JPH04162982A - TiNi合金のロウ付け - Google Patents
TiNi合金のロウ付けInfo
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- JPH04162982A JPH04162982A JP28644890A JP28644890A JPH04162982A JP H04162982 A JPH04162982 A JP H04162982A JP 28644890 A JP28644890 A JP 28644890A JP 28644890 A JP28644890 A JP 28644890A JP H04162982 A JPH04162982 A JP H04162982A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、TiNt合金のロウ付けに関する。より詳細
には、本発明は、例えば形状記憶特性を有するTiNj
合金をロウ付けするためのロウ材、フラックスおよびそ
れらを利用したT1Ni合金のロウ付け方法に関する。
には、本発明は、例えば形状記憶特性を有するTiNj
合金をロウ付けするためのロウ材、フラックスおよびそ
れらを利用したT1Ni合金のロウ付け方法に関する。
(従来の技術)
これまで、上述のような形状記憶特性を有するT1Ni
合金の接合は、接合対象物が金属間化合物であり、数%
の組成移動および不純物の混入があっただけでも、形状
記憶特性を発揮しな(なったりあるいは脆化するため、
さらには、表面に存在する強固な酸化皮膜のために、非
常に難しいとされてきた。したがって、従来その接合は
、 (i)溶融金属を作らない機械的方法(ねじ止め、
かしめ、引っ掛け)、および(ii)溶融金属を残さな
い溶融接合法(アブセラ[8接、フラッシュ溶接)のい
ずれかで行われてきた。
合金の接合は、接合対象物が金属間化合物であり、数%
の組成移動および不純物の混入があっただけでも、形状
記憶特性を発揮しな(なったりあるいは脆化するため、
さらには、表面に存在する強固な酸化皮膜のために、非
常に難しいとされてきた。したがって、従来その接合は
、 (i)溶融金属を作らない機械的方法(ねじ止め、
かしめ、引っ掛け)、および(ii)溶融金属を残さな
い溶融接合法(アブセラ[8接、フラッシュ溶接)のい
ずれかで行われてきた。
しかし、上述の各方法は以下のような問題点が存在する
。すなわち、 上記(i)の方法は取り付けのための加工、部品数の増
加によりコストアップとならざるを得なかった。
。すなわち、 上記(i)の方法は取り付けのための加工、部品数の増
加によりコストアップとならざるを得なかった。
(ii)の方法はNiTi合金の加工、被溶接物の形状
制限、心出し精度の点から精密な治具が必要となり高価
な接合法となっていた。
制限、心出し精度の点から精密な治具が必要となり高価
な接合法となっていた。
また、溶融金属を作らない接合方法としてロウ付けが考
えられ、一般にチタン合金のロウ付けに用いられるロウ
材の代表的なものは銀ロウであることから、市販されて
いる銀ロウを利用してロウ付けを行う試みも提案されて
いるが、大気中での接合は不可能で不活性ガス中または
真空中で実施する必要がある点で問題があり、使用に適
するロウ材およびフラックスは未だ市販されていない。
えられ、一般にチタン合金のロウ付けに用いられるロウ
材の代表的なものは銀ロウであることから、市販されて
いる銀ロウを利用してロウ付けを行う試みも提案されて
いるが、大気中での接合は不可能で不活性ガス中または
真空中で実施する必要がある点で問題があり、使用に適
するロウ材およびフラックスは未だ市販されていない。
(発明が解決しようとする課題)
ところで、形状記憶合金としてのT1Ni合金を例にと
ると、その非溶融接合技術が確立されたとすると、これ
まで不可能と考えられてきた異種材料との接合や複合化
という一層広範囲の応用への展開が可能となり、特にロ
ウ付けのように比較的高い温度での接合が可能となれば
、接合組み立て後に形状記憶処理を行うことができるな
ど、その優位性は顕著である。
ると、その非溶融接合技術が確立されたとすると、これ
まで不可能と考えられてきた異種材料との接合や複合化
という一層広範囲の応用への展開が可能となり、特にロ
ウ付けのように比較的高い温度での接合が可能となれば
、接合組み立て後に形状記憶処理を行うことができるな
ど、その優位性は顕著である。
本発明は、これらの問題点を解決し、T1Ni合金、特
に形状記憶合金として多用されるTjNi合金の用途を
拡大する上で必要なTiNt合金接合用のロウ材、フラ
ックスおよびその接合方法を提供することを目的として
いる。
に形状記憶合金として多用されるTjNi合金の用途を
拡大する上で必要なTiNt合金接合用のロウ材、フラ
ックスおよびその接合方法を提供することを目的として
いる。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明者は鋭意研究を重ねた
結果、接合の対象となるT1Ni合金が金属間化合物で
ある点に鑑み、その合金組成に著しい影響を与えないロ
ウ合金組成とフラックス組成との組合せを解明、次のよ
うな知見を得て本発明を完成するに至った。
結果、接合の対象となるT1Ni合金が金属間化合物で
ある点に鑑み、その合金組成に著しい影響を与えないロ
ウ合金組成とフラックス組成との組合せを解明、次のよ
うな知見を得て本発明を完成するに至った。
■これまでに開発されたTiロウ付け用フラックス(第
1表中のNo、1,2フラツクス)を用い、市販の銀ロ
ウを用いてロウ付を試みたが、ロウの拡がりは全(見ら
れなかった。そこで、kl、2のフラックスを基本にし
て、第1表に示した隘3以下15種類のフラックスを試
作したところ、AgCl−LiC1系においてKFおよ
び/またはLiPが含有されることにより最適フラック
スが得られることを見い出した。なお、溶融ロウと溶融
フラックスの置換が十分でないことから、ロウ付作業を
二回に分けて行うことに着目し一種の予備フラックス処
理を採用することにより、大気中でも一層効果的なロウ
付けが可能になることを知った。
1表中のNo、1,2フラツクス)を用い、市販の銀ロ
ウを用いてロウ付を試みたが、ロウの拡がりは全(見ら
れなかった。そこで、kl、2のフラックスを基本にし
て、第1表に示した隘3以下15種類のフラックスを試
作したところ、AgCl−LiC1系においてKFおよ
び/またはLiPが含有されることにより最適フラック
スが得られることを見い出した。なお、溶融ロウと溶融
フラックスの置換が十分でないことから、ロウ付作業を
二回に分けて行うことに着目し一種の予備フラックス処
理を採用することにより、大気中でも一層効果的なロウ
付けが可能になることを知った。
■その際、最初に用いるフラックスとして、へgc1−
KF−LiC1系のスラックスをまず塗布してからNi
あるいはTi含有のロウ合金を用いて予備フラックス処
理を行い、その終了後慣用の銀ロウ行用フラックスを塗
布してからさらに加熱を続はロウ付けを完了するのであ
る。
KF−LiC1系のスラックスをまず塗布してからNi
あるいはTi含有のロウ合金を用いて予備フラックス処
理を行い、その終了後慣用の銀ロウ行用フラックスを塗
布してからさらに加熱を続はロウ付けを完了するのであ
る。
■ロウ材としては市販の銀ロウに比較して亜鉛添加量を
抑えることにより、またNiまたはTiを配合すると第
1回目のロウ付け温度が変化してもそれによって破断強
度がバラ゛ンクことがなくなり、むしろさらに破断強度
が上昇して、効果的なロウ付けが可能になることをも知
った。
抑えることにより、またNiまたはTiを配合すると第
1回目のロウ付け温度が変化してもそれによって破断強
度がバラ゛ンクことがなくなり、むしろさらに破断強度
が上昇して、効果的なロウ付けが可能になることをも知
った。
かくして、本発明は、重量割合で、Ag: 55〜60
%、Cu:20〜30%およびSn:1〜10%から成
り、さらに必要によりNi :2〜3%および/または
Ti:2〜3%を加えたり、および/またはさらにおよ
びZn:0〜15%に制限した組成よりなるNi’ri
合金用コウ材である。
%、Cu:20〜30%およびSn:1〜10%から成
り、さらに必要によりNi :2〜3%および/または
Ti:2〜3%を加えたり、および/またはさらにおよ
びZn:0〜15%に制限した組成よりなるNi’ri
合金用コウ材である。
別の面からは、本発明は、重量割合で、AgCl:10
〜60%、KFおよび/またはLiF:10〜60%、
LiC1:40〜80%の組成を有するNiTi合金の
ロウ付け用フラックスである。
〜60%、KFおよび/またはLiF:10〜60%、
LiC1:40〜80%の組成を有するNiTi合金の
ロウ付け用フラックスである。
本発明は、さらに別の面からは、重量割合で、AgCl
: 10〜60%、KF(LiF) :10〜60%、
LtCl: 40〜80%の組成を有するフラックスを
適用するとともに前述の組成のロウを載置しロウ材の液
相線温度より150〜250℃高い温度に保持し、Ni
Ti上にロウを付け、ロウ上のスラグを除去した後、例
えば市販銀ロウ用フラックスを用いて、800〜900
℃の温度範囲で接合するロウ付け方法である。
: 10〜60%、KF(LiF) :10〜60%、
LtCl: 40〜80%の組成を有するフラックスを
適用するとともに前述の組成のロウを載置しロウ材の液
相線温度より150〜250℃高い温度に保持し、Ni
Ti上にロウを付け、ロウ上のスラグを除去した後、例
えば市販銀ロウ用フラックスを用いて、800〜900
℃の温度範囲で接合するロウ付け方法である。
(作用)
本発明の構成と作用を説明する。なお、以下において%
は特にことわりがない限り重量%である。
は特にことわりがない限り重量%である。
本発明にがかるロウ合金においてその組成を上述のよう
に限定した理由を説明する。
に限定した理由を説明する。
Ag=
銀はチタンに対して濡れが良く、へg−Ti間の金属間
化合物は延性に冨み継手が比較的脆くないという利点が
ある。接合すべきTtNi合金の組成を実質上変更しな
いために、Ag量は55〜60%に制限すCu: 銅は融点下降剤として使用される。20%未満であると
、その効果が十分でなく、一方30%超であると融点が
過度に低下してしまうため、本発明にあってCu配合量
は20〜30%に制限する。
化合物は延性に冨み継手が比較的脆くないという利点が
ある。接合すべきTtNi合金の組成を実質上変更しな
いために、Ag量は55〜60%に制限すCu: 銅は融点下降剤として使用される。20%未満であると
、その効果が十分でなく、一方30%超であると融点が
過度に低下してしまうため、本発明にあってCu配合量
は20〜30%に制限する。
Sn:
錫はロウの融点下降剤として、また拡がり性を向上させ
る目的のため1〜10%配合するがその範囲を外れると
、ロウ材が脆くなる。
る目的のため1〜10%配合するがその範囲を外れると
、ロウ材が脆くなる。
Ni、、Ti:
ニッケルおよびチタンは、母材に含まれるのと同じ成分
の金属であるため、ロウ材と母材との反応を促進させ、
濡れ性を向上させる役割がある。
の金属であるため、ロウ材と母材との反応を促進させ、
濡れ性を向上させる役割がある。
特に、2〜3%のニッケルまたはTiを添加することに
より、継手を脆くする銅の害を防ぐ役割もある。
より、継手を脆くする銅の害を防ぐ役割もある。
zn:
従来の銀ロウ材にあっては、亜鉛の配合は必須であった
が、本発明にあっては、亜鉛の多量の添加はロウの融点
が降下しすぎることおよびロウが脆くなるために、Zn
を配合する場合にあっても15%以下に制限する。
が、本発明にあっては、亜鉛の多量の添加はロウの融点
が降下しすぎることおよびロウが脆くなるために、Zn
を配合する場合にあっても15%以下に制限する。
次に、フラックス組成を限定した理由を説明する。
大気中のロウ付けでは、酸化、窒化により濡れが妨げら
れるために、通常、フラックスを用いる。
れるために、通常、フラックスを用いる。
フラックスは、ロウ接性を良くするために使用し、その
作用としては、固体表面の清浄や酸化物の除去などが挙
げられる。また、ロウ材と母材の表面を覆うため、その
表面張力が界面張力となって減少しロウ材の広がりを助
長する。
作用としては、固体表面の清浄や酸化物の除去などが挙
げられる。また、ロウ材と母材の表面を覆うため、その
表面張力が界面張力となって減少しロウ材の広がりを助
長する。
本発明にあっては、Tiおよびその合金のロウ付けに適
用するフラックスとして市販のフラックスに多く含まれ
るKCI 、、LiF 、 NaClを排除して通常そ
れらに含まれていないAgClやLiClを加えたこと
を特徴とする。
用するフラックスとして市販のフラックスに多く含まれ
るKCI 、、LiF 、 NaClを排除して通常そ
れらに含まれていないAgClやLiClを加えたこと
を特徴とする。
LiClはロウの広がりを確保するために40〜80%
配合する。
配合する。
KFおよび/またはLiPはロウの広がりをさらに促進
するために配合するものであって、合計量で10〜60
%の割合で配合することにより所期の効果が得られる。
するために配合するものであって、合計量で10〜60
%の割合で配合することにより所期の効果が得られる。
AgClは溶融ロウの界面張力を減少させるために配合
するもので、10%未満ではその効果が十分でなく、一
方60%を趙えると、相対的にLiC1やKFなとの量
が少なくなり、酸化物の除去能が小さくなるため、本発
明にあっては10〜60%に限定する。
するもので、10%未満ではその効果が十分でなく、一
方60%を趙えると、相対的にLiC1やKFなとの量
が少なくなり、酸化物の除去能が小さくなるため、本発
明にあっては10〜60%に限定する。
本発明にかかるT1Ni合金のロウ付けは、前述のロウ
材を用いることにより、例えば真空中で行うこともでき
るが、実用的には予備フラックス処理を行うことによっ
て大気中で行うのが好ましい。
材を用いることにより、例えば真空中で行うこともでき
るが、実用的には予備フラックス処理を行うことによっ
て大気中で行うのが好ましい。
すなわち、接合すべき部材のうち少な(ともTiN4合
金製の部材の接合面にフラックスを塗布し、接合面上に
ロウ材を載置させてから加熱して接合面にロウ材の層を
密着させる。このときロウ材表面に一部スラグが残留す
るため、例えば、ワイヤブラシなどを用いて機械的に適
宜除去する。このようにして用意した接合面に対し汎用
の銀ロウ併用フランクスを塗布してから両接合面を例え
ば突き合わせや重ね合わせるなどして密着させてから加
熱することによってロウ付けを完了する。
金製の部材の接合面にフラックスを塗布し、接合面上に
ロウ材を載置させてから加熱して接合面にロウ材の層を
密着させる。このときロウ材表面に一部スラグが残留す
るため、例えば、ワイヤブラシなどを用いて機械的に適
宜除去する。このようにして用意した接合面に対し汎用
の銀ロウ併用フランクスを塗布してから両接合面を例え
ば突き合わせや重ね合わせるなどして密着させてから加
熱することによってロウ付けを完了する。
なお、接合部材のうちT1Ni合金製でない部材の接合
面は場合によっては予備フラックス処理は必要としない
。
面は場合によっては予備フラックス処理は必要としない
。
前述のフラックスによる予備処理によるロウ材の接合を
行うのは、ロウの流れを確保するためであり、そのため
にはロウ材の液相線温度より150〜250 ℃高い温
度に保持する。保持温度が液相線温度より150℃高い
温度より低いと、十分なロウの広がりを確保できず、ま
たその予備接合温度が上記範囲より高すぎるとフラック
スの活性が失われてしまうため、保持温度は液相線温度
より150〜250℃の温度範囲とする。
行うのは、ロウの流れを確保するためであり、そのため
にはロウ材の液相線温度より150〜250 ℃高い温
度に保持する。保持温度が液相線温度より150℃高い
温度より低いと、十分なロウの広がりを確保できず、ま
たその予備接合温度が上記範囲より高すぎるとフラック
スの活性が失われてしまうため、保持温度は液相線温度
より150〜250℃の温度範囲とする。
かかる予備フラックス処理に続いて仕上げフラックス処
理を行うが、このとき使用するフラックスは従来より一
般の金属に用いられてきた汎用の銀ロウ付け用のフラッ
クスを使用すればよい。
理を行うが、このとき使用するフラックスは従来より一
般の金属に用いられてきた汎用の銀ロウ付け用のフラッ
クスを使用すればよい。
かかる汎用のフラックスを使用する理由は、予備フラッ
クス処理に用いたフラ・ンクスはロウとの置換が悪いた
めにロウ表面にスラグが残留しやすいことから、予備処
理後、ワイヤブラシ掛けなどの機械的手段でスラグを除
去した後ロウ表面の酸化物を除去し、接合強度を高める
ためである。
クス処理に用いたフラ・ンクスはロウとの置換が悪いた
めにロウ表面にスラグが残留しやすいことから、予備処
理後、ワイヤブラシ掛けなどの機械的手段でスラグを除
去した後ロウ表面の酸化物を除去し、接合強度を高める
ためである。
仕上げフラックス処理の温度は800〜900℃である
。
。
次に、本発明をその実施例によってさらに具体的に説明
する。
する。
実施例1
研磨洗浄した44@t%Ti−5ht%NiのT1Ni
合金板上に、20mgの市販銀ロウ(第2表のロウ合金
NO,1)を置くと共にT1Ni合金板全面に第1表に
示す市販フラックス覧1.2を塗布し、大気中で730
℃まで加熱し冷却後スラグを除去しその広がり面積を
測定した。広がり面積はゼロであった。
合金板上に、20mgの市販銀ロウ(第2表のロウ合金
NO,1)を置くと共にT1Ni合金板全面に第1表に
示す市販フラックス覧1.2を塗布し、大気中で730
℃まで加熱し冷却後スラグを除去しその広がり面積を
測定した。広がり面積はゼロであった。
そのため、フラックス阻1.2に多く含まれているKC
I 、、LiF 、 NaC1を減らし、含まれていな
いLiClを加えたフランクスフ!13のフラックスで
同様の試験を行ったところ、少量の広がりが確認された
。
I 、、LiF 、 NaC1を減らし、含まれていな
いLiClを加えたフランクスフ!13のフラックスで
同様の試験を行ったところ、少量の広がりが確認された
。
これらの結果、LtClの存在が、効果のある可能性が
分かったのでLiC1量を徐々に増加したフラックス覧
5〜8を用いて同し試験を行った。しかし、その結果、
広がりは認められなかった。
分かったのでLiC1量を徐々に増加したフラックス覧
5〜8を用いて同し試験を行った。しかし、その結果、
広がりは認められなかった。
それ故LiC1は必須組成である可能性のあるもののK
CI 、 LiF 、 NaC1がロウの広がりに悪影
響を与えていると考え、これらを無くしたフラックス隘
9で試験を行ったところ7.18mm2の広がりを得た
。
CI 、 LiF 、 NaC1がロウの広がりに悪影
響を与えていると考え、これらを無くしたフラックス隘
9で試験を行ったところ7.18mm2の広がりを得た
。
この後、Nα10〜17までAgCl、KF、 LiC
lを中心に組成を変化させ同じ試験を行った。ロウの広
がりはN011が69.77m*zと最大の広カリヲ示
シタ。陥、10および11に113〜15では十分な広
がりを得ることができなかったため、AgCl,KF、
LiC1の三種またはIFと同じフッ化物であるLi
Fを用いなければ広い広がりは得られないことが判明し
た。
lを中心に組成を変化させ同じ試験を行った。ロウの広
がりはN011が69.77m*zと最大の広カリヲ示
シタ。陥、10および11に113〜15では十分な広
がりを得ることができなかったため、AgCl,KF、
LiC1の三種またはIFと同じフッ化物であるLi
Fを用いなければ広い広がりは得られないことが判明し
た。
これらの結果に基づいてフランクスフ11を改善すべく
一連の同様の試験で行ったところAgClが10〜60
−t%、KFおよび/またはLiFが合計量で10〜6
0−t%、そしてLiC1が40〜80%含まれたフラ
ックスが7iNt合金のロウ付げに非常に有効であるこ
とが判明した。
一連の同様の試験で行ったところAgClが10〜60
−t%、KFおよび/またはLiFが合計量で10〜6
0−t%、そしてLiC1が40〜80%含まれたフラ
ックスが7iNt合金のロウ付げに非常に有効であるこ
とが判明した。
実施例2
第1表のNctllの組成を有するフラックスを用いて
、第2表の覧1〜6のロウ材広がり試験を行った。
、第2表の覧1〜6のロウ材広がり試験を行った。
ロウ材10mgを研磨洗浄した44−t%Ti−56w
t%NiのT1Ni合金板上に置くと共にこのT1Ni
合金板全面に前記フラックスを塗布し、大気中で830
℃まで加熱し冷却後、ワイヤブラシ掛けによってスラグ
を除去し、その広がり面積を測定した。
t%NiのT1Ni合金板上に置くと共にこのT1Ni
合金板全面に前記フラックスを塗布し、大気中で830
℃まで加熱し冷却後、ワイヤブラシ掛けによってスラグ
を除去し、その広がり面積を測定した。
各ロウ共充分広い面積に広がっていた。これらはいずれ
も大気中で行った。
も大気中で行った。
次に、上記方法により温度を変えてロウを付けた後、ワ
イヤブラシ掛けによってスラグを除去し、市販の汎用銀
ロウ付け用フラックスを塗り、両接合面を突き合わせて
500gの荷重を付与しながら、850″Cで接合を行
つた。ここに市販の銀ロウ付け用フラックスを用いたの
は、随11のフラックスはロウとの置換が悪く、接合面
にスラグが残るためである。
イヤブラシ掛けによってスラグを除去し、市販の汎用銀
ロウ付け用フラックスを塗り、両接合面を突き合わせて
500gの荷重を付与しながら、850″Cで接合を行
つた。ここに市販の銀ロウ付け用フラックスを用いたの
は、随11のフラックスはロウとの置換が悪く、接合面
にスラグが残るためである。
これらを室温で引っ張って、剪断試験した結果を第3表
に示す。
に示す。
NiおよびTiを含有するロウを用いた方が、高破断応
力を示し、継手強度の同上にNiおよびTiの添加が有
用であるといえる。亜鉛を含有しないロウ材を用いた継
手の方が、初めのロウを付ける温度が変化しても破断強
度は大きく変化せず、充分高い強度が得られた。
力を示し、継手強度の同上にNiおよびTiの添加が有
用であるといえる。亜鉛を含有しないロウ材を用いた継
手の方が、初めのロウを付ける温度が変化しても破断強
度は大きく変化せず、充分高い強度が得られた。
また最大剪断強度の得られた温度は各々のロウ材の液相
線より150〜250℃高い温度範囲にあった。
線より150〜250℃高い温度範囲にあった。
また、ロウを付ける際の各々の温度での保持時間は好ま
しくは3分までで充分な剪断強度が得られるが、それを
超えた高温度では十分な剪断強度は得られなかった。
しくは3分までで充分な剪断強度が得られるが、それを
超えた高温度では十分な剪断強度は得られなかった。
第1表 フラックス組成及び広がり面積第3表 剪断強
度 (kgf/mm2)(発明の効果) 本発明は、以上説明したように構成されているから、本
発明のTi〜i合金用のロウ、フラックスを用いれば点
・線・面状のいかんを問わず、大気中で行える安価で確
実な接合が可能となり、ロウを付ける温度および接合温
度は形状記憶合金の形状記憶熱処理温度より高いからロ
ウ付け後形状記憶熱処理も可能であり、これまでより複
雑な形状物の作成も可能となるため産業1益するところ
極めて大である。
度 (kgf/mm2)(発明の効果) 本発明は、以上説明したように構成されているから、本
発明のTi〜i合金用のロウ、フラックスを用いれば点
・線・面状のいかんを問わず、大気中で行える安価で確
実な接合が可能となり、ロウを付ける温度および接合温
度は形状記憶合金の形状記憶熱処理温度より高いからロ
ウ付け後形状記憶熱処理も可能であり、これまでより複
雑な形状物の作成も可能となるため産業1益するところ
極めて大である。
出願人 日本ステンレス株式会社
渡 辺 健 彦
代理人 弁理士 広 瀬 章 −
Claims (6)
- (1)重量割合で、 Ag:55〜60%、Cu:20〜30%、Sn:1〜
10% から成る合金組成を有するNiTi合金用ロウ材。 - (2)重量割合で、さらに Ni:2〜3%および/またはTi:2〜3%をさらに
含む請求項1記載のNiTi合金用ロウ材。 - (3)請求項1または2記載のNiTi合金用ロウ材で
あって、Zn:15%以下に制限したNiTi合金用ロ
ウ材。 - (4)重量割合で、 AgCl:10〜60%、 KFおよび/またはLiF:10〜60%、およびLi
Cl:40〜80% の組成を有するNiTi合金のロウ付け用フラックス。 - (5)ロウ付けすべきNiTi合金部材上にフラックス
を適用し、ロウ付けするとともに、ロウ上のスラグを除
去した後にさらにフラックスを適用して大気下で行うN
iTi合金のロウ付け方法。 - (6)ロウ付けすべきNiTi合金部材上に請求項4記
載のフラックスを適用するとともに請求項1ないし3の
いずれかに記載のロウ材を載せ、該ロウ材の液相線温度
より150〜250℃高い温度に保持して前記NiTi
合金部材上にロウを付け、ロウ上のスラグを除去した後
、市販の汎用銀ロウ付け用フラックスを塗布して、80
0〜900℃の温度範囲で接合することを特徴とするN
iTi合金のロウ付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28644890A JPH04162982A (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | TiNi合金のロウ付け |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28644890A JPH04162982A (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | TiNi合金のロウ付け |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04162982A true JPH04162982A (ja) | 1992-06-08 |
Family
ID=17704518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28644890A Pending JPH04162982A (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | TiNi合金のロウ付け |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04162982A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0642876A1 (en) * | 1993-09-03 | 1995-03-15 | Cook Incorporated | Bonding to nickel-titanium alloy |
US6659329B1 (en) * | 1999-04-16 | 2003-12-09 | Edison Welding Institute, Inc | Soldering alloy |
KR100415428B1 (ko) * | 2001-05-29 | 2004-01-16 | 주판중 | 다이플레이트 접합방법 |
JP2011079003A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Nichirin Co Ltd | めっき処理製品のろう付方法 |
CN102152017A (zh) * | 2011-02-14 | 2011-08-17 | 吉林大学 | 一种TiNi形状记忆合金与奥氏体不锈钢异种材料连接方法 |
CN104057212A (zh) * | 2014-07-01 | 2014-09-24 | 张家港市佳晟机械有限公司 | 一种高性能银基钎料 |
CN107214437A (zh) * | 2017-07-31 | 2017-09-29 | 安徽华众焊业有限公司 | 一种无铟无镉的银基钎料 |
CN107234369A (zh) * | 2017-07-31 | 2017-10-10 | 安徽华众焊业有限公司 | 一种高温无铜银基钎料 |
CN111349813A (zh) * | 2020-03-27 | 2020-06-30 | 西安工业大学 | 一种智能驱动的m50基自润滑材料及其制备方法 |
-
1990
- 1990-10-24 JP JP28644890A patent/JPH04162982A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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