JPH0415021A

JPH0415021A - 皮膚清浄・清拭材

Info

Publication number: JPH0415021A
Application number: JP2116900A
Authority: JP
Inventors: Hidenori Yorozu; 秀憲萬; Keiko Morioka; 森岡　恵子
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1990-05-08
Filing date: 1990-05-08
Publication date: 1992-01-20
Anticipated expiration: 2009-12-14
Also published as: JPH06102620B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、皮膚清浄・清拭材、更に詳しくは、排便後肛
門周辺部に残存する排泄物を除去し、また、摩擦による
皮膚の損傷、あるいは拭き取り時の痛みを軽減し、肛門
周辺部を清潔に保持することにより痔疾、かぶれ、かゆ
み、その他の肛門周辺部の諸症状の悪化を防止する肛門
周辺部の皮膚清浄・清拭材に関する。

〔従来の技術〕

排便後の肛門の清浄清拭には、一部では温水洗浄器も使
用されているが、設備費が高いことから未だ普及するに
至っておらず、一般にトイレットペーパーが用いられて
いる。

しかしながら、肛門周辺部の皮膚には、細かいひだ、し
わ、毛があり、糞便がこれらの微細部分に入りこみ、ト
イレットペーパーによりきれいに拭き取るのを困難にし
ている。更に、付着した残存査便は乾燥、固化し、除去
することが難しくなる。

一方、一般に用いられているトイレットペーパーやちり
紙は、その約７０％が古紙再生によるもので、これは物
理的に硬いもので、使用時に柔らかくするためによく揉
んで使われることもあるが、それでも皮膚に微細な擦過
傷を与えることになる。

また、皮膚上に付着残存した糞便は、細菌の繁殖源とな
り、その生成分解物などにより、損傷皮膚の悪化を助長
したり、肛門周辺部のかゆみ、かぶれ、ただれの原因と
なる。

このように、トイレットペーパーを用いて充分に肛門の
清拭を行うことは困難であり、使用時の摩擦により肛門
周辺部の皮膚を刺激するため、痔疾など肛門部周辺に疾
患を有する場合は症状の悪化をきたす。

このような問題を解決するため、トイレットペーパー使
用時、これに清浄清拭剤を塗布してから使用することが
、提案されている。これには特定のオイル成分を主成分
とした肛門周辺部の清拭剤（特開昭５９−２２５１１１
号）、水溶性シリコーン及びアルコールを水に配合した
清拭剤（特開昭６２−２４２６１１号）、水溶性シリコ
ーン及びリン酸系ｐＨ緩衝剤を含有するｐＨ５〜９の水
溶性エアゾール型清拭剤（特開平１−２６５０１９号）
等が挙げられる。

また、痔疾治療及び予防用支持体の製法（特開昭４９−
１１８８２８号）、親油性清浄用軟化剤にて処理された
低密度拭き取り域を有する皮膚清浄用製品（特開昭５３
−１２０９８１号）、水解紙に化粧品用油性原料及び界
面活性剤を含浸させてなる水洗性清拭紙（特開昭５９−
１４４４２６号）、肛門周辺部清浄清拭剤（特開昭６０
−１９３４２４号）、痔疾皮膚清浄用紙製品（特開昭６
２−８７１１７号）や排泄物の拭き取り紙（実案平１−
１８０７１号）等が提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、トイレットペーパーの使用時、これに塗
布して使用する清浄清拭剤は、通常の習慣である単に拭
き取るという操作に加えて、更に塗布という操作が必要
なため、面倒であるという欠点があった。

また、従来の水解紙に油性原料等を含浸させた清拭材に
ついては、必ずしも清拭効果が充分とはいえなかった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、このような問題点を解決するため鋭意研
究を行った結果、ユーカリバルブを含有した水解性紙に
油性成分を含浸せしめることにより、清拭効果が高く、
しかも使用時に塗布操作の必要がない皮膚清浄・清拭材
が得られることを見出し本発明を完成した。

すなわち、本発明はユーカリバルブを含有する水解性紙
に油性成分を含浸せしめたことを特徴とする皮膚清浄・
清拭材を提供するものである。

本発明の皮膚清浄・清拭材に用いる水解性紙とは、本質
的に水中溶解性あるいは分散性を有するシート状材を意
味する。本発明では、水解性紙を構成するバルブとして
ユーカリバルブを含有することを必須条件とする。ユー
カリバルブは、オーストラリア原産フトモモ科の常緑の
大喬木のユーカリの木から取り出した植物１ｎＭの集合
体である。

ユーカリバルブは水解性紙中１０〜８０％含有されてい
ることが好ましい。１０％以下では本発明の効果が充分
ではなく、８ｏ％以上では紙力が低いため、使用上問題
を生ずる。

水解性紙は坪量が１０〜３０ｇ／ｍ’が好ましく、エン
ボス加工などがほどこされていてもがまゎない。

本発明に用いる水解性紙に含浸せしめる油性成分として
は、例えば植物油、動物油、合成油、シリコーン油等が
挙げられる。具体的には植物油としては、オリーブ油、
アーモンド油、ホホバ油、落花生油、ひまし油、やし油
、パーム油、サフラワー油、ひまわり油、綿実油、硬化
やし油、硬化パーム油等が挙げられ、動物油としては、
ラノリン、タードル油、ミツロウ、スクヮレン、スクヮ
ラン、ブリスタン等が挙げられる。更に合成油としては
、流動パラフィン、グリセリントリル２−ニチルヘキサ
ノエート等の脂肪酸トリグリセライド、高級アルコール
等が挙げられる。これらの油の中で、ホホバ油、スクヮ
ラン又はグリセリントリー２−エチルヘキサノエートが
、保護効果、使用感の点から特に好ましい。シリコーン
オイルとしては、例えばメチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンポリ
エチレングリコール共重合体、ジメチルポリシロキサン
ポリエチレングリコール共重合体、環状ジメチルシロキ
サン、ジメチルトリメチルポリシロキサン、アミノシリ
コン等が挙げられる。

就中、粘度が３０センチストークス以下の直鎮又は環状
ジメチルシリコーンが好ましい。

これら油性成分は一種でも二種以上を混合して用いても
よく、水解性紙に対し４０〜２５０重量％（以下単に「
％」で示す）含浸させることが好ましい。

本発明の皮膚清浄・清拭材は上記成分の他に、必要に応
じて他の成分を配合せしめることができる。

本発明の皮膚清浄・清拭材の中に含有される他の成分と
しては、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ
糖脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシブロビレンエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油などの非イオン性界面活性剤などが挙げられる。更
に、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、１，３−ブチレングリコール、グ
リセリンなどの多価アルコールなどの水溶性溶剤や水、
殺菌剤、消炎剤、抗酸化剤、香料、色素等を配合しても
良い。

本発明の皮膚清浄・清拭材を製造するには、例えば油性
成分及び他の成分を常法により混合し、これをユーカリ
バルブを含有した水解性紙にスプレー又は浸漬すること
により含浸せしめればよい。

〔実施例〕

次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。

実施例１及び２第１表に示す組成のバルブに、同表に示す組成の成分を
含浸させ、本発明皮膚清浄・清拭材を得た。なお含浸は
、第１表の成分の混合液に下方が浸漬されている下部ロ
ーラーと上部ローラーの間を通すことにより行った。

同様の操作にて比較例１及び２の清拭材も得た。

試験例１モデル便汚れ（ビリルビン１％、オレイン酸１％、ワセ
リン９％、ＰＢＧｌｏｏｏ　８９％）をヒト前腕部に一
定量塗布し、第１表に示す実施例１、比較例１、実施例
２、比較例２で清拭し、完全に清拭できるまでの清拭回
数を評価した（ｎ＝１０）。

結果を第１表に示した。

第１表以上の結果から明らかな如く、本発明の皮膚清浄・清拭
材は清浄効果が高いことが判る。

試験例２前記第１表に示す実施例１と比較例２の皮膚清浄・清拭
材を製造し、使用調査を社員９０名の夫人を対象に行っ
た。結果を第２表に示した。

以下余白以上の結果より、本発明品は清浄効果が高（、使用感も
良好であるため皮膚清浄・清拭材として優れていること
が判る。

〔発明の効果〕

本発明の皮膚清浄・清拭材は清拭効果が充分で、しかも
使用感にも優れたものである。

以上

Claims

【特許請求の範囲】

１、ユーカリパルプを含有する水解性紙に油性成分を含
浸せしめたことを特徴とする皮膚清浄・清拭材。