JPH04140361A - 防音床 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に床衝撃音を低減することのできる防音床
に関する。

〔従来の技術〕

従来、木質の防音床は、床衝撃音を低減させるために、
低弾性の発泡樹脂や繊維状のシートを木質表面層の下部
に設置し、加えられる衝撃力をシートの弾性によって緩
和する方法を用いてきた。

しかしながら、防音床の性能を上げるに従って、シート
が低弾性になり、そのためシートの強度が著しく低下し
、ひいては防音床の耐荷重性や強度が低下するといった
欠点を有する。

〔発明が解決しようとする問題点］ 本発明は、上記欠点を鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、防音床の防音性能を向上させながら、
その耐荷重性及び強度を確保することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の要旨とするところは、表面層の下に、フレーク
状粉体を混入した樹脂層を設置し、この樹脂層の下に発
泡樹脂を含浸した繊維状シートを密接設置したことを特
徴とする防音床である。

樹脂層は、ウレタン、アクリル等の樹脂から形成される
。

発泡樹脂としては、ウレタン、アクリル、酢酸ビニル等
の樹脂が使用される。

繊維状シートの素材としては、ポリエステル繊維等合成
樹脂繊維以外の植物繊維も使用される。

なお、フレーク状粉体とは、マイカ、バーミキュライト
、ガラスフレークなどのアスペクト比の大きい板状粉体
をいう。

〔作　　用〕

この防音床は表面層の下部に、低弾性である発泡樹脂を
含浸した繊維状シートを用いた場合、加えられた衝撃力
をこの部分の弾性により緩和し、防音性能を確保する。

床の単位面積当りのバネ定数をに１反発係数をμとする
と、最大衝撃力Ｆｍａｘは次式で与えれる。

ＦｍａＸ＝Ｃ（１＋μ）ｋゴ・・・・・・・・・（１）
Ｃは衝撃源で定まる定数。（１）式より、床を構成する
材料が低弾性（ｋが小さい）はど、最大衝撃力Ｆｍａｘ
が小さくなり、防音性能がよくなる。

しかしながら、シートの弾性が小さくなれば、床の耐荷
重性及び強度が低下し、床としての基本機能に問題が生
じる。

そこで、本発明においては、発泡樹脂を含浸した繊維状
シートの上部にフレーク状粉体を混入したウレタンやア
クリルなどの樹脂層を設置した。

これは、フレーク状粉体の剛性、強度により、シートの
強度を高め、なおかつ、フレーク状粉体を混入した樹脂
層における床への制振性を付与し、防音性能の向上を望
めるものである。

すなわち、（１）式に示す反発係数μは、μ＝ｅｘｐ　
（−πη／Ｚ）　・・・・・・・・・・・・（２）で表
され、床全体の損失係数ηが大きいほど、反発係数μが
小さくなり、最大衝撃力Ｆｍａ　ｘを小さくすることが
できる。

ここで、表面層と低弾性層の二重構造の損失係Ｅ２．η
ｔ＋ｈｔ”低弾性層のヤング率、損失係数、厚さ Ｅ、、ｈ、：表面層のヤング率、厚さ で表される。表面層が木質などの場合、Ｅ２／Ｅ。

の比が１０−Ｓ〜１０−３となり、低弾性層の損失係数
η２が大きくても、その制振性能が発揮できなかった。

　本発明においては、表面層の下部に、フレーク状粉体
を混入した樹脂層を設けているため、フレーク状粉体混
入によりＥ２が増大し、表面層の制振性能が向上する。

そのため、反発係数μが小さくなり、（１）式より最大
衝撃力Ｆｍａｘが小さくなって、防音性能が向上する。

〔実施例〕

本発明の実施例を第１図に基づいて説明すると、ラワン
合板からなる表面層１の下部に、フレーク状粉体２ａを
混入したウレタンからなる樹脂層２を設け、この樹脂層
２の下部にウレタンからなる発泡樹脂３ａを含浸したポ
リエステル繊維３ｂからなる繊維状シート３を密接設置
したものである。

本実施例は、表面層の下部にフレーク状粉体２ａを混入
した樹脂層２を設置しているので、フレーク状粉体２ａ
の剛性により樹脂層２のヤング率が向上し、（３）式よ
り表面層の制振性能が向上し、防音性能が上がる。また
、フレーク状粉体２ａの混入による剛性向上によって、
床の耐荷重性及び強度が向上する。

本実施例において、表面層１を３Ｗ＋厚のラワン合板、
フレーク状粉体２ａを平均粒径２８０１１Ｓ、アスペク
ト比７０の金マイカとして１００重量部をウレタンに混
入し、樹脂層２の厚を０．５ｍｍとし、発泡樹脂３ａを
８倍発泡のウレタンを含浸した厚２．５　ｗｎとした繊
維状シート３を用いた時の防音性能及び耐荷重性能とし
て、１　ｋｇ／ｃｉ！荷重時のひずみ量を第１表に示す
。なお、従来例として、本実施例のうち、樹脂層２のな
いものと比較した。

第　　１　　表 第１表より、本実施例は、従来例に比べて、防音性能、
耐荷重性能の両者とも向上していることがわかる。

なお、表面層１は、ラワン合板以外に塩化ビニルなどの
高分子材料でもよく、樹脂層２、発泡樹脂３ａは、ウレ
タン以外にアクリルや酢酸ビニルなどでもよく、発泡樹
脂３ａの発泡倍率は、所望の性能により、１〜１０倍を
選択するものである〔発明の効果〕 本発明は、以上のように、表面層の下に、フレーク状粉
体を混入した樹脂層を設置し、この樹脂層の下に発泡樹
脂を含浸した繊維状シートを密接設置したので、フレー
ク状粉体の剛性によって、表面層の制振性の付与による
防音性能の向上と床の耐荷重性及び強度の向上をはかれ
るものである

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の１実施例の断面図である。 １は表面層、２は樹脂層、３は繊維状シート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）表面層の下に、フレーク状粉体を混入した樹脂層
   を設置し、この樹脂層の下に発泡樹脂を含浸した繊維状
   シートを密接設置したことを特徴とする防音床。