JPH04144752A - インク飛翔記録装置 - Google Patents

インク飛翔記録装置

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JPH04144752A
JPH04144752A JP26862490A JP26862490A JPH04144752A JP H04144752 A JPH04144752 A JP H04144752A JP 26862490 A JP26862490 A JP 26862490A JP 26862490 A JP26862490 A JP 26862490A JP H04144752 A JPH04144752 A JP H04144752A
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Japan
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ink
liquid level
recording
level holding
barrier
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Application number
JP26862490A
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English (en)
Inventor
Takashi Kimura
隆 木村
Takuro Sekiya
卓朗 関谷
Masanori Horiie
正紀 堀家
Yoshio Watanabe
好夫 渡辺
Shuji Motomura
本村 修二
Masafumi Kadonaga
雅史 門永
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ノンインパクト記録法の一つであるインク飛
翔記録装置に関する。
従来の技術 ノンインパクト記録法は、記録時の騒音発生が無視でき
る程度に小さい点で、オフィス用等として注目されてい
る。その内、高速記録可能で、いわゆる普通紙に特別の
定着処理を要せずに記録できる、いわゆるインクジェッ
ト記録法は極めて有力な方法であり、従来から種々の方
式が提案され、又は既に製品化されて実用されている。
このようなインクジェット記録法は、いわゆるインクと
称される記録液体の小滴を飛翔させ、被記録体に付着さ
せて記録を行うもので、記録液体の小滴の発生法及び小
滴の飛翔方向を制御するための制御方法により、幾つか
の方式に大別される。
第1の方式は、例えば米国特許第3060429号明細
書に開示されているものである。これは、Te1e t
ype方式と称され、記録液体の小滴の発生を静電吸引
的に行い、発生した小滴を記録信号に応じて電界制御し
、被記録体上にこの小滴を選択的に付着させて記録を行
うものである。
より詳細には、ノズルと加速電極間に電界をかけて、−
様に帯電した記録液体の小滴をノズルより吐出させ、吐
出した小滴を記録信号に応じて電気制御可能なように構
成されたxy偏向電極間を飛翔させ、電界の強度変化に
よって選択的に小滴を被記録体上に付着させるものであ
る。
第2の方式は、例えば米国特許第3596275号明細
書、米国特許第3298030号明細書等に開示されて
いるものである。これは、sweet方式と称され、連
続振動発生法により帯電量の制御された記録液体の小滴
を発生させ、この帯電量の制御されたIJz滴を、−様
電界がかけられている偏向電極間を飛翔させて、被記録
体上に記録を行わせるものである。
具体的には、ピエゾ振動素子の付設されている記録ヘッ
ドを構成する一部であるノズルのオリフィス(吐出口)
の前に記録信号が印加されるようにした帯電電極を所定
距離離間させて配置し、前記ピエゾ振動素子に一定周波
数の電気信号を印加することでピエゾ振動素子を機械的
に振動させ、オリフィスより記録液体の小滴を吐出させ
る。この時、吐出する小滴には帯電電極により電荷が静
電誘導され、小滴は記録信号に応じた電荷量で帯電され
る。帯電量の制御された小滴は、一定電界が一様にかけ
られている偏向電極間を飛翔する時に、付加された帯電
量に応じて偏向を受け、記録信号を担う小滴のみが被記
録体上に付着することになる。
第3の方式は、例えば米国特許第3416153号明細
書に開示されているものである。これは、HertZ方
式と称され、ノズルとリング状の帯電電極間に電界をか
け、連続振動発生法によって、記録液体の小滴を発生霧
化させて記録させる方式である。即ち、ノズルと帯電電
極間にかける電界強度を記録信号に応じて変調すること
により小滴の霧化状態を制御し、記録画像の階調性を出
して記録させるものである。
第4の方式は、例えば米国特許筒3747120号明細
書に開示されているものである。これは、S temm
e方式と称され、第1〜3の方式とは根本的に原理が異
なるものである。即ち、第1〜3の方式が、何れもノズ
ルより吐出された記録液体の小滴を、飛翔している途中
で電気的に制御し、記録信号を担った小滴を選択的に被
記録体上に付着させて記録を行わせるのに対し、このS
 temme方式では、記録信号に応じて吐出口より記
録液体の小滴を吐出飛翔させて記録するものである。
つまり、s temm6方式は、記録液体を吐出する吐
出口を有する記録ヘッドに付設されているピエゾ振動素
子に、電気的な記録信号を印加してピエゾ振動素子の機
械的振動に変え、この機械的振動に従い吐出口より記録
液体の小滴を吐出飛翔させて被記録体に付着させるもの
である。
これらの4方式は、各々に特長を有するが、同時に、解
決すべき課題点もある。
まず、第1〜第3の方式は、記録液体の小滴を発生させ
るための直接的エネルギーが電気的エネルギーであり、
かつ、小滴の偏向制御も電界制御による。よって、第1
の方式は、構成上はシンプルであるが、小滴の発生に高
電圧を要し、かつ、記録ヘッドのマルチノズル化が困難
で高速記録には不向きである。
第2の方式は、記録ヘッドのマルチノズル化が可能で高
速記録に向くが、構成上複雑であり、かつ、記録液体の
小滴の電気的制御が高度で困難であり、被記録体上にサ
テライトドツトが生じやすい。
第3の方式は、記録液体の小滴を霧化することにより階
調性に優れた記録が可能ではあるが、他方、霧化状態の
制御が困難である。また、記録画像にカブリが生ずると
か、記録ヘッドのマルチノズル化が困難で高速記録には
不向きであるといった欠点がある。
一方、第4の方式は、比較的多くの利点を持つ。
まず、構成がシンプルである。また、オンデマンドで記
録液体をノズルの吐出口より吐出させて記録を行うため
に、第1〜第3の方式のように吐出飛翔する小滴の内、
画像記録に要しなかった小滴を回収する必要がない。ま
た、第1,2の方式のように、導電性の記録液体を使用
する必要はなく、記録液体の物質上の自由度が大きいと
いった利点を持つ。しかし、反面、記録ヘッドの加工上
に問題がある、所望の共振周波数を有するピエゾ振動素
子の小型化が極めて困難である等の理由から、記録ヘッ
ドのマルチノズル化が難しい。また、ピエゾ振動素子の
機械的振動という機械的エネルギーによって記録液体の
小滴の吐出飛翔を行わせるので、上記のマルチノズル化
の困難さと相俟って、高速記録には不向きなものとなっ
ている。
このように、従来法には、構成上、高速記録上、記録ヘ
ッドのマルチノズル化上、サテライトドツトの発生及び
記録画像のカブリ発生等の点において、一長一短があり
、その長所が発揮される用途にしか適用し得ないという
制約を受けるものである。
しかし、このような不都合も本出願人により提案された
特公昭56−9429号公報に開示のインクジェット記
録方式によればほぼ解消し得る。
これは、液室内のインクを加熱して気泡を発生させて、
インクに圧力上昇を生じさせ、微細な毛細管ノズルから
インクを飛び出させて記録させるものである。
同様な記録方式として、特公昭61−59914号公報
に開示されたものもある。これは、液体を所定の方向に
吐出させるための吐出口に連通する液路中の液体の一部
を熱して膜沸騰を生起させることにより、吐出口より吐
出される液体の飛翔的液滴を形成し、この液滴を被記録
体に付着させて記録させるものである。具体的には、同
公報中の第1図及び第2図に示されるように、ノズル状
の液路部分に設けられた熱作用部分において、記録液体
に急激な状態変化を受けることにより、その状態変化に
基づく作用力により、記録液体が吐出口より吐出飛翔す
るようにしたものである。このような吐出口は、同公報
中の説明によれば、内径1004m、肉厚10pmの円
筒状ガラスファイバーを熱溶融させることにより、60
pm径の吐出口として形成される。また、吐出口を液路
とは別に形成した後、例えばガラスプレートに電子ビー
ム加工やレーザ加工等によって穴を形成し、液路と合体
させる方式も記載されている。何れにしても、このよう
な微細な吐出口を工業的に安定して高精度に形成するこ
とは非常に困難である。また、同公報によれば、別の吐
出口を有する記録ヘッドが同公報中の第3図、第4図及
び第5図に開示されており、その吐出口の形成方法とし
て、ガラス板に微細カッティング機により幅60pm、
深さ60μm、ピッチ250μmの溝を形成した溝板を
、電気・熱変換体部の設けられた基板に接着することが
記載されている。しかし、この場合も形成すべき吐出口
は非常に微細であり、微細カッティング機で溝を形成す
る際に、欠けやクラックが入ることが多々あり、歩留ま
りの低いものである。また、形成された吐出口も、その
欠は等により、その端部を高精度にできないものでもあ
る。さらに、溝形成後に、溝板を基板上に接着する際に
接着剤が吐出口を詰まらせて、歩留まり低下をきたすも
のである。
ところで、同公報中の第3図、第4図及び第5図に示さ
れる記録ヘッドの、より具体的な製造方法は、特開昭5
5−128471号公報、特公昭59−43314号公
報に開示されている。特開昭55−128471号公報
のものは、細孔からなる記録液流路を有し、この細孔に
通じている吐出口から記録液流路中にある記録液を小滴
にして吐出飛翔させ、被記録体面上に付着させて記録す
る記録ヘッドであり、吐出口を所定数並設させるととも
に、これと同数の細孔を吐出口の配列密度とほぼ同密度
で並列に配設させたものである。また、特公昭59−4
3314号公報のものは、記録液流路となる細孔と、こ
の細孔に通じている所定口径dの開口と、細孔に沿って
設けられた発熱部とを具備した液滴噴射記録装置におい
て、発熱部がその開口寄りの縁が開口位置からdないし
50dなる寸法の範囲内に位置するように配設させたも
のである。さらには、発熱部が細孔の長平方向に長尺な
面状発熱体よりなることも記載されている。
ここに、これらの特開昭55−128471号公報、特
公昭59−43314号公報に記載された記録ヘッドの
製造方法は、要約すると、感光性ガラスを用いた細溝を
有する部品と、発熱抵抗体パターンを形成した部品とを
、接着することにより吐出オリフィスを形成するもので
ある。即ち、前述した特公昭61−59914号公報記
載のものとは、感光性ガラスのエツチングにより細溝を
形成する点で異なるが、接着剤による吐出オリフィスの
詰まりが発生し歩留まりが低下する点は同様である。こ
れらの記録ヘッドは、吐出口(オリフィス)を有すると
いう根本的な構成自体に問題があるからである。
さらに、特開昭55−59974号公報によれば、前述
した特公昭61−59914号公報、特開昭55−12
8471号公報、特公昭59−43314号公報中の実
施例に示されるようなインク流路溝を有する基板を、発
熱体を有する基板に接着する際に、三次元網目構造を形
成し得る接着剤により接着するという製造方法が示され
ている。
しかし、接着により吐出オリフィスを形成するという基
本構成が、前述した3つの公報記載のものと同じである
限り、同様の問題点、即ち、接着剤による吐出オリフィ
スの閉塞という問題がある。
一方、特公昭62−59672号公報によれば、前述し
た特公昭61−59914号公報、特開昭55−128
471号公報、特公昭59−43314号公報に記載さ
れているような吐出オリフィスの製法の欠点をなくす製
法が開示されている。
即ち、これらの公報のように、ガラス板の研削加工によ
るインク流路の形成法、感光性ガラスのエツチングによ
るインク流路の形成法等は、インク流路内壁面が粗く、
その内面が液滴吐出のための急激な圧力変化に対して大
きな抵抗となるため、液滴吐出のためのエネルギーを多
く必要とし、省エネルギー化に反し、また、研削の際に
ガラスに欠け、割れが発生し歩留まりが悪く、液滴吐出
の安定性・均一性を損なう大きな要因となり、かつ、感
光性ガラスによるものは微細加工精度に限界があるとと
もに、材料コストが高いものである。この点、特公昭6
2−59672号公報では、基板上の所定位置にインク
に液滴発生のためのエネルギーを与えるエネルギー源と
して発熱素子、圧電素子等の能動素子を複数個固定的に
設置した後(電極は適宜形成される)、基板表面に所定
厚さで感光性組成物層を塗布法等により形成し、通常の
フォトリソグラフィー法により、オリフィス部、作用部
、インク供給路部、インク吐出路部等のインク流路を形
成するためのインク流路溝を形成し、この後、上蓋を接
合させて記録ヘッドを製造するようにしている。
しかし、同公報記載のヘッド製造法によっても、オリフ
ィスが形成される時、即ち、上蓋をインク流路溝の形成
された基板の能動素子側に接合させる際に、依然として
、前述した特公昭61−59914号公報、特開昭55
−128471号公報、特公昭59−43314号公報
等の場合と同様な問題がある。即ち、オリフィスが接着
剤により閉塞し、ヘッド製造の歩留まりが著しく低下す
る点である。仮に、特公昭62−59672号公報方式
において、上蓋を接合させる際に接着剤を用いずに、感
光性組成物層の完全硬化前の接着性を利用し、熱融着又
は熱圧着的な接合を行ったとしても、この場合には、イ
ンク吐出路部、オリフィス部が変形し、所望の形状が得
られないという問題が発生する。結局、同公報の場合も
、オリフィスを有するという基本構造による問題が残る
また、特開昭59−118469号公報によれば、複数
個のオリフィスと、これらのオリフィス間を分離するた
めの分離部と、インク貯蔵部用外枠部とを一体的に有す
るオリフィス板を備えた記録ヘッドが示されている。こ
れと目的は異なるが、同様の構成を持つものとして、特
開平1−152068号公報に示されるものがある。こ
れは、同公報中の第4図等に示されるように、発熱体(
抵抗器)を有する基板と、インク送りチャネル(分離部
)と、オリフィス(ノズル)板とよりなる。
また、これらの特開昭59−118469号公報、特開
平1−152068号公報記載のノズル板、ヘッド製造
等に適したものは特開昭59−207264号公報、特
開昭62−234941号公報に示されている。さらに
、これらの4つの公報記載のヘッドの組立てに適したも
のとしては、特開昭62−264957号公報に示され
るものがある。これは、基板上にポリマ障壁層を形成し
、この障壁層上にノズル板を整列配置した後、障壁層が
塑性変形するに十分な時間と温度をもって、ノズル板に
熱と圧力とを加え、この後、基板、障壁層及びノズル板
を固着する工程を経て、インクジェットプリンタヘッド
を製造するようにしたものである。
しかし、これらの特開昭59−118469号公報、特
開平1−152068号公報、特開昭59−20726
4号公報、特開昭62−234941号公報及び特開昭
6.2−264957号公報に記載されたものも、オリ
フィス(ノズル)板を有することによる問題点がある。
まず、微細なオリフィス(ノズル、吐出口)を有するオ
リフィス板を高精度に形成することは技術的にがなり困
難である。また、仮に高精度にオリフィス板を形成した
としても、その製造コストが高く、ヘッドが高価となっ
てしまう。また、前述した公報中、特開昭62−264
957号公報において詳細に記載されているが、オリフ
ィス板を発熱体を有する基板とフォトレジスト障壁層(
ドライフィルム障壁層、インク送りチャネル)を介して
接合又は接着させる際に、フォトレジスト障壁層が変形
し、又は、接着剤が不要な部分に回り込んでインク送り
チャネルを詰まらせたりし、最悪の場合には、微細なオ
リフィスをも詰まらせてしまう。これも、オリフィス板
を有し、がっ、接合又は接着工程を経るという、根本的
構成、製法に起因する問題点である。
さらに、前述した全ての公報等に共通する別の問題もあ
る。即ち、前述したインクジェット記録ヘッドは、何れ
も微細なオリフィス(=ノズル又は吐出口)を有し、こ
のようなオリフィスからインクが噴射又は飛翔して被記
録体に付着することにより記録を行う点で共通する。こ
こに、微細なオリフィスは、通常30〜50μm程度の
大きさ(形状的には、必ずしも丸に限らず、角形もある
)であるため、インク中に含まれる不純物、又は、イン
ク供給系、供給路などから発生するごみ(ヘラドルイン
ク供給系製造時に混入したり、摺動部などから微小片が
脱落することによるごみもある)などにより、オリフィ
スの孔が詰まってしまう危険性を常に持つ。
ところで、特開昭62−253456号公報、特開昭6
3−182152号公報、特開昭63−197653号
公報、特開昭63−272557号公報、特開昭63−
272558号公報、特開昭63−281853号公報
、特開昭63−281854号公報、特開昭64−67
351号公報、特開平1−97654号公報等に記載さ
れた記録ヘッドもある。これらの公報記載のものは個々
に検討すると各々個別の特長を有するが、基本的な構成
としては、従来のオリフィスを有するオリフィス板に代
えて、スリット状の開口が形成されたスリットノズル板
を用いた点で共通する。しかし、これらの場合もスリッ
ト幅は例えば特開昭62253456号公報中に記載さ
れているように数10pm程度と微小であり、従来より
あるインクジェットのオリフィス(ノズル)径と実質的
に差がなく、スリット状になったことにより、目詰まり
に対して若手有利になった程度であり、インクジェット
の致命的欠点である目詰まりの問題は解消されないもの
である。また、スリット方式といっても、スリットノズ
ル板を形成し、接合するという製法によるため、前述し
たように従来からあるインクジェットのオリフィス板を
形成して接合するというものと製法的に何んら変るとこ
ろがなく、微細加工を伴うスリットノズル板の製造にコ
ストがかかり、アセンブリ接合(接着)という工程も減
るわけではなく、コスト面での優位性はない。
これは、特開昭62−253456号公報等と同様にス
リットノズル板を用いる特開昭61−189950号公
報記載のものでも同様であり、目詰まりの問題が残る。
また、上記の特開昭62−253456号公報によれば
、インクの蒸気の泡を形成し、各々の泡が破裂する時に
破裂する泡の保存運動量によって生ずる作用力により、
インク層から運動する被記録体に向かってインクの滴状
体が、加熱機素及びインク層に垂直な方向に放出される
という吐出原理が記載されている。このような原理で吐
出されるインクの滴状体は、キャビテーション気泡の崩
壊の研究分野でその存在が認められている液体マイクロ
ジェットと同一のものと考えられている。
これは、気泡の崩壊時に気泡を貫くように柱状のジェッ
トが形成されるというもので、この柱状のジェット(液
体マイクロジェット)をインクジェットに利用したもの
が、特開昭61−189949号公報、特開昭64−3
0758号公報に示されている。前述した特開昭61−
189950号公報記載のものは、これらの特開昭61
−189949号公報、特開昭64−30758号公報
に示される吐出原理を、スリット状ノズルに適用したも
のと見ることができる。
ところで、この特開昭61−189950号公報記載の
ものは、泡を破裂させるという原理に基づいてインクの
滴状体を放出させているものであり、インクの滴状体に
よる記録は可能であるものの、泡の破裂によるインクミ
ストの発生が画質を著しく乱すという欠点が避けられな
いものである。
つまり、同公報記載のものは、前述した特開昭62=2
53456号公報等と同様に目詰まりの問題を解決して
いないだけでなく、さらには、泡の破裂によるインクミ
ストの飛散によって画質部れをも生じてしまうものであ
る。
一方、オリフィスやスリットノズルを持たず、目詰まり
の問題を解消したものとして、特開昭51−13203
6号公報や特開平1−401157号公報に示されるも
のがある。しかし、その吐出原理を検討すると、必ずし
も満足し得る画質が得られる吐出原理とはいい難いもの
である。即ち、特開昭51−132036号公報の吐出
原理は、前述した特開昭61−189950号公報中に
記載のものと同様であり、気泡の破裂による画質低下の
欠点を持つ。特開平1−101157号公報における吐
出原理は、微小発熱体に通電して記録液を瞬時に煮沸さ
せてミスト状にして飛翔させ記録を行うというものであ
り、記録液をミスト状にするため鮮明な記録は困難であ
り、カブリ、地肌汚れを伴い、必ずしも良好なる画像が
得られないものである。
発明が解決しようとする課題 このように従来の種々のインクジェット方式においては
、インクジェット方式の致命的欠点であるごみ、或いは
インクの乾燥によるオリフィス(ノズル)又はスリット
状ノズルの目詰まりの問題がある。また、ヘッドアセン
ブリ上における高精度オリフィス(ノズル)が形成でき
ない問題がある。さらには、アセンブリ上のコストの問
題がある。また、オリフィス(ノズル)が存在すること
による信頼性の維持・回復が困難なる問題がある。また
、印字品質が低いといった問題もある。
つまり、従来のインクジェット記録方式に関しては、目
詰まり等の信頼性の点、ヘッドのコストの点及び画質の
点に課題がある。
この点、本出願人により特願平1−225777号とし
て提案されている、ノズルプレートさらにはスリット状
のノズルをも必要としない、全く新規なインクジェット
記録装置によれば、目詰り等の根本的な課題に対して効
果的なものといえる。
即ち、インク液面内に配設させたエネルギー作用部に画
像情報に応じた駆動信号を入力させて、このエネルギー
作用部でインク中に気泡を生じさせ、この気泡の瞬間的
な成長による作用力によりインク液面からインクを飛翔
させ、飛翔したインクを被記録体に付着させるように構
成したものである。
これによれば、ノズルを持たないため、インク乾燥によ
って直ちに目詰りを起こすといったことはなくなる。よ
って、特別なインク目詰り対策を要しないものともなる
ところが、カラー印写のためのカラー化を考慮した場合
、問題がある。即ち、カラーヘッドを作製する場合、基
板コスト、ヘッド作製のコスト、ヘッド組付はコスト等
を考慮すると、同一基板上に複数色のインク用の飛翔部
を形成するのが低コス化のために必要といえる。この場
合、従来のようにオリフィス或いはスリット状ノズルを
有するヘッドであればインク供給口からインク吐出口ま
でが、各色毎に完全に分離されているため、インク供給
口からインク吐出口の間で異なる色のインクが混ざるこ
とはない。しかるに、前述した本出願人既提案方式のヘ
ッドでは、同一基板上に複数色のインク飛翔部を設けた
場合、各色のインク液面は露出した状態となり、各イン
ク液面間はインク液面保持手段によって隔てられている
に過ぎない。よって、液面の振動等によりインクがイン
ク液面保持手段を乗り越え、異なる色のインクが混ざり
合い、画像品質が低下してしまう懸念がある。
よって、高品質のカラー画像印写を狙いとする記録装置
では、カラーヘッド化が課題となる。
課題を解決するための手段 同一基板上に設けられて複数色のインクを個別に保持す
るインク液面保持手段と、少なくとも興なる色のインク
用のインク液面間をインク分離状態に維持する仕切り手
段と、これらのインク液面保持手段にインクを個別に供
給するインク供給手段と、各インク液面内に配設されて
インク中に瞬間的に成長する気泡を生じさせるエネルギ
ー作用部と、各エネルギー作用部に画像情報に応じた駆
動信号を与える信号入力手段と、前記エネルギー作用部
の近傍に位置してインク液面と略平行な方向への圧力の
分散を阻止するための障壁とにより構成した。
ここに、仕切り手段としては、インク液面保持手段の分
離形成による隙間とし、又は、仕切り対象とするインク
液面間に位置するインク液面保持手段に形成した溝とし
、さらには、仕切り対象とするインク液面間に位置して
インク通過を阻止する高さの阻止部材とした。
作用 まず、基本的な記録動作は、前述した本出願人提案方式
と同じで、インク液面内に配設させたエネルギー作用部
に画像情報に応じた駆動信号を入力し、このエネルギー
作用部を駆動させるとインク中に気泡が生じる。この気
泡は瞬間的に成長するもので、その作用力によりインク
液面はエネルギー作用部対応部分が盛り上がり、インク
柱状に成長する。ついで、エネルギー作用部の駆動をオ
フさせると、成長した気泡は破裂することなく、収縮を
開始し遂には消滅する。一方、成長したインク柱状部分
はさらに前進し、基部側では気泡収縮に伴いくびれが生
じ、最終的にはインク液面から分離切断される。よって
、インクはエネルギー作用部対応部分から滴状ないしは
柱状となって、被記録体に向けて飛翔し、付着すること
により記録される。つまり、オリフィスやスリット状ノ
ズルを用いることなく、ドツト状の鮮明画像が得られる
。この際、気泡の破裂によるインクミストの発生を伴な
わないため、画質の低下もない。このようなインク飛翔
動作を複数色のインクに対する各エネルギー作用部によ
り並行して個別に行わせることにより、カラー印写が可
能となる。
ここに、インク飛翔時に波が発生しても、仕切り手段に
より異なる色のインク同士が混ざり合うことがないので
、高品質のカラー画像を得ることができる。よって、支
障なく同一基板上に複数のインク液面保持手段により構
成されるインク飛翔部を設けることが可能となり、低コ
ストのカラーヘッド化を達成できる。
このような仕切り手段は、インク液面保持手段の分離形
成による隙間、インク液面保持手段に形成した溝、或い
はインクミストに位置してインク通過を阻止する高さと
した阻止部材により簡単に構成できる。
実施例 本発明の第一の実施例を第1図ないし第10図に基づい
て説明する。
[基本構造] 本実施例のインクジェットカラー記録ヘッドの構成要素
を第1図ないし第3図により説明する。
このカラー記録ヘッドlでは、複数色のインクとして、
例えばイエローY、シアンC、マゼンタMの3色を用い
るものとし、以下の説明上、色の区分けが必要な場合に
は各々各部の符号に添字Y。
C,Mを付し、特に色の区分けが必要ない場合には添字
を省略するものとする。まず、カラー記録ヘッド1は、
各々のインク2Y、2M、2c用のインク供給管(イン
ク供給手段)3Y、3M、3Cに接続されて各々分離形
成された中空のインク供給室4Y、4..4cを有して
台形状に形成されたマニホールド5をベース材として構
成されている。
マニホールド5頂部には各インク供給室4Y、 4M。
4oに連通ずるスリット6Y、6M、6Cが形成された
発熱体基板7が固定されている。この発熱体基板7上に
はスリット6Y、6M、6Cと平行に各々エネルギー作
用部となる複数個のヒータ部8.。
8M、8oが1列に所定ピッチで形成されている。
また、発熱体基板7上には各ヒータ部8y、8)7゜8
oの配列方向に各ヒータ間を挾む状態で障壁9Y。
9M、9Cが形成され、がっ、配列方向両側に位置して
各ヒータ間を挾む状態で流体抵抗部1o7゜10M、 
 I OCが障壁9と同一高さで形成されている。さら
に、発熱体基板7上には前記スリット6Y、ヒータ部8
Y、障壁9Y及び流体抵抗部1oYの周囲を枠状に囲ん
でインク液面保持手段となる液面保持枠11Yが形成さ
れている。他のヒータ部8..,8c等についても同様
であり、その周囲を枠状に囲む液面保持枠11M、11
oが形成されている。これらの液面保持枠11Y、  
11M、  11C間は互いに分離形成され、離間した
隙間12YM。
12Mcにより仕切り手段が構成されている。さらに、
発熱体基板7の周囲を覆い枠状の保持部材13により押
え固定される薄膜状導電性リード(信号入力手段)14
がマニホールド5上に設けられている。
ここに、任意の色の前記ヒータ部8付近の構造例を第5
図に示す。このヒータ部8は発熱体基板7上に蓄熱層1
5を形成し、その上に発熱体層16を制御電極17、ア
ース電極18とともに形成し、さらに、インク2との直
接的な接触を避けるために表面を保護層19、電極保護
層20により覆ったものである。各発熱体層16は前記
制御電極17やアース電極18を介してワイヤボンディ
ング(図示せず)により薄膜状導電性リード14に電気
的に接続されている。この薄膜状導電性リード14は画
像情報信号入力手段(図示せず)に接続されている。
〔インク飛翔原理の概要〕
任意の1色のインク2の例で説明する。まず、インク供
給管3よりインク供給室4に供給されたインク2は、毛
管現象により微細なスリット6を通って液面保持枠11
により囲まれた領域全域に満たされることになる。なお
、スリット6や液面保持枠11の寸法によっては、毛管
現象だけではインク2を十分に液面保持枠11全域に供
給・保持させることができないが、このような場合には
、インク供給管3の元にあるインクタンク(図示せず)
とカラー記録ヘッドlとの高さを調整することにより、
水頭差を利用すればよい。このように液面保持枠11全
域にインク2が満たされ、各ヒータ部8もインク2に覆
われた状態となるように、インク液面の高さを調整した
定常状態において、画像情報に応じて各発熱体層16に
対して個別に通電を行うと、発熱した発熱体層16上で
インク液中に気泡が発生する。この気泡の推進力により
インク2がヒータ部8の面(基板面)に略垂直なる方向
に飛翔することになる。
[インク飛翔原理の詳細] 第4図により詳細に説明する。なお、第4図ではヒータ
部8及びその周辺部を拡大して示すが、簡単のため、電
極等は省略しである。また、この場合も任意の1色のイ
ンクとする。
第4図(a)は定常状態を示し、液面保持枠11全域に
インク2が満たされ、ヒータ部8上もインク2により覆
われている。ヒータ部8を加熱させると、ヒータ部8の
表面温度が急上昇し、隣接インク層に沸騰現象が起きる
まで熱せられ、同図(b)に示すように微小な気泡21
が点在した状態となる。ヒータ部8の全面で急激に加熱
された隣接インク層が瞬時に気化して同図(C)に示す
ように沸騰膜を作る。このように気泡21が成長した状
態において、表面温度は300〜350℃になり、いわ
ゆる膜沸騰状態にある。また、ヒータ部8の上部にある
インク2層は、気泡成長の推進力により、図示の如く、
インク液面が盛り上がった状態となる。同図(d)は気
泡21が最大に成長した状態を示し、インク液面からイ
ンク柱22がさらに成長した状態となる。このような最
大気泡となるまでに要する時間は、ヘッド(発熱体基板
7)構造、印加パルス条件等にもよるが、通常、パルス
印加後、5〜30μsec程度要する。最大気泡となっ
た時点では、ヒータ部8は既に通電されていない状態に
あり、ヒータ部8の表面温度は降下しつつある。気泡2
1が最大となる時のタイミングは、電気パルス印加のタ
イミングから若干遅れたものとなる。同図(e)は気泡
21がインク2等により冷却され収縮を開始した状態を
示す。インク柱22の先端部では押出された速度を保ち
つつ前進し、後端部では気泡21の収縮に伴ってインク
液面にインク2が逆流することにより、図示の如く、イ
ンク柱22にくびれが生ずる。気泡21がさらに収縮す
ると、同図(f)に示すように、ヒータ部8面にインク
2が接し、ヒータ部8面がさらに急激に冷却される状態
となる。インク柱22はインク液面から切断され、被記
録体(図示せず)の方向へ2〜ion/sの速度で飛翔
する。なお、この時の飛翔速度はヘッド(発熱体基板7
)構造、インク物性、印加パルス条件等に依存するが、
飛翔速度が比較的遅い場合(2〜3m/s )にはイン
ク2は滴状となって飛翔し、比較的速い場合(7〜10
m/s )にはインク2は細長い柱状となって飛翔する
。この後、同図(g)に示すように同図(a)と同様な
定常状態に戻り、液面保持枠11全域にインク2が満た
され、気泡21も完全に消滅した状態となる。
[本飛翔原理と従来の飛翔原理との違い]前述した各種
従来方式中、例えば特開昭51−132036号公報に
示されるものは、特開昭61−189950号公報と同
一原理のものであり、泡を破裂させることによりインク
の滴状体を放出させるものである。よって、前述したよ
うに泡の破裂によるインクミストの発生が画質低下をも
たらす。また、例えば特開平1−101157号公報に
示されるものは、記録液を瞬時に煮沸させてミスト状に
して飛翔させ記録を行うもので、これもインクミストに
よるカブリ、画像乱れが避けられない。
一方、本飛翔原理によれば、インク2(インク2Y、 
 2M、 2C)を飛翔させるための気泡21は破裂せ
ずに収縮・消滅するため、気泡の破裂によるインクミス
トの発生が防止され、インクミストによる画質低下がな
い。また、インクをミスト状にして記録するものと異な
り、インク2を滴状又は細長柱状として(何れにしても
、あるインク塊まりとして)飛翔させ記録するので、被
記録体上では1つのドツトとして付着して記録され、鮮
明な画像が得られる。
〔発熱体基板構造及びその製造方法の詳細〕本実施例に
おいて、発熱体基板7は重要なパーツの一つである。ま
ず、発熱体基板7自体は例えばガラス、アルミナ(AQ
、○、)、シリコン等の材質によるものが用いられる。
スリット6 Y g 6 M H6oは比較的精度がよ
く、低コストで加工できる点でレーザビーム加工法によ
るのがよい。もっとも、基板として単結晶シリコンを用
いる場合には、異方性エツチング加工によっても、非常
に高精度にスリット6を形成できる。
基板7上に形成される各蓄熱層15は例えば5lo1層
よりなり、ガラス又はアルミナ基板の場合であればスパ
ッタリング法等の薄膜形成法により形成され、シリコン
基板の場合には熱酸化法によって形成される。蓄熱層1
5の膜厚としては1〜5μm程度がよい。
各発熱体層16を構成する材料としては、例えばタンタ
ル−810,の混合物、窒化タンタル、ニクロム、銀−
パラジウム合金、シリコン半導体、或いは、ハフニウム
、ランタン、ジルコニウム、チタン、タンタル、タング
ステン、モリブデン、ニオブ、クロム、バナジウム等の
金属の硼化物が使用可能である。これらの内、金属の硼
化物が特に好ましく、その中でも、硼化ハフニウムが最
も特性的に好ましく、次いで、硼化ジルコニウム、硼化
ランタン、硼化タンタル、硼化バナジウム、硼化ニオブ
の順に好ましいものとなる。発熱体層16はこのような
材料を用い、電子ビーム法、蒸着法、スパッタリング法
等により形成される。膜厚は単位時間当たりの発熱量が
所望値となるように、その面積、材質、熱作用部分の形
状及び大きさ、実際面での消費電力等に応゛じて適宜設
定されるが、通常は0.001〜5μm程度、好ましく
は0.01〜1μm程度の膜厚とされる。
制御電極17やアース電極18の材料としては、通常の
電極材料と同じでよく、例えば、AA、Ag、Au、P
 t、Cu等が用いられる。これらは蒸着法等により、
所定位置に所定の大きさ、形状、膜厚で形成される。
保護層19は発熱体層16で発生した熱を効果的にイン
ク2側に伝達させることを妨げずに発熱体層16を保護
するためのものであり、材料としては、酸化シリコン(
SiC2)、窒化シリコン、酸化マグネシウム、酸化ア
ルミニウム、酸化タンタル、酸化ジルコニウム等が用い
られる。製法は、電子ビーム法、蒸着法、スパッタリン
グ法等による。膜厚は、通常0.01〜10μm、好ま
しくは0.1〜5μm(中でも、0.1〜3μmが最適
)とされる。保護層19はこれらの材料を用いて1層又
は複数層構造で形成されるが、これらの層の他に、気泡
21が収縮・消滅する際に発生するキャビテーション作
用からヒータ部8を保護するためにTa等の金属層を表
面に形成するのが望ましい。
具体的には、Taなとの金属層を膜厚0.05〜lpm
程度で形成すればよい。
電極保護層20の材料としては、例えばポリイミドイソ
インドロキナゾリンジオン(商品名:PIQ、日立化成
社製)、ポリイミド樹脂(商品名: PYRAL IN
、デュポン社製)、環化ポリブタジェン(商品名: J
 5R−CBR,日本合成ゴム社製)、フォトニース(
商品名二東し社製)、その他の感光性ポリイミド樹脂等
が用いられる。
〔障壁9の形成方法〕 発熱体基板7上にインク液面と略平行な方向への圧力分
散を防止するための障壁9 (流体抵抗部10を含む)
の形成方法を第6図を参照して説明する。第6図では、
簡略化するため、発熱体基板7上にはヒータ部8のみを
図示する。前述したように必要な層が形成された発熱体
基板7上に第6図(a)に示すように、80〜105℃
程度に加熱されたドライフィルムフォトレジスト23を
、0゜4〜0.5f/分、1〜3 kg/c%加圧条件
下で膜厚10〜1100p程度にラミネートする。この
時、ドライフィルムフォトレジスト23は自己接着性を
示し、発熱体基板7表面に融着して固定され、以後、相
当の外力が加わって発熱体基板7から剥離することはな
い。
次いで、同図(b)に示すようにドライフィルムフォト
レジスト23上に所定のパターン形状を有するフォトマ
スク24を重ね合わせた後、フォトマスク24上方から
露光を行う。この時、ヒータ部8の設置位置とフォトマ
スク24のパターンとの位置合わせを周知の方法により
正確に行っておく。
露光工程後に、ドライフィルムフォトレジスト23の未
露光部分をトリクロルエタン等の所定の有機溶剤からな
る現像液により溶解除去すると、同図(C)に示すよう
にヒータ部8に対応してその周囲に障壁9が残存形成さ
れる。残存した露光済みのこの障壁9表面は、耐インク
性向上、ドライフィルムフォトレジスト23と発熱体基
板7との密着力の向上のため、熱硬化処理(例えば、1
50〜250℃で30分〜60時間の加熱)、又は、紫
外線照射処理(例えば、50〜200mW/C%或いは
それ以上の紫外線強度による)を行う。熱硬化処理と紫
外線照射処理との双方を行ってもよい。
なお、障壁9の形成につき、フォトレジストとしてドラ
イフィルム型、即ち固体のものを利用したが、これに限
らず、例えば液状の感光性組成物を用いてもよい。液体
の感光性組成物膜の場合、レリーフ画像の製造時に用い
られるスキージによる方法、即ち、所望の感光性組成物
膜厚に相当する高さの壁を基板周囲に置き、スキージに
よって余分な組成物を除去する方法を適用できる。この
場合、感光性組成物の粘度は100〜300cpの範囲
が好ましく、壁の高さは感光性組成物の溶剤分の蒸発に
よる減量を見込んで決定する必要がある。
固体の場合には、感光性組成物シートを基板上に加熱圧
着して貼着する。なお、本発明においては、その取扱い
上、厚さの制御が容易かつ正確にできる点などを考慮す
ると、前述したように固体のフィルム型のものを利用す
るほうが有利である。
このような固体のものとしては、具体的には、例えばパ
ーマネントフォトポリマーコーティングRISTON(
ソルダーマスク)730S (デュポン社製)、同74
0S、同730FR1同740FR1同SM/等の商品
名で市販されている感光性樹脂がある。この他、感光性
樹脂、フォトレジスト等の通常のフォトリソグラフィー
の分野において使用されている感光性組成物の多くのも
のを用い得る。例えば、ジアゾレジン、P−ジアゾキノ
ン、さらには、例えばビニルモノマーと重合開始剤を使
用する光重合型フォトポリマー、ポリビニルシンナメー
ト等と増感剤を使用する三員化型フォトポリマー、オル
ソナフトキノンジアジドとノボラックタイプのフェノー
ル樹脂との混合物、ポリビニルアルコールとジアゾ樹脂
の混合物、4−グリシジルエチレンオキシドとベンゾフ
ェノンやグリシジルカルコンとを共重合させたポリエー
テル型フォトポリマー、N、N−ジメチルメタクリルア
ミドと例えばアクリルアミドベンゾフェノンとの共重合
体、不飽和ポリエステル系感光性樹脂(例えば、旭化成
社製のAPR1帝人社製のテビスタ、関西ペイント社製
のゾンネ等)、不飽和ウレタンオリゴマー系感光性樹脂
、三官能アクリルモノマーに光重合開始剤とポリマーと
を混合させた感光性組成物、重クロム酸系フォトレジス
ト、非クロム系水溶性フォトレジスト、ポリケイ皮酸ビ
ニル系フォトレジスト、環化ゴム−アジド系フォトレジ
スト等が挙げられる。
[液面保持枠11Y、  11.、 11oの形成方法
]各インク2Y、2M、2cについて必要な液面を形成
するための液面保持枠11Y、  I LM、  l 
1(の形成方法を第7図を参照して説明する。第7図で
は、簡略化するため、発熱体基板7上にはヒータ部s 
(8Y、 sM、 8C)のみを図示する。この液面保
持枠11Y、  11M、  11Cは上述した障壁9
及び流体抵抗部10と同時に形成できる。即ち、第6図
の場合と同様に必要な層が形成された発熱体基板7上に
ドライフィルムフォトレジスト23をラミネートし、次
いでこのドライフィルムフォトレジスト23上に障壁9
Y、 91.、 9C、流体抵抗部10y、10M、 
 lOc及び液面保持枠11.。
11M、IIC用の所定のパターン形状を有するフォト
マスク24を重ね合わせた後、フォトマスク24上方か
ら露光を行う。この時、ヒータ部8の設置位置とフォト
マスク24のパターンとの位置合わせを周知の方法によ
り正確に行っておく。露光工程後に、ドライフィルムフ
ォトレジスト23の未露光部分をトリクロルエタン等の
所定の有機溶剤からなる現像液により溶解除去すると、
第7図(b)に示すようにヒータ部8Y、8M、8Cに
対応した障壁9Y、9M、9C及び流体抵抗部10v。
10M、IOCと、各インク用の液面保持枠11Y。
11M、11oとが残存形成される。後処理は前述した
障壁形成方法の場合と同様である。フォトレジスト等に
ついても同様である。
なお、障壁9及び流体抵抗部10と液面保持枠11とは
必ずしも同時に形成する必要はなく、別工程としてもよ
い。別工程によれば障壁9や流体抵抗部10に対して液
面保持枠11を異なる高さとすることができ、障壁9の
制約を受けないインク液面高さに設定できる。
〔変形例〕
a、障壁9及び流体抵抗部10について。
第8図(a)は本実施例で用いた障壁9及び流体抵抗部
1oの基本パターン形状を示す。
同図(b)は流体抵抗部10を省略した変形例を示す。
インク2の物性、駆動条件を適切に選定すれば、流体抵
抗部1oがなくてもインク飛翔を確実に行わせることが
できる。
同図(c)は、流体抵抗部10を省略するとともに、障
壁9の入口部形状を図示のように絞り形状として、幅狭
の流体抵抗部25を形成したものである。
同図(d)は平面的に見て円形状の流体抵抗部IOとし
、同図(e)は平面的に見てハート型形状の流体抵抗部
26としたものである。この場合、図示の如く、ヒータ
部8側に向けてインク2が流れ込みやすく、ヒータ部8
側から出にくい向きとされ、より効率的にインク飛翔さ
れるようにしたものである。
これらに例示したように、障壁9及び流体抵抗部10と
しては種々の形状とし得る。何れにしても、前述したフ
ォトリソグラフィ法により形成できる。
b、インク液面の高さについて。
第4図等による説明では、インク液面の高さが、障壁9
及び流体抵抗部10と同一高さとしたが(この場合、実
験によれば、障壁9及び流体抵抗部10の上面を弗素化
合物により接水性処理をしてインクに濡れに<<シたほ
うが、安定したインク飛翔結果が得られた)、必ずしも
同一高さである必要はない。第9図は、障壁9及び流体
抵抗部10がインク液面下に沈んでいる変形例を示す。
このような構成であっても、インク物性、印加パルス条
件を適当に選定することにより、良好に動作する。
C,エネルギー作用部について。
インク2中で気泡21を発生させるエネルギー作用部と
しては、発熱体層16を持つヒータ部8によるジュール
熱加熱法に限らず、例えば、パルスレーザ又は放電を利
用したエネルギー作用方式方式% 例えば、パルスレーザ方式は、特開平1−184148
号公報中の第8図方式等に準じたものでよい。即ち、レ
ーザ発振器より発生させたレーザ光を、光変調器駆動回
路に入力されて電気的に処理され出力される画情報信号
に従って、光変調器においてパルス変調させる。パルス
変調されたレーザ光を走査器を通し集光レンズにより熱
エネルギー作用部の外壁に焦点が合うように集光させ、
記録ヘッドの外壁を加熱し、内部のインク内で気泡を発
生させる。或いは、熱エネルギー作用部の外壁を、レー
ザ光に対して透過性材料により形成し、集光レンズによ
って内部のインクに焦点が合うように集光させてインク
を直接熱して気泡を発生させるようにしてもよい。実際
的なレーザプリンタ構成としては、同公報中の第9図に
準じて構成すればよい。
また、放電方式も、同公報中の第10図方式に準じたも
のでよい。即ち、熱エネルギー作用部の内壁側に配置さ
せた一対の放電電極に放電装置から高電圧パルスを印加
することにより、インク中で放電を生じさせ、この放電
により発生する熱で瞬時に気泡を発生させるものである
。放1i電極の形状は、同公報中の第11図ないし第1
8図に例示されるような各種形状を適宜用いればよい。
d、インク組成等について。
本発明で使用されるインク2Y、2M、2oは、所定の
熱物性値及びその他の物性値を有するように、材料の選
択と組成成分の比が調合されること、従来から使用され
ているインクと同様に化学的・物理的に安定であること
、応答性、忠実性、曳糸化能に優れていること、液路に
おいて固まらないこと、液路中を記録速度に応じた速度
で流通し得ること、記録後に被記録体への定着が速やか
であること、記録濃度が十分であること、貯蔵寿命が良
好であること、等の特性を満足し得るように物性が調整
される。
具体的には、上記特開平1−184148号公報の明細
書第34頁ないし第49頁に例示されるようなインクを
、本発明でも使用すればよい。
C具体的実験例〕 具体例1により実際に印字記録を行った時の条件ないし
は噴射実験結果を示す。
条件 ヒータ部8のサイズ : 65μmX 65pmヒータ
部8の配列密度:180dpi ヒ一タ部8の数   :30個/1色当り抵抗値   
    =31Ω 障壁9の形状    :第8図(a)図示のもの障壁9
のサイズ   :幅65μm、奥行き1201Im、高
さ354m :15V =5μSeC :2kHz(ベタ印字時) :ヒューレット・パッカ ード社製のペイント・ ジェット用インク (Y、M、Cの3色) 駆動電圧 パルス幅 連続駆動周波数 使用インク 上記条件で、各ヒータ部8.,8M、8cを10oOO
回駆動した後の画像品質を評価したところ、初期の画像
品質と変わらない良好なる画像が得られたものである。
この時のインク飛翔の様子を駆動信号に同期したストロ
ボにより観察したところ、第10図に示すようになった
ものである。まず、同図(a)に示すようにインク2Y
、2..2oが飛翔した直後ではインク液面に波27Y
、27M、27cが発生し、ヒータ部8Y、8M、8C
から液面保持枠11.、IIM、11cに向かって広が
っていくのが確認された。その後、波27Y、27M、
27Cは同図(b)に示すように液面保持枠11Y、 
 I LM、  I ICに到達し、その壁面に当って
反射する現象が見られた。この時、僅かな量のインク2
□ 2M、2Cが液面保持枠lIY、l LM、  1
1c上に乗り、連続的に駆動する間に、液面保持枠11
.、  l IM、  11c上にインク滴28Y、2
8M、28Cとして付着し、さらに連続駆動すると、遂
には、同図(c)に示すように液面保持枠11Y、  
l LM、  I ICを乗り越えてしまった。ところ
が、本実施例では、各液面保持枠11v、  11M、
  I ICの分離形成による隙間12MM、  12
MCが存在するので、各液面保持枠11Y、  I L
M、  I ICを乗り越えたインク滴28Y、28M
、28Cが、この隙間12YM、12MGに入り込んで
インク溜り29YM、  29MCとなるだけであり、
隣接するインク液面中に混ざり込むことはない。このよ
うなインク溜り29□、29MCは適当な飛翔回数毎に
、或いは、適当な期間経過毎に、適当な手段により吸い
取る等の除去処理を施せばよい。
このようにして、本実施例によれば、異なるインク2Y
、2..2o同士の混ざり合いによる変色のない状態で
、良好なるカラー画像が得られ。
なお、隙間’ 2MM、12MCの幅αはドライフィル
ムフォトレジストが確実に溶解除去し得る長さ以上であ
ればよく、通常は、ドライフィムフォトレジストの膜厚
以上であればよい。液面保持枠11の高さは数1101
Iから数10011mであるので、隙間12YM、  
12MCの幅2も数1011mから数10011m以上
でよいが、より確実にインクの混ざり合いを防ぐには1
mm以上とするのがよい。もつとも、Qの値をあまり大
きくすると、ヘッド自体が大きくなり、発熱体基板7が
コスト高になるため、現実的には50mm以下とするの
がよい。
つづいて、本発明の第二の実施例を第11図により説明
する。本実施例は、請求項3記載の発明に相当するもの
で、液面保持枠ll自体は全て連続した状態で形成され
ているが、各々の境界部、即ち隣接するインク液面間と
なる位置に互い違いの溝30YM、 30MCを形成し
て仕切り手段としたものである。
いま、具体例2として本実施例のヘッド構造を用い(仕
切り手段以外は具体例1と同じ条件とする)、1000
0回の駆動後の画像品質を評価したところ、初期の画像
と変わらない良好なる画像が得られたものである。
即ち、本実施例にあっては、溝30YM、 30.。
が隙間12YM、  12MCと同様な作用を示してイ
ンク2Y、2M、2Cの混ざり合いが防止される。この
ような溝3oYM、30MCも前述したようなフォトリ
ソグラフィ技術によって特別な工程を増やすことなく形
成できる。
さらに、本発明の第三の実施例を第12図ないし第14
図により説明する。本実施例は、請求項4記載の発明に
相当し、液面保持枠11自体は全て連続した状態で形成
するが、これらの液面保持枠11の境界部、即ち隣接す
るインク液面間となる位置上にインク通過を阻止するた
めに阻止部材31YM、 31MCを重ねて一段高い状
態で形成して仕切り手段としたものである。
いま、具体例3として本実施例のヘッド構造を用い(仕
切り手段、即ち阻止部材31YM、 31MC以外は具
体例1と同じ条件とする)、10000回の駆動後の画
像品質を評価したところ、初期の画像と変わらない良好
なる画像が得られたものである。この時のインク飛翔の
様子を駆動信号に同期したストロボにより観察したとこ
ろ、第10図の場合と同様に、液面保持枠11上にイン
ク滴28Y、28..28Cが付着したものの、阻止部
材31YM、31M。により隣接するインク液面側への
乗り越えが阻止され、適当な大きさのインク滴28Y、
28M、28Gになると再び同一色のインク2Y、2M
、2Cのインク液面に合体し、液面保持枠11内に戻り
、異なる色のインク液面中に混ざり合うことはなかった
ものである。特に、本実施例の場合には、境界部に凹み
部分がなく混ざり合ったインク溜りを生じないため、後
でこれを除去する処理が不要となる。
ところで、このような阻止部材31YM、 31MCは
第14図に示すような工程により形成すればよい。まず
、第7図等に示した場合と同様に、発熱体基板7上にド
ライフィルムフォトレジスト23をラミネートし、各障
壁9.,9M、9c、流体抵抗部10Y、  10M、
  l QC及び共通につながった液面保持枠11用の
所定のパターン形状を有するフォトマスク24を重ね合
わせた後、上方から露光する(第14図(a))。この
後、現像し、同図(b)に示すように各障壁9Y、 9
M、  9C、流体抵抗部10Y、10M、  I O
C及び共通につながった液面保持枠11を形成する。さ
らに、同図(c)に示すようにこれらの上にドライフィ
ルムフォトレジスト32をラミネートする。このドライ
フィルムフォトレジスト32は障壁9等のためのドライ
フィルムフォトレジスト23と膜厚、種類等が異なって
もよいが、ここでは同一のものを用いた。
ついで、同図(d)に示すようにドライフィルムフォト
レジスト32上に阻止部材31YM、31Mo用の所定
のパターン形状を有するフォトマスク33を重ねて露光
し、これを現像することにより同図(e)に示すように
阻止部材31yM、31bcを形成する。
さらに、本発明の第四の実施例を第15図及び第16図
により説明する。本実施例は、請求項2及び4記載の発
明を組合せたものに相当し、液面保持枠11Y、  1
1y、  11cについては第1図等の場合と同様に隙
間12YM、  12ycを持つ状態に分離形成し、こ
のような隙間12YM、  12yc上に位置して仕切
り手段となる高めの阻止部材34Y□。
34Mcを保持部材13を利用して形成したものである
本実施例によっても、前記実施例と同様な効果が得られ
る。特に、阻止部材34 Yii、  34 ycが保
持部材13を利用したものであり、特別な工程を増やす
ことなく作製できる。
発明の効果 本発明は、上述したようにノズル或いはスリット状ノズ
ルを有しない既提案方式をベースとするので、インク目
詰りの問題をなくすことができ、加えて、インク飛翔動
作を複数色のインクに対する各エネルギー作用部で並行
して行わせることにより、カラー印写が可能となり、こ
こに、インク飛翔時に波が発生しても、仕切り手段によ
る阻止で、異なる色のインク同士が各々のインク液面上
で混ざり合うことがないので、高品質のカラー画像を得
ることができ、よって、支障なく同一基板上に複数のイ
ンク液面保持手段により構成されるインク飛翔部を設け
ることが可能となり、低コストのカラーヘッド化を達成
でき、このような仕切り手段は、インク液面保持手段の
分離形成による隙間、インク液面保持手段に形成した溝
、或いはインク液面間に位置してインク通過を阻止する
高さとした阻止部材により簡単に構成できるものである
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第10図は本発明の第一の実施例を示すも
ので、第1図は第2図のA−A線断面図、第2図は平面
図、第3図はヘッドの概略分解斜視図、第4図は飛翔原
理を順に示す概略断面図、第5図はヒータ部付近を拡大
して示す断面図、第6図は障壁形成工程を順に示す概略
断面図、第7図は障壁及び液面保持枠の形成工程を示す
概略断面図、第8図は障壁形状等の各種変形例を示す概
略平面図、第9図はインク液面高さについての変形例を
示す概略断面図、第10図はインク飛翔時の様子を順に
示す断面図、第11図は本発明の第二の実施例を示す平
面図、第12図は本発明の第三の実施例を示す平面図、
第13図はそのB−B線断面図、第14図は阻止部材等
の形成工程を順に示す概略断面図、第15図は本発明の
第四の実施例を示す概略分解斜視図、第16図はその断
面図である。 2Y、2M、2o−・・インク、3v、3y、3c ・
・・インク供給手段、7・・・基板、8Y、8y、8c
・・・エネルギー作用部、9Y、9..9o−・・障壁
、lIY。 1.1M、  11C・・インク液面保持手段、12Y
M、12MC・・・隙間(仕切り手段)、14・・・信
号入力手段、30YM、 30MC・・・溝(仕切り手
段)、31YM、31iic、 34Y1.I、 34
yc・・・阻止部材(仕切り手段)出 願 人   株
式会社   リ コ図 J1図 5図 図 (a) ] ごこ (b) に) (d) (e) 図 、% 、JZ図 JlJ3図 l 」」1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、同一基板上に設けられて複数色のインクを個別に保
    持するインク液面保持手段と、少なくとも異なる色のイ
    ンク用のインク液面間をインク分離状態に維持する仕切
    り手段と、これらのインク液面保持手段にインクを個別
    に供給するインク供給手段と、各インク液面内に配設さ
    れてインク中に瞬間的に成長する気泡を生じさせるエネ
    ルギー作用部と、各エネルギー作用部に画像情報に応じ
    た駆動信号を与える信号入力手段と、前記エネルギー作
    用部の近傍に位置してインク液面と略平行な方向への圧
    力の分散を阻止するための障壁とよりなることを特徴と
    するインク飛翔記録装置。 2、仕切り手段を、インク液面保持手段の分離形成によ
    る隙間としたことを特徴とする請求項1記載のインク飛
    翔記録装置。 3、仕切り手段を、仕切り対象とするインク液面間に位
    置するインク液面保持手段に形成した溝としたことを特
    徴とする請求項1記載のインク飛翔記録装置。 4、仕切り手段を、仕切り対象とするインク液面間に位
    置してインク通過を阻止する高さの阻止部材としたこと
    を特徴とする請求項1記載のインク飛翔記録装置。
JP26862490A 1990-10-05 1990-10-05 インク飛翔記録装置 Pending JPH04144752A (ja)

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