JPH04164895A - 半導体結晶膜の成長方法 - Google Patents
半導体結晶膜の成長方法Info
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- JPH04164895A JPH04164895A JP28866590A JP28866590A JPH04164895A JP H04164895 A JPH04164895 A JP H04164895A JP 28866590 A JP28866590 A JP 28866590A JP 28866590 A JP28866590 A JP 28866590A JP H04164895 A JPH04164895 A JP H04164895A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
この発明は、主として窒素化合物の半導体結晶膜を成長
させる方法に関し、とくに、基板に反応ガスを噴射して
その表面に半導体結晶膜を成長させる方法に関する。
させる方法に関し、とくに、基板に反応ガスを噴射して
その表面に半導体結晶膜を成長させる方法に関する。
一般に、GaN5 InN5 AQNまたはこれらの半
導体結晶は、第3図〜第6図に示される装置で成長が行
われる。 例えば、GaNを基板の表面に成長させる方法を第3図
に基づいて説明すると次のようになる。 ■ 基板として、通常サファイアの0面を使用する。サ
ファイヤ基板1をカーボンサセプター4の上に載せる。 ■ H2を流しながら、高周波誘導加熱によりカーボン
サセプター4を950℃〜1150℃まで高温に加熱す
る。 ■ Ga源として、トリメチルガリウム(TMG)、N
源としてアンモニア(NH2)を、H2をキャリアーと
して、反応ガス噴射管から基板表面に噴射する。 これらの反応ガスは、内径が約5mmφ〜10mmφの
細い反応ガス噴射管2でもって、基板1上部のすぐ近く
に噴射される。反応ガスの流速は、2m/see以上の
高速流として、基板に吹き付けられる。 このようにして成長時間30分〜60分間で72〜5μ
mぐらいのGaNをサファイア基板の1に成長できる。
導体結晶は、第3図〜第6図に示される装置で成長が行
われる。 例えば、GaNを基板の表面に成長させる方法を第3図
に基づいて説明すると次のようになる。 ■ 基板として、通常サファイアの0面を使用する。サ
ファイヤ基板1をカーボンサセプター4の上に載せる。 ■ H2を流しながら、高周波誘導加熱によりカーボン
サセプター4を950℃〜1150℃まで高温に加熱す
る。 ■ Ga源として、トリメチルガリウム(TMG)、N
源としてアンモニア(NH2)を、H2をキャリアーと
して、反応ガス噴射管から基板表面に噴射する。 これらの反応ガスは、内径が約5mmφ〜10mmφの
細い反応ガス噴射管2でもって、基板1上部のすぐ近く
に噴射される。反応ガスの流速は、2m/see以上の
高速流として、基板に吹き付けられる。 このようにして成長時間30分〜60分間で72〜5μ
mぐらいのGaNをサファイア基板の1に成長できる。
この方法で半導体結晶膜を基板上に成長させるには、反
応ガスの流速を速くする必要がある。それは、反応ガス
の流速を2m/sec以上に速くしないと、GaNを成
長できないことが理由である。この原因は、反応ガスの
流速を速くしないとTMGとNH3が基板に到達するま
でに、何か付フ化合物ができてしまうと力\ または反
応温度が高いので熱対流が大きくて反応ガスが基板に到
達しないことが理由と推測される。 このように、反応ガスを高速流とするために、従来の成
長方法は、内径5mmφ〜10mmφの細い反応ガス噴
射管を使用している。細い反応ガス噴射管は、基板の上
方から5mm〜10mm離した位置に下端開口を配設す
る。 この状態で、サファイヤ基板の表面にGaNをノ
成長させると、半導体結晶膜の面積も、約5mmφ〜1
0mmφとなって非常に小さいものしか得られない。例
えば、2インチ径のサファイア基板を使用すると、半導
体結晶膜の成長面積は、約2150以下であり、非常に
歩留が悪い。このように、従来の成長方法では、基板の
表面に10mmφ以上の大面積に、半導体結晶膜を均一
に成長できない欠点があっ九 また、従来技術は、基板の表面に、−回半導体n 結
晶膜を成長させる毎に、細い反応ガス噴射管の先に大量
にGaNの粒が付着する。このため次回に半導体結晶膜
を成長させるときに、温度を上昇させると、反応ガス噴
射管に付着したGaNが分解してGaメタルができ、反
応中にこのGaメタルが基板の上に落ちる欠点がある。 基板の表面にGaが落ちた部分はGaNが成長しなくな
る。このため、サファイヤ基板の歩留が極端に悪くなる
欠点がある。 このため、極端な場合は、毎回反応のたびごとに、細い
反応ガス噴射管を新しいものと交換するか、あるいは、
洗浄する必要があり、作業性が非常に悪く大変であっk この発明は、これらの欠点を解決することを目的に開発
されたもので、この発明の重要な目的は、基板表面に大
面積の半導体結晶膜を高い歩留で成長できる半導体結晶
膜の成長方法を提供するにある。
応ガスの流速を速くする必要がある。それは、反応ガス
の流速を2m/sec以上に速くしないと、GaNを成
長できないことが理由である。この原因は、反応ガスの
流速を速くしないとTMGとNH3が基板に到達するま
でに、何か付フ化合物ができてしまうと力\ または反
応温度が高いので熱対流が大きくて反応ガスが基板に到
達しないことが理由と推測される。 このように、反応ガスを高速流とするために、従来の成
長方法は、内径5mmφ〜10mmφの細い反応ガス噴
射管を使用している。細い反応ガス噴射管は、基板の上
方から5mm〜10mm離した位置に下端開口を配設す
る。 この状態で、サファイヤ基板の表面にGaNをノ
成長させると、半導体結晶膜の面積も、約5mmφ〜1
0mmφとなって非常に小さいものしか得られない。例
えば、2インチ径のサファイア基板を使用すると、半導
体結晶膜の成長面積は、約2150以下であり、非常に
歩留が悪い。このように、従来の成長方法では、基板の
表面に10mmφ以上の大面積に、半導体結晶膜を均一
に成長できない欠点があっ九 また、従来技術は、基板の表面に、−回半導体n 結
晶膜を成長させる毎に、細い反応ガス噴射管の先に大量
にGaNの粒が付着する。このため次回に半導体結晶膜
を成長させるときに、温度を上昇させると、反応ガス噴
射管に付着したGaNが分解してGaメタルができ、反
応中にこのGaメタルが基板の上に落ちる欠点がある。 基板の表面にGaが落ちた部分はGaNが成長しなくな
る。このため、サファイヤ基板の歩留が極端に悪くなる
欠点がある。 このため、極端な場合は、毎回反応のたびごとに、細い
反応ガス噴射管を新しいものと交換するか、あるいは、
洗浄する必要があり、作業性が非常に悪く大変であっk この発明は、これらの欠点を解決することを目的に開発
されたもので、この発明の重要な目的は、基板表面に大
面積の半導体結晶膜を高い歩留で成長できる半導体結晶
膜の成長方法を提供するにある。
本発明の半導体結晶膜の成長方法は、従来の欠点を解決
する為に、基板と平行ないし傾斜して反応ガスを噴射し
、さらに、基板に向かって押圧拡散ガスを流すように構
成したものである。 本発明の半導体結晶膜の成長方法は、基板に平行ないし
傾斜して噴射された反応ガスを、押圧拡散ガスでもって
、基板に吹き付けられるように方向転換させている。 好ましい例においては、反応ガスを基板と平行な方向に
高速で噴射し、押圧拡散ガスを基板に垂直な方向に流し
て、基板の上部で反応ガスを基板に向けて吹き付けるよ
うに方向変更する役目をしている。 基板の上部から垂直に流す押圧拡散ガスは、N12、N
2、NH3ガスを単独で、あるいはこれ等の混合ガスが
使用できる。この方向に噴射される押圧拡散ガスは、反
応ガスの方向を基板の向かう方向に変えるものであるか
ら、反応ガスに害をおよぼさない全ての不活性なガスを
使用できる。 基板に上から垂直に押圧拡散ガスを流す副噴射管は、好
ましくは、下方に向かって太くなる円錐形に成形される
。この形状の副噴射管で押圧拡散ガスを噴射すると、反
応ガスを均一に基板に向がって流すことができ、サファ
イア表面に均一にGaNを成長できる特長がある。
する為に、基板と平行ないし傾斜して反応ガスを噴射し
、さらに、基板に向かって押圧拡散ガスを流すように構
成したものである。 本発明の半導体結晶膜の成長方法は、基板に平行ないし
傾斜して噴射された反応ガスを、押圧拡散ガスでもって
、基板に吹き付けられるように方向転換させている。 好ましい例においては、反応ガスを基板と平行な方向に
高速で噴射し、押圧拡散ガスを基板に垂直な方向に流し
て、基板の上部で反応ガスを基板に向けて吹き付けるよ
うに方向変更する役目をしている。 基板の上部から垂直に流す押圧拡散ガスは、N12、N
2、NH3ガスを単独で、あるいはこれ等の混合ガスが
使用できる。この方向に噴射される押圧拡散ガスは、反
応ガスの方向を基板の向かう方向に変えるものであるか
ら、反応ガスに害をおよぼさない全ての不活性なガスを
使用できる。 基板に上から垂直に押圧拡散ガスを流す副噴射管は、好
ましくは、下方に向かって太くなる円錐形に成形される
。この形状の副噴射管で押圧拡散ガスを噴射すると、反
応ガスを均一に基板に向がって流すことができ、サファ
イア表面に均一にGaNを成長できる特長がある。
この発明の半導体結晶膜の成長方法は、第1図に示すよ
うに、反応ガスを基板1と平行ないしは傾斜して噴射し
、さらに、押圧拡散ガスを基板1に向かって噴射して、
反応ガスを基板1に吹き付ける方向に変更する。 以下、この発明の成長方法を実現する装置を示す第2図
に基づいて、半導体結晶膜が成長される状態を説明する
。 この図に示す装置を使用して、サファイヤ基板にGaN
を成長させるには、反応ガス噴射管2からTMGと、N
H3と、H2とを混合した反応ガスを基板1と平行方
向に流す。さらに、基板1の上部より、副噴射管3でも
って、押圧拡散ガスとしてN 2 +H2の混合ガスを
基板1に向けて垂直に流す。 サファイア基板1は、1000〜1050℃に加熱され
たサセプター4に載せられて水平面で回転される。サセ
プター4は、下面の中心に垂直に固定されたシャフト5
で回転される。閉鎖チャンバー6内の成長圧力は大気圧
に調整されている。
うに、反応ガスを基板1と平行ないしは傾斜して噴射し
、さらに、押圧拡散ガスを基板1に向かって噴射して、
反応ガスを基板1に吹き付ける方向に変更する。 以下、この発明の成長方法を実現する装置を示す第2図
に基づいて、半導体結晶膜が成長される状態を説明する
。 この図に示す装置を使用して、サファイヤ基板にGaN
を成長させるには、反応ガス噴射管2からTMGと、N
H3と、H2とを混合した反応ガスを基板1と平行方
向に流す。さらに、基板1の上部より、副噴射管3でも
って、押圧拡散ガスとしてN 2 +H2の混合ガスを
基板1に向けて垂直に流す。 サファイア基板1は、1000〜1050℃に加熱され
たサセプター4に載せられて水平面で回転される。サセ
プター4は、下面の中心に垂直に固定されたシャフト5
で回転される。閉鎖チャンバー6内の成長圧力は大気圧
に調整されている。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。但
し、以下に示す実施例は、この発明の技術思想を具体化
する為の方法を例示するものであって、この発明の方法
は、成長条件や使用する装置の構造を下記のものに特定
するものでない。この発明の半導体結晶膜の成長方法は
、特許請求の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更を加
えることができる。 さらに、実施例を説明する前に、この発明の成長方法に
使用できる装置を説明する。 第2図に示す半導体結晶膜の成長装置は、GaN、AQ
N、InNあるいはこれ等の混晶のエピタキシャル膜を
、MOCVD法で成長させる装置であって、閉鎖チャン
バー6と、サセプター4と、ヒータ7と、反応ガス噴射
管2と、副噴射管3とを備えている。 閉鎖チャンバー6は、ステンレスでもって、外気から遮
断できる閉鎖された形状に作られている。 閉鎖チャンバー6は、図示しないが、サファイヤの基板
lを出し入れする出入口が設けられている。 出入口は、気密に閉塞できる蓋が取り付けられている。 さらに、閉鎖チャンバー6には、内部のガスを排気する
排気口8が開口されている。排気口8は、排気ポンプ(
図示せず)に連結されておって、排気ポンプでガスが強
制的に排気される構造となっている。 サセプター4は、上面が水平で、それ自体が水平面内で
回転が自在にできるようになっており閉鎖チャンバー6
内に配設されている。したがって、サセプター4は、例
えば半径が30〜100mmφ、高さが30〜50mm
の円柱状で、下面の中心に垂直にシャフト5で固定され
ている。 サセプター4は、下面に配設されたヒータ7によって1
000℃以上に加熱される。サセプター4は耐熱性があ
り、しかも、加熱状態において閉鎖チャンバー6内のガ
スを汚染しない物質、例えば、炭素の表面を炭化硅素で
コーティングした材質で作られる。 ヒータ7は、サセプター4の下方に、接近するが接触し
ないように配設されており、サセプターに内蔵された温
度センサー(図示せず)で制御されて、サセプター4を
設定温度に過熱する。 反応ガス噴射管2は、サセプター4の上に載せられた基
板1の上面に、反応ガスを噴射する。したがって、反応
ガス噴射管2は、閉鎖チャンバー6を、水平ないしは多
少傾斜して気密に貫通して固定されている。反応ガス噴
射管2は、先端を基板1の近傍まで延長している。 反応ガス噴射管2は、水素と、アンモニアガスと、トリ
メチルガリウム(TMG)または、トリメチルアルミニ
ウム(TMA)ガスを、基板1の表面に向かって噴射す
る。 副噴射管3は、閉鎖チャンバー6の上面を気密に貫通し
て固定されている。副噴射管3は、上から下に向かって
、水素や窒素等の不活性なガスを基板1に向けて噴射す
る。副噴射管3は、不活性なガスを基板1の上面に均一
に吹き付けることができるように、下方に向かって開口
面積が大きくなるテーパー状をしている。副噴射管3の
下端開口部は、基板1の大きさにほぼ等しく設計される
。 さらに、副噴射管3の下端は、基板1の上面に接近して
開口される。 第2図に示す半導体結晶膜の成長装置を使用して、下記
の状態で窒素化合物である半導体結晶膜を成長させる。 [実施例1] 下記の工程で、サファイヤ基板にGaNを成長させる。 ■ 洗浄してきれいな2インチφのサファイア基板1
(C面)を、サセプター4の上に載せる。 ■ ステンレス製の閉鎖チャンバー6内の空気を排気ポ
ンプで排気して、内部をH2で置換する。 ■ その後、H2ガスを、反応ガス噴射管2と副噴射管
3から閉鎖チャンバー6に供給しながら、サセプター4
を1150℃まで上昇する。 ■ その後、この状態を10分間保持し、サファイア基
板表面の酸化膜を除去する。 ■ 次に、基板1の反応温度を1000℃まで下げて安
定するまで静置する。 ■ 続いて、閉鎖チャンバ−6上部の副噴射管3から水
素と窒素とを供給し、水平の反応ガス噴射管2からは、
アンモニアガスと水素ガスとを供給する。 副噴射管3から閉鎖チャンバー6に供給する水素ガスの
流量は、5リットル/分、窒素の流量は5リットル/分
とする。反応ガス噴射管2から噴射するアンモニアガス
の流量は5リットル/分、水素ガスの流量は1リットル
/分に調整し、この状態で、温度が安定するまで待つ。 ■ その後、反応ガス噴射管2から、アンモニアと水素
ガスに加えて、TMGガスを噴射し始める。 TMGガスの流量は、5. 4X10−6モル/分とす
る。この状態で、成長が開始さfI、、60分間成長さ
せる。この成長過程において、サセプター4を5rpm
で回転させる。 得られた基板を閉鎖チャンバー6から取り出し、ノマル
スキー顕微鏡により膜厚分布を観測した。 その結果、半導体結晶膜の膜厚は面内で4μm±10%
に入っており、非常に均一であった。 さらに、この実施例1で得られたGaNは、その純度を
示すキャリア濃度が1×10+8個/cm”、ホール移
動度が250 cm2/ V−seeと極めて優れてい
た。ちなみに、従来の方法で得られたGaNのキャリア
濃度は2×1019個/cff13、ホール移動度が5
0crn2/V−secであるから、この方法で得られ
たGaNは20倍も純度が高くなる。 また装置の上部の副噴射管は全く汚れずに奇麗であった
。さらに、この装置でも、2回以上続けて反応させても
、成長された半導体結晶膜の表面には全(Gaは付かな
かった。 [実施例2] 下記の工程で、サファイヤ基板の表面に、AQNをバッ
ファ層として成長させ、その後GaNを成長する。 ■ よく洗浄した2インチφのサファイア基板(C面)
をサセプター4の上に載せる。 ■ 閉鎖チャンバー6内の空気を十分に排気して、H2
で置換する。 ■ H2ガスを、反応ガス噴射管2と副噴射管3から閉
鎖チャンバー6に供給しなから、サセプタ=4を115
0℃まで上昇する。 ■ その後、この状態を10分間保持し、サファイア表
面の酸化膜を除去する。 ■ 次に、基板1の温度を600℃までゆっくりと下げ
る。 基板1の温度が600℃になると、上部の副噴射管3か
ら水素を、反応ガス噴射管2からはアンモニアガスと水
素とトリメチルアルミニウム(TMA)ガスとを噴射す
る。 副噴射管3から供給される水素の流量は15リットル/
分とする。反応ガス噴射管2から噴射されるアンモニア
ガスの流量は5リットル/分、水素の流量は1リットル
/分、TMAガスの流量はlXl0−”モル7分とする
。 この状態を1分間続けて、サファイヤ基板lの表面にA
jllNのバッファ層を成長させる。 ■ 次にTMAガスの供給のみを停止して、他のガスを
供給しながら、基板1の温度を1000℃まで上昇させ
る。 ■ 基板1が1000℃に加熱された後、TMAに代わ
って、TMGガスを5.4X10−5mol/minの
流量で供給して、60分間でGaNを成長させる。 この時、副噴射管3と反応ガス噴射管2からは、水素と
アンモニアガスとを前述の流量で供給する。 また、この成長過程において、サセプター4は5rpm
で回転させる。 成長後、閉鎖チャンバー6から基板1を取り出して、ノ
マルスキー顕微鏡で観測した。その結果この実施例2で
得られた半導体結晶膜は、2インチのサファイア基板1
全面に成長されており、その表面は鏡面で、膜厚は2イ
ンチ基板1全面で5μm±10%であった。 またこの方法の装置で2回以上続けて反応しても、反応
ガス噴射管からGaが基板l上に飛んでくることがなく
、基板1上には全<Gaが付かなかった。また上部の副
噴射管も全く汚れなかつ總[実施例3] 下記の工程で、サファイヤ基板の表面に、InGaNを
成長する。 ■ よく洗浄した2インチφのサファイア基板(C面)
をサセプター4に載せる。 ■ 閉鎖チャンバー6内の空気を十分に排気してH2で
置換する。 ■ H2を反応ガス噴射管2と副噴射管3とから閉鎖チ
ャンバー6に流しながら、基板1温度を1150℃まで
上昇させ10分間保持する。 ■ その後、基板1の温度をゆっくりと550℃まで下
げる。 ■ 次に、上部の副噴射管3から水素と窒素とを、反応
ガス噴射管2からはアンモニアガスと水素とTMGとト
リメチルインジウム(TMI)ガスとを噴射する。 副噴射管3から噴射される水素の流量は5リットル/分
、窒素の流量は5リットル/分とする。 反応ガス噴射管2から噴射するアンモニアガスの流量は
5リットル/分、水素の流量は1リットル/分、TMG
ガスの流量は2,2X10−’モル/分、TMIガスの
流量は1.5X10−7モル/分とする。 この状態を120分続けて、サファイヤ基板1の表面に
、In−,5gGa・94Nの混晶膜を成長させる。 成長後、基板1を閉鎖チャンバー6から取り出し、膜厚
を観測した。その結果、2インチ基板1全面にわたって
、膜厚が2μm±10%のInGaNが成長されていた
。 この半導体結晶膜を使用して、フォトルミネッセンス測
定を室温で行うと、440nmの発光が観測されtら [従来法によるGaNの成長コ この発明の方法で得られた半導体結晶膜を従来品と比較
するために、下記の工程でサファイヤ基板の表面にGa
Nを成長させ總 成長装置には、第3図に示す構造のものを使用した。こ
の図に示す装置は、サファイヤ基板1の上に、基板1か
ら10mm離して、内径か8mmφの細い反応ガス噴射
管2を垂直に固定する。 ■ 洗浄してきれいな2インチφのサファイア基板1
(C面)を、サセプター4の上に載せる。 ■ ステンレス製の閉鎖チャンバー6を排気ポンプで排
気して、内部をH2で置換する。 ■ その後、H2ガスを、反応ガス噴射管2から閉鎖チ
ャンバー6に供給しながら、サセプター4を1150℃
まで上昇する。 ■ その後、この状態を10分間保持し、サファイア表
面の酸化膜を除去する。 ■ 次に、基板1の反応温度を1000℃まで下げて安
定するまで静置する。 ■ 続いて、反応ガス噴射管2から、アンモニアガスと
水素ガスとを供給する。 反応ガス噴射管が噴射するアンモニアガスの流量は5リ
ットル/分、水素ガスの流量は1リットル/分に調整し
、この状態で、温度が安定するまで待つ。 ■ その後、反応ガス噴射管2から、アンモニアと水素
ガスに加えて、TMGガスを噴射し始める。 TMGガスの流量は、2.7X10−5モル7分とする
。この状態で、成長が開始さね、30分間成長させる。 この成長過程において、サセプター4を5rpmで回転
させる。 成長後、基板1を閉鎖チャンバー6から取り出して膜厚
を観測すると、2インチφのサファイア基板1の中心部
に、約8mmφのGaNが7μm成長しており、それよ
り外側の領域はほとんど成長しなかった。 また、この方法は、1回の反応で閉鎖チャンバー6に設
けられた上部の石英窓が真っ黒になり、内部が見えなく
なっ九 さらに、この装置で続けて2回目の反応を行うと、サフ
ァイア基板1の中心8mmφの成長領域に多数Gaが付
着しており、このGaが付着しているところはGaNが
成長しておらす、非常に歩留が悪かった。
し、以下に示す実施例は、この発明の技術思想を具体化
する為の方法を例示するものであって、この発明の方法
は、成長条件や使用する装置の構造を下記のものに特定
するものでない。この発明の半導体結晶膜の成長方法は
、特許請求の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更を加
えることができる。 さらに、実施例を説明する前に、この発明の成長方法に
使用できる装置を説明する。 第2図に示す半導体結晶膜の成長装置は、GaN、AQ
N、InNあるいはこれ等の混晶のエピタキシャル膜を
、MOCVD法で成長させる装置であって、閉鎖チャン
バー6と、サセプター4と、ヒータ7と、反応ガス噴射
管2と、副噴射管3とを備えている。 閉鎖チャンバー6は、ステンレスでもって、外気から遮
断できる閉鎖された形状に作られている。 閉鎖チャンバー6は、図示しないが、サファイヤの基板
lを出し入れする出入口が設けられている。 出入口は、気密に閉塞できる蓋が取り付けられている。 さらに、閉鎖チャンバー6には、内部のガスを排気する
排気口8が開口されている。排気口8は、排気ポンプ(
図示せず)に連結されておって、排気ポンプでガスが強
制的に排気される構造となっている。 サセプター4は、上面が水平で、それ自体が水平面内で
回転が自在にできるようになっており閉鎖チャンバー6
内に配設されている。したがって、サセプター4は、例
えば半径が30〜100mmφ、高さが30〜50mm
の円柱状で、下面の中心に垂直にシャフト5で固定され
ている。 サセプター4は、下面に配設されたヒータ7によって1
000℃以上に加熱される。サセプター4は耐熱性があ
り、しかも、加熱状態において閉鎖チャンバー6内のガ
スを汚染しない物質、例えば、炭素の表面を炭化硅素で
コーティングした材質で作られる。 ヒータ7は、サセプター4の下方に、接近するが接触し
ないように配設されており、サセプターに内蔵された温
度センサー(図示せず)で制御されて、サセプター4を
設定温度に過熱する。 反応ガス噴射管2は、サセプター4の上に載せられた基
板1の上面に、反応ガスを噴射する。したがって、反応
ガス噴射管2は、閉鎖チャンバー6を、水平ないしは多
少傾斜して気密に貫通して固定されている。反応ガス噴
射管2は、先端を基板1の近傍まで延長している。 反応ガス噴射管2は、水素と、アンモニアガスと、トリ
メチルガリウム(TMG)または、トリメチルアルミニ
ウム(TMA)ガスを、基板1の表面に向かって噴射す
る。 副噴射管3は、閉鎖チャンバー6の上面を気密に貫通し
て固定されている。副噴射管3は、上から下に向かって
、水素や窒素等の不活性なガスを基板1に向けて噴射す
る。副噴射管3は、不活性なガスを基板1の上面に均一
に吹き付けることができるように、下方に向かって開口
面積が大きくなるテーパー状をしている。副噴射管3の
下端開口部は、基板1の大きさにほぼ等しく設計される
。 さらに、副噴射管3の下端は、基板1の上面に接近して
開口される。 第2図に示す半導体結晶膜の成長装置を使用して、下記
の状態で窒素化合物である半導体結晶膜を成長させる。 [実施例1] 下記の工程で、サファイヤ基板にGaNを成長させる。 ■ 洗浄してきれいな2インチφのサファイア基板1
(C面)を、サセプター4の上に載せる。 ■ ステンレス製の閉鎖チャンバー6内の空気を排気ポ
ンプで排気して、内部をH2で置換する。 ■ その後、H2ガスを、反応ガス噴射管2と副噴射管
3から閉鎖チャンバー6に供給しながら、サセプター4
を1150℃まで上昇する。 ■ その後、この状態を10分間保持し、サファイア基
板表面の酸化膜を除去する。 ■ 次に、基板1の反応温度を1000℃まで下げて安
定するまで静置する。 ■ 続いて、閉鎖チャンバ−6上部の副噴射管3から水
素と窒素とを供給し、水平の反応ガス噴射管2からは、
アンモニアガスと水素ガスとを供給する。 副噴射管3から閉鎖チャンバー6に供給する水素ガスの
流量は、5リットル/分、窒素の流量は5リットル/分
とする。反応ガス噴射管2から噴射するアンモニアガス
の流量は5リットル/分、水素ガスの流量は1リットル
/分に調整し、この状態で、温度が安定するまで待つ。 ■ その後、反応ガス噴射管2から、アンモニアと水素
ガスに加えて、TMGガスを噴射し始める。 TMGガスの流量は、5. 4X10−6モル/分とす
る。この状態で、成長が開始さfI、、60分間成長さ
せる。この成長過程において、サセプター4を5rpm
で回転させる。 得られた基板を閉鎖チャンバー6から取り出し、ノマル
スキー顕微鏡により膜厚分布を観測した。 その結果、半導体結晶膜の膜厚は面内で4μm±10%
に入っており、非常に均一であった。 さらに、この実施例1で得られたGaNは、その純度を
示すキャリア濃度が1×10+8個/cm”、ホール移
動度が250 cm2/ V−seeと極めて優れてい
た。ちなみに、従来の方法で得られたGaNのキャリア
濃度は2×1019個/cff13、ホール移動度が5
0crn2/V−secであるから、この方法で得られ
たGaNは20倍も純度が高くなる。 また装置の上部の副噴射管は全く汚れずに奇麗であった
。さらに、この装置でも、2回以上続けて反応させても
、成長された半導体結晶膜の表面には全(Gaは付かな
かった。 [実施例2] 下記の工程で、サファイヤ基板の表面に、AQNをバッ
ファ層として成長させ、その後GaNを成長する。 ■ よく洗浄した2インチφのサファイア基板(C面)
をサセプター4の上に載せる。 ■ 閉鎖チャンバー6内の空気を十分に排気して、H2
で置換する。 ■ H2ガスを、反応ガス噴射管2と副噴射管3から閉
鎖チャンバー6に供給しなから、サセプタ=4を115
0℃まで上昇する。 ■ その後、この状態を10分間保持し、サファイア表
面の酸化膜を除去する。 ■ 次に、基板1の温度を600℃までゆっくりと下げ
る。 基板1の温度が600℃になると、上部の副噴射管3か
ら水素を、反応ガス噴射管2からはアンモニアガスと水
素とトリメチルアルミニウム(TMA)ガスとを噴射す
る。 副噴射管3から供給される水素の流量は15リットル/
分とする。反応ガス噴射管2から噴射されるアンモニア
ガスの流量は5リットル/分、水素の流量は1リットル
/分、TMAガスの流量はlXl0−”モル7分とする
。 この状態を1分間続けて、サファイヤ基板lの表面にA
jllNのバッファ層を成長させる。 ■ 次にTMAガスの供給のみを停止して、他のガスを
供給しながら、基板1の温度を1000℃まで上昇させ
る。 ■ 基板1が1000℃に加熱された後、TMAに代わ
って、TMGガスを5.4X10−5mol/minの
流量で供給して、60分間でGaNを成長させる。 この時、副噴射管3と反応ガス噴射管2からは、水素と
アンモニアガスとを前述の流量で供給する。 また、この成長過程において、サセプター4は5rpm
で回転させる。 成長後、閉鎖チャンバー6から基板1を取り出して、ノ
マルスキー顕微鏡で観測した。その結果この実施例2で
得られた半導体結晶膜は、2インチのサファイア基板1
全面に成長されており、その表面は鏡面で、膜厚は2イ
ンチ基板1全面で5μm±10%であった。 またこの方法の装置で2回以上続けて反応しても、反応
ガス噴射管からGaが基板l上に飛んでくることがなく
、基板1上には全<Gaが付かなかった。また上部の副
噴射管も全く汚れなかつ總[実施例3] 下記の工程で、サファイヤ基板の表面に、InGaNを
成長する。 ■ よく洗浄した2インチφのサファイア基板(C面)
をサセプター4に載せる。 ■ 閉鎖チャンバー6内の空気を十分に排気してH2で
置換する。 ■ H2を反応ガス噴射管2と副噴射管3とから閉鎖チ
ャンバー6に流しながら、基板1温度を1150℃まで
上昇させ10分間保持する。 ■ その後、基板1の温度をゆっくりと550℃まで下
げる。 ■ 次に、上部の副噴射管3から水素と窒素とを、反応
ガス噴射管2からはアンモニアガスと水素とTMGとト
リメチルインジウム(TMI)ガスとを噴射する。 副噴射管3から噴射される水素の流量は5リットル/分
、窒素の流量は5リットル/分とする。 反応ガス噴射管2から噴射するアンモニアガスの流量は
5リットル/分、水素の流量は1リットル/分、TMG
ガスの流量は2,2X10−’モル/分、TMIガスの
流量は1.5X10−7モル/分とする。 この状態を120分続けて、サファイヤ基板1の表面に
、In−,5gGa・94Nの混晶膜を成長させる。 成長後、基板1を閉鎖チャンバー6から取り出し、膜厚
を観測した。その結果、2インチ基板1全面にわたって
、膜厚が2μm±10%のInGaNが成長されていた
。 この半導体結晶膜を使用して、フォトルミネッセンス測
定を室温で行うと、440nmの発光が観測されtら [従来法によるGaNの成長コ この発明の方法で得られた半導体結晶膜を従来品と比較
するために、下記の工程でサファイヤ基板の表面にGa
Nを成長させ總 成長装置には、第3図に示す構造のものを使用した。こ
の図に示す装置は、サファイヤ基板1の上に、基板1か
ら10mm離して、内径か8mmφの細い反応ガス噴射
管2を垂直に固定する。 ■ 洗浄してきれいな2インチφのサファイア基板1
(C面)を、サセプター4の上に載せる。 ■ ステンレス製の閉鎖チャンバー6を排気ポンプで排
気して、内部をH2で置換する。 ■ その後、H2ガスを、反応ガス噴射管2から閉鎖チ
ャンバー6に供給しながら、サセプター4を1150℃
まで上昇する。 ■ その後、この状態を10分間保持し、サファイア表
面の酸化膜を除去する。 ■ 次に、基板1の反応温度を1000℃まで下げて安
定するまで静置する。 ■ 続いて、反応ガス噴射管2から、アンモニアガスと
水素ガスとを供給する。 反応ガス噴射管が噴射するアンモニアガスの流量は5リ
ットル/分、水素ガスの流量は1リットル/分に調整し
、この状態で、温度が安定するまで待つ。 ■ その後、反応ガス噴射管2から、アンモニアと水素
ガスに加えて、TMGガスを噴射し始める。 TMGガスの流量は、2.7X10−5モル7分とする
。この状態で、成長が開始さね、30分間成長させる。 この成長過程において、サセプター4を5rpmで回転
させる。 成長後、基板1を閉鎖チャンバー6から取り出して膜厚
を観測すると、2インチφのサファイア基板1の中心部
に、約8mmφのGaNが7μm成長しており、それよ
り外側の領域はほとんど成長しなかった。 また、この方法は、1回の反応で閉鎖チャンバー6に設
けられた上部の石英窓が真っ黒になり、内部が見えなく
なっ九 さらに、この装置で続けて2回目の反応を行うと、サフ
ァイア基板1の中心8mmφの成長領域に多数Gaが付
着しており、このGaが付着しているところはGaNが
成長しておらす、非常に歩留が悪かった。
以上のように、この発明の半導体結晶膜の成長方法で、
サファイヤ基板の表面に半導体結晶膜を成長させると、
外径が2インチφのサファイア基板を使用して、その全
体にGaNを成長させる。 これに対して、従来の方法は、2インチφのサファイヤ
基板を使用するにもかかわらず、表面に成長させた半導
体結晶膜の有効面積は僅かに10mmφ以下にしかなら
ない。 この発明の方法は、2インチφのサファイア基板(0面
)の全面に、均一に結晶膜を成長でき、−度に大きな半
導体結晶膜を成長できて、工業用、産業用のメリットは
非常に大である。 さらに、この発明の方法で製造された半導体結晶膜は、
キャリア濃度が従来品に比較して1桁以上も少なく、ホ
ール移動度が5倍以上も大きく極めて高純度にできる特
長も実現する。 また、この発明の方法は、基板にガスを噴射する副噴射
管は、何度反応しても全く汚れなかった。 このため、副噴射管の外部に設けた赤外線放射温度計で
、基板の温度をモニターすることができる。 さらに、反応ガスを流す反応ガス噴射管をサセプターの
横に配設することが可能となるので、この温度がほとん
ど上昇せず、GaNの付着がほとんどなく、Gaメルト
が反応中に基板に落ちて歩留を低下させることがない。
サファイヤ基板の表面に半導体結晶膜を成長させると、
外径が2インチφのサファイア基板を使用して、その全
体にGaNを成長させる。 これに対して、従来の方法は、2インチφのサファイヤ
基板を使用するにもかかわらず、表面に成長させた半導
体結晶膜の有効面積は僅かに10mmφ以下にしかなら
ない。 この発明の方法は、2インチφのサファイア基板(0面
)の全面に、均一に結晶膜を成長でき、−度に大きな半
導体結晶膜を成長できて、工業用、産業用のメリットは
非常に大である。 さらに、この発明の方法で製造された半導体結晶膜は、
キャリア濃度が従来品に比較して1桁以上も少なく、ホ
ール移動度が5倍以上も大きく極めて高純度にできる特
長も実現する。 また、この発明の方法は、基板にガスを噴射する副噴射
管は、何度反応しても全く汚れなかった。 このため、副噴射管の外部に設けた赤外線放射温度計で
、基板の温度をモニターすることができる。 さらに、反応ガスを流す反応ガス噴射管をサセプターの
横に配設することが可能となるので、この温度がほとん
ど上昇せず、GaNの付着がほとんどなく、Gaメルト
が反応中に基板に落ちて歩留を低下させることがない。
第1図はこの発明の方法を示すガスの流動方向を示す側
面図、第2図はこの発明の方法に使用する半導体結晶膜
の成長装置の概略断面図、第3図ないし第6図は従来の
半導体結晶膜の成長装置の概略断面図である。 1・・・基板、 2・・・反応ガス噴射管、
2・・・副噴射管、 4・・・サセプター、5・
・・シャフト、 6・・・閉鎖チャンバー、7・
・・ヒータ、 8・・・排気口、12・・・放
射温度計。 第 1 図 押圧拡散ガス 第3図 第4図 第6図
面図、第2図はこの発明の方法に使用する半導体結晶膜
の成長装置の概略断面図、第3図ないし第6図は従来の
半導体結晶膜の成長装置の概略断面図である。 1・・・基板、 2・・・反応ガス噴射管、
2・・・副噴射管、 4・・・サセプター、5・
・・シャフト、 6・・・閉鎖チャンバー、7・
・・ヒータ、 8・・・排気口、12・・・放
射温度計。 第 1 図 押圧拡散ガス 第3図 第4図 第6図
Claims (1)
- (1)基板の表面に反応ガスを噴射して、加熱された基
板表面に半導体結晶膜を成長させる方法において、 基板の表面に、平行ないし傾斜して反応ガスを噴射する
と共に、基板に向かって押圧拡散ガスを噴射することを
特長とする半導体結晶膜の成長方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2288665A JP2628404B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | 半導体結晶膜の成長方法 |
US07/780,469 US5334277A (en) | 1990-10-25 | 1991-10-22 | Method of vapor-growing semiconductor crystal and apparatus for vapor-growing the same |
EP91118176A EP0482648B1 (en) | 1990-10-25 | 1991-10-24 | Method of vapour growing a semiconductor crystal |
DE69132911T DE69132911T2 (de) | 1990-10-25 | 1991-10-24 | Verfahren zur Dampfabscheidung eines Halbleiterkristalls |
US08/223,739 US5433169A (en) | 1990-10-25 | 1994-04-06 | Method of depositing a gallium nitride-based III-V group compound semiconductor crystal layer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2288665A JP2628404B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | 半導体結晶膜の成長方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04164895A true JPH04164895A (ja) | 1992-06-10 |
JP2628404B2 JP2628404B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=17733096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2288665A Expired - Lifetime JP2628404B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | 半導体結晶膜の成長方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2628404B2 (ja) |
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WO2022215670A1 (ja) | 2021-04-05 | 2022-10-13 | 東ソー株式会社 | 積層膜構造体及びその製造方法 |
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- 1990-10-25 JP JP2288665A patent/JP2628404B2/ja not_active Expired - Lifetime
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