JPH0414870B2 - - Google Patents
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- JPH0414870B2 JPH0414870B2 JP61193526A JP19352686A JPH0414870B2 JP H0414870 B2 JPH0414870 B2 JP H0414870B2 JP 61193526 A JP61193526 A JP 61193526A JP 19352686 A JP19352686 A JP 19352686A JP H0414870 B2 JPH0414870 B2 JP H0414870B2
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Landscapes
- Fishing Rods (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、カーボン、グラフアイト、ボロン、
アーマイド繊維、セラミツク繊維、ガラス繊維、
金属繊維等の高弾性、高強度繊維と熱硬化性又は
熱可塑性樹脂からなる釣竿、ゴルフシヤフト等の
積層管に関する。 〔従来の技術〕 ガラス繊維を縦方向と横方向とに一定比率で織
成されたガラスクロスに合成樹脂を含浸させてな
るガラスプリプレグを数回筒状に捲回して形成し
た既存の釣竿等の積層管はその物性、特に軸方向
の曲げに対する強度が充分でない為、ガラスクロ
スにおける縦糸の一部をカーボン、ケプラー等の
高強度、高弾性繊維等に置き換えて形成したり、
上記プリプレグ上にカーボン繊維の引揃えシート
を重ね合せて捲回し、上記引揃えシートをサンド
イツチ状にした釣竿が提案されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 又、釣竿においては、縦、横繊維を軸に対し
0゜、90゜に配置することが特に重視されてきた。
これは、軽量化を図る上で当然のことであるがこ
れでは当然のことながら、釣竿の撚り剛性は不足
し、撚られることにより軸方向の繊維が縦割れを
発生し、破損する問題点がある。 又一部に、ヤーンを外層に捲回した釣竿が提供
されているが、積層管トータルの剛性に占める割
合が低く、撚り剛性を向上させるに到つていな
い。 又、ゴルフシヤフトにおいては、内層に数層捲
回することが常識となつているが、内層へ配置す
るよりも、外層へ配置する方が物性的に数段有利
であることからして、材料の物性を生かしきれて
いない。 所で、釣竿において撚り剛性が要求されるもの
としては、魚の取り込み時に、左右へ逃げまわる
対象魚、例えばヘラ鮒、メジナ、ヒラマサ等があ
げられる。 又、投釣り及び遠投競技において使用される投
竿においては、特に撚りが働らくと、ポイント又
はセーフライン内に仕掛けを正確に投入すること
が困難となるので、撚り剛性が特に要求される。 ゴルフシヤフトにおいては、左右への球のブレ
がスコアーに大きく影響するので、撚り剛性を向
上するべく現在種々の試みがなされている。 本発明は上記問題点及び事情に鑑みてなされた
もので、高弾性、高強度繊維と合成樹脂とからな
る釣竿等の積層管において、撚り剛性を向上させ
得て、かつ比強力、比剛性を維持もしくは向上さ
せ得るようにした積層管を提供しようとするの
が、その目的である。 〔問題点を解決する為の手段〕 即ち本発明は、軸方向に対して高弾性、高強度
繊維方向が85゜〜90゜に配置されたシート、平織ク
ロス、もしくはスリツトされたシートテープ、ク
ロステープに合成樹脂を含浸したプリプレグによ
り、切断されるかもしくは一端から他端まで連続
した周方向の補強層に形成された内層と、高弾
性、高強度繊維を軸方向のみに配列して合成樹脂
を含浸した一方向引揃えプリプレグを上記内層外
周部に捲回して層成された中間層と、高弾性、高
強度繊維で織成されたクロスに合成樹脂を含浸し
たプリプレグを上記中間層外周に、軸方向に対し
て所定の角度をもつて1〜数回捲回して層成され
た外層とで構成して、上記問題点を解決したので
ある。 〔実施例〕 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述すれ
ば、第1図に示したように内層1と、中間層2
と、外層3とで構成されている。 上記各層1〜3は何れもが、カーボン、グラフ
アイト、ボロン、アーマイド繊維、セラミツク繊
維、ガラス繊維、金属繊維等の高弾性、高強度繊
維と熱硬化性又は熱可塑性樹脂からなるもので、
該内層1は、上述材料からなるシート、平織クロ
ス、又はスリツトされたシートテープ、クロステ
ープ等で、切断されるかもしくは一端から他端ま
で連続した周方向の補強層を有していると共に、
軸方向に対し繊維方向が85゜〜90゜の範囲に配置さ
れている。こゝでクロスの場合は、縦、横何れか
一方の繊維が軸方向に対し85゜〜90゜の範囲に配置
すればよい。 第1図の内層1は、シート1aを図示しない芯
金に捲回し、端部を一部重合して筒形状に形成し
てあり、第2図イの内層1はシートテープ1bを
芯金に連続して捲回し、筒形状に形成してあり、
第2図ロの内層1はクロス1cを芯金に捲回し、
端部を突き合せて筒形状に形成してあり、第2図
ハの内層1はクロステープ1dを芯金に連続して
捲回し、筒形状に形成している。つまり、第1図
と第2図ロに示したように、シート1a及びクロ
ス1cの継ぎ部1e,1eにて周方向に切断され
る補強層に形成され、第2図イ,ハに示したよう
に周方向に連続した補強層に形成されている。 又、上記中間層2は、高弾性、高強度繊維を第
1図のように軸方向のみに配列された一方向引揃
えプリプレグ2aを内層1の外周に捲回して層成
させてある。 又、上記外層3は、上記高弾性、高強度繊維で
織成されたクロスを、中間層2の外周に、軸方向
に対し所定角度をもつて1回〜数回捲回して層成
させてある。 こゝで、上記外層3のクロスとしては、第3図
の如く、縦、横共に同一物性、同一組成を有し
て、所定の幅に切断されたクロステープ3a、又
は第4図の如く縦、横の物性、組成が異なり、所
定の幅に切断されたクロステープ3bが用いられ
る。 そして、上記クロステープ3aを積層管の軸に
対して40゜〜50゜、又は−40゜〜−50゜の範囲で中間
層2の外周に、該クロステープ3aの端部相互が
僅かに重なるように、かつ密に1〜2往復、又は
1回のみ一端から他端まで連続して捲回して外層
3を形成するか又、上記クロステープ3bを外層
2の外周に、当該クロステープ3bの端部相互が
僅かに重なるように、かつ密に少なくとも1往
復、軸方向に対し、±40゜〜50゜の範囲で、一端か
ら他端まで捲回して外層3を形成する。 又、上記第1図に示すようにクロス3c又は第
4図に示すようにクロス3dを二等辺台形に裁断
し、該二等辺台形の中心線上の縦、横繊維を積層
管の軸に対し、±45゜で1〜2回中間層2の外周に
捲回して外層3を形成するようにしてもよく、更
には、二等辺台形に裁断された一方向引揃えシー
トを2枚もしくは2枚以上の偶数枚を左右対称的
に中間層2の外周に180゜のズレを持つて捲回して
外層3を形成することも可能である。 更に又、外層3のクロスを編組織機で、積層管
の軸方向に対する繊維角度を+40゜〜50゜、−40゜〜
50゜で糸を適当な密度をもつて、夫々縦、横共同
一密度、同一物性、もしくは縦、横で異なる密
度、物性で1〜数層、中間層2の外周へ編み込ん
で外層3を形成してもよい。 又、上記クロステープ3a,3bは、平織、朱
子織、トルコ朱子織、ノンクリンプクロス(縦、
横の繊維を重合し、これらを細い繊維でつないで
織物とするもの)全般を対象とするが、ノンクリ
ンプクロスの場合、特に縦横の糸を固定してある
もののみを対象とする。 又上記外層3を構成する±45゜クロスシート3
a,3bの弾性率と繊維の容積の積の比が積層管
全体の弾性率と繊維の容積の積に比較し、1.46%
〜66%の範囲で配置する。 こゝで、 E:材料の弾性率、Vf:材料の容積 C:外層繊維、T:繊維合計 次に、本発明に使用するクロスプリプレグと引
揃えプリプレグにつき例示する。 先ず、クロスプリプレグにつき例示する。 尚、こゝで東レトレカは東レ株式会社の商品名
である。 (CL−1) 東レトレカT−3001K縦4本/cm、横4本/cm
のクロスへエポキシ樹脂を重量比40%で含浸し、
半乾燥させ、クロスプリプレグを製造した。
アーマイド繊維、セラミツク繊維、ガラス繊維、
金属繊維等の高弾性、高強度繊維と熱硬化性又は
熱可塑性樹脂からなる釣竿、ゴルフシヤフト等の
積層管に関する。 〔従来の技術〕 ガラス繊維を縦方向と横方向とに一定比率で織
成されたガラスクロスに合成樹脂を含浸させてな
るガラスプリプレグを数回筒状に捲回して形成し
た既存の釣竿等の積層管はその物性、特に軸方向
の曲げに対する強度が充分でない為、ガラスクロ
スにおける縦糸の一部をカーボン、ケプラー等の
高強度、高弾性繊維等に置き換えて形成したり、
上記プリプレグ上にカーボン繊維の引揃えシート
を重ね合せて捲回し、上記引揃えシートをサンド
イツチ状にした釣竿が提案されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 又、釣竿においては、縦、横繊維を軸に対し
0゜、90゜に配置することが特に重視されてきた。
これは、軽量化を図る上で当然のことであるがこ
れでは当然のことながら、釣竿の撚り剛性は不足
し、撚られることにより軸方向の繊維が縦割れを
発生し、破損する問題点がある。 又一部に、ヤーンを外層に捲回した釣竿が提供
されているが、積層管トータルの剛性に占める割
合が低く、撚り剛性を向上させるに到つていな
い。 又、ゴルフシヤフトにおいては、内層に数層捲
回することが常識となつているが、内層へ配置す
るよりも、外層へ配置する方が物性的に数段有利
であることからして、材料の物性を生かしきれて
いない。 所で、釣竿において撚り剛性が要求されるもの
としては、魚の取り込み時に、左右へ逃げまわる
対象魚、例えばヘラ鮒、メジナ、ヒラマサ等があ
げられる。 又、投釣り及び遠投競技において使用される投
竿においては、特に撚りが働らくと、ポイント又
はセーフライン内に仕掛けを正確に投入すること
が困難となるので、撚り剛性が特に要求される。 ゴルフシヤフトにおいては、左右への球のブレ
がスコアーに大きく影響するので、撚り剛性を向
上するべく現在種々の試みがなされている。 本発明は上記問題点及び事情に鑑みてなされた
もので、高弾性、高強度繊維と合成樹脂とからな
る釣竿等の積層管において、撚り剛性を向上させ
得て、かつ比強力、比剛性を維持もしくは向上さ
せ得るようにした積層管を提供しようとするの
が、その目的である。 〔問題点を解決する為の手段〕 即ち本発明は、軸方向に対して高弾性、高強度
繊維方向が85゜〜90゜に配置されたシート、平織ク
ロス、もしくはスリツトされたシートテープ、ク
ロステープに合成樹脂を含浸したプリプレグによ
り、切断されるかもしくは一端から他端まで連続
した周方向の補強層に形成された内層と、高弾
性、高強度繊維を軸方向のみに配列して合成樹脂
を含浸した一方向引揃えプリプレグを上記内層外
周部に捲回して層成された中間層と、高弾性、高
強度繊維で織成されたクロスに合成樹脂を含浸し
たプリプレグを上記中間層外周に、軸方向に対し
て所定の角度をもつて1〜数回捲回して層成され
た外層とで構成して、上記問題点を解決したので
ある。 〔実施例〕 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述すれ
ば、第1図に示したように内層1と、中間層2
と、外層3とで構成されている。 上記各層1〜3は何れもが、カーボン、グラフ
アイト、ボロン、アーマイド繊維、セラミツク繊
維、ガラス繊維、金属繊維等の高弾性、高強度繊
維と熱硬化性又は熱可塑性樹脂からなるもので、
該内層1は、上述材料からなるシート、平織クロ
ス、又はスリツトされたシートテープ、クロステ
ープ等で、切断されるかもしくは一端から他端ま
で連続した周方向の補強層を有していると共に、
軸方向に対し繊維方向が85゜〜90゜の範囲に配置さ
れている。こゝでクロスの場合は、縦、横何れか
一方の繊維が軸方向に対し85゜〜90゜の範囲に配置
すればよい。 第1図の内層1は、シート1aを図示しない芯
金に捲回し、端部を一部重合して筒形状に形成し
てあり、第2図イの内層1はシートテープ1bを
芯金に連続して捲回し、筒形状に形成してあり、
第2図ロの内層1はクロス1cを芯金に捲回し、
端部を突き合せて筒形状に形成してあり、第2図
ハの内層1はクロステープ1dを芯金に連続して
捲回し、筒形状に形成している。つまり、第1図
と第2図ロに示したように、シート1a及びクロ
ス1cの継ぎ部1e,1eにて周方向に切断され
る補強層に形成され、第2図イ,ハに示したよう
に周方向に連続した補強層に形成されている。 又、上記中間層2は、高弾性、高強度繊維を第
1図のように軸方向のみに配列された一方向引揃
えプリプレグ2aを内層1の外周に捲回して層成
させてある。 又、上記外層3は、上記高弾性、高強度繊維で
織成されたクロスを、中間層2の外周に、軸方向
に対し所定角度をもつて1回〜数回捲回して層成
させてある。 こゝで、上記外層3のクロスとしては、第3図
の如く、縦、横共に同一物性、同一組成を有し
て、所定の幅に切断されたクロステープ3a、又
は第4図の如く縦、横の物性、組成が異なり、所
定の幅に切断されたクロステープ3bが用いられ
る。 そして、上記クロステープ3aを積層管の軸に
対して40゜〜50゜、又は−40゜〜−50゜の範囲で中間
層2の外周に、該クロステープ3aの端部相互が
僅かに重なるように、かつ密に1〜2往復、又は
1回のみ一端から他端まで連続して捲回して外層
3を形成するか又、上記クロステープ3bを外層
2の外周に、当該クロステープ3bの端部相互が
僅かに重なるように、かつ密に少なくとも1往
復、軸方向に対し、±40゜〜50゜の範囲で、一端か
ら他端まで捲回して外層3を形成する。 又、上記第1図に示すようにクロス3c又は第
4図に示すようにクロス3dを二等辺台形に裁断
し、該二等辺台形の中心線上の縦、横繊維を積層
管の軸に対し、±45゜で1〜2回中間層2の外周に
捲回して外層3を形成するようにしてもよく、更
には、二等辺台形に裁断された一方向引揃えシー
トを2枚もしくは2枚以上の偶数枚を左右対称的
に中間層2の外周に180゜のズレを持つて捲回して
外層3を形成することも可能である。 更に又、外層3のクロスを編組織機で、積層管
の軸方向に対する繊維角度を+40゜〜50゜、−40゜〜
50゜で糸を適当な密度をもつて、夫々縦、横共同
一密度、同一物性、もしくは縦、横で異なる密
度、物性で1〜数層、中間層2の外周へ編み込ん
で外層3を形成してもよい。 又、上記クロステープ3a,3bは、平織、朱
子織、トルコ朱子織、ノンクリンプクロス(縦、
横の繊維を重合し、これらを細い繊維でつないで
織物とするもの)全般を対象とするが、ノンクリ
ンプクロスの場合、特に縦横の糸を固定してある
もののみを対象とする。 又上記外層3を構成する±45゜クロスシート3
a,3bの弾性率と繊維の容積の積の比が積層管
全体の弾性率と繊維の容積の積に比較し、1.46%
〜66%の範囲で配置する。 こゝで、 E:材料の弾性率、Vf:材料の容積 C:外層繊維、T:繊維合計 次に、本発明に使用するクロスプリプレグと引
揃えプリプレグにつき例示する。 先ず、クロスプリプレグにつき例示する。 尚、こゝで東レトレカは東レ株式会社の商品名
である。 (CL−1) 東レトレカT−3001K縦4本/cm、横4本/cm
のクロスへエポキシ樹脂を重量比40%で含浸し、
半乾燥させ、クロスプリプレグを製造した。
【表】
(CL−2)
縦糸 東レトレカM30−3K−6.8本/cm
横糸 東レトレカT300−1K−8本/cmのクロ
スへエポキシ樹脂を重量比36%で含浸し、半乾燥
させ、クロスプリプレグを製造した。
スへエポキシ樹脂を重量比36%で含浸し、半乾燥
させ、クロスプリプレグを製造した。
【表】
(CL−3)
東レトレカT3001K縦7本/cm、横5本/cmの
クロスへ、エポキシ樹脂を重量比40%で含浸し、
半乾燥させ、クロスプリプレグを製造した。
クロスへ、エポキシ樹脂を重量比40%で含浸し、
半乾燥させ、クロスプリプレグを製造した。
【表】
(CL−4)
東レトレカT3003K縦3本/cm、横3本/cmの
クロスへ、エポキシ樹脂を重量比40%で含浸し、
半乾燥させ、クロスプリプレグを製造した。
クロスへ、エポキシ樹脂を重量比40%で含浸し、
半乾燥させ、クロスプリプレグを製造した。
【表】
次に本発明に使用する引揃えプリプレグにつき
例示する。 (UD−1) 東レトレカM30−150g/m2に対し、エポキシ樹
脂を重量比33%で含浸し、半乾燥させ、一方向シ
ートプリプレグを製造した。
例示する。 (UD−1) 東レトレカM30−150g/m2に対し、エポキシ樹
脂を重量比33%で含浸し、半乾燥させ、一方向シ
ートプリプレグを製造した。
【表】
(UD−2)
東レトレカM30−175g/m2に対し、エポキシ樹
脂を重量比33%で含浸し、半乾燥させ、一方向シ
ートプリプレグを製造した。
脂を重量比33%で含浸し、半乾燥させ、一方向シ
ートプリプレグを製造した。
【表】
(UD−3)
東レトレカT300 150g/m2に対し、エポキシ樹
脂を重量比36%で含浸し、半乾燥させ一方向シー
トプリプレグを製造した。
脂を重量比36%で含浸し、半乾燥させ一方向シー
トプリプレグを製造した。
【表】
次に本発明積層管の製造例を示す。
製造例 1
φ16の芯金へ下記のような構成でプリプレグを
600mmの長さで捲回し、常法により硬化、離型し、
積層管を得た。
600mmの長さで捲回し、常法により硬化、離型し、
積層管を得た。
【表】
の積層管を得た。
外層は5mm幅のテープで巻かれているが、縦、
横同一目付けの為、あたかも通常のクロスを45゜
に裁断して捲回したように見える。 製造例 2 φ20の芯金へ、下記のような構成でプリプレグ
を600mmの長さで捲回し、常法により硬化、離型
し、積層管を得た。
外層は5mm幅のテープで巻かれているが、縦、
横同一目付けの為、あたかも通常のクロスを45゜
に裁断して捲回したように見える。 製造例 2 φ20の芯金へ、下記のような構成でプリプレグ
を600mmの長さで捲回し、常法により硬化、離型
し、積層管を得た。
【表】
の積層管を得た。
製造例 3 先φ18、元径φ21でこの間が600mmの芯金へ下記
のようなプリプレグを捲回し、常法により硬化、
離型し積層管を得た。
製造例 3 先φ18、元径φ21でこの間が600mmの芯金へ下記
のようなプリプレグを捲回し、常法により硬化、
離型し積層管を得た。
【表】
の積層管を得た。
第6図ハに示したように、外観は外層3のCL
−1の巻き終り部3′において、繊維の角度が
0.5゜増加したが、第6図イに示すように巻き終り
部3′の対角線上では、積層管の軸aに対して±
45゜の繊維の角度が確保できた。 製造例 4 先径φ18、元径φ21、この間が600mmの芯金へ下
記のように捲回して積層管を得た。
第6図ハに示したように、外観は外層3のCL
−1の巻き終り部3′において、繊維の角度が
0.5゜増加したが、第6図イに示すように巻き終り
部3′の対角線上では、積層管の軸aに対して±
45゜の繊維の角度が確保できた。 製造例 4 先径φ18、元径φ21、この間が600mmの芯金へ下
記のように捲回して積層管を得た。
【表】
の積層管を得た。
CL−4、CL−3 2枚はいずれも二等辺台形
に裁断した。 第7図ハに示したように、外層3と最外層3cの
CL−3は裁断したものを対称的に芯金に対して
180゜ずれた位置へ捲回した。 このように捲回することにより外層3と最外層
3cの巻き終り部3′,3″と中心部の積層管の軸
aに対する角度の差が打ち消されることになる。 製造例 5 先径φ18、元径φ21、この間が600mmの芯金へ下
記のように捲回して積層管を得た。
CL−4、CL−3 2枚はいずれも二等辺台形
に裁断した。 第7図ハに示したように、外層3と最外層3cの
CL−3は裁断したものを対称的に芯金に対して
180゜ずれた位置へ捲回した。 このように捲回することにより外層3と最外層
3cの巻き終り部3′,3″と中心部の積層管の軸
aに対する角度の差が打ち消されることになる。 製造例 5 先径φ18、元径φ21、この間が600mmの芯金へ下
記のように捲回して積層管を得た。
【表】
の積層管を得た。
CL−4は二等辺台形に裁断した。編組は積層
管の略全面をヤーンがおおつた状態となり、目ス
キはみられなかつた。 ヤーンの樹脂量を減少させた為、ヤーン同志の
附着がみられず、交叉するヤーンのすべり具合も
良好であり、ケバの発生を極力押えることができ
た。成形後の積層管は中間層のUD−3から樹脂
が外層へまわつており、良好な仕上りであつた。 次に、従来構成のテストピース一例と、本発明
構成のテストピース三例を製造した。 φ22の芯金へ下記の構成でプリプレグを600mm
の長さで捲回し、常法により硬化、離型し、テス
トピースを得た。
CL−4は二等辺台形に裁断した。編組は積層
管の略全面をヤーンがおおつた状態となり、目ス
キはみられなかつた。 ヤーンの樹脂量を減少させた為、ヤーン同志の
附着がみられず、交叉するヤーンのすべり具合も
良好であり、ケバの発生を極力押えることができ
た。成形後の積層管は中間層のUD−3から樹脂
が外層へまわつており、良好な仕上りであつた。 次に、従来構成のテストピース一例と、本発明
構成のテストピース三例を製造した。 φ22の芯金へ下記の構成でプリプレグを600mm
の長さで捲回し、常法により硬化、離型し、テス
トピースを得た。
【表】
これらのテストピースに対して撚り剛性テスト
及び曲げ破壊テストを行なつた。 この結果は下記の表−1で表わされる。
及び曲げ破壊テストを行なつた。 この結果は下記の表−1で表わされる。
【表】
(1) 比剛性−本発明構成のテストピースの方が
3.5%〜5.3%低下しているが、略同等とみるべ
きである。 (2) 比強力−一般的に外層へ±45゜層を配置する
と強度が0゜に比べ20〜30%まで低下することが
周知であるが、本発明構成のテストピースによ
ると、内層クロス、中間層一方向繊維の効果に
より略同等か若干比強力は向上 (3)比撚剛性−テストピースNo.7のCL−12層
(45゜)、テストピースNo.9のCL−4
1層(45゜)が略近似した値を示して
おり、繊維の投入量に略比例している
ことがわかる。これは、テストピース
No.7、CL−11層(45゜)、テストピー
スNo.8、CL−2 2層(45゜)をみて
も繊維投入量1:2に比例した増加率
を示していることがわかる。 (4) 総合的に考察すると、本発明の目的とする撚
り剛性の向上は比剛性、比強力を維持した状態
で可能であることが実証されたことになる。 (5) こゝで、テストピースNo.7、8、9の内層、
中間層、外層別のE*vf(各々の材料の弾性率
×各々の材料の容積)を調べ、この合計に占め
る外層±45゜の容積比を求めると下記の表−2
のようになる。
3.5%〜5.3%低下しているが、略同等とみるべ
きである。 (2) 比強力−一般的に外層へ±45゜層を配置する
と強度が0゜に比べ20〜30%まで低下することが
周知であるが、本発明構成のテストピースによ
ると、内層クロス、中間層一方向繊維の効果に
より略同等か若干比強力は向上 (3)比撚剛性−テストピースNo.7のCL−12層
(45゜)、テストピースNo.9のCL−4
1層(45゜)が略近似した値を示して
おり、繊維の投入量に略比例している
ことがわかる。これは、テストピース
No.7、CL−11層(45゜)、テストピー
スNo.8、CL−2 2層(45゜)をみて
も繊維投入量1:2に比例した増加率
を示していることがわかる。 (4) 総合的に考察すると、本発明の目的とする撚
り剛性の向上は比剛性、比強力を維持した状態
で可能であることが実証されたことになる。 (5) こゝで、テストピースNo.7、8、9の内層、
中間層、外層別のE*vf(各々の材料の弾性率
×各々の材料の容積)を調べ、この合計に占め
る外層±45゜の容積比を求めると下記の表−2
のようになる。
以上説明したように本発明に係る釣竿等の積層
管は構成されたものであるから、比剛性、比強力
を維持した状態で撚り剛性を向上できるので、撚
られることにより、軸方向の繊維が縦割れを発生
して破損することがなくなり、従つて特に撚りに
対する特性を要求され、かつ軽量、高強力、高感
度な物性を要求されるものに適用できる等の利点
がある。
管は構成されたものであるから、比剛性、比強力
を維持した状態で撚り剛性を向上できるので、撚
られることにより、軸方向の繊維が縦割れを発生
して破損することがなくなり、従つて特に撚りに
対する特性を要求され、かつ軽量、高強力、高感
度な物性を要求されるものに適用できる等の利点
がある。
第1図は本発明に係る釣竿等の積層管の実施例
を示す斜視図、第2図イ,ロ,ハは同積層管にお
ける内層の変形例を各々示す各斜視図、第3図第
4図、第5図は同積層管における外層の変形例を
各々示す各斜視図、第6図イ,ロ,ハは同積層管
における外層を各々示したもので、イは巻き終り
部の裏面を正面から見た外観図、ハは巻終り部を
正面から見た外観図、ロはその端面図、第7図
イ,ロ,ハは同積層管における外層の変形例を
各々示したもので、イ,ロはその外観図、ハはそ
の端面図、第8図は本発明構成のテストピースに
おける内層、中間層、外層別のE*vfを調べ、こ
の合計に占める外層±45゜の容積比の測定値を示
すグラフである。 1…内層、2…中間層、3…外層、1a…シー
ト、1b…シートテープ、1c…クロス、1d…
クロステープ、3a…縦横同一クロス、3b…縦
横が異なるクロス。
を示す斜視図、第2図イ,ロ,ハは同積層管にお
ける内層の変形例を各々示す各斜視図、第3図第
4図、第5図は同積層管における外層の変形例を
各々示す各斜視図、第6図イ,ロ,ハは同積層管
における外層を各々示したもので、イは巻き終り
部の裏面を正面から見た外観図、ハは巻終り部を
正面から見た外観図、ロはその端面図、第7図
イ,ロ,ハは同積層管における外層の変形例を
各々示したもので、イ,ロはその外観図、ハはそ
の端面図、第8図は本発明構成のテストピースに
おける内層、中間層、外層別のE*vfを調べ、こ
の合計に占める外層±45゜の容積比の測定値を示
すグラフである。 1…内層、2…中間層、3…外層、1a…シー
ト、1b…シートテープ、1c…クロス、1d…
クロステープ、3a…縦横同一クロス、3b…縦
横が異なるクロス。
Claims (1)
- 1 軸方向に対して高弾性、高強度繊維方向が
85゜〜90゜に配置されたシート、平織クロス、もし
くはスリツトされたシートテープ、クロステープ
に合成樹脂を含浸したプリプレグにより、切断さ
れるか、もしくは一端から他端まで連続した周方
向の補強層に形成された内層と、高弾性、高強度
繊維を軸方向のみに配列して合成樹脂を含浸した
一方向引揃えプリプレグを上記内層外周に捲回し
て層成された中間層と、高弾性高強度繊維で織成
されたクロスに合成樹脂を含浸したプリプレグを
上記中間層外周に、軸方向に対して所定の角度を
もつて1〜数回捲回して層成された外層とからな
ることを特徴とする釣竿等の積層管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61193526A JPS6349426A (ja) | 1986-08-18 | 1986-08-18 | 釣竿等の積層管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61193526A JPS6349426A (ja) | 1986-08-18 | 1986-08-18 | 釣竿等の積層管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6349426A JPS6349426A (ja) | 1988-03-02 |
JPH0414870B2 true JPH0414870B2 (ja) | 1992-03-16 |
Family
ID=16309538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61193526A Granted JPS6349426A (ja) | 1986-08-18 | 1986-08-18 | 釣竿等の積層管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6349426A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6339896B1 (en) | 1992-04-17 | 2002-01-22 | Daiwa Seiko, Inc. | Inter-line fishing rod |
KR0111961Y1 (en) * | 1994-01-12 | 1997-12-23 | Wonder Co Ltd | Fishing rod |
JP3027295B2 (ja) * | 1994-03-28 | 2000-03-27 | ダイワ精工株式会社 | 釣 竿 |
JPH07329199A (ja) * | 1994-06-06 | 1995-12-19 | Nippon Oil Co Ltd | 繊維強化複合材円筒状成形物 |
KR20020077179A (ko) | 2001-03-29 | 2002-10-11 | 니폰 미쓰비시 오일 코포레이션 | 로봇 핸드 부재 및 그 제조 방법 |
JP2006314230A (ja) * | 2005-05-11 | 2006-11-24 | Shimano Inc | 釣り竿の竿体 |
WO2017195898A1 (ja) * | 2016-05-13 | 2017-11-16 | 三菱ケミカル株式会社 | 管状体設計方法、ゴルフシャフト設計方法およびゴルフシャフト |
-
1986
- 1986-08-18 JP JP61193526A patent/JPS6349426A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6349426A (ja) | 1988-03-02 |
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