JPH03264520A

JPH03264520A - 皮膚清浄・清拭剤組成物

Info

Publication number: JPH03264520A
Application number: JP2063912A
Authority: JP
Inventors: Hidenori Yorozu; 秀憲萬; Osamu Hirota; 修広田; Shuichi Tsuchiya; 秀一土屋
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1990-03-14
Filing date: 1990-03-14
Publication date: 1991-11-25
Anticipated expiration: 2010-07-26
Also published as: JPH0768116B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、皮膚清浄・清拭剤、更に詳しくは、トイレッ
トペーパー等にスプレーあるいは塗布等して用い、排便
後、通常のトイレットペーパー等で排泄物を拭き取った
のちに肛門周辺部に残存する排泄物を除去しやすくし、
また、摩擦による皮膚の損傷、あるいは拭き取り時の痛
みを軽減し、肛門周辺部を清潔に保持することにより痔
疾、かぶれ、かゆみ、その他の肛門周辺部の諸症状の悪
化を防止する肛門周辺部の皮膚清浄・清拭剤に関する。

〔従来の技術〕

排便後の肛門の清浄清拭には、一部では温水洗浄器も使
用されているが、設備費が高いことから未だ普及するに
は至っておらず、一般にトイレットペーパーが用いられ
ている。

しかしながら、肛門周辺部の皮膚には、細かいひだ、し
わ、毛があり、糞便がこれらの微細部分に、入りこみ、
トイレットペーパーによりきれいに拭きとるのを困難に
している。更に、付着した残存糞便は乾燥、固化し、除
去することが難しくなる。

一方、一般に用いられているトイレットペーパーやちり
紙は、その約７０％が古紙再生によるもので、これは物
理的に硬いもので、使用時に柔らかくするためによく揉
んで使われることもあるが、それでも皮膚に微細な擦過
傷を与えることになる。

また、皮膚上に付着残存した糞便は、細菌の繁殖源とな
り、その生成分解物などにより、損傷皮膚の悪化を助長
したり、肛門周辺部のかゆみ、かぶれ、ただれの原因と
なる。

このように、トイレットペーパーを用いて充分に肛門の
清拭を行うことは困難であり、使用時の摩擦により肛門
周辺部の皮膚を刺激するため、痔疾など肛門周辺部に疾
患を有する場合は症状の悪化をきたす。

このような問題を解決するため、トイレットペーパーの
使用時、これに清浄清拭剤を塗布してから使用すること
が提案されている。これには特定のオイル成分を主成分
とした肛門周辺部の清拭剤（特開昭５９−２２５１１１
号）、水溶性シリコーンおよびアルコールを水に配合し
た清拭剤（特開昭６２−２４２６１１号）、水溶性シリ
コーンおよびリン酸系ｐｌ（緩衝剤を含有するｐＨ５〜
９の水溶液エアゾール型清拭剤（特開平１−２６５０１
９号）等が挙げられる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、オイル成分による清拭剤は、乾燥便を清
拭する場合、その清拭効果が充分とはいえず、水系の清
拭剤では、肛門周辺部の保護効果が充分ではなく、肛門
周辺部のかゆみを軽減する効果が不充分であった。

従って、乾燥便に対する清拭効果が高く、しかも肛門周
辺部の保護効果が高く、肛門周辺部のかゆみを軽減する
効果が高い皮膚清浄・清拭剤組成物が望まれていた。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、このような問題点を解決するため鋭意研
究を行った結果、植物油、動物油および合成油よりなる
群から選ばれた油の１種または２種以上、シリコーンオ
イル、並びに皮膚ｐＨ調整能を有する緩衝液を組合せる
ことにより、乾燥便に対する清拭効果が高く、肛門周辺
部の保護効果、肛門周辺部のかゆみを軽減する効果が高
い組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。

すなわち、本発明は次の（Ａ）、（Ｂ）および（Ｃ）　
ａ分（Ａ）　　植物油、動物油および合成油よりなる群
から選ばれる油の１種または２種以上（Ｂ）　　シリコーンオイル（Ｃ）　　皮膚のｐｈを３〜６に調整しうる緩衝液を含
有する皮膚清浄・清拭剤組成物を提供するものである。

本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物に用いる（Ａ）　ａ分
たる油は、例えば植物油としては、オリーブ油、アーモ
ンド油、ホホバ油、落花生油、ひまし油、やし油、パー
ム油、サフラワー油、ひまわり油、綿実油、硬化やし油
、硬化パーム油等が挙げられ、動物油としては、ラノリ
ン、タードル油、ミツロウ、スクワレン、スクワラン、
ブリスタン等が挙げられる。更に合成油としては、流動
パラフィン、グリセリントリー２−エチルヘキサノエー
ト等の脂肪酸トリグリセライド、高級アルコール等が挙
げられる。これらの油の中で、ホホバ油、スクワランま
たはグリセリントリー２−エチルヘキサノエートが、保
護効果、使用感の点から特に好ましい。これらの植物油
、動物油および合成油は、本発明組成物中に５〜５０重
量％の範囲で含有せしめることが好ましい。５重量％よ
り少ないと保護効果に乏しく、５０重量％を超えるとべ
たつきが生じいずれも好ましくない。

（Ｂ）　ａ分のシリコーンオイルとしては、例えばメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジ
メチルポリシロキサンポリエチレングリコール共重合体
、ジメチルポリシロキサンポリプロピレングリコール共
重合体、環状ジメチルシロキサン、ジメチルトリメチル
ポリシロキサン、アミノシリコン等が挙げられる。就中
、粘度が３０センチストークス以下の直鎮または環状ジ
メチルシリコーンが好ましい。これらのシリコーンオイ
ルは本発明組成物中５〜５０重量％の範囲で含有せしめ
ることが好ましい。５重量％未満であると保護効果が乏
しくなるのみならずすべすべ感が充分でなく、５０重量
％を超えると組成物の安定性が悪くなり、好ましくない
。

（Ｃ）成分の皮膚のｐＨを３〜６に調整しうる緩衝液と
しでは、例えばクエン酸−クエン酸ナトリウム緩衝液、
乳酸−乳酸ナトリウム緩衝液、コハク酸−コハク酸す）
ＩＩウム緩衝液、リン酸−水酸化ナトリウム緩衝液、酒
石酸−水酸化す）　ＩＪウム緩衝液等が挙げられる。こ
れらの中では、保湿効果の認められている乳酸−乳酸ナ
トリウム緩衝液を用いるのが好ましい。緩衝液の配合量
は、組成物中１０〜９０重量％の範囲が好ましい。１０
重量％より少ないと、皮膚ｐＨ調整能が充分ではない。

本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物には、更にグリセリン
脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル
、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
アルキルグリセリルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエー
テル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの非イオン
性界面活性剤を用い、乳化物として使用することが好ま
しい。

また、本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物には上記必須成
分のほかに、所望により、殺菌剤、消炎剤等の薬効剤、
香料等を配合することができる。

本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物は適当な容器に充填し
て使用に供されるが、特にエアゾール容器に充填したエ
アゾール製剤として用いるか蓄圧式ポンプボトルによる
スプレーとして用いると簡便である。

本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物の使用方法としては、
例えば、排便後トイレットペーパー等で通常の拭き取り
をしたのち、またはおむつ取換時に、本発明品を数回ス
プレーしたトイレットペーパーまたはティッシュペーパ
ーで拭き取りの仕上げをする方法があり、この方法は更
に入浴後または排便前に本発明品を数回スプレーしたテ
ラシュペーパーまたはトイレットペーパーで肛門周辺部
をぬぐうことによりその効果をより高めることができる
。また本発明品を直接肛門周辺部に塗布し、次いでトイ
レットペーパーまたはティシュペーパー等で拭き取る方
法もある。

〔実施例〕

次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。

実施例１評価法のパネラ−２人に排便後、通常の方法でトイレットペーパ
ーを用いて肛門周辺部を清拭してもらい、肉眼的にトイ
レットペーパーの上に便による着色が観察されなくなっ
たのち、下記第１表に示す組成の実施例１および比較例
１．２の清浄・清拭剤を噴霧したトイレットペーパーで
拭き取ってもらった。この時更に清拭された便の量を便
中のウロビリンを蛍光法で測定することにより定量した
。

結果を第２表に示す。

以下余白評価法■ ヒトの新鮮大便０．５＋ｎｇをヒト前腕屈側皮膚に塗布
し、乾燥後、第１表の清浄・清拭剤組成物を噴霧したト
イレットペーパーで拭き取った。これを評価法のと同様
の方法で定量し、４回の拭き取りの合計量を算出した。

結果を第２表に示す。

以下余白１評価法■ 肛門周辺部にかゆみを有する痔疾で悩むＩＯ人に１週間
、第１表に示す皮膚清浄・清拭剤組成物を使用してもら
い、（１）汚れ落ち、（２）拭き取る時の感触、（３）
拭き取る時の滑らかさ、（４）拭き取った後の感触、（
５）かゆみについて比較評価してもらった。

結果を第３表および第４表に示す。

以下余白以上の〜■の評価で明らかな如く、本発明の皮膚清浄・
清拭剤組成物は皮膚に残った乾燥便を溶解し、拭きとる
ため、洗浄効果が高いものであった。また、肛門周辺部
の皮膚のかゆみを軽減する等種々の保護効果も高いもの
であった。

実施例２グリセリントリー２−エチルヘキサノエート１５部、流
動パラフィン１０部、メチルポリシクロシロキサン２５
部、ジメチルシロキサン−メチル（ポリオキシエチレン
）シロキサン共重合体０．５ｍ、セスキオレイン酸ソル
ビタン０．５部、１゜３−ブチレングリコール１５部、
乳酸−乳酸ナトリウム緩衝液３４部からなる皮膚清浄・
清拭剤を製造し、痔疾で悩む人に１０日間使用してもら
ったところ、清浄効果およびかゆみ軽減に高い評価を得
た。

〔発明の効果〕

本発明の皮膚清浄・清拭剤組成物は、乾燥便を良く溶解
するため清拭効果が高く、肛門周辺部の皮膚のｐＨを酸
性に戻すことにより肛門周辺部のか６ゆみを軽減する効果および保護効果も高いものである。

以上手続補正書（自発）

Claims

【特許請求の範囲】１、次の（Ａ）、（Ｂ）および（Ｃ）成分（Ａ）植物油、動物油および合成油よりなる群から選ば
れる油の１種または２種以上（Ｂ）シリコーンオイル（Ｃ）皮膚のｐＨを３〜６に調整しうる緩衝液を含有す
る皮膚清浄・清拭剤組成物。２、（Ａ）成分がホホバ油、スクワランおよびグリセリ
ン−トリ−２−エチルヘキサノエートから選ばれる１種
または２種以上である請求項１記載の皮膚清浄・清拭剤
組成物。