JPH04154717A - 皮膚清浄・清拭剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、皮膚清浄・清拭剤組成物、更に詳しくは、ト
イレットペーパー等にスプレーあるいは塗布等して用い
、排便後、通常のトイレットペーパー等で排泄物を拭き
取ったのち肛門周辺部に残存する排泄物を除去しやすく
し、また、摩擦による皮膚の損傷、あるいは拭き取り時
の痛みを軽減し、肛門周辺部を清潔に保持することによ
り痔疾、かぶれ、かゆみ、その他の肛門周辺部の諸症状
の悪化を防止する肛門周辺部の皮膚清浄・清拭剤組成物
に関する。

〔従来の技術〕

排便後の肛門の清浄清拭には、一部では温水洗浄器も利
用されているが、設備費が高いことから未だ普及するに
は至っておらず、一般にトイレットペーパーが用いられ
ている。

しかしながら、肛門周辺部の皮膚には、細がいひだ、し
わ、毛があり、糞便がこれらの微細部分に入り込み、ト
イレットペーパーによりきれいに拭き取るのを困難にし
ている。更に、付着した残存糞便は乾燥、固化し、除去
することが難しくなる。

一方、一般に用いられているトイレットペーパーやちり
紙は、その７０％が古紙再生によるもので、これは物理
的に硬いもので、使用時に柔らがくするためによく揉ん
で使われることもあるが、それでも皮膚に微細な擦過傷
を与えることになる。また、皮膚上に付着残存した糞便
は、細菌の繁殖源となり、その生成分解物などにより、
損傷皮膚の悪化を助長したり、肛門周辺部のかゆみ、か
ぶれ、ただれの原因となる。

このように、トイレットペーパーを用いて充分に肛門の
清拭を行うことは困難であり、使用時の摩擦により肛門
周辺部の皮膚を制激するため、痔疾など肛門周辺部に疾
患を有する場合は症状の悪化をきたす。

このような問題を解決するため、トイレットペーパーの
使用時、これに清浄・清拭剤を塗布してから使用するこ
とが提案されている。これには特定のオイル成分を主成
分とした肛門周辺部の清拭剤（特開昭５９−２２５１１
１号）、水溶性シリコーン及びアルコールを水に配合し
た清拭剤（特開昭６２−２４２６１１号）、水溶性シリ
コーン及びリン酸系ｐＨ緩衝剤を含有するｐＨ５〜９の
水溶液エアゾール型清拭剤（特開平１−２６５０１９号
）　、皮ｉ清浄用Ｉ７ゾール組成物（特開平２−３２０
１１号）等が挙げられる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記の清拭剤は、乾燥便を清拭する場合
や経血・尿を清拭する場合、その清拭効果が充分とはい
えず、又オイルが主成分のものは使用感も油っぽく、べ
たつき、あまり良いものではなかった。

従って、清拭効果が高く、かつ使用感の良い皮膚清浄・
清拭剤組成物が望まれていた。

Ｃ課題を解決するたとの手段〕 本発明者らは、このような問題点を解決するため鋭意研
究を行った結果、水に実質的に不溶で粒径１００μｍ以
下の粉体を必須成分として配合することにより、清拭効
果が高く使用感の良い皮膚清浄・清拭剤組成物が得られ
ることを見出し、本発明を完成した。

すなわち本発明は水に実質的に不溶である粒径１００μ
ｍ以下の粉体を１〜２０重量％含有する皮膚清浄・清拭
剤組成物を提供するものである。

本発明に用いる水に実質的に不溶である粒径１００μｍ
以下の粉体としては、例えば酸化チタン、タルク、カオ
リン、マイカ、ベントナイト、亜鉛華、ゼオライト、ケ
イ酸、ケイ酸カルシウム、アクリル樹脂、スチレン樹脂
、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂等が挙げられる。これら
は１種又は２種以上を混合して用いてもよく、これらの
粒径が１００μｍを超えると、ざらつき感が増し、使用
感が悪いものとなる。これら粉体は、皮膚清浄・清拭剤
組成物中に１〜２０重量％配合される。１重量％来満で
は使用感の違いが表れず、２０重量％を超えると使用感
が低下するため好ましくない。

本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物中は、上記粉体を油性
成分中に含有せしめることによって製剤化される。油性
成分としては、例えばホホバ油、オリーブ油、アボガド
油などの植物油；ラノリン、ミンク油、鯨ロウ、牛脂な
どの動物油；スクヮラン、流動パラフィンなどの炭化水
素；リノール酸、リルン酸などの高級脂肪酸、高級アル
コールこれらのエステル類、シリコーン油類等が挙げら
れる。就中、グリセリントリー２−エチルヘキサノエー
ト、流動パラフィン、スクヮラン、メチルポリシロキサ
ン、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルが好まし
い。

更に、本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物には、水及び水
溶性溶剤を配合し、水溶性汚れに対する清拭力を高ぬる
ことが出来る。その場合、水溶性溶剤としては、例えば
エタノール、メタノール、プロパツールのごとき１価の
低級アルコール；エチレンクリコール、ジエチレンクリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ブチレンクリコール、ヘ
キシレングリコールのごとき２価の低級７　Ｊｌ／　コ
ール；グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール；
或いは前記アルコールとメタノール、エタノール、プロ
パツール、ブチルアルコール等の１価の低級アルコール
とのモノ或いはジエーテル；或いは前記アルコールと低
級脂肪酸とのエステル等の１種又は２種以上を組み合わ
せたものが挙げられる。この水溶性溶剤は、皮膚清浄・
清拭剤組成物中に１０〜４０重量％配合されるのが好ま
しい。１０重量％未満ではトイレットペーパーの強度が
十分に保てず、４０重量％を超えると水溶性汚れに対す
る清拭力が低下する。

更に本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物には、乳化剤、殺
菌剤、消炎剤、香料、色素等を必要により配合すること
ができる。

本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物は適当な容器に充填し
て使用に供されるが、特にエアゾール容器に充填したエ
アゾール製剤として、又はポンプ式スプレー剤として用
いると簡便である。

本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物の使用方法としては、
例えば排便後トイレットペーパー等で通常の拭き取りを
したのち、又はおむつ取換時に、本発明品を数回スプレ
ーしたトイレットペーパー又はティッシュペーパーで拭
き取りの仕上げをする方法があり、更に入浴後又は排便
前に本発明品を数回スプレーしたティッシュペーパー又
はトイレットペーパーで肛門周辺部をぬぐうことにより
その効果をより高めることができる。また本発明を直接
肛門周辺部に塗布し、次いでトイレットペーパー又はテ
ィッシュペーパー等で拭き取る方法もある。

〔実施例〕

次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。

実施例１．２ 下記第１表に示す如き組成の組成物を常法により調製し
、ポンプ式スプレー容器に充填し、スプレー製剤とした
。これらを下記評価法■、■及び■により評価した。

評価法■ パネラ−１０名に排便後、第１表に示す組成の実施例１
．２と比較例１の清浄清拭剤を噴霧したトイレットペー
パーで通常の方法によりふきとってもらった。

このとき、（１）汚れ落ち、〔２〕拭き取り時の感触、
（３）拭き取り時の滑らかさ、（４）拭き取り後の感触
、（５）かゆみの軽減について５段階で比較評価しても
らった。結果を第２表及び第３表に示す。

評価法■ パネラ−２名の排便後、通常の方法でトイレットペーパ
ーを用いて肛門周辺部を清拭してもらい、肉眼的にトイ
レットペーパー上に便による着色が観察されなくなった
のち、第１表に示す組成の実施例１及び比較例２．３．
４の清浄清拭剤を噴霧したトイレットペーパーでふきと
ってもらった。

このとき更に清拭された便の量を便中のウロビリンを蛍
光法により測定することにより定量した。

結果を第４表に示す。

第４表 評価法■ 肛門周辺部にかゆみを有する痔疾で悩む人、各１０人を
対象に１週間、本発明品（実施例１）と比較品（比較例
２．４）を使用してもらい、（１）汚れ落ち、（２）拭
き取り時の感触、（３）拭き取り時の滑らかさ、（４）
拭き取った後の感触、〔５〕かゆみについて５段階で比
較評価してもらった。

結果を第５表及び、第６表に示す。

以上■、■、■の評価で胡らかな如く、本発明の皮膚清
浄・清拭剤は、清拭効果が高く、感触の良いものであっ
た。

実施例３ シリコーン油４０部、トリグリセリド１０部、スフワラ
２１部、グリセロールモノステアレート０．１部、濃グ
リセリン２部、酸化チタン（平均粒径３μｍ）５部、精
製水３５部を混合した後、この混合物９０％とＬＰＧ　
１０％でエアゾール製剤とした。この皮膚清浄・清拭剤
を１０人の女性に、生理時に使用してもらったところ、
清拭効果が高く、感触の良い評価を得た。

〔発明の効果〕

本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物は、清拭効果が高く、
しかも感触が良いものであり、皮膚清浄・清拭剤として
優れているものである。

以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、水に実質的に不溶な平均粒径１００μｍ以下の粉体
   を１〜２０重量％含有する皮膚清浄・清拭剤組成物。