JPH04157290A - 既設配管の通線方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、既設配管の内部に、前記既設配管における通
線予定箇所の始端部から終端部にかけて線材を挿通させ
る既設配管の通線方法に関する。

〔従来の技術〕

従来、既設配管内に配線ケーブル等の線材を挿通させる
方法として、例えば、竹材やピアノ線等高張力の通し具
を線材の先端に連結しておいて、前記通し具を既設配管
の通線予定箇所の始端部から終端部に向けて挿通させて
、終端部から抜き出し、線材を通す方法があった。

しかし、上記従来方法によるときは、既設配管が長距離
に亘る場合、あるいは、途中部において屈曲している場
合等には、通線が困難となっていた。

そこで、上記欠点を解消する方法として、例えば特開昭
６１−６５９９５号公報に開示されているように、パラ
シュート構造の牽引具を線材の先端に連結して、分岐管
から入れ込み主管内を流動する気体による圧送力を利用
して別の分岐管まで通線する方法が考えられた。

ところが、上記改良方法によるときは、通線予定箇所終
端部よりも主管下手側において、気体流動を塞き止める
部材か必要となり、その塞き止め部材を挿入する手間が
かかる難点かあった。又、パラシュート構造の牽引具を
圧送する方法であるから、主管内に既設の配管ケーブル
が存在している場合には、圧送気体の全量が前記牽引具
に加わらず抵抗の少ない空領域を通って流動することに
なる。その結果、牽引具か、その管径方向外方側での流
速の差による圧力差に起因して管径方向に振らっくこと
があり、既設ケーブルと配管内壁との隙間に入り込んだ
り、小さな突起に引っ掛かったりして円滑な牽引が行え
ないといった欠点かあった。

本発明の目的は、上記不具合点を解消する点にある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するために、本発明は、前記線材に連結
し、且つ、流体の流れに沿ってなびく可撓性の長尺体を
設けた牽引具を、前記始端部から挿入すると共に、前記
終端部から前記既設配管内の流体を吸引し、前記始端部
から前記終端部に向かって流れる流体によって前記牽引
具を前記終端部まで移送して前記線材を通す方法とした
。

〔作　用〕

線材が連結された牽引具が、通線予定箇所終端部からの
吸引によって生じる流体の流動によって移送力を受け、
線材の一端を終端部まで牽引する。このとき、牽引具は
、流体の流れに沿ってなびく可撓性の長尺体を備えであ
るので、横巾より長さの長い長尺体は、風の抵抗を受け
て牽引力が得やすく、しかも、全体として流体に与える
抵抗小さいために管内の流体圧分布を大きく乱すことか
なく、管径方向に大きく振られずに、流速の最も大きな
部分を流体と共に移動して行くことになる。

又、流体の流動方向下手側において、複数の分岐管が存
在する場合であっても、始端側からの圧送による移送と
異なり、牽引具は通線予定箇所終端部に確実に吸引移送
される。しかも、他の分岐管を塞き止める必要がない。

〔発明の効果〕

従って、本発明によれば、既設配管内に既存の配線ケー
ブル等が存在する場合であっても、管内の凹凸部に牽引
具か引っ掛かったりするおそれが少なく、゛円滑な線材
牽引移送が行えることになった。しかも、管内を塞き止
める等の手間を掛けることなく、通線目的位置への線材
誘導を確実に行え、作業能率の向上を図ることかできた
。

〔実施例〕

以下、本発明の詳細な説明する。第１図及び第３図に示
すように、複数の配線ケーブル（１）が既に挿通内設さ
れている既設配管（２）に複数の分岐管（３）、　（４
）、　（５）を連通形成してあり、そのうちの１つの第
１分岐管（３）の開口部（６）［通線予定箇所始端部コ
から他の第２分岐管（４）の開口部（７）［通線予定箇
所終端部］にかけて線材（８）を挿通させるに際して、
第２分岐管（４）の開口部（７）に既設配管（２）内の
気体［流体の一例コを吸引する吸引装置（９）を接続す
る。そして、第１分岐管（３）の開口部（６）から気体
の流動に伴って管内を移動する牽引具（１０）を、線材
（８）に連結した状態で挿入するとともに、前記吸引装
置（９）を作動させて配管（２）内の気体を吸引する。

前記牽引具（１０）は、第４図に示すように、前記吸引
装置（９）の吸引力により流動する気体の流れに沿って
なびく旗状の布（ｔｌ）　［可撓性を有する長尺体の一
例コに多数の小片（１２）を付設して構成されている。

　　　　− 前記牽引具（ｌＯ）は、布（１１）で構成されるので、
挿入前の前記気体の流動分布を大きく乱すことがなく、
配管（２）内の最も流速の大きな領域、主に、配管（２
）内壁と既設ケーブル（１）との隙間の大きな箇所の中
央部付近を通過することになる。従って、配管（２）内
に既設ケーブル（１）が存在し、既設ケーブル（１）の
外周部又は配管（２）の内面に突起部分か存在する場合
であっても、これらに引っ掛かるおそれが少なく通線牽
引移送が円滑に行える。

次に、前記牽引具（ｌＯ）が第２分岐管（４）に近づく
と、その近傍に他の第３分岐管（５）が存在し、且つ、
配管（２）が更に延長している場合であっても、第２図
に示すように、牽引具（１０）は吸引装置（９）による
吸引力によって確実に通線目的地である第２分岐管（４
）に吸引され、開口部（７）まで到達し、第３分岐管（
５）や配管（２）延長部分に誤って入り込むことがない
。

〔別実施例〕

前記牽引具（１０）は、旗状の布を備えるものに代えて
、薄い帯状の合成樹脂材等、比較的軽量で、流体の流れ
に沿ってなびく長尺体であれば材質はどのようなもので
あってもよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る既設配管の通線方法の実施例を示し
、第１図及び第２図は通線作業の手順を示す断面図、第
３図は既設配管の軸芯方向視の断面図、第４図は牽引具
の斜視図である。 （２）・・・・・・既設配管、（６）・・・・・・始端
部、（７）・・・・・・終端部、（８）・・・・・・線
材、（１０）・・・・・・牽引具、（１１）・・・・・
・長尺体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、既設配管（２）の内部に、前記既設配管（２）にお
   ける通線予定箇所の始端部（６）から終端部（７）にか
   けて線材（８）を挿通させる既設配管の通線方法であっ
   て、前記線材（８）に連結し、且つ、流体の流れに沿っ
   てなびく可撓性の長尺体（１１）を設けた牽引具（１０
   ）を、前記始端部（６）から挿入すると共に、前記終端
   部（７）から前記既設配管（２）内の流体を吸引し、前
   記始端部（６）から前記終端部（７）に向かって流れる
   流体によって前記牽引具（１０）を前記終端部（７）ま
   で移送して前記線材（８）を通す既設配管の通線方法。 ２、前記長尺体（１１）が、旗状の布から構成してある
   請求項１記載の既設配管の通線方法。