04173735A - 脳機能改善剤 - Google Patents

脳機能改善剤

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JPH04173735A
JPH04173735A JP29883590A JP29883590A JPH04173735A JP H04173735 A JPH04173735 A JP H04173735A JP 29883590 A JP29883590 A JP 29883590A JP 29883590 A JP29883590 A JP 29883590A JP H04173735 A JPH04173735 A JP H04173735A
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JP
Japan
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tetrahydrobenzo
group
cheno
cerebral
pyridine
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Application number
JP29883590A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawakubo
弘 川久保
Tadashi Hase
忠 長谷
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、脳機能改善剤に関するものである。
下記一般式(1)で示される化合物またはその酸付加塩
を有効成分とする脳機能改善剤に関するものである。
○ (式中、Aはイオウ原子または酸素原子、R1は無置換
又は置換されたアルコキシ基、アミノ基、ウレイド基、
少なくとも一つの窒素原子を有する6または7員の複素
環式基、R2及びR3はハロゲン原子、無置換または置
換されたアルキル基、アリール基、アルケニル基、アシ
ル基、アリールカルボニル基てあり、m及びnはO〜4
の整数てあり、m及びnか2以上の場合、R2及びR2
はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。)本発明の脳
機能改善剤は、脳組織の機能、脳組織の状態(代謝能を
含む)の障害およびそれに伴う症状、後遺症を予防、改
善し、もしくは当該障害の進行を緩やかにする薬剤とし
て有望である。
特に、脳代謝能の変化と関連する脳機能障害の予防、改
善に有望である。さらに、脳細胞の壊死、脱落と関連す
る脳機能障害の予防、改善にも有望である。
より具体的には、脳出血、脳血栓、クモ膜下出血、一過
性脳虚血発作、高血圧性脳症、脳動脈硬化症、硬膜上血
腫、硬膜外血腫、脳低酸素症、脳浮腫、脳炎、脳腫瘍、
頭部外傷、精神病、代謝中毒、薬物中毒、一過性の呼吸
停止、手術時の深麻酔、物理学的障害等による精神症状
、神経症状の改善薬、および上記疾患等による後遺症、
注意力低下、多動、言語障害、精神発育遅滞の予防、改
善薬、脳代謝賦活薬、脳神経賦活薬、健忘症薬、老人性
痴呆症状改善薬(脳血管性痴呆を含む)として有効に使
用される。
〔従来の技術〕
高齢化社会の到来と共に、深刻な問題となっているのか
、脳機能障害患者の増加である。
そして、脳機能障害患者の臨床では、エネルギー代謝機
能の低下、神経伝達物質の減少、これに伴う神経細胞の
脱落等か、後遺症、もしくは当該障害の進行と密接に関
係している。
従来、ハルピッレートに脳保護作用かある事は知られて
いる[Anesthesiology  47.285
 (1977F等]。
しかし、パルピッレートは、麻酔作用か強く、意識低下
、呼吸及び循環抑制、肝及び腎機能障害等が見られ、厳
重な全身管理を必要と・し、危険性も高い[日本臨床 
43. (2)、 185 (1985)]。
パルピッレートは、また神経伝達物質の機能を阻害し、
実用上、脳機能改善剤としては使用できない。
〔発明か解決しようとする課題〕
本発明者らは、一般式(I)て示される化合物について
研究を重ねた結果、該化合物か従来知られていた抗不安
効果、学習改善効果を有する向精神作用からは全く予期
できない脳機能改善効果を有しており、しかも麻酔作用
かないことを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、前記したような麻酔状態およびそれに
伴う障害等をひきおこさない脳機能改善剤を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明は、下
記一般式(I)で示される化合物またはその酸付加塩を
有効成分とする脳機能改善剤を提供するものである。
○ (式中、Aはイオウ原子または酸素原子、R1は無置換
又は置換されたアルコキシ基、アミノ基、ウレイド基、
少なくとも一つの窒素原子を有する6または7員の複素
環式基、R2及びR3はハロゲン原子、無置換または置
換されたアルキル基、アリール基、アルケニル基、アシ
九基、アリールカルボニル基てあり、m及びnは0〜4
の整数てあり、m及びnか2以上の場合、R2及びR3
はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。)本発明の一
般式(I)で示される具体的化合物の例としては、次の
化合物を挙げることができる。
(1)  1.2.3.4−テトラヒドロベンゾ[bl
チェノ[2,Ic]ピリジン−3−カルホン酸エチルエ
ステル (2)  1.2.3.4−テトラヒドロベンゾ[b]
チェノ[2,3−C] ピリジン−3−カルボン酸メチ
ルエステル (3)  1,2,3.4−テトラヒト七ベンゾ[b]
チェノ[2,3−C] ピリジン−3−カルボン酸プロ
ピルエステル (4)  1,2,3.4−テトラヒドロベンゾ[b]
チェノ[2,3−C] ピリジン−3−カルボン酸ヘキ
シルエステル (5)  1,2,3.4−テトラヒドロベンゾ[bコ
フラノ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチル
ニスチル (6)  1.2.3.4−テトラヒドロベンゾ[b]
フラノ[2,3−cl ピリジン−3−カルボン酸プロ
ピルエステル (7)2−(2−クロロベン′ブイル)−1,2,3,
4−テトラヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3clピリ
ンン−3−カルボン酸エチルエステル(8)2−アセチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[b]チェノ
[2,3−cl ピリジン−3−カルボン酸エチルエス
テル (9)2−(4−メトキシベンゾイル)−1,2,3,
4−テトラヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3−Cコピ
リジン−3−カルボン酸エチルエステル(10)  2
− (4−アミノブチロイル) −1,2,3,4−テ
トラヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3−Cコピリジン
−3−カルボン酸エチルエステル(11)  2−(4
−メトキシベンゾイル) −1,2,3,4−テトラヒ
ドロベンゾ[b]チェノ[2,3−Cコピリジン−3−
カルボン酸エチルエステル(12) 2−メチル−1,
2,3,4−テトラヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3
−cl ピリジン−3−カルボン酸エチルエステル (13)2−アリル−1,2,3,4−テトラヒドロベ
ンゾ゛[bEチェノ[2,3−Cコピリジン−3−カル
ボン酸エチルエステル (14)  2−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロベンゾ[blチェノし2.3  cl ピリシン−
3−カルホン酸エチルエステル (15)2− (4−二トロベンジル) −1,2,3
,4−テトラヒト七ベンゾ[b]チェノ[2,3−cl
 ピリジン−3−カルボン酸エチルエステル(16) 
 1.2,3.4−テトラヒドロベンゾ[b]チェノ[
2,3−Cコピリジン−3−カルボン酸ベンジルエステ
ル (17)  1−メチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロベンゾ[b]チェノ[2,3−Cコピリジン−3−カ
ルボン酸エチルエステル (18) 4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
ベンゾ[b]チェノ[2,3−Cコピリジン−3−カル
ボン酸エチルエステル (19)6−クロロ−1,2,3,−1−テトラヒト七
ベンゾ[b]チェノ[2,3−Cコピリジン−3−カル
ボン酸エチルエステル (20)へキサヒドロ−(1,2,3,4−テトラヒド
ロベンゾ[b]チェノ[2,3−cl ピリジン−3−
カルボニル)−1H−1,4−シアセビン(21) N
−(2−アミノエチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロベンゾ[b]チェノ[2,3−cl ピリジン−3−
カルボキサミド (22)へキサヒドロ=1−(4−メチル−1,2,3
,4−テトラヒドロベンゾ[blチェノ [2,3−C
コピリジン−3−カルボニル)−1H−1,4−シア七
゛ピン (23)へキサヒドロ−1−(1−フェニル−1,2,
3゜4−テトラヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3−C
コピリジン−3−カルボニル)−18−1,4−ジアゼ
ピン (24)へキサヒドロ−1−(6−クロロ−1,2,3
,4−テトラヒト七ベンゾ[b]チェノ[2,3−Cコ
ピリジン−3−カルボニル)−1H−1,4−ジアゼピ
ン (25) N−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
ベンゾ[b]チェノ[2,3−Cコピリジン−3−カル
ボキサミド (26) N−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
ベンゾ[b]チェノ[2,3−Cコピリジン−3−カル
ボキサミド (27) 4− (1,2,3,4−テトラヒドロベン
ゾ[b]チェノ[2,3−cl ピリジン−3−カルボ
ニル)−モルホリン (28) N−(4−モルホリノ)−1,2,3,4−
テトラヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3−cl ピリ
ジン−3−カルボキサミド (29)  1− (1,2,3,4−テトラヒドロベ
ンゾ[b]チェノ[2,3−Cコピリジン−3−カルボ
ニル)−4−ピリミジニルピペラジン (30) 4− (1,2,3,4−テトラヒドロベン
ゾ[blチェノ[2,3−cl ピリジン−3−カルボ
アミノ)酪酸エチルエステル (31) 4− (1,2,3,4−テトラヒト七ベン
ゾ[b]チェノ[2,3c] ピリジン−3−カルホア
ミノ)酪酸 (32)4−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロベンゾ[b]チェノ[2,3−C] ピリジン−3
−カルボニル)−モルホリン (33) N−(1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ
[b]チェノ[2,3−c] ピリジン−3−カルボニ
ル)N、N’−ジシクロヘキシルウレア (34) N−シクロへキシル−1,2,3,4−テト
ラヒドロベンゾ[b]チェノ [2,3−c] ピリジ
ン−3−カルボキサミド また、前記一般式(I)で示される化合物の薬理上許容
される酸付加塩としては、例えは、塩酸、硫酸、リン酸
等の無機酸、又は、マンデル酸、pトルエンスルホン酸
、マレイン酸等の有機酸の酸付加塩を挙げることができ
る。
本発明の一般式(I)で示される化合物は、特開平2−
149583号公報に記載されている方法、例えば、ベ
ンゾチオフェン類にPictet Splengler
Reaction (ピクテットスプレングラー反応)
等を応用することにより合成することかできる。
一般式(I)で示される化合物またはその酸付加塩を脳
機能改善剤として用いる場合、単独または薬剤として許
容されうる担体と複合して投与される。その組成は、投
与経路や投与計画によって決定される。
投与量は患者の年令、健康状態、体重、症状の程度、同
時処置かあるならはその種類、処置頻度、所望の効果の
性質等により、決定される。
治療量は一般に、非経口投与で0.01〜20■/kg
・日、経口投与0.02〜40■/kg・日である。
本発明の脳機能改善剤を経口投与する場合は、錠剤、カ
プセル剤、粉剤、顆粒剤、液剤、エリキシル剤等の形態
で、また、非経口投与の場合、液体の殺菌した状態の形
態で用いられる。上述のような形態で用いられる場合、
固体または液体の毒性の無い製剤的担体を組成に含ませ
ることかできる。
固体担体の例としては、通常ゼラチンタイプのカプセル
が用いられる。また、有効成分を補助薬とともに、ある
いはそれなしに錠剤化、顆粒化、粉末包装される。これ
らの際に併用される賦形剤としては、水 セラチン:乳
糖、グルコース等の糖類、コーン、小麦、米、とうもろ
こし澱粉等の澱粉類、ステアリン醸等の脂肪酸、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等の脂肪
酸塩、タルク、植物油、ステアリルアルコール、ベンジ
ルアルコール等のアルコール、ガム、ポリアルキレング
リコール等か挙げられる。
これらのカプセル、錠剤、顆粒、粉末は、−船釣に1〜
80重量%、好ましくは1〜60重量%の有効成分を含
む。
液体担体としては、一般に水、生理食塩水、デキストロ
ースまたは類似の糖類溶液、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコ
ール類か液体担体として好ましい。
非経口的に筋肉内注射、静脈内注射、皮下注射で投与す
る場合、一般式(I)で示される化合物またはその酸付
加塩は溶液を等張にする為に、食塩またはグルコース等
の他の溶質を添加した無菌溶液として使用される。
注射用の適当な溶剤としては、滅菌水、塩酸リドカイン
溶液(筋肉内注射用)、生理食塩水、ブドウ糖、静脈内
注射用液体、電解質溶液(静脈内注射用)等か挙げられ
る。これらの注射液の場合には、通常0.01〜20重
量%、好ましくは0.1〜10重量%の有効成分を含む
ようにすることかよい。
経口投与の液体の場合、0.01〜20重量%の有効成
分を含む懸濁液またはシロップかよい。この場合の担体
としては、香料、シロップ、製剤学的ミセル体等の水様
賦形剤を用いる。
〔実施例〕
以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する
か、本発明は、これによりなんらの限定を受けるもので
はない。また本発明の代表的な化合物として、N−シク
ロへキシル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[b
]チェノ[2,3−c] ピリジン−3−カルボキサミ
ド塩酸塩を選択して試験した。
実施例1 新富敬−ら7日薬理誌 87 、445〜456 (1
986)に記載の方法に従い実施した。DDY、雄性マ
ウス(酸相実験動物)、体重25〜23 gを使用した
。KCN溶液3■/kgをマウス尾静脈より、I。
■、投与し、呼吸停止及び心肺停止に至るまでの時間を
求めた。N−シクロへキシル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3−c] ピリジン−
3−カルボキサミド塩酸塩30■/kgを経口投与後、
40分あるいは120分後に同様にI。
■、投与し、呼吸停止及び心肺停止に至るまでの時間を
求めた。N−シクロへキシル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3−c] ピリジン−
3−カルボキサミド塩酸塩30■/kgの経口投与は、
120分処理で有意にこの指標を延長した。N−シクロ
へキシル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[b]
チェノ[2,3−c] ピリジン−3−カルボキサミド
塩酸塩100■/kgを経口投与の40分処理によって
も、この呼吸停止及び心肺停止に至るまでの時間を有意
に延長した。結果を表−1に示す。表−1はN−シクロ
へキシル=1.2.3.4−テトラヒドロベンゾ[b]
チェノ[2゜3−c]コピリジン3−カルボキサミド塩
酸塩のマウスKCN致死反応に対する効果である。
(以下余白) 表−1 *  P  <  0.05 Controlは薬物無投与群 −1−1は N−シクロへキシル−1,2,3,4−テ
トラヒドロベンゾ[b]チェノ [2,3−cコピリジ
ン−3−カルボキサミド塩酸塩 (以下余白) 実施例2 海馬破壊ラットの受動回避反応障害に対するN−シクロ
へキシル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[b]
チェノ[2,3−c ]]ピリジンー3−カルホキサミ
ド塩酸の改善作用 (方 法) Wistar系雄性ラット(体重180〜21Og)を
使用し、装置として、明暗box型受動回避反応試験装
置を用いた。明室に入れたラットが暗室に移動した直後
、電気ショック(3mA、  55ec)を加え、ラッ
トをホームケージに戻し、翌日、背側海馬(プレグマよ
り3.0 mm後ろ、縫合線より2.0M側方、頭蓋骨
表面より4.0mm下方)を電気破壊(3mA、40s
ec)した。電気破壊手術の一週間後、再生試行を実施
した。指標として、明室に入れられたラットが暗室に移
動するまでの時間(保持時間、Max 300 See
まで)を測定した。試験終了後、ラットを断頭、脳摘出
、ホルマリン固定し、脳切片を作成した。組織学的検索
により、海馬破壊が不十分なものは実験例数から除外し
た。
結果を表−2に示す。
表−2 *  P  <0.05 Compd−1は N−シクロへキシル−1,2,3゜
4−テトラヒドロベンゾ[b] チェノ[2,3−c ] ]ピリジ ンー3−カルボキサミド塩酸 塩馬破壊により、保持時間の短縮が認められた。
この海馬破壊による影響に対して、N−シクロへキシル
−1,2,3,4−テトラシトロベンゾ[b]チ二ノ[
2,3−c ] ]ピリジンー3−カルホキサミト塩酸
は改善作用を示した。以上の結果から、海馬破壊による
脳神経機能低下に対して、N−シクロへキシル−1,2
,3,4−テトラシトロベンゾ[b]チェノ[2,3−
c ] ]ピリジンー3−カルボキサミド塩酸は、これ
らの神経機能を元通させて、記憶障害改善作用を示すも
のと考えられる。
実施例3 脳内セロトニンおよび代謝物の測定 (方 法) Wistar系雄性ラット(体重180〜210g)を
使用した。N−シクロへキンルー1.2,3.4−テト
ラヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3−c] ピリジン
−3−カルボキサミド塩醸塩を投与、1時間後、ラット
を祈願して直ちに全脂を採取し液体窒素中にて凍結した
。その後膣を取り出し、メスにてスライス作成後、前頭
葉皮質、外側視床下部、扁桃体中心核、海馬、線条体、
側座核、中脳縫線核の各部位をパスツールピペットにて
パンチアウトした。
得られたサンプルは0.1MPCA300ydにてホモ
ジナイズし遠心分離(4000rpm、20分、0°C
)後、上清を採取し以下のHPLC条件にて測定した。
HPLC−ECD条件 カ  ラ  ム : Eicompak  MA−OD
S  (4,6mmφ×2501nm) カラム温度:25°C 移 動 相:0.11VI酢酸ナトリウム−0,1Mク
エン酸ナトリウム(87:13 、EDTA・2Na・
3■/I!、1−オクタンスルホン酸ナトリウム塩19
2■/I! 添加) 流    量:  1 mJ/min 検 出 器: Eicom ECD−100型電気料学
検出器作用電極 : Eicom WE−3G(グラフ
ァイト電極)参照電極 : Eicom RE−100
(Ag−AgCf電極)加電圧: +750mV vs
 Ag/Ag(J’(結 果) 前頭葉皮質、外側視床下部、海馬、線条体、側坐核にお
いては、N−シクロへキシル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3−c ]]ピリジン
ー3−カルボキサミド塩酸塩投によって、セロトニン(
5−HT)、5−ヒドロキシインドール酢酸(5−H[
AA)含量に有意な変化は認められなかったか、扁桃体
中心核および中脳縫線核において5−HIAAが有意に
増加した。また、中脳縫線核においてはセロトニンの有
意な増加も認められた。
本結果は両部位においてセロトニン神経機能か有意に先
進じていることを示すものである。結果を表−3に示す
。表−3は脳内セロトニンおよび代謝物に対するN−シ
クロへキシル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[
b]チェノ[2,3−c ]]ピリジンー3−カルボキ
サミド塩酸の作用である。
(以下余白) 表−3 *  P  <0.05      **  p  <
  0.01Compd−1は N−シクロへキシル−
L2,3.4−テトラヒドロベンゾ[b]チェノ [2
,3−c ]]ピリジンー3−カルボキサミド塩酸 塩5HTは セロトニン 5−HIAAは5−ヒドロキシインドール酢酸実施例4 フィゾスチグミン(Physostigmine’)致
死に対する作用 (方 法) DD系雄性マウス(体重約25g)を用いた。
N−シクロへキシル−1,2,3,4−テトラヒドロベ
ンゾ[b]チェノ[2,3−c ] ]ピリジンー3−
カルボキサミド塩酸塩投与40分後フィゾスチグミン(
Physostigmine) 0.5mg/kgを腹
腔内投与し死亡率を測定した。尚、比較対照物として、
ジアゼパム及びβ−CCMを選択した。結果を表−4に
示す。表−4はフィゾスチグミン(Physostig
mine)致死に対するN−シクロへキシル−1,2,
3,4=テトラヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3−c
]ピリジン−3−カルボキサミド塩酸塩の作用である。
(以下余白) 表−4 *P  < 0.05   **P  < 0.01C
ospd−1は N−シクロヘキシル−1,2,3,4
−テトラヒドロベンゾ[b]チェノ[2,3−c ]]
ピリジンー3−カルボキサミド塩酸 塩以下余白) 本結果は、N−シクロヘキシル−1,2,3,4−テト
ラヒドロベンゾ[b]チェノ [2,3−c ] ]ピ
リジンー3−カルボキサミド塩酸か、フィゾスチグミン
(Physostigmine)によるアセチルコリン
機能先進に対してさらに促進的に作用することを示すも
のである。
〔発明の効果〕
本発明の脳機能改善剤は、脳組織の機能、脳組織の状態
(代謝能を含む)の障害およびそれに伴う症状、後遺症
を予防、改善し、もしくは当該障害の進行を緩やかにす
る薬剤として有望である。
特に、脳代謝能の変化と関連する脳機能障害の予防、改
善に有望である。
前記一般式(I)で示される化合物またはその酸付加塩
はマウスKCN致死モデルにおいて、有意に呼吸停止及
び心肺停止に至るまでの時間を延長した。海馬破壊ラッ
トの受動回避反応障害モデルにおいて、破壊部以外の神
経機能を充進させて、記憶障害改善作用を示した。脳内
セロトニンおよび代謝物について、扁桃体中心核および
中脳縫線核において、5−ヒドロキシインドール酢酸(
5−HIAA)か有意に増加した。また、中脳縫線核に
おいてはセロトニンの有意な増加も認められた。
従って、両部位においてセロトニン神経機能か有意に元
通していることを示した。フィゾスチグミン(Phys
os t 1gm1ne)致死に対する作用において、
フィゾスチグミン(Physostigmine)によ
るアセチルコリン機能元通に対してさらに促進的に作用
することを示した。
脳代謝能の維持、改善、賦活効果、脳細胞及び機能の保
護効果、脳梗塞巣の形成抑制効果を持つ本発明の一般式
(I)て示される化合物またはその酸付加塩を有効成分
とする脳機能改善剤は、経口投与も可能であり、脳出血
、脳血栓、クモ膜下出血、一過性脳虚血発作、高血圧性
脳症、脳動脈硬化症、硬膜下血腫、硬膜外血腫、脳低酸
素症、脳浮腫、脳炎、脳腫瘍、頭部外傷、精神病、代謝
中毒、薬物中毒、一過性の呼吸停止、手術時の深麻酔、
物理学的障害等による精神症状、神経症状の改善薬、お
よび上記疾患等による後遺症、注意力低下、多動、言語
障害、精神発育遅滞の予防、改善薬、脳代謝賦活薬、脳
神経賦活薬、健忘症薬、老人性痴呆症状改善薬(脳血管
性痴呆を含む)として広く適用される。
しかも、一般式(I)で示される化合物またはその酸付
加塩は、ハルピッレートのような正向反射消失作用を示
さす、麻酔作用かないという特徴を有している。
特許出願人  旭化成工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Aはイオウ原子または酸素原子、R_1は無置
    換又は置換されたアルコキシ基、アミノ基、ウレイド基
    、少なくとも一つの窒素原子を有する6または7員の複
    素環式基、R_2及びR_3はハロゲン原子、無置換ま
    たは置換されたアルキル基、アリール基、アルケニル基
    、アシル基、アリールカルボニル基であり、m及びnは
    0〜4の整数であり、m及びnが2以上の場合、R_2
    及びR_3はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。)
    で表わされるテトラヒドロピリジン誘導体またはその酸
    付加塩を有効成分とする脳機能改善剤。
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