JP3044160U - 消臭剤用の容器 - Google Patents
消臭剤用の容器Info
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- JP3044160U JP3044160U JP1997000623U JP62397U JP3044160U JP 3044160 U JP3044160 U JP 3044160U JP 1997000623 U JP1997000623 U JP 1997000623U JP 62397 U JP62397 U JP 62397U JP 3044160 U JP3044160 U JP 3044160U
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- deodorant
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車室内に容器内の消臭剤を塗布するだけで、
車室内に消臭剤を定着せしめ、この消臭剤により車室内
を長時間に亘り消臭を可能にした消臭剤用の容器を実現
する。 【解決手段】 液をためる貯水室と、前記貯水室に設け
られる弁と、前記貯水室内に出没可能なピストンと、前
記ピストンを付勢する弾性部材と、前記ピストンに設け
られた細管とからなるスプレイ装置付の容器に消臭剤を
収納したことを特徴とする容器1内に液状の消臭剤4を
封入し、この容器1より取り出した消臭剤4で車室内を
消臭することを特徴とする。
車室内に消臭剤を定着せしめ、この消臭剤により車室内
を長時間に亘り消臭を可能にした消臭剤用の容器を実現
する。 【解決手段】 液をためる貯水室と、前記貯水室に設け
られる弁と、前記貯水室内に出没可能なピストンと、前
記ピストンを付勢する弾性部材と、前記ピストンに設け
られた細管とからなるスプレイ装置付の容器に消臭剤を
収納したことを特徴とする容器1内に液状の消臭剤4を
封入し、この容器1より取り出した消臭剤4で車室内を
消臭することを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、自動車の車室内やトランクの消臭に好適な消臭剤用の容器に係わり 、特に、液状の消臭剤をプラスチック容器等内に入れると共に、この消臭剤を使 用する際、消臭剤を車室内のシート上やフロアーマット上に定着せしめ、以て、 長時間の消臭を可能にすると共に抗菌作用を有するようにした消臭剤用の容器に 関する。
【0002】
自動車室内の悪臭は長時間、車室内にいる場合、特に不快で気になり、このた め様々な消臭の方法が提案されている。 具体的には、小型空気清浄器を設置して、悪臭の付着したちり、ごみ等を取り 除くことで悪臭を除去するものや、芳香剤を用いて悪臭をマスクするようにした ものが提供されている。
【0003】 しかし、上記した小型清浄器を用いたものは、車室内の空気を清浄にすること が出来るものの、コストが非常に高いという欠点があった。 更に、芳香剤を設置して悪臭をマスクするものの場合は、車室内の悪臭に芳香 剤の匂いがミックスされ、かえって煩わしくなるという欠点があった。
【0004】
この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 、悪臭のする車室内やトランク内に、容器に入った消臭剤を塗布又は付着させる だけで、車室内のシート上やフロアーマット上に消臭剤を定着せしめ、これによ って長時間の消臭を可能にした新規な消臭剤用の容器を提供することにある。
【0005】 又、本考案の他の目的は、消臭剤と共に抗菌剤を入れ、消臭作用と同時に抗菌 作用を持たせ、以て、消臭と同時に車室内を清潔に保つようにした新しい消臭剤 用の容器を提供するものである。
【0006】
上記課題を解決するため、本考案の消臭剤用の容器は、液をためる貯水室と、 前記貯水室に設けられる弁と、前記貯水室内に出没可能なピストンと、前記ピス トンを付勢する弾性部材と、前記ピストンに設けられた細管とからなるスプレイ 装置付の容器に消臭剤を収納したことを特徴とする。
【0007】 又、液をためる貯水室と、前記貯水室に設けられる弁と、前記貯水室内に出没 可能なピストンと、前記ピストンを付勢する弾性部材と、前記貯水室内の水を噴 出せしめるための細管を有する噴霧管部とからなるスプレイ装置付の容器に消臭 剤を収納したことを特徴とする。 又、前記ピストンはスプレイ装置に支持されたハンドルで操作されることを特 徴とする。 又、着脱可能な蓋を有するプラスチックからなる容器内に消臭剤を収納したこ とを特徴とする。 又、容器内に消臭剤が収納されると共に前記容器には前記消臭剤を塗布するた めの塗布部が設けられていることを特徴とする。 又、前記消臭剤には抗菌剤が0.01〜4重量%混入されていることを特徴と する。 又、前記消臭剤にはバインダが混入されていることを特徴とする。 又、前記消臭剤の組成(重量%)は 水 60〜90% 抗菌剤 0.01〜4.5% バインダ等安定剤 3〜12% 消泡剤 3〜12% 消臭剤 3〜12% であることを特徴とする。
【0008】
以下に、本考案の消臭剤用の容器の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1および図2は本考案の第1の実施の形態を示す図である。 図において、1は本考案の容器であり、容器1内には液状の消臭剤が収納され ると共に取付具3を介してスプレー装置4が容器1上部に取り付けられている。
【0009】 次に、スプレー装置4について説明する。スプレー装置4は図2に示したよう に、容器1内の消臭剤を吸い上げるための管5と、管5を介して吸い上げられた 消臭剤をスプレー装置4に貯水するための貯水室6と、管5と貯水室6との間に 設けられた弁7と、貯水室6内の消臭剤を外に噴射するための細管8を有するピ ストン9と、ピストン9を付勢する弾性材であるコイルバネ10と、ピストン9 をコイルバネ10に抗して矢印A方向に操作するためのハンドル11とで構成さ れている。 なお、15は、ハンドル11の軸支部であり、ハンドル11はピストン9にも 軸支部9aで軸支されている。 又、16はピストン9の動きをスムーズにするためのガイドであり、スプレー 装置4に一体に設けられたガイド孔17によりガイドされるようになっている。
【0010】 さて、容器1内に消臭剤を入れると共に容器1にスプレー装置4を取り付け取 付具3により容器1に固定する。 そして、ハンドル11を数回矢印A方向に操作することで、貯水室6内が負圧 となるため、やがて貯水室6内は容器1の消臭剤で満たされる。この状態でハン ドル11を矢印A方向に操作すると、ピストン9の端部9bが貯水室6内に入り 込むために、貯水室6の圧力が高まり弁7が閉じて、貯水室6内の消臭剤はピス トン9の細管8を通りピストン9外に噴射される。そして、この状態からハンド ル11を図2の状態に戻すと、貯水室6内が負圧となるため弁7が開き、管5を 介して容器1内の消臭剤が貯水室6に導かれるようになっている。
【0011】 さて、容器1内の消臭剤は、溶媒である水に消臭剤と、抗菌剤と、バインダー としての繊維用シリコンや消泡剤等の安定剤を混合したものであり、消臭剤とし ては、金属塩、又は、金属錯体化合物などからなるものが好適であり、具体的に は金属塩としては、硫酸亜鉛,塩化コバルト,又は、硫酸銅などが好適である。 特に、シート等の変色をおこさない様に、本考案の消臭剤では亜鉛塩による消臭 液を使用している。
【0012】 又、抗菌剤としては、カチオン系抗菌剤、具体的にはマルカサイドCP(大和 化成製)を0.01〜4重量%混入させている。 なお、抗菌剤の量を5重量%以上入れた場合、シート等の色が変色する場合も あり、これ以上使用しないことが望ましかった。 この抗菌剤は不揮発性であるから、バインダの作用と相俟って車室内のシート 上の雑菌の増殖を阻害するように作用する。
【0013】 又、本考案では、バインダとして、東芝シリコーン社製のTEX−171を使 用している。 このバインダは消臭剤をシート等の繊維上に固化し、シート等に長時間消臭剤 や抗菌剤を定着させるために必要なものである。 このバインダの作用によって、消臭剤が車室内の所定の部位、例えば、シート 上やフロアーマット上に定着するので、長時間に亘り、安定した消臭作用を持続 させる。 又、下記のような消臭剤の組成(重量%)が望ましい。 水 60〜90% 抗菌剤 0.01〜4.5% バインダ等安定剤 3〜12% 消泡剤 3〜12% 消臭剤 3〜12%
【0014】 次に、このように構成した消臭剤を用いて車室内の消臭を行なう場合には、例 えば、消臭剤をシート上やフロアーマット上に塗布する。
【0015】 塗布された消臭剤からはやがて水分が蒸発し、車室内のシート上やフロアーマ ット上に消臭剤と抗菌剤が定着する。 これによって、シート上に定着した消臭剤は、3ケ月以上の長期間に亘り消臭 効果を持続させることが出来る。 同様に抗菌効果も6ケ月以上持続させることができる。 本考案の消臭剤を凍らせてみたが、常温に戻すと、全く元の状態に復帰した。 従って、低温下に保存しておいても全く問題がなかった。
【0016】 なお、消臭剤としては、上記の他、金属フタロシアニンを用いて悪臭分子を無 臭にするように構成してもよい。 又、抗菌剤として銀イオンを用いるように構成してもよい。
【0017】 図3および図4は本考案の他の実施の形態を示す図である。 この例では容器18にスプレー装置19を取り付けている。このスプレー装置 19では、ピストン内に細管を設ける代わりに、別に細管8を有する噴霧管部2 1を設け、この噴霧管部21にハンドル11Aを軸支すると共に、このハンドル 11Aでピストン9Aを貯水室6に出没可能に設けている。 なお、22はスプレー装置19の蓋である。
【0018】 図5は、本考案の他の実施の形態を示す図である。図5(a) は容器31の開口 部にはスポンジ状の塗布部32が設けられ、この塗布部32を用いて容器31内 の消臭剤を所定の場所に塗布する。 従って、使用の際、塗布部32が逆様になるようにして用いる。 図5(b) は口紅タイプの容器であり、この容器33には、図5(a) と同様に塗 布部32が設けられている。 この容器の場合、小型にした場合、例えば、狭い入り組んだ部分の消臭剤の塗 布に好適である。
【0019】
本考案の消臭剤用の容器は上述のように構成したので、以下のような効果を奏 する。 (1) 本考案の消臭剤は溶媒として80〜90重量%の水を用いているから、使 用に際し、環境汚染がなく、又健康を害することなく、安全である。 又、自動車の室内の消臭に用いても使用されるプラスチック類にダメージを与 えることがない。
【0020】 (2) 抗菌剤を選定すると共に抗菌剤を適量に混合したので、使用に際し、シー ト等の変色がない。
【0021】 (3) 容器内の消臭剤を取り出して、消臭したい部位に塗布又は付着させればよ いので、使用方法が簡単で、しかも、消臭剤はバインダの作用により車室内のシ ート上等に長時間定着するから、長時間の消臭効果を有する。
【0022】 (4) 容器内には消臭剤の他抗菌剤が入れられているので、消臭剤を車室内に塗 布すると、同時に抗菌剤も塗布され、この抗菌剤も車室内に定着して車室内に抗 菌作用を及ぼす。 このため、長時間に亘り車室内を清潔に保つことが可能になる。
【0023】 (5) 本考案の消臭剤は車室内やトランク内のにおいの消臭の他、多方面に利用 出来る。 例えば、冷蔵庫内のにおい、更にくつ内のにおい、生ゴミのにおい、有機溶剤 のにおいの消臭等広範囲に利用出来る。
【0024】 (6) しかも、構成が簡単であるから、実施も容易であるなど、産業利用上、顕 著な効果を有する。
【図1】本考案の消臭剤用の容器の一部切欠斜視図であ
る。
る。
【図2】図1の説明図である。
【図3】本考案の他の実施の形態を示す図である。
【図4】図2の説明図である。
【図5】(a) ,(b) は本考案の別の実施の形態を示す図
である。
である。
1 容器 3 取付具 4 スプレー装置 5 管 6 貯水室 7 弁 8 細管 9 ピストン 10 ばね 11 ハンドル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
Claims (8)
- 【請求項1】 液をためる貯水室と、前記貯水室に設け
られる弁と、前記貯水室内に出没可能なピストンと、前
記ピストンを付勢する弾性部材と、前記ピストンに設け
られた細管とからなるスプレイ装置付の容器に消臭剤を
収納したことを特徴とする消臭剤用の容器。 - 【請求項2】 液をためる貯水室と、前記貯水室に設け
られる弁と、前記貯水室内に出没可能なピストンと、前
記ピストンを付勢する弾性部材と、前記貯水室内の水を
噴出せしめるための細管を有する噴霧管部とからなるス
プレイ装置付の容器に消臭剤を収納したことを特徴とす
る消臭剤用の容器。 - 【請求項3】 前記ピストンはスプレイ装置に支持され
たハンドルで操作されることを特徴とする請求項1記載
の消臭剤用の容器。 - 【請求項4】 着脱可能な蓋を有するプラスチックから
なる容器内に消臭剤を収納したことを特徴とする消臭剤
用の容器。 - 【請求項5】 容器内に消臭剤が収納されると共に前記
容器には前記消臭剤を塗布するための塗布部が設けられ
ていることを特徴とする消臭剤用の容器。 - 【請求項6】 前記消臭剤には抗菌剤が0.01〜4重
量%混入されていることを特徴とする請求項1,2,
3,4又は5記載の消臭剤用の容器。 - 【請求項7】 前記消臭剤にはバインダが混入されてい
ることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記
載の消臭剤用の容器。 - 【請求項8】 前記消臭剤の組成(重量%)は 水 60〜90% 抗菌剤 0.01〜4.5% バインダ等安定剤 3〜12% 消泡剤 3〜12% 消臭剤 3〜12% であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5、7
又は7記載の消臭剤用の容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997000623U JP3044160U (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 消臭剤用の容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997000623U JP3044160U (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 消臭剤用の容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3044160U true JP3044160U (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=43178593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997000623U Expired - Lifetime JP3044160U (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 消臭剤用の容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044160U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012143541A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-08-02 | St Corp | 消臭剤組成物および消臭方法 |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP1997000623U patent/JP3044160U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012143541A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-08-02 | St Corp | 消臭剤組成物および消臭方法 |
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