JPH04141035A - 曳航生簀 - Google Patents

曳航生簀

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Publication number
JPH04141035A
JPH04141035A JP2262455A JP26245590A JPH04141035A JP H04141035 A JPH04141035 A JP H04141035A JP 2262455 A JP2262455 A JP 2262455A JP 26245590 A JP26245590 A JP 26245590A JP H04141035 A JPH04141035 A JP H04141035A
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JP
Japan
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tank
ballast
fish
main body
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP2262455A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Murahashi
村橋 達也
Kazuyoshi Hosogaya
和敬 細萱
Mikishiro Hirato
平戸 幹四郎
Takashi Yamazaki
山崎 喬
Toshiaki Sakai
利明 酒井
Eiichi Kimura
栄一 木村
Masamichi Kikuchi
真道 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUROOBAA FOR KK
Hitachi Cable Ltd
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
KUROOBAA FOR KK
Hitachi Cable Ltd
Hitachi Zosen Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by KUROOBAA FOR KK, Hitachi Cable Ltd, Hitachi Zosen Corp filed Critical KUROOBAA FOR KK
Priority to JP2262455A priority Critical patent/JPH04141035A/ja
Publication of JPH04141035A publication Critical patent/JPH04141035A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、活魚を収容した状態で船によって曳航でき
る曳航生簀に関する。
従来の技術 近年、7漁場で捕獲された魚を生きたままの状態で運搬
する必要性が高まってきており、このために、船舶内に
活魚生簀が設けられた専用の漁船や活魚運搬船が使用さ
れている。
漁船を使用する場合、まず、漁場において漁船の魚網で
魚を捕獲し、これをすくい網ですくい上げたり魚ポンプ
を使用して漁船の生簀に移す。そして、漁船を港まで航
行させて、岸壁に接舷し、すくい網や魚ポンプを使用し
て魚を漁船の生簀から陸上の水槽に移す。または、漁船
を港まで航行させて、港の近くに設置された定置生簀に
すくい網や魚ポンプを使用して魚を移し、需要に応じ定
置生簀から活魚をすくい上げて市場に供給する。漁船に
活魚生簀の設備がないような場合は、活魚運搬船を使用
し、上記同様に活魚の運搬を行なう。
ところが、上記のような漁船や活魚運搬船に設けられる
生簀の大きさには限度があり、需要に十分に応えること
が困難である。また、これらの船の生簀から定置生簀に
魚を移すときにも、すくい網や魚ポンプを使用する必要
があり、これにより魚に損傷が生じる。
このため、最近は、定置生簀を漁場まで曳航し、捕獲し
た魚をこの定置生簀に収容し、活魚を収容した定置生簀
を船で港まで曳航してくることが実施されるようになっ
てきている。
発明が解決しようとする課題 ところが、従来の定置生簀を船で曳航するには、次のよ
うに、種々の問題がある。
まず、定置生簀は、一般に、曳航に適した形状ではなく
、曳航抵抗が大きいため、大型の船が必要になる。また
、高速で曳航すると、生簀は変形し、生簀内に水の流れ
が生じるため、活魚が弱り、魚の生存率が低くなる。こ
のため、非常に低速で曳航せざるをえず、非能率的であ
る。
この発明の目的は、上記の問題を解決し、曳航抵抗が小
さく、高速で曳航できて、曳航時に魚が弱りにくい曳航
生簀を提供することにある。
課題を解決するための手段 この発明による曳航生簀は、左右幅より前後長か大きく
て前部の左右幅が前にいくにつれて小さくなった本体を
有し、本体の底部および周囲に外板を有する壁部が設け
られて、これらの壁部で囲まれた本体の内側に少なくと
も底部において外部と連通した魚槽が形成され、本体の
底部および両側部の二重壁部に左右方向に分割されて互
いに独立した複数の縦長のバラストタンクが設けられて
おり、これらのバラストタンクに個別にバラストを注排
するためのバラスト注排装置が本体に設けられ、このバ
ラスト注排装置の操作部が本体の一端部の上部に集中し
て配置されているものである。
作   用 バラストタンクに注水することにより、本体が沈下して
、吃水が大きくなり、バラストタンクから排水すること
により、本体が浮上して、吃水が小さくなる。
魚槽が空の場合、本体を浮上させた状態で、これを船で
曳航することができる。このとき、本体の前後長が左右
幅より大きくて前部の左右幅が前にいくにつれて小さく
なっており、しかも吃水が小さくなっているので、曳航
抵抗がきわめて小さく、小型の船により高速で曳航でき
る。
本体を沈下させると、底部の連通部分から魚槽内に海水
が流入する。そして、このように本体を沈下させた状態
で、魚槽内に魚を収容して、これを船で曳航することが
できる。このとき、本体の前後長が左右幅より大きくて
前部の左右幅が前にいくにつれて小さくなっているので
、曳航抵抗が小さく、小型の船により高速で曳航できる
。また、本体が外板を有する壁部で囲まれているので、
本体が変形することがなく、魚槽内に海水の流れが生じ
ることがない。したがって、高速で曳航しても、魚が弱
りに<<、魚の生存率が高くなる。
このように活魚を収容した状態で港まで曳航してきた生
簀を岸壁に接舷し、魚を魚槽から陸上の水槽に移すこと
ができる。また、曳航してきた生簀を港の近くの適当な
場所に係留して、魚を生きたまま保存することもできる
。このとき、魚槽の底部の連通部分を通って海水が流通
する。このように、魚を運搬してきた生簀でそのまま魚
の保存ができるので、従来のように漁船や活魚運搬船か
ら定置生簀に魚を移す必要がなく、これによって魚が損
傷することもない。
バラストタンクが左右方向に分割されて互いに独立した
ものであり、バラスト注排装置によりこれらのバラスト
タンクに対して個別にバラストの注排ができるので、本
体が左°右に大きく傾かないように本体の姿勢を調整し
ながらこれを浮上させたり沈下させたりすることができ
る。
また、バラスト注排装置の操作部が本体の一端部の上部
に集中して配置されているので、1人で簡単にバラスト
注排操作ができる。
実  施  例 以下、図面を参照して、この発明の実施例について説明
する。
第1図〜第6図は曳航生簀の全体構成を示し、第7図〜
第20図はその各部の詳細を示しているL 第4図および第5図などから明らかなように、生簀は、
左右幅Aより前後長Bが大きい縦長船体状の本体(1)
を有する。本体(1)前部の左右幅は前にいくにつれて
小さくなっており、前端の左右幅は非常に小さくなって
いる。本体(1)後部の左右幅も後にいくにつれて少し
小さくなっており、後端は平坦に形成されている。
第1図〜第6図に示すように、底部の船底外板(2)、
両側から前端部に達する船側外板(3)および後部の船
尾外板(4)により本体(1)の外殻が形成されており
、これらの内側に内底板(5)、縦隔壁(6)、船首隔
壁(7)および船尾隔壁(8)が設けられて、底部二重
壁部(10)、側部二重壁部(11)、前部二重壁部(
12)および後部二重壁部(13)が形成されている。
そして、これらの壁部(10)〜(13)で囲まれた本
体(1)の内側に、上部が開口した魚槽(14)が形成
されている。後部二重壁部(13)の左右両側寄りの部
分に、縦方向の水密壁(15)が左右対称に設けられて
いる。
そして、これらの水密壁(15)より左右方向外側の後
部二重壁部(13)の上端ならびに側部二重壁部(11
)および前部二重壁部(12)の上端が、上甲板(1B
)によって塞がれている。
本体<1>の平行部分の後端部における左右の側部二重
壁部(11)内に、横方向の水密壁(17)が設けられ
ている。また、本体(1)の平行部分の前端より少し前
方の部分における側部二重壁部(11)内に、横方向の
水密壁(18)が設けられている。
前部二重壁部(12)内に、倉庫(,19)とポンプ室
(20)を有する水密区画(21)が設けられている。
この水密区画(21)の前部は前部二重壁部(12)内
の前後中間部に設けられた横方向の水密壁(22)の前
側に形成されている。そして、本体(1)上部の上甲板
(16)のすぐ下の左右方向中央部において、水密壁(
22)と船首隔壁(7)との間に倉庫(19)が形成さ
れ、本体(1)下部の船底外板(2)のすぐ上の左右方
向中央部において、水密壁(22)と船首隔壁(7)と
の間にポンプ室(20)が形成されている。
前部二重壁部(12)内の水密区画(21)以外の部分
は、自由浸水区画(23)となっている。内底板(5)
より上側の部分において、縦隔壁(6)より左右方向外
側の船首隔壁(7)の部分が取除かれるかまたはこの部
分に大きな開口が形成され、側部二重壁部(11)内の
横方向の水密壁(18)より前側の部分が自由浸水区画
(23)の一部をなしている。
本体(1)の魚槽(14)前部の両側に、次のように、
自由浸水区画(23)を介して魚槽(14)と外部を連
通する開閉自在の通水口(28)が設けられている。
魚槽(14)と自由浸水区画(23)の間の船首隔壁(
7)に、ポンプ室(20)の部分を除いて、倉庫(19
)のすぐ下の部分から内底板(5)のすぐ上の部分まで
達する開口(29)が形成され、この開口(29)が納
付枠(30)に取付けられた金網(31)によって塞が
れている。また、魚槽(14)と自由浸水区画(23)
の間の縦隔壁(6)に内底板(5)のすぐ上の部分から
倉庫(19)の下部近傍まで達する開口(32)が形成
され、この開口(32)が納付枠(33)に取付けられ
た金網(34)によって塞がれている。
そして、これらの金網(31) (34)を介して、魚
槽(14)と自由浸水区画(23)が連通している。
側部二重壁部(11)の自由浸水区画(23)の部分に
おける船側外板(3)の高さの中間部に、方形の開口(
35)とこれを開閉する方形板状の扉(36)が設けら
れており、その詳細が第7図〜第9図に示されている。
船側外板(3)外面の開口(35)の下側に水平な山形
材よりなるストッパ(37)が固定され、開口(35)
の前後両側に山形材よりなるガイド部材(38)が固定
されている。ガイド部材(38)はストッパ(37)の
前後両端部から開口(35)の上方まで平行にのびてお
り、前後のガイド部材(38)の間に扉(3B)が上下
摺動自在に嵌められている。上甲板(16)上にチェー
ンブロック(39)が設置され、その吊り索(40)が
船側上部に設けられた固定滑車(41)を通して船側外
部に導かれている。そして、扉(36)の上部の前後両
端寄りの部分が1対のロッド(42)および吊りプレー
ト(43)を介して吊り索(40)の先端に吊り下げら
れている。チェーンブロック(39)で吊り索(40)
を繰り出すことにより、扉(36)が自重でガイド部材
(38)に沿って下降し、その下端部がストッパ(37
)に嵌まった状態で停止し、開口(35)を閉じる。チ
ェーンブロック(39)で吊り索(40)を巻き上げる
ことにより、扉(36)がガイド部材(38)に沿って
上昇し、開口(35)を開く。開口(35)が開いた状
態では、魚槽(14)が自由浸水区画(23)を介して
外部と連通し、開口(35)が閉じた状態では、扉(3
6)により魚槽(14)および自由浸水区画(23)が
外部と遮断される。
本体(1)の平行部分の後端部における底部二重壁部(
lO)内に、横方向の水密壁(44)が設けられている
。そして、この水密壁(44)と船首隔壁(7)の間の
底部二重壁部(10)内が、本体中心部の縦長のセンタ
ータンク(バラストタンク)(45)とその両側の縦長
のサイドタンク(バラストタンク>、 (46)(47
)に区画されている。また、前部の横方向の水密壁(1
8)と後部の水密壁(17)の間の側部二重壁部(11
)内の約下半部にウィングタンク(バラストタンク) 
(48049)が設けられている。センタータンク(4
5)とサイドタンク(46) (47)は、左右対称な
1対の縦方向の水密壁(50)で区画されている。サイ
ドタンク(4B) (47)とウィングタンク(48)
(49)は、縦隔壁(6)と前部の横方向の水密壁(1
8)によって区画されている。
なお、底部二重壁部(10)内において、水密壁(18
)より前側の縦隔壁(6)の部分が取除かれるかまたは
この部分に大きな開口が形成され、側部二重壁部(11
)内の水密壁(18)より前側の部分がサイドタンク(
46)(47)の一部をなしている。ウィングタンク(
48) (49)の上部は水平な水密壁(51)で区画
されている。両側の側部二重壁部(11)内において、
ウィングタンク(48)(49)の水平水密壁(51)
の前後方向中央部の上にトップタンク(バラストタンク
’) (52)(53)が設けられている。
トップタンク(52) (53)の上部は上甲板(16
)より少し下の水平水密壁(54)により、前後は横方
向の水密壁(55)(56)により区画されている。セ
ンタータンク(45)、サイドタンク(4G) (47
)およびウィングタンク(48) (49)は、互いに
独立している。トップタンク(52) (53)は、の
ちに詳述するように、同じ側のウィングタンク(48)
(49)と連通状態および非連通状態に切換えられる。
図示は省略したが、各タンク(45)〜(49) (5
2) (53)の上部には、上甲板(IB)上において
大気に開放した空気抜き管が取付けられている。
魚槽(14)の中央部の底部二重壁部(10)の部分に
、魚槽(14)と外部を連通する複数たとえば4つの通
水口(57)が設けられている。各通水口(57)は、
センタータンク(45)の部分の船底外板(2)と内底
板(5)にこれらを貫通するように通水管(58)を固
定することによって形成されており、内底板(5)上面
の通水管(58)の上端が金網(59)で塞がれている
船尾隔壁(8)、その前の水密壁(44)および左右の
縦隔壁(6)で囲まれた底部二重壁部(lO)内の部分
が自由浸水区画(60)となっており、この部分の船底
外板(2)の左右両側部に複数の通水穴(61)が形成
され、その上の内底板(5)に複数の空気抜き穴(62
)が形成されている。そして、これらの空気抜き穴(6
2)が納付枠(63)に取付けられた金網(64)によ
って覆われており、この金網(64)を介して魚槽(1
4)と自由浸水区画(60)が連通している。
両側の側部二重壁部(11)内の後部に、ウィングタン
ク(4g)(49)後端上部からその上方に至る横方向
の水密壁(17)、これより少し後側の横方向の水密壁
(67)、ウィングタンク(4g)(49)の上端より
少し下側の水平水密壁(65)および上甲板(16)よ
り少し下の水平水密壁(66)によって区画された自由
浸水区画(68)が形成されている。この自由浸水区画
(68)と魚槽(14)の間の縦隔壁(6)に開口(6
9)が形成され、この開口(69)が納付枠(70)に
取付けられた金網(71)によって塞がれている。そし
て、この金網(71)を介して、魚槽(14)と自由浸
水区画(68)が連通している。
本体(1)前部の横方向の水密壁(18)より後側の両
側の側部二重壁部(11)内において、ウィングタンク
(48) (49)、トップタンク(52) (53)
および自由浸水区画(68)を除く部分が水密区画(7
2)となっている。また、後部二重壁部(13)内の左
右の縦方向の水密壁(15)より左右方向外側の部分も
、水密区画(73)となっている。
本体(1)内の各タンク(45)〜(49) (52)
 (53)、自由浸水区画(23)(80) (68)
、水密区画(21)(72)(73)の位置、大きさな
どは、後述するバラス、ト調整を行なったときの本体(
1)の姿勢、吃水などを考慮して、適宜決定される。
本体(1)の後部二重壁部(13)に、次のように、魚
槽(14)と外部を連通ずる通水口(74)が設けられ
ている。
後部二重壁部(13)の左右の水密区画(73)より左
右方向内側部分において、船尾外板(4)および船尾隔
壁(8)に開口(75)(76)が形成されて、船尾隔
壁(8)の開口(76)に固定金網(77)と金網(7
8)を有する網付扉(79)が設けられており、その詳
細が第10図〜第14図に示されている。
船尾外板(4)は上甲板(1G)の少し上方までのびて
おり、開口(75)は上甲板(16)近傍から外板(4
)の高さの中間部付近にわたって形成されている。
船尾隔壁(8)の開口(76)は、内底板(5)のすぐ
上から上甲板(16)まで達し、その上端は開放してい
る。開口(76)の左右両側面に、みぞ形材よりなる左
右1対の垂直ガイド部材(80)がみぞを対向させた状
態で固定されている。そして、開口(76)の約下半部
を塞ぐ固定金網(77)の左右両端部が、これらのガイ
ド部材(80)の前面に固定されている。
各ガイド部材(80)のみぞ内の下部に、下部軸受(8
1)が取付けられている。上甲板(1B)より上方の船
尾外板(4)の前面に左右方向に長い水平支持板(82
)が設けられており、この支持板(82)の2つのガイ
ド部材(80)の真上に上部軸受(83)が設けられて
いる。各ガイド部材(80)内に垂直ねじ棒(84)が
通され、その下端部と上部が軸受(at) (83)に
回転支持されている。ねじ棒り84)の上部は上部軸受
(83)より上方に突出しており、その上端に連結され
た伝動軸(85)の上端に傘歯車(86)が固定されて
いる。上部軸受(83)より左右方向外側の支持板の上
面に軸受台(87)が固定されており、これらに伝動軸
(85)が回転支持されている。また、左右方向にのび
る水平軸棒(88)の両端部が軸受台(87)に回転支
持されており、この軸棒(88)には、ねじ捧(84)
の傘歯車(86)とかみ合う2つの傘歯車(89)が固
定されている。
また、軸棒(88)の一端部には、ハンドル(90)が
固定されている。
扉(79)は方形板状をなし、これに形成された複数の
開口(91)が金網(78)によって塞がれている。扉
(79)の左右両端部は左右のガイド部材(80)のみ
ぞに臨んでおり、扉(79)の左右両端面の中央下寄り
の部分に、ガイド部材(80)のみぞに嵌まって扉(7
9)を案内するガイド板(92)が取付けられている。
また、扉(79)の左右両端面上部にガイド部材(80
)のみぞに嵌まるナツト(93)が固定されており、こ
れらのナツト(98)がねじ棒(84)とかみ合ってい
る。なお、扉(79)の後面上部に、複数の魚網取付金
具(94)が左右方向に間隔をあけて設けられている。
ハンドル(90)を手で回すことにより、軸棒(88)
およびねじ棒(84)が回転し、これにより、扉(79
)がガイド部材(80)に沿って固定金網(77)のす
ぐ前を上下に移動させられる。扉(79)は、第10図
および第11図に示す上端の閉位置と第14図に示す下
端の開位置との間を移動させられる。扉(79)が閉位
置に移動したときには、扉(79)の下部と固定金網(
77)の上部が一部重なり、これらによって開口(76
)が塞がれる。扉(79)が開位置に移動すると、固定
金網(77)の前に重なり、開口(7B)の上部が開放
される。
なお、各部の金網(31) (34) (59) (6
4) (71)の目の大きさは、水の流通が良好であっ
て、魚の通過は阻止しつるように適宜法められる。
第15図〜第18図に示すように、本体(1)の前部に
、センタータンク(45)、各サイドタンク(46) 
(47)および各ウィングタンク(4g) (49)に
対して個別に海水バラストを注排するためのバラスト注
排装置(95)が設けられている。
バラスト注排装置(95)は、ポンプ室(20)内に設
置されたバラストポンプ(96)を備えている。
ポンプ(96)の吸込管(97)には、左右方向にのび
るバラスト主管(98)が接続されている。バラスト主
管(98)は、ポンプ室(20)を貫通して、その左右
両側の底部二重壁部(10)内の自由浸水区画(23)
内にのびている。ポンプ(96)の吐出管(99)には
、バラスト排出管(100)が接続されている。
/くラスト排出管(100)はポンプ室(20)から自
由浸水区画(23)を通って左側の上甲板(16)上方
までのび、その先端が船側のすぐ外側に臨んでいる。そ
して、バラスト排出管(100)の上甲板(16)上に
ある部分にハンドル(101)によって操作される仕切
弁(102)が取付けられている。
バラスト主管(9B)には、バラスト取入管(103)
、センタータンク用バラスト枝管(104) 、左側サ
イドタンク用バラスト枝管(105) 、右側サイドタ
ンク用バラスト枝管(1,06) 、左側ウィングタン
ク用バラスト枝管(107)および右側ウィングタンク
用バラスト枝管(10g)が接続されている。バラスト
取入管(103)はポンプ室(20)から船首隔壁(7
)を貫通してセンタータンク(45)内の前部にのびて
おり、その先端のバラスト取入口(109)が船底外板
(2)を貫通して船底外部に開口している。センタータ
ンク用枝管(1,04)もポンプ室(20)から船首隔
壁(7)を貫通してセンタータンク(45)内の前部に
のびており、その先端がタンク(45)の底の前部に設
けられたビルジハツト(110)内に開口している。左
側サイドタンク用枝管(105)は自由浸水区画(23
)の左側からセンタータンク(45)内を通って左側サ
イドタンク(46)内の前部にのびており、その先端が
タンク(46)の底の前部に設けられたビルジハツト(
111)内に開口している。右側サイドタンク用枝管(
10B)は自由浸水区画(23)の右側からセンタータ
ンク(45)内を通って右側サイドタンク(47)の底
の前部に設けられたビルジハツト(図示略)内に開口し
ている。左側ウィングタンク用枝管(107)は自由浸
水区画(23)の左側から左側サイドタンク(46)内
を通って左側ウィングタンク(48)内の前部にのびて
おり、その先端がタンク(4B)の底の前部に設けられ
たビルジハツト(112)内に開口している。右側ウィ
ングタンク用枝管(10B)は自由浸水区画(23)の
右側から右側サイドタンク(47)内を通って右側ウィ
ングタンク(49)内の前部にのびており、その先端が
タンク(49)の底の前部に設けられたビルジハツト(
図示略)内に開口している。バラスト取入管(103)
および各枝管(104)〜(10g)の船首隔壁(7)
より前側にある部分に、仕切弁(113) (114)
(115) (11B) (117) (11g)がそ
れぞれ取付けられている。これら6つの弁(113)〜
(118)に対応して、上甲板(1B)上に6つのハン
ドル(119) (120)(121)(122) (
123) (124)が設けられており、多弁(113
)〜(11g)と対応するハンドル(119)〜(12
4)とが自在継手などを備えた適宜な連結部材(125
)によって連結されている。そして、ノ\ンドル(11
9)〜(124)を回すことにより、対応する弁(11
3)〜(11g)が開閉されるようになっている。
第19図および第20図に示すように、本体(1)の右
側に、ウィングタンク(49)とトップタンク(53)
の間を開閉する開閉装置(131)と、トップタンク(
49)に海水バラストを注水するだめのバラスト取入装
置(132)が設けられている。
ウィングタンク(49)とトップタンク(53)の間の
水平水密壁(51)に連通穴(133)が形成され、水
密壁(51)の上面にこの穴(133)を開閉する弁(
サーフェスバルブ) (134)が設けられている。
ウィングタンク(53)の上の上甲板(16)上に、適
当な連結部材(135)により弁(134)に連結され
てこれを開閉するハンドル(136)が設けられている
。そして、これらによって開閉装置(131)が構成さ
れている。
トップタンク(53)の少し前方の水密区画(72)の
船側外板(3)にバラスト取入口(137)が形成され
、この取入口(137)とトップタンク(53)の前端
下部とがバラスト取入管(138)によって連結されて
いる。水密区画(72)内のバラスト取入管(13g)
の部分に仕切弁(139)が取付けられており、その上
の上甲板(16)上に、適当な連結部材(140)によ
り弁(139)に連結されてこれを開閉するハンドル(
141)が設けられている。そして、これらによってバ
ラスト取入装置(132)が構成されている。
本体(1)の左側にも、同様の開閉装置(142)とバ
ラスト取入装置(143)が設けられている。
なお、左側の各装置(142) (143)において、
右側の各装置(131) (132)と同じ部分には同
一の符号を付している。
この生簀は電源設備を備えておらず、電線を船外に引出
して陸上または他の船などの電源設備に接続することに
よってバラストポンプ(96)などが駆動されるように
なっている。
上記の生簀において、バラストの注排を行なっていない
場合は、通常、バラストポンプ(96)は停止し、弁(
102)(113)〜(118) (134) (13
9)はすべて閉じている。そして、すべてのタンク(4
5)〜(49) (52) (53)が空の場合は、本
体(1)が軽荷吃水線Cまで浮上し、すべてのタンク(
45)〜(47) (52) (53)にバラストが満
載された場合は、本体(1)が満載吃水線りまで沈下し
、いずれの場合も本体(1)はほぼ水平になる。
生簀の各部の寸法および吃水の1例を挙げれば、本体(
1)の左右幅Aは約6 、4 m s前後長Bは約15
.6m、上甲板(16)から船底外板(2)までの深さ
Eは約5m、内底板(5)から船底外板(2)までの底
部二重壁部(10)のタンク(45)(4B) (47
)の部分の深さFは約0.8m%船側外板(3)から縦
隔壁(6)までの側部二重壁部(11)のタンク(48
) (49) (52) (53)の部分の左右幅Gは
約0.75m、軽荷吃水Hは約0.5m、満載吃水Iは
約4.5mS満載吃水ilDまで沈下した状態(満載吃
水状態)の魚槽(14)の水面下の容積は約200m2
である。
本体(1)が軽荷吃水線Cまで浮上している状態(軽荷
吃水状態)において、魚槽(14)の底を形成している
内底板(5)は水面より上方に位置しており、魚槽(1
4)内には水が入っていない。
このため、簡単に魚槽(14)内の掃除ができる。
また、このとき、本体(1)後部の自由浸水区画(60
)内には、船底外板(2)の通水穴(61)を通って水
が入っている。
本体(1)が軽荷吃水線Cまで浮上している状態から、
次のようにセンタータンク(45)、サイドタンク(4
6)(47)、ウィングタンク(48)(49)、およ
びトップタンク(52)(53)の順に海水バラストを
注水することにより、本体(1)を満載吃水線りまで沈
下させることができる。
すなわち、まず、ポンプ(96)を停止させた状態で、
ハンドル(119) (120)を操作して、バラスト
取入管(103)の弁(113)とセンタータンク用柱
管(104)の弁(114)を開く。弁(113)(1
14)が開かれると、重力により、船底外部の海水が取
入口(109)から取入管(103) 、主管(98)
の一部および枝管(104)を通ってセンタータンク(
45)内に入り、本体(1)が徐々に沈下する。センタ
ータンク(45)は船体中心部に配置されているので、
これにバラストが注水されても、本体(1)はほとんど
左右に傾かない。そして、センタータンク(45)にバ
ラストが満載された状態では、本体(1)は、左右方向
にはほぼ水平になり、前後方向には前部が若干低くなる
かほぼ水平になる。
センタータンク(45)にバラストが満載されたならば
、センタータンク用柱管(104)の弁(114)を閉
じ、ハンドル(121)(122)を操作して、左右の
サイドタンク用柱管(105) (10B)の弁(11
5) (116)を開く。弁(115) me)が開か
れると、重力により、船底外部の海水が取入管(103
) 、主管(98)の一部および枝管(105) (1
0B)を通って左右のサイドタンク(4B) (47)
内に入り、本体(1)はさらに沈下する。なお、このと
きには、2つの弁(115)(11B)を適当に開閉し
て、本体(1)が左右に太き(傾かないようにする。左
右のサイドタンク(4B)(47)にバラストが満載さ
れた状態では、本体(1)は、左右方向にはほぼ水平に
なり、前後方向には前部が若干低くなるかほぼ水平にな
る。
左右のサイドタンク(4B) (47)にバラストが満
載されたならば、サイドタンク用枝管(105)(10
6)の弁(115)(11B)を閉じ、ハンドル(12
3) (124)を操作して、左右のウィングタンク用
枝管(107)(108)の弁(117) (118)
を開く。弁(117) (11111)が開かれると、
重力により、船底外部の海水が取入管(103) 、主
管(98)の一部および枝管(107,)(108)を
通って左右のウィングタンク(4g) (49)内に入
り、本体(1)はさらに沈下する。なお、このときにも
、2つの弁(11,7)(118)を適当に開閉して、
本体(1)が左右に大きく傾かないようにする。ウィン
グタンク(4g)(49)に注水するときには、トップ
タンク(52) (53)との間の弁(] 34)は閉
じておくので、ウィングタンク(48) (49)内に
バラストが満載されても、これがトップタンク(52)
 (53)内に入ることはない。左右のウィングタンク
(4g)(49)にバラストが満載された状態では、本
体(i)はほぼ水平になり、左右のトップタンク(52
)(53)の取入口(137)は水没する。
左右のウィングタンク(48)(49)にバラストが満
載されたならば、ウィングタンク用枝管(107)(1
0g)の弁(117) (118)と取入管(103)
の弁(113)を閉じる。これにより、取入管(103
)と枝管(104)〜(10111)の弁(113)〜
m8>がすべて閉じ、各タンク(45)〜(49)内に
バラストが密封される。
左右のウィングタンク(48) (49)にバラストが
満載されて、弁(113)〜(118)が閉じたならば
、ハンドル(141)を操作して、左右のトップタンク
(52)(53)の取入管(1,38)の弁(139)
を開く。
弁(139)が開かれると、重力により、船側外部の海
水が取入口(137)から取入管(13g)を通って左
右のトップタンク(52)(53)内に入り、本体(1
)はさらに沈下する。トップタンク(52) (53)
の容積はあまり大きくないので、とくに注水の途中に弁
(139)の開閉操作を行なわな(でも、本体(1)が
左右に大きく傾くことはない。左右のトップタンク(5
2) (53)にバラストが満載された状態では、本体
(1)はほぼ水平になる。
左右のトップタンク(52) (53)にバラストが満
載されたならば、取入管(138)の弁(139)を閉
じる。これにより、トップタンク(52) (53)内
にバラストが密封されて、バラスト注水が完了し、本体
(1)は満載吃水線りまで沈下する。
本体(1)が軽荷吃水状態から徐々に沈下すると、これ
につれて、後部の自由浸水区画(60)内の水面が上昇
し、この区画(60)内にあった空夙は内底板(5)の
空気抜き穴(62)から排出される。
そして、内底板(5)が外部の水面より低くなると、自
由浸水区画(60)から空気抜き穴(62)を通って魚
槽(14)内に水が入るとともに、底部の通水口(57
)を通って魚槽(14)内に水が入り、これと同時に、
魚槽(14)内の水が前部の網付枠(30)(33)の
部分を通って自由浸水区画(23)内に入る。
また、魚槽(14)内の水は、後部の固定金網(77)
の部分を通って船尾外板(4)との間の空間内にも入る
。本体(1)がさらに沈下して、自由浸水区画(68)
の下部が水没すると、魚槽(14)内の水が網付枠(7
0)の部分を通って自由浸水区画(68)内に入る。本
体(1)がさらに沈下して、船尾外板(4)の開口(7
5)の下部が水没すると、外部の海水がこの開口(75
)を通って閉位置にある扉(79)の金網(78)の部
分からも魚槽(14)内に流入するようになる。前部両
側の通水口(28)の扉(36)を閉じておけば、開口
(35)の部分が水没しても、ここから本体(1)内に
海水が流入することはない。この扉(36)を開いてお
けば、開口(35)が水没すると、外部の海水が開口(
35)を通って自由浸水区画(23)内に流入し、さら
に網付枠(30) (33)の部分を通って魚槽(14
)内にも流入するようになる。
本体(1)が満載吃水線りまで沈下している状態から、
次のようにトップタンク(52) (53)、ウィング
タンク(4g)(49)、サイドタンク(46) (4
7)およびセンタータンク(45)の順に海水バラスト
を排水することにより、本体(1)を軽荷吃水線Cまで
浮上させることができる。
すなわち、まず、ハンドル(136)を操作して、トッ
プタンク(52)(53)とウィングタンク(4g) 
(49)との間の弁(H4)を開き、これらを連通状態
にする。そして、バラストポンプ(96〉を駆動し、排
出管(100)の弁(1,02)と左右のウィングタン
ク用枝管(107)(108)の弁(11,7)(11
8)を開く。弁(117)(118)が開かれると、ポ
ンプ(96)により、左右のウィングタンク(48)(
49)内のバラストが枝管(107) (108)、主
管(98)の一部および排出管(100)を通って船外
に排出される。ウィングタンク(4B) (49)内の
バラストが排水されると、トップタンク(52) (5
3)内のバラストが開いている連通穴(133)を通っ
てウィングタンク(48)(49)内に流入し、トップ
タンク(52)(53)内の水面か徐々に低下する。そ
して、これにより、本体(1)が徐々に浮上する。トッ
プタンク(52)(5:l)内のバラストがすべて排水
されると、ウィングタンク(4g)(49)内の水面が
徐々に低下する。なお、このときには、2つの弁(11
7)(11,8)を適当に開閉して、本体(1)が左右
に大きく傾かないようにする。2また、トップタンク(
52) (53)内のバラストがすべて排水された後は
、弁(134)は閉じておけばよい。左右のトップタン
ク(52) (5g)とウィングタンク(48) (4
9)内のバラストがすべて排水された状態では、前述の
ように、本体(1)は前部が若干低くなるかほぼ水平に
なるので、先端がウィングタンク(48) (49)内
の前部に位置する枝管(107) (108)を通して
ウィングタンク(48) (49)内のバラストをほと
んど残らず排水することができる。
左右のトップタンク(52)(53)とウィングタンク
(48) (49)が空になったならば、ウィングタン
ク用枝管(107) (10B)の弁(117)(11
8)を閉じ、左右のサイドタンク用枝管(105) (
10B)の弁(115)(116)を開く。弁(1,1
5)(116)が開かれると、ポンプ(96)により、
左右のサイドタンク(4B)(47)内のバラストが枝
管(105) (10B)、主管(98)の一部および
排出管(1,00)を通って船外に排出され、本体(1
)がさらに浮上する。なお、このときにも、2つの弁(
115)(116)を適当に開閉して、本体(1)が左
右に大きく傾かないようにする。左右のサイドタンク(
4B)(47)内のバラストがすべて排水された状態で
は、前述のように、本体(1)は前部が若干低くなるか
ほぼ水平になるので、先端がサイドタンク(4B) (
47)内の前部に位置する枝管(105)(10B)を
通してサイドタンク(46) (47)内のバラストを
ほとんど残らず排水することができる。
左右のサイドタンク(46) (47)が空になったな
らば、サイドタンク用枝管(105)(106)の弁(
II5)(liB)を閉じ、センタータンク用枝管(1
04)の弁(114)を開く。弁(114)が開かれる
と、ポンプ(96)により、センタータンク(45)内
のバラストが枝管(104) 、主管(98)の一部お
よび排出管(100)を通って船外に排出され、本体(
1)がさらに浮上する。センタータンク(45)は船体
中心部に配置されているので、これからバラストが排水
されても、本体(1)はほとんど左右に傾かない。また
、センタータンク(45)内のバラストがすべて排水さ
れた状態では、前述のように、本体(1)7はほぼ水平
になるので、先端がセンタータンク(45)内の前部に
位置する枝管(1[14)を通してセンタータンク(4
5)内のバラストをほとんど残らず排水することができ
る。
センタータンク(45)が空になったならば、センター
タンク用枝管(104)の弁(114)と排出管(10
0)の弁<102)を閉じて、ポンプ(96)を停止さ
せ、バラスト排水を完了する。これにより、本体(1)
は軽荷吃水線Cまで浮上する。
バラスト排水の場合、魚槽(14)内の海水は、後部の
通水口(74)、底部の通水口(57)および自由浸水
区画(60)を通して外部に流出し、魚槽(14)内の
水面は吃水の減少に伴って低下し、軽荷吃水状態では、
内底板(5)が水面上方に出る。
前部両側の通水口(28)の扉(3B)を開けておけば
、魚槽(I4)内の海水はこの部分からも流出する。
上記のバラスト注水または排水操作を途中の任意の段階
で停止すれば、本体(1)の吃水を任意の大きさに調整
することができ、これにより、魚槽(14)に入れる魚
の種類によって魚槽(14)の水深を所望の値に調整す
ることができる。
上記の生簀では、上述のように、タンク(45)〜(4
9) (52) (53)のバラスト注水をポンプ(9
6)を使用せずに重力によって行なうことができる。
また、取入管(103)および枝管(104)〜(IH
)の弁(114)〜(118)を開閉するためのハンド
ル(119) (124)が上甲板(16)上の前部の
1箇所に集中して配置されているので、タンク(45)
〜(49)に対するバラスト注排操作は1人で簡単に行
なうことができる。さらに、各枝管(104)〜(10
8)の先端が各タンク(45)〜(49)の前部に配置
されているので、枝管(104)〜(IH)の長さが短
くてすみ、経済的である。
上記の生簀は、たとえば、次のように使用される。
すなわち、まず、本体(1)を軽荷吃水線Cまで浮上さ
せ、これを船(図示路)で漁場まで曳航する。このとき
、本体(1)の前後長が左右幅より大きくて前部の左右
幅が前にいくにつれて小さくなっており、しかも吃水が
小さくなっているので、曳航抵抗がきわめて小さく、小
型の船により高速で曳航できる。
生簀が漁場に到着したならば、前述のようにタンク(4
5)〜(49) (52) (53)内にバラストを注
水して、本体(1)を所望の吃水まで沈下させる。
一方、漁場において、漁船の魚網で魚を捕獲し、これを
生簀の魚槽(14)に移す。この作業は、たとえば、後
部の通水口(74)を使用して次のように行なわれる(
第14図参照)。
まず、網付扉(79)を閉じた状態で、捕獲した魚が入
っている魚網(144)に生簀の後部を接近させる。そ
して、水面に浮かんでいる魚網(]44)のアバ(14
5)の一部を扉(79)の金具(94)に取付け、扉(
79)を開く。第14図のように扉(79)が開いて下
に移動すると、魚網(144)の扉(79)に取付けら
れた部分が水面下に下り、魚槽(14)に対して口を開
いた状態になるので、魚網(144)を漁船に引上げな
がら絞っていく。これにより、魚網(144)内の魚は
、船尾外板(4)の開口(75)および船尾隔壁(8)
の開口(76)上部を通って、自然に魚槽(14)内に
移動する。このように魚は魚網(144)から水中を通
って自然に魚槽(I4)内に移動するので、すくい網や
魚ポンプを使用する場合のように魚が損傷を受けること
がない。
魚を魚槽(14)内に移したならば、扉(79)を閉じ
、これから魚網(144)を取外す。魚槽(14)内に
魚を収容したまま、前部両側の通水口(28)の扉(3
6)を閉じた状態で、生簀を船で港まで曳航する。この
とき、本体(1)の前後長が左右幅より大きくて前部の
左右幅が前にいくにつれて小さくなっているので、曳航
抵抗が小さく、小型の船により高速で曳航できる。また
、本体(1)が外板(2) 〜(4)を有する壁部(1
0) 〜(13)で囲まれているので、本体(1)が変
形することがなく、魚槽(14)前部の通水口(28)
の扉(3B)が閉じているので、魚槽(14)内に海水
の流れが生じることがない。したがって、高速で曳航し
ても、魚が弱りに<<、魚の生存率が高くなる。
このように活魚を収容した状態で港まで曳航してきた生
簀は、岸壁に接舷し、魚を魚槽(14)から陸上の水槽
に移すことができる。また、曳航してきた生簀を港の近
くの適当な場所に係留して、魚を生きたまま保存するこ
ともできる。
このときには、魚槽(14)前部の通水口(28)の扉
(36)を開けておく。このようにすれば、魚槽(14
)の底部の通水口(57)および自由浸水区画(60)
、後部の通水口(74)ならびに前部の通水口(28)
を通って海水が流通する。このように、魚を運搬してき
た生簀でそのまま魚の保存ができるので、従来のように
漁船や活魚運搬船から定置生簀に魚を移す必要がなく、
これによって魚が損傷することもない。
上記の生簀で運搬してきた魚を他の定置生簀に移して保
存することも可能である。この場合、魚の移動は、たと
えば、次のように行なわれる。
まず、魚槽(14)内に網を入れ、この網の一部と定置
生簀の網の一部を閉位置にある扉(79)の金具(94
)に取付けて、扉(79)を開く。扉(79)が開くと
、2つの網の扉(79)に取付けられた部分が水面下に
下り、これらが互いに口を開いた状態になるので、魚槽
(14)内の網を絞っていく。これにより、魚槽(14
)内の魚は、船尾隔壁(8)の開口(76)上部および
船尾外板(4)の開口(75)を通って、定置生簀内に
移動する。
発明の効果 この発明の曳航生簀によれば、上述のように、曳航抵抗
が小さく、本体を浮上させた状態で、さらに本体を沈下
させて魚槽内に魚を収容した状態でも、小型の船により
高速で曳航でき、高速で曳航しても、魚が弱りに<<、
魚の生存率が高くなる。また、魚槽内に魚を収容した曳
航生簀をそのまま適当な場所に係留して、魚を生きたま
ま保存することができ、従来のように漁船や活魚運搬船
から定置生簀に魚を移す必要がなく、これによって魚が
損傷することもない。
さらに、本体が左右に傾かないように姿勢を調整しなが
らバラストの調整ができ、その操作も簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す曳航生簀の右側面図、
第2図は同背面図、第3図は第1図■−■線の断面図、
第4図は第1図IV−47線の断面図、第5図は第1図
v−v線の断面図、第6図は第2図■−■線の断面図、
第7図は第1図の前部の通水口の部分の拡大側面図、第
8図は第7図■−■線の断面図、第9図は第7図■−■
線の拡大断面図、第10図は後部の通水口の網付扉が閉
じた状態を拡大して示す船尾隔壁の部分の背面図、第1
1図は第10図XI−XI線の断面図、第12図は第1
0図xn−xn線の拡大断面図、第13図は第10図x
m−x■線の拡大断面図、第14図は後部の通水口の網
付扉が開いた状態を示す第11図相当の図面、第15図
は本体前部の拡大縦断面図、第16図は第15図XVI
−XVI線の断面図、第17図は本体前部の拡大平面図
、第18図は第15図X■−X■線の断面図、第19図
は本体の前後方向中央部の平面図、第20図は同部分切
欠き右側面図である。 (1)・・・本体、(2)・・・船底外板、(3)・・
・船側外板、(4)・・・船尾外板、(10)・・・底
部二重壁部、(11)・・・側部二重壁部、(12)・
・・前部二重壁部、(13)・・・後部二重壁部、(1
4)・・・魚槽、(45)・・・センタータンク(バラ
ストタンク) 、’(4B)(47)・・・サイドタン
ク(バラストタンク) 、(48)(49)・・・ウィ
ングタンク(バラストタンク) 、(52)(53)・
・・トップタンク(バラストタンク) 、 (57)・
・・通水口、(95)・・・バラスト注排装置、(11
9) (120) (12) (122)(123) 
(124)・・・ハンドル。 以  上 特許出願人  日立造船株式会社 同   日立電線株式会社 同     有限会社クローバ−・フォーX■ 第20図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 左右幅より前後長が大きくて前部の左右幅が前にいくに
    つれて小さくなった本体を有し、本体の底部および周囲
    に外板を有する壁部が設けられて、これらの壁部で囲ま
    れた本体の内側に少なくとも底部において外部と連通し
    た魚槽が形成され、本体の底部および両側部の二重壁部
    に左右方向に分割されて互いに独立した複数の縦長のバ
    ラストタンクが設けられており、これらのバラストタン
    クに個別にバラストを注排するためのバラスト注排装置
    が本体に設けられ、このバラスト注排装置の操作部が本
    体の一端部の上部に集中して配置されている曳航生簀。
JP2262455A 1990-09-29 1990-09-29 曳航生簀 Pending JPH04141035A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009044975A (ja) * 2007-08-16 2009-03-05 Media 21:Kk 生簀
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