JPH04154917A - 形鋼の製造方法 - Google Patents
形鋼の製造方法Info
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- JPH04154917A JPH04154917A JP27526390A JP27526390A JPH04154917A JP H04154917 A JPH04154917 A JP H04154917A JP 27526390 A JP27526390 A JP 27526390A JP 27526390 A JP27526390 A JP 27526390A JP H04154917 A JPH04154917 A JP H04154917A
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Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、熱間圧延によって、
フランジ厚(TF) /ウェブ厚(Tw )か3以上、
ウェブ高さ(HW) /ウェブ厚(Tw >か80以上
、の薄肉H形鋼を始めとする形鋼を製造するにあたり、
その冷却過程において、フランジ部とウェブ部の温度差
を小さくすることによる残留応力の減少を計ること、過
冷却による(低温変態組織の生成による)靭性の劣化を
防止することなどの形鋼の製造方法に関するものである
。
ウェブ高さ(HW) /ウェブ厚(Tw >か80以上
、の薄肉H形鋼を始めとする形鋼を製造するにあたり、
その冷却過程において、フランジ部とウェブ部の温度差
を小さくすることによる残留応力の減少を計ること、過
冷却による(低温変態組織の生成による)靭性の劣化を
防止することなどの形鋼の製造方法に関するものである
。
H形鋼は、フランジ厚とウェブ厚が異なるため、熱間圧
延によって製造する際の冷却過程において、フランジ部
とウェブ部との間に温度差が生じ、このため室温に冷却
された状態では、フランジ部に引張り、ウェブ部に圧縮
の長手方向残留応力が発生し、とくに、フランジ厚とウ
ェブ厚が大きく異なる薄肉H形鋼においてはその値は大
きくなる。
延によって製造する際の冷却過程において、フランジ部
とウェブ部との間に温度差が生じ、このため室温に冷却
された状態では、フランジ部に引張り、ウェブ部に圧縮
の長手方向残留応力が発生し、とくに、フランジ厚とウ
ェブ厚が大きく異なる薄肉H形鋼においてはその値は大
きくなる。
この残留応力が存在すると、その大きさにより、耐荷重
の低下、形状不良(ウェブ波の発生)加工時の割れなど
の問題か発生する。
の低下、形状不良(ウェブ波の発生)加工時の割れなど
の問題か発生する。
したがって、熱間圧延によるH形鋼の製造においては、
その冷却過程において、フランジ部とウェブ部の温度差
を小さくすることが必要になる。
その冷却過程において、フランジ部とウェブ部の温度差
を小さくすることが必要になる。
この温度差を減少させる方法としては、ウェブ部を加熱
する方法や、フランジ外面を強冷却する方法があり、一
般にはフランジ部外面を強冷却する方法が多く用いられ
ている。
する方法や、フランジ外面を強冷却する方法があり、一
般にはフランジ部外面を強冷却する方法が多く用いられ
ている。
(従来の技術)
残留応力を軽減する方法としては、特公昭55−430
53号公報、及び特公昭56−35734号公報等に、
仕上げ圧延の前後で、フランジ部を強冷却することによ
り、フランジ部とウェブ部の温度差を減少させる方法が
、 また特公昭60−37857号公報、特開平l−205
028号公報には、冷却完了時の温度目標、すなわち、
フランジ部とウェブ部の温度差、冷却時の断面円代表点
における目標温度を決定する方法が、それぞれ開示され
ている。
53号公報、及び特公昭56−35734号公報等に、
仕上げ圧延の前後で、フランジ部を強冷却することによ
り、フランジ部とウェブ部の温度差を減少させる方法が
、 また特公昭60−37857号公報、特開平l−205
028号公報には、冷却完了時の温度目標、すなわち、
フランジ部とウェブ部の温度差、冷却時の断面円代表点
における目標温度を決定する方法が、それぞれ開示され
ている。
しかしながら、これらの方法では、TF/TV、 HW
/TVが大きくなると、残留応力によるウェブ波が発生
しない様に、フランジ外面の冷却を強化し、フランジ部
分の熱容量を減少させる必要があるが、強冷却のためフ
ランジ冷却面の組織が悪化し、すなわち、急冷時に低温
変態組織(マルテンサイト、ベイナイト組織をいう)が
生成し、このため、フランジ表面の硬度が上昇し、靭性
が劣化して加工上の問題が生じる。
/TVが大きくなると、残留応力によるウェブ波が発生
しない様に、フランジ外面の冷却を強化し、フランジ部
分の熱容量を減少させる必要があるが、強冷却のためフ
ランジ冷却面の組織が悪化し、すなわち、急冷時に低温
変態組織(マルテンサイト、ベイナイト組織をいう)が
生成し、このため、フランジ表面の硬度が上昇し、靭性
が劣化して加工上の問題が生じる。
したがって、これらの方法を、TP/TV 、 Hw/
Twの大きい薄肉H形鋼に適用することは困難である。
Twの大きい薄肉H形鋼に適用することは困難である。
(発明が解決しようとする課題)
熱間圧延による形鋼の製造方法であって、その冷却過程
において、フランジ部に、冷却−復熱の熱サイクルを施
すことにより、靭性劣化がなく、残留応力の少ない、形
状の良好なH形鋼を安定して製造する方法である。
において、フランジ部に、冷却−復熱の熱サイクルを施
すことにより、靭性劣化がなく、残留応力の少ない、形
状の良好なH形鋼を安定して製造する方法である。
薄肉H形鋼においては、冷却過程で、フランジ部に冷却
−復熱の熱サイクルを施す場合、前にも述べたように、
冷却過程で強水冷を行う必要があるが、強冷却であるた
め、フランジ部の復熱温度が不十分となり、低温変態組
織が残存するなどの材質異常を生じ、靭性が劣化する。
−復熱の熱サイクルを施す場合、前にも述べたように、
冷却過程で強水冷を行う必要があるが、強冷却であるた
め、フランジ部の復熱温度が不十分となり、低温変態組
織が残存するなどの材質異常を生じ、靭性が劣化する。
また、逆に復熱温度が十分にとれるような水冷を行なう
と、残留応力の増加によりウェブ波が発生するなどの問
題がある。
と、残留応力の増加によりウェブ波が発生するなどの問
題がある。
すなわち、目標とする復熱温度を保証するためには、フ
ランジ部の保有する熱容量、復熱時間の確保が必要であ
るが、その対応策として、・復熱ゾーンの延長。又は、 ・緩冷却化。
ランジ部の保有する熱容量、復熱時間の確保が必要であ
るが、その対応策として、・復熱ゾーンの延長。又は、 ・緩冷却化。
などを行うと、フランジ部冷却不足によるウェブ波が発
生し、 ・復熱時間確保のための被冷却材(被圧延材)の走行速
度の低下。
生し、 ・復熱時間確保のための被冷却材(被圧延材)の走行速
度の低下。
を行うと、水冷ゾーンでの急冷時間も増加し、温度低下
による材質異常が発生する。
による材質異常が発生する。
したがって、薄肉H形鋼の製造にあたっては、これらの
問題を解決することが必要になる。
問題を解決することが必要になる。
(課題を解決するための手段)
この発明は、マルテンサイトなどの低温変態組織の発生
による硬度の上昇、靭性の劣化を防止するために、強水
冷によって温度低下したフランジ部を冷却−復熱の熱サ
イクルの復熱中に、加熱することによって、目標とする
復熱温度、すなわちAct点近傍の温度に到達させるも
のであり、その要旨は、 形鋼の熱間圧延に際し、 熱間仕上げ圧延機の入側及び/又は出側にて。
による硬度の上昇、靭性の劣化を防止するために、強水
冷によって温度低下したフランジ部を冷却−復熱の熱サ
イクルの復熱中に、加熱することによって、目標とする
復熱温度、すなわちAct点近傍の温度に到達させるも
のであり、その要旨は、 形鋼の熱間圧延に際し、 熱間仕上げ圧延機の入側及び/又は出側にて。
フランジ表面温度を、Ar+点温度に対してはるかに低
い温度に一たん冷却し、その後、フランジ表面温度を保
有熱量によって復熱昇温させる、冷却−復熱両過程より
なる熱サイクルを2回以上繰返す冷却パターンのもとで
、 フランジ表面に、冷却過程では冷却水の噴射による冷却
を施し、復熱過程では、最終の冷却過程に続く復熱過程
を除き、Ac+点近傍の温度に達するまでの昇温を補足
するための加熱を施すことを特徴とする形鋼の製造方法
である。
い温度に一たん冷却し、その後、フランジ表面温度を保
有熱量によって復熱昇温させる、冷却−復熱両過程より
なる熱サイクルを2回以上繰返す冷却パターンのもとで
、 フランジ表面に、冷却過程では冷却水の噴射による冷却
を施し、復熱過程では、最終の冷却過程に続く復熱過程
を除き、Ac+点近傍の温度に達するまでの昇温を補足
するための加熱を施すことを特徴とする形鋼の製造方法
である。
この明細書において、Ac+点近傍の温度とは、Ac+
点温度より50℃低い温度以上であることを意味し、低
温変態組織とはマルテンサイト、ベイナイト組織をいう
ものとする。
点温度より50℃低い温度以上であることを意味し、低
温変態組織とはマルテンサイト、ベイナイト組織をいう
ものとする。
(作 用)
まず、この発明において、フランジ部を加熱することに
ついて述べる。
ついて述べる。
フランジ部を加熱することは、本来、ウェブ波発生防止
の観点からは逆行するものである。
の観点からは逆行するものである。
しかし、Tp/Twが3以上で熱容量の大きいフランジ
部を、材質異常の発生なしに冷却するには、冷却ゾーン
を長くとって、緩冷却するなどの必要性があるが、効率
よく、品質保証のできる製品を作り込むためには、 フランジ部を冷却−復熱の熱サイクルで冷却し、ウェブ
波発生防止のため、冷却過程では強冷却を行う必要があ
る。そして、強冷却を行うため、復熱過程においては、
復熱に要する熱容量が不足することから、新らたにAc
+点近傍の復熱温度まで上昇させる手段、すなわち、フ
ランジ部を加熱することが必要になる。
部を、材質異常の発生なしに冷却するには、冷却ゾーン
を長くとって、緩冷却するなどの必要性があるが、効率
よく、品質保証のできる製品を作り込むためには、 フランジ部を冷却−復熱の熱サイクルで冷却し、ウェブ
波発生防止のため、冷却過程では強冷却を行う必要があ
る。そして、強冷却を行うため、復熱過程においては、
復熱に要する熱容量が不足することから、新らたにAc
+点近傍の復熱温度まで上昇させる手段、すなわち、フ
ランジ部を加熱することが必要になる。
なお、フランジ部の加熱は復熱過程で行うが、冷却−復
熱の熱サイクルを1回以上繰返した後の、最終の急冷後
の復熱過程で加熱することは、フランジ部とウェブ部の
温度差を太き(することになるので不適で、ある。
熱の熱サイクルを1回以上繰返した後の、最終の急冷後
の復熱過程で加熱することは、フランジ部とウェブ部の
温度差を太き(することになるので不適で、ある。
つぎに、この発明の実施態様について述べる。
走行する被圧延材が、水冷ゾーンを通過後、復熱ゾーン
(空冷ゾーン)を通過中に、フランジ外側面の両側に設
置したフランジ加熱装置により、フランジ面を加熱し、
フランジ部に残在する熱容量による復熱と合わされて、
目標とする復熱温度に到達せしめるものであり、かくす
ることにより材質異常のないH形鋼が製造できることに
なる。
(空冷ゾーン)を通過中に、フランジ外側面の両側に設
置したフランジ加熱装置により、フランジ面を加熱し、
フランジ部に残在する熱容量による復熱と合わされて、
目標とする復熱温度に到達せしめるものであり、かくす
ることにより材質異常のないH形鋼が製造できることに
なる。
以下さらに詳しく、第1図により説明する。
第1図には、紙面の左から順に、粗ユニバーサルミル3
、エツジングミル4、仕上げユニバーサルミル5を設置
した形鋼の圧延ラインに、エツジングミル4と仕上げユ
ニバーサルミル5の間に、水冷装置1−1と1−2を間
隔を置いて配し、さらに仕上げユニバーサルミル5の出
側(紙面の右側)に水冷装置13を配置している。
、エツジングミル4、仕上げユニバーサルミル5を設置
した形鋼の圧延ラインに、エツジングミル4と仕上げユ
ニバーサルミル5の間に、水冷装置1−1と1−2を間
隔を置いて配し、さらに仕上げユニバーサルミル5の出
側(紙面の右側)に水冷装置13を配置している。
水冷装置1−1と1−2の間、水冷装置1−2と仕上げ
ユニバーサルミルを挟んで水冷装置l−3の間は水冷後
の復熱ゾーンとなる。
ユニバーサルミルを挟んで水冷装置l−3の間は水冷後
の復熱ゾーンとなる。
粗圧延を終えた被圧延材は、エツジングミルを通過し、
水冷−復熱一水冷一復熱(仕上げ圧延を挟む)−水冷−
復熱の熱サイクルの冷却パターンで冷却される。
水冷−復熱一水冷一復熱(仕上げ圧延を挟む)−水冷−
復熱の熱サイクルの冷却パターンで冷却される。
復熱時の加熱装置は復熱ゾーンの後方に設置し、復熱工
程の後半で加熱するようになっている。
程の後半で加熱するようになっている。
なお、復熱中の加熱を誘導加熱で行う場合、水冷直後に
これを設置すると、被圧延材のフランジ面に付着した水
滴が誘導コイルに付着し、絶縁不良に至らしめるので好
ましくない。
これを設置すると、被圧延材のフランジ面に付着した水
滴が誘導コイルに付着し、絶縁不良に至らしめるので好
ましくない。
この加熱装置は、第2図に示すように、フランジ外側面
に設置され、被圧延材長手方向に複数個設置することも
よく、水冷による冷却幅と加熱装置の上流に設置した温
度計(走査形)での測温結果より、加熱すべき幅を決定
し、この幅に応じて加熱コイル幅を選定するとともに、
投入すべき電力量を設定し通電する。
に設置され、被圧延材長手方向に複数個設置することも
よく、水冷による冷却幅と加熱装置の上流に設置した温
度計(走査形)での測温結果より、加熱すべき幅を決定
し、この幅に応じて加熱コイル幅を選定するとともに、
投入すべき電力量を設定し通電する。
又、フランジ外側面の上下方向に別個の加熱装置を配置
することにより、フランジ外側面の上下を各々別個の加
熱コイルで加熱する、すなわち、異なる投入電力量にて
加熱することができ、水冷後、フランジの上部と下部と
で温度か異なる場合にも好適に対応することができる。
することにより、フランジ外側面の上下を各々別個の加
熱コイルで加熱する、すなわち、異なる投入電力量にて
加熱することができ、水冷後、フランジの上部と下部と
で温度か異なる場合にも好適に対応することができる。
さらに、加熱深さは、周波数により変更することができ
るので、シミュレーターの結果より事前に設定すること
で、被圧延材の形状寸法、冷却条件などの変化に対応す
ることができる。
るので、シミュレーターの結果より事前に設定すること
で、被圧延材の形状寸法、冷却条件などの変化に対応す
ることができる。
(実施例)
転炉で溶製し、連続鋳造で鋳造したビームブランクを用
いて、 ウェブ高さ : 750 mm フランジ幅 : 200 mm ウェブ厚さ :9mm フランジ厚さ:28mm の薄肉H形鋼に熱間圧延した。
いて、 ウェブ高さ : 750 mm フランジ幅 : 200 mm ウェブ厚さ :9mm フランジ厚さ:28mm の薄肉H形鋼に熱間圧延した。
この熱間圧延は、第1図に示す圧延ラインで、その冷却
過程においては、水冷(1)−復熱(1)−水冷(2)
−復熱(2)−水冷(3)−復熱(3)の冷却パターン
で、この発明の適合例として復熱(1)及び(2)の過
程で加熱した場合と、比較例として復熱過程で加熱しな
い場合の冷却条件で冷却した。これらの条件を表1に示
す。
過程においては、水冷(1)−復熱(1)−水冷(2)
−復熱(2)−水冷(3)−復熱(3)の冷却パターン
で、この発明の適合例として復熱(1)及び(2)の過
程で加熱した場合と、比較例として復熱過程で加熱しな
い場合の冷却条件で冷却した。これらの条件を表1に示
す。
なお、表1に示す水冷はウェブ波の発生しない強水冷条
件とした。
件とした。
この冷却条件下でのフランジ外側面表面温度の変化を第
3図に示すが、比較例は復熱過程における最高到達温度
がAc+点以下であり、組織調査によるとフランジ表面
にマルテンサイト、及びベイナイト組織が認められた。
3図に示すが、比較例は復熱過程における最高到達温度
がAc+点以下であり、組織調査によるとフランジ表面
にマルテンサイト、及びベイナイト組織が認められた。
これに対し、適合例は当然のことなから復熱過程におけ
る最高到達温度がAc+点以上であり、低温変態組織は
認められなかった。
る最高到達温度がAc+点以上であり、低温変態組織は
認められなかった。
また、H形鋼断面のフランジ外側表面より内に向けての
硬さ変化を第4図に示すが、比較例は内側の硬さ(安定
した硬さを示す領域の値)にくらべ表面の硬さは40H
v (ビッカース硬さ)程度高くなっており、このため
、製品の切断、及び曲げなどの加工性に問題が生じた。
硬さ変化を第4図に示すが、比較例は内側の硬さ(安定
した硬さを示す領域の値)にくらべ表面の硬さは40H
v (ビッカース硬さ)程度高くなっており、このため
、製品の切断、及び曲げなどの加工性に問題が生じた。
これに対し、適合例は、硬さの差は20Hv程度と比較
例の半分であり、加工性も良好であった。
例の半分であり、加工性も良好であった。
したがって、この発明方法は薄肉H形鋼の製造方法とし
て非常に有効な方法といえる。
て非常に有効な方法といえる。
=11−
(発明の効果)
この発明は、熱間圧延により、薄肉H形鋼などを製造す
るにあたり、その冷却過程において、フランジ外側面を
、冷却と加熱を加えた復熱の熱サイクルによる冷却を施
すことにより、ウェブ波の発生がなく、かつ、材質異常
のない形鋼を効率的に製造できるようにしたものである
。
るにあたり、その冷却過程において、フランジ外側面を
、冷却と加熱を加えた復熱の熱サイクルによる冷却を施
すことにより、ウェブ波の発生がなく、かつ、材質異常
のない形鋼を効率的に製造できるようにしたものである
。
第1図は、粗ユニバーサルミル、エツジングミル、及び
仕上げユニバーサルミル、さらに冷却装置、及び加熱装
置の配置を示す平面図、第2図は、フランジ部加熱装置
の斜視図、第3図は、この発明の適合例と比較例の、冷
却過程におけるフランジ外側面表面温度の変化を示すグ
ラフ、及び、 第4図は、この発明の適合例と比較例のフランジ外側面
の表面より内に向けての硬さ変化を示すグラフである。 1−1.1−2.1−3・・・フランジ水冷装置2・・
・フランジ加熱装置本体 2−1・・・フランジ加熱用鉄心 2−2・・・フランジ加熱用誘導コイル3・・・粗ユニ
バーサルミル 4・・・エツジングミル 5・・・仕上げユニバーサルミル 6・・・H形鋼 6−1・・・フランジ 6−2・・・ウエブ
仕上げユニバーサルミル、さらに冷却装置、及び加熱装
置の配置を示す平面図、第2図は、フランジ部加熱装置
の斜視図、第3図は、この発明の適合例と比較例の、冷
却過程におけるフランジ外側面表面温度の変化を示すグ
ラフ、及び、 第4図は、この発明の適合例と比較例のフランジ外側面
の表面より内に向けての硬さ変化を示すグラフである。 1−1.1−2.1−3・・・フランジ水冷装置2・・
・フランジ加熱装置本体 2−1・・・フランジ加熱用鉄心 2−2・・・フランジ加熱用誘導コイル3・・・粗ユニ
バーサルミル 4・・・エツジングミル 5・・・仕上げユニバーサルミル 6・・・H形鋼 6−1・・・フランジ 6−2・・・ウエブ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、形鋼の熱間圧延に際し、 熱間仕上げ圧延機の入側及び/又は出側にて、フランジ
表面温度を、Ar_1点温度に対してはるかに低い温度
に一たん冷却し、その後、フランジ表面温度を保有熱量
によって復熱昇温させる、冷却−復熱両過程よりなる熱
サイクルを2回以上繰返す冷却パターンのもとで、フラ
ンジ表面に、冷却過程では冷却水の噴射による冷却を施
し、復熱過程では、最終の冷却過程に続く復熱過程を除
き、Ac_1点近傍の温度に達するまでの昇温を補足す
るための加熱を施すことを特徴とする形鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27526390A JPH0696746B2 (ja) | 1990-10-16 | 1990-10-16 | 形鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27526390A JPH0696746B2 (ja) | 1990-10-16 | 1990-10-16 | 形鋼の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04154917A true JPH04154917A (ja) | 1992-05-27 |
JPH0696746B2 JPH0696746B2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=17552982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27526390A Expired - Lifetime JPH0696746B2 (ja) | 1990-10-16 | 1990-10-16 | 形鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0696746B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06228634A (ja) * | 1993-02-04 | 1994-08-16 | Nippon Steel Corp | 制御圧延による低炭素当量圧延形鋼の製造方法 |
JP2015127066A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-09 | 志晟企業股▲分▼有限公司 | リニアガイド素材製造用のニアネットシェイプ連続圧延設備 |
-
1990
- 1990-10-16 JP JP27526390A patent/JPH0696746B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06228634A (ja) * | 1993-02-04 | 1994-08-16 | Nippon Steel Corp | 制御圧延による低炭素当量圧延形鋼の製造方法 |
JP2015127066A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-09 | 志晟企業股▲分▼有限公司 | リニアガイド素材製造用のニアネットシェイプ連続圧延設備 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0696746B2 (ja) | 1994-11-30 |
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