JP2564537Y2 - 香り発生装置 - Google Patents

香り発生装置

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JP2564537Y2
JP2564537Y2 JP1992025381U JP2538192U JP2564537Y2 JP 2564537 Y2 JP2564537 Y2 JP 2564537Y2 JP 1992025381 U JP1992025381 U JP 1992025381U JP 2538192 U JP2538192 U JP 2538192U JP 2564537 Y2 JP2564537 Y2 JP 2564537Y2
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JP
Japan
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fragrance
container
liquid
core
heater
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JP1992025381U
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JPH0576438U (ja
Inventor
喜章 庄子
利雄 林
悟 池鯉鮒
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高砂熱学工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,液体香料を微少量づつ
漏出・気化させることによって,空調空気や室内空気に
香りを付加するための香り発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近,空調空間に香りを付与する香り空
調が注目され,各種の香料や香り付与手段がこれまでに
種々提案されている。このうち,香り付与手段について
見ると噴霧ノズルを用いて香料を噴霧する方式が最も代
表的なものである。この場合,適度な香料濃度と言われ
ている室内空気中1ppm 以下の香料濃度にコントロール
するために,香料を純水やアルコール等の溶媒によって
希釈したうえで噴霧されるのが一般である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】香料を空気中に噴霧す
る方式では,噴霧できる最小量に限度があるので,前記
のように液体香料を溶媒等で希釈して噴霧されるが,最
も代表的な溶媒であるアルコール類は危険を伴うという
問題がある。
【0004】これを回避するために純水で希釈されるこ
とも多いが,水の蒸発速度は遅いので十分に蒸発せずに
液垂れの問題が発生したり,また水の噴霧は潜熱負荷が
増えたり湿度変化をもたらすという問題が付随する。
【0005】また,香料には油性のものも多いが,油性
香料は水と混合し難いので界面活性剤を用いて混合され
ているが,界面活性剤が居室内に吹き出してくるのは,
あまり気持ちのよいものではない。
【0006】他方,ヒータを用いて薬剤を気化させるも
のに加熱式蚊取線香がある。例えば液状の蚊取線香の気
化をヒータによって促進させるものが知られているが,
これを液体香料による加香に適用しようとすると次のよ
うな不都合があった。すなわち,香料の揮発量の制御は
ヒータの発熱量によって制御ができるものの,速やかな
停止ができないし,揮発量を一定量以下に抑えることも
できない。なぜなら,ヒータへの通電を停止してもすぐ
には冷えないし,また冷めても自然揮発があるからであ
る。
【0007】本考案は,空調空間に香りを付与するさい
の,前記のような問題を解決しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案によれば,液体香
料を収容した香料容器と,この香料容器内に一端が挿入
され,他端が香料漏出部に接続された液体香料搬送チユ
ーブと,この搬送チユーブに介装された微少流量ポンプ
とからなり,前記の香料漏出部が,液含浸性の芯部と,
この芯部を加熱するヒータと,該芯部を周囲雰囲気から
遮断する容器並びにこの容器に開閉可能に取付けた蓋と
で構成されている香り発生装置を提供する。
【0009】
【作用】微少流量ポンプは,香料容器内の液体香料をそ
のまま(溶媒等で希釈せずに)チューブ端の香料漏出部
に極めて少量づづ(約0.01〜120ml/Hr程度)搬送する。
香料漏出部では該液体香料を芯部が毛細管現象で含浸す
る。この芯部をヒータで加熱することによって,含浸す
る液体香料を気化させる。
【0010】一方,この芯部は周囲雰囲気と遮断する容
器内に設置され,この容器に取付けた蓋の開閉によって
雰囲気への加香の発停操作を行う。この蓋の開閉操作を
ヒータの発停操作と追従して行うことによって,雰囲気
への香りの付与と停止が確実かつ簡単に行うことができ
る。また,ヒータへの通電量の制御を行うことによって
加香濃度の制御ができる。
【0011】
【実施例】図1は,本考案装置の一実施例を示したもの
で,調和空気を室内に搬送するダクト1に本考案の香り
発生装置を接続した例を示す。本例において,本考案の
香り発生装置は,液体香料2を収容した香料容器3と,
香料漏出部4と,一端が香料容器3に他端が香料漏出部
4に接続された香料搬送チユーブ5と,この香料搬送チ
ユーブ5に介装された微少流量ポンプ6とを備えてい
る。
【0012】香料容器3は,液体香料2を気密に収容す
るビンであり,この容器3の蓋には液体香料をくみ出す
チユーブ5と,逆止弁付の空気侵入管16が気密に貫通し
ている。空気侵入管16は, 液体香料のくみ出しによる容
器内の減圧を緩和するためのものである。チユーブ5に
は開閉弁17が取り付けてある。
【0013】微少流量ポンプ6は,図示の例では香料漏
出部4の近傍のチユーブ5に取り付けられており,ポン
プ停止中はこのポンプ6が逆止弁の役割を果たしてい
る。微少流量ポンプ6は市場で入手できる装置であり,
図示の例では,可撓性チユーブを外側から挟みながら一
方向性に回転するローラでチユーブ内の液体を一方向性
に押し出すようにしたローラポンプを使用している。ロ
ーラはモータで回転するが,ローラの回転速度を調節す
ることによって押出し液量を微量調整できる。なお,こ
のような市場で入手可能な微少流量ポンプ6としては,
ローラポンプのほか,チューブポンプ,ダイヤフラムポ
ンプと呼ばれているものもある。いずれにしてもこのポ
ンプは0.01〜120ml/Hrの範囲で流量制御ができるものが
よい。
【0014】香料漏出部4は,図2に示すように,液含
浸性の芯部7と,この芯部7を加熱するヒータ8と,芯
部を周囲雰囲気から遮断する容器9と,この容器9に開
閉可能に取付けた蓋10とからなっている。図2の例で
は,容器9の上面にボンネット部11(発香筒)を接続
し,このボンネットの頂部に開閉可能な蓋10を取付ける
と共にボンネット部11内にヒータ8が設置してある。そ
して,芯部7は容器9の底部からボンネット部11に延び
出しており,ボンネット部11ではヒータ8によって芯部
7が囲われるようになっている。
【0015】一方,容器9内には前記のチユーブ5の端
部が挿入されている。ポンプ6の稼動によってこのチユ
ーブ端から液体香料が容器9内に微少量づづ導入され,
この液体香料は芯部7に含浸される。芯部7は毛細管現
象で液体香料を吸い上げる材質からなり,その材料とし
ては,ガラス繊維,ステンレス鋼繊維などの耐熱性繊
維,焼結金属やセラミック等の多孔質物質,耐熱性の布
類等が使用できる。
【0016】芯部7およびヒータ8は蓋10を閉めた状態
では,周囲雰囲気とは完全に遮断されており,したがっ
て,蓋10を閉めれば容器9内から香料は漏出しない。蓋
10は電動式に開閉操作する電動蓋が使用されており,遠
隔操作ができる。12はこの開閉操作機を示す。図2には
バタフライ式の電動蓋を示しているが,これはスライド
式でもルーバ式でも気密さえ確保できれば方式は問わず
に使用できる。電磁弁式のように電磁石を用いて開閉を
確実に行うものも使用に便である。13はヒータ8の電源
装置を示しており,通電量を制御できるものが用いられ
ている。
【0017】図3は,ボンネット部(発香筒)の底部に
直接的にチユーブ5の端を接続した例を示す。すなわ
ち,図2の容器本体を省略し,チユーブ5の端を発香筒
14の底に直接的に気密に接合したものであり,発香筒14
には前例と同様にヒータ8および芯部7を装着し,閉鎖
したときには気密を保持する蓋10をその先端に取付けた
ものである。この場合には,発香筒14自身が芯部を周囲
雰囲気から遮断する容器を構成しており,チユーブ5の
端に少量づづ搬送されてくる液体香料が直接的且つ連続
的に芯部7に含浸されることになる。
【0018】以上のように構成した本考案装置による
と,香料容器3内の液体香料は,液体状態を保ちつつ香
料漏出部4に微少量づづ搬送され,香料漏出部4では,
蓋10の開閉操作とヒータ8ヘの通電操作によって,液体
香料の蒸発気化と気化香料の周囲雰囲気への加香とその
停止を確実に行うことができる。この操作は図1に示す
制御盤15からの操作指令によって行うことができる。
【0019】すなわち, 開閉弁17の開閉操作とこれに追
従する微少流量ポンプ6の発停操作を制御盤15が指令
し,また,加香運転を行う場合には,蓋10の開成操作並
びにヒータ8への通電操作を指令する。加香濃度の制御
はヒータ8への通電量の制御によって行う。加香を停止
する場合には,蓋10を閉成し,ヒータ8の通電を停止す
る。またポンプ6の停止および開閉弁17を閉成する。
【0020】なお上記の実施例では,ダクト1内に香料
漏出部4を設置した例を示したが,この香料漏出部4は
空気調和器内や,空調空間内に据え付けることもでき
る。
【0021】
【考案の効果】以上のように,本考案によれば,微少流
量ポンプによって液体香料そのものの送出量を微量に調
整することができ,液体香料を溶媒や水で希釈しなくて
も雰囲気中に拡散できる。そして,香りの濃度はヒータ
の発熱量を制御するだけで簡単且つ正確に調節できる。
そして,加香の停止は電動蓋によって速やかに且つ確実
に行うことができる。したがって,制御性のよい香り発
生装置が提供され,従来の噴霧方式に代わる効果的な香
り空調が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の香り発生装置の実施例を示す機器配置
系統図である。
【図2】本考案に従う香料漏出部の実施例を示す略断面
図である。
【図3】本考案に従う香料漏出部の他の実施例を示す略
断面図である。
【符号の説明】
1 空調用ダクト 2 液体香料 3 香料容器 4 香料漏出部 5 香料搬送チユーブ 6 微少流量ポンプ 7 芯部 8 ヒータ 9 容器 10 蓋 11 ボンネット部(発香筒) 12 蓋操作機 15 制御盤
フロントページの続き (72)考案者 池鯉鮒 悟 宮城県仙台市青葉区八幡5丁目6−1 コーポキモト502号 (56)参考文献 特開 平4−53564(JP,A) 実開 昭58−51728(JP,U) 実開 昭56−118649(JP,U) 実開 平1−149965(JP,U) 実開 平3−88542(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体香料を収容した香料容器と,この香
    料容器内に一端が挿入され,他端が香料漏出部に接続さ
    れた液体香料搬送チユーブと,この搬送チユーブに介装
    された微少流量ポンプとからなり,前記の香料漏出部
    が,液含浸性の芯部と,この芯部を加熱するヒータと,
    該芯部を周囲雰囲気から遮断する容器並びにこの容器に
    開閉可能に取付けた蓋とで構成されている香り発生装
    置。
  2. 【請求項2】 蓋は,遠隔操作可能な電動蓋からなる請
    求項1に記載の香り発生装置。
JP1992025381U 1992-03-27 1992-03-27 香り発生装置 Expired - Lifetime JP2564537Y2 (ja)

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JPH0576438U JPH0576438U (ja) 1993-10-19
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