JPH04137729U - 溶剤回収装置 - Google Patents

溶剤回収装置

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JPH04137729U
JPH04137729U JP5476991U JP5476991U JPH04137729U JP H04137729 U JPH04137729 U JP H04137729U JP 5476991 U JP5476991 U JP 5476991U JP 5476991 U JP5476991 U JP 5476991U JP H04137729 U JPH04137729 U JP H04137729U
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JP
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solvent
gas
auxiliary
adsorption tower
condenser
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哲也 竹本
武士 前田
保夫 松下
和彦 柴田
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大阪瓦斯株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトな構成で未凝縮の溶剤を含むガス
を処理できるようにして装置全体の小型化を図る。 【構成】 活性炭素繊維製のガス吸着用エレメントAを
設けた一個の吸着塔1に溶剤含有ガスを供給して溶剤を
吸着させ、そして、加熱用水蒸気を供給して脱着した溶
剤を凝縮器6で冷却して液化するとともに比重分離器7
により比重分離して液状溶剤を回収する溶剤回収装置に
おいて、吸着塔1での溶剤脱着時に、凝縮器6で凝縮液
化しなかった未凝縮の溶剤含有ガスを、活性炭素材製の
吸着材29を設けた補助吸着塔19に供給し、溶剤を吸
着するとともに、溶剤を吸着除去した後のガスを補助排
気管24から排出し、一方、吸着塔1での溶剤吸着時
に、加熱用水蒸気を吸着材29に供給し、脱着した溶剤
を溶剤補助回収管26を介して凝縮器6に供給し、液状
溶剤を比重分離によって回収する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、半導体工場等で使用される超音波洗浄機等から発生するフロンガス (例えば、R−113)や、ドライクリーニング工場から発生するテトラクロロ エチレンなどの塩素系有機溶剤ガスや石油系有機溶剤ガス、塗装工場や印刷工場 等からの排気ガス中に含まれるトルエンなどの有機溶剤ガスなどを回収するため に、活性炭素繊維製のガス吸着用エレメントを設けた一個の吸着塔に、溶剤含有 ガスを供給するガス供給管と、脱着した溶剤を回収する溶剤回収管とを設け、ガ ス吸着用エレメントを間にして、ガス供給管および溶剤回収管とは反対側に、溶 剤を吸着除去した後のガスを排出する排気部と溶剤を脱着するための加熱用水蒸 気を供給する水蒸気供給管とを設け、溶剤回収管に、ガス吸着用エレメントから 脱着した溶剤を含有する溶剤含有ガスを冷却して液化する凝縮器と、その凝縮器 から排出される液を比重分離して液状溶剤を回収する比重分離器とを接続した溶 剤回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
溶剤回収装置としては、連続的に発生する溶剤含有ガスを回収することを目的 として、活性炭素繊維製のガス吸着用エレメントを設けた吸着塔を複数個設け、 それらの吸着塔を、溶剤含有ガスを供給する吸着状態と、加熱水蒸気を供給して 溶剤含有ガスを脱着する脱着状態とに、背反的になるように交互に切換え、吸着 と脱着とを常時行って溶剤含有ガスを連続的に回収できるように構成したものが ある。
【0003】 ところが、溶剤含有ガスが間歇的にしか発生しない箇所に、前述のような連続 回収タイプの溶剤回収装置を用いた場合に、溶剤含有ガスが発生していないにも かかわらず吸着運転を行うことになり、イニシャルコストおよびランニングコス トのいずれもが増大して不経済である。
【0004】 そこで、活性炭素繊維製のガス吸着用エレメントを設けた吸着塔を一個設け、 溶剤含有ガスが発生しているときにのみ吸着状態に、そして、溶剤含有ガスが発 生していないときには脱着状態になるように、溶剤含有ガスの発生状態に連動し て吸着状態と脱着状態とに切換えるように構成したのが、前述した本考案が対象 とする間歇タイプの溶剤回収装置である。
【0005】 このような間歇タイプの溶剤回収装置としては、従来一般に、図3の概略構成 図に示すように構成されていた。 すなわち、筒状の活性炭素繊維で構成したガス吸着用エレメントAをフィルタ ーとして取り付けた吸着塔1の下部側空間に、第1の電磁弁2を介して、溶剤含 有ガスを供給するガス供給ブロワー3を介装したガス供給管4を接続するととも に、第2の電磁弁5を介して、凝縮器6と比重分離器7とをその順に直列に介装 した溶剤回収管8を接続する。
【0006】 吸着塔1の上部開口には、エアシリンダ9によって開閉動作する弁体10を設 け、かつ、その弁体10により閉じられた状態の空間に接続するように、第3の 電磁弁11を介装した溶剤脱着用の加熱水蒸気を供給する水蒸気供給管12を接 続する。
【0007】 吸着塔1の上部を覆うカバー13に、溶剤を脱着した後のガスを排出する排気 部としての排気管14を接続し、この排気管14に第4の電磁弁14aを介装す る。 凝縮器6と比重分離器7との間において、溶剤回収管8にバイパス配管01を 接続し、膨張収縮可能な袋体をケーシング内に収容して形成したバッファー02 をバイパス配管01に接続し、凝縮器6で液化しなかったガス成分をバッファー 02に貯留するようになっている。
【0008】 バイパス配管01の途中箇所と、ガス供給管4のガス供給ブロワー3よりも上 流側箇所とを戻し管03を介して接続し、バッファー02に貯留されたガス成分 を吸着塔1に再度供給するようになっている。
【0009】 図中04は逆止弁を、05は、バイパス配管01に接続したドレン管を、15 は、比重分離器7に接続したドレン管をそれぞれ示している。ガス供給ブロワー 3のサクション側が常時負圧になる状態で運転する場合は逆止弁04は省略でき る。
【0010】 以上の構成により、溶剤吸着時には、第1および第4の電磁弁2,14aなら びに弁体10それぞれを開くとともに第2および第3の電磁弁5,11それぞれ を閉じ、ガス供給ブロワー3により吸着塔1に溶剤含有ガスを供給してガス吸着 用エレメントAを通過させ、溶剤をガス吸着用エレメントAの活性炭素繊維に吸 着する。そして、吸着した溶剤の脱着時には、ガス供給ブロワー3を停止し、第 1および第4の電磁弁2,14aならびに弁体10それぞれを閉じるとともに第 2および第3の電磁弁5,11それぞれを開き、加熱水蒸気を供給することによ り、ガス吸着用エレメントAの活性炭素繊維に吸着された溶剤を加熱脱着して再 生し、脱着した溶剤を比重分離器7に供給し、液状溶剤を分離して回収するよう になっている。
【0011】 また、未凝縮の溶剤を含んだガスをバッファー02に供給して貯留しておき、 次に吸着状態に切換えたときに、戻し管03を通じて吸着塔1に供給し、再度吸 着処理させるようになっている。
【0012】 すなわち、活性炭素繊維の場合、粒状活性炭に比べて充填密度を高くできない ため、吸着塔1内にかなりの量の空気を含み、そのうえ、活性炭素繊維は溶剤の 脱着スピードが速いため、溶剤を飽和状態まで吸着した活性炭素繊維に加熱水蒸 気を供給するに伴い、溶剤が直ちに脱着し、その溶剤含有ガスが吸着塔内の空気 とともに凝縮器6に供給されるが、凝縮器6での冷却温度における飽和蒸気圧に 相当する量の溶剤までは凝縮液化できない。この未凝縮の溶剤を含んだガスをバ ッファー02に貯留するのである。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、溶剤の処理量が多くて大きな吸着塔1が必要になるに伴い、未 凝縮の溶剤を含むガスの量も多くなり、それに伴ってバッファーが大型化し、装 置全体が大型化する欠点があった。
【0014】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る考 案の溶剤回収装置は、コンパクトな構成で未凝縮の溶剤を含むガスを処理できる ようにすることを目的とし、また、請求項2に係る考案の溶剤回収装置は、未凝 縮の溶剤を含むガスを容易に処理できるようにすることを目的とし、そして、請 求項3に係る考案の溶剤回収装置は、未凝縮の溶剤を含むガスをより良好に処理 できるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る考案の溶剤回収装置は、上述のような目的を達成するために、 活性炭素繊維製のガス吸着用エレメントを設けた一個の吸着塔に、溶剤含有ガス を供給するガス供給管と、脱着した溶剤を回収する溶剤回収管とを設け、ガス吸 着用エレメントを間にして、ガス供給管および溶剤回収管とは反対側に、溶剤を 吸着除去した後のガスを排出する排気部と溶剤を脱着するための加熱用水蒸気を 供給する水蒸気供給管とを設け、溶剤回収管に、ガス吸着用エレメントから脱着 した溶剤を含有する溶剤含有ガスを冷却して液化する凝縮器と、その凝縮器から 排出される液を比重分離して液状溶剤を回収する比重分離器とを接続した溶剤回 収装置において、凝縮器の下流側に、その凝縮器で凝縮液化しなかった未凝縮の 溶剤を含むガスを回収する未凝縮ガス回収管を接続するとともに、その未凝縮ガ ス回収管に、活性炭素材製の吸着材を設けた補助吸着塔を接続し、その補助吸着 塔内に設けた吸着材を間にして、未凝縮ガス回収管とは反対側に、溶剤を吸着除 去した後のガスを排出する補助排気部を設けて構成する。 補助吸着塔に設ける活性炭素材製の吸着材としては、活性炭素繊維や粒状活性 炭が使用できる。
【0016】 また、請求項2に係る考案の溶剤回収装置は、上述のような目的を達成するた めに、請求項1の補助吸着塔内に設けた吸着材を間にして、未凝縮ガス回収管と は反対側に、溶剤を脱着するための加熱用水蒸気を供給する水蒸気補助供給管を 設け、かつ、補助吸着塔の未凝縮ガス回収管の接続側と凝縮器への入口側とを溶 剤補助回収管を介して接続して構成する。
【0017】 また、請求項3に係る考案の溶剤回収装置は、上述のような目的を達成するた めに、請求項2の凝縮器の下流側において、比重分離器より補助未凝縮ガス回収 管を分岐し、その補助未凝縮ガス回収管をガス供給管のガス供給ブロワーの上流 側に接続して構成する。
【0018】
【作用】
請求項1に係る考案の溶剤回収装置の構成によれば、発生した溶剤含有ガスを 吸着塔に供給してそれに含まれる溶剤を吸着させ、次いで、溶剤含有ガスが発生 していないときに脱着状態に切換え、ガス吸着用エレメントに吸着した溶剤を加 熱水蒸気の供給によって脱着し、ガス吸着用エレメントを再生するとともに、脱 着した溶剤含有ガスを凝縮器に供給し、溶剤を凝縮液化し、その液化した液状溶 剤を比重分離器で分離して回収する。 一方、凝縮器で液化しなかった未凝縮の溶剤を含むガスを補助吸着塔に供給し 、その吸着材に溶剤を吸着させ、溶剤を吸着除去した後のガスを補助排気部から 排出する。そして、溶剤の沸点が高くて凝縮器で液化しやすく、未凝縮の溶剤を 含むガス量が少ない場合には、補助吸着塔内に設けた吸着材の溶剤吸着量が飽和 になった時点でその吸着材を新規のものと交換するといったようにして、補助吸 着塔内の吸着材に吸着した溶剤を回収することができる。
【0019】 また、請求項2に係る考案の溶剤回収装置の構成によれば、吸着塔において吸 着状態にあるときに、水蒸気補助供給管を通して補助吸着塔に加熱水蒸気を供給 して吸着材から溶剤を脱着し、補助吸着塔内の吸着材を再生しながら、その脱着 した溶剤を溶剤補助回収管を通して凝縮器に供給し、凝縮液化して回収処理する ことができる。
【0020】 また、請求項3に係る考案の溶剤回収装置の構成によれば、吸着塔において吸 着状態にあり、かつ、補助吸着塔において脱着状態にあるときに、補助吸着塔内 の吸着材から脱着された溶剤を溶剤補助回収管を通して凝縮器に供給し、そこで も凝縮液化しなかった未凝縮の溶剤を含むガスを補助未凝縮ガス回収管およびガ ス供給管を通じて吸着塔に供給し、ガス吸着用エレメントに吸着することができ る。
【0021】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】 図1は、本考案の実施例の溶剤回収装置の概略構成図であり、溶剤含有ガスの 発生時に、ガス供給ブロワー3により、ガス供給管4を通じて溶剤含有ガスを吸 着塔1に供給し、溶剤をガス吸着用エレメントAに吸着させる構成、ならびに、 水蒸気供給管12を通じ、吸着塔1内に加熱水蒸気を供給してガス吸着用エレメ ントAで吸着した溶剤を脱着し、凝縮器6で凝縮液化させ、その液化した液状溶 剤を比重分離器7により比重分離して回収する構成は、先に、図3を用いて説明 した通りであり、ここでは、それらと異なるところについて説明し、先に説明し たものと同じ構成のものには同一番号を付して説明は省略する。
【0023】 すなわち、凝縮器6と比重分離器7とを接続する連通管16の途中箇所に、未 凝縮ガス回収管17を接続するとともに、その未凝縮ガス回収管17に補助吸着 塔18を接続し、凝縮器6で凝縮液化しなかった未凝縮の溶剤含有ガスを回収し て補助吸着塔18内に供給するようになっている。
【0024】 補助吸着塔18の上部開口には、補助エアシリンダ19によって開閉動作する 補助弁体20を設け、かつ、その補助弁体20により閉じられた状態の空間に接 続するように、未凝縮ガス回収管17とは反対側に、第5の電磁弁21を介装し た溶剤脱着用の加熱水蒸気を供給する水蒸気供給管22を介装する。
【0025】 補助吸着塔18の上部を覆うカバー23に、溶剤を脱着した後のガスを排出す る補助排気部としての補助排気管24を接続し、この補助排気管24に第6の電 磁弁25を介装する。
【0026】 また、補助吸着塔18の未凝縮ガス回収管17の接続側と凝縮器6への入口側 とを溶剤補助回収管26を介して接続する。 未凝縮ガス回収管17には第7の電磁弁27を、そして、溶剤補助回収管26 には第8の電磁弁28をそれぞれ接続する。
【0027】 比重分離器7に補助未凝縮ガス回収管29を分岐接続するとともに、その補助 未凝縮ガス回収管29をガス供給管4のガス供給ブロワー3の上流側に接続し、 かつ、補助未凝縮ガス回収管29に第9の電磁弁30を介装する。
【0028】 連通管15と未凝縮ガス回収管17との接続箇所には、図示しないが、中央に 開口を形成した弁座と水および溶剤の比重の小さい側のものよりも比重の小さい フロート弁体とから成る弁としてのフロート弁を設けてあり、定常の溶剤脱着時 において、凝縮器6で冷却により凝縮して液化した水と液状溶剤との混合液の貯 留量が設定量以上になるに伴い、フロート弁体を浮力によって上昇し、フロート 弁を開いて混合液を比重分離器7に流下供給し、そして、溶剤脱着の開始時にあ って、加熱用水蒸気の供給に伴い、吸着塔1内の内圧が上昇したときに、その圧 力をフロート弁に作用させ、そのフロート弁体を押し下げて閉じることにより、 上昇した圧力が比重分離器7側に伝わることを遮断するようになっている。
【0029】 補助吸着塔18内には、活性炭素繊維製の吸着材31を設ける。 吸着塔1内に設けたガス吸着用エレメントAおよび上述した補助吸着塔18内 に設ける吸着材31それぞれとしては、例えば、公称比表面積1000m2 /gのピ ッチ系活性炭素繊維(A−10:株式会社アドール製)をフェルト状に加工した 活性炭素繊維フェルト(FN300GF10:関西タール製品株式会社製)を用 いる。
【0030】 補助吸着塔18内に設ける吸着材31としては、活性炭素繊維に限らず、粒状 活性炭を充填したものでも良い。
【0031】 ガス供給ブロワー3、第1ないし第9の電磁弁2,5,11,14a,21, 25,27,28,30、エアシリンダ9および補助エアシリンダ19それぞれ をマイクロコンピュータ(図示せず)に接続し、溶剤含有ガスの発生源における 発生サイクルに合わせて所定のタイミングで作動するように制御してあり、次に 、図2のタイミングチャートを用いて説明する。
【0032】 先ず、溶剤含有ガスの発生源において、溶剤含有ガスの発生が開始される時よ りも設定時間だけ前の時点で、第2、第3、第6および第7の電磁弁5,11, 25,27それぞれを開くとともに補助エアシリンダ19を短縮して補助弁体2 0を開き、吸着塔1では、その内部に加熱水蒸気を供給することにより、ガス吸 着用エレメントAに吸着した溶剤を脱着し、一方、補助吸着塔18では、未凝縮 ガス回収管17を通じて、凝縮器6で凝縮液化しなかった溶剤を含んだガスを供 給して吸着材31に溶剤を吸着する。
【0033】 次いで、溶剤含有ガスの発生が開始されるに伴い、ガス供給ブロワー3をON (起動)し、第2、第3、第6および第7の電磁弁5,11,25,27それぞ れを閉じるとともに、第1、第4、第5、第8および第9の電磁弁2,14a, 21,28,30それぞれを開き、かつ、補助エアシリンダ19を伸張して補助 弁体20を閉じるとともにエアシリンダ9を短縮して弁体10を開き、吸着塔1 では、溶剤含有ガスを供給してガス吸着用エレメントAに吸着し、一方、補助吸 着塔18では、その内部に加熱水蒸気を供給することにより、吸着材31に吸着 した溶剤を脱着し、その脱着した溶剤を溶剤補助回収管26を通じて凝縮器6に 供給し、凝縮液化処理してから比重分離器7に供給し、液状溶剤を分離回収する 。このとき、前記凝縮器6で液化し得なかった溶剤を含んだガスは、未凝縮ガス 回収管29を通じ、溶剤含有ガスと混合され、吸着塔1により吸着される。
【0034】 補助吸着塔18での溶剤脱着に必要な時間が経過した時点で、第5および第8 の電磁弁21,28それぞれを閉じ、補助吸着塔18での溶剤脱着を停止する。
【0035】 そして、溶剤含有ガスの発生が停止されるに伴い、ガス供給ブロワー3をOF F(停止)し、第1および第4の電磁弁2,14aそれぞれを閉じるとともに、 エアシリンダ9を伸張して弁体10を閉じ、吸着塔1の溶剤吸着を停止する。
【0036】 これらの動作を繰り返すことにより、ガス供給ブロワー3により吸着塔1に溶 剤含有ガスを供給してガス吸着用エレメントAを通過させ、溶剤をガス吸着用エ レメントAに吸着し、そして、吸着した溶剤の脱着時には、加熱水蒸気を供給し てガス吸着用エレメントAに吸着された溶剤を加熱脱着して再生するとともに、 脱着した溶剤を比重分離器7に供給し、液状溶剤を分離して回収し、一方、補助 吸着塔18において、吸着塔1での溶剤脱着時に、凝縮器6で凝縮液化しなかっ た未凝縮の溶剤を含んだガスを吸着材31に吸着し、そして、吸着塔1での溶剤 吸着開始後の所定時間で、吸着材31に吸着した溶剤を脱着して回収することが できる。
【0037】 上述実施例および比較例の溶剤回収装置を用いて行った比較実験結果は次の通 りである。
【0038】 比較例としては、従来例において説明したバッファー02を設けた溶剤回収装 置を用いた。 実施例および比較例いずれの溶剤回収装置においても、吸着塔1内に、17kgの 活性炭素繊維で構成したガス吸着用エレメントAを設け、そこに、フロン濃度が 2000ppmのフロンガスR−113を風量50Nm3/min で流して処理した。
【0039】 この結果、発生した未凝縮ガスは、平均濃度が約30000ppmで容量が約500 リッ トルであった。このため、比較例においては、バッファー02として容量が 500 リットル以上のものを必要とし、一方、実施例においては、未凝縮ガスの全量を 吸着するに必要な活性炭素繊維は900gで良く、その活性炭素繊維で構成した吸着 材31を設けた補助吸着塔18の容量は50リットルと非常にコンパクトな構成に できた。
【0040】
【考案の効果】
請求項1に係る考案の溶剤回収装置によれば、凝縮器で液化しなかった未凝縮 の溶剤を含むガスを補助吸着塔に供給し、溶剤を吸着除去した後のガスを補助排 気部から排出するから、バッファーを設ける場合のように未凝縮の溶剤を含む多 量のガスを貯留せずに済み、小型の補助吸着塔を設けるだけで良く、コンパクト な構成でもって未凝縮の溶剤を含むガスを処理でき、設置スペースが小さくて済 み、実用上極めて有利である。
【0041】 請求項2に係る考案の溶剤回収装置によれば、凝縮器で液化せずに補助吸着塔 に供給され、その補助吸着塔内の吸着材に吸着された未凝縮の溶剤を、加熱用水 蒸気の供給により脱着し、その脱着溶剤を凝縮器から比重分離器に供給して回収 するから、その吸着と脱着との繰り返しによって、飽和状態で別の吸着材と交換 するといった手間をかけずに補助吸着塔内の吸着材を再生使用でき、未凝縮の溶 剤を含むガスを容易に処理できる。
【0042】 請求項3に係る考案の溶剤回収装置によれば、補助吸着塔内の吸着材に対する 脱着処理においても凝縮器で液化しなかった未凝縮の溶剤を含むガスを補助未凝 縮ガス回収管を通じて吸着塔内のガス吸着用エレメントに供給し、その溶剤を吸 着させるから、未凝縮の溶剤を含むガスをより良好に処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る溶剤回収装置の実施例を示すフロ
ーシートである。
【図2】本考案に係る溶剤回収装置の制御動作を説明す
るタイミングチャートである。
【図3】従来例の溶剤回収装置を示すフローシートであ
る。
【符号の説明】
1…吸着塔 3…ガス供給ブロワー 4…ガス供給管 6…凝縮器 7…比重分離器 12…水蒸気供給管 14…排気部としての排気管 17…未凝縮ガス回収管 18…補助吸着塔 22…水蒸気補助供給管 24…補助排気部としての補助排気管 26…溶剤補助回収塔 29…補助未凝縮ガス回収管 31…吸着材 A…ガス吸着用エレメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 柴田 和彦 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭素繊維製のガス吸着用エレメント
    を設けた一個の吸着塔に、溶剤含有ガスを供給するガス
    供給管と、脱着した溶剤を回収する溶剤回収管とを設
    け、前記ガス吸着用エレメントを間にして、前記ガス供
    給管および溶剤回収管とは反対側に、溶剤を吸着除去し
    た後のガスを排出する排気部と溶剤を脱着するための加
    熱用水蒸気を供給する水蒸気供給管とを設け、前記溶剤
    回収管に、前記ガス吸着用エレメントから脱着した溶剤
    を含有する溶剤含有ガスを冷却して液化する凝縮器と、
    前記凝縮器から排出される液を比重分離して液状溶剤を
    回収する比重分離器とを接続した溶剤回収装置におい
    て、前記凝縮器の下流側に、その凝縮器で凝縮液化しな
    かった未凝縮の溶剤含有ガスを回収する未凝縮ガス回収
    管を接続するとともに、その未凝縮ガス回収管に、活性
    炭素材製の吸着材を設けた補助吸着塔を接続し、前記補
    助吸着塔内に設けた吸着材を間にして、前記未凝縮ガス
    回収管とは反対側に、溶剤を吸着除去した後のガスを排
    出する補助排気部を設けたことを特徴とする溶剤回収装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1の補助吸着塔内に設けた吸着材
    を間にして、未凝縮ガス回収管とは反対側に、溶剤を脱
    着するための加熱用水蒸気を供給する水蒸気補助供給管
    を設け、かつ、前記補助吸着塔の前記未凝縮ガス回収管
    の接続側と凝縮器への入口側とを溶剤補助回収管を介し
    て接続した溶剤回収装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の凝縮器の下流側において、比
    重分離器より補助未凝縮ガス回収管を分岐し、その補助
    未凝縮ガス回収管をガス供給管のガス供給ブロワーの上
    流側に接続した溶剤回収装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012120948A1 (ja) * 2011-03-04 2012-09-13 東邦化工建設株式会社 有機溶剤の除去方法、及び除去装置
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