JPS60245722A - 高張力線材の製造方法 - Google Patents
高張力線材の製造方法Info
- Publication number
- JPS60245722A JPS60245722A JP10240384A JP10240384A JPS60245722A JP S60245722 A JPS60245722 A JP S60245722A JP 10240384 A JP10240384 A JP 10240384A JP 10240384 A JP10240384 A JP 10240384A JP S60245722 A JPS60245722 A JP S60245722A
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- JP
- Japan
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- rolling
- wire rod
- steel
- strength
- reduction
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- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/06—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of rods or wires
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(技 術 分 野)
本発明は、高張力線材の製造方法に関し、特にこの明細
書で開示する技術内容は、熱間圧延のままでも従来の2
次加工工程を経た製品と同等以上の、引張り強さが70
kg/ mm2 以上で絞りが60%以上を示し、この
組織が主としてベイナイトで構成される熱延線材(これ
は「棒鋼」を含めて言う、以下同じ)を得る方法につい
ての提案である。
書で開示する技術内容は、熱間圧延のままでも従来の2
次加工工程を経た製品と同等以上の、引張り強さが70
kg/ mm2 以上で絞りが60%以上を示し、この
組織が主としてベイナイトで構成される熱延線材(これ
は「棒鋼」を含めて言う、以下同じ)を得る方法につい
ての提案である。
(従来技術とその問題点)
一般的な鋼線材の最終製品を得るまでの工程は、まず素
材メーカーで熱延線材を製造し、これを2次加工メーカ
ーにおいて最終製品特性としての高強度を付与する加工
熱処理を施していた。
材メーカーで熱延線材を製造し、これを2次加工メーカ
ーにおいて最終製品特性としての高強度を付与する加工
熱処理を施していた。
例えば、70kg/ mm2以上の高力ボルトを製造ず
゛る方法について見ると、まずJIS に規定される
機械構造用炭素鋼材、マンガンクロム鋼材、クロム鋼材
あるいはモリブデンクロム鋼材等を用いて、この鋼材を
熱間圧延後冷間で引抜加工を行い、球状化焼鈍を経て、
ヘッディング加工、転造加工を行い、その抜水または油
による焼入れ、焼戻しを施して、所定の強度を得る等の
付加的処理を必要としていた。
゛る方法について見ると、まずJIS に規定される
機械構造用炭素鋼材、マンガンクロム鋼材、クロム鋼材
あるいはモリブデンクロム鋼材等を用いて、この鋼材を
熱間圧延後冷間で引抜加工を行い、球状化焼鈍を経て、
ヘッディング加工、転造加工を行い、その抜水または油
による焼入れ、焼戻しを施して、所定の強度を得る等の
付加的処理を必要としていた。
しかし、従来技術におけるこれらの工程においては、莫
大な熱エネルギを使用する必要があり、また、伸線加工
に際しては、予め表面の酸化スケールを酸洗あるいは機
械的手段により除去し、コーティング処理を行った後に
高い加工度で伸線する必要があって、これに要する費用
も相当大きい。
大な熱エネルギを使用する必要があり、また、伸線加工
に際しては、予め表面の酸化スケールを酸洗あるいは機
械的手段により除去し、コーティング処理を行った後に
高い加工度で伸線する必要があって、これに要する費用
も相当大きい。
そこで、二次加工メーカーにおける加工熱処理工程を大
幅に省略しても、従来の2次加工工程を経た製品と同等
かそれ以上の製品を得ることを目的として、例えば特公
昭54− 20931号に示されるような技術が提案さ
れている。
幅に省略しても、従来の2次加工工程を経た製品と同等
かそれ以上の製品を得ることを目的として、例えば特公
昭54− 20931号に示されるような技術が提案さ
れている。
この技術は、圧延条材の温度コントロールを行いかつ仕
上げ圧延後も冷却調整を行うことにより、微細なフェラ
イト、パーライトあるいはベイナイト組織にして、所望
の加工性、強度を得る方法である。
上げ圧延後も冷却調整を行うことにより、微細なフェラ
イト、パーライトあるいはベイナイト組織にして、所望
の加工性、強度を得る方法である。
しかし、この従来技術は、仕上圧延温度および仕上圧延
後の冷却速度についてだけしか制御しておらず、仕上圧
延時のオーステナイト粒の微細化および冷却変態後のベ
イナイト組織の微細化が十分に起こらず、そのため絞り
や降伏比のいずれか一方が十分でないような場合がみら
れ改善が必要であった。
後の冷却速度についてだけしか制御しておらず、仕上圧
延時のオーステナイト粒の微細化および冷却変態後のベ
イナイト組織の微細化が十分に起こらず、そのため絞り
や降伏比のいずれか一方が十分でないような場合がみら
れ改善が必要であった。
(発明の目的)
本発明は、上記従来技術のもつ残された問題点を完全に
克服することを目的とするものであり、2次加工メーカ
ーでの加工熱処理工程を経るまでもなく、熱間圧延線材
のままでも絞り、降伏比等の機械的緒特性が加工熱処理
を施したものと同等以上のレベルの高張力線材を提供し
ようとするものである。即ち本発明法によって製造され
た線材は、2次加工メーカーでの加工熱処理工程を全く
不要とし、熱間圧延材のままでも強度、延性とも十分に
高く、軽度の引抜加工を行い、所要寸法に加工したまま
、ヘッディング加工、転進加工することにより70kg
/ mm2 以上の引張強さを有する製品の製造が可能
となるのである。
克服することを目的とするものであり、2次加工メーカ
ーでの加工熱処理工程を経るまでもなく、熱間圧延線材
のままでも絞り、降伏比等の機械的緒特性が加工熱処理
を施したものと同等以上のレベルの高張力線材を提供し
ようとするものである。即ち本発明法によって製造され
た線材は、2次加工メーカーでの加工熱処理工程を全く
不要とし、熱間圧延材のままでも強度、延性とも十分に
高く、軽度の引抜加工を行い、所要寸法に加工したまま
、ヘッディング加工、転進加工することにより70kg
/ mm2 以上の引張強さを有する製品の製造が可能
となるのである。
(発明の構成)
本発明において、上記目的達成のために採用する製造技
術は、C: 0.05〜0.25wt%、 Si: 0
.10−1.00 wt%、 Mn: 0.50〜1.
8ht%、 Cr: 0.05〜]、、00wt%、
B: 0.0003〜0.0050wt%、 Al。
術は、C: 0.05〜0.25wt%、 Si: 0
.10−1.00 wt%、 Mn: 0.50〜1.
8ht%、 Cr: 0.05〜]、、00wt%、
B: 0.0003〜0.0050wt%、 Al。
0.010〜0.050wt%とともに、Ti: OJ
wt%以下、J]: 0,1wt%以下、V+ 0.2
wt%以下、およびZr:0、ht%以、・を単独でも
しくは複合して含有する鋼を、熱間仕上圧延後まず60
0〜850 tの温度に急冷し、次いで10%以上70
%以下の圧下率の2回目の熱間仕上圧延を施した後、リ
ング状に巻き取り、その巻取り線材を移送の途次におい
て3℃/sec以□上の冷却速度で冷却することにより
、熱間圧延後の引張強さが70kg/ mm2 以上で
、絞り値が60%以上を示す組織全体がベイナイトであ
る線材を製造する方法である。以下に製造工程について
詳しく述べる。
wt%以下、J]: 0,1wt%以下、V+ 0.2
wt%以下、およびZr:0、ht%以、・を単独でも
しくは複合して含有する鋼を、熱間仕上圧延後まず60
0〜850 tの温度に急冷し、次いで10%以上70
%以下の圧下率の2回目の熱間仕上圧延を施した後、リ
ング状に巻き取り、その巻取り線材を移送の途次におい
て3℃/sec以□上の冷却速度で冷却することにより
、熱間圧延後の引張強さが70kg/ mm2 以上で
、絞り値が60%以上を示す組織全体がベイナイトであ
る線材を製造する方法である。以下に製造工程について
詳しく述べる。
(1)鋼材の成分組成について。
Cは、焼入れ性を高め、必要強度を得る元素で・あり、
強度レベルを熱間圧延のままで70kg/ mm2以上
保1めには最低0、Oht%の添加は必須となる。
強度レベルを熱間圧延のままで70kg/ mm2以上
保1めには最低0、Oht%の添加は必須となる。
上限を0.25wt%としたのは、これ以上になると延
性を損なうからである。
性を損なうからである。
Slは、一般に鋼の脱酸剤として使用されるものであり
、健全な鋼塊を得るには最低0,1wt%以上加える必
要がある。一方、このSlは固溶硬化作用により鋼の強
度を上昇せしめる効果があり、添加量は多い方が望まし
いが、冷間加工時変形抵抗が大きくなるので、1.(h
t%を上限とした。
、健全な鋼塊を得るには最低0,1wt%以上加える必
要がある。一方、このSlは固溶硬化作用により鋼の強
度を上昇せしめる効果があり、添加量は多い方が望まし
いが、冷間加工時変形抵抗が大きくなるので、1.(h
t%を上限とした。
Mnは、一般に脱酸剤として使用されると同時に、赤熱
脆性防止の役目を有しているが、さらに焼入れ性の向上
と強度、延性の向上のために添加するもので、0.5w
t%未満ではその効果を十分に発揮できない。上限を1
.8wt%としたのは延性が劣化するからである。
脆性防止の役目を有しているが、さらに焼入れ性の向上
と強度、延性の向上のために添加するもので、0.5w
t%未満ではその効果を十分に発揮できない。上限を1
.8wt%としたのは延性が劣化するからである。
Crは、焼入れ性を向上させる成分であり、かつ延性お
よび加工性を改善する。しかし0.05wt%未満では
前記の目的とするところを達成し難く、1、ht%を越
えると製造コストが高くなる。
よび加工性を改善する。しかし0.05wt%未満では
前記の目的とするところを達成し難く、1、ht%を越
えると製造コストが高くなる。
Bは、安価な焼入れ性向上成分であるが0.00039
+1%未満ではその効果がなく 、0.05wt%を越
えるとオーステナイト結晶粒界に炭化物や窒化物が析出
して焼入れ性を低下させたり、延性を劣化させるので上
限を0.0ht%とした。
+1%未満ではその効果がなく 、0.05wt%を越
えるとオーステナイト結晶粒界に炭化物や窒化物が析出
して焼入れ性を低下させたり、延性を劣化させるので上
限を0.0ht%とした。
A+は、脱酸剤として鋼の清浄性を高めるほか、Nを固
定してBの焼入れ性向上効果を安定化させ、オーステナ
イト結晶粒の微細化を図る上で有効な成分である。しか
し0.010wt%未満てはその効果が十分となり難く
、一方0.05wt%を越えるとアルミナ系介在物の鋼
中残存量が増加して疲労特性等の材質を劣化させやすく
する。
定してBの焼入れ性向上効果を安定化させ、オーステナ
イト結晶粒の微細化を図る上で有効な成分である。しか
し0.010wt%未満てはその効果が十分となり難く
、一方0.05wt%を越えるとアルミナ系介在物の鋼
中残存量が増加して疲労特性等の材質を劣化させやすく
する。
Tiは、Nを固定し、Bを有効に作用させる効果がある
が、本発明では効果が類似するNb、 V、 Zrを含
めて次の理由において単独もしくは複合して添加される
。これらの元素はいずれも炭・窒化物を形成する元素で
あり、形成された炭・窒化物により結晶粒は微細化され
、延性が向上するとともに、析出硬化作用により強度が
上昇するので、強度と延性を具備した線材が得られる。
が、本発明では効果が類似するNb、 V、 Zrを含
めて次の理由において単独もしくは複合して添加される
。これらの元素はいずれも炭・窒化物を形成する元素で
あり、形成された炭・窒化物により結晶粒は微細化され
、延性が向上するとともに、析出硬化作用により強度が
上昇するので、強度と延性を具備した線材が得られる。
さらに温度と圧下量の制御によって結晶粒の微細化と析
出硬度はより顕著となり、例えばボルトのへ・7ダー加
工性の改善効果が大きい。しかし過度にこれらの成分を
添加すると、経済性がなくなるほか、炭・窒化物の析出
が多く、却って延性を低下させるので、Ti: 0,3
wt%以下、Nb:0.1wt%以下、V:0、2wt
%以下、Zr: 0.3wt%以下とした。
出硬度はより顕著となり、例えばボルトのへ・7ダー加
工性の改善効果が大きい。しかし過度にこれらの成分を
添加すると、経済性がなくなるほか、炭・窒化物の析出
が多く、却って延性を低下させるので、Ti: 0,3
wt%以下、Nb:0.1wt%以下、V:0、2wt
%以下、Zr: 0.3wt%以下とした。
(2〉 熱間圧延工程;
上記成分組成の鋼材を、まず1回目の熱間仕上圧延をし
た後急冷し、次いで2回目の熱間圧延を施すが、この2
回目の圧延歪を付与する温度を600〜850℃とした
のは、600℃未満に温度が低下すると圧延に要するエ
ネルギーが莫大となって圧延機の能力を大きくしなけれ
ばならず、またえられた線材の特性が不安定となり低下
する傾向になるからである。逆に850℃を越えると、
圧延中あるいは圧延後直ちに回復ないし再結晶が起こり
、加工歪が有効に作用し得ず、冷却変態後の微細なベイ
ナイト組織が得られなくなって強度および延性とも低下
し、特に延性の低下がはなはだしい。
た後急冷し、次いで2回目の熱間圧延を施すが、この2
回目の圧延歪を付与する温度を600〜850℃とした
のは、600℃未満に温度が低下すると圧延に要するエ
ネルギーが莫大となって圧延機の能力を大きくしなけれ
ばならず、またえられた線材の特性が不安定となり低下
する傾向になるからである。逆に850℃を越えると、
圧延中あるいは圧延後直ちに回復ないし再結晶が起こり
、加工歪が有効に作用し得ず、冷却変態後の微細なベイ
ナイト組織が得られなくなって強度および延性とも低下
し、特に延性の低下がはなはだしい。
2回目の圧延により付与する圧延歪(圧下率)は、10
%以上70%以下の範囲とするが、これは10%未満の
圧下率では冷却変態後のベイナイト組織が十分に微細化
せず、線材の延性が十分でなくなる。
%以上70%以下の範囲とするが、これは10%未満の
圧下率では冷却変態後のベイナイト組織が十分に微細化
せず、線材の延性が十分でなくなる。
一方、70%を越える圧下率を加えると圧延温度が上昇
して初期の延性が得られなくなるからである。
して初期の延性が得られなくなるからである。
また70%を越えて圧下する場合、圧延温度の上昇を抑
制するために圧延速度を極端に低下させると生産性が添
加するなど製品特性と生産性の双方に問題が生じるので
70%を上限とした。
制するために圧延速度を極端に低下させると生産性が添
加するなど製品特性と生産性の双方に問題が生じるので
70%を上限とした。
なお、第2仕上圧延機は、既設の仕上圧延機後段に設置
するので、安い投資コストで、従来よりも多サイズの圧
延が可能である。
するので、安い投資コストで、従来よりも多サイズの圧
延が可能である。
(3)巻取り〜冷却工程。
上記のように、圧延温度および圧下率を調整して2回目
の仕上圧延を行った後、その圧延線材をリング状に捲取
り、それを移送の途次においてこれは前述のように焼入
れ成分を添加した成分系でも3℃/sec未満の冷却速
度では、フェライトおよびパーライトの成分量が多くな
り、安定してベイナイト組織が得られず、初期した強度
および延性が得られないからである。
の仕上圧延を行った後、その圧延線材をリング状に捲取
り、それを移送の途次においてこれは前述のように焼入
れ成分を添加した成分系でも3℃/sec未満の冷却速
度では、フェライトおよびパーライトの成分量が多くな
り、安定してベイナイト組織が得られず、初期した強度
および延性が得られないからである。
(実 施 例)
第1表に示す組成の鋼について、200を転炉で溶製後
R)I脱ガス処理を行い、連続鋳造法でブルームを製造
した。このブルームをビレットに圧延後さらに8肛φに
仕上圧延した。捲取り後の冷却速度は約5℃/secに
した。第2表に圧延条件および圧延材の引張り性質を示
した。本発明法による場合は、いずれの鋼も第1回目圧
延後水冷して710〜765 ℃に急冷し、第2回目圧
延による圧下率を30%とした例である。この時の捲取
り温度は740〜790 ℃であった。これ、に対し比
較法は、本発明法の捲取り温度に合うよう第1仕上圧延
後の水冷を調整した。
R)I脱ガス処理を行い、連続鋳造法でブルームを製造
した。このブルームをビレットに圧延後さらに8肛φに
仕上圧延した。捲取り後の冷却速度は約5℃/secに
した。第2表に圧延条件および圧延材の引張り性質を示
した。本発明法による場合は、いずれの鋼も第1回目圧
延後水冷して710〜765 ℃に急冷し、第2回目圧
延による圧下率を30%とした例である。この時の捲取
り温度は740〜790 ℃であった。これ、に対し比
較法は、本発明法の捲取り温度に合うよう第1仕上圧延
後の水冷を調整した。
第2表および第1図から明らかなように、本発明法各鋼
の絞り値は同一強度で比較すると、比較法に比し十分に
高い値が安定して得られていることがわかる。
の絞り値は同一強度で比較すると、比較法に比し十分に
高い値が安定して得られていることがわかる。
また必要強度も十分に安定して得られている。
また、本発明法を適用しても、発明鋼量外の成分では比
較法よりも高い値を示すが、発明鋼はどの絞り値の確保
ができない。さらに第2表に示す通り本発明法の降伏比
も比較法の75〜81%に対し、82〜85%と高い結
果が得られた。
較法よりも高い値を示すが、発明鋼はどの絞り値の確保
ができない。さらに第2表に示す通り本発明法の降伏比
も比較法の75〜81%に対し、82〜85%と高い結
果が得られた。
/
本発明法で得られた線材を、六角ボルトに加工した結果
を第3表および第4表に示す。第3表および第4表に示
す通り、ヘッディング時の割れ発生は皆無でボルト強度
は伸線後の引張強度と全く同様かあるいはそれ以上であ
った。また、くさび引張り強さも安定しており、頭とび
は全く発生していない。さらに、ナツトにより締めつけ
試験(トルク試験)を行ったが、破断はねじ部から生じ
ボルトの強度は十分であった。
を第3表および第4表に示す。第3表および第4表に示
す通り、ヘッディング時の割れ発生は皆無でボルト強度
は伸線後の引張強度と全く同様かあるいはそれ以上であ
った。また、くさび引張り強さも安定しており、頭とび
は全く発生していない。さらに、ナツトにより締めつけ
試験(トルク試験)を行ったが、破断はねじ部から生じ
ボルトの強度は十分であった。
以上様々の確性試験を行った結果、本発明法による線材
をボルトに加工した時の性能は、現在の焼入れ、焼戻し
工程を経たボルトと同等もしくはそれ以上の品質を有し
ていることが明らかであり2次加工メーカーでの加工熱
処理が省略できることが確かめられた。
をボルトに加工した時の性能は、現在の焼入れ、焼戻し
工程を経たボルトと同等もしくはそれ以上の品質を有し
ていることが明らかであり2次加工メーカーでの加工熱
処理が省略できることが確かめられた。
(発明の効果)
本発明法によれば、熱間圧延線材のままでも引張強さが
70kg/ mm2 以上、絞り値が60%以上という
高張力線材が得られる。従って、2次加工メーカーが行
う加工熱処理を経るまでもなく高力ボルトやばね等に用
いられる素材を安価にかつ容易に碍ることかできる。
70kg/ mm2 以上、絞り値が60%以上という
高張力線材が得られる。従って、2次加工メーカーが行
う加工熱処理を経るまでもなく高力ボルトやばね等に用
いられる素材を安価にかつ容易に碍ることかできる。
第1図は、引張り強さと絞りとの関係について本発明法
と比較例とを対比して示すグラフである。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 第1図 引張り強で(柩肩mす
と比較例とを対比して示すグラフである。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 第1図 引張り強で(柩肩mす
Claims (1)
- 1、C: 0.05〜0.25wt%、Si: 0,1
0〜1.00wt%、 Mn+ 0150−1.80w
t%、 Cr: 0.05〜1、00wt%、 B;0
.0003〜0.0050wt%、Aに〇、010〜0
.050wt%とともに、Ti: 0,3wt%以下、
Nb: 0,1wt%以下、v: 0.2wt%以下、
およびZr二0,3wt%以下を単独でもしくは複合し
て含有する鋼を、熱間仕上圧延後まず600〜850℃
の温度に急冷し、次いで10%以上70%以下の圧下率
の2回目の熱間仕上圧延を施した後、リング状に巻き取
り、その巻取り線材を移送の途次において3℃/ se
c以上の冷却速度で冷却することにより、熱間圧延後の
引張強さが70kg/ mm2以上で、絞り値が60%
以上を示す組織全体がベイナイトである線材とすること
を特徴とする高張力線材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10240384A JPS60245722A (ja) | 1984-05-21 | 1984-05-21 | 高張力線材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10240384A JPS60245722A (ja) | 1984-05-21 | 1984-05-21 | 高張力線材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60245722A true JPS60245722A (ja) | 1985-12-05 |
Family
ID=14326476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10240384A Pending JPS60245722A (ja) | 1984-05-21 | 1984-05-21 | 高張力線材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60245722A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO1994023084A1 (en) * | 1993-04-06 | 1994-10-13 | Nippon Steel Corporation | Bainite rod wire or steel wire for wire drawing and process for producing the same |
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WO1994028189A1 (fr) * | 1993-05-25 | 1994-12-08 | Nippon Steel Corporation | Fil d'acier ou barre en acier riche en carbone presentant une excellente usinabilite dans le trefilage, et leur procede de production |
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CN109957724A (zh) * | 2017-12-22 | 2019-07-02 | 株式会社Posco | 冷镦用线材及其制造方法 |
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1984
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