JPH0413819Y2 - - Google Patents
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- JPH0413819Y2 JPH0413819Y2 JP1984093389U JP9338984U JPH0413819Y2 JP H0413819 Y2 JPH0413819 Y2 JP H0413819Y2 JP 1984093389 U JP1984093389 U JP 1984093389U JP 9338984 U JP9338984 U JP 9338984U JP H0413819 Y2 JPH0413819 Y2 JP H0413819Y2
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- JP
- Japan
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- tape
- guide
- gap
- guide part
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- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 2
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 2
- 229920000122 acrylonitrile butadiene styrene Polymers 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
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- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はケース内に磁気テープを収容してなる
テープカセツトに関し、特に詳細には前記ケース
に磁気テープを安定して走行させる手段を備えた
テープカセツトの前記手段の改良に関するもので
ある。
テープカセツトに関し、特に詳細には前記ケース
に磁気テープを安定して走行させる手段を備えた
テープカセツトの前記手段の改良に関するもので
ある。
(従来技術)
従来よりケース内に収容された磁気テープによ
り記録再生を行なうテープカセツトはオーデイオ
用、ビデオ用共に様々な種類のものが開発され、
実用に供されている。これらのテープカセツトの
うち、特に近年開発が進められている長時間の記
録再生が可能なVTR用のテープカセツトにおい
ては、厚さが薄くかつ幅が広い磁気テープが用い
られていることから、磁気テープを安定して走行
させるためのテープガイドの役割りが特に重要で
あり、その構造についても高い精度が要求されて
いる。現在この種のテープカセツトに設けられて
いるガイド部としては、円筒形の部材が上ハーフ
と下ハーフとからなるカセツトケースの一側端面
側に設けられており、このガイド部は前記上ハー
フの上面の内壁面から下方に、前記下ハーフの下
面の内壁面から上方に互いに対向するように各ハ
ーフと一体的に設けられたボス部により内部から
軸支されている。このボス部はそれぞれ中央部分
に上下に貫通したビス締め用孔部を有しており、
外部からビスがこのビス締め用孔部に挿入され、
ビス締めが行なわれて上ハーフ、下ハーフおよび
ガイド部が強固に固定されるようになつている。
しかしながら、従来のテープカセツトにおいては
前記ガイド部はステンレス等の金属で、前記カセ
ツトケースは合成樹脂等で作られているために、
ビス締めの際ガイド部の両端が上下ハーフにくい
込んでしまうので、上ハーフと下ハーフは隙間な
く接していることから、ケースはガイド部を中心
としてそり返るように変形してしまうという問題
があつた。しかもこの変形はガイド部を中心とし
て対称なものではなく、ケースの力学的に弱い部
分が大きく変形を受けてしまうという不規則なも
のであるため、ガイド部が前後および左右に傾い
てしまい、磁気テープを正しい方向へ安定して走
行させることが困難になるという不都合が生じて
いた。
り記録再生を行なうテープカセツトはオーデイオ
用、ビデオ用共に様々な種類のものが開発され、
実用に供されている。これらのテープカセツトの
うち、特に近年開発が進められている長時間の記
録再生が可能なVTR用のテープカセツトにおい
ては、厚さが薄くかつ幅が広い磁気テープが用い
られていることから、磁気テープを安定して走行
させるためのテープガイドの役割りが特に重要で
あり、その構造についても高い精度が要求されて
いる。現在この種のテープカセツトに設けられて
いるガイド部としては、円筒形の部材が上ハーフ
と下ハーフとからなるカセツトケースの一側端面
側に設けられており、このガイド部は前記上ハー
フの上面の内壁面から下方に、前記下ハーフの下
面の内壁面から上方に互いに対向するように各ハ
ーフと一体的に設けられたボス部により内部から
軸支されている。このボス部はそれぞれ中央部分
に上下に貫通したビス締め用孔部を有しており、
外部からビスがこのビス締め用孔部に挿入され、
ビス締めが行なわれて上ハーフ、下ハーフおよび
ガイド部が強固に固定されるようになつている。
しかしながら、従来のテープカセツトにおいては
前記ガイド部はステンレス等の金属で、前記カセ
ツトケースは合成樹脂等で作られているために、
ビス締めの際ガイド部の両端が上下ハーフにくい
込んでしまうので、上ハーフと下ハーフは隙間な
く接していることから、ケースはガイド部を中心
としてそり返るように変形してしまうという問題
があつた。しかもこの変形はガイド部を中心とし
て対称なものではなく、ケースの力学的に弱い部
分が大きく変形を受けてしまうという不規則なも
のであるため、ガイド部が前後および左右に傾い
てしまい、磁気テープを正しい方向へ安定して走
行させることが困難になるという不都合が生じて
いた。
(考案の目的)
本考案は上記のような問題点に鑑みてなされた
ものであり、ビス締めを行なつてもガイド部が傾
くことがなく、磁気テープを確実に走行方向に送
ることができるような構造を備えたテープカセツ
トを提供することを目的とするものである。
ものであり、ビス締めを行なつてもガイド部が傾
くことがなく、磁気テープを確実に走行方向に送
ることができるような構造を備えたテープカセツ
トを提供することを目的とするものである。
(考案の構成)
本考案のテープカセツトは、前記ガイド部近傍
の前記上ハーフと下ハーフの接合面にビス締めに
よるカセツトケースの歪みを吸収するような間隙
を設けたことを特徴とするものである。このカセ
ツトケースに設けられる間隔は、ガイドの長さお
よび上下ハーフの各側面の高さの公差を考慮に入
れ、ガイド部の傾きを実用上支障のない範囲(カ
セツトケースの上下面に対する垂直度が0.1以内
程度)に抑えることができるように設定されてい
ればよい。
の前記上ハーフと下ハーフの接合面にビス締めに
よるカセツトケースの歪みを吸収するような間隙
を設けたことを特徴とするものである。このカセ
ツトケースに設けられる間隔は、ガイドの長さお
よび上下ハーフの各側面の高さの公差を考慮に入
れ、ガイド部の傾きを実用上支障のない範囲(カ
セツトケースの上下面に対する垂直度が0.1以内
程度)に抑えることができるように設定されてい
ればよい。
(実施例)
以下、図面を参照して本考案の実施例について
説明する。
説明する。
第1図はVTR用テープカセツトの概要を示す
斜視図、第2図は従来のガイド部およびガイド部
近傍のケースの構造の概要を示す断面図である。
斜視図、第2図は従来のガイド部およびガイド部
近傍のケースの構造の概要を示す断面図である。
テープカセツトのケース1は上ハーフ2と下ハ
ーフ3とからなつており、一側端面側に円柱状の
ガイド部4を備え、テープを正しい方向に案内
し、安定して走行させるようになつている。なお
第1図に示した斜視図では、カセツト不使用時
に、テープ走行面に露出したテープを保護するた
めに通常テープ走行面上に設けられているガード
パネルは省略してある。
ーフ3とからなつており、一側端面側に円柱状の
ガイド部4を備え、テープを正しい方向に案内
し、安定して走行させるようになつている。なお
第1図に示した斜視図では、カセツト不使用時
に、テープ走行面に露出したテープを保護するた
めに通常テープ走行面上に設けられているガード
パネルは省略してある。
前記ガイド部4は第2図の断面図に示すよう
に、上ハーフ2は一体成形された上面2a、側端
面2b、段部5aおよび前記ガイド部4の内径よ
り細いボス部5を有する。上面2aからは、その
下方に向かつて段部5aが突設されており、この
段部5aから更に下方に向かつて段部5aと同芯
的にボス部5が突設されている。側端面2bはボ
ス部5の中心線X−X′から、段部5aの幅Lの
およそ1/2の長さだけ左右に離れたところを起点
として左方向もしくは右方向に延び、また上下方
向は、前記上ハーフ2の上面2aを起点として下
方に立設されている。一方、下ハーフ3は一体成
形された下面3a、側端面3b、段部5a′および
前記ガイド4の内径より細いボス部5′を有する。
下面3aは上記上ハーフ2の上面2aと平行に位
置しまた、この下面3aには前記段部5aおよび
ボス部5と対面する位置に下面3aから上方に向
かつて段部5a′が突設されており、段部5a′から
更に上方に向かつて段部5a′と同芯的にボス部
5′が突設されている。ここに、前記中心線X−
X′は上ハーフ2に設けられたボス部5と下ハー
フ3に設けられたボス部5′で共有する事となる。
側端面3bはボス部5′の中心線X−X′から、前
記幅Lのおよそ1/2の長さだけ左右に離れたとこ
ろを起点として左方向もしくは右方向に延び、か
つ側端面2bと上下方向に対向する位置において
前記下ハーフ3の下面3aから上方に向かつて立
設されている。すなわち、このガイド部4は前記
上ハーフ2の上面2aの内壁面から下方に、前記
下ハーフ3の下面3aの内壁面から上方に、互い
に対向するように各ハーフと一体的に設けられた
ボス部5,5′によつて内部から軸支されている。
さらに前記ボス部5,5′にはそれぞれビス締め
用の孔部6,6′が設けられており、外部からビ
ス7が挿入されてビス締めが行なわれ、上下ハー
フおよびガイド部は強固に固定される。ところで
このガイド部4はステンレス等の金属によつて作
られており、ボス部を含め上下ハーフはプラスチ
ツク等の合成樹脂製であるため、ネジ締めにより
ガイド部4はボス部5,5′の段部5a,5a′に
くい込む状態となる。また上下ハーフの側端面2
b,3bは互いに隙間なく接しているため、ネジ
締めにより側端面2b,3bのガイド部4近傍部
分は第2図中破線で示すように図中P1,P2点を
支点として歪んでしまう。ここで、第2図中にお
いて側端面2b,3bはガイド部4の左右に位置
し、支点P1はガイド部4の、左側の側端面2b
の下縁でかつガイド部4寄りの隅と、左側の側端
面3bの上縁でかつガイド部4寄りの隅とが接す
る位置であり、同じく支点P2はガイド部4の、
右側の側端面2bの下縁でかつガイド部4寄りの
隅と、右側の側端面3bの上縁でかつガイド部4
寄りの隅とが接する位置である。さらに、この歪
みは左右対称にはならないため、ガイド部4も必
然的に傾いてしまい、テープを安定して正しい方
向に案内するという機能が損なわれてしまつてい
た。これに対し、本考案のテープカセツトにおい
ては、第2図と同様の部分のビス締め前の状態を
第3図に、ビス締め後の状態を第4図に示すよう
に前記上ハーフ2と下ハーフ3のガイド部4近傍
の接合面に間隙8を設けてあるため、ビス締めを
行つた際にはこの間隙8が第4図に示すようにガ
イド部4を中心として変形することによつて歪み
を吸収するので、上下ハーフの大きな変形は生じ
ない。次に、この間隙8の位置について説明す
る。すなわち、第3図においてガイド部4より左
側においては、左側の側端面2bの下縁部分がガ
イド部4寄りの隅から左方へ適当な距離まで削り
落され、他方側端面3bについても左側の側端面
3bの上縁部分がガイド部4寄りの隅から左方へ
適当な距離まで削り落され、同様にガイド部4よ
り右側においては、右側の側端面2bの下縁部分
がガイド部4寄りの隅から右方へ適当な距離まで
削り落され、他方側端面3bについても右側の側
端面3bの上縁部分がガイド部4寄りの隅から右
方へ適当な距離まで削り落されて間隙8が形成さ
れている。ここにこの間隙8は、側端面2aの下
縁の一部と側端面3bの上縁の一部を削つた事に
よつて形成された空間であり、ガイド部4の左右
に各々位置する。この間隙8の適切な幅および長
さは各部材の材質や大きさによつて異なるが、例
えばガイド部4の素材にロツクウエル硬度がBス
ケールで70〜110のステンレス鋼を用い、上下ハ
ーフの素材にロツクウエル硬度がRスケールで85
〜125のABS樹脂を用いた場合には、上述のよう
にビス締めを行なうと、ガイド部4の両端はボス
部5,5′の段部5a,5a′にそれぞれ3〜5μm
くい込むので両端を合わせると6〜10μmだけガ
イド部4が見かけ上短くなつたことになる。従つ
て理論上は10μmの幅を有する間隙を設ければ最
も適切に歪みを吸収できることになるが、量産を
可能にするためにガイド部の長さ、上下ハーフの
側端面の高さに適切な公差を設け、また実用上は
ガイド部の垂直度は0.1以内であればテープの走
行に支障のないことから、前記間隙8は上下の幅
が0.2mmで半径25mmの範囲に設ければ様々な条件
に対応して適切に歪みを吸収することができる。
上記のような間隙を設けられたテープカセツトの
ビス締めによるケースの歪みは第4図中に角度S
により示されたものであり、これは第2図に示す
従来のビス締めによる歪みである角度Rの約1/5
程度に抑えられたものとなつており、実用上ほと
んど支障のない大きさである。なお、間隙8の形
状は第3図および第4図に示す実施例のような形
状(第5図aに間隙8の断面形状のみ示す)に限
らず、第5bに示すように断面が三角形状になつ
ているものを用いてもよい。
に、上ハーフ2は一体成形された上面2a、側端
面2b、段部5aおよび前記ガイド部4の内径よ
り細いボス部5を有する。上面2aからは、その
下方に向かつて段部5aが突設されており、この
段部5aから更に下方に向かつて段部5aと同芯
的にボス部5が突設されている。側端面2bはボ
ス部5の中心線X−X′から、段部5aの幅Lの
およそ1/2の長さだけ左右に離れたところを起点
として左方向もしくは右方向に延び、また上下方
向は、前記上ハーフ2の上面2aを起点として下
方に立設されている。一方、下ハーフ3は一体成
形された下面3a、側端面3b、段部5a′および
前記ガイド4の内径より細いボス部5′を有する。
下面3aは上記上ハーフ2の上面2aと平行に位
置しまた、この下面3aには前記段部5aおよび
ボス部5と対面する位置に下面3aから上方に向
かつて段部5a′が突設されており、段部5a′から
更に上方に向かつて段部5a′と同芯的にボス部
5′が突設されている。ここに、前記中心線X−
X′は上ハーフ2に設けられたボス部5と下ハー
フ3に設けられたボス部5′で共有する事となる。
側端面3bはボス部5′の中心線X−X′から、前
記幅Lのおよそ1/2の長さだけ左右に離れたとこ
ろを起点として左方向もしくは右方向に延び、か
つ側端面2bと上下方向に対向する位置において
前記下ハーフ3の下面3aから上方に向かつて立
設されている。すなわち、このガイド部4は前記
上ハーフ2の上面2aの内壁面から下方に、前記
下ハーフ3の下面3aの内壁面から上方に、互い
に対向するように各ハーフと一体的に設けられた
ボス部5,5′によつて内部から軸支されている。
さらに前記ボス部5,5′にはそれぞれビス締め
用の孔部6,6′が設けられており、外部からビ
ス7が挿入されてビス締めが行なわれ、上下ハー
フおよびガイド部は強固に固定される。ところで
このガイド部4はステンレス等の金属によつて作
られており、ボス部を含め上下ハーフはプラスチ
ツク等の合成樹脂製であるため、ネジ締めにより
ガイド部4はボス部5,5′の段部5a,5a′に
くい込む状態となる。また上下ハーフの側端面2
b,3bは互いに隙間なく接しているため、ネジ
締めにより側端面2b,3bのガイド部4近傍部
分は第2図中破線で示すように図中P1,P2点を
支点として歪んでしまう。ここで、第2図中にお
いて側端面2b,3bはガイド部4の左右に位置
し、支点P1はガイド部4の、左側の側端面2b
の下縁でかつガイド部4寄りの隅と、左側の側端
面3bの上縁でかつガイド部4寄りの隅とが接す
る位置であり、同じく支点P2はガイド部4の、
右側の側端面2bの下縁でかつガイド部4寄りの
隅と、右側の側端面3bの上縁でかつガイド部4
寄りの隅とが接する位置である。さらに、この歪
みは左右対称にはならないため、ガイド部4も必
然的に傾いてしまい、テープを安定して正しい方
向に案内するという機能が損なわれてしまつてい
た。これに対し、本考案のテープカセツトにおい
ては、第2図と同様の部分のビス締め前の状態を
第3図に、ビス締め後の状態を第4図に示すよう
に前記上ハーフ2と下ハーフ3のガイド部4近傍
の接合面に間隙8を設けてあるため、ビス締めを
行つた際にはこの間隙8が第4図に示すようにガ
イド部4を中心として変形することによつて歪み
を吸収するので、上下ハーフの大きな変形は生じ
ない。次に、この間隙8の位置について説明す
る。すなわち、第3図においてガイド部4より左
側においては、左側の側端面2bの下縁部分がガ
イド部4寄りの隅から左方へ適当な距離まで削り
落され、他方側端面3bについても左側の側端面
3bの上縁部分がガイド部4寄りの隅から左方へ
適当な距離まで削り落され、同様にガイド部4よ
り右側においては、右側の側端面2bの下縁部分
がガイド部4寄りの隅から右方へ適当な距離まで
削り落され、他方側端面3bについても右側の側
端面3bの上縁部分がガイド部4寄りの隅から右
方へ適当な距離まで削り落されて間隙8が形成さ
れている。ここにこの間隙8は、側端面2aの下
縁の一部と側端面3bの上縁の一部を削つた事に
よつて形成された空間であり、ガイド部4の左右
に各々位置する。この間隙8の適切な幅および長
さは各部材の材質や大きさによつて異なるが、例
えばガイド部4の素材にロツクウエル硬度がBス
ケールで70〜110のステンレス鋼を用い、上下ハ
ーフの素材にロツクウエル硬度がRスケールで85
〜125のABS樹脂を用いた場合には、上述のよう
にビス締めを行なうと、ガイド部4の両端はボス
部5,5′の段部5a,5a′にそれぞれ3〜5μm
くい込むので両端を合わせると6〜10μmだけガ
イド部4が見かけ上短くなつたことになる。従つ
て理論上は10μmの幅を有する間隙を設ければ最
も適切に歪みを吸収できることになるが、量産を
可能にするためにガイド部の長さ、上下ハーフの
側端面の高さに適切な公差を設け、また実用上は
ガイド部の垂直度は0.1以内であればテープの走
行に支障のないことから、前記間隙8は上下の幅
が0.2mmで半径25mmの範囲に設ければ様々な条件
に対応して適切に歪みを吸収することができる。
上記のような間隙を設けられたテープカセツトの
ビス締めによるケースの歪みは第4図中に角度S
により示されたものであり、これは第2図に示す
従来のビス締めによる歪みである角度Rの約1/5
程度に抑えられたものとなつており、実用上ほと
んど支障のない大きさである。なお、間隙8の形
状は第3図および第4図に示す実施例のような形
状(第5図aに間隙8の断面形状のみ示す)に限
らず、第5bに示すように断面が三角形状になつ
ているものを用いてもよい。
また、ケース側端面に間隙8を設けたためにケ
ース内に塵埃が入りこみ磁気テープに付着して良
好な記録再生を妨げることを防止するためにガイ
ド部側の上下ケースの側端面をその断面形状が第
6図のaおよびbに示すようなものになるように
成形してもよい。
ース内に塵埃が入りこみ磁気テープに付着して良
好な記録再生を妨げることを防止するためにガイ
ド部側の上下ケースの側端面をその断面形状が第
6図のaおよびbに示すようなものになるように
成形してもよい。
さらに上述した本考案の実施例ではガイド部4
がボス部5,5′にくい込む場合について説明し
たが、ガイド部4があらかじめ短く形成されてい
る場合にも、ビス締めを行なうとボス部5,5′
のそれぞれの端面が近づくように上下ハーフが変
形してしまうので本考案の間隙8は歪みを吸収す
る手段として有効である。
がボス部5,5′にくい込む場合について説明し
たが、ガイド部4があらかじめ短く形成されてい
る場合にも、ビス締めを行なうとボス部5,5′
のそれぞれの端面が近づくように上下ハーフが変
形してしまうので本考案の間隙8は歪みを吸収す
る手段として有効である。
(考案の効果)
以上詳細に説明したように、本考案のテープカ
セツトによればケースの上ハーフおよび下ハーフ
のガイド部近傍の接合面に間隙を設けたことによ
り、ガイド部を軸支するボス部をビス締めした際
ガイド部がボス部にくい込んで上下ハーフが歪ん
でも、その歪みを間隙により吸収することができ
るので、ガイド部が大きく傾いてしまうという不
都合は解消され、長時間のVTR用等に用いられ
る幅が広く厚さの薄い磁気テープ等もガイド部に
より常に安定して正しい方向に案内されることが
可能になる。
セツトによればケースの上ハーフおよび下ハーフ
のガイド部近傍の接合面に間隙を設けたことによ
り、ガイド部を軸支するボス部をビス締めした際
ガイド部がボス部にくい込んで上下ハーフが歪ん
でも、その歪みを間隙により吸収することができ
るので、ガイド部が大きく傾いてしまうという不
都合は解消され、長時間のVTR用等に用いられ
る幅が広く厚さの薄い磁気テープ等もガイド部に
より常に安定して正しい方向に案内されることが
可能になる。
第1図はVTR用テープカセツトの構造の概要
を示す斜視図、第2図は従来のテープカセツトに
おけるガイド部およびガイド部近傍の部材の構造
を説明するための、第1図−線断面図、第3
図は本考案のテープカセツトの、第2図に示した
部分と同一部分のビス締め前の状態を示す断面
図、第4図は第3図に示した部分のビス締め後の
状態を示す断面図、第5図はケースに設けられた
間隙の形状を示す概略図、第6図は上下ハーフ
の、前記間隙近傍の断面形状を示す断面図であ
る。 2……上ハーフ、3……下ハーフ、4……ガイ
ド部、5,5′……ボス部、8……間隙。
を示す斜視図、第2図は従来のテープカセツトに
おけるガイド部およびガイド部近傍の部材の構造
を説明するための、第1図−線断面図、第3
図は本考案のテープカセツトの、第2図に示した
部分と同一部分のビス締め前の状態を示す断面
図、第4図は第3図に示した部分のビス締め後の
状態を示す断面図、第5図はケースに設けられた
間隙の形状を示す概略図、第6図は上下ハーフ
の、前記間隙近傍の断面形状を示す断面図であ
る。 2……上ハーフ、3……下ハーフ、4……ガイ
ド部、5,5′……ボス部、8……間隙。
Claims (1)
- 磁気テープを収容する上ハーフと下ハーフとか
らなるカセツトケースの一側端面側に、前記上ハ
ーフ上面の内壁面から下方に、前記下ハーフ下面
の内壁面から上方に、互いに対向するように各ハ
ーフと一体的に設けられ、ビス締め用の孔部を有
した円筒形のボス部により内部から軸支された、
前記テープを安定して走行させる円筒形のガイド
部を備えてなるテープカセツトにおいて、前記ガ
イド部近傍の前記上ハーフと下ハーフの接合面
に、ビス締めによるカセツトケースの歪みを吸収
するような間隙を有することを特徴とするテープ
カセツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9338984U JPS6113384U (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | テ−プカセツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9338984U JPS6113384U (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | テ−プカセツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6113384U JPS6113384U (ja) | 1986-01-25 |
JPH0413819Y2 true JPH0413819Y2 (ja) | 1992-03-30 |
Family
ID=30651023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9338984U Granted JPS6113384U (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | テ−プカセツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6113384U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2576103Y2 (ja) * | 1991-05-21 | 1998-07-09 | 天龍工業株式会社 | 座席の読書灯 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5718186B2 (ja) * | 1972-01-17 | 1982-04-15 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5718186U (ja) * | 1980-06-18 | 1982-01-29 |
-
1984
- 1984-06-22 JP JP9338984U patent/JPS6113384U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5718186B2 (ja) * | 1972-01-17 | 1982-04-15 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6113384U (ja) | 1986-01-25 |
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