JPH0414035Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は主として他の厨房家具と組合せて使用
するに敵する厨房装置に関する。

（従来の技術） 従来コンロ本体を厨房に据付けるに、オーブン
等の下置家具上に載置して設けるものと、実開昭
56−134518号公報に見られるごとく複数のキヤビ
ネツト体上に単一の上板を載置定着し、この単一
上板上に設けた開口に吊持させる式のものとが知
られる。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、前者にあつてはコンロ本体の天板が隣
接する厨房器具の上板と形状等に於いて異なり、
隣接する器具との釣合が取り難いの不都合があ
り、後者にあつては、厨房器具に対するコンロ本
体の組付位置が特定されてしまう不都合がある。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかゝる不都合のない厨房装置を得るこ
とをその目的とするもので、下置家具１上にコン
ロ本体２を設けるものに於いて、該下置家具１
を、外枠６内にオーブン本体７を収納して構成
し、該外枠６上に、上面に開口４を備え且つ高さ
調節手段１８を備えた上枠３を載置し、該上枠３
に設けた開口４にコンロ本体２を吊持させて成
る。

（作用） 本厨房装置は、これを据付ける厨房に設けた他
の厨房家具Ａに隣接して下置家具１をまず設置
し、次いで上枠３を外枠６上に載置する。このと
き隣接する厨房家具Ａとの高さが異なれば、高さ
調節手段１８により隣接する厨房家具Ａの高さに
合わせる。その後上枠３に設けた開口４にコンロ
本体２を吊持させる。かくするときは、隣接する
厨房家具Ａとの間の不揃いによる違和感のない状
態に本厨房装置を据付設置される。しかも該コン
ロ本体２は該上枠３を介して外枠６に支持される
ので、オーブン本体７にはコンロ本体２の荷重が
かゝらない。

（実施例） 本考案の実施を図面につき説明すると、図面で
Ａは、流し台等の他の厨房家具、Ｂはその上板、
１はこれに隣接して設ける下置家具、３は該下置
家具１上に載置する上枠を示し、該上枠３に設け
た開口４に吊持部材５を介してコンロ本体２を吊
持させた。

そして、下置器具１は、前者と上面を開放した
外枠６内にオーブン本体７を収容して構成して成
る。即ち外枠６の左右の側壁内面に、上端のフラ
ンジ８を設け、該フランジ８にアジヤストボルト
９を介して上下位置を調節自在とした吊金具１０
を設け、該吊金具１０に、前後１対のばね１１，
１１を吊持し、該ばね１１の下端にオーブン本体
７をその左右両側から突出する突片１２，１２で
吊持させて設けたもので、図示するものでは、該
オーブン本体７の上面にコンロ本体２を載置し、
ビス１３でこれをオーブン本体７に一体に結着し
て、該コンロ本体２も外枠６内に収容されるよう
にした。

尚、図面で１４は、外枠６の側壁の内側下部に
設けたオーブン本体７の下部を受ける受金具を示
し、出荷時は上端のフランジ８とコンロ本体２の
上面との間に仮止部材１５を介在させて第３図に
示すごとくコンロ本体２並びにオーブン本体７を
固定して出荷する。

前記上枠３は、該外枠６のフランジ８上に載置
して設ける。尚、この場合該フランジ８には段部
８ａを設け、該段部８ａに上枠３の下端を係止さ
せて下置器具１上に上枠３を載置するとき左右へ
の移動を防ぐようにした。

図示するものでは、本厨房装置を厨房に据付け
るには、まず仮止部材１５を取除き、次いで、下
置器具１上に上枠３を載置し、該上枠３に設けた
開口４に吊持部材５を嵌挿させ、該吊持部材５に
ビス１６でコンロ本体２を締付けて該吊持部材５
にオーブン本体７と共に吊持させる。しかしオー
ブン本体７は必ずしも吊持させる必要はなく、外
枠６側に固定されるものであつても良いことを申
すまでもない。

図面で１７は吊持部材５を上枠３に移動しない
ように固定する止めねじである。

厨房器具Ａには通常丈高のものと、これより
稍々丈の短かい２つのタイプがある。このため上
枠３に高さ調節手段１８を備えて隣接する調理器
具Ａの高さに上枠３のそれを合わせるようにし
た。

これを説明すると第１図乃至第３図に示すもの
では、上枠３を隣接する上板Ｂと同一形状の主枠
３ａとこれの下部に継着される副枠３ｂとで構成
し、該副枠３ｂに上下二段のビス留孔１９を設
け、該ビス留孔１９を選択することでその高さを
調節するようにした。

尚、第１図乃至第３図に示すものでは前記ビス
留孔１９に挿着するビス２４の頭が外方に突出す
るの不都合がある。

これを防ぐには第４図並びに第５図に示すもの
では、主枠３ａの両側部下部を段押しにより内方
に押入させ、該押入部に副枠３ｂをビス２４で締
付固定させれば良い。

又、前記調節手段１８は、第６図並びに第７図
に示すごとく副枠３ｂを更に第１副枠３ｂ−１と
第２副枠３ｂ−２とで構成し、第１副枠３ｂ−１
に対する第２副枠３ｂ−２のビス留め位置を上下
二段とすることでその高さ調節を行なつても良
く、更に第８図に示すごとく上枠３に脚片３ｃを
軸着し、該脚片３ｃを実線で示す起立状態と鎖線
で示す横倒し状態とに切変えることで高さ調節を
行なつても良い。

尚、この実施例では、脚片３ｃを軸２０上に回
動自在に軸支させると共に、押えばね２１で外方
に弾発させておき、起立状態で脚片３ｃに設けた
段部２２が上枠３の下端縁に係合して起立状態を
保ち、押えばね２１に抗してこれを押すとき、該
下端縁と段部２２との係合が断たれて容易に横倒
し状態に切変えられるようにした。

（考案の効果） このように本考案によるときは、下置家具を外
枠内にオーブン本体を収納して構成し、該外枠上
に、上面に開口を備えた上枠を載置し、該上枠に
設けた開口にコンロ本体を吊持させたので、該上
枠によつて隣接する厨房器具との不揃いによる違
和感がなくなり、しかも隣接する厨房器具との高
さが異なれば、上枠に設けた高さ調節手段により
隣接する厨房器具との高さを調節すれば、これに
よる隣接する厨房器具との間の不揃いによる違和
感もなくなり、しかも該コンロ本体は該上枠を介
して外枠に支持されるので、オーブン本体にはコ
ンロ本体の荷重がかゝる等の不具合も生じない等
の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の１例を示す斜面図、第２
図はその−線截断面図、第３図はその分解截
断面図、第４図は上枠の変形例を示す截断正面
図、第５図はその分解斜面図、第６図は上枠の変
形例の副枠のみを示す斜面図、第７図はその分解
斜面図、第８図は更に他の上枠の変形例の斜面図
である。 １……下置家具、２……コンロ本体、３……上
枠、４……開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下置家具上にコンロ本体を設けるものに於い
   て、該下置家具を外枠内にオーブン本体を収納し
   て構成し、該外枠上に、上面に開口を備え且つ高
   さ調節手段を備えた上枠を載置し、該上枠に設け
   た開口にコンロ本体を吊持させて成る厨房装置。