JPH04154645A - 結晶化ガラスの製造方法 - Google Patents

結晶化ガラスの製造方法

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JPH04154645A
JPH04154645A JP27524190A JP27524190A JPH04154645A JP H04154645 A JPH04154645 A JP H04154645A JP 27524190 A JP27524190 A JP 27524190A JP 27524190 A JP27524190 A JP 27524190A JP H04154645 A JPH04154645 A JP H04154645A
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JP
Japan
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glass
noble metal
crystallized glass
precipitated
crystals
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Pending
Application number
JP27524190A
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English (en)
Inventor
Takashi Maeda
敬 前田
Eiji Ichikura
栄治 市倉
Yasumasa Nakao
中尾 泰昌
Setsuo Ito
節郎 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04154645A publication Critical patent/JPH04154645A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、建材等に用いられる天然石様の結晶化ガラス
の製造法に関するものである。
【従来の技術】
建物の外壁材等に使用する天然石様の結晶化ガラスとし
て、いくつかのものが提案されている。 まず、特公昭53−39884号公報等に代表されるよ
うに、β−ワラストナイト結晶を析出させた結晶化ガラ
スが提案されている。この場合β−ワラストナイト結晶
はガラスの表面から針状に析出するので、この結晶化ガ
ラスは複数の水砕ガラス粒を集積した後、熱処理によっ
て該ガラス粒を相互に軟化・融着・一体化させると共に
、ガラス粒表面および融着界面から結晶を析出・成長さ
せる、いわゆる集積法と呼ばれる′方法で作製される。 この方法では溶解したガラスを水中に投入して粉砕し、
それを乾燥するという煩雑な工程を踏まねばならず、ま
た、熱処理後の結晶化ガラス内部には気孔が残存して、
著しく美観を損ねるという問題点がある。 また、特開昭61−256490等に代表されるように
、ロールアウト法、プレス法、キャスト法等で板状に成
形したガラスの内部から、輝石系の結晶を模様を形作る
程度の大きさに制御して析出させたものが提案されてい
る。この方法によれば、従来のガラス成形法により成形
したガラスを結晶化することにより、簡便に気孔のない
結晶化ガラスを製造することができる。しかしながら、
輝石系の結晶は、硬度が高いために研磨がし難く、また
、鉄イオン等着色の原因となる成分の固溶領域が広く、
その領域が温度によって変化するために、熱処理する際
の温度変化により色調が変化し易い等の製造上好ましく
ない特性を有している。 一方、1989年日本セラミックス協会年会講演予稿(
p360)にみられるように、β−ワラストナイト結晶
を板状ガラスの内部から析出させる結晶化ガラスの作成
方法が知られている。この場合結晶は、ガラス中に生じ
たFeSを核として成長するとされている。しかしなが
ら核となるFeSを溶解ガラス中に存在せしめるために
は、強還元の雰囲気下で溶解を行わねばならず、ガラス
の清澄等の操作が困難であるという問題がある。また、
還元雰囲気下での溶解は結晶化ガラスに暗色系の色調を
与えやすく、白い色調のものが得られ難いという欠点が
ある。さらにこの場合、β−ワラストナイト結晶は内部
より緻密に析出するので、結晶化ガラスには模様がな(
、単調な外観となってしまう。核となるFeSの個数を
制御して、目に見えるような大きさにβ−ワラストナイ
ト結晶を成長させたものは知られていない。 以上のように、簡便な方法で、板状ガラス内部からβ−
ワラストナイトを模様を形作る程度の大きさに制御して
析出させた、天然石様の結晶化ガラスは知られていない
。 [発明の解決しようとする問題点] 本発明は、従来知られていなかった、板状ガラス内部か
らβ−ワラストナイト結晶を模様を形作る程度の大きさ
に制御して析出させた、天然石様の結晶化ガラスを新規
に提供することを目的とするものである。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、ガラスを加熱しガラス中に分散させた白金、
パラジウム等の貴金属の微粒子を核としてβ−ワラスト
ナイト結晶をガラス内部から析出させる結晶化ガラスの
製造方法を提供するものである。 以下に本発明の詳細な説明する。 まず、熱処理によってβ−ワラストナイト結晶が結晶相
として析出する組成のガラスを作成する。ここで用いる
ガラス組成は1本発明に制約を与えるものではないが、
結晶が析出した後、外壁材として優れた特性を持ってい
るものが良い。即ち、 90XlO−7℃−1以下の熱
膨張係数と優れた耐候性を持っているものが好ましい。 また、ガラス溶解、成形操作を容易にするため、ガラス
の粘度が102poiseになる温度が1600℃以下
、失透温度が1300℃以下であるものが好ましい。 かかるガラス組成としては、重量%表示でSing 4
8〜68%、CaO6〜22%、NagO十に、05〜
22%、A1□os O,5〜17%、MgO0,2〜
8%、BgOaO〜6%、2000〜9%、Ba00〜
8%からなるものが例示される。 このようなガラスを板状に成形した後、結晶が析出し易
い温度、例えばガラス転移点よりも200〜500℃高
い温度に保持すると、通常β−ワラストナイト結晶がガ
ラス表面から成長する。ところが、ガラス中に貴金属の
微粒子、例えば直径が1μmの球状になった白金の微粒
子を前もって析出させておくと、β−ワラストナイト結
晶は表面からの他、白金の微粒子を核としてガラスの内
部から成長する現象が認められた。 ガラス中に貴金属微粒子を分散させる方法としては次の
ようなものがある。 ガラスに対して0.01〜5000ppmの濃度になる
ような量の貴金属を、そのイオンを含んだ水溶液を出発
原料としてガラス原料バッチに混合する。バッチには貴
金属イオンが金属コロイド粒子となるように、酸化アン
チモン等の還元剤を重量で0.05〜1%含ませである
。このように調製したガラス原料バッチを溶解してガラ
ス化する。得られたガラスを例えばガラス転移点より5
0〜300℃高い温度で熱処理するとガラス中の貴金属
イオンは還元剤によって還元され、金属コロイド粒子と
してガラス中に析出する。 また、直径が数μmの貴金属微粉末をガラス中に直接分
散させてもよい。 本発明においては、貴金属として白金、パラジウム、金
、銀、イリジウム、ロジウム、ルテニウム、オスミウム
等を、貴金属の還元剤として5b203、As2O3,
5nO1In203等を用いることができ、貴金属、還
元剤をそれぞれ複数種類同時にガラスに添加しても良い
。 貴金属の中では、とりわけ白金およびイリジウムが少量
の添加量でもコロイドとして析出し核としての効果を十
分発揮するので特に好ましい。 核となる貴金属コロイドの粒径は、それが小さすぎると
核として作用せず、大きすぎると必然的に貴金属の添加
量が多くなるので、0.005μm〜10μm程度にす
ることが好ましい。また、貴金属の添加量は、十分な数
のコロイド粒子を析出できる範囲で少ない方がコスト面
で好ましい。具体的にはガラス中に数十ppbから数千
ppmの範囲含有させるのが好ましい。 貴金属コロイドの核の上にβ−ワラストナイト結晶を成
長させる温度と時間は、900〜1200℃で1−10
時間程度が好ましく、そのようにすれば従来の壁材用結
晶化ガラスの焼成設備がそのまま利用できる。 [実施例1] 重量%で5i0256%、A120311%、8203
4%、Ca015%、Mg03%、Na20g%、K2
O3%の組成になるようなガラスバッチを珪砂、石灰石
、苦灰石、長石、ソーダ灰、はう砂、アルミナを原料と
して作成した。 このガラスバッチに種々の貴金属イオンを表1に示すよ
うな濃度になるように、塩化物の水溶液を出発原料とし
て添加した。同時に種々の還元剤を表1に示すような濃
度になるように添加した。このガラスバッチをアルミナ
製のるつぼに入れ、電気炉中1400℃で3時間溶解し
た後、流し出して板状に成形した。得られた板状ガラス
を室温から毎時50℃の割合で1050℃まで昇温して
、その温度で4時間保持した後室温まで毎時50℃の割
合で冷却した。この方法でガラス中に表1に示すような
頻度で貴金属の粒子が析出し、その粒子を核としてβ−
ワラストナイト結晶が肉眼的な大きさに成長した、模様
入りの結晶化ガラスが得られた。 また、比較のため、同組成のガラスをいずれの貴金属も
添加せずに作成し熱処理を行ったが、この場合はβ−ワ
ラストナイト結晶はガラスの表面からのみ析出し、ガラ
スの内部からは析出しなかった。 表1 [実施例2] 重量%で5i0259%、A12037%、82031
%、CaO17%。 Mg01%、Zn06%、Ba04%、Na2O3%、
K2O2%の組成になるようなガラスバッチを珪砂、石
灰石、苦灰石、長石、ソーダ灰、はう砂、アルミナ、亜
鉛華、炭酸バリウムを原料として作成した。このガラス
バッチに直径約1〜2μmの白金微粒子をガラスに対し
て0.2ppmの濃度になるように添加した。このガラ
スバッチをアルミナ製のるつぼに入れ、電気炉中140
0℃で3時間溶解した後、流し出して板状に成形した。 得られた板状ガラスを室温から毎時50℃の割合で10
50℃まで昇温して、その温度で4時間保持した後室温
まで毎時50℃の割合で冷却した。この方法でガラス中
に約3000〜5000個/cm3の頻度で、白金を核
としてβ−ワラストナイト結晶が成長した模様入りの結
晶化ガラスが得られた。 この場合、酸化アンチモンや、酸化すずの様な還元剤を
使用しなくても模様入り結晶化ガラスを得ることが可舒
であった。 また、比較のため、同組成のガラスを白金微粒子を添加
せずに作成し熱処理を行ったが、この場合はβ−ワラス
トナイト結晶はガラスの表面からのみ析出し、ガラスの
内部からは析出しなかった。 [発明の効果] 以上のように本発明による方法によれば、板状に成形し
たガラスの内部からβ−ワラストナイト結晶を模様を形
作る程度の大きさに析出させた結晶化ガラスを、簡便な
方法により製造することが可能である。また、本発明に
使用する貴金属はたかだか数十ppb〜数千ppmであ
りそのコストは製造にかかるコストに比べれば微々たる
ものである。そのため、本発明により、内部に気孔を含
まない、天然石様の模様がある建築用の結晶化ガラス材
料を、従来より安価に大量に供給することが可能となる
。 代1人栂村繁部・外1名

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  ガラスを加熱しガラス中に分散させた白金、パラジウ
    ム等の貴金属の微粒子を核としてβ−ワラストナイト結
    晶を析出させることを特徴とした結晶化ガラスの製造方
    法。
JP27524190A 1990-10-16 1990-10-16 結晶化ガラスの製造方法 Pending JPH04154645A (ja)

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JP27524190A JPH04154645A (ja) 1990-10-16 1990-10-16 結晶化ガラスの製造方法

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004203656A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Nippon Electric Glass Co Ltd 建築用ガラス物品およびその製造方法
JP2006037054A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Dainippon Ink & Chem Inc ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子
JP2006037053A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Dainippon Ink & Chem Inc ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子
WO2011158616A1 (ja) * 2010-06-14 2011-12-22 日本電気硝子株式会社 天然大理石様結晶化ガラス、天然大理石様結晶化ガラス物品及びその製造方法
JP2012020922A (ja) * 2010-06-17 2012-02-02 Nippon Electric Glass Co Ltd 天然大理石様結晶化ガラス、天然大理石様結晶化ガラス物品及びその製造方法
JP2012144391A (ja) * 2011-01-11 2012-08-02 Jian Quan Glass Development Co Ltd 模様付き結晶化ガラス物品

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