JPH04153379A - 濃色で鮮鋭な染色布帛を得る方法 - Google Patents

濃色で鮮鋭な染色布帛を得る方法

Info

Publication number
JPH04153379A
JPH04153379A JP2272985A JP27298590A JPH04153379A JP H04153379 A JPH04153379 A JP H04153379A JP 2272985 A JP2272985 A JP 2272985A JP 27298590 A JP27298590 A JP 27298590A JP H04153379 A JPH04153379 A JP H04153379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
sizing agent
anionic
sizing
cationic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2272985A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Nagao
長尾 茂
Tsuneo Yasumura
安村 常雄
Yuichi Takahashi
雄一 高橋
Toshio Sato
佐藤 利男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2272985A priority Critical patent/JPH04153379A/ja
Publication of JPH04153379A publication Critical patent/JPH04153379A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、濃色で鮮鋭な染色布帛を得る方法に関する。
〔従来の技術〕
製織用サイジング剤として、澱粉、ポリビニルアルコー
ル、カルボキシメチルセルロース、エチレンオキサイド
を付加した化工澱粉などが広く知られている。また、ポ
リアクリル酸エステル系糊剤としては特公昭33−24
8号公報によりポリアクリル酸エステル系化合物が製織
用糊剤として公知になって以来、例えば、スチレン又は
ビニルトルエンの共重合(特公昭40−19720号公
報)、アクリロニトリルの共重合(特公昭45−158
32号、同48−1911号公報)、酢酸ビニルの共重
合(特公昭41−20436号公報)、あるいは長鎖の
アルキルエステルの共重合(特公昭45−28035号
公報)により得られた糊剤が提案されている。
また、特公昭57−13671号公報には第3級飽和カ
ルボン酸ビニル/α、β−不飽和カルボン酸/ C+〜
C4のアルコールの(メタ)アクリル酸エステル3元共
重合体のアルカリ塩が例示されている。
ポリエステル系糊剤としては、特開昭60209073
号公報に開示されているように、テレフタル酸などのジ
カルボン酸/エチレングリコール/トリメリット酸など
の多価カルボン酸の共重合ポリマーなどがポリエステル
繊維用の、特にウォータージェットルーム用の耐水性糊
剤として例示されている。
これらの糊剤は水中におけるポリマー主体が荷電をほと
んどもたないか、アニオン性を示すものばかりである。
これらのサイジング糊剤と、アニオン性に解離する直接
染料、反応性染料、ナフI・−ル染料、硫化染料、スレ
ン染料、木綿用螢光染料、酸性染料や合金染料、或いは
それ自身は荷電を持つことはないがリグニンスルホン酸
ソーダやナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮金物など
のアニオン性分散剤で分散され、粒子としては見掛上ア
ニオン性である分散染料等の染料との親和性は小さい。
上記の糊剤を用いて種々の方法でサイジングを行って得
た織布にアニオン性の染料を含む捺染ペーストを作り印
捺する場合、アニオン性の染料は通常の分配比率で染着
する。従って、有効染着率は低く、未利用の染料は洗浄
排水中に無駄に流れ去る。
一方、製織用サイジング剤としてカチオン性を示すもの
として以下のものが挙げられる。USP3.001,9
57号では、酢酸ビニルとビニルエステルをカチオン澱
粉と非アニオン界面活性剤で乳化重合したものを硬仕上
や、紙の湿潤紙力を向上するのに用いている。
また、特公昭57−29483号公報には、酢酸ビニル
とクロトン酸をポリビニルアルコールと、ヒドロキシエ
チルセルローズ及びカチオン澱粉で乳化配合した非蓄積
性カチオン繊維糊が例示されている。
また、特開平2−6667号公報には製織用サイジング
剤として、ビニル単量体と不飽和カルボン酸及びカチオ
ン性ポリマーを共存させた例示がある。
これらを繊維用サイジング剤として用いて製織した布帛
は繊維表面上にカチオン性ポリマーを有しているため、
通常のローラー、ロータリ、スクリーンやインクジェッ
トなどの捺染方式で染色するに当たって、上記に例示し
たアニオン性染料を水などの極性の大きな媒体中に溶解
乃至分散させた染料溶液あるいは捺染ペースト中から選
択的にアニオン性染料を電気的吸弓力で吸着するためと
考えられるが、染料が繊維表面上に濃縮されるため有効
染着率が上がり、濃色に染めることができる。
しかしながら、このようにカチオン性糊剤をサイジング
剤として編織した布に捺染すると、白湯と称される全く
染料の印捺されない部分のある柄やアニオン性染料の使
用濃度の大きく異なる部分のある柄は、未固着の染料や
高濃度部の染料が、カチオン性糊剤が吸着している白湯
や淡色部に逸早く染着して、汚染するため、絵柄が著し
く損なわれてしまう。
このような現象は、タオルや手織布において、糸を精練
、漂白、螢光増白後、カチオン性糊剤でサイジングを行
った後、作った布をアニオン性染料捺染ペーストで捺染
した場合に特に顕著であり、これまでカチオン系サイジ
ング剤が実用化されなかった。
また、ナイロンや羊毛の白布の場合にもカチオン糊剤を
使った場合、捺染後の白湯汚染は、重大な障害である。
ポリエステル布帛においても、製織後、脱糊せず印捺し
、染料を固着した後で、脱糊できるのであれば工程合理
化ができるのであるが、カチオン糊剤の脱糊時の白湯汚
染が大きいために実用化されていないのである。
〔本発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、 ■繊維に均一吸着させ得る、カチオン系のサイジング剤
を開発し、 ■それを用いて作った布への、捺染時の染料有効染着率
を上げることができ、かつ ■未染着染料が白湯や淡色部を汚染することなく脱糊ソ
ーピングできる技術を開発することにより、同一量の染
料で濃色で絵際の鮮やかな染色物を得る ことである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は鋭意研究の結果、ゼータ電位がプラス10
0mV以下の水分散性カチオン性サイジング剤の存在下
に糸をサイジングし、編織を行った後、アニオン性を示
す染料で捺染、固着し、アニオン親水基−個当たりの分
子量が500以下のアニオン性界面活性剤で洗浄するこ
とによりはじめて濃色で鮮鋭な染色布帛を作ることがで
きることを見出し本発明を完成するに到った。
ずなわち本発明ば、ゼータ電位がプラス100mV以下
の水分散性カチオン性サイジング剤の存在下で糸をサイ
ジングし、編織を行った後、アニオン性を示す染料で捺
染、固着し、アニオン性親水基1儒当たりの分子量が5
00以下のアニオン性界面活性剤で洗浄することを特徴
とする濃色で鮮鋭な染色布帛を得る方法を提供するもの
である。
水分散性カチオン性サイジング剤の表面ゼータ電位はプ
ラス100mV以下が適切であり、プラス100mVを
越えたものは、水中での繊維に対する吸着スピードが速
すぎるため均一に吸着させることができないこと、カチ
オンの糊剤とアニオンの染料がイオン反応することによ
り、消色や変色が起こるため適切ではない。
また、本発明に用いられるアニオン性染料は、直接染料
、反応性染料、ナフトール染料、硫化染料、スレン染料
、螢光染料などのセルロース用染料や酸性染料、合金染
料などの羊毛、ポリアミド用染料あるいはそれ自身は荷
電を持たないが、リグニンスルホン酸ソーダやナフタレ
ンスルボン酸ポルマリン縮合物などのアニオン性分散剤
で分散されたアイシック染料などが適切に用いることが
できる。
また本発明に用いることのできるアニオン性界面活性剤
としては、以下のものが例示できる。
即チ、パラフィンスルポン酸塩、アルギルヘンゼンスル
ホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル
ジアリルエーテルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、アルキルリン酸エステル塩、アルキルエーテル
リン酸エステル塩、ナフタリン・ホルマリン縮合物の硫
酸塩、分岐脂肪酸塩等である。これらのアニオン性界面
活性剤は、アニオン性親水基1儒当たりの分子量が50
0以下のものが用いられる。
非イオン界面活性剤やアニオン性親水基−個当たりの分
子量が500より大きいアニオン界面活性剤をソーピン
グに使うと、カチオン糊剤を封鎖することができないた
めか或いは吸着速度が遅いためか、汚染を防止すること
はできない。
本発明に用いられろ水分散性カチオン性サイジング剤は
親水性カチオン性ポリマーであるカチオン性澱粉、カチ
オン性セルローズ、カチオン性ビニル重合体あるいはカ
チオン性ジアリル化合物の閉環重合体を保護コロイドと
して、ビニル単量体と不飽和カルボン酸とを乳化重合し
た共重合体からなるサイジング剤である。更に、水分散
性カチオン性ザイジング剤は、親水性カチオン性ポリマ
ーを0.01〜5重量%と一種或いは二種以上のビニル
単量体を95〜99.99%からなる混合物に、不飽和
カルボン酸を前記ビニル単量体100重量部に対して0
.1〜15重量部反応させて得られる共重合体からなる
ものが好ましい。ビニル単量体としては酢酸ビニル、酪
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等々の低級脂肪酸ビニル
エステル、好ましくは酢酸ビニルやアクリル酸エチルや
メタクリル酸ブチルなどのアクリル酸エステル、メタク
リル酸エステルが例示されるが、更には、これら低級脂
肪酸ビニルエステルあるいはアクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステルと共重合可能な下記の(1)〜(4)
に示す単量体(この際はビニルエステル単量体:共重合
可能な下記単量体−50: 50〜100  : 0 
(重量比))も併せて使用される。
(1)  α、βのエチレン性不飽和ジカルボン酸のジ
エステル、例えばジブチルマレニー1・、ジエチルマレ
エート、及びこれに相当するフマレート、イタコネート
、シトラコネート(2)スチレン、エチレン (3)  α、βエチレン性不飽和ジカルボン酸アミド
及びそのNアルキロール誘導体、例えばアクリルアミド
及びNメチロールアミド (4)先に使用した低級脂肪酸ビニルエステルと異なっ
た低級脂肪酸ビニルエステル これら共重合可能な単量体としては好ましくは、エチレ
ンが挙げられる。
従来行なわれている捺染方法を具体的な例をもって説明
すると、先染タオルの場合には経糸に対し澱粉/ポリビ
ニルアルコール/平滑剤を糸量の10%前後スラッシャ
−サイジングし、緯■ ■ 糸やパイル糸においては、1〜5%の澱粉/ポリビニル
アルコール/平滑剤をチーズ状態のままサイジングし、
両者を織って、タオルを作り、その上に柄を印捺し、染
料固着後、通常の洗浄剤でソーピングするのが現状であ
る。この場合の問題点は染料の有効染着率がよくなく、
極端な場合には、50%以下の染着率しかない。またそ
のソーピング段階においても白湯汚染を防止するために
低温で浴比を大きくして多くの水を用いて洗浄しないと
白湯の美しい製品が得られないのが実状である。
また、木綿やレーヨンなどの平織布の場合も澱粉/ポリ
ビニルアルコール併用のサイジングで織られたものに捺
染することが多いが、ここでも反応性染料や直接染料な
どの染着効率は40〜80%と高くないのが実状である
。また白湯の鮮鋭な製品を作るために、分子量の大きな
染料可溶化能の大きなアニオン性あるいは非イオン性の
界面活性剤で、浴比の大きな条件下で低温で洗浄ソーピ
ング行われる。
この技術はほかの繊維についても同じことが言える。ナ
イロンやトリアセテート、ポリエステル繊維はポリビニ
ルアルコールや、一般に八cidic Vinyl C
opolymerと呼ばれるビニルモノマー(酢酸ビニ
ル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル)と不飽和
酸(アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸)を共重合
した共重合体のアルカリ塩からなる、いわゆるアクリル
糊剤が単独あるいは併用して用いられる。
また、テレフタル酸とエチレングリコールなどのプレポ
リマーエステルに、トリメリット酸などの多価カルボン
酸を反応させたものに代表されるポリエステルサイジン
グ剤が、合成繊維との接着性と耐水性の良さから多用さ
れ、ウォータージェットルームなどで織られる。このよ
うにして得られた布はそのまま捺染することが工程の合
理化から望まれるが、染料の有効染着率も下がるため、
リラクシングし、精練後に捺染するのが一般的である。
用いられる染料は、ナイロンには酸性染料、合金染料で
あり、トリアセテート、ポリエステルには、圧倒的にア
ニオン性分散剤で分散された分散染料である。
一方、本発明の特定のカチオンサイジング剤を用いてサ
イジングしたこれらナイロンやトリアセテート、ポリエ
ステル布帛を直接これらのアニオン性の染料で印捺する
と、捺染液中で染料が反対荷電のカチオンサイジング剤
に電気的に吸引され繊維表面に濃縮されるためと考えら
れるが、染着率が著しく向上するのである。染料を熱固
着した後では未固着染料の白湯、淡色部への染着を抑え
るため、アニオン性親水基1儒当たりの分子量500以
下のアニオン性界面活性剤で洗浄処理すると、これらの
活性剤の方がサイジング剤のカチオン基を封鎖するため
か、思いがけないことに白湯が美しく仕上がることが判
明した。
上記の如きカチオン性糊料基剤を含有する本発明に係わ
る製織用サイジング剤を使用するに当たっては、従来の
糊剤を用いるサイジング方法を採用し得る。即ち、糊剤
の一種又は二種以上と必要あれば平滑油剤等を適当な比
率の組成で組み合わせ、これを2〜15重程度の濃度の
水溶液として糊付けを行う方式である。糸に糊イ」けを
行う方式としては、カセの状態で行うカセ糊付け、チー
ズからチーズに巻き返す時に一木糊付けする方式、糊液
を糸を浸漬しないでローラー塗布する方式、糊液をスプ
レーする方式、糊液を糸を浸漬して絞りローラーで絞る
方式、チーズ、コーン、パーンなどのパッケージのまま
糊液を真空含浸させ、糊付けと乾燥巻き取りを別々に行
う方式、チーズ染色機を用いて、チーズ染色とほぼ同じ
方法で行う等のいわゆるチーズ糊付け、整経ビームをい
くつも合わせて糊付けする一斉糊付け(スラッシャーザ
イジング)、部分整経と同時に、糊付けを行うワープサ
イジング等の方法を用いることができる。
本発明の製織用サイジング剤を用いて糊付けする際のサ
イジング剤の繊維に対する比率は、繊維重量に対し、サ
イジング剤有効分く固形分)として0.1〜20重量%
、好ましくは0.3〜15重量%である。
また、本発明においてアニオン性界面活性剤による洗浄
は糊剤を脱糊する前に行なう。ポリエステル繊維の場合
には、印捺・発色後、アニオン活性剤を含む充分な量の
水で水洗を行い、未固着染料を除き、NazCO3のI
g/j2液で糊剤などを除去してから、それを完全にす
るために、NaOH液、Naハイドロサルファイド、ソ
ーピング剤を用いて還元洗浄が行われる。ポリアミド繊
維の場合にも、印捺・発色後、特定のアニオン性界面活
性剤の溶液で予備洗浄された後、アンモニア水の希薄水
溶液或いはNazCO3を含み、染料親和型の活性剤、
ステアリルアミンのEO(エチレンオキシド、以下同じ
)付加物等を含む溶液で洗浄後、水洗、湯洗し、濃色の
場合はタンニン酸あるいは合成フェノール系フィックス
剤で固着される。本発明では上記の還元洗浄等の前の予
備洗浄としてアニオン性界面活性剤による洗浄を行なう
のが良い。
〔実 施 例〕
以下、本発明の具体的な実施例を詳述するが、本発明は
これら実施例に制約されるものではない。尚、例中「部
」は特記しない限り重量部である。
合成実施例1 窒素導入管、撹拌機、モノマーの定量滴下装置、温度計
、還流冷却器を取り(=jりた5つロセパラブルフラス
コにポリビニルアルコール(部分鹸化物、鹸化度88%
、重合度500) 5部、トリメチルアミノヒドロキシ
エチル化澱粉 部、及びイオン交換水500部を加え、80°Cにて溶
解し、60゛Cまで冷却してから、ポリオキシエチレン
(EO付加モル数20)ラウリルアルコール9部、炭酸
ナトリウム0.3部、酢酸ビニル20部、2.2゛−ア
ヅビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩0.5部とイオ
ン交換水55部を加え、70°Cに昇温し重合を開始し
た。
重合開始20分後から300分間にわたり、第1表に示
す種々の不飽和モノカルボン酸又は不飽和ポリカルボン
酸又は不飽和ポリカルボン酸の半エステルX部と酢酸ビ
ニル7部を混合した溶液を滴下した。滴下終了後、80
°Cに昇温し、反応を終結させた。かくして本発明のサ
イジング剤No、 1〜7を得た。
〈水分散性カチオン糊剤のゼータ電位の測定〉ジーター
メーター計(ランクブラザーズ社製)を用いて測定した
。サイジング剤の0.01%液を調整し、電解質として
KCIを用いて、イオン強度をI XIO−3mol、
l!とし、印荷電圧を50 Vとした場合の電位を求め
た。水温は20゛cである。
第 表 実施例1 (チーズ処理法) 木綿20番手の1kg巻き、チーズ系(精練・漂白後、
アニオン性螢光染料で増白済み)を用いて、固型分で1
0%の合成実施例で得た水分散性カチオンサイジング剤
の水溶液を作り、40°Cでチーズ染色機(日本染色機
械■)で浴比1:10で、イン−アウト、アウトリイン
3分交代で30分間処理した。その後真空脱液し、11
0“Cで60分間乾燥した。
このようにして処理した糸を部分整経し、レピア織機で
タオルに織った。
(印 捺) 反応性染料プロジオンブラックP−2R([1社製)4
%、又はプロジオンブルーP−3R(fcI社製)を3
%含み、アルギン酸塩を使った、通常の捺染糊を調整し
、上記で作製したタオルに一定量になるように印捺した
。そのタオルを乾燥後、102°Cの飽和蒸気で15分
間蒸気固着を行った。
(脱糊ソーピング) 先ず親水基1個当りの分子量が500以下のアニオン界
面活性剤の0.1〜3 g/ l水溶液で室温で予備洗
浄を行い、続いて、アニオン性界面活性剤(0,5〜2
g//2)とソーダ灰(1〜2g/l)などの弱アルカ
リ剤及び時によっては非イオン性界面活性剤(0,5〜
2 g/ff1)を加えた液を調製し、その中で90’
Cなどの高温でソーピング兼脱糊を行う。浴比1:5で
行った。
(評 価) 上記の処理において、チーズ処理における着糊率、ソー
ピング後のし値及び白湯汚染を以下の方法により評価し
た。
その結果を第2表に示す。
着糊率の測定; 糊付は糸2〜3gを100倍量の0.5%炭酸ソーダ水
溶液に入れ90°Cで60分糊抜きを行い、水洗乾燥後
に重量を測定し、糊付糸と糊抜糸の重量差により求めた
ソーピング後の1.イ直; ソーピング後のL値は、染色前後の布を針カラーコンピ
ューター(スガ試験機■製)を用いて明度のL値を測定
した。L値は値が小さい程濃色であることを示す。
白湯汚染; 印捺部と白色部の双方を対比し、白色部が染料で着色し
ていないかを目視して、山場汚染の発生具合をみた。
注) *1 分子量;アニオン性親水基1個当たりの分子量 *2 ゴセノール;日本合成■製 *3 プラサイズT−60i互応化学工業■製*4 ド
デシルベンゼンスルホン酸Naの分子量本5 ポリアク
リル酸の分子量 この実施例より本発明のカチオン性サイジング剤は繊維
に良く吸尽し、染料の吸着もよく、かつ固着して発色性
にも優れることが判る。更にそれをアニオン性親水基1
個当たりの分子量が500以下のアニオン界面活性剤で
洗浄して、未固着洗浄することで、白湯汚染が起こらな
いことが判る。非イオン活性剤や親水基当たりの分子量
の大きなアニオン性活性剤では汚染が目立ち、製品とし
て販売できない。澱粉・ポリビニルアルコール系サイジ
ング剤での布は染料の有効吸着率も発色性も劣りかつ白
湯汚染も目立つのである。
合成実施例2 ポリエステル樹脂の合成テレフタル酸0
.3モルとイソフタル酸0.3モル及びエチレングリコ
ール1.0モルとジエチレングリコール1.1モルを酢
酸亜鉛を触媒として、窒素導入管イ」の四つロフラスコ
に仕込み、210°Cまで昇温し、留出水を取りながら
、10時間でプレポリマーを得た。
次に、無水トリメリット酸を0.4モル仕込め、160
°Cで3時間反応し、酸価が144 KOHmg/gの
ポリエステル樹脂を得た。
この樹脂100gをポリエステル樹脂中のカルホキシル
基当量に等しい量のアンモニア水(濃度28%)を含む
895gの水に溶解して10%濃度の水溶液を調製した
合成実施例3 アクリル樹脂の合成 ラウリン酸ビニル5重量%、アクリル酸10置火%、メ
タクリル酸3重量%、アクリル酸メチル62重量%、メ
タクリル酸ブチル20重量%のモノマー混合物200g
をポリビニルアルコール(重合度2,000、鹸化度8
9%)の3%水溶液300g中に分散させて、過酸化ヘ
ンジイル1gの存在下で懸濁重合し、得られたポリマー
に25%アンモニア水を加え、更に水を加えて共重合体
のアンモニウム塩の20%溶液1kgを得た。
実施例2 合成繊維のスラッシャ−サイジングと印捺・発色とソー
ピング (製織評価) 合成実施例1で得られたサイジング剤及び合成実施例2
.3で得られた樹脂をサイジング剤として用いて、サイ
ジング剤の固型分8%水溶液でスラッシャ−サイジング
機を用いて、50デニール/24フイラメントポリエス
テル系をサイジングし、経糸本数5,000本のタフタ
を、レピア織機を用いて製織した。また、ポリアミド系
フィラメント糸70デニール/24フイラメントセミダ
ルをサイジングし、経糸本数6394木のタフタを製織
した。
いずれのサイジング剤も、糸同志の粘着や糊落らもなく
、生機の品位の正常反物の収率を示す、へ反率は96〜
98%の好結果を得た。
糊付条件; 糊付温度  20°C 乾燥速度  チャンバー 120°C シリンダー 90゛C (印 捺) 上記のポリエステルタック及びポリアミドタフタを用い
て捺染性を評価した。
ポリエステルタックは下記のような捺染糊処法で印捺後
、乾燥し130°CでIPスチーマ−を用いて、30分
間発色させたものである。
染料溶解剤;レヘノールH5−20(花王)10g温 
  湯;                  910
gポリアミドタフタは、下記の捺染糊処法で印捺後、乾
燥し、100〜105°Cで20〜30分間蒸熱発色さ
せた。
酸性染料; C4balan Black BGL 1
1  100g(チバガイギー) 水  ;                   30
0g元 糊;クリスタルガムとアルギン酸ソーダ水溶液
          530g (予備洗浄・ソーピンク) 本実施例ではアニオン性親水基】個当たりの分子量が5
00以下のアニオン性界面活性剤の未中和物を単独で、
あるいは界面活性剤の中和物と塩酸や酢酸で作ったpn
3〜7の酸性溶液を、活性剤の濃度として0.1〜3g
/!を用いて、50°C以下の低温で予備洗浄処理した
後、ポリエステル繊維の場合にはソーピング剤としてス
コアロールE−13を用い、80°Cで20分間の還元
洗浄を行い、ポリアミド繊維の場合にはタンニン酸3%
及び30%の濃度の酢酸3%を含む液で80″Cで30
分処理し、更に吐酒石2%及び30%の濃度の酢酸3%
を含む液で80°C20分固着処理した。
また、チーズ処理における着糊率、ソーピング後のし値
及び白湯汚染を実施例1と同様の方法により評価した。
第3表にポリエステルタフタについて、第4表にナイロ
ンフッタについての評価結果を示す。
このことより、本発明の特定のカチオン性サイジング剤
で織った布は、発色性が良く、特定のアニオン性界面活
性剤で予備洗浄することによって白湯も良好となる。ポ
リエステル系、アクリル系のアニオン性の糊剤は発色性
が低く、予備洗浄で白湯は汚れる。
ポリアミド繊維においても本発明に係わるカチオン性サ
イジング剤で織った布は発色性に優れ、併せて特定のア
ニオン性界面活性剤で予備洗浄することによって白湯汚
染性も良好となる。
ポリエステル系、アクリル系のアニオン性の糊剤は発色
性が低く、予備洗浄で白湯は汚れてしまう。
〔発明の効果] 実施例より明らかな如く、澱粉やポリビニルアルコール
あるいは水分散性あるいは水溶性のアニオン糊剤をサイ
ジング剤として編織された布のアニオン性染料の有効染
着率は低く、かつ未固着染料のソーピングも、低温で沢
山の水を用いないと汚染が起こってしまう。
これに対して本発明の方法によれば、本発明に係わる特
定の水分散性カチオンサイジング剤は糸に対する吸着率
も良く、アニオン染料の有効染着率も高く、濃色に発色
できる。更にアニオン性親水基−個当たりの分子量が5
00以下のアニオン性界面活性剤で未固着染料を洗浄し
落とすことにより白湯汚染のない、 絵際の美しい 布帛を得ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゼータ電位がプラス100mV以下の水分散性カチ
    オン性サイジング剤の存在下で糸をサイジングし、編織
    を行った後、アニオン性を示す染料で捺染、固着し、ア
    ニオン性親水基1個当たりの分子量が500以下のアニ
    オン性界面活性剤で洗浄することを特徴とする濃色で鮮
    鋭な染色布帛を得る方法。 2 水分散性カチオン性サイジング剤が、親水性カチオ
    ン性ポリマーの存在下に酢酸ビニルモノマーに対して、
    0.5〜15重量%の不飽和カルボン酸を乳化重合した
    共重合体からなる請求項1記載の濃色で鮮鋭な染色布帛
    を得る方法。 3 不飽和カルボン酸が、アクリル酸、メタクリル酸、
    クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ソル
    ビン酸、ケイ皮酸、シトラコン酸及びp−ビニル安息香
    酸からなる群から選ばれたものである請求項2記載の濃
    色で鮮鋭な染色布帛を得る方法。
JP2272985A 1990-10-09 1990-10-09 濃色で鮮鋭な染色布帛を得る方法 Pending JPH04153379A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2272985A JPH04153379A (ja) 1990-10-09 1990-10-09 濃色で鮮鋭な染色布帛を得る方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2272985A JPH04153379A (ja) 1990-10-09 1990-10-09 濃色で鮮鋭な染色布帛を得る方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04153379A true JPH04153379A (ja) 1992-05-26

Family

ID=17521538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2272985A Pending JPH04153379A (ja) 1990-10-09 1990-10-09 濃色で鮮鋭な染色布帛を得る方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04153379A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104531406A (zh) * 2014-12-12 2015-04-22 广州立白企业集团有限公司 一种液体织物洗涤剂组合物及提升其护色性能的方法
JP2016113499A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 日本エクスラン工業株式会社 樹脂成型体
CN106245354A (zh) * 2016-08-17 2016-12-21 嵊州盛泰针织有限公司 一种针织牛仔面料的染色加工方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104531406A (zh) * 2014-12-12 2015-04-22 广州立白企业集团有限公司 一种液体织物洗涤剂组合物及提升其护色性能的方法
JP2016113499A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 日本エクスラン工業株式会社 樹脂成型体
CN104531406B (zh) * 2014-12-12 2018-08-07 广州立白企业集团有限公司 一种液体织物洗涤剂组合物及提升其护色性能的方法
CN106245354A (zh) * 2016-08-17 2016-12-21 嵊州盛泰针织有限公司 一种针织牛仔面料的染色加工方法
CN106245354B (zh) * 2016-08-17 2018-10-16 嵊州盛泰针织有限公司 一种针织牛仔面料的染色加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004528195A (ja) 画像の視覚化及び保持性を向上させるための浸染溶液を含むインクジェット印刷用の基材を処理するコーティング、該基材を処理する方法、及びそれで生成された物品
CN105714584B (zh) 一种涤粘莫代尔纺织物的染色工艺
US4264324A (en) After treatment of cellulosic textiles dyed with fiber-reactive dyes
JPH04228685A (ja) セルロース繊維材料を始端から反末までムラなく染色する方法
CN109295767A (zh) 化纤面料的精练退浆工艺
CN103397545B (zh) 一种用于芳纶纱线或芳纶缝纫线的筒子染色方法
JPH04153379A (ja) 濃色で鮮鋭な染色布帛を得る方法
JP2977546B1 (ja) 合成系繊維材料用抜染剤、抜染加工方法および抜染加工合成系繊維材料
JP3464053B2 (ja) セルロース系繊維布帛の退色化加工方法
JP3264905B2 (ja) 合成系繊維材料用抜染剤、抜染加工方法及び抜染加工合成系繊維材料
JP2002275769A (ja) インクジェット染色用布帛、およびその製造方法
GB2031469A (en) Process for printing textile material
JPH04173178A (ja) 布帛の捺染方法
JPS6385186A (ja) セルロ−ス系繊維布帛の染色方法
CN107326707A (zh) 印花织物免蒸化免水洗处理方法
RU1808894C (ru) Способ имитации эффекта батика на напечатанных текстильных материалах из полиэфирных волокон
JPH04316687A (ja) 蛋白質繊維含有セルロース繊維構造物の着色法
JPH03124870A (ja) 再生セルロース系繊維織物の連続染色法
JP2003055884A (ja) セルロース系繊維とポリエステル系繊維とからなる繊維製品の捺染方法
JPH0491283A (ja) 捺染色糊印捺布およびその製造方法
JP2525748B2 (ja) セルロ―ス系繊維布帛の皺模様加工方法
JPS6117951B2 (ja)
JPH08100379A (ja) インクジェット染色用布帛及びその染色方法
JPH04153370A (ja) チーズサイジング剤組成物
JPS6245793A (ja) 繊維構造物の防染方法