JPH04138927A

JPH04138927A - ４輪駆動車のトランスファ装置

Info

Publication number: JPH04138927A
Application number: JP26107690A
Authority: JP
Inventors: Mikio Kawahara; 川原　幹雄; Itsuo Momotake; 百武　逸男
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1990-09-28
Filing date: 1990-09-28
Publication date: 1992-05-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は４輪駆動車のトランスファ装置に関し、特にそ
の潤滑油の漏れ防止対策に関する。

（従来の技術）従来より、４輪駆動車のトランスファ装置として、動力
を後輪に伝達する第一軸と、動力を前輪に伝達する第二
軸と、上記第一軸に伝達された動力をチェーンを介して
第二軸に伝達し又はその伝達を遮断する２−４切換機構
とを備え、該２−４切換機構により後輪のみを駆動する
２輪駆動時と、前輪及び後輪を駆動する４輪駆動とに選
択的に切換えるようにしたものが知られている。

（発明が解決しようとする課題）ところで、トランスファ装置内のシフトフォークや軸受
部等を潤滑するように、第１軸に別途潤滑用ギヤを設け
、ケース内底部に溜めた潤滑油の一部を潤滑用ギヤの回
転により掻き上げて各給油部に供給し潤滑することが行
われる。

しかしながら、２輪駆動時には上記の潤滑用ギヤにより
良好な潤滑性能が得られるものの、４輪駆動時には上記
４輪駆動用のチェーンも同時に回転するため、このチェ
ーンの回転によってケース内底部の潤滑油の多くか顕著
に撹拌されて油温か上昇し、特に高速走行時にはチェー
ンが高回転して油温はオイルシール部の許容温度を越え
、この油温の過昇が繰返されるときにはオイルシールの
劣化を招く。

本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、４輪駆動時には、２輪駆動時に比してケース内底
部の潤滑油量を少量にして、掻き上げる潤滑油量を２輪
駆動時とほぼ同じにすることにより、潤滑油の温度上昇
を抑制して、オイルシルの劣化を有効に防止することに
ある。

（課題を解決するための手段）上記の目的を達成するため、本発明では、４輪駆動時に
はケース内底部に溜まる潤滑油の一部を、チェーンで撹
拌されないように他の部位に溜める構成とする。

つまり、本発明の具体的な解決手段は、動力を所定の２
車輪に伝達する第一軸と、動力を他の２車輪に伝達する
第二軸と、上記第一軸に伝達された動力をチェーン等の
動力伝達部材を介して第一軸に伝達し又はその伝達を遮
断して２輪駆動と４輪駆動とを選択的に切換える２−４
切換機構とを備えた４輪駆動車のトランスファ装置を前
提とする。そして、トランスファ装置のケース内に、上
記２−４切換機構により４輪駆動時か選択されていると
きに該ケース内底部の潤滑油の一部を別途に溜める油溜
め部を設ける構成としている。

（作用）上記の構成により、本発明では、４輪駆動時には、ケー
ス内底部に溜った潤滑油の一部が動力伝達部材により掻
き上げられても、その一部か油溜め部に貯溜されて、ケ
ース内底部の潤滑油量が少量になるので、２輪駆動時と
ほぼ同量の潤滑油がチェーン等の動力伝達部材で掻き上
げられつつ、そのチェーン等による潤滑油の撹拌抵抗か
減少して、潤滑油の温度上昇が低く抑制されることにな
る。

（発明の効果）以上説明したように、本発明の４輪駆動車のトランスフ
ァ装置によれば、２輪駆動時及び４輪駆動時共に各給油
部の潤滑を良好に確保しなから、４輪駆動時での潤滑油
温度の過昇を有効に抑制して、オイルシール部の劣化を
効果的に防止でき、潤滑油漏れを確実に防止することか
できる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。

第１図は４輪駆動車のトランスファ装置の要部構成を示
し、１は自動変速機、２は該自動変速機１の出力軸に連
結された第一軸としてのトランスファ入力軸であって、
該入力軸２の後端部にはフランジ継手４を介してプロペ
ラシャフト、差動装置等（図示せず）を介して左右の後
輪か連結される。

また、７は上記トランスファ入力軸２と平行に配置され
た第二軸であって、該第二軸７の前端部に固着したフラ
ンジ継手８を介して同じく図外のプロペラシャフト、差
動装置等を介して左右の前輪に連結される。

そして、トランスファ入力軸２から第二軸７への動力伝
達用として、トランスファ入力軸２にはスプロケット１
０が回転自在に嵌合され、第二軸７には従動スプロケッ
ト１１が一体形成され、この両者に動力伝達部材として
チェーン１２か巻掛けられている。

更に、トランスファ入力軸２には、２−４切換機構１５
が配置されている。該２−４切換機構１５は、トランス
ファ入力軸２に嵌合したギヤ１６と、該ギヤ１６とスプ
ロケット１０との連結及びその解除を行う切換スリーブ
１７とを備え、該切換スリーブ１７は、該スリーブ１７
に係合する爪部１８ａを有する第１０ツド１８．第２０
ツド１９及び該ロッド１９を運転者の操作に応じて図中
左右に移動させる回動部材２０に連携されている。

そして、該切換スリーブ１７か図中右方に移動して上記
ギヤ１６とスプロケット１０との連結を解除する解除位
置に位置付けられた場合には、トランスファ入力軸２に
伝達された動力を後輪のみに伝達する２輪駆動とする一
方、切換スリーブ１７か図中左方に移動してギヤ１６と
スプロケット１０とを連結する連結位置に位置付けられ
た場合には、上記後輪への動力伝達と共に、動力をチェ
ン１２を経て第二軸７にも伝達して前輪をも駆動し、４
輪駆動とするように構成している。

そして、第２図に示すように、トランスファ人力軸２と
第二軸７等を収容するケース２０内の底部には、潤滑油
Ｏか貯溜されている。また、トランスファ人力軸２には
潤滑油Ｏを掻き上げる潤滑用ギヤ２１が嵌合され、該ギ
ヤ２１の下端部は潤滑油Ｏ内に浸漬されている。この潤
滑用ギヤ２１は第１図に示すようにトランスファ入力軸
２のスプロケット１０の前方に配置される。また、第２
図から判るように、第二軸７の高さ位置はトランスファ
入力軸２に比して幾分低く設定され、潤滑油０の中には
上記４輪駆動用のチェーン１２の下側部分が浸漬される
構成となっている。

更に、上記ケース２０の内部には、第１図に示すように
、トランスファ入力軸２の上方に、掻き上げられた潤滑
油を他に導く略平板状のオイルバス２３が配置されてい
ると共に、潤滑油をトランスファ入力軸２及び第二軸７
の各軸受部２ａ、２ｂ　　７ａ　　７ｂ並びに２−４切
換機横１５等に導くオイル通路２４が形成されていて、
潤滑油を上記各給油部に供給して潤滑するように構成し
ている。

そして、第２図に示すように、ケース２０内の略中央部
分には潤滑油Ｏの一部を貯溜する副室２５が設けられて
いる。該副室２５は、第３図に詳示するように、ケース
２０の底部から所定高さの位置に設けられ、その底部に
はドレン孔２５ａか形成されている。該ドレン孔２５ａ
には、該ドレン孔２５ａを開閉する垂直方向のロッド２
６が配置され、該ロッド２６はスプリング２７でドレン
孔２５ａを開くように上方に付勢されている。上記ロッ
ド２６には、これに係合する水平方向のロッド２８を介
して上記２−４切換機構１５の切換スリーブ１７が係合
し、該切換スリーブ１７が第３図右方に移動した連結位
置への位置付は時（４輪駆動の選択時）に該切換スリー
ブ１７によりロッド２８を介して垂直方向のロッド２６
が下方に押圧されて副室２５のドレン孔２５ａを閉じる
機構２９を構成している。

よって、上記の構成により、２−４切換機構１５により
４輪駆動時が選択されているときには、ロッド２６で副
室２５のドレン孔２６ａを閉して、オイルバス２３から
流下するケース２０内の潤滑油Ｏの一部を該副室２５に
貯溜するようにした油溜め部３０を構成している。

したがって、上記実施例においては、２輪駆動時には、
トランスファ入力軸２の回転に伴い潤滑用ギヤ２１が回
転するので、ケース２０内底部の潤滑油Ｏの一部は潤滑
用ギヤ２１により上方に掻き上げられた後、オイルバス
２３から流下して各給油部を良好に潤滑する。

一方、４輪駆動時には、トランスファ入力軸２に伝達さ
れた動力がチェーン１２を経て第二軸７から前輪にも伝
達されるので、当初は、このチェーン１２の回転により
ケース２０内底部の潤滑油０の多くが上方に掻き上げら
れる。しかし、２−４切換機構１５の切換スリーブ１７
によりロッド２６が副室２５のドレン孔２５ａを閉じる
ので、掻き上げられた潤滑油Ｏの一部が該副室２５内に
飛び込み貯溜される。その結果、ケース２０内底部の潤
滑油Ｏの量はその分少量になるか、その掻き上げ量はチ
ェーン１２により２輪駆動時とほぼ同量に確保されなが
ら、ケース２０内底部の潤滑油量が減少する分チェーン
１２の撹拌抵抗が減少するので、潤滑油Ｏの油温上昇を
有効に抑制することができる。

そして、次に２輪駆動に切換えられた場合には、切換ス
リーブ１７の解除位置への移動に伴いロッド２６がスプ
リング２７で上方に付勢されて副室２５のドレン孔２５
ａを開くので、副室２５に溜った潤滑油Ｏはドレン孔２
５ａからケース２０内底部に流下して元に戻る。

また、第４図は副室２５の変形例を示し、上記実施例で
は副室２５のドレン孔２５ａを切換スリーブ１７に応動
するロッド２６により開閉したのに換え、ドレン孔２５
ａ′を小径に形成し、これによりチェーン１２から該副
室２５に飛び込む潤滑油の量よりも少量の潤滑油を該ド
レン孔２５ａ゛から戻しつつ、該副室２５に潤滑油Ｏの
一部を溜めるようにしている。この場合、２輪駆動時に
は、チェーン１２の停止により副室２５に飛込む潤滑油
はなくなるので、副室２５に溜った潤滑油は時間の経過
に従いドレン孔２５ａ−から徐々に流れ出て、副室２５
内に溜まる潤滑油は次第になくなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図はトランスファ装
置の横断面図、第２図は同縦断面図、第３図は副室周り
の要部概略構成を示す断面図、第４図は副室の変形例を
示す断面図である。２・・・トランスファ入力軸（第一軸）、７・・第二軸
、１２・・・チェーン（動力伝達部材）、１５・−２−
４切換機構、１７・・・切換スリーブ、２０・・・ケー
ス、２５・・・副室、２５ａ、２５ａ−・・・トレン孔
、２９・・・機構、３０・・・油溜め部。２・・トランスファ入力軸（第一軸）７・・・第二軸１２・・・チェーン（動力伝達部材）１５・・２−４切換譲構寸瞭

Claims

【特許請求の範囲】

（１）動力を所定の２車輪に伝達する第一軸と、動力を
他の２車輪に伝達する第二軸と、上記第一軸に伝達され
た動力を動力伝達部材を介して第二軸に伝達し又はその
伝達を遮断して２輪駆動と４輪駆動とを選択的に切換え
る２−４切換機構とを備えた４輪駆動車のトランスファ
装置であって、該トランスファ装置のケース内には、上
記２−４切換機構により４輪駆動時が選択されていると
きに該ケース内の潤滑油の一部を別途に溜める油溜め部
が形成されていることを特徴とする４輪駆動車のトラン
スファ装置。
（２）油溜め部は、ドレン孔を有する共に、２−４切換
機構の切換動作に応じて上記ドレン孔を開閉する機構を
有している請求項（１）記載の４輪駆動車のトランスフ
ァ装置。