JPH067421A - 消臭装置 - Google Patents

消臭装置

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JPH067421A
JPH067421A JP4168026A JP16802692A JPH067421A JP H067421 A JPH067421 A JP H067421A JP 4168026 A JP4168026 A JP 4168026A JP 16802692 A JP16802692 A JP 16802692A JP H067421 A JPH067421 A JP H067421A
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JP
Japan
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deodorant
lid
fragrance
container
odor eliminating
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Pending
Application number
JP4168026A
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English (en)
Inventor
Shiho Shoji
志保 東海林
Toshiyuki Yamauchi
俊幸 山内
Manabu Mizobuchi
学 溝渕
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH067421A publication Critical patent/JPH067421A/ja
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消臭剤の消費量が少なく経済的であり、消臭
作用が高くて安定し経時安定性に優れ、しかも、操作に
手間がかかるということもない実用性の高い消臭装置を
提供する。 【構成】 この発明の消臭装置1は、人体を感知して検
知信号を発生する人体感知手段3と、揮発性消臭剤を入
れる消臭剤容器6〜8と、検知信号により駆動制御され
る送風手段4,5とを備え、消臭剤容器の口が送風手段
の送風中は風圧で開くようにして設置されている蓋9で
塞がれていて、検知信号の発生に伴って送風手段から風
が送り出されるのにしたがい、蓋が開いて消臭剤容器の
中の消臭剤が風と共に装置外部に放出されるようになっ
ているとともに、蓋が開いた時の消臭剤容器の口に対す
る蓋の開き度合いを変える開口調節手段をも備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、悪臭を消すための揮
発性臭消剤を放出する臭消装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、室内の悪臭を消す方法として、芳
香剤(臭消剤)を揮散・拡散させ悪臭をマスキングする
という方法が使われている。芳香剤の具体的な揮散・拡
散の方法には、以下のようなものがある。 方法 使用の都度、芳香剤を微量に滴下させ、それに
何らかの形で熱を加えることで芳香剤を強制的に飛ばす
ようにする。
【0003】方法 揮発性芳香剤を担持体に含浸ない
し分散保持させて徐々に揮散させる。 方法 揮発性芳香剤をゲル化ないし固形化して用い徐
々に揮散させる。 方法 毛細管現象を利用して毛細管に吸い上げておい
た揮発性芳香剤を徐々に揮散させる。
【0004】方法 揮発性芳香剤を容器に入れるとと
もに、容器に微小開口を設けておき、徐々に揮発性芳香
剤を揮散させる。 方法 揮発性芳香剤を容器に入れ、容器に電磁弁付き
開口を設けておき、必要なときに電磁弁を開き、芳香剤
を飛散させる。 しかしながら、方法では熱で芳香剤が変質したり本来
不揮発である不要成分までも揮散させ、匂いが変化し本
来の芳香が失われることが多いという問題がある。
【0005】方法〜の場合、揮散調整が難しく、適
度な芳香を安定して現出させることが難しい。使用初期
段階は揮散量が多過ぎて芳香が強すぎ、一定期間を過ぎ
ると揮散量が少な過ぎて芳香が弱くなってしまい、臭消
効果の高い適度な芳香現出期間が極く短いのである。そ
れに、芳香剤が室内に常に揮散され続けているために、
芳香剤の消費量が多くて結構高くつき、人間が芳香に慣
れてしまい芳香に対する感覚が鈍くなり、臭消効果が薄
れてしまうという不具合もある。
【0006】方法の場合は、使用する毎に一々、電磁
弁の開閉を行う必要があり、操作に手間がかかるだけで
なく、閉じ忘れたりすると、方法〜と同じ問題が起
こる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑み、臭消剤の消費量が少なく経済的であり、臭消作
用が高くて安定し経時安定性に優れ、しかも、操作に手
間がかかるということもない実用性の高い臭消装置を提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明にかかる臭消装置は、人体を感知して検知
信号を発生する人体感知手段と、揮発性臭消剤を入れる
臭消剤容器と、前記検知信号により駆動制御される送風
手段とを備え、前記臭消剤容器の口が送風手段の送風中
は風圧で開くようにして設置されている蓋で塞がれてい
て、前記検知信号の発生に伴って送風手段から風が送り
出されるのにしたがい、前記蓋が開いて臭消剤容器の中
の臭消剤が風と共に装置外部に放出されるようになって
いるとともに、前記蓋が開いた時の臭消剤容器の口に対
する蓋の開き度合いを変える開口調節手段をも備えてい
る構成となっている。
【0009】この発明に用いられる揮発性臭消剤として
は、芳香で臭消を行う揮発性芳香剤が適切であるが、こ
れに限らず、芳香以外の作用で臭消を行うものであって
もよい。具体的な揮発性臭消剤としては、例えば、植物
の花や葉、つぼみ、葉柄、実、茎、根、枝、幹、樹皮等
の各器官から、主として、水蒸気蒸留、圧搾等により得
られ、揮発性で香気を発するものである植物精油成分を
少なくとも一種以上組み合わせたものが好ましい。この
植物精油成分は、必要に応じて、希釈剤として水や有機
溶媒等を含んでいてもよく、また、界面活性剤を含んで
いてもよい。使用可能な有機溶媒としては、特に限定は
されないが、例えば、メタノール、エタノール等のアル
コール類や、メチルエチルケトン、アセトン等のケトン
類等のような親水性有機溶媒、あるいは、石油エーテ
ル、ヘキサン、酢酸エチルなどのような疎水性有機溶媒
が挙げられる。使用可能な界面活性剤としては、特に限
定はされないが、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活
性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤などが挙げ
られる。揮発性芳香剤の場合、化学反応による臭消効果
をもつ成分、例えば、植物から抽出された臭消有効成分
や、L−酒石酸、マレイン酸、コハク酸、リンゴ酸、ク
エン酸、乳酸等の有機酸の1種または2種以上、グリオ
キザール等の化学物質を含んでいてもよい。
【0010】揮発性臭消剤は、液状のものを用いてもよ
いし、ゲル化させたり、無機や有機、金属等の多孔質担
体に含浸させた形で用いてもよい。この発明の臭消装置
の場合、揮発性臭消剤を入れる臭消剤容器を1個だけ備
えているようであってもよいが、複数個の臭消剤容器を
備え、それぞれ異なる揮発性臭消剤が入っていて、これ
ら複数の臭消剤を同時に放出する構成であってもよい。
臭消剤容器は、臭消剤で溶解されず空気を遮断できる軽
い材料で出来たもの、例えば、アルミニウム製容器やガ
ラス製容器などが具体的に挙げられる。
【0011】この発明の臭消装置の場合、人体感知手段
の検知信号で送風手段、つまりは臭消剤の揮散をコント
ロールするのであるが、制御の具体的な形態としては、
例えば、人体を感知している間は、送風手段が駆動され
臭消剤が揮散するという形態や、一度、人体を感知した
後、一定期間(数分〜数十分)だけ送風手段が駆動され
臭消剤の揮散を行ったあと一旦停止し、再び人体の感知
に備えて待機するという形態などが挙げられる。
【0012】
【作用】この発明の臭消装置は、人体を感知して検知信
号を発生する人体感知手段を備えていて、検知信号によ
り必要なタイミングで自動的になされるようにコントロ
ールされているため、臭消剤が常に記載されている場合
に比べて臭消剤の消費量が非常に少なくて済むし、自動
的に臭消剤の揮散がなされるため操作に手間がかかると
いうこともない。それに、人間の芳香に対する慣れによ
る臭消効果の低減という事態も、揮発性臭消剤が揮散さ
れっぱなしでないため、避けることができるし、揮発性
臭消剤は加熱の必要がないため加熱に伴う変質の心配も
ない。
【0013】それに、この発明の臭消装置の場合、臭消
剤の口を塞ぐ蓋が開いた時の容器の口に対する蓋の開き
度合いを変える開口調節手段も備えており、これによ
り、使用経過時間や個人の好み、臭消剤の種類などに合
わせて開き度合いを変え、常に適切な揮散量で臭消剤を
放出させられるために、臭消作用は高くて安定したもの
になる。容器の口に対する蓋の開き度合いの調整は、頻
繁に行う必要はないものであるため、調整に手間がかか
って困るということはない。
【0014】それに、蓋の開閉は、送風手段から送り出
される風圧でなされる構成であるため、装置コストも低
く抑えることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照しな
がら詳しく説明する。図1および図2は、実施例にかか
る臭消装置の概略構成をあらわしており、図1は臭消剤
を放出していない時の状態を示し、図2は臭消剤を放出
している時の状態を示している。
【0016】実施例の臭消装置1では、ハウジング2の
下半側に、人体感知センサ(人体感知手段)3や送風手
段であるモータ4とモータ4で回転させられる送風ファ
ン5とを備え、上半側に、臭消剤容器6〜8や容器6〜
8の口を塞ぐ蓋9を備えている。送風ファン5は風がハ
ウジング2内を上に向けて吹くように取り付けられてい
る。30は電源コンセントである。
【0017】蓋9は上板9aと側板9bとよりなる。こ
の蓋9は、上板9aの端がハウジング2内の端に上下方
向に伸びるように設置されたガイド12に通されてい
て、ガイド12に案内された形で全体が上下に移動可能
となるように設置されている。ハウジング2の上部開口
にはメッシュ15が張られており、その上にカバー16
が開閉可能となるようにその一端でハウジング2に取り
付けられている。
【0018】続いて、この臭消装置の動作を説明する。
人体感知センサ3が人体を感知し検知信号を発すると、
モータ4が回転し、これにつれて送風ファン5が風を上
方に送りだす。そうすると、図2にみるように、蓋9の
上板9aは風圧を受けガイド12に沿ってストッパ12
aにあたる位置まで上昇するとともに、カバー16も風
圧で開いた状態になる。
【0019】蓋9の上昇により、図2にみるように、蓋
9の側板9bの下端と臭消剤容器6〜8の口の間に隙間
が明く。このように、隙間が明くと、臭消剤容器6〜8
の中から揮発性臭消剤が出てくる。一方、送風ファン5
の風は送られ続けているから、隙間から出てきた臭消剤
は直ちに風とともにメッシュ15を通り抜けて装置外に
放出されることになる。揮発性臭消剤が放出された室内
は悪臭のない快適な状態となることは言うまでもない。
【0020】例えば、人が室内を出てしまい、人体感知
センサ3が人体を感知せず検知信号を出力しなくなる
と、モータ4は止まり、これに伴い、送風ファン5が停
止する。送風ファン5が停止すると、蓋9の上板9aお
よびカバー16は風圧を受けなくなるため、自重によ
り、蓋9はガイド12に沿って下降するとともにカバー
16は閉じて、図1の状態に戻る。
【0021】実施例の臭消装置は、蓋9が開いた時(図
2の状態)の臭消剤容器6〜8の口に対する蓋9の開き
度合いを変える開口調節手段を二つ備えている。この開
き度合いの調整で揮発性臭消剤の放出量が変わる。ひと
つは、ガイド12に取り付けられたストッパ12aが固
定位置の変更が可能な構成であることである。例えば、
ストッパ12aがガイド12にかなりの摩擦力をもった
状態で通されていて、ストッパ12aを強く押したり引
いたりすれば上下に移動させられるようになっているの
である。ストッパ12aの固定位置を変えれば、蓋9が
上昇した時の側板9bの下端の上下位置が変化して、側
板9bの下端と臭消剤容器6〜8の口との間の隙間の大
きさが変わり、結果として、臭消剤容器6〜8の口に対
する蓋9の開き度合いが変わる。開き度合いの変更量は
ストッパ12の移動量に比例する。
【0022】もうひとつは、臭消剤容器6〜8自体を上
下に移動させられる構成であることである。臭消剤容器
6〜8の設置台26〜28は調節ネジ26a〜28aを
回すことで上下に移動させられるのである。設置台26
〜28の移動量は調節ネジ26a〜28aの回転量に比
例する。設置台26〜28の上下移動に伴い、その上に
載置された臭消剤容器6〜8も上下に移動する。臭消剤
容器6〜8の上下位置が変われば、やはり、蓋9が上昇
した時の側板9bの下端と臭消剤容器6〜8の口との間
の隙間の大きさが変わり、結果として、臭消剤容器6〜
8の口に対する蓋9の開き度合いが変わる。開き度合い
の変更量は、勿論、調節ネジ26a〜28aの回転量に
比例する。後者の場合、前者のストッパ12aの移動の
場合と違い、各臭消剤容器6〜8に対し個別に調整が可
能である。
【0023】臭消装置1の臭消剤容器6にはオレンジの
精油成分を、臭消剤容器7にはベイの精油成分を、臭消
剤容器8には竹の精油成分をそれぞれ芳香剤(揮発性臭
消剤)として入れ、トイレ内に臭消装置1を設置し、臭
消機能を調べた。臭消機能の調査は、6人のパネラーに
よる官能試験で行った。6人のうち、5人のパネラーが
トイレ臭が消え快適であると答え、残りの一人も、快適
でも不快でもないがトイレ臭は消えていると回答してお
り、充分な臭消機能を有するものであるという結果が出
た。
【0024】また、臭消装置1を正常な状態で使用し続
けた場合と、蓋9,16を強制的に常に開いておいた場
合について、芳香剤の残存量の経時変化をそれぞれ測定
した。測定結果を図3に示す。実線が正常使用の場合
を、一点鎖線が蓋強制開放の使用の場合をそれぞれ示
す。図3のグラフをみれば、臭消装置1の正常使用では
臭消剤の消費量が非常に少なくなっていることが良く分
かる。また、使用開始後、2ケ月経過した時点での6人
のパネラーの官能試験では、全員が使用初期と比べて臭
消効果は殆ど変わっていないと回答した。
【0025】
【発明の効果】この発明にかかる臭消装置は、以上に述
べたように、人体感知の検知信号により必要なタイミン
グで自動的に行うようになっているため、臭消剤の消費
量が少なくて経済的であり、操作に手間がかかるという
こともないし、その上、人間の芳香に対する慣れによる
臭消効果の低減という事態も避けられ、臭消剤の加熱に
よる変質の心配がなく、しかも、使用経過時間や個人の
好み、臭消剤の種類に合わせて、常に適切な揮散量で臭
消剤を放出させられるようになるため、臭消作用は高く
て安定し経時安定性に優れており、非常に実用性が高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の臭消装置の臭消剤未放出時の状態をあ
らわす概略断面図である。
【図2】実施例の臭消装置の臭消剤放出時の状態をあら
わす概略断面図である。
【図3】実施例の臭消装置での経過期間と臭消剤である
芳香剤の残存量の関係をあらわすグラフである。
【符号の説明】
1 臭消装置 2 ハウジング 3 人体感知センサ 4 モータ 5 送風ファン 6 臭消剤容器 7 臭消剤容器 8 臭消剤容器 9 蓋 12 ガイド 12a ストッパ 26 載置台 26a 調節ネジ 27 載置台 27a 調節ネジ 28 載置台 28a 調節ネジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月21日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 消臭装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、悪臭を消すための揮
発性消臭剤を放出する消臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、室内の悪臭を消す方法として、芳
香剤(消臭剤)を揮散・拡散させ悪臭をマスキングする
という方法が使われている。芳香剤の具体的な揮散・拡
散の方法には、以下のようなものがある。 方法 使用の都度、芳香剤を微量に滴下させ、それに
何らかの形で熱を加えることで芳香剤を強制的に飛ばす
ようにする。
【0003】方法 揮発性芳香剤を担持体に含浸ない
し分散保持させて徐々に揮散させる。 方法 揮発性芳香剤をゲル化ないし固形化して用い徐
々に揮散させる。 方法 毛細管現象を利用して毛細管に吸い上げておい
た揮発性芳香剤を徐々に揮散させる。
【0004】方法 揮発性芳香剤を容器に入れるとと
もに、容器に微小開口を設けておき、徐々に揮発性芳香
剤を揮散させる。 方法 揮発性芳香剤を容器に入れ、容器に電磁弁付き
開口を設けておき、必要なときに電磁弁を開き、芳香剤
を飛散させる。 しかしながら、方法では熱で芳香剤が変質したり本来
不揮発である不要成分までも揮散させ、匂いが変化し本
来の芳香が失われることが多いという問題がある。
【0005】方法〜の場合、揮散調整が難しく、適
度な芳香を安定して現出させること難しい。使用初期段
階は揮散量が多過ぎて芳香が強すぎ、一定期間を過ぎる
と揮散が少な過ぎて芳香が弱くなってしまい、消臭効果
の高い適度な芳香現出期間が極く短いのである。それ
に、芳香剤が室内に常に揮散され続けているために、芳
香剤の消費量が多くて結構高くつき、人間が芳香に慣れ
てしまい芳香に対する感覚が鈍くなり、消臭効果が薄れ
てしまうという不具合もある。
【0006】方法の場合は、使用する毎に一々、電磁
弁の開閉を行う必要があり、操作に手間がかかるだけで
なく、閉じ忘れたりすると、方法〜と同じ問題が起
こる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑み、消臭剤の消費量が少なく経済的であり、消臭
用が高くて安定し経時安定性に優れ、しかも、操作に手
間がかかるということもない実用性の高い消臭装置を提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明にかかる消臭装置は、人体を感知して検知
信号を発生する人体感知手段と、揮発性消臭剤を入れる
消臭剤容器と、前記検知信号により駆動制御される送風
手段とを備え、前記消臭剤容器の口が送風手段の送風中
は風圧で開くようにして設置されている蓋で塞がれてい
て、前記検知信号の発生に伴って送風手段から風が送り
出されるのにしたがい、前記蓋が開いて消剤容器の中
消臭剤が風と共に装置外部に放出されるようになって
いるとともに、前記蓋が開いた時の消臭剤容器の口に対
する蓋の開き度合いを変える開口調節手段をも備えてい
る構成となっている。
【0009】この発明に用いられる揮発性消臭剤として
は、芳香で消臭を行う揮発性芳香剤が適切であるが、こ
れに限らず、芳香以外の作用で消臭を行うものであって
もよい。具体的な揮発性消臭剤としては、例えば、植物
の花や葉、つぼみ、葉柄、実、茎、根、枝、幹、樹皮等
の各器官から、主として、水蒸気蒸留、圧搾等により得
られ、揮発性で香気を発するものである植物精油成分を
少なくとも一種以上組み合わせたものが好ましい。この
植物精油成分は、必要に応じて、希釈剤として水や有機
溶媒等を含んでいてもよく、また、界面活性剤を含んで
いてもよい。使用可能な有機溶媒としては、特に限定は
されないが、例えば、メタノール、エタノール等のアル
コール類や、メチルエチルケトン、アセトン等のケトン
類等のような親水性有機溶媒、あるいは、石油エーテ
ル、ヘキサン、酢酸エチルなどのような疎水性有機溶媒
が挙げられる。使用可能な界面活性剤としては、特に限
定はされないが、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活
性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤などが挙げ
られる。揮発性芳香剤の場合、化学反応による消臭効果
をもつ成分、例えば、植物から抽出された消臭有効成分
や、L−酒石酸、マレイン酸、コハク酸、リンゴ酸、ク
エン酸、乳酸等の有機酸の1種または2種以上、グリオ
キザール等の化学物質を含んでいてもよい。
【0010】揮発性消臭剤は、液状のものを用いてもよ
いし、ゲル化させたり、無機や有機、金属等の多孔質担
体に含浸させた形で用いてもよい。この発明の消臭装置
の場合、揮発性消臭剤を入れる消臭剤容器を1個だけ備
えているようであってもよいが、複数個の消臭剤容器を
備え、それぞれ異なる揮発性消臭剤が入っていて、これ
ら複数の消臭剤を同時に放出する構成であってもよい。
消臭剤容器は、消臭剤で溶解されず空気を遮断できる軽
い材料で出来たもの、例えば、アルミニウム製容器やガ
ラス製容器などが具体的に挙げられる。
【0011】この発明の消臭装置の場合、人体感知手段
の検知信号で送風手段、つまりは消臭剤の揮散をコント
ロールするのであるが、制御の具体的な形態としては、
例えば、人体を感知している間は、送風手段が駆動され
消臭剤が揮散するという形態や、一度、人体を感知した
後、一定期間(数分〜数十分)だけ送風手段が駆動され
消臭剤の揮散を行ったあと一旦停止し、再び人体の感知
に備えて待機するという形態などが挙げられる。
【0012】
【作用】この発明の消臭装置は、人体を感知して検知信
号を発生する人体感知手段を備えていて、検知信号によ
り必要なタイミングで自動的になされるようにコントロ
ールされているため、消臭剤が常に記載されている場合
に比べて消臭剤の消費量が非常に少なくて済むし、自動
的に消臭剤の揮散がなされるため操作に手間がかかると
いうこともない。それに、人間の芳香に対する慣れによ
消臭効果の低減という事態も、揮発性消臭剤が揮散さ
れっぱなしでないため、避けることができるし、揮発性
消臭剤は加熱の必要がないため加熱に伴う変質の心配も
ない。
【0013】それに、この発明の消臭装置の場合、消臭
剤の口を塞ぐ蓋が開いた時の容器の口に対する蓋の開き
度合いを変える開口調節手段も備えており、これによ
り、使用経過時間や個人の好み、消臭剤の種類などに合
わせて開き度合いを変え、常に適切な揮散量で消臭剤を
放出させられるために、消臭作用は高くて安定したもの
になる。容器の口に対する蓋の開き度合いの調整は、頻
繁に行う必要はないものであるため、調整に手間がかか
って困るということはない。
【0014】それに、蓋の開閉は、送風手段から送り出
される風圧でなされる構成であるため、装置コストも低
く抑えることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照しな
がら詳しく説明する。図1および図2は、実施例にかか
消臭装置の概略構成をあらわしており、図1は消臭
を放出していない時の状態を示し、図2は消臭剤を放出
している時の状態を示している。
【0016】実施例の消臭装置1では、ハウジング2の
下半側に、人体感知センサ(人体感知手段)3や送風手
段であるモータ4とモータ4で回転させられる送風ファ
ン5とを備え、上半側に、消臭剤容器6〜8や容器6〜
8の口を塞ぐ蓋9を備えている。送風ファン5は風がハ
ウジング2内を上に向けて吹くように取り付けられてい
る。30は電源コンセントである。
【0017】蓋9は上板9aと側板9bとよりなる。こ
の蓋9は、上板9aの端がハウジング2内の端に上下方
向に伸びるように設置されたガイド12に通されてい
て、ガイド12に案内された形で全体が上下に移動可能
となるように設置されている。ハウジング2の上部開口
にはメッシュ15が張られており、その上にカバー16
が開閉可能となるようにその一端でハウジング2に取り
付けられている。
【0018】続いて、この消臭装置の動作を説明する。
人体感知センサ3が人体を感知し検知信号を発すると、
モータ4が回転し、これにつれて送風ファン5が風を上
方に送りだす。そうすると、図2にみるように、蓋9の
上板9aは風圧を受けガイド12に沿ってストッパ12
aにあたる位置まで上昇するとともに、カバー16も風
圧で開いた状態になる。
【0019】蓋9の上昇により、図2にみるように、蓋
9の側板9bの下端と消臭剤容器6〜8の口の間に隙間
が明く。このように、隙間が明くと、消臭剤容器6〜8
の中から揮発性消臭剤が出てくる。一方、送風ファン5
の風は送られ続けているから、隙間から出てきた消臭
は直ちに風とともにメッシュ15を通り抜けて装置外に
放出されることになる。揮発性消臭剤が放出された室内
は悪臭のない快適な状態となることは言うまでもない。
【0020】例えば、人が室内を出てしまい、人体感知
センサ3が人体を感知せず検知信号を出力しなくなる
と、モータ4は止まり、これに伴い、送風ファン5が停
止する。送風ファン5が停止すると、蓋9の上板9aお
よびカバー16は風圧を受けなくなるため、自重によ
り、蓋9はガイド12に沿って下降するとともにカバー
16は閉じて、図1の状態に戻る。
【0021】実施例の消臭装置は、蓋9が開いた時(図
2の状態)の消臭剤容器6〜8の口に対する蓋9の開き
度合いを変える開口調節手段を二つ備えている。この開
き度合いの調整で揮発性消臭剤の放出量が変わる。ひと
つは、ガイド12に取り付けられたストッパ12aが固
定位置の変更が可能な構成であることである。例えば、
ストッパ12aがガイド12にかなりの摩擦力をもった
状態で通されていて、ストッパ12aを強く押したり引
いたりすれば上下に移動させられるようになっているの
である。ストッパ12aの固定位置を変えれば、蓋9が
上昇した時の側板9bの下端の上下位置が変化して、側
板9bの下端と消臭剤容器6〜8の口との間の隙間の大
きさが変わり、結果として、消臭剤容器6〜8の口に対
する蓋9の開き度合いが変わる。開き度合いの変更量は
ストッパ12の移動量に比例する。
【0022】もうひとつは、消臭剤容器6〜8自体を上
下に移動させられる構成であることである。消臭剤容器
6〜8の設置台26〜28は調節ネジ26a〜28aを
回すことで上下に移動させられるのである。設置台26
〜28の移動量は調節ネジ26a〜28aの回転量に比
例する。設置台26〜28の上下移動に伴い、その上に
載置された消臭剤容器6〜8も上下に移動する。消臭
容器6〜8の上下位置が変われば、やはり、蓋9が上昇
した時の側板9bの下端と消臭剤容器6〜8の口との間
の隙間の大きさが変わり、結果として、消臭剤容器6〜
8の口に対する蓋9の開き度合いが変わる。開き度合い
の変更量は、勿論、調節ネジ26a〜28aの回転量に
比例する。後者の場合、前者のストッパ12aの移動の
場合と違い、各消臭剤容器6〜8に対し個別に調整が可
能である。
【0023】消臭装置1の消臭剤容器6にはオレンジの
精油成分を、消臭剤容器7にはベイの精油成分を、消臭
剤容器8には竹の精油成分をそれぞれ芳香剤(揮発性
剤)として入れ、トイレ内に消臭装置1を設置し、
機能を調べた。消臭機能の調査は、6人のパネラーに
よる官能試験で行った。6人のうち、5人のパネラーが
トイレ臭が消え快適であると答え、残りの一人も、快適
でも不快でもないがトイレ臭は消えていると回答してお
り、充分な消臭機能を有するものであるという結果が出
た。
【0024】また、消臭装置1を正常な状態で使用し続
けた場合と、蓋9,16を強制的に常に開いておいた場
合について、芳香剤の残存量の経時変化をそれぞれ測定
した。測定結果を図3に示す。実線が正常使用の場合
を、一点鎖線が蓋強制開放の使用の場合をそれぞれ示
す。図3のグラフをみれば、消臭装置1の正常使用では
消臭剤の消費量が非常に少なくなっていることが良く分
かる。また、使用開始後、2ケ月経過した時点での6人
のパネラーの官能試験では、全員が使用初期と比べて
効果は殆ど変わっていないと回答した。
【0025】
【発明の効果】この発明にかかる消臭装置は、以上に述
べたように、人体感知の検知信号により必要なタイミン
グで自動的に行うようになっているため、消臭剤の消費
量が少なくて経済的であり、操作に手間がかかるという
こともないし、その上、人間の芳香に対する慣れによる
消臭効果の低減という事態も避けられ、消臭剤の加熱に
よる変質の心配がなく、しかも、使用経過時間や個人の
好み、消臭剤の種類に合わせて、常に適切な揮散量で
剤を放出させられるようになるため、消臭作用は高く
て安定し経時安定性に優れており、非常に実用性が高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の消臭装置の消臭剤未放出時の状態をあ
らわす概略断面図である。
【図2】実施例の消臭装置の消臭剤放出時の状態をあら
わす概略断面図である。
【図3】実施例の消臭装置での経過期間と消臭剤である
芳香剤の残存量の関係をあらわすグラフである。
【符号の説明】 1 消臭装置 2 ハウジング 3 人体感知センサ 4 モータ 5 送風ファン 6 消臭剤容器 7 消臭剤容器 8 消臭剤容器 9 蓋 12 ガイド 12a ストッパ 26 載置台 26a 調節ネジ 27 載置台 27a 調節ネジ 28 載置台 28a 調節ネジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体を感知して検知信号を発生する人体
    感知手段と、揮発性臭消剤を入れる臭消剤容器と、前記
    検知信号により駆動制御される送風手段とを備え、前記
    臭消剤容器の口が送風手段の送風中は風圧で開くように
    して設置されている蓋で塞がれていて、前記検知信号の
    発生に伴って送風手段から風が送り出されるのにしたが
    い、前記蓋が開いて臭消剤容器の中の臭消剤が風と共に
    装置外部に放出されるようになっているとともに、前記
    蓋が開いた時の臭消剤容器の口に対する蓋の開き度合い
    を変える開口調節手段をも備えている臭消装置。
JP4168026A 1992-06-25 1992-06-25 消臭装置 Pending JPH067421A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007325668A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Shiseido Co Ltd 発香装置
JP2009189411A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Mizunami Seiki Kk 香料容器及びそれを備えた芳香発生装置
JP2014014609A (ja) * 2012-07-11 2014-01-30 Uro Electronics Co Ltd 複数芳香の何れかを選択的に用いる芳香器
JP2015097695A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 カシオ計算機株式会社 芳香装置

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JP2009189411A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Mizunami Seiki Kk 香料容器及びそれを備えた芳香発生装置
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