JPH0416830Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0416830Y2
JPH0416830Y2 JP2309886U JP2309886U JPH0416830Y2 JP H0416830 Y2 JPH0416830 Y2 JP H0416830Y2 JP 2309886 U JP2309886 U JP 2309886U JP 2309886 U JP2309886 U JP 2309886U JP H0416830 Y2 JPH0416830 Y2 JP H0416830Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
ridge
ventilation
openings
weir member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2309886U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62135733U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2309886U priority Critical patent/JPH0416830Y2/ja
Publication of JPS62135733U publication Critical patent/JPS62135733U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0416830Y2 publication Critical patent/JPH0416830Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は屋根の換気構造に関する。
(従来の技術) 従来から屋根裏の湿気や熱気を外部に排出する
ようにした屋根の換気構造が種々提案されてい
る。例えば、特公昭60−4346号公報に見られるよ
うに、迷路状の通気路を有する棟包を屋根の棟部
に冠着するもの、あるいは第6図に示すように、
野地板a,aに第7図に示すような換気管b…を
貫設する一方、野地板a,a上に葺設された断面
波形の屋根瓦c…上に面戸板d,dを設けるとと
もに、屋根瓦c…の谷部において面戸板d,dの
上端部に複数個の切欠溝e…を設け、小屋裏fか
ら前記換気管b…を通り屋根瓦c…の山部g…内
を上がつてくる空気を棟瓦h内からそれら切欠溝
e…を通過させて外部へ排出させるものがある。
なお、図中、符号iは面戸板d上に載置された笠
木、kは棟木、mは屋根下地板、nは垂木であ
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前者にあつては、棟包の構造が
複雑であるため、製造コストが高くなり、経済性
の面で問題があつた。
一方、後者にあつては、前者のような問題はな
いものの、風雨が強い場合、屋根瓦c…上面と棟
瓦h下端との間から入り込んだ雨水が、面戸板
d,dの切欠溝e…から浸入し、漏水の虞れがあ
るといつた問題があつた。また、野地板a,aに
貫設される換気管b…は、その取付時にコーキン
グ材等で野地板a,aに接着およびシールする必
要があるため施工が煩雑で、しかもそのような施
工にばらつきがあると換気管bの周囲から小屋裏
f内に漏水する虞れがあつた。さらに、換気管b
は高価である上、換気量を増やすべく換気管bの
径を大きくしようとすると、換気管bの型代等が
嵩み、その結果施工費用が増加するといつた問題
があつた。またさらに、換気管bはその上端部が
野地板a上に突出するよう設けられるため、換気
管b…の貫設位置は自ずと屋根瓦c…の山部gが
くる位置に限られることとなり、このこともまた
施工を煩雑にする一因となつていた。
(問題点を解決するための手段) 本考案の屋根の換気構造は、屋根棟部において
屋根瓦の上面に設置された一対の面戸板上に、下
面に凹溝を有する笠木がそれぞれ載置固定される
とともに、これら笠木上に棟部を覆う棟包が冠着
され、この棟包内の空間と外部とが前記笠木の凹
溝により連通される一方、野地板に複数箇所にわ
たつて開口部が貫設されるとともに、これら開口
部の上端周縁部に、該開口部と連通する透孔を形
成した片状の堰部材が貼着され、これら開口部と
堰部材の透孔とで前記屋根瓦の下面側空間と小屋
裏とを連通する換気孔が形成されてなるものであ
る。
(作用) 本考案の作用を、実施例を示す第1図を参照し
て説明する。
屋根瓦6…の山部61…内を上がつてきた空気
は棟包10内の空間14に入り、また、小屋裏1
5の空気は換気孔5を通つて屋根瓦6…の山部6
1…内に入り、上記山部61…内を上がつてきた
空気とともに棟包10内に入る。このようにして
棟包10内に入つた空気は、笠木9,9の下面の
凹溝8…を通過し、屋根瓦6…の谷部63…の上
面と棟包10の当接部12,12との間から外部
に排出される。一方、この屋根棟部に吹き付けら
れた雨水は、面戸板7,7によつて阻止され棟包
10内の空間14に入り込むことはない。また、
万一屋根瓦6…の山部61…内に雨水が流れ込ん
だとしても、雨水は堰部材4…によつて阻止さ
れ、換気孔5…内に流れ込むことがない。さら
に、施工時、堰部材4…は貼着するだけで野地板
1,1(図では野地板1,1上の屋根下地材2)
に取り付けられ、またその形態が片状であるか
ら、堰部材4…を取り付けた位置に屋根瓦6…の
谷部63…がきても屋根瓦6…が浮き上がるよう
なことはなく、したがつて換気孔5…の設置位置
が限定されない。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は、本考案に係る屋根の換気構造の一実
施例を示す断面図、第2図は第1図で示す−
線断面図、第3図は笠木の一実施例を示す斜視図
である。
第1図および第2図において、野地板1,1の
上面に屋根下地材2が敷設され、これら野地板
1,1および屋根下地材2に複数箇所にわたつて
開口部3…が貫設されている。そして、これら開
口部3…の上端周縁部に、該開口部3…と連通す
る透孔41を形成した片状の堰部材4…が貼着さ
れ、これら開口部3…と堰部材4…の透孔41…
とで換気孔5が形成されている。また、屋根下地
材2上には断面形状が波形の屋根瓦6…が葺設さ
れており、棟部付近の屋根瓦6…の上面には、下
端面が屋根瓦6…の上面に沿う波形に形成された
一対の面戸板7,7が設けられている。そして、
これら面戸板7,7の上端面上に、下面に凹溝8
…を有する笠木9,9がそれぞれ載置固定され、
これら笠木9,9上に、棟部を覆う棟包10が冠
着されている。この棟包10は、板体を笠木9,
9の上面および外側面に沿うように屈曲するとと
もに、その両先端部を外側方に向けて屈曲して裾
部11,11を形成し、さらに裾部11,11の
先端部をそれぞれ内方に折り返して屋根瓦6…の
山部61…の頂面62…と当接する当接部12,
12を形成したものである。
前記換気孔5を構成する開口部3…は、第4図
に示すように、その桁行方向の形成間隔が屋根瓦
6…の山部61…のピツチと合致するように、ま
た垂木13…とぶつからない位置に設けることが
望ましい。なお、この開口部3…の数および大き
さは必要とする換気量に応じて適宜決定される。
前記堰部材4は、第5図に示すように、略中央
部に透孔41が形成されたいわゆるドーナツ状を
呈し、裏面に粘着剤もしくは接着剤層42と、離
型紙43とが順次積層されたものである。この堰
部材4の材質としては、弾性を有するもの、例え
ばゴムや、合成樹脂、または合成樹脂の発砲体が
好ましい。このように堰部材4が特に弾性を有す
るもので形成されていると、例えば前記開口部3
…の桁行方向の形成間隔と屋根瓦6…の山部61
…のピツチとが合致せず屋根瓦6…の谷部63…
が堰部材4の上面にきた場合、あるいは垂木13
…を避けて開口部3…を設けたため屋根瓦6…の
谷部63…が堰部材4の上面にきた場合でも、堰
部材4が谷部63…の下面で押圧されて変形する
ので屋根瓦6…の葺設に影響を与えることがなく
都合がよい。またこのようになる堰部材4の厚み
は約1〜10mmが好ましいが、10mm以上であつても
よい。このようになる堰部材4に形成される透孔
41は、前記開口部3…の大きさおよび必要とす
る換気量等に応じてその大きさが適宜決定される
が、この透孔41の形状は、円形、楕円形、長円
形、多角形等任意の形状であつてよい。以上のよ
うになる堰部材4を野地板1,1上の屋根下地材
2上に貼着するには、裏面の離型紙43を剥が
し、野地板1,1および屋根下地材2に形成され
た開口部3と透孔41とが合致するようにして開
口部3の上端周縁部に粘着剤もしくは接着剤層4
2を押し付けることにより行う。なお、上記実施
例では堰部材4は、その貼着作業が迅速且つ簡便
に行えるようその裏面に粘着剤もしくは接着剤層
42と、離型紙43とを設け、離型紙43を剥が
し押圧するだけで貼着することができるように図
つているが、これに限らず、現場で堰部材4の裏
面に粘着剤もしくは接着剤を塗布して貼着しても
よい。
前記笠木9の凹溝8…は、第3図に示すよう
に、笠木9の下面を複数箇所にわたりその一側縁
から他側縁近傍まで幅方向に沿つて切り欠くこと
により形成されたもので、前記面戸板7,7に載
置固定された際、これら凹溝8…により棟包10
内の空間14と外部とが連通される。
そして、屋根瓦6…の山部61…内を上がつて
きた空気は棟包10内の空間14に入り、また、
小屋裏15の空気は換気孔5を通つて屋根瓦6…
の山部61…内に入り、上記山部61…内を上が
つてきた空気とともに棟包10内に入る。このよ
うにして棟包10内に入つた空気は、笠木9,9
の下面の凹溝8…を通過し、屋根瓦6…の谷部6
3…の上面と棟包10の当接部12,12との間
から外部に排出される。一方、この屋根棟部に吹
き付けられた雨水は、面戸板7,7によつて阻止
され棟包10内の空間14に入り込むことはな
い。また、万一屋根瓦6…の山部61…内に雨水
が流れ込んだとしても、雨水は堰部材4…によっ
て阻止され、換気孔5…内に流れ込むことがな
い。
なお、笠木9下面の凹溝8…は、上記実施例の
ように、笠木9の下面をその一側縁から他側縁近
傍まで幅方向に沿つて切り欠くことにより形成す
るに限らず、例えば、下面をその幅方向全長にわ
たつて切り欠くことにより形成してもよい。ま
た、凹溝8…の数、形状、大きさ等も上記実施例
に限定されるものではなく、必要とされる換気量
に応じて適宜決定すればよい。
(考案の効果) 本考案の屋根棟部の換気構造は、下面に凹溝を
有する笠木を用いるものであるから、従来のよう
な構造が複雑な棟包を用いるものに比べてコスト
を低減することができるとともに、取付作業も簡
単である。また、棟包の形状が普通の棟包のもの
と変わらないため、屋根棟部において違和感を生
じるようなことがない。さらに、笠木の下面に形
成された凹溝により換気が行われるものであるか
ら、風雨の強いときでも雨水は面戸板により阻止
され、棟包内に雨水が浸入することがなく、漏水
の虞れがない。また、換気量の調整も笠木の凹溝
の数、形状、大きさ等を変えるだけで行うことが
できる。
また、本考案は、野地板に貫設した開口部とこ
の開口部の上端周縁部に貼着した片状の堰部材と
で小屋裏の換気孔を形成したものであるから、換
気孔の形成位置が従来のように屋根瓦の谷部の位
置や笠木の位置によつて制約を受けるようなこと
がなく、野地板のどの位置にでも形成することが
でき、したがつて屋根の施工を容易にすることが
できる。また、堰部材は貼着するだけで野地板に
取り付けることができるため、作業が迅速且つ簡
単 で、しかも、換気孔における換気量の調整
は、堰部材の透孔の大きさを変更するだけで容易
に行うことができる。さらに、堰部材は従来の換
気管に比べて製造コストが低いため、屋根全体の
施工費用を低減することができるとともに、上記
のように換気量を調整すべく堰部材の透孔の大き
さを変更しても従来の換気管のようにコストの増
加を招くといつたことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る屋根の換気構造の一実施
例を示す断面図、第2図は第1図で示す−線
断面図、第3図は第1図で示す実施例に用いられ
る笠木を裏面から見た斜視部、第4図は本考案の
屋根の換気構造における換気孔と屋根瓦の山部
(谷部)との位置関係を説明する概略斜視図、第
5図は本考案に用いられる堰部材の一実施例を示
す断面図、第6図は従来の屋根の換気構造を示す
断面図、第7図は第6図で示す従来例に用いられ
る換気管の拡大断面図である。 1……野地板、3……開口部、4……堰部材、
41……透孔、5……換気孔、6……屋根瓦、7
……面戸板、8……凹溝、9……笠木、10……
棟包、14……空間、15……小屋裏。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 屋根棟部において屋根瓦の上面に設置された一
    対の面戸板上に、下面に凹溝を有する笠木がそれ
    ぞれ載置固定されるとともに、これら笠木上に棟
    部を覆う棟包が冠着され、この棟包内の空間と外
    部とが前記笠木の凹溝により連通される一方、野
    地板に複数箇所にわたつて開口部が貫設されると
    ともに、これら開口部の上端周縁部に、該開口部
    と連通する透孔を形成した片状の堰部材が貼着さ
    れ、これら開口部と堰部材の透孔とで前記屋根瓦
    の下面側空間と小屋裏とを連通する換気孔が形成
    されてなる屋根の換気構造。
JP2309886U 1986-02-19 1986-02-19 Expired JPH0416830Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2309886U JPH0416830Y2 (ja) 1986-02-19 1986-02-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2309886U JPH0416830Y2 (ja) 1986-02-19 1986-02-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62135733U JPS62135733U (ja) 1987-08-26
JPH0416830Y2 true JPH0416830Y2 (ja) 1992-04-15

Family

ID=30821102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2309886U Expired JPH0416830Y2 (ja) 1986-02-19 1986-02-19

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0416830Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62135733U (ja) 1987-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3797180A (en) Ventilated roof construction
US5561953A (en) Contoured ventilation system for metal roofs
US4010590A (en) Metal roof shingle
JP3846654B2 (ja) 太陽電池付き屋根パネルおよび屋根構造
US4548006A (en) Self-flashing channeled skylight
JPH0416830Y2 (ja)
JPH0416829Y2 (ja)
JP2518830Y2 (ja) 換気片流れ棟部材
JPS589925Y2 (ja) 屋根装置
JPS6345460Y2 (ja)
JPH0315691Y2 (ja)
JPH0349208Y2 (ja)
JPS6215712Y2 (ja)
JP2683109B2 (ja) 軒下吸排気部材とそれを設けてなる建屋構造
JPH0712521Y2 (ja) 屋根の換気構造
JPH0631001Y2 (ja) 脱気孔付防水シ−ト
JPH0746662Y2 (ja) 折板屋根の棟部水漏れ防止構造
JPH0333860Y2 (ja)
JP2500022Y2 (ja) 防水シ―ト取り付け構造
JP2716616B2 (ja) 屋根瓦と該屋根瓦を用いた建物の屋根
JP2520900Y2 (ja) 屋根パネル体
JP2630852B2 (ja) 建築物用面板材
JPS581532Y2 (ja) 屋根
JPS603222Y2 (ja) 屋根構造
CA1049735A (en) Metal roof shingle