JPH04166363A - プリンタの紙送り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、表裏両側より狭圧して用紙を送る一対のロー
ラを、印字ヘッドに対して紙送り方向の前後に２対配さ
れている構成を持つプリンタの紙送り装置に関するもの
である。

［従来の技術１ プリンタの紙送り方法として、ローラが印字ヘッドに対
して紙送り方向の前後に２対配されている構成からなる
直線紙経路プリンタは従来、用紙が前記２対のローラ双
方にかんで送られる際に、前記２対のローラの間である
印字部でローラ外径精度等に起因して用紙がたるまない
よう、意図的に紙送り上手側のローラの紙送り量を下手
側より少なくなるように設定されていた。

［発明が解決しようとする課題〕 以上のような構成の従来のプリンタで単票用紙を送る際
は、用紙の上端領域印字の際上手側のみのローラで用紙
を送る場合と、用紙の中央部領域印字の際上手下手双方
のローうで用紙を送る場合、そして用紙の下端領域印字
の際下手側のみのローラで用紙を送る場合の３つの場合
で、それぞれ用紙の送り量に違いが生じるという欠点を
有していた。

更に、以上のような構成の従来のプリンタでは、用紙の
下端領域印字へ移行する課程で、用紙の下端面が上手側
のローラを外れる際に、下手側ローラより受けていた用
紙の送り方向へのテンション力が瞬時に開放されて、用
紙の送り過ぎが生ずるという欠点も有していた。

本発明は、以上述べた欠点を補うもので、直線紙経路プ
リンタに於て、用紙の全領域に渡って、等しい紙送り量
を設定せんとすることを目的とする。

また本発明の他の目的は、用紙の下端領域印字へ移行す
る課程での用紙の下端面が上手側のローラを外れる際の
送り過ぎを回避することにある。

［課題を解決するための手段］ すなわち、表裏両側より狭圧して用紙を送る一対のロー
ラを、印字ヘッドに対して紙送り方向の前後に２対配さ
れている直線紙経路プリンタに於て、前記用紙の前記印
字ヘッドから見て裏面にあたる非印字面側に接する２つ
のローラの外周をベルトで結び、該ベルトの前記ローラ
巻掛は部の背面にそれぞれ前記用紙を介して従動される
ローラを配し、さらに前記ベルトの用紙側直線連結部を
前記ベルト背面より前記ヘッドから引き離す方向に付勢
させる１つもしくは数個のアイドラプーリを配すことに
より前記ヘッドの印字部にスペースを設け、該スペース
にプラテンを配する構成を取ることにより、印字ヘッド
をはさんだ２対のローラは、　１本のベルトで結ばれる
ことにより２対のローラは完全に等しい送り量が設定さ
れ、よって用紙の全領域に渡り等しく紙送り量を設定す
ることが可能となるのである。

また、用紙の下端面が上手側ローラより外れる直前に若
干量の逆方向送りを行うことにより、それに引き続く正
方向送りでベルト下手側のローラからの用紙に対するテ
ンション力を用紙下端面がローラより外れる直前に開放
することが可能となり、用紙の下端領域印字へ移行する
課程での用紙下端面が上手側のローラを外れる際の送り
過ぎも回避されるのである。

［実施例１ 本発明の実施例を以下図面を用いて説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示すプリンタの印字ヘッ
ド周辺の断面図である。第２図は用紙の逆送りの際の動
作原理を示す断面図である。

このプリンタでは、第１図に示されるように印字ヘッド
１をはさんで左右に表裏より用紙２を狭圧する２対のロ
ーラが配されていて、用紙２を図の右方向より左方向へ
直線的に搬送する直線紙経路方式がとられている。図右
側の駆動ローラ部は、ゲートローラプーリ４がゲートロ
ーラ軸３に互いに回転不能な状態に固定されていてその
外周に紙送りベルト７が巻きかけられ下部が構成されて
おり、また上部は前フレーム１４の半球状体１４ａを支
点としてその一端が該前フレームに掛けられたローラ発
圧バネ１５により反時計方向に回転力をもつホルダ１３
によって該ホルダ１３と回転摺動可能にゲート従動ロー
ラ１２が用紙２を狭圧するよう構成されている。一方図
左側の従動ローラ部は、従動プーリ６が従動ブーり軸５
に互いに回転摺動可能なようにはめ込まれていて、その
外周に前記紙送りベルト７が巻きかけられ下部が構成さ
れており、また上部は図示しないバネにより時計方向に
回転力を持つ紙押えレバー１７によって該紙押えレバー
１７と回転摺動可能に紙押え従動口−ラ１６が用紙２を
狭圧するよう構成されている。

またアイドラプーリ８は、前記従動ブーり軸５を支点と
してその一端が下フレーム１１に掛けられたアイドラレ
バーバネ１０により時計方向に回転力を持つアイドラレ
バー９によって該アイドラレバー９と回転摺動可能に紙
送りベルト７の両プーリ間の上部連結部押し下げること
により紙送りベルト７に張力をもたしている。そして、
このアイドラプーリで押し下げられた紙送りベルト７の
上部連結部の空きスペースに、用紙２の下面ガイドを兼
ねたプラテン１６が配されている。

本実施例のプリンタの紙送り動作は、まず図示しないモ
ータからの回転動力をゲートローラ軸３が受け、ゲート
ローラプーリ４を回転させる。紙送り上手側のローラ対
はこの回転力により、ゲートローラプーリ４の外周に巻
掛けられている紙送りベルト７が駆動され、ゲート従動
ローラ１２にて狭圧された用紙２を送る。また下手側の
ローラ対は、上手側と同一のベルトの従動動作によって
上手側と同一外周速度、同一方向に従動ブーり軸５に対
して従動ローラ６が回転し、紙押え従動ローラ１６にて
狭圧された用紙２をおぐるのである。

第２図に本発明のプリンタの用紙の逆送り時の動作を示
す。正方向送り時は、両ブーりは時計方向に回転するた
め、紙送りベルト７の動作時の張力の張り側は、緩み要
素であるアイドラプーリ８のない下部の直線連結部とな
り、駆動側であるゲートローラプーリ４と従動側である
従動プーリ６の回転動作は完全に追従し、よって両ロー
ラ対での用紙２の送り量が一致するため印字ヘッド下部
での用紙のたるみは生じない。ところが第２図に示され
るように、逆送り時は、両プーリは反時計方向に回転す
るため紙送りベルトの動作時の張力の張り側はアイドラ
プーリ８側となり、この張力の増分だけアイドラレバー
９の紙送りベルトに対する応圧力を増加させんとして該
アイドラレバー９を小量反時計方向に回転させる動作が
はいる。

この際は、従動側の従動プーリ５は回転しないこととな
り、第２図の両ローラ狭圧力Ｆ＋とＦ、にＦ＋　＞　Ｆ
　ｒなる関係をもたせることにより用紙２は従動プーリ
６側でスリップし、ゲートローラ４側の逆方向送り量だ
け逆送りされるのである。そしてそれに続く正方向送り
で、またベルトの張力の張り側が元に戻り、ゲートロー
ラプーリ４のみが反時計方向に回転することにより、用
紙２は下手側が停止し、上手側正方向に送られることと
なり、よって用紙２は両ローラ間で弛緩するのである。

この一連の動作を、用紙２の下端面が上手側のゲート従
動ローラ１２による狭圧ポイントを外れる直前に行うこ
とにより、両ローラ間に生じた用紙２のテンションを開
放してから該用紙２の下端面を前記狭圧ポイントから外
すことが可能となる。

［発明の効果］ 以上述べたように、表裏両側より狭圧して用紙を送る一
対のローラを、印字ヘッドに対して紙送り方向の前後に
２対配されている直線紙経路プリンタに於て、前記用紙
の前記印字ヘッドから見て裏面にあたる非印字面側に接
する２つのローラの外周をベルトで結び、該ベルトの前
記ローラ巻掛は部の背面にそれぞれ前記用紙を介して従
動されるローラを配し、さらに前記ベルトの用紙側直線
連結部を前記ベルト背面より前記ヘッドから引き離す方
向に付勢させる１つもしくは数個のアイドラプーリを配
して前記ヘッドの印字部にスペースを設け、該スペース
にプラテンを配する構成を取ることにより、本プリンタ
の印字部を確保すると共に、駆動側のローラと従動側の
ローラはその外周が１本のベルトで結ばれ、そのベルト
外周回転動作はその量、方向が完全に一致し、よって両
ローラ対での用紙の送り量が一致する。従って、単票用
紙を送る際の、用紙の上端領域印字の際上手側のみのロ
ーラで用紙を送る場合と、用紙の中央部領域印字の際上
手下手双方のローうで用紙を送る場合、そして用紙の下
端領域印字の際下手側のみのローラで用紙を送る場合の
３つの場合で、用紙の送り量に差のない紙送りが実現で
き、プリンタの印字精度が向上するものである。

また、以上述べた構成のプリンタでは、用紙の下端面が
上手側ローラより外れる直前に若干量の逆方向送りを行
うことにより、それに引き続く正方向送りで下手側のロ
ーラからの用紙に対するテンション力を用紙下端面がロ
ーラより外れる直前に開放することが可能となり、よっ
て用紙の下端面が前記狭圧ポイントから外れる際の用紙
のテンションから生ずる送り過ぎも回避され、印字の上
送り方向の著しい空隙の発生を防ぐことができるのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すプリンタの印字ヘッド
周辺の断面図である。また第２図は、本発明のプリンタ
の用紙の逆送り時の動作を示す断面図である。 １・・・・・・印字ヘッド　　　　　６・・・・・・従
動プーリ２・・・・・・用紙　　　　　　　　７・・・
・・・紙送りベルト３・・・・・・ゲートローラ軸　　
　８・・・アイドラプーリ４・・・・・・ゲートローラ
プーリ　１６・・・　プラテン５・・・・・・従動ブー
り軸　　　　　　　　　　以上出願人　セイコーエプソ
ン株式会社 ・　代理人　弁理士　齢木　喜三部　他−名第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、表裏両側より狭圧して用紙を送る一対のローラ
   を、印字ヘッドに対して紙送り方向の前後に２対配され
   ている直線紙経路プリンタに於て、前記用紙の前記印字
   ヘッドから見て裏面にあたる非印字面側に接する２つの
   ローラの外周をベルトで結び、該ベルトの前記ローラ巻
   掛け部の背面にそれぞれ前記用紙を介して従動されるロ
   ーラを配し、さらに前記ベルトの用紙側直線連結部を前
   記ベルト背面より前記ヘッドから引き離す方向に付勢さ
   せる１つもしくは数個のアイドラプーリを配すことによ
   り前記ヘッドの印字部にスペースを設け、該スペースに
   プラテンを配すことを特徴とするプリンタの紙送り装置
   。
2. （２）、第１項記載のプリンタに於て、用紙の下端面が
   前記ベルトで構成された２対のローラのうち紙送り上手
   側を外れる直前に、用紙の若干量の逆方向送りを行うこ
   とを特徴とするプリンタの紙送り装置。