JPH0414566B2 - - Google Patents

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JPH0414566B2
JPH0414566B2 JP60272941A JP27294185A JPH0414566B2 JP H0414566 B2 JPH0414566 B2 JP H0414566B2 JP 60272941 A JP60272941 A JP 60272941A JP 27294185 A JP27294185 A JP 27294185A JP H0414566 B2 JPH0414566 B2 JP H0414566B2
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JP
Japan
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tableware
hollow chamber
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heat
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JP60272941A
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JPS62132635A (ja
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Tsuneo Sakaki
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Sanshin Kako Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kako Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は病院等で使用される保温食器の製造方
法に関する。
[従来の技術] 従来の保温食器は、図6に示すように食器本体
1の略全面にわたつて中空室2を形成し、該中空
室2に発泡スチロール等を断熱材3を詰めた構成
となつている。
このように構成された保温食器は常温での使用
では問題がないが、高温での洗浄や乾燥あるいは
熱風食器保管庫等に保管した場合には、中空室2
内に残留している空気の膨張により、保温食器が
変形したり、破裂するという欠点があつた。
この欠点を解消するために、図7を示すように
食器本体1の外周部に中空部2内と外部とが連通
する小孔4を形成することも考えられているが、
この場合、洗浄時等に小孔4より中空部2内へ汚
水が侵入し、この中空部2内に侵入した汚水が使
用中にしみ出てきて不衛生となる欠点があつた。
特開昭60−111614号公報には、陶磁器製容器を
中空室を有する二重壁構造とすると共に中空室を
減圧密閉状態にした事を特徴とする陶磁器製保温
容器が記載されている。
また、この保温容器は、内容器と外容器とを中
空室を形成する如く重ね合せ、その接合部に釉薬
を塗布し、釉薬の溶融点よりやや低い温度で加熱
することにより中空室内の空気を排出させ、次い
で釉薬の溶融点よりも高い温度で焼成して、内容
器と外容器とを接着させることにより製造される
ことも記載されている。
[発明が解決しようとする問題点] 上記従来技術では、容器が陶磁器であるため、
空気を排出させるための加熱をかなり高温で行う
ことができ、このため中空室の減圧の程度を大き
くでき、保温性を高め得るという利点が得られ
る。
しかしながら、この技術を、熱可塑性樹脂製保
温食器に適用する場合には、樹脂の熱変形を避け
るために加熱温度をかなり低くしなければなら
ず、所期の減圧が得られなかつたり、食器毎の中
空室の減圧の程度がバラついたりする欠点があ
る。
また、食器全体を加熱する操作が必要であるた
め、生産性が低く、製造設備費やエネルギーコス
トが高くつき、不経済であると共に樹脂の加熱に
よる品質の劣化や食器の変形を伴いやすいという
欠点がみられる。
本発明の目的は、従来法における上記欠点を解
消し、常温では勿論のこと、高温でも変形や破裂
等の欠点がなく、常に中空室の減圧の程度を所定
のレベルに維持し得る熱可塑性樹脂製保温食器の
製造方法を提供するにある。
本発明の他の目的は、中空室の減圧の程度に常
に再現性があると共に、その制御も容易であり、
しかも保温食器の製造を低コストで、生産性よく
行うことが可能な方法を提供するにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明によれば、食器の外面の形状を有する外
殻部材と内面の形状を有する内殻部材で形成され
る中空室に断熱材を充填した後、両部材の縁を溶
着または接着させ、外殻部材と内殻部材の間に中
空室を形成した保温食器の製造方法において、外
殻部材と内殻部材の間に高温に加熱した断熱材を
高温空気を包蔵した状態で介在させた後、両部材
の縁を溶着または接着させ、常温で減圧状態の中
空室を形成させることを特徴とする熱可塑性樹脂
製保温食器の製造方法が提供される。
[作用] 本発明でも、食器の外面の形状を有する外殻部
材と内面の形状を有する内殻部材とを、両者の間
に中空室が形成されるように重ね合せ、両部材の
縁を溶着または接着させることにより保温食器を
製造するが、両部材の縁の溶着または接着に先立
つて、外殻部材と内殻部材との間に、高温に加熱
した断熱材を介在させることが顕著な特徴であ
る。
この種の保温食器における中空室の減圧の程度
は、中空室を密閉する前の空気の膨張の程度、即
ち空気温度と密接に関連しており、この関係はボ
イル・シヤールの法則、即ち PV/T=P′V′/T′ 式中、P,P′は加熱時及び常態での気体の圧
力、V′,V′は加熱時及び常態での気体の容積、
T,T′は加熱時及び常態での気体の絶対温度で
ある。
で表わされる。
ところで、中空室内の空気のみを加熱しても、
空気の熱容量は小さく、外殻及び内殻部材との伝
熱の問題もあつて、温度を一定に制御することは
困難であり、このため前記従来技術にみられる通
り、外殻及び内殻部材を加熱して中空室となる部
分の空気温度を一定にしなければならない。しか
しながら、この場合は、食器全体を加熱しなけれ
ばならないことによる前述した不利益がある。
本発明に用いる断熱材は、その内部に比較的多
量の空気等の気体を包蔵しており、その熱容量も
比較的大きく、これが、加熱された温度に対応し
て、包蔵される気体の温度を一定に保持する作用
を行い、しかもこの気体温度の保持は外殻及び内
殻部材の温度とはほぼ独立に行われるという利点
がある。
かくして、本発明によれば、断熱材の加熱温度
(T)に対応して中空室の減圧の程度(P′)が一
義的に定まり、減圧の程度に常に再現性があり、
またその制御も容易であるという利点が達成され
ることになる。
また、本発明によれば、容器の加熱が不要にな
るため、樹脂の品質や劣化や食器の変形が防止さ
れ、更に保温食器の製造を低コストで生産性よく
行うことが可能となるという利点も奏される。
[実施例] 本発明に用いる外殻部材および内殻部材は熱可
塑性樹脂を原料に用いて射出成形法、真空成形
法、中空室成形法等で製造される。熱可塑性樹脂
としては特に限定されないが、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフイン、アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、飽和ポリエステル、ポ
リアセタール、ポリフエニレンエーテル、ポリエ
ーテルイミド、ポリスルホン等およびこれらの混
合物(ポリマーアロイを含む)を例示し得る。こ
れらの中で溶着作業の容易性、保温食器の使用性
等を考慮するとポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、ポリスルホン等が最も好ましい。また両部材
は溶着に先立つて、50乃至120℃に予熱して、溶
着させることも可能である。
本発明に用いる断熱材としては、連続気泡また
は独立気泡の例えばポリウレタン、ポリスチレン
等の気泡体を用いる。これらの気泡体は、内、外
殻部材の上縁を溶着または接着するに先立つて高
温具体的には50℃以上好ましくは80〜150℃に加
熱することが必須である。50℃以下では中空室内
が常温に戻つた時に中空室内を減圧状態にする効
果が少ない。逆に150℃以上に加熱すると断熱材
や内、外殻部材の熱劣化の原因となるので好まし
くない。
内、外殻両部材の溶着は超音波溶着、スピン溶
着、振動溶着、高周波誘導加熱溶着等によつて行
う。また両部材の材質によつては接着剤を用いて
接着させてもよい。
以下、図面に示す実施例により、本発明を詳細
に説明する。
第1図および第2図の実施例において11は保
温食器製造用の各部材を示している。12および
13はそれぞれ食器本体の内殻部材および外殻部
材でポリプロピレンを原料に射出成形法で製造し
た。14は、ポリウレタン製の半硬質連続気泡
(発泡倍率25倍)の断熱材で、食器本体16の中
空室15と同様な形状に注入成形法によつて予め
成形され約135℃に予熱されている。断熱材封入
工程17では、内殻部材12と外殻部材13の間
に断熱材14を介在させた後、両部材の上縁を溶
着させる。本保温食器の特徴は、高温に加熱した
断熱材の内装された中空室15内を密閉した点
で、このように食器本体16の中空室15内に断
熱材である発泡体を加熱した状態で封入すると断
熱材14が常温に冷却されると、発泡体内に含ま
れていた気体や空気が冷えて、中空室15内が減
圧状態となる。
第3図ないし第5図の実施例において、前記本
発明の実施例と主に異なる点は、蓋付きの保温食
器18Aの蓋に本発明を施した点で、22は食器
本体16Aの開口部の内壁面上部と密閉状態で当
接する壁面22cを有する蓋で、この蓋22は中
空室15Aができるように上蓋22aと下蓋22
bとを形成し、中空室15A内に断熱材である連
続気泡の発泡体を約135℃に加熱された断熱材2
1を充填した後、上蓋22aと下蓋22bとを溶
着により固定したもので、このように蓋22を構
成することにより、蓋22でも保温することがで
きる。
なお、前記実施例の第1図、第4図及び第5図
に示す断熱材封入工程17,17A,17Bで
は、食器本体の部材12,13,19,20,2
2a,22bを常温状態にして断熱材14,21
を中空室15,15A内に充填するものについて
説明したが、本発明はこれに限らず、食器の内、
外殻部材12,13,19,20,22a,22
bを常温以上で約100℃ぐらいまでに加熱して、
断熱材14,21を充填しても良い。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明にあつ
ては次に列挙する効果がある。
(1) 完全密閉した中空室を形成した熱可塑性樹脂
製食器本体の中空室内で常温状態で減圧状態と
なるようにしたので、高温による洗浄や乾燥を
行なつても従来のように中空室内の空気の膨張
によつて変形したり破裂したりすることがな
い。したがつて、長期間の使用が可能である。
(2) 前記(1)によつて、中空室内を完全密閉してい
るので、洗浄水が入つたりすることがなく、常
に清潔に使用することができる。
(3) 断熱材を加熱して、容器本体の溶着乃至接着
に先立つて、中空室内に充填したことにより、
容器本体の温度と独立に中空室の温度を所定の
値に設定でき、中空室の減圧の程度に常に再現
性があり、またその制御も容易となる。
(4) 容器の加熱が不要になるため、樹脂の品質の
劣化や食器の変形が防止され、更に保温食器の
製造を低コストで生産性よく行うことが可能と
なる。
(5) また中空室内の断熱材は、保温食器に米飯、
汁等を盛付けた場合の保温に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す工程図、第2
図は本発明によつて製造された保温食器の断面
図、第3図ないし第5図はそれぞれ本発明の異な
る実施例を示す説明図、第6図および第7図は従
来の保温食器の断面図である。 11……食器本体の製造用部材、12……内殻
部材、13……外殻部材、14……断熱材、1
5,15A……中空室、16,16A……食器本
体、17,17A,17B……断熱材封入工程、
18,18A……保温食器、19……内殻部材,
20……外殻部材、21……断熱材、22……
蓋。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 食器の外面の形状を有する外殻部材と内面の
    形状を有する内殻部材で形成される中空室に断熱
    材を充填した後、両部材の縁を溶着または接着さ
    せ、外殻部材と内殻部材の間に中空室を形成した
    保温食器の製造方法において、外殻部材と内殻部
    材の間に高温に加熱した断熱材を高温空気を包蔵
    した状態で介在させた後、両部材の縁を溶着また
    は接着させ、常温で減圧状態の中空室を形成させ
    ることを特徴とする熱可塑性樹脂製保温食器の製
    造方法。
JP27294185A 1985-12-04 1985-12-04 保温食器の製造方法 Granted JPS62132635A (ja)

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