JPH025293Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は深形のレンジフードに関するものであ
る。

台所のインテリアの一環を形成する深形のレン
ジフードに於いてその形状、色調を周辺の台所家
具（例えばシステムキツチン等の吊戸棚）と調和
させることが重要であるためレンジフードの上端
を台所の天井に近ずけて取り付けることが必要で
あつた。

しかし、従来のレンジフードは本体を壁に取り
付けてから前板を該本体の上側から下側に下げる
ようにして前板の上部に設けたフツクを該本体の
上面に設けた嵌合孔に嵌合させた状態で下側を本
体側に押して取り付けていたため、前述の如くレ
ンジフードが台所の天井に近ずけて取り付けられ
る場合にはレンジフードの前板を取り付けること
が出来ないという問題があつた。

（考案が解決しようとする技術的課題） 考案が解決しようとする技術的課題は、レンジ
フードの本体を天井に近ずけた状態で台所の壁に
取り付けても、前板が容易に取り付けられしか
も、前板の取外し時、締付けネジを外しても前板
が落下しないようにすることである。

（技術的課題を達成するための技術的手段） 以上の技術的課題を達成するための本考案の技
術的手段は、本体の前面開口部の周囲に形成した
上部のフランジ内側に嵌合片を設けると共に、左
右両側のフランジ下部に締付けネジを螺着した基
板の上下に先細状の起立片を設けた係合板を取り
付け、他方前板の上部に前記嵌合片に嵌合する嵌
合凹部を設けると共に、前板の裏側に形成した左
右両側のフランジに前記係合板に係合する係合ブ
ラケツトを設けることである。

（作用） レンジフードをシステムキツチン等の吊戸棚と
調和させるためレンジフードの本体を台所の天井
に近ずけた状態で壁に取り付けると共に、前板を
該本体の下側から上側に向つてその先端を本体側
に傾けた状態で押し上げることにより、前記本体
の嵌合片が前板の嵌合凹部に嵌合され、かつ前板
の下部を本体側に押すことにより本体の係合板に
前板の係合ブラケツトを係合し、然る後、締付け
ネジで締付けて固着する。

（考案の効果） 本考案は以上の様な構成にしたので下記の効果
を有する。

レンジフード本体を天井に近ずけて壁に取り
付けた状態において、前板を該本体の下側から
上側に押し上げることにより容易に取り付ける
ことができる。

前板を本体に取り付けた状態において、前板
の係合ブラケツトが係合板上下の起立片で係止
されるため締付けネジを取り外した場合でも前
板が落下するといつた危険が無く、しかも締付
けネジに負担がかからず、依つて該ネジを容易
に締付けることができる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

１は本体、２は前板で、本体１は左右側板ａ，
a′、背板ｂ及び天板ｃによつて下面及び前面が開
口した深形箱状に形成され、内部にはフアン、モ
ーター及びケーシングから成る排気ユニツト１０
が一体的に組込まれ内蔵されると共に、排気ユニ
ツト１０の排出方向に応じて回転するチヤンバー
ボツクス１１を天板ｃ上面に設け、該チヤンバー
ボツクス１１が台所壁面の排気ダクト１２に連結
している。

上記本体１に於ける天板ｃに連設した上部フラ
ンジ１ａ内側の左右両側には横長の嵌合片３，
３′を一対設ける。

該嵌合片３，３′は後述する前板２の嵌合凹部
５と嵌合するための断面コ字状の金属板をスポツ
ト溶接等で天板ｃから前部フランジ１ａにかけた
箇所に固着する。

本体１を構成する左右側板ａ，a′の前端に連設
した左右フランジ１ｂ，１′ｂの下部内側に係合
板４，４′をスポツト溶接等によつて固着する。

係合板４，４′は断面Ｌ字形の基板７，７′中央
部に締付けネジ８，８′を螺合すると共に、その
上下に先細状、すなわち係合板４，４′の先端に
向つて締付けネジ８，８′側に傾斜した起立片９，
９′を先細状に配設する。

これは第６図に示す如く後述する係合ブラケツ
ト６，６′の上下端部が該先細状の起立片９，
９′の先端部で係合して前板２を支えるためであ
る。

起立片９，９′は基板７，７′に対して直角状に
屈曲して起立し、その屈曲部で基板７，７′の裏
側へ屈曲して凹部７ａ，７′ａを形成した状態で
起立させる。

これは第５図に示す如く、係合板４，４′の基
板７，７′と係合ブラケツト６，６′が一体的に係
合されるためであり、前記起立片９，９′の屈曲
部で基板７，７′と係合ブラケツト６，６′が一体
的に係合されないのを防止することである。

本体１の前面開口部を被覆する前板２は金属平
板を用い本体１の横幅と同幅をなした前面部の左
右両側に側面形状が略直角三角形をなした側部を
一体に屈曲形成すると共に、高さを前記天板ｃ上
のチヤンバーボツクス１１を被覆するために、該
本体１の高さよりも適宜幅高くして屈曲形成す
る。

また前板２の上部フランジ２ａの下端部に前記
嵌合片３，３′と嵌合する嵌合凹部５，５′を設け
ると共に、側部に連設して設けられた左右フラン
ジ２ｂ，２′ｂの下部とは係合板４，４と対応さ
せて係合ブラケツト６，６′がスポツト溶接等に
よつて固着されており、係合ブラケツト６，６′
を係合板４，４′に係合し、締付けネジ８，８′で
固着する。

嵌合凹部５は金属板の一端を上部フランジの下
端部で凹形に屈曲して形成すると共に他端を前板
２の裏面に溶接固着する。また前記凹部５ａの先
端を上側に向うにつれて外側に傾斜させて屈曲す
ることにより、本体１の嵌合片３，３′が上方に
開口した嵌合凹部５への嵌入動作がスムーズに行
われるようにしてある。

係合ブラケツト６，６′は一端が開口した長孔
を設けることにより締付けネジ８，８′を取り外
すことなく、緩めたままで係合板４，４′から離
すことができ、かつ該係合板４，４′に締付け固
着することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のレンジフードを壁面に取り付
けた状態の縦断側面図、第２図は同正面図、第３
図は前板を取り外した状態の一部切欠側面図、第
４図は前板及び本体の要部の斜視図、第５図は係
合板に係合ブラケツトが係合した状態の拡大断面
図、第６図は同一部切欠側面図、第７図は第６図
の−線断面図である。 尚図中、１……本体、２……前板、３……嵌合
片、４……係合板、５……嵌合凹部、６……係合
ブラケツト、を夫々示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面および前面を開口した本体１と、該本体１
   の前面を被覆する着脱可能な前板２からなるレン
   ジフードに於いて、本体１の前面開口部の周囲に
   形成した上部のフランジ１ａ内側に嵌合片３，
   ３′を設けると共に、左右両側のフランジ１ｂ，
   １′ｂ下部には、基板７，７′の上下に起立片９，
   ９′を先細状に配設した係合板４，４′を後方に向
   けて固着突設すると共に、上下の起立片９，９′
   の間に位置して基板に締付けネジ８，８′を螺着
   し、他方前板２の上部のフランジ２ａに前記嵌合
   片３，３′とフランジ１ａ下端が嵌合する嵌合凹
   部５，５′を設けると共に、前板の裏側に形成し
   た左右両側のフランジ２ｂ，２′ｂには前記係合
   板４，４′における上下起立片間に嵌入すると共
   に、締付けネジで挾着される係合ブラケツト６，
   ６′を突設したレンジフード。