JPH0415852Y2 - - Google Patents

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JPH0415852Y2
JPH0415852Y2 JP1984011926U JP1192684U JPH0415852Y2 JP H0415852 Y2 JPH0415852 Y2 JP H0415852Y2 JP 1984011926 U JP1984011926 U JP 1984011926U JP 1192684 U JP1192684 U JP 1192684U JP H0415852 Y2 JPH0415852 Y2 JP H0415852Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、固定ユニツトと移動ユニツトから
なる開閉式建物に関し、特に移動ユニツトの足部
の構造に関するものである。
[従来の技術] 従来、第1図及び第2図に示すように開閉式建
物が知られている。
この開閉式建物は、固定ユニツト1,6及び移
動ユニツト2,3,4,5からなる複数のユニツ
トが入れ子式に構成され、移動ユニツト2,3,
4,5の足部に、ユニツトの設置面に敷設された
レール8の上面に当接して走行する走行車輪7
と、レール8の側面に当接して走行するサイドロ
ーラ12とを設け、移動ユニツト2,3,4,5
をレール8に沿つて移動させることにより、ユニ
ツトの内部施設を屋外型或い屋内型に変化させる
ことができる。
移動ユニツト2,3,4,5は、晴天の日に
は、例えば、移動ユニツト2,3を右方の固定ユ
ニツト1に移動ユニツト4,5を左方の固定ユニ
ツト6に、順次移動して内部を開放し、内部施設
であるプール、テニスコート等の運動施設を明る
い太陽と新鮮な空気に触れさせることができる。
一方、雨天の日には、それまで左右端或は何れ
かの端に移動していた移動ユニツト2,3,4,
5を、中央側或は反対側に順次移動復帰させるこ
とで、容易に内部施設を屋内型に早変りさせるこ
とが可能となる。
このため、開閉式建物は、全天候型の施設とし
て十分活用できるものである。
ところで、これら移動ユニツト2,3,4,5
の移動は、各移動ユニツト2,3,4,5の足部
に形成されたサドル部に回転自在に取り付けられ
ている走行車輪7がレール8上を走行することに
より行なわれるが、走行の際に各移動ユニツト
2,3,4,5が左右方向に揺れるので、揺れを
防止する必要があつた。
この揺れを防止するには、第3図に示すよう
に、各移動ユニツト2,3,4,5の走行時、レ
ール受台10に載置されてユニツトの設置面9か
ら突出する矩形状断面のレール8の両側面に、走
行時の左右方向の揺れを防止するイサドローラ1
2をそれそれ摺動自在に当接させることにより、
各移動ユニツト2,3,4,5の移動時における
揺れを防止していた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、サイドローラ12は、一箇所で
二個が対になつてレール8の両側から挟み込む構
造をしているため、一対のサイドローラ12,1
2及び走行車輪7を同一サドル部内に収めるのは
なかなか困難であり、サドル部を含め足部そのも
のの大型化が避けられない。
従つて、場合によつては各移動ユニツト2,
3,4,5の重量増加及び施設内の有効容積の減
少をきたしてしまうという問題点があつた。
更に、レール8がユニツトの設置面9から突出
しているため、施設利用者がレール8に足を引つ
掛けてしまう虞や、レール8の表面が錆びた際は
美観面において好ましくないという問題点もあつ
た。
この考案は、上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、サドル部を含
め足部そのものの大型化を阻止して、移動ユニツ
トの壁を薄くし重量を軽くすると共に施設内の有
効容積の減少をきたすことなく、更に、レールの
ユニツトの設置面からの突出を防止して、施設利
用者の安全性の向上を図り、レールが錆びたとし
ても美観を損なうことのない開閉式建物を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための、この考案に係る開
閉式建物は、固定ユニツト及び移動ユニツトから
なる複数のユニツトが入れ子式に構成され、前記
移動ユニツトの足部に、前記ユニツトの設置面に
敷設されたレールの上面に当接して走行する走行
車輪と、前記レールの側面に当接して走行するサ
イドローラとを設け、前記移動ユニツトを前記レ
ールに沿つて移動させることにより、前記ユニツ
トの内部施設を屋外型或は屋内型に変化させる開
閉式建物において、前記走行車輪と前記サイドロ
ーラとを同一軌跡上に配置すると共に、前記走行
車輪が当接し走行する底面部と、前記サイドロー
ラが当接し走行する側面部とを有する溝部が形成
されたレールを、前記設置面に埋設したことを特
徴としている。
[実施例] 以下、この考案に係る開閉式建物の実施例を図
面を参考にしつつ説明する。
第4図〜第6図は、この考案の一実施例を示す
図面である。なお、従来と共通の構成要素に関し
ては同一の番号を付して説明している。
この開閉式建物は、固定ユニツト1,6及び移
動ユニツト2,3,4,5からなる複数のユニツ
トが入れ子式に構成されており、移動ユニツト
2,3,4,5を後述するレール29に沿つて移
動させることにより、ユニツトの内部施設を外部
に露出させた屋外型或は内部に収容した屋内型に
変化させることができる。
第4図は、移動ユニツト2,3,4,5の足部
(脚部)13を示したものであり、足部13は、
外壁14と内壁15により両側面が被われてい
る。
そして、それぞれの移動ユニツト2,3,4,
5を支持する支柱16,17,18の下端には、
サドル19が固設されており、サドル19には、
走行車輪20,21,22がボルト23及びナツ
ト24で回転自在に軸支されている。
なお、移動ユニツト2,3,4,5には、それ
ぞれ三個の走行車輪20,21,22が取り付け
られているが、これに限らず走行車輪の数は任意
に設定できる。
ユニツトの両端の支柱16,18の下方に取り
付けられた走行車輪20,22の近傍には、それ
ぞれ一個のサイドローラ25,28が設けられ、
ユニツトの真中の支柱17の下方の取り付けられ
た走行車輪21の近傍には、2個のサイドローラ
26,27が設けられている。
各サイドローラ25,26,27,28は、上
下二本の桟31に保持された軸部32下端に回動
自在に取り付けられており、後述する溝部30d
内に両側面部30b,30bとの間に若干間隙を
有して位置している。
これらサイドローラ25と走行車輪20と、同
一軌跡上に配置されており、同様に、サイドロー
ラ26と走行車輪21、サイドローラ27,28
と走行車輪22も、それぞれ同一軌跡上に配置さ
れている。
そして、各走行車輪20,21,22は、後述
するレールカバー30の底面部30aに当接して
走行し、各サイドローラ25,26,27,28
は、後述するレールカバー30の側面部30bに
当接して走行する。
このとき、各サイドローラ25,26,27,
28は、各移動ユニツト2,3,4,5の走行状
態に応じて、両側面部30b,30bの何れか一
方に当接しつつ転動する。
また、レール29は、レールカバー30と支持
部材40から形成されており、レール29の一部
を構成する溝部30dの底面は、レールカバー3
0の底面部30aにより、レール29の一部を構
成する溝部30dの側面は、レールカバー30の
側面部30bにより、それぞれ形成されている。
更に、レールカバー30は、ステンレス、プラ
スチツク等の錆びない材料で製作されており、こ
のレールカバー30、支持部材40及びこの支持
部材40を固定する梁34は、コンクリート等で
ユニツト設置面である床面35に埋設されてい
る。
なお、36はコンクリートの付着を良くするた
めのスラブ止めであり、支持部材40の下面に適
宜間隔をあけて固設されている。
第7図は、この考案の変形例を示すもので、屋
上に埋設されたレール29を移動ユニツト2,
3,4,5が走行する場合のものである。
この場合、レールカバー30の両側に設けられ
た鍔部30cが床面35の表面に突出させられて
おり、この鍔部30cが折り返して床面35上に
固定されていることにより、雨水かモルタル37
内に浸透するのが防止される。
そして、モルタル37の下部には、更に防水層
38(例えばコールタール)が設けられ防水が完
全にされている。なお、レール29及びレール2
9を固定する梁34は、同様にコンクリート39
によつて床面35の内面に埋設されている。
次に、上記構成を有する開閉式建物の作用を説
明する。
各移動ユニツト2,3,4,5の移動により、
雨天の日には内部施設が閉鎖され、晴天の日には
逆に内部施設が開放される。
この際、各走行車輪20,21,22及び各サ
イドローラ25,26,27,28は、溝部30
d内を走行し、各サイドローラ25,26,2
7,28が、各移動ユニツト2,3,4,5の走
行状態に応じて、両側面部30b,30bの何れ
か一方に当接しつつ転動することにより、各移動
ユニツト2,3,4,5の左右方向が揺れが防止
される。
また、レール29の上部に設けられたステンレ
ス製のレールカバー30により、床面35上の溝
部30dからの雨水は直接レール29にかかるこ
とがなく、レール29が錆びるのを防止すること
ができる。
更に、第7図の場合は、ステンレスカバー30
の鍔部30cが床面35上に折り曲げられてお
り、かつモルタル37とコンクリート39の境界
には防水層38が設けられているので、雨水が床
面35の表面から屋上の内部に浸透するのを防止
することができる。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案に係る開閉式建
物は、固定ユニツト及び移動ユニツトからなる複
数のユニツトが入れ予式に構成され、前記移動ユ
ニツトの足部に、前記ユニツトの設置面に敷設さ
れたレールの上面に当接して走行する走行車輪
と、前記レールの側面に当接して走行するサイド
ローラとを設け、前記移動ユニツトを前記レール
に沿つて移動させることにより、前記ユニツトの
内部施設を屋外型或は屋内型に変化させる開閉式
建物において、前記走行車輪と前記サイドローラ
とを同一軌跡上に配置すると共に、前記走行車輪
が当接し走行する底面部と、前記サイドローラと
が当接し走行する側面部とを有する溝部が形成さ
れたレールを、前記設置面に埋設したことを特徴
としている。
このため、サドル部を含め足部そのものの大型
化を阻止することができ、移動ユニツトの壁を薄
くして重量を軽くすると共に施設内の有効容積の
減少をきたすことがない。
更に、レールのユニツトの設置面からの突出が
防止されて、施設利用者の安全性の向上が図ら
れ、例えレールが錆びたとしても美観を損なうこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る両開き開閉式建物を
示した斜視図である。第2図は、片開き開閉式建
物を示した斜視図である。第3図は、二個のサイ
ドローラが矩形状のレールの両側面にそれぞれ当
接している状態を示す従来の移動ユニツト足部の
断面図である。第4図は、走行車輪とサイドロー
ラがレールに係合している状態を示すこの考案に
係る移動ユニツト足部の正面図である。第5図
は、第4図の−線に沿う断面図である。第6
図は、第4図の−線に沿う断面図である。第
7図は、この考案に係る床面を屋上に利用した場
合の変形例の断面図である。 1,6……固定ユニツト、2,3,4,5……
移動ユニツト、13……足部、20,21,22
……走行車輪、25,26,27,28……サイ
ドローラ、29……レール、30a……底面部、
30b……側面部、30d……溝部、35……床
面(設置面)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定ユニツト及び移動ユニツトからなる複数の
    ユニツトが入れ子式に構成され、前記移動ユニツ
    トの足部に、前記ユニツトの設置面に敷設された
    レールの上面に当接して走行する走行車輪と、前
    記レールの側面に当接して走行するサイドローラ
    とを設け、前記移動ユニツトを前記レールに沿つ
    て移動させることにより、前記ユニツトの内部施
    設を屋外型或は屋内型に変化させる開閉式建物に
    おいて、 前記走行車輪と前記サイドローラとを同一軌跡
    上に配置すると共に、前記走行車輪が当接し走行
    する底面部と、前記サイドローラが当接し走行す
    る側面部とを有する溝部が形成されたレールを、
    前記設置面に埋設したことを特徴とする開閉式建
    物。
JP1192684U 1984-01-31 1984-01-31 開閉式建物 Granted JPS60124406U (ja)

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JP1192684U JPS60124406U (ja) 1984-01-31 1984-01-31 開閉式建物

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JPS60124406U JPS60124406U (ja) 1985-08-22
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4175361A (en) * 1977-10-13 1979-11-27 Kiyomitsu Tanaka Openable canopy housing
JPS56148405A (en) * 1980-04-18 1981-11-17 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Rolling mill

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS56148405A (en) * 1980-04-18 1981-11-17 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Rolling mill

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JPS60124406U (ja) 1985-08-22

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