JPH0415773Y2 - - Google Patents

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JPH0415773Y2
JPH0415773Y2 JP1987115358U JP11535887U JPH0415773Y2 JP H0415773 Y2 JPH0415773 Y2 JP H0415773Y2 JP 1987115358 U JP1987115358 U JP 1987115358U JP 11535887 U JP11535887 U JP 11535887U JP H0415773 Y2 JPH0415773 Y2 JP H0415773Y2
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asphalt
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pressure
mixture
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は道路舗装材であるアスフアルト混合物
を貯蔵するアスフアルト混合物貯蔵容器に関する
ものである。 [従来の技術] 道路用舗装材として用いられるアスフアルト混
合物は、酸素を含む空気に曝されると酸素による
酸化の傾向を有し硬化することが知られており、
アスフアルト混合物を長時間貯蔵する貯蔵容器に
おいては、貯蔵容器内の上部の空所部分の空気を
水蒸気または不活性ガス等で容器頂部に配設した
排気口より強制的に追い出して置換し、極力アス
フアルト混合物が酸素に曝されることのないよう
に工夫され、また貯蔵容器下部の材料放出口を閉
塞するゲート部隙間よりの空気の吸込みを阻止す
るために種々の気密機構が採用されている。 [考案が解決しようとする問題点] しかしながら、種々の工夫をこらした上記従来
の貯蔵容器においても、アスフアルト混合物を長
時間貯蔵すると、貯蔵容器下部の材料放出口付近
でアスフアルト混合物が硬化し、放出が困難にな
つたり、また放出されたアスフアルト混合物の中
に硬化した小塊が混ざる現象が起ることがある。 本考案は、このような従来の問題を解決するも
のであり、アスフアルト混合物の品質を変化させ
ることなく長時間貯蔵することができるアスフア
ルト混合物貯蔵容器を提供することを目的とする
ものである。 [問題点を解決するための手段] 本考案は上記の目的を達成するために貯蔵容器
内でのアスフアルト混合物の硬化の実態を実験を
通して探索した結果、貯蔵容器内での硬化は酸化
劣化のみならず、むしろ長時間貯蔵中におけるア
スフアルト混合物のアスフアルト中の低沸点分の
揮発離脱に起因する方がはるかに大であることが
判明し、アスフアルト中の低沸点分の揮発を極力
抑えればアスフアルト混合物の硬化は防げると言
う結論に達した。 そこで、本考案は上部に投入口を、下部に放出
口を有したアスフアルト混合物貯蔵容器を密封構
造とするとともに、貯蔵容器頂部に内部圧力がア
スフアルトの揮発成分の蒸発を抑える圧力を維持
するように設定調整された排気調整弁を配設する
ことによつて、貯蔵容器の内部圧力を高め、アス
フアルト中の低沸点分の揮発を極力抑えるように
したことを特徴とするアスフアルト混合物貯蔵容
器を提供するものである。 [作用] 本考案によれば、貯蔵容器を密封構造としたの
で、貯蔵されるアスフアルト合材より蒸発する水
蒸気により貯蔵容器の内部圧力は徐々に高まり、
アスフアルトの蒸気圧以上に達すればアスフアル
トの低沸点分の揮発は抑えられる。なおアスフア
ルト合材より蒸発する水蒸気量は多量であり、内
部圧力が高まりすぎると危険であるため所定圧力
以上になれば貯蔵容器頂部に配設した排気調整弁
より内部の余分なガス体を排気する。 [実施例] 以上本考案に至つた経緯を実施例に基き説明す
る。 本考案者は、アスフアルト混合物が非酸化作用
雰囲気中においても硬化する現象を重視し、空気
中の酸素による劣化と同時に他の硬化原因にも着
眼し、アスフアルト混合物の酸化の実態と他の硬
化原因の探索のために次の実験を行なつた。実験
1として、物質の熱的特性を解析して酸化反応の
傾向を知るために一般的に用いられる示差熱分析
法によつてアスフアルトの酸化反応の特性を調べ
た。第3図はその結果のグラフであつて、空気に
曝した状態で室温から1分間に20℃の割合でアス
フアルト試料を加熱昇温し、その試料の発熱状態
を調べると、125℃までに試料温度の上昇割合に
対してアスフアルト試料自体の発熱量が急上昇
し、大きく発熱して酸化が促進されていることが
わかり、125℃を過ぎて180℃までは発熱もほとん
どなく平衡状態となる。そして180℃を越えると
再度発熱し始め、緩やかに酸化が進行し、295℃
付近で急激に発熱し発火点に到達し燃焼したこと
が解る。 このことから高温に曝れたアスフアルトは比較
的速くその大部分の酸化が進行することが解り、
公知のアスフアルト混合物の製造工程に置き換え
てみると、160℃前後の高温で空気に曝されなが
ら噴射混練されるアスフアルト混合物のミキシン
グ工程において大部分の酸化反応が促進されるこ
とになる。このことは例えば、混練前針入度60
のアスフアルトが混練後30〜40になることからも
うかがい知ることができる。したがつて、アスフ
アルト混合物が混練され貯蔵容器に投入される時
には既に酸化反応の大部分が進行しており、その
後は徐々に反応が進行するものと考えるが、貯蔵
容器に投入後は不活性ガス(CO2,H2O)によ
つてアスフアルト混合物の周囲雰囲気は置換され
るので貯蔵容器内での酸化劣化によつて硬化する
と言う考え方に本考案者らは疑問を持ち実験2を
行なつた。実験2は熱安定性試験と呼ばれアスフ
アルト試料を酸素中及び不活性ガス(N2)中で
一定の高温度の状態に置き、その重量変化を調べ
たもので、表−1はその結果である。
【表】 表−1からアスフアルト試料を200℃の酸素中
で30分保持するとアスフアルト量が全体の1%も
増加するが、同温度で不活性ガス(N2)中で30
分保持すると逆に0.6%も減少し、1時間保持す
ると1%も減少する傾向にある。更に不活性ガス
(N2)中にあつては300℃まで上昇すると30分保
持で6.8%、1時間保持で10.2%も減少すること
が解つた。 このことは、酸素雰囲気中ではアスフアルトの
酸化反応が進み酸素の結合による重量増加がみら
れるが、不活性ガス(N2)中では逆に重量の減
少が生ずることからアスフアルト中の低沸点分が
揮発離脱し重量の減少に結びつくことが判明し
た。 このことから、不活性ガス雰囲気にある貯蔵容
器内でのアスフアルト混合物の硬化の原因は酸化
劣化よりもむしろ比較的高温度で貯蔵されている
間に、アスフアルト混合物のアスフアルト中の低
沸点分が揮発離脱し針入度の低下を招き、貯蔵容
器下部においてはアスフアルト混合物の自重も加
わり硬化を促進するものであると本考案者は結論
づけるものである。 そこで、アスフアルトの各温度に対する蒸気圧
を実験により求めてみると表−2のようになる。
【表】 表−2から160℃程度に保温貯蔵されたアスフ
アルト混合物は約200mAqの蒸気圧を有すること
になり、この殆んどが低沸点分の蒸発によるもの
と推定される。 したがつて、貯蔵容器内のアスフアルト合材の
硬化を防止するには、貯蔵容器内の圧力を貯蔵温
度における前記アスフアルトの蒸気圧以上に保持
することによりアスフアルト中の低沸点分の揮発
を抑えることができると考えられる。 なお、アスフアルトにも種々のものがあり、一
概に前記の蒸気圧になると言うことができないよ
うな製品である。 以下本考案の実施例を第1図〜第2図に基いて
説明する。 1はアスフアルト貯蔵容器本体であり、該貯蔵
容器本体1の周壁には貯蔵物であるアスフアルト
混合物の温度低下による硬化を防止するための加
熱保温構造が施されている。貯蔵容器本体1の下
端部には材料放出口2が配設されており、放出制
御には有効な一対の蝶形ゲート3,3′が枢支軸
4,4′まわりに揺動可能に取り付けられ、流体
シリンダ5のピストンロツド6の伸縮により材料
放出口2の開放、閉塞が行われる。蝶形ゲート
3,3は放出制御には有効であるが、材料放出口
2の気密シールを形成することは困難なため第1
図は二重ゲートを採用した例であつて、材料放出
口2をカバー体7で包囲した気密室8を形成し、
該気密室8の下端開口部9を流体シリンダ10の
ピストンロツド11の伸縮により進退移動する遮
断ゲート12によつて開放、閉塞するようにして
あり、貯蔵されるアスフアルト混合物の放出及び
放出停止は蝶形ゲート3,3′及び遮断ゲート1
2の適正な順序の開放、閉塞により選択的に制御
される。 遮断ゲート12の閉塞時には気密室8に空気の
流入がないよう適宜の気密シール機構を施すよう
にする。13はアスフアルト混合物の投入口であ
り、流体シリンダ14のピストンロツド15の伸
縮により投入ゲート16を開閉する。17は貯蔵
容器本体1の頂部に設けられた排気調整弁であ
り、貯蔵容器本体1の内部圧力が高まりずぎた時
に余分なガス体を排気するものであり、この排気
調整弁17の弁作動圧はアスフアルト合材の貯蔵
温度におけるアスフアルト蒸気圧以上の適宜圧力
で設定されており、その所定圧力以上の内圧とな
ればコイルバネ18に抗して遮断弁19が上昇し
て余分なガス体を排気し、所定圧力まで下がると
コイルバネ18の復元力により遮断弁19は下降
して閉じることとなる。20は吸気調整弁であ
り、アスフアルト合材放出時、一時的に貯蔵容器
本体1内に部分的真空が形成される傾向にあり、
その真空を消滅させるための外気を吸引するもの
であつて、貯蔵容器本体1内が負圧になればコイ
ルバネ21に抗して遮断弁22が下降し外気を吸
引する。なお、この吸気調整弁20は、従来のよ
うに適宜の開口の吸気口を設け、アスフアルト合
材の放出と同時に吸気口ゲートを開放動作させて
外気を吸引させるようにしてもよい。 また、排気調整弁20も貯蔵容器本体1の内部
圧力が所定圧力以上になれば排気口のゲートを開
放するような構造とすることもできる。 しかして、貯蔵容器本体1にアスフアルト合材
を貯蔵すると排気調整弁17の遮断弁19が開放
されない限り貯蔵容器本体1内は完全な密封状態
となる。製造直後のアスフアルト合材に含まれる
水分量は約0.1〜0.2重量%であり、このアスフア
ルト合材が約160℃前後に維持されると徐々に水
分の蒸発が起り、貯蔵容器本体1内はアスフアル
トの蒸気圧以上に達する。貯蔵容器本体1内がア
スフアルトの蒸気圧以上になればアスフアルトの
低沸点分の揮発は抑えられることとなる。更に貯
蔵容器本体1の内圧は水分蒸発により上昇し、排
気調整弁17の弁作動圧以上となれば遮断弁19
が開放されて余分なガス体は排気され、貯蔵容器
本体1内は所定圧力以下に維持される。 なお、排気調整弁19の弁作動圧はアスフアル
トの蒸気圧以上の所定圧力に設定するとアスフア
ルトの低沸点分の揮発離脱が抑えられるのである
が、貯蔵容器の強度等の関係上、蒸気圧以下に設
定しても良い。この場合でも、アスフアルト低沸
点分の揮発離脱の進行度合が緩慢となり、それな
りの効果は期待できる。 [考案の効果] 以上のように本考案にあつては、アスフアルト
混合物貯蔵容器を密封構造とし、貯蔵容器の内部
圧力をアスフアルトの揮発成分の蒸発を抑える圧
力にに保持するので、アスフアルトの低沸点分の
揮発を抑えることができ、アスフアルト合材の硬
化もなく長時間安定した貯蔵ができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の一部縦断正面図、
第2図は同上のアスフアルト合材貯蔵容器の頂部
に配設した排気調整弁、吸気調整弁の拡大断面
図、第3図はアスフアルトの示差熱分析曲線図で
ある。 1……貯蔵容器本体、2……材料放出口、13
……投入口、17……排気調整弁、20……吸気
調整弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上部に投入口を、下部に放出口を有したアスフ
    アルト混合物貯蔵容器を密封構造とするととも
    に、貯蔵容器頂部に内部圧力がアスフアルトの揮
    発成分の蒸発を抑える圧力を維持するように設定
    調整された排気調整弁を配設したことを特徴とす
    るアスフアルト混合物貯蔵容器。
JP1987115358U 1987-07-27 1987-07-27 Expired JPH0415773Y2 (ja)

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