JP3031281U - 消臭剤の塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消臭剤を簡単に塗布することにより、雰囲気
中の臭い分子を化学吸着し、消臭する新規な消臭剤入り
の容器を提供する。 【解決手段】 消臭剤を金属フタロシアニン化合物、金
属塩、植物抽出成分からなる群から選択すると共に、水
及びバインダーとの混合液９を生成し、この混合液９を
塗布する塗布装置１を、スポンジ状のローラ体２と、ロ
ーラ２体を支持する支持部３と、支持部３に取り付けら
れ、混合液９を収納するタンク４と、タンク４内の混合
液９をローラ体２の表面に導く導液管６とで構成したこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、消臭剤入りの容器に関し、特に、悪臭物質を無臭物質に変化させる 消臭性機能を備えた消臭剤の塗布装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

花の匂いなどの香料を揮発性の材料（アルコールやパラベンなどの）に混ぜる ことで、臭気を室内に拡散させ、悪臭を覆い隠しわからなくする方法が主流であ る。 又、最近は、香料を含まないで悪臭と化学的に中和反応する消臭剤も作り出さ れている。 しかし、上記方法では、空気中に多様な化学物質を撒き散らすため、人間を含 む生物への影響が懸念される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 空気中に蒸発・拡散しない消臭剤を使用することで空気の汚染を防ぎ、且つ、こ のような消臭剤を簡単に塗布することにより、雰囲気中の悪臭分子を化学反応に より消臭する新規な消臭剤の塗布装置を提供することである。

【０００４】 上記課題を解決するため、本考案の消臭剤の塗布装置は、消臭剤を金属フタロ シアニン化合物、金属塩、植物抽出成分からなる群から選択すると共に、水及び バインダーとの混合液を生成し、この混合液を塗布する塗布装置を、スポンジ状 のローラ体と、前記ローラ体を支持する支持部と、前記支持部に取り付けられ、 前記混合液を収納するタンクと、前記タンク内の混合液を前記ローラ体の表面に 導く導液管とで構成したことを特徴とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】 以下に、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図１は本考案の消臭剤の塗布装置を示す図である。 図において、１は本考案の消臭剤の塗布装置であり、本考案の塗布装置１は、 スポンジ状の弾性を有するローラ体２と、このローラ体２の中心部に設けた孔に 挿入され、ローラ体を支持する支持体３，３と、前記支持体３，３が取り付けら れ、且つ、消臭剤を入れるタンク４と、タンク４の注液部５と、タンク４内の消 臭剤をローラ体２の表面に導く複数の導液管６と、タンク４と導液管６との間に 設けられた液量調整用のコック７と、この塗布装置１を操作するための棒状の柄 ８とで構成している。

【０００６】 そして、前記タンク４内には、金属フタロシアニン化合物、又は、鉄、亜鉛、 銀等の金属塩、又は、植物抽出成分からなる消臭剤をバインダーと共に水に溶か して得た消臭液である水溶液（混合液）９が入れられている。

【０００７】 なお、前記バインダーとしては、水溶性高分子、例えば、澱粉やアクリル系バ インダー、例えば、昭和高分子株式会社製のポリゾールＡＲ−５０８０（商品名 ）等が適宜使用され、塗布された消臭剤が、消臭しようとする部位に定着、固化 するように消臭剤に混入されている。

【０００８】 上記した塗布装置１では、タンク４内の消臭液９は、複数の導液管６から回転 するローラ体２の表面に落下するので、塗布装置１の使用中、ローラ体２の表面 にはほぼ均一に消臭液９が付着し、ローラ体４を、例えば、カーペット上で回転 させると、前記カーペットには均一に消臭液９が塗布される。

【０００９】 このように構成された消臭剤の塗布装置１を使用して、例えば、カーペット上 の消臭を行う場合には、消臭したい部位上に前記ローラ体４を当て、回転させる ことで消臭液９を所定量塗布することが出来る。 なお、バインダーを用いた為に、カーペットから消臭剤がとれるようなことが ないため、長期間に渡り、染みついた臭いだけでなく、雰囲気中の臭い分子を吸 着すすると共に分解し無臭化する。

【００１０】 なお、本考案では、消臭液９をローラ体４の表面に直接落下させ、ローラ体４ に付着させるようにしたが、ローラ体４の中心から消臭液９をローラ体４に供給 するように構成してもよい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案に係る消臭剤の塗布装置は、上述のように構成したので、消臭したい部 位に、消臭剤を簡単に塗布することが出来るから、簡単に悪臭を消すことが出来 る。 しかも、本考案の消臭剤にはバインダーを混合したので、例えば、カーペット 上に塗布しても消臭剤はカーペット上に、定着するから、長期間に渡り消臭作用 が持続する。 又、本考案に用いる消臭剤には、有機溶剤が用いられていないので、環境を汚 染することもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の容器の実施例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 塗布装置 ２ ローラ体 ３ 支持体 ４ タンク ５ 注液部 ６ 導液管 ７ コック ８ 柄 ９ 水溶液

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 消臭剤を金属フタロシアニン化合物、金
   属塩、植物抽出成分からなる群から選択すると共に、水
   及びバインダーとの混合液を生成し、この混合液を塗布
   する塗布装置を、スポンジ状のローラ体と、前記ローラ
   体を支持する支持部と、前記支持部に取り付けられ、前
   記混合液を収納するタンクと、前記タンク内の混合液を
   前記ローラ体の表面に導く導液管とで構成したことを特
   徴とする消臭剤の塗布装置。