JP4529052B2 - 生簀 - Google Patents

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Description

本発明は、まき網漁業、定置網漁業、棒受け網漁業、敷網漁業等、漁船漁業の採捕魚を活きたまま収容、且つ、曳航生簀自らが操業採捕し、漁場から港まで運搬する曳航可能な生簀に関するものである。
1994年沿岸国が、周辺水域の生物資源を管理する義務を負う等を内容とする国連海洋法条約が発効した。地球規模で海の憲法が出来た画期的な法律の下に、日本も1996年にこの条約に批准し、新たに海洋生物資源の保存及び管理に関する資源管理法を制定した。水産資源の乱獲等における生物資源の保存や管理措置の義務、200海里水域の資源の持続的利用等を図らなければ成らない等の法律が制定され、我が国の200海里内に排他的経済水域を設定すると共に、2001年の水産基本法、2007年の海洋基本法が成立する等、海を取り巻く環境が抜本的に改革されつつある。
水産漁業の主たる漁船漁業は、わが国漁業生産の7割を担い、水産物の安定供給の確保において重要な位置付けであるが、資源の悪化、輸入の拡大、魚価の低迷に加え燃費高騰における収益性の悪化等、抜本的な漁船漁業の構造改革が求められている。
また、水産資源の先取りによる小型魚の大量漁獲、過剰な装備、集中水揚げによる魚価の下落、特定漁場への過度な漁船の集中、漁場の乱破等の問題が水産資源の枯渇を招き、これらの保全対策並びに持続的有効利用策が急務となっている。さらに、水産資源のより安定的、継続的な利用を図る為、漁獲可能量(TAC)や漁獲努力可能量(TAE)に基づく漁獲管理を行っている。
こうしたなか、従来の定置網漁業等では、漁場が比較的近くにあった事もあり、漁場において枕木を投げ込み漁労が海に飛び込んで組み上げ、漁網を取り付け曳航する方法や、養殖用(定置用)漁網生簀を曳航して、マグロ・カツオ1本釣りの生餌提供を行っている。又、船艙内に活魚生簀が設けられた専用の漁船や活魚運搬船が使用されている。
また、海外のマグロ養殖業は、まき網漁業の採捕魚を大型漁網の生簀で曳航するが、曳航速度が遅く潮の流れに戻されるなどにより、時には3ヶ月にも及ぶ航海を余儀なくされ、その為にダイバーが生簀内に潜り、漁網の補修や餌を供給するなど危険を伴う方法である。
そもそも漁網生簀は、高速で曳航すると生簀は変形し、生簀内に水流が生じるため生存性が著しく悪化し、曳航における速力と作業性・生存性等に様々な問題を抱えた漁法であり、ましては曳航抵抗が大きいため曳航船の大型が求められる等、時間と経費ロスが多く漁業経営の圧迫を招いている。
例えば、下記特許文献1には、本体底部及び両側部の二重壁部に左右方向に分割されて、互いに独立した複数の縦長バラストタンクが設けられており、これらのバラストタンクに個別にバラストを注排する為のバラスト注排装置が設けられている曳航生簀が開示されている。
また、下記特許文献2には、漁網より直接取り入れる為の取り入れ口であって、生簀の側面をスライド上下移動可能な扉を有し、該扉はウインチにより上下へ移動可能に構成されると共に、該扉の上部に漁網を浮かしているアバを結合解除し得る手段が設けられている曳航生簀の活魚取入れ口が開示されている。
特開平04−141035号公報 特開平04−088934号公報
しかしながら上記技術には、浮沈時における操作方法及び浮沈時間の効率性・作業性・生存性等を含めた問題がある。
例えば、特許文献1のバラストタンクの海水バラスト注排水方式は、左右方向に分割されて互いに独立した複数の、容積の違うバラストタンクが設けられ、注排水装置バルブを順追って開閉する作業時間及び、均等に浮沈させる為の操作を有し、特にまき網漁業においては、網の投入後、魚に逃げられる事や、風や波のうねりで危険を伴う操業の為、漁場の変更や繰り返し操業をする事が常で、その度に浮沈を繰り返さなければ成らず、過剰労働や経費増大の要因である。
また、特許文献2の活魚取り入れ口のスライド開閉扉は、スライド扉上部に取り網側のアバを固定させ沈下させる事で、魚の通路を構成する仕組みである。また、生簀形状の高さに対して扉面積は50%が最大形状である為、取り入れ口の深さ不足で取り網側に魚が溜まり、スレや網に差し込み生存性悪化の原因を招く。
さらに、光操業においても集魚灯で集魚した魚を漁網やタモ、フィシュポンプ等を使用して収容する等、スレや圧迫、ストレス等で生存率の悪化を招く。
そこで本発明は、浮沈操作が容易で、自らが操業する機能を持ち、漁船漁業の大幅な省エネ・省コスト化システムの提供する事を目的とする。
請求項1記載の生簀は、縦長な船形状の曳航可能な生簀において、前記生簀の本体内部に位置する独立浮沈する多重構造の魚槽と、前記生簀の本体両側部に位置するフロートと、前記魚槽の内底板上又は両側面部に配置する、給排気により膨張と収縮可能な蛇腹タイプのフロートと、前記魚槽の後部面に魚取り入れ可能な網扉を有する事を特徴とするものである。
また、請求項2記載の生簀は、前記魚槽の前部内壁面及び両側内壁面にエッジライトと、前記魚槽の上部開口部に、前部から後部に配列された光誘導灯と、前記縦長な船形状の甲板部に光集魚灯とを有する事を特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る生簀によれば、魚槽の多重構造が魚槽容積及び取り入れ口面積を拡大し、漁場での作業効率性や生存性・運搬能力性を飛躍的に向上させると共に、取り入れ口の大型化は小型魚の逃避口として混獲を防止し、逃避の過程においても人が手を加える事無く逃避できる、環境保全型の生簀を実現する事ができる。
また、魚槽内底板上に設置された蛇腹タイプのフロートが、生簀本体及び魚槽多重構造における浮沈動作を適正、且つ、円滑に行う事ができ、生簀吃水及び魚槽深水位置の設置が容易にできる。また、蛇腹タイプのフロートが魚槽内底板上に設置され、給気時に蛇腹タイプのフロート自体を作業時の安全装置(マット)的に活用できる機能と、排気時には形状よく収納し、魚槽容積に影響を与える事無く容積を確保した、高付加価値機能の生簀を実現する事ができる。
本発明の請求項2に係る生簀によれば、請求項1に係る生簀の効果に加えて、生簀自らが操業機能を持ち、全く人の手を加える事無く無人操業を可能とした新漁法が、漁船・漁労の削減及び合理化へ構造改革を実現し、定められた採補量を究極の鮮度を持って、安定的に移送する生簀を実現する事ができる。
本発明の生簀に係る実施形態について、図1乃至図2を参照して説明する。
本実施形態おける生簀は、生簀の平面を示す図1において、AよりBが大きい曳航可能な縦長船体状を有し、前部の左右幅は前に行くにつれ小さくなっていて、前端の左右幅は非常に狭くなっている。後部の左右幅も後ろに行くにつれ小さくなっており、後端は平坦に形成されている。本体船底板12及び周囲に船側外板13、船尾外板14を有する壁部が設けられて、これらの壁部で囲まれた本体内側に二重壁の、縦隔壁15船首隔壁16船尾隔壁17に外部と連通した多重構造の魚槽18が形成されている。生簀後部を示す図2においては、生簀本体1と魚槽18の連通した後部側面に魚取入れ口網扉4が設けられている。
また、生簀の図1I〜II線の断面図を示す図3は、本体生簀1の二重壁部に生簀自重の浮力を持たせたフロート3が設けられ、魚槽内低板22上位置に設けられた蛇腹タイプのフロート2と、本体両側部に蛇腹タイプのフロート側面用または走行安定用ヒレ収納スペース19の配置を示す断面図である。この形状で(重量50t)鋼材使用の曳航生簀を建造し、5tクラスの漁船で曳航、沈下時において3ノット、浮上時に6、5ノットと設計値に基づく値であるが、実施曳航航海した際には更に速く曳航できる。
即ち、曳航生簀における曳航速力の向上は、曳航船の能力に拠って高める事も可能な曳航生簀形状を完成させた事にあり、更なる曳航速力向上はFRPや廃プラ、高性能樹脂等の軽量化素材を使用する事で曳航速力向上を図ることが可能である。
また、本実施形態における生簀の素材は、廃プラスチックのリサイクル素材(コンクリートの3倍の強度)を使用する事で、軽量且つ安価に提供出来る上で有効であり、環境にやさしい素材の選定は、環境保全型産業の構築上重要である為、漁業魚種や状況に合せた素材選定が好ましい。
本実施形態の生簀浮沈構造は、図4乃至図5に示すように、ゴム等優れた素材で形成され給気・排気をもって膨張・収縮し、多重詳細に分割された蛇腹タイプのフロート2は、生簀本体をバランス良く均等に浮沈させる位置に設置され、魚槽内底板22上もしくは、蛇腹タイプのフロート側面用または走行安定用ヒレ収納スペース19に設置される。多重詳細に分割された各蛇腹タイプのフロート2の個々に送り込む圧縮空気は、曳航船又は生簀内倉庫21にコンプレッサーを配置し送出する事も可能である。
また、本実施形態の生簀は、軽荷吃水走行において蛇行を防止する為、走行安定用ヒレ6を備える事で蛇行防止と更なる曳航速力を向上させる。又、走行安定用ヒレ6は、漁場採捕時、魚港湾接岸時や魚介類の移し換え時の作業において、回転、横向操作時に水の抵抗が負担となり、曳航生簀本体の操作可動性が悪くなる為、手動収納式としている。
蛇腹タイプのフロート2は、図6乃至図8に示すように3層からなる多重構造で上層・中層・下層且つ、詳細に分割された蛇腹タイプのフロート2の利点は、浮沈時における動力が気体である事や、多重詳細に分割された蛇腹タイプのフロート2に個別均等に給気可能な為、動作が敏感で速く浮沈できる。沈下時においては、後部取り入れ口網扉4部位から排気と共に海水が流入し、海水自体の加圧で蛇腹タイプのフロート2が排気速度を加速させると共に、蛇腹形状が形よく収縮する為、魚槽18容積に影響を与える事無く容積確保した構造である。
さらにまた、生簀の蛇腹タイプのフロート2の魚槽内低板22設置型は、軽荷吃水時には給気充満状態であり、船底までの高さが6〜7mに成る作業足場23上等で作業する事も多く、魚槽18内に転落をしても蛇腹タイプのフロート2自体がゴム等優れた素材の為、作業安全性を重要視した構造である。
尚、沈下時の生簀本体1浮力は図9に示すように、生簀一体型の気室フロート3から成り、取り入れ口網扉4の上部位よりやや下部位に吃水値が設定され、且つ、生簀前・後、左・右のバランスの取れた位置に設置された、生簀一体型気室フロート3である。
図10乃至図11に示す、図1I〜II線の断面図または平面図は、本実施形態の生簀に光誘導灯9、光集魚灯10及びエッジライト11の配置を示す説明図である。
本実施形態の光を兼ね備えた生簀は、超高輝度発光ダイオード(LED)で構成され、超高輝度性・長寿命性・省エネ性に優れた光源を兼ね備え、中でも照度の高い黄色・緑色
・赤色等を対象魚種に応じて色の変更及び色混合可能な光曳航生簀である。
また、本実施形態の光を用いた生簀本体1の動力電源は、曳航船から供給され漁場に到着後、対象魚種の確認と光照明の色を決定し光集魚灯10乃至10aを軽荷吃水状態で点灯し、光源を高い位置から広範囲に投下させる事で集魚効果をより向上させ、生簀左右後方下に集魚された魚介類を確認後に生簀を沈下させる。同時に左右の光集魚灯10を消灯し後方光集魚灯10a下に集魚確認後、後方光集魚灯10aを消灯すると同時に光誘導灯9並びにエッジライト11を点灯すると魚介類は生簀魚槽18内へ誘導され、一連の光誘導採補が終了する。また、光集魚灯10が設置されていない生簀の場合、灯船が集魚した事を確認後、集魚灯を消灯し光誘導灯9並びにエッジライト11を点灯すると海面上からの光誘導灯9と、海中正面からのエッジライト11で魚介類は、光集魚灯設置型同様に生簀の中へ誘導される。
本実施形態の生簀の光は、超高輝度発光ダイオードで構成され、特に黄色LEDは1.6Wで500lx、3万時間〜5万時間の高寿命であるのに対し、従来集魚灯色の電球色LEDは同じ1.6Wで225lx、1.5万時間と照度と時間も半分以下で経済的効果性においても欠ける為、集魚・誘導灯には適さないが、緑色LED420lx、赤色LED280lxは照度力にばらつきが有るものの高寿命であり、3色LEDの混合色が誘導灯9・集魚灯10として効果を向上させ、更にエッジライト11においても同様の混合色を用いる事で集魚性の向上と、魚介類のストレスや生存性向上を図り、青色LEDにおいては120lxと照度が低く集魚・誘導等には適応しづらいが、エッジライト11において採補曳航中に魚槽18内を青色LEDで照度すると、ストレスが無くなり殺菌作用の効果があるなど、本実施形態のエッジライト11に青色LED機能を付加し、ローコスト型のエッジライト180×300型でも好い。この何れにおいても防水加工を施す。
これにより、本実施形態の光生簀で誘導採捕された魚介類が、生簀の容積に対し生存率の限りなく100%に近い量を確認して操業を終了するが、満たない場合は再度操業を繰り返す。この場合は、生簀自体が沈下している状態であるが、光集魚灯10の塔の高さを任意に変える構造にしても好い。再操業時においては既に採補されている魚介類の逃避を防止する為に、区割りシート8が設けられていて保持される。区割りシート8は、ビニール状で潮通しが可能な穴や切れ目等、目合いの細かい漁網でも好く魚体のスレ、差し込みを防止できれば好い。尚透明なビニールシートがより効果がある。
また、区割りシート8は、図12乃至図13に示すように予めロール状のパイプ24にシートが巻きつけられてあり、図14乃至図15に示すように投下するガイドレール25が設けられ、且つ投下沈着後のロールパイプ24はガイド25からフリーと成り図15に示すように、前後に移動する事で収容積を任意に換えられる。
本実施形態の生簀の取り入れ口網扉4は、図16乃至図17に示す様に、多重構造で取り入れ間口形状が大口径で深く、深い程魚取り込み効率性も好い為、光生簀のような自からが操業を行う漁具には不可欠で、魚介類の生存性に最も重要な部位である。取り入れ口網扉4は脱着可能な、扉一体型の漁網で構成され安価で簡単操作である。取り込み操業収容時の取り入れ口網扉4は図18に示すように、ガイドレールを通じて案内され、ストッパーを外せば扉網の自重で開口し、閉口時はロープで手繰り挙げるシンプルな構造である。
また、目合いの違う扉網は、交換用に事前に準備しておく事で容易に交換できる。網扉の目合いの交換は、小型魚の乱獲を防止と小型魚の逃避を容易にする、環境保全型漁具として無くては成らない機能である。
本実施形態の生簀多重構造の魚槽ついて、図19の斜視図をもって説明する。
生簀の多重構造は、魚取り入れ口網扉4の形状が従来の約4倍以上に面積拡大と成り、図16乃至図17は生簀内に移動する様子を示す説明図であるが、魚取り込みの際に本船取り網側に魚が溜まる事を防止すると共に、効率よく取り込む事が生存性を飛躍的に向上させまた、光生簀のように自らが操業する為には、取り入れ口網扉4の大型化は不可欠であると共に生簀容積の拡大をも可能とする。生簀多重構造は蛇腹タイプのフロート2の魚槽18設置型のみ可能であるが、魚槽分離可動動力は、蛇腹タイプのフロート2の給気・排気の一連の動力で可能であり、分離部分に施錠ストッパー27等、固定する錠等を持って一層構造の状態を保ち、解除排気すれば沈下、更に給気をすれば浮上する簡単操作である。また、これら一連の動作が曳航速力などに影響をもたらすものでない。
上記、多重構造の分離可動における安定性を図20で説明する。
本実施形態の生簀本体1と魚槽18はガイド滑車28を、縦隔壁15、船首隔壁16、船尾隔壁17の、円滑に案内される部位に設置され、漁場到着後に固定ストッパーを解除し、蛇腹タイプのフロート2の排気を開始すると、生簀本体1は魚槽18と共に沈下しつつ分離し、ストッパー27bで止まる。浮上時においても給気を開始すると魚槽18はストッパー27で止まり、多重構造浮沈操作は完了する。
また、多重構造の生簀本体1と魚槽18の分離浮沈機能の方法はガイド滑車28に限定されるものでなく、例えば、船底形状を横に大きく楕円形状、で円滑に浮沈させる方法や、ガイド役を、図21乃至図22に示すように船側外板13と縦隔壁15の空間にパイプの二重構造で案内する方法等でも好い。
上記の多重構造で後部取り入れ間口口径が大きければ大きい程取り込み作業がスムーズで、作業能率が好い。特に光生簀の場合、生簀自らが操業するには取り込み開口部が大きい程好く、水深が深ければ深いほど好く3重4重の多重構造でも好い。本実施形態の生簀は大量の採捕魚を遊泳状態で運搬する事から、出荷調整など付加価値向上を容易に実現し、従来の漁船漁業の構造改革においては、漁船・漁労の大幅な削減を実現出きる環境保全型漁船漁業の普及に貢献する。
本発明の曳航生簀は、漁船漁業のみならず漁業組合毎に、活魚収集に努めこれらを大量に首都圏周辺に運ぶ、運搬船としての役割や海外輸出に活きたままの魚介類を運搬する事も可能である。
当然の如く、回遊魚のみならずその他の根魚や、貝、蟹なども歩留まり好く運搬可能であり、魚槽内においてエアーレーションや海水循環の装備も可能である。
また、船舶航行が多く汚染濃度の高い海域等の航海には、海水循環装置の密閉や遮断扉7の遮断板にパッキンを咬ませ遮断密度を高め、曳航する完全密封式も可能である。
さらに、操業曳航中に、時化や天候悪貨に遭遇した時にはGPS装置を設置しておき、後日回収する機能を装備する。
本発明の曳航生簀は、上記記載の素材として鋼材、FRP、高性能樹脂や廃プラ等の他に全体をゴムで構成する事も好い。
本発明に係る生簀の平面図である。 生簀の背面図及び取り入れ口網扉を示す説明図である。 生簀の図1I〜II線の蛇腹タイプのフロート及びフロート配置を示す断面図である。 生簀の図1I〜II線の蛇腹タイプのフロートの給気満充状態を示す断面図である。 生簀の図1I〜II線の蛇腹タイプのフロートの排気状態及び走行安定用ヒレの配置を示す断面図である。 生簀の蛇腹タイプのフロート給気・排気の一連の形状を示す説明図である。 生簀の蛇腹タイプのフロート給気・排気の一連の形状を示す説明図である。 生簀の蛇腹タイプのフロート給気・排気の一連の形状を示す説明図である。 生簀の側面図である。 生簀の図1I〜II線の光誘導灯・光集魚灯及びエッジライトの配置を示す断面図である。 生簀の光誘導灯・光集魚灯及びエッジライトの配置を示す平面図である。 生簀の区割りシートを詳細に拡大した説明図である。 生簀の区割りシートを詳細に拡大した説明図である。 生簀の区割りシートを案内するガイドを詳細に拡大した説明図である。 生簀の区割りシートを案内するガイドを詳細に拡大した説明図である。 生簀の従来までの魚取り込み状態を示す説明参考図である。 生簀の多重構造で魚取り込み口の大型化を図り、本実施形態の取り込み状態を示す説明参考図である。 生簀の取り入れ網扉を詳細に拡大した説明図である。 生簀の多重構造を斜視図で説明する説明図である。 生簀の多重構造の魚槽を案内するガイド滑車を示す説明図である。 生簀の多重構造の魚槽を案内するガイド滑車を示す説明図である。 生簀の多重構造の魚槽を案内するガイド滑車を示す説明図である。 多重構造の生簀に光を装備した斜視図である。
符号の説明
1 生簀本体
2 蛇腹タイプのフロート
3 フロート
4 取り入れ口網扉
6 走行安定用ヒレ
7 遮断扉
8 区割りシート
9 光誘導灯
10 光集魚灯
11 エッジライト
12 船底板
13 船側外板
14 船尾外板
15 縦隔壁
16 船首隔壁
17 船尾隔壁
18 魚槽
19 蛇腹フロート側面用または走行安定用ヒレ収納スペース
20 縦隔壁または金網
21 倉庫
22 魚槽内低板
23 作業足場
24 ロール状パイプ
25 ガイド
26 ロープガイド
27 ストッパー
27b ストッパー
28 ガイド滑車
29 ガイドレール

Claims (2)

  1. 縦長な船形状の曳航可能な生簀において、前記生簀の本体内部に位置する独立浮沈する多重構造の魚槽と、前記生簀の本体両側部に位置するフロートと、前記魚槽の内底板上又は両側面部に配置する給排気により膨張と収縮可能な蛇腹タイプのフロートと、前記魚槽の後部面に魚取り入れ可能な網扉を有する事を特徴とする生簀。
  2. 請求項1記載の生簀において、前記魚槽の前部内壁面及び両側内壁面にエッジライトと、前記魚槽の上部開口部に、前部から後部に配列された光誘導灯と、前記縦長な船形状の甲板部に光集魚灯とを有する事を特徴とする生簀。
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