JPH04171367A - 内燃機関用ピストン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、テーパ形ピストンリングを用い、このテーパ
形ピストンリングの周方向の回り止めを回り止めピンに
よって行なう内燃機関用ピストンに関する。

（従来の技術） 内燃機関用ピストンにあっては、ピストンリングの上面
とリング溝の隙間から侵入するガスに含まれるカーボン
等が前記隙間を画成する面に付着してピストンリングと
リング溝間に作用する摩擦力を増大せしめるため、上面
をテーパ面とした所謂キーストンリングが用いられるこ
とかある（特開昭５６−８５５４５号公報参照）。

一方、特に２サイクルエンジンにあっては。

ピストンリングの合口部がシリンダ壁に開口する掃気ボ
ートや排気ボートと干渉することがないように、ピスト
ンリングの合口部に形成された切欠部に、ピストン本体
の側壁に略垂直に植設された回り止めピンを係合せしめ
ることによって、ピストンリングの周方向の回り止めを
行なっている（特開昭６１−１８７５６３号公報参照）
。

（発明が解決しようとする課題） ところか、ピストンリングとして前記キーストンリング
を用い、これの周方向の回り止めを回り止めビンで行な
う場合、キーストンリングの径方向断面は経方向内方に
向かって先細りとなり、回り止めビンはピストン本体側
壁に略垂直に植設されているため、回り止めビンとキー
ストンリングの合口部に形成された切欠部との保合代（
ラップ代）か少なくなり、キーストンリングの周方向の
回り止めか確実になされない可能性かある。

本発明は上記問題に鑑みてなされたものて、その目的と
する処は、ピストンリングの周方向の回り止めを確実に
なすことかてきる内燃機関用ピストンを提供することに
ある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本発明は、ピストン本体の側壁外
周に形成されたリング溝に、上下面のうち少なくとも一
方の面がテーパ面を成し、径方向内方に向かって先細り
となる径方向断面を有するテーパ形ピストンリングを装
着し、該テーパ形ピストンリングのテーパ面側の合口部
に形成された切欠部に、ピストン本体の側壁に植設され
た回り止めビンを係合せしめることによって、テーパ形
ピストンリングの周方向の回り止めを行なう内燃機関用
ピストンにおいて、前記回り止めビンを前記テーパ形ピ
ストンリングのテーパ面に略平行に配設したことをその
特徴とする。

（作用） 本発明によれば、回り止めビンはテーパ形ピストンリン
グのテーパ面に沿って配されるため。

テーパ形ピストンリングの径方向断面が径方向内方に向
かって先細りとなっていても、該ビス１〜ンリングの合
口部に形成された切欠部と回り止めビンとの係合代（ラ
ップ代）を十分に確保することかてき、ピストンリング
の周方向の回り止めを確実に行なうことかてきる。

（実施例） 以下に本発明の一実施例を添付図面に基づし１て説明す
る。

＠ｉ図は本発明に係るピストンの回り止め部分の正面図
、第２図は第１図の■−Ｄ線断面図。

第３図はピストンの正面図、第４図はテーパ形ピストン
リングの平面図、第５図は第４図のＶ−ｖ線拡大断面図
である。

第３図に示すように１本発明に係るピストンｌは内燃機
関のシリンダ２内に上下摺動自在に嵌装されてΣす、こ
れはピストンピン３によってコンロッド４の小端部に連
結されている。尚、コンロット４の大端部は不図示のク
ランク軸に連結されている。

ところで、ピストン１の本体１ａは軽量なアルミニウム
合金等で一体鋳造され、その上部外周には上下２段のリ
ング溝５，６か全周に亘って形成されており、上、下段
のリング溝５，６にはガス漏れ防止用のテーパ形ピスト
ンリング（キーストンリング）７と矩形リング８かそれ
ぞれ嵌着されている。そして、前記テーパ形ピストンリ
ング７はピストン本体１ａの側壁に植設された回り止め
ビン９によってその周方向の回り止めかなされており、
他方の矩形リング８も回り止めビン９の反対側に植設さ
れた不図示の回り止めビンによって同様に周方向の回り
止めかなされてしする９ここて、上記テーパ形ピストン
リング７の構成及び回り止め構造を説明するに、該テー
ノ＼形ピストンリング７は第４図に示すように鉄てリン
グ状に成形され、その一部には合口部ｌＯか形成されて
いる。そして、該テーパ形ピストンリング７の上面は第
５図に示すように径方向内力（第５図中、左方）に向か
って斜め下方に傾斜するテーノく面７ａを構成しており
、従って、該ピストンリング７は径方向内方に向かって
先細りとなる径方向断面を有しており、その内周面の幅
寸法は外周面の幅寸法よりも小さくなっている。

而して、第１図に示すように、上記テーパ形ピストンリ
ング７はピストン本体１ａの外周に形成された前記リン
グ溝５に嵌着される力ｉ、リング溝５の上面５ａはテー
パ形ピストンリング７のテーパ面７ａに沿うテーパ面を
構成しており、両テーパ面５ａ、７ａは均一に面接触で
きるようになっている。

又、テーパ形ピストンワンク７の合口部ｌＯのテーパ面
７ａ側部分には、第１図及び第２図に示すように切欠部
１１，１１か形成されているか、この切欠部１１，１１
の深さｂ（第２図参照）は径方向に略一定になるように
その底面１１ａ。

１１ａかテーパ面７ａに対して略平行に形成されている
。

一方、ピストン本体１ａの側壁には、リング溝５にオー
バーラツプしてビン孔１２か形成されているか、該ビン
孔１２は第２図に示すようにピストンリング７のテーパ
面７ａに略平行に形成されており、従って、このビン孔
１２に圧入される前記回り止めピン９も同じくピストン
リング７のテーパ面７ａに略平行に配設されることとな
る。

而して、第１図及び第２図に示すように、テーパ形ピス
トンリング７はその合口部１０に形成された前記切欠部
１１．１１に回り止めピン９を係合せしめることによっ
て、その周方向の回り止めがなされるか、本実施例ては
回り止めピン９は前述のようにピストンリング７のテー
パ面７ａに略平行に配されるため、ピストンリング７の
径方向断面が径方向内方に向かって先細り形状を有して
いても、該ピストンリング７の合口部ｌＯに形成された
切欠部ｉｔ、ｉｉと回り止めどン９との保合代（第１図
のハッチンク部分Ａ）を十分確保することかてき、ピス
トンリング７の周方向の回り止めを確実に行なうことか
でき、当該ピストンｌを高馬力の内燃機関にも適用する
ことか可能となる。

又、本実施例ではビン孔１２の軸心と略平行にリング溝
５の上部か加工されるため、回り止めピン９の下方のリ
ング溝５の加工精度を高めることかできる。更に、リン
グ溝５部分のビン孔１２の断面形状は均一であるため、
回り止めピン９の圧入作業をスムーズに行なうことかで
きる。

尚、以上の実施例てはピストンリング７の合口部ｌＯの
テーパ面７ａ側を部分的に切り欠くのではなく、全部を
切り欠いて切欠部１１，１１を形成したか、この場合て
もシリンダ２との接触部となる当該ピストンリング７の
外周面の接触面積を十分確保することかてきるため、ピ
ストンリング７のシール性及び耐久性を高く保つことか
てきる。

ところて、以上はピストンリングとして上面なテーパ面
としたテーパ形ピストンリング（キーストンリング）を
用いた例について言及したか、下面或いは上下両面をテ
ーパ面としたテーパ形ピストンリングを用いた場合につ
いても同様に本発明を適用することかできるン （発明の効果） 以上の説明で明らかな如く、本発明によれば、ピストン
本体の側壁外周に形成されたリング溝に、上下面のうち
少なくとも一方の面がテーパ面を成し、径方向内方に向
かって先細りとなる径方向断面を有するテーパ形ピスト
ンリングを装着し、該テーパ形ピストンリングのテーパ
面側の合口部に形成された切欠部に、ピストン本体の側
壁に植設された回り止めピンを係合せしめることによっ
て、テーパ形ピストンリングの周方向の回り止めを行な
う内燃機関用ピストンにおいて、前記回り止めピンを前
記テーパ形ピストンリングのテーパ面に略平行に配設し
たため、ピストンリングの合口部に形成された切欠部と
回り止めピンとの保合代（ラップ代）を十分に確保する
ことかてき、ピストンリングの周方向の回り止めを確実
に行なうことかできるという効果か得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るピストンの回り止め部分の正面図
、第２図は第１図の■−■線断面図、第３図はピストン
の正面図、第４図はテーパ形ピストンリングの平面図、
第５図はＮ４４図のｖ−Ｖ線拡大断面図である。 ｌ・・・ピストン、１ａ＝・ピストン本体、５，６・・
・リング溝、７・・・テーパ形ピストンリング、７ａ・
・・テーパ面、９・・・回り止めピン、１０川合口部、
１１−・・切欠部。 特許出願人　　　ヤマハ発動機株式会社代　理　人　　
　　弁理士　　山　下　亮　−第１図 第３区

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　ピストン本体の側壁外周に形成されたリング溝に、上
   下面のうち少なくとも一方の面がテーパ面を成し、径方
   向内方に向かって先細りとなる径方向断面を有するテー
   パ形ピストンリングを装着し、該テーパ形ピストンリン
   グのテーパ面側の合口部に形成された切欠部に、ピスト
   ン本体の側壁に植設された回り止めピンを係合せしめる
   ことによって、テーパ形ピストンリングの周方向の回り
   止めを行なう内燃機関用ピストンにおいて、前記回り止
   めピンを前記テーパ形ピストンリングのテーパ面に略平
   行に配設したことを特徴とする内燃機関用ピストン。